結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年12月22日(月曜日)

ヒット&アウェイ作戦開始!「失敗はない。学びがあるだけだ」

Everbody! Good Monday!

いよいよ年の瀬です。

12月当初に考えた以上に、
消費は減退。
だからベーシックなものが売れる。
「ベーシック、ベーシック」

今日、月曜日の22日が飛び石イベント週間の狭間。

そして23日火曜日は天皇誕生日で祭日。
23日にクリスマス・イブ・イブを楽しむ家庭が圧倒的に多い。
それもイエス・キリストの望んだ「質素なクリスマス」。

24日水曜日、25日木曜日は、クリスマス本番。

25日には、年末際の和風の売り場イメージに劇激変の準備。

金曜日26日は劇激変。
ここで感動を呼ぶ。

ただし、商品ボリュームは「質素な劇激変」。

そして27日土曜日から年末一色。
28日日曜日は、お客様も忙しい。
大掃除、年賀状など、歳末の気分が盛り上がる。

「ヒット&アウェイ作戦」
いよいよ作戦の開始です。

人間は、特に日本人は、
節目を大切にする。
大切にしたいと願っている。

だからどんなときにも、
「小さな喜び、小さな幸せ」
感じたがっている。

そのお客様の小さな幸せのために、
私たちは、人々が休んでいるときに働く。

今週、来週の、人々が休んでいるときにこそ、
「失敗を恐れない」気概が大切。

「どんなときにも失敗はない。
そこには学びがあるだけだ」

ただひたすら、お客様のことを考えて、
「失敗を恐れない」心構えで仕事する。
たとえ結果は思うように運ばなくとも、
それは失敗ではない。
失敗をおそれなかったという事実だけが残る。
そしてそれが、学びとなる。

失敗はない。
学びがあるだけだ。

これが、年末の心構え。

シンプルな1週間。

いざ、ヒット&アウェイ作戦、開始!

最後に、12月の標語を忘れずに。
「右、左、上、下。
どっちを向いても感謝」
(水口健次)

Everbody! Good Monday!

<結城義晴>

2008年12月21日(日曜日)

ジジの質素なクリスマス[日曜版]

ジングル・べ~ル♪
ジングル・べ~ル♪
鈴がなる♪

もうすぐクリスマスです。
クリスマス1

ボクは、あいかわらず。
シンプル・ラ~イフ♪
シンプル・ラ~イフ♪
クリスマス2
玄関のかざりつけ。

ことしは、おねえさんが、
でてきました。
じじ1

去年は、ボクとおんなじ、
お爺さんだったけれど
jiji2

お爺さんは、どこに行ったの?
ジジ4

おねえさんは、なんの役目?
jiji3

それはそうと、今年は、
プレゼントはないの?
jiji5

今年は、質素なクリスマス?
jiji6

去年は、ボク、
新しい食器をもらいました。
プレゼント
ブドウの絵がついたウツワ。

いまも、いつも、
愛用しています。
いただきます

これで食べると、
ほんとうにおいしい。
perori
マンゾク、満足。

でも、今年は、
質素なクリスマス。

プレゼントをはこぶお爺さんは、
お休み。

だからおねえさんが、
手ぶらで、でてきました。
jiji7

でも、それでもいいのです。

今年は、大不況。

ボクは、あいかわらず。
シンプル・ラ~イフ♪
シンプル・ラ~イフ♪

皆さんも、どうぞ。

馬小屋で生まれたイエス・キリスト。
「イエスはきっと、
質素なクリスマスを
望んでいたにちがいない」

シンプル・ラ~イフ♪
シンプル・ラ~イフ♪

ア~メン♪

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年12月20日(土曜日)

田村洋三とエコストアを語り・PCSAで乾杯の音頭をとり・「信頼の森」を確認した

暖かい師走。

今日20日の土曜日から、
本格的な歳末商戦。いざ、本番。

「失敗を恐れない」この意気込みで。

私を含めて、マスコミには責任がある。
「不況、不況」と煽り過ぎてはいけない。

もちろん深刻な経済環境と消費状況ではある。

しかし、伸びている商売もある。

インターネット通信販売。
楽天とヤフーのニ大サイト。
ともに公務員ボーナス支給直後の日曜の14日の売上高は、
過去最高を記録した。
ボーナス商戦に、ひとり勝ち。

とりわけ「楽天市場」は14日の売上高が、
一日で30億円を突破して、開設以来、最高額。

家電製品からグルメ食材までのちょっと値が張る商財が好調だった。

この現象に、どう対応するか。

店舗というハードウェアに投資を必要としない仮想店舗。

私は、実店舗と仮想店舗の融合が、
今後の有力手段という考え。

たった一つの方法に頼りたいという誘惑を、
退けなければならない。

さて、昨日、午前中、
横浜の商人舎オフィスを、
田村洋三先生が訪ねてくださった。
「エコストア研究会」座長。
田村さんと
店舗設計の専門家で、
『スーパーマーケット経営技術』の著書がある。

現在は、環境問題をまるでライフワークのように研究していて、
精力的に取材や執筆、講演をこなしている。

2月4日に、私たち商人舎とセミナーを開催する。
改正省エネ法施行直前緊急セミナー。
エコストア元年09年に店はこう変わる

来年4月から、すべての店と事業所に、
環境対策の責任者と担当者を配置しなければならなくなる。

そのための啓蒙セミナー。
ご参加のほど。

昼食時間になったので、
商人舎近くのイタリアンレストランで食事。
田村さんと2
田村さんと話していると、
あっという間に時間が過ぎる。

二人とも、おしゃべりだから。
それも楽しい。

夕方、銀座。
パチンコチェーンストア協会拡大理事会と忘年会。
私は、失礼して、忘年懇親会だけ参加。
佐藤公平会長

佐藤公平PCSA代表理事・ダイナム代表取締役の挨拶でスタート。

ダイナム・ホールディングス佐藤洋治社長が、
「信頼の森」構想をご披露された。
佐藤洋治さん
この世界的な経済と消費の危機の時に、
アミューズメント・ストアのイノベーション店舗が登場する。
まるで、マイケル・カレンのスーパーマーケットのよう。

私は、これは完全に「ボランタリー・チェーン」であると思う。

昭和37年。
商業界の倉本長治は本を書いた。
『チェーンストアへの道』という書名。
「チェーンストア」がタイトルになった日本で初めての本だった。

同じ年、東京大学経済学部の林周二助教授が、
『流通革命』という本を書いた。

倉本長治の本は、チェーンストアと言いながら、
アメリカの直営型チェーンストアを紹介し、
日本にはボランタリー・チェーンを推奨した。

佐藤洋治さんの「信頼の森」は、それに当てはまる。

ちなみに、林周二さんは、
「流通構造の革命的変革が時代の要請」であると説いた。

私は、いきなり乾杯の音頭。
日米のチェーンストアの現状をかいつまんでご紹介し、
「志定まれば、気盛んなり」の今年の標語で締めくくった。
乾杯

その後、この協会の重鎮のご挨拶。
ニラク社長の谷口昌晶さんは、
本当にありがたいことに私のブログの大ファンで、
今年の漢字「変」と来年の漢字「化」のことを話してくださった。
谷口さん

トライ&トラスト社長の山田孝志さんは、
佐藤洋治さんに心酔する一人。
価格4分の一の事業展開の確かさを語った。
山田さん

夢コーポレーション社長の加藤英則さんは、
今年、過去最高益を達成したことを、
控えめに語った。
松田さん

PCSAの懇親会は、参加者が全員、一言ずつ語る。
全員が、まるで、自分自身に語りかけるように、語る。

それがとてもよい。

とてもよい師走の夜だった。
ニューフォーマットではなく、
集まった人々の中に、
「信頼の森」が出来上がっていた。

<結城義晴>

2008年12月19日(金曜日)

川田一光東京青果社長、垣添直也ニッスイ社長、宗像守JACDS事務総長と次々に融合

今年、業態間の売上げランキングに、変化が出る。
コンビニが百貨店を追い抜く。

一番の小型店業態が、
一番の大型店業態を、
日本全国の売上高で、
逆転する。

大きな出来事。

個別企業では、もうすでに、
この変化は表面化していた。

19772年、小売業最大の三越の売上高を、
ダイエーが抜いた。

さらに2000年、そのダイエーの売上高を、
セブン-イレブンが抜いた。

当然このとき、セブン-イレブンは、
当時の百貨店第一位の高島屋を抜いていた。

それが、業態全体で、今年2008年末の集計で、
百貨店をコンビニが抜く。

歴史の転換。

しかし、もうすでにその役割の違いは、20世紀の最後には、
逆転していた。

例えば、即席ラーメンという大衆的な商品ですら、
かつては、新製品が発売されるときには、
百貨店の店頭でお披露目した。

明星食品の中華三昧が1981年に、初お目見えした時、
百貨店の店頭で最初のプロモーションが行われた。

しかし、1990年代後半から、新製品は、
テレビコマーシャルとコンビニ店頭の連動で、
プロモーションをかけるようになった。

このころから、特に大衆的商品は、
コンビニに主導権が移った。

それが売上数値として、表面化したのが、
今年、2008年ということいなる。

現象はこうして起こり、
数字はこうして変わる。

さて、昨日は、「師走」だった。
朝一番に東京・大田市場へ。
日本最大の青果卸会社の東京青果㈱川田一光社長を訪問。

通称「トイチ」と呼ばれる会社。

コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンの、
2月の講座で、川田さんに講義していただく。
その打ち合わせ。

今年の年末は、大変です。
イチゴが売れない。
値ごろのミカンしかない

青果流通も大きく変わった。
川田さんは、その専門家。
生産と流通、そして小売りとのコラボレーション、
オーガニックへの取り組みなど、
話は尽きない。
あっという間に、時間がやってきた。

午後一番で、今度は大手町の日本水産㈱へ。
こちらは通称「ニッスイ」。
垣添直也社長を訪問。

垣添さんにも、2月にコーネル大学RMPジャパンで講義いただく。

垣添さんも、日本最高の専門家。
世界の水産事情に通じていらっしゃる。

私は、1994年、フランス・パリで垣添さんとご一緒した。
シアルドールという世界ヒット商品コンクールで、
ニッスイの「エビの包揚げ」が金賞をとった。

そのシアルドール国際審査委員が私で、
受賞者代表が当時専務の垣添さんだった。

それ以来のお付き合い。

コーネル大学RMPジャパンでも、
楽しみな講義のひとつ。

垣添さん手作りの船の模型の前で、写真。

東京駅から新幹線で新横浜へ。
今度は、日本チェーンドラッグストア協会へ。
事務総長の宗像守さんを訪問。

宗像さんにも、
2月のコーネル大学RMPジャパンで講義していただく。

宗像さんは、ドラッグストア経営指導の日本第一人者。

来年6月に施行される「改正薬事法」の推進者。

「セルフ・メディケーション」という概念を、
日本にはじめて紹介し、
その実現への道を力強く先導してきた。

この面で、社会を変える。
その志は、高くて、強い。
私は、食の分野でそれを、志した。

私たちは、同志。

そして今、世界的に「医食同源」が叫ばれている。

つまり私たち二人の融合が、求められている。

ともに頑張りましょう。
宗像さんの方が、断然、前に進んでいて、
いつも私は、宗像さんを追いかけている。

急いで、商人舎オフィスに戻り、
忘年会。

入れ替わり立ち替わり、
裏方の人ばかり参加してくれて、
総勢15人のパーティになった。
最後に残ったメンバーで写真。

17時から24時までの忘年会。
途中、商人舎ホームページ改革検討委員会と化して、
議論沸騰。

みなさんありがとう。

20時ころ、コンサルタントの水元均さん、合流。
駆けつけ三杯で、
酔っぱらったところで、
写真。

水元さんとも、CDオーディオセミナーなどで協働した。

商人ねっとと商人舎のコラボレーション。

ここでも、融合がテーマだった。

2009年、もっともっと融合の輪を広げていかねばならない。
いや、融合の輪が、否応なく広がっていくに違いない。

そんな事を感じさせられた一日だった。

最後に、忘れずに、
「林廣美の金曜日のこの一品」
今日から始まる週末は、
「手軽で簡単クリスマス」気分をご提供する。

ひと口本格フライドチキン
フライドチキン

いつもの唐揚げ用カット鶏肉を、
本格フライドチキンの粉で、
カラリと揚げる。

それだけで、
一口用本格フライドチキンの出来上がり。

超のつくベーシック・アイテム。
どんどん売ろう。

そしてよいクリスマスを。
アーメン。

<結城義晴>

2008年12月18日(木曜日)

岡田元也イオン社長の、考えに考えに考え抜いた「新時代のイオンをつくる」考え

アメリカ合衆国の金融政策が歴史的転換を見せる。
米国の中央銀行の役回りを担う連邦準備制度理事会(FRB)が、
事実上のゼロ金利政策と量的緩和政策を決定。

FRBは日本でいえば、日銀。
Federal Reserve Board、
またはBoard of Governors of the Federal Reserve System。
全国の主要都市に散在する連邦準備銀行を統括する。

この政策は、何よりも金融の信用収縮にストップをかける目的。

米国史上初のゼロ金利。

1990年代以降、金利自由化が進み、
「市場重視政策」がとられてきた。

その大転換。
16年ぶりに日本の政策金利を米国が下回った。

そのため金利が安くなったドルを売り、円を買う傾向が高まり、
またしても円高ドル安。

13年ぶりに1ドル87円台に突入。

激変の世界経済である。

そんな昨日、千葉県幕張のイオンタワー。

イオン㈱社長の岡田元也さんを訪問。

岡田さんは、今年4月17日の商人舎発足の会の発起人。
だから、他の発起人の皆さん同様に、
「商人舎ファミリー」と呼ばせていただいている。

さまざまなパーティで顔を合わせることもあるが、
ゆっくりお話しする機会もなく、
年末のお忙しいときに、時間をとっていただいた。

午後1時から、1時間半ほど。

インタビューではない。

友人としての懇談。

だからまず、私の方の近況報告とお礼。

コーネル大学リテイルマネジメントプログラムには、
ずいぶんと関心を持っていただいた。

私たちは、産業内大学をつくろうと構想した。
この志は、次代のリーダーの養成を目的としている。
志の部分では、岡田さんも同志といえる。

私にとって、この1年ほどは、激変のときであった。
岡田さんにとっても、ものすごく「考えた」1年であったという。

イオンを持ち株会社にした新体制を築いた。
三菱商事との提携発表は、一昨日のことだった。

これは、世界戦略へのスタートを意味した。

真意は、なかなか伝わりにくい。
しかも日本の商業を代表するイオンの意思決定。

政治、行政、産業界、流通業界。

岡田元也の腹の中を探りつつ、動向を注視した。

その中で、岡田元也は、
考えに考えた。

父君の岡田卓也さんの本『岡田卓也の十章』にある。

「考えて考えて考え抜け」

それが岡田元也のこの1年ほどだった。

偶然にも、私も、この1年、
考えに考えた。

そして私は「商業の現代化」という志に至った。

岡田さんは、
「新時代のイオンをつくる」
この思考に没頭した。

「これまで、迷ったことは一度もない」

決断の人、岡田元也。

その岡田さんが、考え抜いた。

そんな時代なのだと、私は感動した。

三菱商事との提携。

イオンは、中国やアジアに、
もうひとつ「新しいイオンをつくろう」と考えた。

ウォルマートやカルフール、テスコと、
真正面から闘う。

そのためのベストパートナーを選んだ。
それが三菱商事だった。

視野は世界に向けられている。

私は、ドラッカー先生がジャック・ウェルチに言った言葉を使った。
ゼネラルエレクトリックの社長だったジャック・ウェルチに。

「あなたは、いま、
ドキドキ、ワクワクする仕事をしていますか。
自分でドキドキワクワクする仕事が、
あなたの会社には、どれだけありますか。
自分でドキドキワクワクする仕事だけしなさい。
ドキドキワクワクしない仕事は、
他人に任せなさい」

さすが、ドラッカー先生。

ここからジャック・ウェルチの、
有名な「選択と集中」の政策が生まれた。

岡田さん、その言葉に反応した。
「ドキドキ、ワクワク、
それからジリジリですかね」
(ニヤリ)

しかし、この「ドキドキ、ワクワク、ジリジリ」の果てに、
この冬から、また走り始める。

岡田元也の疾走。

「社長はすべてを自分でつくる。
もしくはやめるしかない」

岡田さん、社長哲学で、
私との濃密な時間を、結んだ。

刺激的なひとときだった。
私も、疾走しなければ、と思った。

「疾走していなければ、失速する」
亡き宿澤広朗の言葉を、思い出した。

岡田元也さんに感謝。

<結城義晴>

2008年12月17日(水曜日)

「答えるに値しない」イオン岡田元也と「挑戦するから失敗する」ユニクロ柳井正

「答えるに値しない」
イオン社長の岡田元也さんの言葉。

三菱商事とイオンは、包括的業務提携を果たし、
三菱商事がイオンの株式を5.05%まで買い増して、
筆頭株主となる。

昨日の、その業務提携の記者会見での発言。

記者からの、質問に答えた一言。

記者の質問は、
「信用補完は期待していないのか?」
というもの。

イオンは今年8月の中間期に、
営業赤字の決算をした。

「信用補完」とは、
そのため、資金繰りに詰まって、
それを三菱商事に補完してもらうための提携ではないのか、
という意味。

「潰れそうなんではないのか」という失礼な質問。

岡田さんは、
「そんな勘繰りには答える必要すらない」
と言う意志をこめて、きっぱりと切り捨てた。

三菱商事社長の小島順彦さんも、
「信用補完とは次元が違う」
と、こちらもきっぱり。

私は、今回の提携は、
イオンにとっては世界戦略の一環であると思っている。

ウォルマートに対抗し、
中国にもうひとつのイオンをつくる。

そのための三菱商事との協力関係づくりである。

日本の産業の中で、
総合商社は特異な存在である。
日本の流通の中で、
総合卸売業が独特の役割を果たしていることと、似ている。

小売企業が、これらとのコラボレーションを図るのは、
ある意味で、当然の成り行き。

両者の視野は、世界に向けられている。

「挑戦するから失敗する」
一昨日、「カンブリア宮殿」というテレビ番組での、
ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんの言葉。

これは、柳井さんの持論。
「私はこれまで、何度も挑戦し、何度も失敗してきた」
実際に、失敗の数は、計り知れない。

しかし、失敗したと思ったら、
すぐに撤退する。
これが早い。
しかも、「成長の芽となる失敗」と、
「致命的な失敗」を見分ける。

いや、それが分からないから失敗するのだろうが、
「失敗の数」だけ、「成長の芽」が蒔かれるのかもしれない。

12月3日に、新たなトップ・メッセージを発信して、
「グローバルワン」を宣言した柳井さん。
こちらも世界を見ている。

世界は、確かに縮まっている。
今回のサブプライムローン問題に端を発した貨幣経済危機。
これによって、世界経済の縮小感は鮮明になった。

最先端を走っていると、それが実感される。

岡田元也さんと柳井正さん。

二人の発言は、
そのスピード感と責任感を、示している。

<結城義晴>

2008年12月16日(火曜日)

イオン取締役会議長・原田昭彦さん、良品工房代表・白田典子さんと「質素な豊かさ」

日産自動車カルロス・ゴーン社長。

私も、ゴーン氏の企業再建の考え方に、
大いに勉強させてもらった。

かつては、実際に、私自身で、
「クロス・ファンクショナル・チーム」による改革を、
やってみた。

そのカルロス・ゴーン氏。
昨日、メディアとの懇談会で、
現在の日本経済の三つの危機を指摘。
①急激な信用収縮⇒資金繰りの危機
②深刻な需要減退⇒先行き不安から起こった
③急激な円高⇒日本製品の競争力低下

ゴーン氏の指摘は、
自動車産業だけのことではない。

自動車は高額品。
高額品は、とにかく売れない。
ルイ・ヴィトンが世界最大級の銀座店の出店を撤回していた。

しばらく、この傾向は続く。
それが、この年末商戦に色濃く反映される。

さて、昨日も、「師走」。
12月の予定は、比較的、ゆったりと組んだはずだが、
例月と変わらない。
むしろ、忙しいくらい。
不思議な感覚。
しかし、ありがたいこと。

千葉県幕張イオン・タワー。
イオンタワー
イオン取締役会議長の原田昭彦さんを訪問。
原田さん
原田さんは、マックスバリュ東北やマックスバリュ西日本の、
社長・会長を歴任された経営の専門家。
スーパーマーケット経営には精通されている。

現在は、イオン170社の執行役の管理監督をする立場。

私の商業界社長時代のアメリカ視察研修にご参加くださって、
団長を務めてもらった。

もちろん4月の商人舎発足の会の発起人で、
従って、商人舎ファミリーのおひとり。

1年間の活動のご報告とお礼。

コーネル大学リテール・マネジメント・プログラムのこと、
アメリカ研修会のこと、
立教大学大学院のこと、
(株)商人舎の経営のことなど、
丁寧にご報告させていただいた。

原田さん、笑顔で聞いてくださった。

ありがたいこと。

そのあと、最近情勢について懇談。

「どの企業もトップで変わる」
これが原田さんの持論。

現在は、イオン全体の課題であり、
業界全体の課題でもあるGMSの改革に頭を痛めている。

GMSはSMに比べオペレーションが甘い。
縦割り組織の意識が強い。
それがハイコストの要因。
だから損益分岐点を下げて、改革を進める。
「ここには埋蔵金が眠っている」
そう言って、全国の店を回っている。

「選択と集中」も原田さんの持論。
シェア二番手、三番手の事業以外は、必要ない。

最後に一言。
「先を読む力とその判断(ジャッジ)力こそ、
トップに必要なもの」

原田さんの言葉、重い。

イオンタワーの1階までお送りくださって、
心から感謝。

次に向かったのは、東京・西荻窪の勤労福祉会館。

会議室で、「CDオーディオセミナー」の収録。
これは商人舎と商人ねっとの共同企画。

毎月、月刊雑誌のようにCDが送られてくる。
旬の経営者、業界のトップ、時流の人。
そんな人々と私が対談する。
60分から90分。
それを聞きやすく編集し、資料をつけて、
勉強の教材にする。

それが「声のセミナー」。

2009年の年初第一回のゲストは、
良品工房代表の白田典子さん。
白田さん

1994年、白田さんは、
西荻窪の家の台所から事業をスタートさせた。
机一つに電話一台。

資本金300万円の天然の鮎を売る会社。

しかし思うように鮎は売れない。
だが、鮎を売り込みに行って、
さまざまなことに気づかされた。

メーカーには開発力があっても売る力がない。
小売りには売るものがない。
お客は買いたいものがない。

三方のギャップを埋める仕事、
三方をつなぐ仕事。
それを始めた。

三方良しを実現させる会社。

生産者やメーカーは、商品エントリーする。
それをモニターに食べてもらう。
買いたいと思ったモニターが70%を超えたら、
「いいものシール」を張ってバイヤーに推奨する。
主婦モニターは200数十名。
そのモニターからも、6000円のモニター料を払ってもらう。

モニターは知的好奇心を満たす。
商品の向こうにあるものを見たい、知りたい。
自分が感じたことに対して、
メーカーや店が喜ぶことがうれしい。
喜びという対価のために、モニターは、
6000円を払ってまで、参加してくれる。

今回の声のセミナーは、
白田さんに代表してもらって、
そんな主婦の声がストレートに語られた。

「安全安心」
「健康・環境」
「こだわり商品」
世間で言い古された言葉に、お客は率直に疑問を投げかける。

そして「かっこいい店」であってほしいと願う。

「不況はスマートコンシューマーをつくるに違いない。
シンプルな食材を、少し知恵を絞って贅沢な食卓にする」

「最低にして最高」
最小限で最高の豊かさをつくる。

私流にいえばオクシモロンの「質素な豊かさ」。

「お金をかけるのがご馳走ではない」

おもしろい90分だった。
スリリングな対談だった。

白田さんに心から感謝。
撮影
詳細は、「CDオーディオセミナー」、
および今年末リニューアル予定の本ホームページで。

収録が終わって、西荻窪のクィーンズ伊勢丹へ。

2階にユニクロがある。

さらにサミットへ。
こちらの2階には、コジマがある。
クイーンズ伊勢丹

分厚い商圏だが、2店は競合している。
勝敗の行方は、黙して語らず。
両者ともに、いい商売をしている。

最後に吉祥寺駅前のイルミネーション。
いる峰―初
いよいよ2008年もクライマックス。
クリスマスの雰囲気が盛り上がってきた。

今年は、質素なクリスマス。

馬小屋で生まれたイエス・キリスト。
質素なクリスマスこそ、
イエスの本望だったに違いない。

<結城義晴>

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