結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年10月14日(火曜日)

米国からの帰国第一声は「楽して儲けるな!」

Everybody! Good Tuesday!

帰国しました。
収穫は、大きかった。

私自身は、コーネル大学のリテールに対するものの見方を、
明確に意識しながらの「考える視察研修」でした。

私の商業観と、コーネルの思想が一致していたことには、
驚きもありましたが、当然だという自負もありました。

それが私にとって、大きな収穫でした。
もちろん違いもありました。
「業態論・フォーマット論」は、
そのひとつの重大なテーマです。

もっともっと整理して、
2週間後の「商人舎USA特別研修会」では、
さらに筋の通ったアメリカ流通論を展開したいと思います。
ご期待ください。

さて、火曜日も夕方、
体育の日は、どうだったでしょうか。
今回アメリカにご一緒した店長さんたちも、
この3連休の実績をずいぶん気にしていました。
「でも、店長不在のときに、
成績が良過ぎたら、
複雑な気持ちだなあ」

そんな声もありました。

アメリカのマンハッタンやその周辺のニューヨーク近郊を見る限り、
金融危機が実体経済を直撃する様子は、
それほど顕著ではありませんでした。
それが私たちに、大衆の強さを感じさせてくれました。

Everybody GoodsとEveryday Goods。
このふたつを扱うのがチェーンストアであり、
スーパーマーケットです。
これは大原則です。
ウェグマンズにもホールフーズにも、トレーダージョーにも、
これらは共通しています。
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Everybody Goodsエブリボデー・グッズは「大衆品」と訳され、
Everyday Goodsエブリデー・グッズは「実用品」と呼ばれます。

これらが支持されることは、貨幣経済危機の今も、変わりません。
むしろ景気が悪くなったら、大衆品・実用品が輝きだす。

これを、あらためて「ベーシック」と呼びましょう。
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今、「ベーシック」こそ、最重要商品です。
「ベーシック」には、「コモディティ」もあれば、
「ノンコモディティ」もあります。

「ベーシック・コモディティ」と、
「ベーシック・ノンコモディティ」がある。

この概念が、これから鍵を握る。

ところで今週、最も心配されていた連休明けの東京株式市場。
貨幣経済のさらなる急落。

日経平均は反発し、9400円まで戻しました。
過去最高の1100円の上げ幅。

先週末に主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議が開催されました。
その結果を受けて、世界主要各国が、
公的資金の投入に踏み切る見通しが立てられたからです。
アメリカ政府は、25兆円の公的資金投入を決定しました。

「楽して儲かる」と大勘違いされたサブプライムローン。
そこに群がった金融機関。
かれらの一部を公的資金で救済する。

これが収まったら、その検証はしっかりしなければなりません。

そして、私たちも、
「楽して儲かる」ものには、決して群がってはならないことを、
肝に銘じなければなりません。

「楽して儲けるな!」

これがアメリカから帰ってきたばかりの結城義晴の第一声です。

それが「ベーシック」の追求にもつながる。

そのための姿勢はもちろん、今月の標語。
「だから」を廃し、
「にもかかわらず」を貫け。

Everybody! Good Tuesday!

<結城義晴>

[追伸]
AJS米国東部SM視察セミナーにご一緒して下さった皆さん、
ありがとうございました。
今回も、いいチームで、いいセミナーでした。
皆さんの、今後のご健闘、祈念します。応援します。

「自ら、変われ!」
明日から、これを、すぐに、
Behaviorで表してください。

自ら変わらなければ、店を変えることは出来ない。
自ら変わらなければ、職場を変えることは出来ない。
自ら変わらなければ、会社を変えることは出来ない。
そして自ら変わらなければ、社会を変えることは出来ない。

Good luck!

2008年10月13日(月曜日)

アメリカチェーンストアの好調組WWCの3カ月実績と貨幣経済危機の関係はいかに?

[Good Monday]の月曜日ですが、
今日、日本は体育の日。祭日。

だから、明日、[Good Tuesday]となります。
悪しからず。

今、ニューヨーク時間で、
13日午前4時45分。

もう、帰国です。
かつては、2週間のツアーや10日間が、
アメリカ視察のパターンでした。

それが最近は、1週間。
実質、6日間。

岡田卓也イオン名誉会長が、最初に
アメリカを訪れたのは昭和34年だったそうですが、
そのころは、1カ月の長旅でした。
羽田空港から、皆に送られつつ、
タラップを上ったといいます。

現在は、スピード時代。
しかし、いつだって、あっという間に、
アメリカセミナーは終わってしまう。

名残惜しさが残ります。

そしてアメリカ視察の終わりの方は、
怒涛の臨店ラッシュなのですが、
それを十分にご報告できないままに、
日本での日常に、突入してしまいます。

だから今回は、帰国してからも、しばらく、
アメリカ報告を続けたい。

さて、この3カ月の、
アメリカ小売業の趨勢。
貨幣経済危機の中で、実体経済はどれくらい影響を受けているのか。
数値は以下の通り。
①9月の売上高前年同月比
②8月の売上高前年同月比
③7月の売上高前年同月比

百貨店は、皆、直撃された。

ノードストローム
①▲9.6% ②▲7.9% ③▲6.1%
超高級百貨店ニーマン・マーカス。
①▲15.8 ②▲0.5 ③▲1.7%
老舗百貨店サックス・フィフス・アベニュー。
①▲10.0% ②▲5.9% ③▲5.3%

ジュニアデパートで好調組だったコールズも、
①▲5.0% ②▲5.0% ③▲10.0%

GMSと呼ばれたJCペニー
①▲12.0% ②▲4.0% ③▲6.0%

ファッションチェーンは軒並み、ダウン。

かつての王者リミテッド。
①▲6.0%  ②▲7.0% ③▲5.0%
強者ギャップも。
①▲11.0% ②▲8.0% ③▲11.0%

あのアバクロンビー&フィッチも、
数字はどんどんひどくなる。
①▲14.0% ②▲11.0% ③▲7.0%

ドラッグストアは好調。
ウォルグリーン ①4.7% ②0.9% ③4.1%

ライトエイド ①1.7% ②1.1% ③1.2%

好調から不調への境目が、
オフ・プライスストアのTJX
①▲1.0%  ②0.0%  ③3.0%
7月まで、前年対比売上高がプラスだったのが、
8月にプラマイゼロになり、
9月にマイナスに転じた。

業態として好調だろうと思われるのが、
ディスカウントストアとスーパーセンターだが、
明暗分かれている。
王者ウォルマート
①2.0% ②2.8% ③3.0%
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対抗ターゲット
①▲3.0% ②▲2.1% ③▲1.2%

メンバーシップ・ホールセールクラブは絶好調。
ウォルマートグループのサムズクラブ
①4.6% ②4.2% ③3.5%
独走コストコ
①8.0% ②9.0% ③10.0%

サムズクラブは、ウォルマートの1業態。

だから、すべてのフォーマットの中のチャンピオンは、
コストコ。

それに続いて、ウォルマート。

そしてウォルグリーン。

かくて、
CWWが実体経済を支えていることになる。
ゴロが悪いから、WWC。

さて、ディスカウント型フォーマットが好調のように見えるが、
その中でも、仕分けが進む。

私は「寡占から複占へ」と言い続けてきた。
すなわち、そのフォーマットの大規模企業は、
数社から2社になると。

しかし、この数カ月、
2社ではなく、1社に絞られてきた。

そしてその次に来るのは、
業態フォーマット最強企業同士の「業態間対決」か。

貨幣経済のクライシスは、
歴史の独楽の早送りを生み出す。

業態の変遷が、走馬灯のように見える。

おもしろいことなのだろうが、
不安にもなる。

全体として見た、実体経済はどうなるのだろうかと。

こんな時にこそ、
革命的な業態が誕生するに違いない。

それが、ウォルマートの新フォーマット「マーケットサイド」なのか。

「何の変哲もない店」でありながら、
「顧客の暮らしに欠かせない店」
そんな店であったら、
これは、革命的なフォーマットだろう。

帰国します。
バスが待っている。

<結城義晴>

 

2008年10月12日(日曜日)

ジジのお留守番[日曜版]

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ユウキヨシハルのお父さん、
出張です。

アメリカ。

この秋は、いそがしい。

ボクは、おるすばん。

デトロイトの空港。
タイムトンネル。
デトロイト

ニューヨーク。
マンハッタン。
ニューヨーク

うらやましいけど、
ボクは、空をとぶのが、
こわい。

だから、おるすばん。
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お父さん、
パーク・セントラルというホテルに、
とまった。
シンガポール航空
シンガポール航空のおねえさんたち。

コロンバス・サークルの大きな像。

どこに行ったの?
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「昼は、たくさん、お店を見たよ。
夜は、タイムズ・スクェア」
タイムズスクェア

きいろいタクシー。
地面からユゲ。
タクシ

きっと、
おいしいもの、
食べたんでしょ?
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「いつものように、サンプル・ライフだよ」
サンプルライフ
[サンプルライフとは:試食のサンプル商品を食べて、お腹を満たすライフスタイル。
ノブ・ミゾグチさんが言いはじめた]

「でも、ドライ・エージド・ビーフの
ステーキハウスにも行ったよ」
ステーキハウス

「シーフード・レストランもね」
s

「それ、ジマン?」

ボクは、おるすばん。
いつものように、寝ながら。
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でも、はやく帰ってきてほしいな。
いつものように、無事に。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年10月11日(土曜日)

ウェグマンズは極めてオーソドックスで高度なチェーン・オペレーションを展開している!

9日の朝、アメリカ小売業の講義で、
メイシーズが、ほとんどの米国百貨店を統合し、
従来の伝統的デパートメントストアは、
ノードストロームだけが残ったという話をしていた。
(コールズ、ディラードは新興百貨店、
ノードストローム以外に残った都市型百貨店はサックスだけ)

私は、いつものように言った。
「日本でいえば、高島屋がほとんどの百貨店を統合し、
伊勢丹だけが残ったようなもの」

その直後、高島屋とH2Oリテイリングの3年後の統合が発表された。
パルタックとアライドの合併も。
そして大和生命保険の経営破綻。

こちらの新聞にも、こんな見出しが躍った。
「Confidence Cracks」
「信頼の崩壊」

「信用にもとづいている金融システムの、
その信用が喪失した」
こんな表現も。

今、ニューヨークのパークセントラルホテル。
ホスピタリティで世界一のシンガポール航空の職員の定宿。
エキゾティックな風貌の客室添乗員が集団で出入りする。

アメリカの衝撃に、日本の企業も、動いている。

毎度のことのように言うが、
1929年の世界恐慌の翌年に、
マイケル・カレンの
スーパーマーケットは登場した。

1979年の二回目のオイルショックの翌年、
サム・ウォルトンが
エブリデー・ロープライスを始めた。

2008年の金融破綻の今、
何かが起こるに違いない。

それは、何か。

全身をアンテナにして、
この世界の中心・ニューヨークで、
感じ取ることにしよう。

しかし、そのニューヨーク、
意外なほど、活気がある。

ニュースや情報は、リアルタイムで世界を駆け巡る。
しかし、大衆は強い。
大衆の暮らしは、
そんなに劇的な変化をし続けるものではない。

実体経済は、ゆったりとしている。
貨幣経済の影響が、実体経済を直撃し、
実体経済まですぐにガタガタになることはない。

Moneyに踊り、Moneyに踊らされる者が、
「信用」を喪失し、破綻を迎える。

さて、ウェグマンズ。
予定を変更して、
ロチェスターで、4店舗を回った。
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良い店ばかり。
最新オープンの店舗。
話題の基幹店舗。
最古の大繁盛店舗。
そして、その間の店舗。

つくづく、感じた。

ウェグマンズは、
標準化の整ったチェーンストアであることを。

オーソドックスなスーパーマーケットであることを。
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(入口は全店同じ平台展開)

その大前提の上に、従業員のモチベーションがある。
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(ハロウィンの楽しい展開)

もちろん店内には、遊びの要素が満載。
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しかし、楽しい遊びがあることは、
チェーンストアのコンセプトとは反しない。

美しいプレゼンテーション。
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これもチェーンストアの原則に反するものではない。

チェーンストアは、すべて、
ディスカウントを志向しなければならないわけではない。

チェーンストアはすべて、
ローコスト・オペレーションでなければならないわけではない。

もちろん、経営の原則として、
顧客に対して、大きなご利益を提供しなければならないし、
獲得した粗利益よりも経費を大幅に削減すれば、
営業利益は大きくなる。

その有力な手段が、
ディスカウントであり、
ローコスト経営である。

ウェグマンズも、
「コンシスタント・ロープライス」を、
積極展開している。
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これは、1980年に、第二次オイルショックの直後、
サム・ウォルトンがはじめた経営革命の手法だが、
ダニエル・ウェグマンが、2000年に意を決して、断行したもの。
「コンシスタント」⇒一貫していること。
「ロープライス」⇒低価格。

なにを?

コモディティ・グッズを。

そのうえで、生鮮食品の充実。
フードサービスと呼ぶ「惣菜・デリ」の圧倒的魅力。
これは「ミールソリューション」とも表現される。
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アメリカでは、この経済危機に端を発した消費不況の中、
カジュアルレストランが、壊滅的状況となった。

その分の消費が、
ミールソリューション型のスーパーマーケットに、
ほとんどすべて流れた。

ウェグマンズは、高度なチェーンオペレーションで、
この流動した消費を、ごっそり奪い取った。

もちろん、「ごっそり」が一番得意なのは、
ウォルマートである。

ロチェスターで、「ごっそり」を実現させたのが、
この2社。

そのあおりを受けて、
「トップス」という2番手スーパーマーケットは、
クリティカルマスの基準値17%を切って、
マーケット・シェア16%に落ちてしまった。

ウェグマンズとウォルマートの、
WW、ダブル・ダブリューのサンドイッチとなった。
低価格・コモディティのウォルマートの、
さらに低価格・コモディティ&ローコストのアルディは、
同じ皿にのってはいるが、
そのサンドイッチの付け合わせのピクルスのようなものだ。

それらを、不況の中の客たちが、
喜んで食べている。

それがロチェスターの競争である。

2007年のロチェスター地区のマーケット・シェア(←2006年)
①ウェグマンズ 23店舗49.0%(←24店49.4%)
②トップス   19店舗16.0%(←21店21.7%)
③ウォルマート・スーパーセンター 8店舗13.5%(←6店8.8%)
 ……
⑦アルディ   12店舗1.8%(10店1.4%)

ウェグマンズを誤解してはいけない。
大商圏型のグルメスーパーマーケット。
日本のデパ地下のようなマーチャンダイジングを展開している。
それは、木を見て森を見ない論議である。

<結城義晴>

[追伸]
急遽、<11月28日出発⇒12月3日帰国>の、
ウェグマンズ&ニューヨーク
「米国クリスマス商戦視察研修会」

開催することにしました。
お知らせしておきます。
商人舎まで、ご予約申し込みだけでも入れてください。
少人数10名ほどで閉め切ります。
 

 

2008年10月10日(金曜日)

アメリカ小売業はWWTCの時代⇒低価格の極ウォルマートとアルディに品質を感じる

今、現地時間午前2時半。
ブログ更新遅れ、恐縮。

アメリカの小売業で、元気の良い会社。
その頭文字を並べると、
WWTC。

プロレス団体のような感じ。

すなわち、
Wegmans & Walmart ウェグマンズとウォルマート、
Trader Joes & Costco トレーダージョーとコストコ。

昨年までは、WWWTCだった。
これにWhole Foods ホールフーズが入っていた。

ホールフーズも決して悪くはない。
ただ、この5年ほどの絶好調状態には、
ちょっとブレーキがかかった。

そのWWTCのうちのWWを訪れる。

ウォルマートは、この経済恐慌の不況の中、
9月の前年対比既存店売上高がプラスの2%。
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この時期、ハロウィンは最重要プロモーション。
10月31日に向けて、各社とも充実した売り場づくり。
しかし、ウォルマートに勝る者なし。
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売り場の広さ、品揃えの豊富さ、価格の安さ、
そして何よりも楽しさ。
アソシエーツが、自分で楽しんでいるし、
それが売り場によく表現されている。
滲み出ている。

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ワンプライスのエブリデーロープライスは、
「Unbeatable」と名付けられて大展開。
「傑出した価格」「誰にも負けない価格」とでもいった意味。

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そしてハイ&ローの「ロールバック」も、
程よく配置されていて、購買意欲をそそる。
このエンド陳列も見事。
何度も書いているが、
この1年でウォルマートの売り場プレゼンテーションは、
格段の進化を遂げた。
目に見えてイノベーションが図られた。

10年も前のウォルマートとは、大違い。
実際に、参加団員からも、
「10年前に見たウォルマートとは全然違いますね」と、
ため息の声が漏れた。

デリカテッセン部門の試食も、
たっぷりの量と美味しい提案、
そして清潔な試食セットで、大好評。
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ウォルマートと同様に、Aldi アルディも好調。A1
ご存知、ドイツのボックスストア。
ハードディスカウンターの代表。
そして限定品揃えのリミテッド・アソートメント。
イオンが、実験店をオープンさせたタイプの原型。

最新全米チェーンストアランキング90位。
2007年度年商36億ドル(1ドル100円で換算すると3600億円)、
売上げの伸び率は12.5%。
店舗数は850店で、この伸び率は3.7%だから、
1店当たりの売上げが躍進している。
それが売り場によく出ている。

壁には、
「Unbelievable Quality…
Incredible Saving…
Guarantee」

信じられない品質、途方もない節約、保証します。
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このポークチョップには、驚いた。
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鮮度、品質が確かなのだ。

売り場は、簡素。
徹底して、金をかけない。ローコスト。
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それでも、主通路沿いで、ハロウィン販促。
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人手もかけないが、売り場のレベルは保たれている。
売れている店の感じが、漂っている。
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アルディは、ドイツに本拠を置く会社だが、
アメリカ・ヨーロッパで、
ウォルマートよりも単品を量販しているチェーンストア。

1979年に私は、アルディの米国上陸1号店を、
シカゴの郊外で視察し、取材した。

それをすぐに元気なころのダイエーがコピーして、
「ビッグA」と名付けた。
このAは、アルディからとられた。

その米国アルディ、
傘下にあのWWTCのひとつ「トレーダー・ジョー」を擁する。

トレーダー・ジョーの秀逸さが、
兄弟会社のアルディにも伝わっている。

いま、アメリカの不況の中の好調なディスカウンターは、
「悪かろう、安かろう」では、断じてない。
それが、最大のポイントである。

では、アンチ・ディスカウンターはどうか。
ウェグマンズはどうか。
それは、明日のお楽しみ。

今日は、ここまで。
書いているうちに、午前4時を超えた。

最後に忘れずに「林廣美の金曜日のこの一品」
体育の日につながる3日間。
惣菜部門で、1品に絞って売り込むその1品。

お肉たっぷり酢豚
酢豚
スタミナたっぷりのお肉を大量に盛り込んだ酢豚。
ポイントの第1、黒酢。
黒酢を使えば、酢の効用が高まる。
ポイント第2は、スライス豚肉を使うこと。
スライスした豚肉ならば、製造も簡単。
だからこの1品に絞って、量販できる。

黒酢・スライス豚肉の「お肉たっぷり酢豚」

失敗を恐れない。

さて、ウェグマンズのカテゴリー・マーチャント吉野邦夫さん、
日本の「ロックフィールド」を大絶賛。
あの商品を、アメリカにもってきて、
アレンジして売れば、必ず大ヒットする、と。

ウェグマンズ流に商品化のアレンジをすれば、
必ず人気を博す、と。

そのロックフィールドの岩田弘三社長の特別講演を軸に、
林廣美先生と結城義晴が、
現在の惣菜・デリのマーチャンダイジングとマーケティングを、
語りつくす商人舎特別研修会
「不況でも惣菜は売れる!」。

10月24日金曜日に迫る。

アメリカも大不況。
しかしウェグマンズ、ホールフーズのデリ部門は好調。
その他の店のサービス・デリ、フードサービスの最新情報も、
写真紹介します。

是非、ご参加ください。

ということで、明日は、ニューヨークへ向かう。
語りたいことだらけですが、
それを表現する時間が足りない。

その意味では、欲求不満の結城義晴です。

<結城義晴>

2008年10月09日(木曜日)

世界恐慌に匹敵するかの貨幣経済危機のときにロチェースターに上陸す

アメリカ・ニューヨーク州ロチェスター。
現地時間で、夜の12時。まだ8日。
日本とは13時間の時差がある。

瞬間風速ではあるが、
1ドル100円を切った。
日経平均株価は、1万円を割った。

その間に私たちは、長旅。

日本・成田空港を8日の15時過ぎに発つ。
今回はノースウェスト。
NW

デトロイトまで11時間。
デトロイト空港では、タイムトンネルのような通路を潜り抜けて、
ターミナルAからターミナルCへ。
デトロイト

そしてロチェスターまで1時間。

ここは、あのウェグマンズ発祥の土地。
現在、都心部で20万人、周辺を合わせると100万人都市。
ニューヨーク州第3の都市ロチェスターに、
ウェグマンズは20店舗を展開し、
49%のシェアを占めている。

コーネル大学開校セミナーで、
大好評の講演をしてくれた吉野邦夫さんは、
このロチェスターに居住し、ロチェスターで働いている。

ウェグマンズのカテゴリー・マーチャント。

まだ、日本で仕事中。
私の方が、吉野さんの地元に先に来てしまった。

ロチェスターでは、ノブ・ミゾグチさんと合流。
私の、アメリカ視察の相棒のおひとり。
シアトル在住のコーディネーター。
昨年11月ぶりの再会で、固い握手。
溝口さん
ミゾグチさんは、
「商人舎オーガニック/ナチュラル研究会
座長」。

アメリカのこの分野では、最も深くて広い情報通。

さっそく、地元のスーパーマーケット
「トップス・マーケット」訪問。
ここで、夕食用の食材を買い集めて、
ウェルカム・パーティは、普段の食事で。
トップす1
トップスは、2007年のロチェスター地区における占拠率16.0%。
このエリアに19店舗を展開するローカルチェーン。
しかし2006年には21.7%だったシェアが、1年で、
5ポイント以上も下がっている。

ウォルマート・スーパーセンターに食われた結果であることは、
一目瞭然。
トップす2
この時期にハロウィンのプロモーションが、きわめて貧弱。
生鮮食品が回転していない。

ドライグロサリーの価格にもパンチがない。
品揃えも、ごく一般的。
フリークエント・ショッパーズ・プログラムも、機能していない。
トップスでは「ボーナス・カード」と呼ばれる。

そして最重要のサービス・デリは、店舗内での位置が、
奥主通路沿いと、不便極まりない。
しかし12インチのピザは悪くはない。
商品自体は、悪くはない。

しかしウォルマートですら、サービス・デリは、
入口近辺に配置されているのに、
店舗奥のポジションでは、買いにくすぎる。
ファーマシー部門も、夜の8時というのに店終い。
薬剤師がこの時間帯に確保できないからだ。

お寿司の品ぞろえがない。
ワインが極度に貧弱。

なぜ、こんな店に来たのか。

それでも、マーケットシェア16%。
手を打たなければ、胡坐をかいていれば、
あっという間に滅びてしまうことを、
知ってもらいたいがため。

ダラスでは、クローガーやアルバートソンズの役割を、
今回はトップスに割り当てた。

そのトップスで購買した食材で、
パーティ、乾杯。
お客様はありがたい。
それなりの店で買い物しても、
それなりに食生活を楽しんでくださる。
現に、私たちがそれをやっている。
ロチェスタープラザというホテルで。

再び、三度、秋の怒涛のアメリカ視察が始まった。

結城義晴、元気です。
これから九州男児の肝っ玉と、
「自ら、変われ」をご覧にいれます。

乞う、ご期待。

<結城義晴>

2008年10月08日(水曜日)

コーネル大学RMPジャパン・フォト講義録とイノベーション

ノーベル物理学賞を、
南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さんが受賞。
本当に嬉しい。
理論のイノベーションに貢献した先生方。

戦後の荒廃した日本を元気付けたのは、
湯川秀樹さんの素粒子理論によるノーベル賞受賞だった。

現在の、経済の混乱時に、
このニュースは嬉しい。

しかし、ドラッカー先生の言葉、
「イノベーションが、
最も強調されなければならないのは、
技術的変化が劇的ではない分野において
である」

我々の仕事にこそ、イノベーションが必要。
物理学に負けてはならない。
そう思う。

さて、サブプライムローンによる損失は、
円に換算すると、世界中で140兆円。
IMFが調査、発表した。

日本でも、株価が低迷。
貨幣経済という「膨張しきった妖怪」が縮む。
それが実体経済に、どれだけ影響するか。

世界経済の命運は、ここにかかっている。

今日、私は、アメリカに発つ。
肌で実感してくる。

自分の専門領域のスーパーマーケットやチェーンストアを、
視察し、勉強することで。

1930年、ニューヨークで、マイケル・カレンは、
「キングカレン」という店をオープンさせた。

これが世界初のスーパーマーケットだった。
その1930年の前の年、世界恐慌は起こっていた。

現在の、世界的な金融危機。
米国大統領ジョージ・ブッシュが、ホワイトハウス声明を発した。
「危機的な局面を迎えている」
9月30日。

10月3日、世界最大のウォルマートは、アリゾナ州フェニックスに、
4店舗の新フォーマット「マーケットサイド」をオープンさせた。
これがマイケル・カレンのようなイノベーションなのか。

それほどのものではないが、
世界恐慌のときに、新フォーマットは登場する。

「ただし、イノベーションはたいていの場合、
インディペンデントによってもたらされる」

コーネル大学ビル・ドレイク教授は、こう言う。

さて、そのコーネル大学RMPジャパンの講義が始まった。
今日はそのカメラレポート第二弾。

第一弾は公開開校セミナーだった。
セミナーのあとの懇親会も、200人の参集で盛り上がった。
こちらは、コーネル大学RMPジャパン公式サイトで、ご覧いただきたい。

その翌日、10月4日。東京。
飯田橋の法政大学のキャンパス。
ボアソナード・タワーという高層ビルがある。
その25階のイノベーション・マネジメント研究センター・セミナー室。
ここが我々の教室。
1年間ここをお借りした。

授業の1時間も前から続々と第一期生が「登校」。
そして9時開校。

まず、日本セルフ・サービス協会の
三浦正樹専務理事のご挨拶。
協会50周年記念式典のビデオを使って、
この学校の趣旨を説明してくれた。
三浦

ここでも、切り回しは大高愛一郎事務局長
副学長の最初のスピーチ。
1950年代にアメリカで始まった企業内大学。
私たちは、この学校を、
日本のスーパーマーケット&食品ビジネスの「産業内大学」したい。
そんな話。

荒井伸也首席講師の、
スーパーマーケットに対する熱い思いの挨拶のあと、
法政大学教授・矢作敏行先生のご挨拶。
法政大学イノベーション・マネジメント研究センター長。

矢作先生は、1976年、フルブライト客員研究員として
コーネル大学で1年間勉強された。
いわばコーネル大学の大先輩。
ジャーマン名誉教授とは30年以上の長いお付き合いがある。
「結城さんのお話を聞いていて、この学校が、
産業に貢献することを確信します」
そんなことまで言ってくださった。

その後、ジャーマン先生、ドレイク先生の自己紹介、
第一期生全員の自己紹介。

そしていよいよ、講義開始。今日は4時限、6時間の講義。
すべてコーネル大学の核心講義。

まずドレイク先生から「戦略と戦略計画」
“Strategy & strategy planning”

そしてジャーマン先生から、「チームワーク」。

本当に勉強になる。
寝ている者は一人もなし。

教室の後ろのブースでは、同時通訳の人たちが、3人、
緊張して待機し、いい仕事をしてくれた。

25階の窓の外には、
土曜日の東京の晴れ切った町並みが見えた。

こんな環境で勉強できる。
幸せなことだ。
私は、コーネル大学ジャパンが創設されて、
もちろんカリキュラムをつくり、
講師を選定し、自身も講義を担当するが、
誰よりも勉強できると思っている。
そのあとで、来年、7月、
イサカのコーネル大学が待っている。

昼食をはさんで、午後は、ジャーマン先生の「フォーマット論」、
そしてドレイク先生の「成長戦略」。

最後に、二人の先生との質疑応答。

第一期生は、凄い。
的確な質問が、次々に飛び出す。
両先生は「Good question」という言葉を、
何度も使わねばならなかった。

受講生の質問のあとは、首席講師の総括。

そして副学長のまとめと課題レポート。

今日でお別れのジャーマン先生、ドレイク先生への拍手。
しばらく鳴り止まなかった。

最後に、第一期生と先生方とで、
記念写真。

みんな、充実した顔つき。

これからです。

第一期生の一人。
「凄いレベルで圧倒されました。
同期生も凄い人ばかりで、
ついていくのが大変です」

そうです。
イノベーションは競争の中から生まれる。
そして、自らの行動を変えることができる者が、
イノベーションを実現できるのです。

Good Luck! Everybody!

<結城義晴>

[追伸]
これから1週間、アメリカです。
ブログ・アップの時間が、不定期になることが予想されます。
ご容赦ください。

アメリカレポートをお送りします。

では。

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