結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年06月19日(金曜日)

十人一色・十人十色・一人十色と「とんがり★こだわり」

梅雨の合間の金曜日。

朝から商人舎magazineのWeb会議。DSCN4098-5

毎回、詳細な分析、
活発な論議と有益な提案。DSCN4100-5
右からWebデザイナーの田中翔太君、
Webコンサルタント猪股信悟さん、
商人舎編集スタッフ鈴木綾子、
そしてプラージュのSE谷ツ田一成君。

その後、東京・池尻大橋へ。
東邦大学付属大橋病院。
富田剛司教授が私の主治医。
眼圧は右が15、左が16。
右目が悪いから、
ちょっと異変。

それでも悪くはない。
次は11月の検査と診察。
頑張ります。

会社に戻って、
商人舎magazineのデイリー商人舎執筆。
ターゲットの店内薬局1660店が
CVSヘルスに売却され両者の協業進む
アメリカで話題の戦略同盟。
私はウォルマートとウォルグリーンをWW、
CVSヘルスとターゲットをCTと命名。

CTが一太刀ウォルグリーンに斬りつけ、
返す刀でウォルマートを斬る。

Fortune500では、
ウォルマートは世界第一の企業、
当然、小売業第一。

CVSヘルスは世界大2位の小売業。
世界35位企業。

ターゲットは世界第9位小売業、
世界116位企業。

そしてウォルグリーンは世界第10位小売業、
世界第117位企業。
そのうえ、アライアンスブーツを傘下に収めて、
年商1000億ドルを超える。

凄い協業が進んでいる。

さて今週の日経新聞が『企業欄』で、
先読みビジネス天気を連載している。
第1回が工作機械。
タイトルは「内需堅調で受注高水準」
第2回が住宅。
「マンション需要、都心集中」
第3回が石油。
「原油安一服、苦境脱す」

そして今日の第4回が食品スーパー。
タイトルは「節約志向の受け皿に」

タイトルの流れを見ているだけで、
好況が続いていることが分かる。

そして食品スーパーマーケットが、
コンビニや総合スーパー、百貨店に代わって、
経済の天気予報に抜擢される。

やっと日の目を見る存在になってきた。

その記事内容は、
「食品スーパーの販売が好調だ」

「業界3団体によると」と始まるが、
これは日本スーパーマーケット協会、
新日本スーパーマーケット協会、
オール日本スーパーマーケット協会。

ひとつになったらいいのに。

その4月の既存店売上高は、
前年同月比6.3%増。

この1年で落ち込んだのは3月だけ。
昨年3月は消費増税駆け込み特需の月。

牽引役は総菜と生鮮食品。

しかし一方で、「消費者の節約志向」も、
この業態の好調の理由としてあげられている。

アクシアルリテイリング原和彦社長。
「消費者の財布のひもは緩んでおらず、
相対的に値段が高い外食やコンビニから
顧客が流れ込んでいる」

西友の上垣内猛最高経営責任者。
「増税後の節約意識はまだ根強い」

これ、私も賛成。

ライフコーポレーションの岩崎高治社長。
「賃金改善の効果がみえてきた」

しかし地方企業の声は、
「まだ効果を実感できていない」

人件費や物流費といった経営コストの上昇、
円安や原材料費の高騰、加工食品の値上げ。

いわゆる六重苦。

だから平和堂の夏原平和社長。
「無駄な安売りはしない」

その値上げに対して、サミット。
常務の服部哲也さんだろうか、
広報マネジャー中村聖さんだろうか、
「今のところ、値上げ後の売れ行きに
大きな変化はない」

ニュース一言では、
いなげやの成瀬直人社長。
「消費増税の影響は今のところ実感がない」

「単価は高くても手間をかけた商品が
受け入れられるようになってきた」

「せっかく作るなら新しい料理を楽しもう」

「多くの主婦がレシピサイトを参考に
料理をするようになった」

スマートフォンを見ながら、
買物する顧客が増えた。
だから「初めての食材や少し高い商品」にも、
手を伸ばしている。

節約志向の顧客。
情報感度を高めた消費者。

どちらも正しい観察。

どちらの顧客もいる。
さらに一人の顧客が、
場合によって両方の性向をもつ。

ヤオコー会長の川野幸夫さん。
「十人一色から十人十色、
そして一人十色へ」

まさにそれだ。

だからアクシアル、西友、
ライフコーポレーション、平和堂、
サミット、いなげや、
そしてヤオコー。

それぞれの見方。
それぞれの政策。
それぞれの成果。

これがコンテスト型競争時代の、
ポジショニング戦略。

今年初めの〈Message of January〉
そしてこれが今年の商人舎標語。
とんがり★こだわり

レッド・オーシャンの血みどろ闘争から、
ブルー・オーシャンのしなやかな生き方へ、
思考回路を変えるとき。

レース型競争から、
コンテスト型競争へ、
モノの考え方を転換するとき。

それが、
新しい年だ。
2015年だ。

小売業の六重苦は、
さらに企業経営を逼迫させる。
店舗運営を追い詰める。

市場縮小。
競争激化。
人手不足。

原料費高騰。
建設費上昇。
電気代まで跳ね上がる。

売上げ要因とコスト要因の深刻化。
どちらも特別のイノベーションによってしか、
切り抜けることはできない。

そしてそのイノベーションの方向は、
アウトスタンディングな
ポジショニングの確立しかない。

際立つ存在意義。
抜きん出たレゾンデートル。
稀少性と模倣困難性。

「アウトスタンディング」は、
わかりやすく言えば、
「とんがり」。

「ポジショニング」は、
ごく有り体に言えば、
「こだわり」。

だから、
アウトスタンディングなポジショニングは、
とんがり★こだわり。

とんがれ、
こだわれ。
自分らしくあれ。

それがコンテスト型競争により良く生き残り、
ブルー・オーシャンを切り開く、
2015年の志のあり方である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
半年が経過して、
あらためて今年初めのmessageが、
意味を持ってくる。

〈結城義晴〉

2015年06月18日(木曜日)

Hard Day’s Nightsと星野佳路「社員第一・顧客第二」

横浜の梅雨。

晴れ間が見えたり、
突然、スコールのような雨が降ったり。

例年とは異なる。
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しかし私はこのところ、
Hard Day’s Nights。

It’s been a hard day’s night
And I’ve been working like a dog
It’s been a hard day’s night
And I should be sleeping like a logDSCN4096-5
曲のタイトルは「A Hard Day’s Night」

もちろん、Beatles。DSCN4094-5

「A Hard Day’s Night」
変な言い回し。

リンゴ・スターが、
忙しい一日の終わりにつぶやいた。
「It’s been a hard day」
言い終わろうとして外を見たら、
もう暗くなっていた。
そこで「…’s night」と付け加えた。

それを聞いていたジョン・レノンと、
ポール・マッカートニー。

「おもしろい!」

そこで曲のモチーフにした。

チームでしか出来ない仕事。
それが初期のビートルズだった。

私はこのエピソード、
大好きだ。

そしてこの歌詞も。
dog〈犬〉のように働いた。
log〈丸太〉のように眠ろう。

さて、アメリカ食品医薬品局が、
2018年6月から、
トランス・ファットを原則禁止にする。

アメリカ視察研修では、
もう10年も言い続けてきたが、
やがて日本でもその方向に進む。

現在、アメリカでは含有量の表示義務が有り、
日本ではその使用規制も表示義務などもない。

日本の目処は2020年。

メーカーもリテールも、
そのつもりで改革を進めるべきだろう。

国が禁止するから取り組むのではなく、
この面では進んで、
マーケット・リーダーになって欲しい。

国民や消費者は、
それを評価するだろうし、
私がまっさきに、
それに拍手を贈ろう。

自動車業界が、
排ガス規制に取り組んだように、
食品業界は、
トランス・ファット規制に取り組みたい。

さてデイリー商人舎は、
無印良品が現地小売企業と
合弁会社設立しインド進出
MUJIはUNIQLOよりも、
グローバルブランドだ。

さてさて日経オンライン、
星野リゾート星野佳路の経営者ブログ。
今日を限りに休載するらしい。

惜しい。

今日のタイトルは、
「地方企業が優秀な人材を呼び込む方法」

小売業もサービス業も、
好況になり、人材採用が活発化し、
売り手市場になると、
人材不足に陥る。

星野リゾートととても、
同じ環境にあった。

「地方企業にとって成長の足かせは
様々なものがあります」

「最後に立ちはだかるのが『人材の壁』」

「創業の地である軽井沢の温泉旅館で
働いてもらっていたのですが、
当時の温泉旅館の上客といえば宴会客。
酔っ払ったお客さんに絡まれたり、
失礼な扱いをされたりしたことに嫌気がさし、
1年もたたないうちに次々に
辞めてしまったのです」

考え抜いた末、発想を切り替えた。
「うちの社員に失礼なことをするお客さんには
来てもらわなくていい」

宴会客を断り、その代わりに、
「親子で楽しめる温泉旅館」を打ち出した。

セグメンテーション、ターゲティング、
ポジショニングの考え方。
そしてロイヤルカスタマー化の思想。

「すると接客する社員の顔が
見る見る明るくなり、
社員の満足度があがっていく」

「観光産業の場合、
社員が生き生きと働ける職場となって
社員の満足度があがると、
顧客満足度にも反映します」

ドキドキ・ワクワク・ニコニコ。

「この好循環が星野リゾートの
成長原動力となってきました」

これはアメリカのウェグマンズや、
ホールフーズ、トレーダー・ジョーと同じ。

ドロシー・レーンCEOのノーマン・メーン。
「経営者が従業員を大切にすることによって、
その心はお客さまに還元されます」

ウォルマートの故サム・ウォルトンも言った。
「Take Care of Customers and Associates.」

星野さんはさらに提案する。
「地方企業は思い切って、
『社員第一』を掲げてみるのが
ひとつの手かもしれません」

これは「社員第一・顧客第二」を、
示唆している。

だから「ひとつの手」と表現する。
しかし地方中小企業には、
「唯一絶対」の考え方だと思う。

「実際に地方企業で働いてもらうと、
暮らしと仕事の両方に満足してくれる社員は
実に多いのです」

「これは自信を持って言えます」

「特に学生時代に
地方に暮らした経験があると愛着が湧き、
Iターン就職につながるケースが多いようです」

理想は「Conscious Retailing」
月刊『商人舎』今年の1月号。

ホールフーズ創業者のジョン・マッケイは、
3つの定義を上げる。
第一が、ステークホルダーの利益に奉仕する志。
第二が、高い意識を持ったコンシャス・リーダー。
第三が、働く喜びと達成感のある組織文化。

しかし地方中小企業、中堅企業は、
星野佳路の提案のように、
「社員第一・顧客第二」

口で言うだけではダメだ。
実践躬行。

犬のように働き、
丸太のように休みつつ、
そんなことを考えた。

〈結城義晴〉

2015年06月17日(水曜日)

イオンビジネススクール開講式講演・米国研修事前講義二本立て

日本の選挙権年齢、
18歳以上に引き下げられる。
公職選挙法の改正案が、
参院本会議で全会一致で、
可決、成立した。

6月中に素早く公布され、
1年後に施行。

来夏の参議院選挙から、
18歳以上が投票できる。

実にいい改正だ。

世界を見渡すと、
選挙権年齢は18歳が普通。

主要国首脳会議参加国G8の中で、
日本だけが20歳以上の選挙権国。

経済協力開発機構(OECD)34カ国では、
日本の20歳と韓国の19歳だけだった。

日本の選挙権年齢は戦後の1945年に、
それまでの25歳以上の男子から、
20歳以上の男女へと変更された。

今月の『商人舎』は、
ダイバーシティの問題を取り上げたが、
選挙権ひとつとっても、
こんな歴史がある。

それ以来70年ぶりの改正。
感慨深い。

今回の改正で選挙権を獲得するのは、
18~19歳で、その人口は約240万人、
有権者の約2%。

現在の20代は、
選挙権が与えられるのは当たり前と捉えている。
そして各種選挙で際立った低投票率を示している。

18歳~19歳の新しい有権者の目覚めで、
20代が刺激されるといい。

日本の将来に期待が持てる。

会社でも店でも、入社1・2年生に、
「選挙に行こう! 投票しよう!!」
大いに奨励して欲しいものだ。

さてDaily商人舎。
ワールドニュースは、
ホールフーズの新フォーマットは
「365by Whole Foods Market™」
実に期待が大きい。

これはトレーダー・ジョー対策だと、
私は考える。

早く見たいものだ。

ジャパン・ニュースは、
セブン-イレブンの6月販促は
nanacoカードとセブンプレミアム

ちょっとした皮肉と問題提起。

この動きには、
注目しておいたほうがいいだろう。

さて今日は昼一で、海浜幕張イオンタワーへ。DSCN4041-1

イオンビジネススクールの2015年開講式。DSCN4042-1

イオンビジネススクールの略称はABS。
そのABSには11コースが設けられている。
その共同開講式。

3階にある多目的ホールに、
イオングループ各社から
選抜された392名の受講者が集まった。DSCN4043-1

私は昨年に引き続き、
開校式の基調講演を担当。
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タイトルはこれ。
「商業基幹産業化と知識商人の役割」DSCN4048-1

90分の時間の中で、
イオンピープルとして、
何を、どう学び、
何をなすべきかをじっくりと語った。

強調したことのひとつは、
「すぐ役立つものは
すぐ役立たなくなる」(橋本武)

その上で、小売業近代化の歴史と成果、
ポストモダンの知識商人の役割、
イオンが果たす社会的機能など、
一気に語った。
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ご清聴を感謝。

最後は全員が立ち上がり、
礼儀正しい礼と、
拍手で送り出してくれた。
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その後は16階の会議室に移動。
今度は、アメリカ視察ツアー事前講義。
7月5日に出発する。
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全国のカンパニーから、
30名ほどがこのセミナーに派遣される。

細田昌幸人事部長が、
最初にこの研修の意義を説明。
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目的地は、
ダラス・フォートワースと、
ニューヨーク。
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私は自分の足で歩き、
自分の目と耳で確かめて、
いま、イオンリテールにとって、
ダラス&ニューヨークが、
一番いいと判断した。
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ニューヨークはロンドンと並んで、
世界で最も小売りイノベーションが、
激しく展開されているエリア。

この刺激を自ら体で感じなければ、
アメリカを訪れる意味は薄い。

ダラスには、
トヨタが巨大工場を移転し、
ネブラスカファーニチャーマートが進出。
アメリカ小売業の競争の構図が、
くっきりと描き出されてもいる。

事前講義は90分。
米国チェーンストアの現在を整理し、
イオンリテールとして、
ダラスとニューヨークで何を見て、
何を学ぶべきかをレクチャー。
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チェーンストアランキングや商業統計をもとに、
主要企業の動向、業態別の動態を整理、
とくにゼネラルマーチャンダイズストア分類と、
デパートメントストア業態の、
競争プロセスモデルを丁寧に語った。DSCN4078-1

イオンビジネススクール開講基調講演から、
アメリカ視察研修の事前講義まで、
半日語ると、声も枯れてくる。

それでも充実の半日だった。

イオンタワー16階からの景色。
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西の空は夕景。
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海岸線を望めば、
イオン幕張新都心。
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最後にイオンタワーをバックに、
細田さんと握手。
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細田さんも半日、一緒だった。

お疲れ様。

しかし、つくづく思う。
「すぐ役立つことは
すぐ役立たなくなる」

さらに思う。

「ストラテジー」は、
その道のプロフェッショナルから、
丁寧な解説や説明を受け、
それを目の当たりにしなければ、
理解することはできないし、
そのうえで、自分の頭で考察しなければ、
簡単に構想し、実行することもできない。

〈結城義晴〉

2015年06月16日(火曜日)

糸井重里・柳井正の「自分の土俵」とカレー&スパイスアクション九州

『ほぼ日刊イトイ新聞』
巻頭言は糸井重里執筆の
「今日のダーリン」。

「たいがいのことを
『じぶんの土俵』に持ち込んで、
相手をじぶんの技で
なんとかしてしまう人がいる」

いるいる。

「相手がやり投げでも、
相撲にしてしまうという感じ」

このたとえ、うまい。

なんでもゴルフにたとえて、
他人を言い負かす人。

「逆に、じぶんの土俵を持たずに、
世界平和でも宇宙でも
芸能でも事件でも、
どこでも出向いて行って
試合を続けている人もいる」

「これは、試合すること
そのものが仕事の人だ」

「なんらかの評論をしていればいいのだから、
これはこれで負け知らずだとも言える」

そこで糸井重里、自分に引きもどす。

「ぼくは『じぶんの土俵』があるのだろうか」

そして、気づく。

第1に「よその土俵に行かなくなったなぁ」

「若いころは、あちこち誘われると、
誘われていること自体が気分よくて、
いい気になって出向いて行ったものだった」

第2は、「『ほぼ日』という土俵で、
あれもこれも、望むならいくらでも
新しいことができる」

そして「じぶんの土俵の人」になった自分に、
気づく。

これは羨ましい。

最後に一言。
「大事そうで、しかも謎のことばだよ
『じぶんの土俵』って」

私も20代から、意識的に、
あちこちの土俵に上った。
決して評論家ではなかったけれど。

つまり「試合すること」を、
仕事にはしていなかったが、
それでもあちこち、土俵に上った。

シアルドールの国際審査委員会は、
苦しい土俵だったなあ。

最後はグローバル・シアルドールを、
なんとか勝ち取ったけれど。

振り返ってみると、
ほかの土俵で悪戦苦闘するのは、
自分にとって、いいことだった。

一番、ほかの土俵と感じていたのは、
実は立教大学大学院の特任教授の時だった。

ゼミ生や履修生に囲まれて、
一緒に研究したことは、
本当に良かったけれど。

昨年3月に退任して、
そして今、だんだん、
自分の土俵でばかり、
相撲を取るようになりつつある。

この毎日更新宣言ブログも、
月刊『商人舎』も、
商人舎magazineも、
自分の土俵。

定期的に執筆しているメディアも、
定期的な講演会も、
定期的な研修会も、
自分の土俵と考えれば、
年を取るごとに、
土俵は広くなったけれど、
やはり「自分の土俵の人」になった。

それでいいのか、
悪いのか。

糸井同様に、感慨深い。

さてファーストリテイリングが、
アクセンチュアと
協業することで合意した。

消費者向けサービスにおける
デジタルイノベーションの実現を目指す。
将来的には、合弁会社を設立する。

柳井正さんのコメント。
もちろん代表取締役会長兼社長。
「ファーストリテイリングは、
バーチャルとリアルが融合し、
お互いの機能がより高まった新しい産業を
創造していきたいと考えています」

オムニチャネルとは表現しない。

「従来の小売業の枠を超えた
全く新しい産業の可能性を国内外に示し、
世界最高水準のビジネスモデルを構築する」

新しい産業のためのビジネスモデルの構築。

同時に、「デジタル時代に求められる
革新的な消費者体験を実現するための
店舗の構築や物流網の整備、
イノベーションを創出できる人材の育成に
取り組んでいきます」

その原動力はデジタル化。
それによって新しいフォーマットの、
フロントシステムとバックスステム、
そしてヒューマン・リソースの充実を図る。

「新しい産業の変化は
日本だけでなくグローバルな波であり、
世界中で事業展開を進める企業にこそ、
ビジネスの仕組みを根本から
変える力があると信じています」
これはアクセンチュアのこと。

アクセンチュアは、世界に、
32万人の優秀なコンサルタントを有する。

柳井さんはいつもいつも、
新しい挑戦をしている。
それが自分の土俵を広くする。
結果として、存分に、
自分の土俵で、
自分の相撲をとっている。

「自分の土俵」。
やっぱり大事だ。

さて昨日の夜から福岡。
朝、9時に打ち合わせをして、
11時から「カレー&スパイス アクション九州」DSCN3988-5
主催はカレーアクションニッポン事務局。
後援は、三つの組織。
FOOD ACTION NIPPON推進本部、
農林水産省九州農政局、
そして公益財団法人浦上食品・食文化振興財団。
協力がハウス食品㈱。

初めに松本万里さんが挨拶。
九州農政局企画調整室室長。
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その後、藤村浩史さんが挨拶。
ハウス食品専務取締役営業本部長。

そして、講演は結城義晴。
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ほかの土俵で、
自分の相撲を取る。

テーマは、
「コンテスト型競争とバリュー・エンジニアリング」
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50分と限られた時間に、
商品問題のエッセンスを詰め込んで、
きっちりと講演した。

コモディティとノンコモディティ論。
そして脱コモディティの戦略。

この講演の中で、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
ウレコン〈売れ筋コンパス〉の資料を使った。

カテゴリーの中で、
売上げ個数が一番になるアイテムがある。
しかしリピート率は、
2番目・3番目のアイテムより低い。

これは特売にかけられる頻度が高い商品が、
コモディティ化していることを示している。

リピート率は、ある意味で、
コモディティ化の指標を示す。

時間がなかったが、
このあたりもっと、
丁寧に説明したかった。
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しかしそれでも、
語りたいことは語りきった。
ご清聴を感謝したい。

講演会のあとは、
九州の県別の野菜食材のPRが行われた。

熊本のくまモンだけは多忙で不参加だったが、
各県からゆるキャラが登場して、
場を盛り上げた。
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元福岡県のめし丸くん。DSCN4017-5
それにしても、ゆるキャラ。
ずいぶんと量産されている。

その後、第2部は、ハウス食品から、
2015マーケティング・プレゼンテーション。
食品事業一部長の佐久間淳さん。

そしてお待ちかね、
県別の野菜たっぷりカレー・メニュー賞味会。DSCN4019-5

福岡県は、
ぶなしめじ、オクラ、アスパラガスのカレー。DSCN4021-5

全員が思い思いにカレーを取り分けて、
食べる。
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とても嬉しそうな顔ばかり。
カレーというメニューには、
そんな大衆性がある。

左が大分県、右が熊本県。DSCN4026-5

福岡の温泉たまごのせ焼きカレーは、
美味だった。DSCN4027-5

一番最後は、
ハウス食品㈱福岡支店長の小島美雄さんが、
お礼の挨拶。
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私も初めて、
カレー&スパイス アクションに参加した。
よその土俵だったが、存分に楽しんだ。

帰りは福岡空港。
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久しぶりに市内が、
くっきりと見えた。
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博多湾に夕日が沈む。DSCN4036-5
つかの間の滞在だったが、
美しい故郷を誇りに思った。

〈結城義晴〉

2015年06月15日(月曜日)

ヒラリー・クリントンの「ガラスの天井」と佐藤一斎の「壮にして学ぶ」

Everybody! Good Monday!
[2015vol24]

2015年も第25週。
そして6月の第3週。
今度の日曜日は父の日。

私自身は、楽しみにしている。

ヨーロッパの6月。
ロンドンは10時過ぎまで明るかった。

スコットランドや北欧は、
もっともっと明るい。

遥か来て白夜のカフェの異邦人
〈朝日俳壇より 武蔵野市・ 相坂泰〉

先週は俳句を取り上げなかったので、
今日は2週間分。

白シャツを白く洗つて干す至福
〈朝日俳壇より 横浜市・神野志季三江〉

雨の降らない梅雨どき、
白シャツの洗濯。
気分が、いい。

口笛を吹いて通る子夏来たる
〈日経俳壇より 国分寺・森正美〉

これもいい気分。

月見草白昼うんざりしてゐたり
〈朝日俳壇より 東京都・無京水彦〉

わかるなあ。

草色を出てあぢさゐの始まりし
〈同 福知山市・宮本幸子〉

日本にいると、
紫陽花を見たくなる。

青嵐吹き来るまゝに吹かれをり
〈同 西宮市・竹田賢治〉

自然を感じる。
それが生きている証。

はつなつや見あきしはずの家のなか
〈同 東京都・井原三郎〉

そしてふと、我が家を振り返る。

心に余裕を持って、
仕事に邁進したい。

さてヒラリー・クリントン
アメリカ民主党の大統領候補。
ニューヨーク・ルーズベルト島で、
大規模集会を開いてスピーチ。
日経新聞夕刊が伝える。

「この美しい公園には、
元米大統領ルーズベルト氏の理念が息づく。
それは我々がなりたい国、
すなわち天井がない国だ」

女性の昇進を阻む障壁を、
「ガラスの天井」という。

「父親が娘に
『君はなりたいものになれる。
大統領にだってなれる』と
教えられるような国を築こう」

今月の月刊『商人舎』
特集は、
「女性が働きたい店・会社・産業」
ヒラリー・クリントン流に続けるならば、
「女性が働きたい国」

彼女はさらに、決め台詞。
「今回の大統領選で
最も若い候補者ではないが、
米国の歴史で最も若い女性大統領になる」

そして、変な表現だが、広く受ける。
「初めてのおばあちゃん大統領になる」

アメリカ人にも、
Glass Ceilingがあった。

日本のガラスの天井、
小売サービス業は、
女性がマジョリティであるからこそ、
逆に強固な防弾ガラスの天井がある。

しかしそれは実にもったいないことだ。

会社や産業の発展のために、
防弾ガラスをすり抜ける人財、
あるいはぶち破る人間の登場が必須だ。

さて今週の結城義晴のスケジュール。
今日は午前中、
東京・新小平へ。
第一屋製パン㈱の取締役会。
私は社外取締役。

午後も、会社の状態をヒアリング。

我が社の強みは何か。
そして何をどう、尖らせるか。

知恵を出しましょう。

夕方、ワイキャットから、
ベイブリッジへ。
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夕日が美しい。

羽田空港第2ターミナル。
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滑走路も美しい。
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雲の上に上がると、
ここでも夕日の赤が、
西の空を染めた。
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1時間半で、福岡。

ホテルに荷物を置いて、
中洲へ。
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ハウス食品㈱広域営業部長の小須賀勇さん。
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明日は「カレー&スパイスアクション」
その「九州フォーラム2015」。

生まれ故郷に帰ってきて、
ちょっとだけ癒された。

今週はその後、
水曜日に海浜幕張で、
イオンのための二つの講義。

ここでひと段落。
ヨーロッパから帰って、動き詰め。

週末から父の日まで、
ちょっと落ち着く。

しかし今週はずっと、
佐藤一斎の言葉が頭を離れない。
『言志晩録』60条。
(わか)くして学べば、
すなわち壮にして為すこと有り。

壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず。

老いて学べば、
すなわち死して朽ちず。

私はまだまだ、
壮にして学ぶ段階。

まだまだ、学ぶ。

では、みなさん、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

[追伸]
第7回ミドルマネジメント研修会。
開催が1カ月後に迫ってきました。
7月14日~16日。
完全合宿制度。
知識商人の志を、
ドラッカー・マネジメントをベースに、
学んで、学んで、学ぶ。

ご参加、ご派遣をお願いします。

2015年06月14日(日曜日)

ジジと名人会[日曜版2015vol24]

ジジです。
DSCN3917-5
バルセロナからかえって、
ヨシハルおとうさん、
じっとしていない。

きょうは、ゴルフ。
DSCN3935-5

クラブハウス。
DSCN3951-5

朝いちばんで、
クルマで、でかけた。
DSCN3913-5

池のあるコース。
DSCN3947-5

緑がうつくしい。
DSCN3948-5

百葉箱。
DSCN3945-5

おとうさんは、
ヨーロッパにいくまえから、
ずっとたのしみにしていました。
DSCN3922-5

ボクもたのしみにしていました。
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赤い木。
DSCN3944-5

クリの木。
DSCN3953-5

木肌。
DSCN3949-5

きょうは、名人会。
1989年から、
つづいています。
DSCN3930-5

名人たち。
DSCN3938-5
左は女子プロ。

おとうさん、
どうでしたか。
DSCN3932-5
やっぱり、
ヨーロッパからかえったばかりで、
よくなかったのでしょうか。

でも、たのしめたら、
いいですよね。

時差ボケもなおるし。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年06月13日(土曜日)

スペインのハイパーマーケット〈アルカンポ〉広大さのとんがり

スペインから帰ってきて、
まだ3日しか経っていない。

ずいぶん、前のことのように、
感じられて、ちょっとさみしい。

そのスペイン小売業のランキング。
1位 メルカドーナ
2位 エル・コルテ・イングレス
3位 カルフール
4位 エロスキ
5位 ディアDIA
6位 インディテックス
7位 オーシャン・アルカンポ

2位のエル・コルテ・イングレスは、
スペイン国内に175店舗を有する、
国内最大のデパートメントストア。
その他に、ハイパーマーケット(総合スーパー)をはじめ、
スーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストアなどを展開。

どこの国にもある多業態小売業。

今、弱ぶくみ。

ディアは、小型ハードディスカウントストア企業。
2012年にカルフールグループ傘下から独立して、
直営とFC合わせて6914店舗。
スペイン、フランス、ポルトガル、
それから中国、ブラジル、アルゼンチン、
6カ国に展開。

本拠地をスペインにおいて、
国内には半分の2925店舗を展開。

4.6%のシェアで国内小売業6位。

だから3位のカルフールと、
7位のアルカンポが外資ということになる。

今日はそのオーシャンのアルカンポを紹介。
オーシャングループはフランスでは、
Carrefourに次いで2位。
スペイン国内では4.6%のシェアで、
第7位。

オーシャンの社名は、
1号店の地名“Hauts Champs”と同音に由来する。

ロゴの鳥はロビン(コマドリ)。
ヨーロッパで多数生息していることから、
地域密着をイメージ。

年商は534億5400万ユーロ。
7兆4836億円。
ハイパーマーケットは12カ国で888店、
スーパーマーケットは6カ国で862店。
総店舗数1750。

スペイン進出は1981年。
スペインのアルカンポは、
ハイパーマーケット業態で、
ほかにスーパーマーケット、コンビニも展開。

典型的なハイパーマーケットを、
郊外で運営している。DSCN3464-5

とにかく巨大。DSCN3468-5

バスを降りて、
ぞろぞろ歩く。DSCN3376-5

そして地階からスロープで1階へ。DSCN3378-5

巨大なショッピングセンター。DSCN3382-5

しかしその3分の2は、
アルカンポの売り場。DSCN3383-5

レジの向こうに1万坪にも及ぶ売り場。DSCN3381-5

これです。DSCN3388-5

天井は高く、スケルトン方式。DSCN3390-5

ワイン売り場も広大。DSCN3391-5
ワインセラーを設けている。

コカコーラの売り場。DSCN3394-5

プロモーションは真っ赤に派手に。DSCN3395-5

バンドルセールの売り場も、
広大。DSCN3384-5
ハイパーマーケットは、
こういった思い切った仕掛けるすることができる。

大型店はそれが生命線だ。

広大さでとんがっている。
その広大さを生かす。

青果売り場はグリーン。DSCN3402-5

精肉売り場は赤。DSCN3403-5

チーズ売り場は黄色。DSCN3408-5

シーフード売り場は水色。DSCN3413-5
色分けして、
広大な売り場をわかりやすく分類する。

食品売り場が3000坪。

そして仕切りを作ってノンフード売り場。DSCN3421-5

真ん中にT字型のコンコース。DSCN3445-5

そして広大なプロモーション売り場。
これも広大さをとんがらせる仕掛け。DSCN3449-5

スペイン人の生活を、
上から下までごっそり、そっくり、
支える。DSCN3460-5

しかも高所得者から低所得者まで、
客層は高い。DSCN3463-5
その広い客層を抑えるキーワードは、
ロープライスとプロモーション。

ハイパーマーケットの経営レベルは、
カルフールを凌ぐオーシャン。

そのアウトスタンディングなポジショニングは、
広大さ。

その強みを生かすには、
どうするか。

それを幹部・従業員が、全員で考える。

社員持株制度の会社で、
私はこの会社に、
アメリカのパブリックスやウィンコの良さを、
認めている。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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