結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年02月11日(木曜日)

50回スーパーマーケットトレードショーの「飛行機とドーナツ」

建国記念の日。

『古事記』『日本書紀』の神話の世界で、
日本初代の神武天皇の即位日とされる。

ギリシャ人や欧米人には、
『イーリアス』や『オデュッセイア』の、
ゼウスやアポロンといった神々がいる。

同じようにわれわれ日本人には、
イザナギ、イザナミや神武天皇が、
神話の世界であっても存在して、
それが建国の日につながる。
悪くはない。

明治6年の1873年に、
「紀元節」の祭日と定められ、
それが戦後の1966年(昭和41年)に、
建国記念の日となった。

毎日新聞巻頭の『余禄』
建国記念とは関係なく、
楽観と悲観をテーマにする。

「楽観主義者と悲観主義者は
ともに社会に貢献している。
楽観主義者は飛行機を発明し、
悲観主義者はパラシュートを作った」
劇作家バーナード・ショー。

作家オスカー・ワイルド。
「楽観主義者はドーナツを見る。
悲観主義者は穴を見る」

日銀や政府は飛行機だと考えて、
金融緩和とマイナス金利政策を打った。

しかし市場はパラシュートに殺到し、
十年物国債がマイナス利回りとなった。

実業の世界は、
淡々と「富」や「付加価値」を、
積み上げていきたい。

つまり飛行機とドーナツを作り続けたい。

その実業の世界の出来事。
昨日から3日間、東京ビッグサイトで、
スーパーマーケット・トレードショー開催中。
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今回で、記念すべき第50回。

かつては五反田のTOCなどで開かれていたが、
いまや日本最大の食品展示会となった。

私はいつも、荒屋勝さんを思い出す。
元日本セルフ サービス協会専務理事。

協会専務理事であると同時に、
日本のスーパーマーケット業界の、
優れた理論家・指導者だった。

ずいぶんと、
原稿も書いてもらったし、
講演もしてもらった。

あの時代の荒屋さんたちの奮闘。
その礎があったからこそ、今がある。

今、これだけの人々が協力し、
これだけの人々が参集する食品メッセ。

一つの協会の催しではなく、
日本の実業の世界の財産だと思う。

それこそ、
飛行機やドーナツに象徴されるもの、
そのものだ。

大切にしたい。

晴れ渡ったビッグサイト。DSCN1348-1

会場に入る前に、途中で、
㈱万代社長の加藤徹さんとバッタリ。
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中日の今日は、
多くの来場者を迎えている。
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記念すべき50回目の今回は、
これまでの東館に加え、
西館でも開催。
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来年からは幕張メッセに会場が変わる。

その西館は各県のブースが出展。
それぞれに趣向を凝らした展示で、
地域物産展の様相を呈する。

高知県ブースは凄い。
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長崎県のブースも見事。DSCN1361-1

3月に北海道新幹線が開通するからか、
北韓道のブースは力が入っている。DSCN1362-1

それから西館上階に、
オーガニックEXPO2016。
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実に重要なテーマ資源だが、
まだまだ方向性が定まらない。

セミナーもまだ、啓蒙段階。
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残念ながらアメリカとの差は、
10年は開いている。

西館のメインフロアには、
セミナー会場。
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西館と東館の間に、
アリババの大きなパネル。DSCN7752-6
巧いねぇ。

私は午後から出かけたが、
会場では多くの方と遭遇。

まず㈱セイブ前社長の荻澤誠さん。
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現在は㈱グローバルリサーチ社の、
人材コンサルタント。

それから松本光雄さん。
オール日本スーパーマーケット協会専務理事にして、
コプロ㈱社長。
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パネルディスカッションでは、
お世話になりました。

TERAOKAのブースでは
㈱阪食専務の松元努さん。DSCN1367-1

その㈱寺岡精工のトップの皆さん。
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私の隣から、社長の片山隆さん、
専務の山本宏輔さん、
本部長の西村馨さん。

そして私と同年の川越純一さんと、
その後輩の三木桂さん。DSCN1371-1
川越さんは㈱九州テラオカの社長を務めあげ、
東京に戻ってきて、今、
グローバルビジネスデベロップメント部門顧問。
三木さんは、その部門の、
営業ポータルグループ部長。

㈱岡村製作所は前面に、
カートシステムを展示。
日進工業㈱の商品を、
オカムラが引き継いで展開。
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岡村製作所顧問の鈴木敬夫さん。DSCN1377-1

「I ♡ Supermarket」と書かれたブースは、
㈱プログレスデザイン。
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4人でポーズ。
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左からアイダスグループ代表の鈴木國朗さん。
プログレスデザイン代表の西川隆さん、
プライズ代表の井上謙二さん。

鈴木さんと西川さんは、
月刊『商人舎』今月号で徹底議論をした。
さらに西川さんには、
実践事例を開陳してもらい、
ともにいい内容。

お二人には感謝。

プログレスデザインの皆さんも加わって、
全員でポーズ。
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それから㈱イシダのブース。
私の隣から、専務の上野誠一さん、
営業企画部部長の笠井剛さん、
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右は松井康彦さん、
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー。

パナソニックのブースで出会ったのは、
㈱セイミヤ社長の加藤勝正さん。
そして日本フードサービス専門学院取締役の、
竹石忠さん(右)。
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流通科学大学理事長の中内潤さん。
この4月から学長にご就任。
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商業界から『小売・流通用語集』を発刊。
おめでとうございます。

㈱オオキ社長の大木勝志さんと、
常務取締役の大木賢太郎さん。DSCN1399-1

フジッコ㈱社長の福井正一さん。DSCN1403-1

夜は会場を変え、
レセプションパーティ。
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はじめに横山清さんのごあいさつ。
トレードショー実行委員長で、
新日本スーパーマーケット協会会長。
もちろん㈱アークス社長。
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アトラクションは、
ニュージーランドの豪快なパフォーマンス。
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レセプションパーティでも多くの方と懇親。

私の隣は㈱ツルヤ会長の掛川興太郎さん、
㈱ライフコーポレーション専務の並木利昭さん。DSCN1414-1

東北シジシー会長の遠藤須美夫さん。
㈱ベルプラス会長。
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トレードショー実行副委員長の三科雅嗣さん(左)。
㈱いちやまマート社長。
真ん中は、㈱大寿社長の大野和夫さん。DSCN1419-1

シジシージャパン顧問の川一男さん。DSCN1422-1

寺岡精工会長の寺岡和治さん。
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ブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
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そしてUSP研究所所長の當仲寛哲さん。
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中締めは実行副委員長の三科さん。
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最後は当然、このお二人。

紀ノ国屋ファウンダーの増井徳太郎さん。
協会副会長。
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そして横山清さん。
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横山さんの初日の基調講演テーマは、
「流通原理主義と格差社会」

この内容が、
我が月刊『商人舎』12月号特集と同期した。
「『流通革命論』の軛(くびき)を断つ」
横山さんは最近、
あの『流通革命』著者の林周二先生に、
わざわざ面談して、
月刊『商人舎』を話題にしてくださったそうだ。

林先生は大正15年生まれの90歳。
横山さんは昭和10年生まれの81歳。

『商人舎』の特集を、
横山さんからずいぶんとほめていただいて、
私は感激した。

12月号を追加で買ってくださった。

ありがとうございます。

飛行機とドーナツ。
楽観主義で確実なものにしましょう。

〈結城義晴〉

2016年02月10日(水曜日)

「お疲れ様です」と月刊『商人舎』2月号のRe-engineering

朝日新聞の一面連載
『折々のことば』
時々良いものがある。

連載の編者・鷲田清一さんが、
自ら書いている今日の307回は、
「お疲れ様です。」
「メールの出だしによくこうある。
『みんなそんなに疲れてるの?
疲れたって認めたらもう踏んばれないよ』
と返したくなる。疲れが人に蔓延してしまう」

わかる。

「たぶん『とりあえずビール』と同じで、
本番に向けて力むことなく
助走するための符号みたいに
使われているのだろう。
でも元は、他者をねぎらうことで
自分を励ましもすることば」

「せめて用件を伝えた後に書きたい」

同感。

九州の㈱ハローデイでは、
まず「お元気様です!」と言ってから、
会議などを始める。
「お元気様研修」なども展開している。

鷲田さんの発想と同じ。

こんな経済混迷の世相の中、
「お元気様」で行きたいものだ。

さて、月刊『商人舎』2月号本日発刊!!IMG_7748-6

特集’16 Store Layout Re-engineering
2016店舗レイアウト考現学

[Cover Message]
コンコースや通路は絶対にまっすぐ。
曲げると、コストがかかる。
見にくい、歩きにくい。
レイアウトはコの字型。あるいは逆L字型。
そしてショートタイムショッピング。
例外は断じて認めない――
もちろん、この考え方を否定するつもりはない。
そんな店舗戦略もあるだろうし、
それで成功している企業も現在、
存在しないわけではない。
しかし、すべての店がこの考え方では、
消費者全般の買物は圧倒的につまらなくなる。
生活は貧しくなる。デフレは助長される。
それにスーパーマーケットが
ショートタイムショッピング競争をしたら、
コンビニエンスストアには絶対にかなわない。
店舗は小売業のノウハウと
エンジニアリングの宝庫である。
さまざまな知恵と知識と技術が
これでもかと埋め込まれている。
しかしその命綱ともいうべき店舗だからこそ、
イノベーションが必須だ。
ストアレイアウトをはじめとする
店づくり・売場づくりやその組織、戦略を
根本的に再構築する必要がある。
最新のリテール・エンジニアリングを紹介しよう。

Retail Re-engineeringのススメ  
「店づくり&ストアレイアウト」現代化のための15要件
結城義晴

ライフコーポレーション
セントラルスクエア押上駅前店 
特殊立地の2層式・3カ所入口構造をどうストアレイアウトしたのか

[商人舎magazine]
ライフ品川御殿山店
250坪型小型プロトタイプの強みと弱み
 
阪食の「エッグプラン手法」全公開
阪急オアシス箕面船場店(大阪)開発のステップⅢまで

鮮Do! エブリイ海田店(広島・海田町)
10専門ショップ化と独自ゾーニングでROA15.2%

リテールエンジニアリングの鉄人
鈴木哲男の店舗レイアウト現代化論
変形layoutにもルールがある‼

徹底議論
鈴木國朗&西川隆&結城義晴
店舗設計とレイアウトの理論と実践  
スーパーマーケットを中心に
変わらぬ原則を整理し、最新トレンドを
分析・提案する

[イラスト構成]
西川隆の斬新レイアウト実践提案 

創造的店づくりのTrend & Concept 
小林清泰

商人舎magazine【Monthly連載 2016年1月】
関智美のマーケティング・アイ
常盤勝美の「この先のウェザーMDチェックポイント」
朝川康誠「経済心理学の世界へようこそ」
嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論
當仲寛哲のリテイル・インフォメーション・システム論
相楽・長咲の「労務&人事」最新講座

今月はレイアウト特集です。201602_coverpage

昨年、12月号が、
「流通革命の軛を断つ」
1月号は、
「WAON/nanaco & Beyond」
そして今月は、
「’16 Store Layout Re-engineering」

今月は、マイケル・ハマー著
『リエンジニアリング革命』が下敷き。

エンジニアリングとは、
「人、材料、設備の総合システムを
設計し、改善し、設置する」こと。

それを小売業で展開することを、
「リテール・エンジニアリング」という。

この考え方は、
亡くなられた城功先生が、
始めてチェーンストアに持ち込んだ。

皮肉たっぷりだったが、
実に優れた先生だった。

1977年に私が㈱商業界に入社したころ、
城先生は渥美先生と並ぶ大御所だった。

そして当時、イトーヨーカ堂には、
RE部という店づくり専門部署があった。

このREが「Retail Engineering」の略。

そしてこの「IYのRE」という花形のセクションに、
鈴木哲男さんが在籍していた。
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今でも覚えているが、
私が鈴木さんに初めて会ったのは、
原宿のコンサルティングファームだった。

マーケティング・コンビナートという会社で、
今井俊博先生が代表取締役。
安部雍子さんが取締役だった。

私は今井先生にインタビューしに行った。
鈴木さんはそこに、打ち合わせで来ていた。

その後も、鈴木さんは、
イトーヨーカ堂で大活躍し、
独立して自分のコンサルティング会社を作った。
その社名が株式会社REA。
リテイル・エンジニアリング・アソシエーツ。

鈴木さんは「52週MD」で著名だが、
実はREを専門にしている。

一方、現在、ライフコーポレーションには、
営業企画部RE担当のポストがある。
部長は依田宏さん。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2016/02/20160210_yoda_manager.jpg

今号は依田さんに取材した。

REは極めて重要な役割を持つ。
そのリテール・エンジニアリングは、
リ・エンジニアリングされねばならない。

つまりRetail Re-engineeringである。
ポストモダンの技術論といってよい。

それが今月の主張。

詳細は月刊『商人舎』2月号を読んでください。

では、今日も、
「お疲れ様でした」

〈結城義晴〉

2016年02月09日(火曜日)

株価大幅安&マイナス金利による「消費マインド」停滞の危機

株価暴落とまでは言わないが、
1000円近くの下落。

日本中の株所有者が、
今日一日で大損。

日経新聞によると、
その
日経平均株価は、瞬間的だが、
昨日比978円安、これは6%のダウン。

結局、日経平均は918円安の5%安で、
1万6085円となった。
東証1部企業の9割超が値下がりした。

私自身は一切、株を持たないが、
一日、一緒だった二人の友人は、
いずれも渋い顔で、
この話題を語り合った。

理由の第1は、
ヨーロッパ相場と金融機関の信用不安。
ドイツ、フランス、イタリアの株式相場は、
3~5%下がった。
ギリシャは8%の下落。

ドイツ銀行までが一時11%安。

第2は、その欧州の影響を受けて、
昨日8日の米国株式市場で、
ダウ工業株30種平均が、
前週末比177ドル92セント安。

シェールガスのチェサピーク・エナジーは、
債務の再編策検討に入り、株価は33%安。

ヨーロッパとアメリカのダブルパンチで、
日本の株価も急落。
さらに外国為替市場では円高が進み、
1ドル114円台まで上昇。

さらにさらに債券市場では、
日本の長期金利が初めてマイナスとなった。

長期金利の指標となるのは、
新発十年物国債だが、
その利回りがマイナス0.025%となった。

新発十年物国債とは、
新規に発行される償還年限が10年の国債のこと。

国債はその価格が上がるほどに、
利回りは下がる。
今、国債の人気が高まって、
利回りがマイナスとなってしまった。

日銀のマイナス金利政策は、
黒田東彦総裁によって、
「2月16日から」と発表されている。

しかしこの決定を発表したことで、
日銀に預けていた一般銀行が、
企業に融資して経済を回すという回路ではなく、
国債を手放さない、あるいは新規に購買するという行為に走って、
その国債金利に低下圧力がかかる環境が生まれた。

金融緩和政策によって、
ドイツの長期金利は0.2%台にダウン、
アメリカでも1.7%台へと低下した。

「黒田バズーカ」のマイナス金利政策は、
ヨーロッパが先行したが、
昨年4月8日にスイスで、
やはり10年物国債の利回りが、
マイナス0.055%となった。

そのスイスのケースに次いで、
「二番目のマイナス金利」と日経新聞。

1月30日のブログでも書いたが、
日銀のマイナス金利は、
金の貸し手が手数料を払い、
金の借り手が利息をもらうという「異常事態」。

それが回りまわって、
長期国債のマイナス金利につながった。

そしてこれによって、
銀行の一般預金金利が下がり、
企業の貸出金利が下がり、
住宅ローン金利なども低下させる可能性がでてくる。

月刊『商人舎』の新年号では、
「New Year’s Impression 2016」で指摘した。

「先進諸国は、例外なく、
金融緩和を進めてきた。
アメリカを含めてどの国も、
本格的な成長戦略を打ち出せない。
経済の壊滅は防ぐことができたものの、
決定的な回復は望めない。
したがって2016年も、
金融緩和に頼った経済運営の流れは、
相変わらず」

と、今日一日、
株安からマイナス金利まで、
慌ただしい動きがあったが、
我々にとっての問題は、
これらの情報が、
新聞・テレビを通じて、
消費者全体に知らしめられ、
消費マインドが混迷することだ。
そして混迷は停滞を招く。

そんなマインドが蔓延すると、
消費者は臆病になる。結果は、
ベーシックで必需の商品しか売れない。
節約志向で低価格品しか動かない。

厳しいようだが、
このことは強く、
意識されねばならない。

金融経済が実体経済に、
影響を与えてしまうのだ。
だから実体経済を担う者は、
自分の顧客に正対する。

他のことは考えるな。

それが2月期・3月期の決算を控えた現在の、
すべての商人のあり方だと思う。

アメリカでは、
ドラッグストア第2位のウォルグリーンが、
第3位のライトエイドを買収する。
そして15.5兆円の巨大な企業が生まれる。
Daily商人舎Worldニュースで報告。

一方のCVSヘルスは13兆円の年商を誇る。

私の言葉で言えば、
完全なる「複占」状態。

それは他の業態にも、
如実に現れている現象だ。

自分の顧客に正対せよ。
他のことは考えるな。

さて今日は、USP研究所のお二人が来社。
代表の當仲寛哲さんと、
サイクリング仲間の寺岡さん(右)。

當仲さんは相変わらずポジティブで、
昨年、ヨーロッパのポルトガルに、
現地企業とのIT合弁会社を設立。

その際、ポルトガルの実業家Nabeiro氏と、
妙な縁ができた。

そのNabeiro氏は、
ヨーロッパで手広く、
「Delta Cafés」を展開する。

日本ではなじみが薄いが、
Deltaコーヒーは、
ネスレと並ぶ有名ブランド。

日本市場に参入したいNabeiro氏が、
當仲さんに相談。
當仲さんは私に相談。

そしてまずは、
試飲してほしいという要望で、
今日はデルタコーヒーとそのマシンを、
商人舎オフィスに持参してくれた。
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これがエスプレッソマシン。
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指でつまんでいるのが、
コーヒー・ポーション。

セットして、ふたを閉じる。
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ボタンを押せば
本格ヨーロピアン・エスプレッソの出来上がり。IMG_1710-6

左の水色のボタンがエスプレッソ、
真ん中がやや薄めのアメリカンタイプ。
右のボタンはハーブティ。
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私も帰社してから、
香高いおいしいエスプレッソをいただいて、
至極満足。
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この世界経済の停滞や、
マイナス金利には、
濃い目のエスプレッソがよく似合う。

商人は自分の顧客に正対せよ。
他のことは考えるな。
いま、これしかない。

〈結城義晴〉

2016年02月08日(月曜日)

「春節の商売・落ち穂拾いの商売」と「倉本文庫開設セミナー」

Everybody! Good Monday!
[2016vol6]

今日は旧正月、春節。

Weekly商人舎、
日替り連載・月曜朝一。
2週間販促企画にも、
春節が取り上げられている。

アジアからその正月休みを利用して、
日本に観光にやってきてくれる。
ありがたいことだ。

そして「爆買い」。
これもありがたい。

私たちの住む地域や国の環境、
私たちのつくる商品やサービス。
それがアジアの同胞から、
高く評価される。

うれしいことだ。

私たち自身、
その価値を自覚して、
私たちの環境や商品を、
愛でつつ、質の向上に励みたい。

ただし、全国のすべての店が、
春節の爆買いの恩恵を受けるわけではない。

朝日新聞『折々のことば』
鷲田清一さんが拾い出した言葉。
その305。

「時の流れがね、
落っことしていったものを
一番後ろから拾いながら
トボトボと行くっていうのが、
私には合ってるかなって
思うんです」

〈中島みゆき〉(NHK「SONGS」2015年11月7日)

鷲田さんのコメント。
「時代の浮かれの中で目もくれられず
またぎ越されてしまうもの、
時代の厚い雲にさえぎられ
見えなくなっているもの、
時代の勢いの中で
置いてきぼりにされたもの。
用済みと払い落とされた
おがくずのような命の佇(たたず)まいを慈しむ、
その落ち穂拾いの小さな足音にこそ
耳をそばだてたい」。

地域商業には、
時代の最先端を行かなくとも、
落ち穂拾いの商売もある。

荒井伸也さんがいつも言っていた。
「私たちは新幹線を走らせる必要はない。
私鉄で十分なのです」

ローカルチェーンはそれがいい。

自分の顧客を見定めて、
自分の商売を突き進む。

ハレに強い商売や企業もあれば、
ケに根強い商いやチェーンもある。

春節の爆買い対応商いも、
落ち穂拾い商売も、
どちらも価値のあるビジネスだ。

しかしどちらも、
自分の商品の価値を、
強く自覚していなければならない。

着ぶくれの朝のラッシュに弾かれて
〈朝日俳壇 東京都・舩山セツ子〉

新幹線ではなくて、
私鉄やJR近郊線の情景。
実感の湧く句だ。

「立春」を過ぎ、「雨水」へ、
それから「啓蟄」へ。

今年は立春が2月4日、
雨水は2月19日、
そして啓蟄は3月5日。

私にとって64度目の春がやってくる。
ジジには11度目の春が来なかったけれど。

今日は第一屋製パン㈱の鎌田恒雄さん来社。
営業本部副本部長。

私は昨年から社外取締役を務めている。
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ベーシックな売れ筋商品を持ってきてくれた。

3月の打ち合わせをしてから、
パン業界の情勢など語り合った。
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私にとっては、
フィールドワークの一つでもあって、
実に有益だ。

さて、最後にお知らせ二つ。

第1はこのホームページ巻頭に、
今日から公開された商人舎からのお知らせ。
➀USA視察ベーシックコース
5月12日~18日、5泊7日。
inラスベガス。
定評のハード研修会。

②第9回ミドルマネジメント研修会
6月7日・8日・9日、2泊3日。
in湯河原。
こちらも大好評のハードな3日間。

ご参加、ご派遣を願います。

もう一つのお知らせは、
「倉本長治・初夫文庫」の開設。

おめでたい。

倉本長治先生は商業界創設者、
初夫先生はその長男で二代目主幹。

お二人とも物故しているが、
私は商業の世界に入ってきて、
一番初めにお二人から薫陶を受けて、
そして今も、こうして仕事をしている。

その倉本長治・初夫両主幹には、
併せて約3100冊の個人蔵書があった。

それが法政大学資料保存図書館に、
寄贈された。

法政大学イノベーション・マネジメント研究センターは、
2009年5月に「流通産業ライブラリー」を設立した。
流通・消費財産業 の資料保存ライブラリーである。

協力機関は、
流通関連11団体および、
流通関連4学術団体・研究機関。

これまでに「ペガサス文庫」がある。
これは日本リテイリングセンターの、
日本チェーンストア経営専門図書館からの寄贈。

故渥美俊一先生がご存命の2009年5月に、
「ペガサス文庫」が開設されて、
設立記念セミナーが開催された。
私もブログで紹介した。

今回は「倉本文庫」開設記念公開セミナー。
テーマは「店は客のためにある」

目的は、「戦後日本の流通近代化の礎を築いた
商業界精神の現代的な意味 を問い直す」

講演者はお二人。
ファーストリテイリングの柳井正さん、
新潟・浅川園の古舘邦彦さん。

お二人とも経営の信条は、
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」

時間は、
2016年3月18日(金)13:00開場、13:30開会
法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎6階、
薩埵(さった)ホール大講堂。

プログラムも書いておこう。
13:30~13:40
開会の辞 法政大学教授矢作敏行
13:40~14:10
「解題 商業界精神と戦後日本の流通産業」同
14:10~15:10
「店は客のためにあり、店員とともに栄える」
ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正
15:20~16:20
「商業界ゼミナールで学んだこと」
商業界全国連合同友会会長・古舘邦彦
16:20~16:30
総括 矢作敏行

参加者は、商業界読者、流通業界関係者、
そして学生・研究者等で、
先着500名。
参加費は無料。

申し込みは、

https://www.event-u.jp/fm/10647

問い合わせ先は、
法政大学イノベーション・マネジメント研究センター
Tel:03-3264-9420 Fax:03-3264-4690
E-mail:cbir@adm.hosei.ac.jp

私は、アポイントが入っていたが、
それを変更して参加する。

店は客のためにあり、
店員とともに栄え、
店主とともに滅びる。

それが語られる。
うれしい限りだ。

もちろん商人舎のUSA研修会も、
ミドルマネジメント研修会も、
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」を、
基本中の基本にしている。

今月の商人舎標語は、
「店はいつも客のためにある」

店は客のためにあり、
店員とともに栄え、
店主とともに滅びる。〈倉本長治〉

この三行の言葉には、
すべてに「店」の文字が使われる。
それだけ「店」は抜きがたい存在である。

商人はずっと店をつくってきた。
店をつくるのが商人の仕事だった。
店をより良くするのが商人の役目だった。

そして商人は店を変えてきた。
店を変えるのが仕事だったし、
店をより良く変えるのが役目だった。

21世紀に入ってから15年。
その店のつくり方がさらに変わってきた。
レイアウトの引き方も変化を遂げた。

しかし良い店はいつもカスタマーを向いている。
良い店はずっとアソシエーツをいたわっている。
良い店はこれからもリーダーの能力を最大化させる。

アウトスタンディングなポジショニング。
とんがりとこだわり。
店づくりはフォーマット戦略の基盤である。

しかしだからこそ、そこに、
アウトスタンディングな成果が要求される。
こだわり店舗にはとんがり収益性が必須となる。

店はカスタマーを歓喜させ、
アソシエーツを成長させ、
リーダーたちを躍動させる。

店はいつも客のためにあり、
店員とともに栄える。
そして店主とともに滅びる。
〈結城義晴〉

では、みなさん、
今週も、顧客のために、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年02月07日(日曜日)

ジジと雪の節分[日曜版2016vol6]

ジジ デス。DSCN8963-5
日曜日ニハ カエッテ キマス。

オトモダチ ノ チカラ ヲ カリテ。
DSCN8966-5

ナゼ ソウ スルノカ
ナゼ ソレガ デキルノカ
ワカリマセン。

デモ ドウシテモ
カエッテ キタイ。
ダカラ カエッテ キマス。

オトウサン コンニチハ。
ミナサン ゴキゲンヨウ。

オモイダシマス。
節分 ノ 日 ノ 雪。
雪見1
2008年 ノ 2月 デシタ。

ベランダ ニモ 雪。
雪見2

ボク ハ 雪 ヲ
ミテイマシタ。
雪見3

雪 ニ オオワレテイクモノ ヲ
ミテイマシタ。

ジット ミテイル ト
目 ガ ハナセナク ナル。
雪見4

雪 ガ フルト
ソト ハ サムイ。

雪 ガ フルト
ソト ハ アカルイ。

フシギ デス。
雪見5

家 ノ ナカ ハ
アタタカイ。

家 ノ ソト ハ
サムイ。

雪 ノ 節分。
ジジの節分

「オニはっ、そとっ」
鬼 ハ カワイソウ。
雪 ガ フルト
ヨケイニ カワイソウ。

オトウサン 鬼 ヲ
ナントカ シテ アゲテ。
ジジ誕生6

ボク ハ ソノトキ
オトウサン ニ タノミマシタ。
雪見6

コトシ ノ 節分 ニハ
雪 ハ フリマセンデシタネ。

チョット サミシイ カナ?

デモ 鬼タチ ハ
タスカッタ。
IMG_1660-66

ソレハ ヨカッタ。
DSCN8963-5

鬼 ハ トモダチ ナンデス。

〈『ジジの気分』〈未刊〉より〉

2016年02月06日(土曜日)

インフルエンザ大流行とフォアグラの「文化と野蛮」

ただ今、インフルエンザ大流行。
1月31日までの1週間で約107万人、
その前の24日までが約52万人だった。
倍増した。

年齢別に見ると、
最多は5~9歳で、約27万人。
全国3396の学校・幼稚園・保育園で、
休校や学年・学級閉鎖が相次いでいる。

全47都道府県で患者数は増え続け、
特に新潟県、埼玉県、神奈川県と、
福岡県、沖縄県では警報レベルを超えた。

商売とは因果な生業(なりわい)だと、
つくづく思わされる。

こんなインフルエンザ流行のときにも、
すぐさま対応して、
それによって顧客から喜ばれるけれど、
それによって売上げが上がり、
利益も増える。

それがインフラ産業というもの。
因果な生業だけれど、
それだけ社会性を有しているということ。

新聞やテレビ・雑誌などの、
社会メディアに対して、
さらに地域の情報に対して、
いつもいつも敏感でいたいものだ。

もちろん、このブログは、
そんな情報に対しては、
常に変わらぬ一定の見解を、
示していきたいと考えている。

ただし、マーケティングのトレンドに見せかけたものなどは、
そんな商売に必須の情報とは、
ずれていることも多い。

かつて「少衆・分衆」論が、
華やかに展開されたとき、
故渥美俊一先生はそれらを一蹴して、
「大衆」の重要性を説いた。

「少衆論」は、広告代理店の電通から発信された。
電通PR局長の藤岡和賀夫が『さよなら、大衆』で主張。
一方の、「分衆論」は博報堂生活総合研究所が、
『「分衆」の誕生』で展開した。

つまり電博が競って、
「脱大衆論」を展開したわけだが、
渥美先生は、チェーンストアや小売産業の商売を、
操作的なマーケティングとは異なると主張。

この操作的マーケティングは、
法政大学教授の矢作敏行さんも指摘していて、
私も同感。

マーケティングのごときことを、
声高に主張する場合、
その内容を見極めねば、
実は「因果な商売」とは、
全くずれていることが多い。

高級化、高額化のトレンドが示された場合、
特にそれに気をつけねばいけない。

高級・高額品が売れている数量と、
コモディティや低価格品が売れる数量とは、
桁違いだからだ。

さて、「フォアグラは動物虐待か」
日経オンラインの米国特派員報告。

「文化」か「野蛮」か。
フォアグラをめぐる論争が、
アメリカで続けられている。

カリフォルニア州では2012年に販売が禁止された。
しかし15年には連邦法に抵触するとして、
それが撤廃された。

しかししかし、今度は、
フォアグラ・メニューを復活させた料理人を、
動物愛護家がインターネットで激しく非難。

日本の捕鯨・イルカ漁非難と同じ。

「カタカタカタカタ。
機械の音が静かな薄暗い畜舎の中に鳴り響く。
柵で10羽ずつに分けられたアヒルを
1羽ずつヒスパニックの女性が
両足で挟み込んで首をつかむ。
漏斗型の器具についた
20cmはあろうかという細長い金属の管が
アヒルののどに無造作に挿し込まれる。
女性は無表情に
器で飼料のトウモロコシをすくい、
漏斗の上部に次々に放り込む。
振動でアヒルの胃袋の中へ
飼料が効率よく落とし込まれていく。
女性は10秒ほどで手際よく
次の個体に移っていく」

米国のハドソンバレー・フォアグラ社。
その畜舎内の光景。

1982年、米国には低品質の缶詰しかなかった。
そこに同社がフォアグラ生産を持ち込んだ。

以降、高級レストランの料理人たちから、
高い評価を受けている。

「フォアグラ」はフランス語で、
「太らせた肝臓」の意味。「強制肥育」によって、
アヒルの肝臓を通常の10倍にまで肥大させる。

マーカス・ヘンリー副社長。
「人間と同一視してみると一見、残酷に見える。
だが、自然界でアヒルは
ザリガニさえまるごとのみ込む。
のどの痛覚はほとんどない。
科学的に虐待と言えるデータはない」

日本の和牛と同じ考え方だ。

特派員の感想。
「動物愛護家から『虐待』と
激しく批判される強制肥育を見た後でも、
少なくとも他の畜産動物一般に比べ、
フォアグラ農場のアヒルが
特別に不幸であるという印象は受けなかった」

カリフォルニア州での禁止撤廃後も、
「販売は順調に増えている」

しかし生産手法に対する社会的な批判は、
まったく衰えない。

アメリカでは、2006年に、
カゴ市でフォアグラ販売が禁止された。
2年後、撤廃。

カリフォルニア州でも同じだった。
イギリス、イタリア、スイス、
それからイスラエルなどでも生産は禁止され、
輸入販売も禁止という動きが絶えない。

「フォアグラは飼育効率を追求し、
工業製品のように管理されて生産される食品」

だから「生態系との関連を重視する
消費文化のトレンドに逆行している」

しかしアメリカの牛肉産業は、
1990年段階でもうすでに工業化は進んでいた。
ヘンリー・フォード1世はそこから学習して、
オートメーション方式を生み出したほどだ。

「フォアグラのような高額の嗜好品は
世相の影響を避けられない」
低額のコモディティ商品には、
どうやらそれが許されているようだ。

「それ自体が『残酷』かどうかの議論とは全く別に、
米国のフォアグラ生産は長い目でみれば
文化として滅び行く運命にあるようにもみえる」

この報告に結論はない。
最後はやや感傷的に書いて、
締めくくる。

しかし、美味いものは食べたい。
美味いものは商売になる。
そして古今東西、美味いものは、
たいてい野蛮だ。

フォアグラとトリュフのリゾット。
20140920072104.jpg
東京・広尾のフランスレストラン「ア・ニュ」。

フォアグラにキャビア。
こちらは上海の焼き肉レストラン。
DSCN9874-66666

商売とは因果な生業で、
フォアグラに限らず、
「文化と野蛮」の間を、
行ったり来たりしている。

〈結城義晴〉

2016年02月05日(金曜日)

伊藤園大陳コンテスト審査会と非正規雇用の「パートナー」

「ふと気がつくと
『早春賦』を口ずさんでいる」

わかる!!

今朝の朝日新聞『天声人語』の冒頭。
本当にそんな季節です。

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 (うぐいす)歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず♬

歌詞とメロディはよく浮かんでくるが、
タイトルはなかなか思い出せない。
小学校の音楽の教科書に載っていた『早春賦』
1913年(大正2年)発表の唱歌、
吉丸一昌作詞、中田章作曲。

うろ覚えのまま口ずさむ。
三番がまた、実感させられて、いい。

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か♬

文語調の歌詞で、
小学生のころは意味もわからず、
ただ覚えて歌っていた。

「聞かなければ知らないままだったのに、
聞いてしまったら急かれる胸の思い」

いいなあ。

この思いは、小学生には、
わからないかもしれないけれど。

今日は朝、関東南部で地震。
神奈川東部は震度4。

すると鹿児島の桜島は、
午後6時56分ごろ、噴火を始めた。
警戒レベルは3。

お見舞い申し上げるとともに、
できる限りでいいから、
商業の役割を果たしてほしいと願う。

私は朝から、東京・清水橋へ。
㈱伊藤園本社の地階・会議室。DSCN1291-6
伊藤園大陳コンテスト最終審査会。

初めに事務局から説明。
DSCN1310-6
マーケティング本部地域販売促進部の皆良田将さん。

そのあと、最終審査が始まる。

5つのコースごとに、
予備審査が終わった優秀作品ばかり残っているが、
審査員は自分の推薦する作品に、
それぞれに付箋を張っていく。

そして付箋の多い作品から、
優秀賞、最優秀賞を決定する。DSCN1299-6

それは合議制。
DSCN1307-6

5つのコースの店舗賞、
決まりました。DSCN1301-6

次に企業賞。
小林哲也さんが概要を説明。
小林さんは地域販売促進部部長。
DSCN1316-6
これも順当に決定。

最後に、審査委員が一人ずつ、
今回の総評。

まず委員長の私から総括コメント。DSCN1329-6
全員が発言するが、
実に中身の濃い内容ばかりだった。

そして雑誌用の記念撮影。DSCN1337-6

それが終わると、
この毎日更新宣言ブログ用の、
全員写真。
DSCN1341-6
ご苦労様でした。

審査会が終了すると、
恒例の審査員懇親会。

江島祥仁副会長の部屋で、
1時間以上も最新情報の交換。

今回は結城義晴独演会のようになってしまった。
お許しください。

そして、ちょっと古いけれど、
グー!!
DSCN1343-6
私の左が本庄大介さん、伊藤園社長。
右が江島さん、副会長。
後列右が小林義雄専務と、
松井康彦商人舎エグゼクティブプロデューサー。

さて日経新聞『大機小機』
私の好きなコラムニスト追分さんが提案。
「非正規」という言葉を変えよう

安倍晋三政権の「新3本の矢」
その推進のための環境整備の一環が、
「働き方改革」

そしてその柱は三つ。
非正規雇用の正規化、
長時間労働の抑制、
高齢者の就労促進。

これは広い意味での「労働市場改革」だ。

今年の商人舎標語は、
「人をつくる。人を残す」だが、
それにも大いに関係する。

構造的な人手不足が進行する日本。
小売サービス業界はその最たるものだ。

だから労働力の量的確保のためには、
女性や高齢者の労働参加率が、
引き上げられねばならぬ。

ただし、増加する雇用のほとんどは、
非正規雇用である。

パートタイマー、アルバイト。

ここで国会でも議論されているが、
「同一労働同一賃金」の考え方が、
クローズアプされる。

つまり、非正規を正規化し、
正社員と同等の待遇を実現する。

そして、同時に、
正社員の長時間労働の是正や、
勤務地や労働時間、職務権限などの多様化
多様な働き方を選択できる正社員を増やすべきだ。

コラムニストは提言する。
オランダに学べ、と。

オランダには、
正規、非正規という雇用区分はない。
フルタイムかパートタイムの区分はある。

そして「両者ともに正社員であり、
均衡待遇が実現している」

このブログではよく紹介するが、
アメリカの雇用形態は三つ。
時給フルタイマーと時給パートタイマー。
そして月給のマネジャー。

日本でこうした改革を進めるには
多様な正社員の形態を普及させる必要がある。

コラムニストは最後に提言。
「『非正規」という言葉には単なる区分でなく
『補助的で正規に劣後する』という響きがある」

「均衡待遇を目指すのなら、
まず言葉から変えるべきではないか」

その通り。

かつて、日本の労働界にも、
「本工と臨時工」なる言葉があって、
その言葉の差別からの解放が、
スタートだった。

日本の小売業界ではパートタイマーを、
「パートナー」と読んだりする。

それではなんだか違和感があるのか、
「さん」をつけて「パートナーさん」

パートナーとは、
「共同で仕事をする相手。相棒」
あるいは「つれあい。配偶者」

しかしこれにも、私自身、
異論がないわけではない。

例えば部門責任者の仕事をしているのが、
実質的には「パートナーさん」であって、
大卒の新入社員などの方が、
パートナーのような存在であることは、
現実的には多いからだ。

アメリカにはこの呼称はない。
全員が「アソシエーツ」
イギリスでは「コリーグ」

ウェグマンズでは、
全員が「ピープル」と位置付けられる。

トレーダー・ジョーでは、
「クルー」と呼ばれる。

ホールフーズは、
「チームメンバー」

そして、正規雇用、非正規雇用の別はない。
それぞれに労働時間の違いがあるだけだ。

フルタイマーは週40時間以上。
パートタイマーはそれ未満。

そして肝心なのは、
言葉とともに、全員の意識。

区別や差別がないこと。

人をつくり、人を残すには、
まず、差別、区別がない組織から、
始めねばならない。

昨日のブログで書いたが、
スリーハンドレッドクラブの門柱にある言葉。
「不許冠職入山門」
冠職山門に入るを許さず。

これに倣えば、
地位や肩書を付けたまま、
店に入ってはならない。

店ではそれぞれに、
「役目と役割」があるだけだ。

〈結城義晴〉

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