結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年06月08日(月曜日)

スペイン「超級市場」メルカドーナは国民のインフラストラクチャーだ!

Everybody! Good Monday!
[2015vol23]
と元気よく、週を始めたいところだが、
バルセロナの暑さと行程に、
ちょっと疲れ気味。

有森裕子と森下広一が、
このバルセロナのオリンピックで、
マラソンの銀メダルをとったのは、
1992年の8月だった。

あのモンジュイックの丘を駆け上り、
最後はデッドヒートを繰り広げた。

今週は、2015年第24週。
6月の第2週。

こんな時期にバテていては、
有森や森下に申し訳ない。

バルセロナといえば、
メルカドーナ。

そのバルセロナの顔ともいえる店。
闘牛場の店舗。
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闘牛場として建設されたが、
一度も闘牛をすることなく、
ショッピングセンターとなって蘇った。
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地下1階にあるメルカドーナ。
3DSCN2978-5

その名のとおり、
スペイン国民の「超級の市場」になっている。

年商201億6100万ユーロ。
2兆8224億円。
1521店舗。
スペインでのマーケットシェア14.4%。
従業員数7万4000人。
その従業員が全て正社員。

何よりも青果部門がいい。
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基本はテスコと同じクレート陳列。
5DSCN2971-5

しかも鮮度がよくて安い。
このロメインレタスは、
0.5ユーロ、70円。
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カット野菜なども実に、
スペインの家庭仕様に仕上がっている。7DSCN2974-5

円形の闘牛場だけに、
店舗は湾曲している。
右手に向かうと、
精肉部門。
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うまそうなソーセージが、
とぐろを巻いている。
11DSCN2932ー5

ひき肉も、
日本のスーパーマーケットのようだ。
それはすなわちレベルが高いということ。12DSCN2957-5

ウサギ肉を売っている。13DSCN2958-5

そして豚の足1本の生ハム売場。
14DSCN2936ー5

これが24ユーロ。
3360円。
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鮮魚売場は氷を敷き詰めて、
鮮度感を演出。
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実際、バルセロナ一番の鮮度。
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乳製品にはプライベートブランドが並ぶ。22DSCN2933ー5

冷凍食品は、
トレーダー・ジョーを彷彿とさせる。21DSCN2969-5
しかも安い。

ベーカリーは焼きたてを提供。
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グロサリーも、プライベートブランドが主力だ。16DSCN2937ー5

プレゼンテーションは、
前進立体陳列が徹底されている。  17DSCN2938ー5

インタープロバイダーと呼ぶベンダーが、
ダンボールカット陳列に協力して、
並べやすさと取りやすさが両立した売り場となっている。18DSCN2941ー5

実はこのポテトチップスには、
プライスカードが見当たらない。16DSCN2965-5
エブリデーロープライスを徹底して、
1年間売価を変えない。
だから顧客はこの商品の価格を知っていて、
クレームがない。

缶詰もこのように、
どんどん売れていって、
ダンボール面が残る。
それを取り去るのが仕事の一つ。19DSCN2968-5

このチョコレートは、
アルディ並みに安くて、
品質がいい。
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ワインには1ユーロの商品がある。DSCN2944-5
トレーダー・ジョーの、
チャールズショーより安いし、
結構、飲める。

スパークリングワインのカバが、
なんと1.65ユーロ。
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そして平均1500㎡の店舗には、
必ず化粧品売場が併設されている。 DSCN2962-5
食品と化粧品、
距離感の近い商品なのだ。

スペインで最大の小売業は、
ZARAではない。

メルカドーナだ。

ZARAの売上げの8割は海外から得られるが、
メルカドーナは100%スペイン国内。

メルカドーナは、
スペイン国民のインフラストラクチャーなのだ。

ショッピングセンターの屋上から、
スペイン広場を見下ろしながら、
メルカドーナの重要な位置づけを思った。
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メルカドーナとともにいる4日間。
それはスペイン人の幸せを共有することでもある。

では、今週も頑張ります。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年06月07日(日曜日)

ジジとメッシ[日曜版2014vol23]

ジジです。
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おとうさんは、ヨーロッパ。

ブリティッシュ・ミュージアム。IMG_6026-5

元気にフォト。
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チームM。
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それから、なかへ。
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グレート・コート。
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ロゼッタ・ストーン。
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いつも大人気。
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そしてこのなかへ。
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ライオンがり。
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うたれた。
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これも。
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こちらも。
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かわいそう。
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アテネ・パルテノン神殿。  IMG_6049ー6

その彫刻。
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イギリス人が、
ギリシャからもってきた。
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モアイ像。
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なんど、きても、
感動します。
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それからテムズ川からドーバー海峡へ。
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いちど、フランクフルト・エアポート。
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タラップをおりる。
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そしてまたのりこんで、
地中海。
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バルセロナの街。
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あたたかくて、
ここちよい。
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ムンジュイックの丘から、
バルセロナと地中海をみおろす。
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サグラダ・ファミリアがみえる。
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そこへ。
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ガウディの世界遺産。
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エントランス。
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まだまだ、完成しません。
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それでも、すばらしい。
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うつくしいステンドグラス。
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グエル公園。
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ここもガウディ作。

笑顔。
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バルセロナは、いいところですね。     DSCN2208-5

ヨーロッパで一番になった。
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サッカーで。

だからスタジアムへ。
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ミュージアム&ツアー。
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チケットをいれる。
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ひげのおじさんが、スマイル。
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カウンターのおねえさんも、
スマイル。
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大きなフォト。
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ミュージアムへ。
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バルセロナのチーム。
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ミュージアム。
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クライフがいた。
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マラドーナもいた。
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ロナウジーニョもいた。
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ネイマールもいる。

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もちろんメッシもいる。
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そのメッシのユニフォーム。
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こちらもメッシのユニフォーム
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メッシのシューズ。
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すごいミュージアムですね。
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そして明るいほうへ。
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9万人の客席。
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フィールドはちかい。

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満足の笑顔。

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ヨーロッパ・チャンピオンのトロフィー。
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21世紀にはいって、
4回トロフィーをとった。
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そしてきのう、5つ目の優勝。

おめでとう。
-5
おとうさんも、そんなときに、
バルセロナにいて、
とてもうれしかった。

よかったですね。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年06月06日(土曜日)

テスコ・セインズベリー・アズダ・アルディ、役者の少ない英国芝居

ロンドンからフランクフルト経由、
バルセロナへ移動。

主要7カ国首脳会議が、
明日の夜からドイツ南部のエルマウで開幕。

そのためか、フランクフルト国際空港は、
厳重な警戒ぶり。

ロンドンからの便は出発が遅れ、
その上、乗り継ぎでちょっと手間取った。

しかし無事、バルセロナに到着。
気温28度。

サミットでは気候変動問題がひとつのテーマ。

2030年までに日本は、
温暖化ガスを2013年比で26%削減する。

その目標を国際的に説明すると同時に、
環太平洋経済連携協定の早期合意に、
大いに努力する意思を表明する。

ブログは時差時間主義で、
ロンドンのまとめ。

まず、最大の目的の一つ、
テスコ・エクストラ訪問。
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テスコのマルチフォーマット戦略の、
最大級店舗。
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入口右手にプロモーションのいちご。DSCN2527-5
しつこくしつこくいちごを売りまくる。

そして左手のシーゾナルゾーンでは、
バーベキューの提案。
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エクストラはハイパーマーケット業態。
だから店は横に長く、
T字型のコンコースをつくる。

そのTの主通路を左に折れると、
アパレルゾーン。
テスコのブランドF&Fのアイテムが並ぶ。DSCN2539-5

入口のコンコースを突き当たると、
クリック&コレクトのコーナー。DSCN2541-5

コンコース右手は住関連やヘルス&ビューティ。DSCN2545-5

そして店舗3分の2ほどを占める食品売り場。
先頭はもちろんテスコが誇る青果売り場。
花から入る。
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その後ろのバナナの売り場。
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葉物はこのド迫力。
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クレート陳列でも、
これだけのボリュームを出すことができる。

そして果実売り場。
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カットフルーツもアメリカに先駆けて展開。DSCN2556-5

キュウリ。
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パプリカ。
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青果部門はテスコの生命線を握る。
それは世界中のスーパーマーケットに、
共通する重点課題だ。
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奥の主通路沿いは、対面売り場。
そこにオリーブのコーナーがあった。DSCN2578-5

主通路対面には、
テスコのクォリティブランド
「ファイネスト」のコーナー。DSCN2583-5

そしてファーマシーも必須。DSCN2564-5

店舗左翼の突き当たりは、
飲料のディスカウント。
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そしてアルディ旋風吹き荒れるロンドンだけに、
コンペティティブブランドを強化。-5DSCN2594

エブリデー・バリュー。
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最下段がエブリデーバリュー。
その上がテスコ・レギュラーブランド。
最上段がナショナルブランド。DSCN2596-5
この並びで、顧客の視線を釘付けにする。

そしてテスコはレジで、
3人目まで待たせない。
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アメリカのクローガーと共闘して、
ウォルマート・アズダを迎え撃ち。
その作戦がレジ対策。
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実にいい店だった。
テスコの不調を感じさせられることは、
まったくなかった。

ついでにテスコ・エクスプレス。DSCN2867-5

入口右手から、
コンコースが左回りになっている。
その青果部門。
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この充実。
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クレート陳列。
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テスコエクスプレスは、
日本で言うコンビニエンスストアではない。

エクスプレスストアなのだ。

テスコファイネストのピザ。DSCN2837-5
この店では冷蔵ケースの最上段を、
ファイネストが占めてグレード感を演出している。

レジもずらりと設置され、
顧客が並ぶとベルを鳴らして、
レジを開放する。
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テスコ・エクストラと、
テスコ・エクスプレス。

最大店舗と最小店舗。
この間にテスコ・スーパーストアと、
テスコ・メトロがある。

そしてダークストアとクリック&コレクト
これによって30%の高占拠率を確保する。

それがテスコのマルチフォーマット戦略だ。

続いて対抗馬のセインズベリー。DSCN2602-5

かつてはサバセンターと呼ぶ店を持っていた。
それが非食品強化型フォーマットだった。

いまはセインズベリー。DSCN2685-5
ハイパーマーケット業態だ。

テスコエクストラ同様に、
入口左手にシーゾナルコーナー。DSCN2684-5
しかしここが弱い。

T字型コンコースを左手に曲がると、
青果部門。
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クレート陳列で、
トマトを充実させている。DSCN2640-5

葉物の陳列線も長い。
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しかしテスコには、全然かなわない。

テスコのファイネストに位置づけられるのが、
「テースト・ザ・ディフェレンス」
クォリティブランド。DSCN2658-5

奥の主通路は対面コーナーが続く。DSCN2621-5

鮮魚、精肉担当は、
小洒落れたハットをかぶっている。DSCN2667-5

ここにサラダバー。
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しかしホールフーズやウェグマンズに比べると、
全然魅力がない。

チーズはカゴにプレゼンテーション。DSCN2670-5

店舗左手が冷凍食品のリーチインケース。DSCN2629-5

真ん中主通路沿いのエンド。DSCN2623-5

そのど真ん中が、
レギュラーのセインズベリーブランド。DSCN2625-5

左にオレンジ色のコンペティティブブランド。
セインズベリー・ベーシックスDSCN2624-5

そして上段にデルモンテ。
ナショナルブランド。
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これが定石。

店舗左サイドは、
ディスカウントを強調。
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ワインは充実。
伝統のセインズベリーらしさを見せてくれる。DSCN2632-5

レジは待たせる。
繁盛店は繁盛する分だけ、
待たせる。
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これは小売業の大いなる自己矛盾。
それがセインズベリーでは、
解決されていない。

そしてアズダ。
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ウォルマートが買収した、
ディスカウントスーパーマーケット。DSCN2831-5
セインズベリーと二番手争い。

中央入口を入ると、
コカコーラのボリューム陳列。

青果部門は充実。DSCN2772-5

一番下に「プライス・ロック」のPOP。DSCN2773-5
つまり「価格に錠を下ろした」。
これぞエブリデーロープライスの本質。
いいネーミングだ。

アメリカのウォルマートでも、
この言葉、使うんじゃないか。

真ん中主通路でもプライス・ロック。DSCN2778-5

そしてロールバック。
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奥主通路もディスカウント一色。DSCN2794-5

天井から「ラマダン」のお知らせ。DSCN2795-5

そして肉はハラル・コーナー。DSCN2792-5
このあたり、イスラム教徒が多く住む。
そしてアズダは彼らから頼りにされている。

鮮魚も氷を敷いて、鮮度感を演出。DSCN2789-5

冷凍食品はリーチインケースだが、
顧客がよく買ってくれる。DSCN2800-5
安いからだ。

そして真ん中の肉売り場。DSCN2812-5
このボリュームとプライス。

店舗左手はアパレル売り場。
ジョージ・ブランド。DSCN2779-5
アズダの独自ブランドで、
アメリカのウォルマートでも採用している。

そしてファザーズデー。
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父の日セール。
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積極的にアピールしているのは、
アズダだけだった。
ウォルマートのいいところが、
ここに出ている。

そしてレジは待たせない。DSCN2827-5

セルフレジを多用して、
顧客にストレスを感じさせない。DSCN2821-5

そのレジの前に、
即食コーナー。
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よくできたディスカウントスーパーマーケットだ。

4番目はアルディ。DSCN2724-5

イギリスで猛威を振るっている。DSCN2726-5

もしかしたらアルディが、
英国の勝利者なのかもしれない。DSCN2728-5

我々が入ると、この混み様。DSCN2688-5

しかし英国アルディは青果が強い。DSCN2695-5

この充実ぶり。
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ベーカリーも、
即日配送商品。
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そして品揃えが豊富。
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だから客数も多くて、
アメリカのトレーダー・ジョーのようなレジ。
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大繁盛のハードディスカウンター。

テスコが手を焼くわけだ。

ちょっと一休みして、
テムズ川を臨む。DSCN2762-5

汚い茶色の水。
しかし河畔は気持ちいい。DSCN2763-5

そしてテスコの新フォーマット。DSCN2738-5

実験中の店を、
みんなで見学。
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3軒隣にはプレタ・マンジェ。
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右隣にはイート。
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そして、wasabi。
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激戦区で、新しいフォーマット実験。
これもデーブ・ルイスCEOの意欲。

商人舎マガジンで、
報告しよう。

最後はディナー。DSCN2870-5
カフェ・ルージュ。

2階のベランダが気持ちいい。DSCN2872-5

そばの教会が見える。
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イギリスの食事はまずいと評判。
しかし私はそうでもなくなっていると思う。
ロンドンに来て食べてみてください。

中華料理はうまい、
イタリア料理も昔からいい。
そして最近はフランス料理が上出来。
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明るいうちから、
ワインを楽しんで、
しかもイギリスのフランス料理を堪能した。

途中で、誕生祝い。
竹内俊彦さん、おめでとう。
プリマハム㈱執行役員西日本支社長。DSCN2882-5
プレゼンターは、飯田万理江さん。
伊藤忠商事㈱食料カンパニー。

全員で拍手。
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イギリスの小売業。
顔ぶれはシンプル。
つまり役者が少ない芝居のようなもの。

しかしその役者は、みんな、
達者な演技をする。

ちょっとまずい芝居をするものは、
すぐに舞台を下ろされてしまう。

それがイギリスの競争だ。

私たちは日本の将来図を、
しっかり勉強して、
バルセロナに移動して来た。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2015年06月05日(金曜日)

テスコ新CEOルイスのダークストア戦略とM&Sのポストモダン戦略

ロンドンに着いて、2日目の朝。
テレビをつけたらBBCに、
この顔が映し出された。
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テスコのCEOデーブ・ルイス。
昨年10月にユニ・リーバから転籍。
正式名称はUnilever N.V./Unilever PLC。
N.V.はNaamloze Vennootschapの略、
PLCはPublic Limited Companyの頭文字。
前者はオランダ語の株式会社で、
後者は英語のそれ。

ユニ・リーバは2本社制を採用している。

日本の西友CEO上垣内猛さんも、
ユニリーバ・ジャパン社長からの転身だから、
多国籍企業のユニリーバは、
人材の宝庫ということになる。

とは言っても、近年、
ユニリーバ全体の経営状態は悪化し、
再建中。

だから人材が外に流れている。

テスコの業績も、この2年、
よろしくない。

今年2月期の決算は、
過去最大の最終損失57億6600万ポンド。
これは約1兆320億円の赤字。

売上高は696億5400万ポンド、
これは前期比1.7%減。

ルイスは語っている。
「 当社の競争力がここ数年で色あせた。
それを反映した決算だ」

しかし昨年の秋、
不正会計の疑いが発覚。
2011年に中興の祖テリー・リーヒーが退任し、
その跡を継いだフィリップ・クラークは、
3年足らずで辞任した。

イギリスでは、ディスカウント旋風が吹き荒れる。
ドイツのハードディスカウンター・アルディ、
そして同じくドイツのリドルが絶好調。

テスコにはイノベーションがなくなっていた。

ルイスは財務再建を大胆に行うとともに、
1000品目の大幅値下げをし、
在庫を25%削減して、
さらに欠品を徹底的に減らす策に出た。

その結果、
顧客満足度は向上し、
シェアが回復しつつある。

ルイスはBBC放送では、
売り場でトマトを手に取って、
その生産から流通、販売までの、
テスコが実現させたイノベーションを、
真摯に語った。

好感が持てる。

その後、朝からセミナー。
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今回は、ゲスト講師を招いた。

ニック・マイルズさん。
IGDアジア・パシフィック地区マネジャー。DSCN2317-5

見た通りのナイスガイで、
通訳を交えて2時間近く、
丁寧にレポートしてくれた。
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テーマは、
英国オンライン食品市場の動向と、
テスコのダークストア戦略。DSCN2329-5
月刊『商人舎』4月号は売り切れたが、
特集は「ネットスーパー! 移動スーパー!!」
その中でセブン&アイのダークストアを紹介した。

オンラインビジネスのための、
プロセスセンターとディストリビューションを、
併せ持った機能だが、
ここにはテスコの工夫がある。

すごい内容で、これは、
ルイス新CEOの新戦略の一つ。

日本で再会することを誓って握手。
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実に今興味深いレクチャーは、
月刊『商人舎』かmagazineで、
私の分析を含めて、紹介する。

その後、1時間ほど、
結城義晴のセミナー。
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ニックさんのレクチャーの解説をして、
それからイギリスの競争の現状を語った。DSCN2379ー55

テスコ、アズダ、セインズベリー、
マークス&スペンサー、ウェイトローズなど、
有力企業の趨勢とアメリカ以上の寡占状態。
その中で我々は何を学ばなければいけないか。DSCN2381-5
アメリカも学ぶ。
イギリスも学ぶ。
ヨーロッパも学ぶ。

そうして、自分で考える。

デーブ・ルイスや上垣内猛が、
ユニリーバから転職して、
すぐに活躍できるのは、
そういった姿勢を持ち続けたからだ。

多くの事象を見て、聞いて、
自分の頭で考える。

ピーター・ドラッカー先生が言う、
「ポスト・モダンの七つの作法」。
その第一の作法が、
「自分の目で見て、耳で聞くこと」

さて、視察。

ホテルからロンドンの中心部を抜ける。
ウェストミンスター寺院。DSCN2385-5
王室の結婚式、葬式、
ほとんどここで行われる。

チャールズ皇太子とダイアナ妃は、
例外的にセントポール大正堂だったけれど。

ビッグベンの前の人ごみ。DSCN2388-5
ロンドンには観光客が、
溢れかえっている。

そしてテムズ川河畔の大観覧車ロンドン・アイ。DSCN2391-5

そして到着しました。
ウェストフィールドショッピングセンター。
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ロンドンオリンピック跡地にできた最新型。

まずは腹ごなし。DSCN2402ー5
Wagamama。

1992年、香港出身のアラン・ヤウが創業。
ロンドンを中心にアイルランド、オランダ、
トルコ、オーストラリア、
そしてアメリカに出店するチェーン。

メニューは「日本風料理」。DSCN2401-5
カジュアルな店内で、
麺や丼、カレーなどを提供する。

しかし日本人の手は入っていない。

このショッピングセンターは、
2つの核店舗を持つ。

一方が、百貨店のジョンルイス。 DSCN2405-5

高級百貨店だが、
大衆化路線を走っている。DSCN2406-5

その1階フロアには
高級スーパーのウェイトローズ。  DSCN2410-5
ジョンルイスの傘下にある企業。

H2Oにおける阪急オアシス、
三越伊勢丹におけるクイーンズ伊勢丹。

百貨店が43店、
スーパーマーケットが336店。
全体の売上高は109億ポンド、
ウェイトローズはその中で65億ポンド。

入口の花売り場。DSCN2426-5

そしてベーカリー。DSCN2411-5

キッチンサービスコーナーと惣菜。DSCN2412-5

その奥に生鮮食品売り場。DSCN2413-5

青果部門も奥にある。DSCN2414-5

クレート陳列。DSCN2415-5
私はこれには疑問を抱いている。
この方式はテスコが開発して、
テレビでルイスCEOが語るように、
目覚しい成果を上げた。

そしてみんな真似をした。

しかしウェイトローズは、
アメリカのホールフーズやウェグマンズのように、
美しい立体陳列をすべきだ。

そうしなければ、
ウェイトローズのポジショニング、
アウトスタンディングにならない。

精肉・シーフードの対面コーナー。DSCN2419-5

ワインは25%offを強調している。DSCN2422-5
つまりこの店、売れていない。

一方の核店はM&S。
マークス&スペンサー。DSCN2431-5
こちらが断然、いい。

マークス&スペンサーは、
ほぼプライベートブランド100%の、
ディスカウントデパートメントストア。

かつて一世を風靡して英国第一の小売業だった。

しかし、その後、低迷。
どんな企業にも成長と低迷がある。

今でも世界50カ国に出店しているが、
国内の建て直しが最大の課題。

そして建て直ってきた。

食品売り場は素晴らしい。DSCN2432-5

地下鉄出入り口の近くに、
店舗の導入口を設けて、
客数はジョンルイスを圧倒している。DSCN2433-5
入口の右手に長いレジがあり、
それの前の通路は、
斜めに切り込まれている。

ポストモダンな店づくりは、
新しいポジションを予感させる。DSCN2434-5

天井も床もアメリカ流。
それがイギリス人にとっては、
斬新なイメージを作り出す。DSCN2436-5

イギリス国内の売上げは、
食品が今や55%、衣料品・住関連が45%。DSCN2440-5

精肉・シーフード・デリは、
対面販売方式とセルフの併用。DSCN2445-5

コンビニエンスフードも、
全てプライベートブランド。DSCN2448-5

花売り場がポストモダンな店づくりに、
見事にフィットしていて、
その向こうはイートインコーナー。DSCN2449-5
アメリカではウェグマンズ、ホールフーズ、
これが当然のごとしだが、
イギリスではM&Sだけ。

ウェイトローズにもこの観点はないし、
テスコやセインズベリーにも薄い。
アズダにはそれがあるけれど。

昔から定評のある衣料品売り場。DSCN2461-5

既存のブランドを刷新して、
2013年からBest of Britishを開発。
ポストモダンの店づくりと相まって、好調。DSCN2465-5
イギリスでも、
イノベーションとポジショニング、

極めて重要な競争与件となっている。

そのあと、テスコ・メトロと、
セインズベリー・ローカルへ。DSCN2506-5
テスコもセインズベリーも、
マルチフォーマット戦略。
その都市型小型店。

いい勉強は続く。

夕食はチャイナタウンの中華。DSCN2518
大満足。

その中で一番は、カニのヌードル。DSCN2520-5
青島ビールと紹興酒で、
10時まで明るいロンドンの夜を、
存分に堪能した。
(つづきます)

〈結城義晴〉

追伸で日本のイベントを紹介。
3日、全国セルコグループトップ会、
2015年懇親会が開かれた。
DSCN9638-1

全国セルコチェーンの経営トップと、
卸・メーカーの幹部が参集。
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地域密着型のスーパーマーケットが終結し、
グッドカンパニーを目指す。
それがセルコグループ。
それを長年率いてきたのが、
エコス会長兼CEOの平富郎さん。
今年、理事職を離れ、相談役となった。
DSCN9648-1
現理事長の佐伯行彦さんと、
副理事長の伊原實さんが、
次代のセルコを率いることになる。

平さん、まだまだ砥石ならぬ、
セルコの重石として
活躍ください。

ロンドンの空から、
応援しています。

2015年06月04日(木曜日)

フランクフルトからロンドンへ、テスコ・ケンジントン店は懐かしい!!

近畿地方、中四国地方が、
梅雨入り。

その梅雨を避けるように、
ヨーロッパに向かった。

成田空港は雨模様。
DSCN2232-5

飛び上がると、
日本列島は雲に覆われている。
DSCN2234-5
真っ青な空、
真っ白な雲。

シベリア上空にはちぎれ雲。
地上では緑が美しい。
DSCN2239-5

ネバ川か、大河。
DSCN2241-5

そしてカスピ海に流れ込むヴォルガ川。
DSCN2245-5

ドイツまで3時間弱。
DSCN2246-5

見えてきたフランクフルト。
ドイツの表玄関。
DSCN2250-5

ドイツは森の国。
上空から臨むと、
それが実感される。
DSCN2251-5

ルフトハンザ機のトップのところ。
DSCN2253-5

そしてフランクフルト国際空港。
DSCN2257-5
ここで関空から発った、
万代ドライデイリー会の面々と合流。

そしてドーバー海峡を超えて、
グレイトブリテン島へ。
DSCN2264-5

テムズ川が見えてきた。
DSCN2267-5

大ロンドン。
DSCN2271-5

ニューヨークもすごい、
パリも美しい。
東京もいいけれど、
ロンドンには特別の魅力がある。
DSCN2272-5

ヒースロー空港について、
互いに挨拶。
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街に出ると、
赤いダブルデッカーのバスが走る。
DSCN2276-5

すぐにイングリッシュパブへ。
DSCN2279-5
ジョージ4。

7時すぎだというのに、
中庭は明るい。
現地のイギリス人が集って、
ビールやスコッチを楽しんでいる。
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私たちは一番奥のホールを借り切って、
歓迎ディナー。

挨拶は今津龍三さん、
㈱今津社長で万代ドライデイリー会会長。
DSCN2285-5

全9チーム、全員が、
自己紹介と自分なりの研修の目的を決意表明。
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今回はいつも以上に、
目的意識が高い。

帰り際には、
小さなステージで、
女性シンガーが弾き語り。
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あまり上手ではなかったが、
私はいい気分だった。

そして最後に、
テスコ・ケンジントンへ。
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約800坪のスーパーストア。
24時間営業の大繁盛店。

1996年9月にオープンして、
何度も何度もリニューアルを施した。
なぜならテスコの顔となる店だからだ。

入口の青果部門からデリにつながるが、
ここは素晴らしい。
DSCN2300-5

青果はクレート陳列。
DSCN2297-5
産地で収穫する際、
商品はクレートにそのまま、
積み込まれる。

あとは一切、手をつけず、
物流され、店頭に並べられる。

テスコが開発したこのシステムは、
抜群の生産性を上げ、
それはイギリス中、ヨーロッパ中に広がった。

入口左手には、
Scan as you Shopのコーナー。
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カード会員の顧客は、
入口でこのハンドスキャナーをとって、
店内を回遊し、購買のたびに、
商品のバーコードをスキャンする。

生鮮も秤にかけて、
スキャンする。
DSCN2296-5

リカーとワインは一番奥に位置づけられ、
特に強化された。
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その中でもシャンパンは、
最も力を入れられている。
DSCN2294-5
ケンジントンの高級住宅地の店だからだ。

クッキングウェアもコーナー化されている。
DSCN2298-5

道路側の一角には、
テスコ直営のファーマシー。
DSCN2301-5

1996年の10月に、私はパリにいた。
シアルドール日本代表審査委員として、
パリ国際見本市に参加していたからだ。

その際、イギリスの審査委員が、
この店のことを教えてくれた。
専門誌『ザ・グローサー』のジェフリー・ハント記者。

この店は当時、最先端のフォーマットだった。

私はフェアが終わるとすぐに、
ロンドンを訪れて取材し、
月刊『食品商業』で分析紹介した。
DSCN2304-5
今、20年ほど経過して、
その店を見ている。

随分多くの日本人が、
この店を視察に訪れた。

実に感慨深いものがある。

視察を終えて、
ホテルはノボテル・ロンドン。
DSCN2309-5

全員が疲れ切って、
ロビーに集合。
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私もテスコの店を歩きながら、
半分、居眠りをしていた。

部屋に入って、
湯に浸かり、
そのままベッドへ。

1万字の原稿も、
ヒースロー空港についた時に、
日本に送ったし、
明日から全開でロンドンを駆け巡る。

お楽しみに。

〈結城義晴〉

2015年06月03日(水曜日)

百貨店の今夏商戦「早仕掛け」撤回を笑いつつ、フランクフルトに発つ

厚生労働省の毎月勤労統計調査。
4月の実質賃金指数は、
前年同月比でわずかだが0.1%上昇。
実質とは「物価上昇による目減り分を除いた数値」

これは2年ぶりの上昇。

マクロデータで、
ようやく賃金の伸びが、

物価の伸びを上回ってきた。

そうすると経済の好循環が生まれる。
所得増→支出増→消費増→
生産増→所得増→支出増→

この好循環。

勝った者はますます強くなる。
この好循環と同じ。

そして好循環のサイクルをつくれば、
もう、しめたもの。

4月の常用雇用者数も、
前年同月比で2%増。

総務省の家計調査では、
4月の勤労者世帯の実質消費支出額は、
前年同月比0.5%増。

一方、物価上昇も鈍化傾向を示す。
4月の全国消費者物価指数のうち、
生鮮食品を除く総合指数は、
前年同月比0.3%上昇。
昨年4月の消費増税要因を除くと、
ほぼ横バイ。

政府と日銀のインフレターゲット政策は、
ちょっと思い通りにはならないよいうだが、
賃金上昇と物価下落で、
実質的な購買力は高まる。

商売はやりやすい。
商売の追い風が吹き始めた。

しかし、そんな環境の中で、
ちょっと笑ってしまう話が、
日経新聞に書かれている。

百貨店がこぞって、
今夏のセール開始時期を遅らせる。

昨年、ほとんどの百貨店は、
6月末から夏の商戦をスタートさせた。

三越伊勢丹だけ、
7月中旬スタート。

しかし景況感の改善が追い風となって、
伊勢丹は「通常価格販売期間」を延ばして、
収益が上がった。

そこで他の百貨店も、
右へ倣え、となる。

高島屋は7月8日スタート。
昨年より2週間近く遅くする。

大丸松坂屋百貨店も、
7月8日に繰り下げ。

阪急うめだ本店も足並みをそろえる。

そごう・西武は7月1開始。

かつて百貨店の夏のセール開始は、
7月中旬が通り相場だった。

それが1990年代から前倒しされ始めた。
そして最近は7月1日前後の開始となった。

しかし三越伊勢丹だけが、
2012年から7月中旬に戻して、
収益改善に取り組んだ。

つまり異なるポジショニング戦略を展開したわけだ。
この際、同社が大手アパレルとの連携を図る。

その結果、昨年7月の各社の売上高。
高島屋が前年同月比4.3%減、
大丸松坂屋百貨店は2.6%減。

一方、三越伊勢丹は3週遅れで0.9%増。

この三越伊勢丹に今年は、
各社が追随する形となった。

マーケット・リーダーが伊勢丹。
他社はみんなフォロワー。

笑える話とは、
「前倒しをしても売り上げを伸ばせず、
商機をいかせなかったこと」

早仕掛け・早仕舞い・際の勝負。

早仕掛けしても、
単に値引きセールするだけでは、
話にならない。

百貨店の早仕掛けならば、
知恵とアイデアを出して、
夏を存分にアピールすべきだ。

今年1月。
極寒のニューヨークでは、
ウォルマートが衣料品売場のトップに、
水着を早仕掛けした。

ドキっとする売場だった。

それがなければ、
早仕掛けも全く意味がない。

遅仕掛け、あるいは並び仕掛けで、
単にセールするだけならば、
またしても三越伊勢丹に、
してやられるだろう。

「今の消費者は価値を認めれば
値下げしなくても買う。
逆に価値を感じない物は
値下げしても買わない」
オンワード樫山の馬場昭典社長は辛口コメント。

全くの同感。

一方で、ユニクロの5月。
国内既存店売上高は前年同月比12.3%増。
増加は2カ月連続だが2桁の増加が目を引く。

ユニクロはスーパーマーケット並みに、
52週マーチャンダイジングを展開する。

だからユニクロが早仕掛けすれば、
他の追随を許さない。

百貨店の横並びを見て、
ユニクロは今夏、早仕掛けするに違いない。

総合スーパーも、
中身のある夏商戦の早仕掛け。

目一杯、百貨店から顧客を奪うことが出来る。

なにしろ、総合スーパーのGMSは、
もともとディスカウント・デパートメントストアなのだから。

さて私は朝一番で、
Yキャットからベイブリッジへ。
DSCN2214-5

雨のベイブリッジ。
DSCN2218-5
そして横浜港。
DSCN2221-5

みなとみらい。
DSCN2223-5

80分ほどで、
成田空港第1ターミナル南ウィング。DSCN2228-5

ルフトハンザでフランクフルトへ。DSCN2230-5

乗り込んで、02Kのシート。DSCN2231-5

これから向かうドイツでは、
ヘルムート・コール元首相が、
意識不明だとか。

85歳。

腸の手術後に、危篤状態に陥った。

西ドイツ時代を含む1982~98年に首相を務めた。

そして1990年10月、
歴史に残る東西ドイツ統一を実現させた。

私は1995年、ケルンで、
目の前で演説を聞いたことがある。

ド迫力の政治家だ。
もちろん信念も持っていた。

心配しつつ、
ルフトハンザに乗り込む。

では、行ってきます。
あとはよろしく。

〈結城義晴〉

2015年06月02日(火曜日)

6月の「商人舎標語」とセブン-イレブン井阪隆一の「飛耳長目」

6月に入って、2日目。

いい季節だと言ったとたん、
南から雨雲の一団が、
日本列島に押し寄せた。

九州南部と九州北部は、
今日、梅雨入り。

明日も雨や雷雨。

西日本、近畿、東海北陸も、
関東、東北、北海道も、
明日は雨模様。

湿度が高く、蒸し暑い日が訪れる。

その明日に、私は、
フランクフルトに向かって飛び立つ。

今日はスーパークールビズで、
月刊『商人舎』6月号の責了作業。
DSCN2196-5

そして6月の商人舎標語。
ダイバーシティ産業の強みを活かそう!

「男並み女を使え!」
故渥美俊一先生の言葉。
「なるほど・・・・・」
全員、目からウロコだった。

しかし結果としてこれは、
男社会を助長させた。
女性を排除した。
多様性を無視した。

時代はダイバーシティ。
いや、時代ではない。
小売業こそ、ダイバーシティ。
サービス業こそ、ダイバーシティ。

もともとダイバーシティ産業だからこそ、
かつてチェーンストアは標準化を強調した。
ダイバーシティ産業だからこそ、
最初はマニュアルが必須だった。

しかしそれは、
レース型競争下のセオリーだった。
コンテスト型競争下では、
ダイバーシティ産業の強みを活かせばいい。

象徴的な目標は、
女性が働きたい店をつくることだ。
女性が働きやすい会社に変えることだ。
女性が活躍する産業を構築することだ。

女性が働きやすい職場は、
誰もが働きやすい。
女性が活躍しやすい組織は、
誰にもそれぞれの活躍の場が約束されている。

女性がドキドキワクワク働く店は、
顧客がドキドキワクワクする。
女性がニコニコ働く店は、
顧客もニコニコする。

こんな店、こんな会社、
そしてこんな産業は、
人間の尊厳に対して、
真摯に向き合うことになる。
〈結城義晴〉

日本一働きたい会社は、
まず女性が、
日本一働きたい、
と思ってくれなくてはいけない。

その意味で、
裏も表もない会社、
言行一致の会社になる必要がある。

さて昨日から、
東京証券取引所が、
上場企業に対して、
「企業統治指針」の適用をスタートさせた。
いわゆる「コーポレートガバナンス・コード」。

その課題は、
社外取締役の選任。
社外取締役というからには、
経営からの独立性がなければいけない。

主要100社の調査では、
9割近くの上場企業が、
複数を選任している。

東証の指導が行き渡った結果だが、
昨年度より2割近くの増加。
社外取締役に占める女性の比率も、
100社中50人で、17%。
昨年が14%だったから、
3ポイントの増加。

私自身、ご指名をいただいて、
社外取締役を務めているが、
私なりのあり方を決めている。

第1に第三者の立場から客観的に、
経営をチェックすること。
そして直言すること。
これは社外取締役として、
当然の役目。

確かな経営者ならば、
励ますことのほうが多くなる。

第2にその際に、
会社独自のポジショニングが、
何よりも重要であること。
従ってそのポジショニングの観点から、
観察し、考察し、監督し、
意見を述べ、提案をすること。
もちろん私の知見は存分に提供する。

この6月から、
新しい時代に入ったことは確かだ。

さて最後に、
日経新聞の『キャリアアップ』に、
井阪隆一さん、登場。
セブン-イレブン・ジャパン社長。
「話すことよりエネルギーがいりますが、
根気よく話を聞くことが
何よりも大事です」

井阪さんの社長室のドアは、
常に開けられている。

「部下からの話を聞かずに
こちらが一方的に話していたら、
誰も情報を伝えてくれなくなる。
情報が入ってこなくなったら
『裸の王様』になってしまう」

「誰でも、いつでも、
話をしやすいように
していないといけません。
それが私の一番の仕事
といっても過言ではない」

その井阪さんの座右の銘。
「飛耳長目」
「ひじちょうもく」と読む。

「遠くのことを聞くことができる耳と、
遠くまでよく見える目を持っている、
つまり、物事の変化に鋭敏で、
情報の収集力にたけていること」

吉田松陰が松下村塾の塾生たちに説いた。
だから松陰自身、ペリーの船に乗り込み、
渡米を懇願する。

弟子たちも後に、イギリスに渡って、
世界最新の情報を得た。
木戸孝充、井上馨、伊藤博文など、
長州五傑と呼ばれた若者たち。

「飛耳長目」は、
石ノ森章太郎『サイボーグ009』で言えば、
003のフランソワーズ・アルヌール。

9人のサイボーグ戦士の、
9つの特徴の一つが、
「飛耳長目」
面白い。

井阪さんに話を戻すと、
「現場にいた時はそこまで
意識していませんでした」

「聞くことを実践するようになったのは
役員になってから」

ミドルマネジメントよりも、
トップマネジメントこそ、
話を聞かねばならない。

「直接会って顔を見て話せば、
相手の反応が見えます」

私はインタビューを、
本業の一つにしているが、
それはまさに、直接会って、
顔を見て、話を聞くこと。

ピーター・ドラッカー先生の、
「ポストモダンの七つの作法」
その第1がやはり、
「自分の目で見、耳で聞く」

井阪隆一、
吉田松陰、
そしてフランソワーズ・アルヌール。
もちろんピーター・ドラッカーも。

社内取締役も、
社外取締役も、
「飛耳長目」は必須である。

〈結城義晴〉

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