結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年11月18日(水曜日)

日経社説「小売業の業態を超える再編時代」に小言爺物申す

COVID-19新規感染は過去最多。
全国で初の2000人を超えて、
2201人。

東京都も493人で過去最多。
小池百合子東京都知事。
「実は過去最多がもう一つあります。
検査数です。8600くらいいっております」

言い訳か。

神奈川県はこれまで147人が最多だったが、
一気に200人を超えて226人。

黒岩祐治神奈川県知事は、
「マスク会食」を主張する。
マスクを着用しながらの食事。
あまりに熱を入れて話すから、
これさえすればいい、とさえ聞こえるし、
これしかないのか、とも思えてくる。

埼玉県126人、静岡県75人、長野県30人も、
いずれも過去最多。

私もこのところ、
関西と関東を行ったり来たり。
移動はしているが、
今のところ感染はしていない。

新幹線の駅までは車、
駅からはタクシー。
新幹線内はグリーン車、
比較的空いている。

会食の時には、
ソーシャルディスタンシング。

それでもかなり不安だ。
マスクは完全防備。
ショルダーバッグの中には、
替えマスクが3枚くらい入っている。

一番危険なのは、
やはり会食の時だろう。

今日は朝から東京・浜松町。
京浜東北線も混んではいない。

芝大神宮。
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もう半年ぶりくらいだろうか。IMG_99770

㈱True Dataの取締役会。IMG_99780
もちろんオンラインとの併用で、
今日は玉生弘昌さんもリアルのご参加。
㈱プラネット代表取締役会長で、
私と同様にTrue Dataの非常勤取締役。

役員と社員の皆さんの健闘によって、
お陰様で好調な業績だ。

True Dataは最近、
新しいアドバイザリーボードをつくった。
その3人の皆さんがオンラインで紹介された。
㈱インター・ビュー代表取締役の黒木潤子さん。
㈱ウィメンズアイ社長の石本めぐみさん。
そして㈱産業革新機構で活躍した中野伸之さん。

実力と熱意のある人たちだ。

いつかこのブログでも紹介したい。

ソーシャルディスタンシングの会議と、
これまた三密を避けたランチが終わって、
久しぶりに東京タワー。
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さて、日経新聞の社説。
今日のタイトルは、
「業態を超える再編時代に入った小売り」

小売業や流通業を取り上げてくれたら、
私はいつも感謝する。

冒頭のことば。
「小売業界の再編の形が変わってきた」
その通り。

これまでは――
「同じ業種内での経営統合や提携が中心」
これからは――
「異業種の再編が動き出した」

ここは「業種」ではなくて、
「業態」という用語を使うべきだろう。

社説が言う再編の原因は、
「新型コロナウイルスの感染拡大で、
消費行動が変化」したから。

ここはちょっと説明が欲しい。
論理が飛躍する。

せっかくの社説、
もっと正確に書いてほしいところだ。

まあいい。
時を戻そう。

社説が指摘するのは、
第1にデジタル再編だ。
これに関しては西友の案件を示す。

商人舎流通SuperNewsでも取り上げた。
西友News|
楽天とKKRがウォルマートから西友株式85%を取得

「消費のデジタル化は進んでいたが、
新型コロナで加速した」

これは私の持論。
「コロナは時間を早める」

社説。
「ヒトの接触をできるだけ増やさない一方で、
デジタル化による新たな顧客への接近が
欠かせない」

「ネットと実店舗が
本格的に融合する再編劇と言える」

ネットとリアルの融合は、
コロナ禍が推進する最大の現象だが、
この西友の株式売却の案件は、
ウォルマートの日本からの、
フェードアウトが真相だと思う。

社説は世界でもこの現象が進むとして、
2つの企業を紹介する。
アマゾン・コムとウォルマート。

社説のアマゾンに関する表現。
「高級スーパーの
ホールフーズ・マーケットを買収し、
実店舗とネットを組み合わせた
戦略を進めている」

ホールフーズを「高級スーパー」とは、
言ってほしくないなあ。

アメリカの単なる高級スーパーは、
例外なくポジショニングを喪失して、
成長力を欠いたし、衰亡した。

ホールフーズは、
オーガニックスーパーマーケットだ。

それにアマゾンによるホールフーズ買収は、
2017年8月末のことだ。
もう4年以上経過する。

コロナ禍よりずっと以前の話だ。

もう一つの米国ウォルマートは、
「ネット企業を買収し、
宅配事業を強化している」

ウォルマートのネット企業買収の歴史。
月刊商人舎2017年3月号から。

2010年2月、Vudu(ストリーミング・ビデオ配信サービス)
2011年4月、Set Direction(モバイルコマースのアプリ開発)
同5月、Kosmix(ソーシャルメディア技術、プラットフォーム開発)
同9月、OneRiot(ビッグデータ、機械学習)
同11月、Grabble(POS、電子レシート技術)
同12月、Small Society(iOSモバイルアプリ開発)  
2012年3月、Social Calendar(フェイスブック用カレンダーアプリ)
2013年5月、TastyLabs(アプリ開発)   
同5月、OneOps(クラウド・コンピューティング)
同6月、Inkiru(ECサイトのビッグデータ解析・予測)
同7月、Torbit(ウェブサイトパフォーマンス最適化技術)
2014年2月、Yumprint(料理レシピ、献立づくり支援サービス)
同5月、Adchemy(ECの商品検索・カテゴリー分類技術)
同6月、Stylr(購入したい服が在庫してある近隣店舗を検索するアプリ)
同7月、Luvocracy(ソーシャル・ショッピング・サイト)
2016年8月、Jet.com (オンライン・ショッピング・サイト)

2018年12月、Art.com(世界最大の壁装飾品オンライン小売業)

ウォルマートはこの10年間、
徹底的に買収によるIT強化を続けている。
今年に入ってからは提携が多くなっている。

西友と楽天のスケールをはるかに超えている。

この流れで、
ライフコーポレーションが、
アマゾン「Prime Now」に出店した話も出てくる。
しかしこれは「デジタル再編」ではない。

社説が示す第2の再編は、
ニトリホールディングスの島忠買収。

しかしニトリは、
もとはと言えば家具屋だし、
島忠も同じ家具屋出身だ。
同業種の統合ということになる。

だから第2の再編事例は、
社説子が自ら最初に設定した前提と、
異なってしまう。

それに社説には書かれていないが、
アークスによるオータニの子会社化も、
最新の企業統合の事例だ。
これは従来型再編だ。

そのうえで社説の結論。
「業態や業種の垣根を越えた
再編は進みそうで、
過去の成功パターンは通じない」

ニトリと島忠は垣根の内側の事例だし、
「進みそう」で「通じない」は、
何を言っているかわからない。
言葉足らずだ。

最後に、
「生き残りにはデジタルを駆使し、
価格競争力と収益性を高める
経営体質の改革が急務だ」

まとめたつもりだろうが、
経営体質の改革と、
企業統合や再編とは、
別の次元のマネジメント課題である。

小売流通業を取り上げてくれたのは、
本当にありがたい。
しかし残念ながら、
社説としては論理矛盾している。

またしても小言爺(じじい)になってしまった。
申し訳ない。

しかし、コロナは再編を早める。
そしてこれまでとは異なる、
多様な企業再編が展開される。

それは確かだ。
それを試みてもいいということだ。

〈結城義晴〉

2020年11月17日(火曜日)

アークス&オータニ「経営統合」と万代カレッジ「総括講義」

各地で新型コロナの感染者が増えている。
もう第3波と言っていいだろう。

その対策は急がねばならないと思う。

朝日新聞「天声人語」
「目立つのが北海道で、
札幌市では不要不急の外出自粛を
求める方向になったというから、
第1波を思い起こさせる事態である」

ここからが朝日らしい。
「違うのは、”Go To” 事業があるために、
“出ないで””動かないで”と政治家たちが
強く言いにくくなっていることか」

「ウイルスの特性も
だんだんと分かってきた。
どこにどんなリスクがあるのか、
生活を点検したい」

生活を点検し、仕事を点検し、
職場を点検し、店を点検する。

まだまだ続く。

商人舎流通スーパーニュース。
アークスnews|
オータニと経営統合に向けて基本合意書を締結

アークスの2020年2月期決算は、
売上高5192億円(前年比1.4%増)。
日本小売業ランキングでは26位。
スーパーマーケットでは4番手。

2021年2月期第2四半期は、
売上高2821億円(前年同期比9.9%増)、
営業利益103億9400万円(74.0%増)、
経常利益113億9000万円(65.4%増)。
絶好調の増収大幅増益。

店舗数は343店。

そのアークスが、
栃木県のオータニと経営統合する。
こちらは宇都宮に本部を置いて31店。

総合すると374店。
400店が見えてきた。

アークスは純粋持ち株会社だから、
オータニがその傘下に入る。

そして北海道から東北へ、
さらに北関東までアークスが南下してきた。
これが大きい。

コロナはM&Aを早める。

ただしアークスはシジシージャパン、
オータニはオール日本スーパーマーケット協会に加盟している。

ここでもなぜかCGCとAJSの、
タスキ掛けの経営統合となった。

人間の心理は不思議なものだが、
しかしこういうことは実によく起こる。

長年のつながりや絆は、
一体何だったのか。

日ごろの交流や研鑽が生きねばならない。
それが実らないのは悲しむべきことだ。

まだまだ進むだろう。

さて私の大阪滞在も、4日目となった。

今日は朝から㈱万代本社の会議棟。
万代知識商人大学第5期。
今日が最終講義。
残すは来年1月の論文審査と総括講義のみ。
それまで第5期生は修了論文を書く。

昨日はマーケティングリサーチ。
寝屋川香里園地区を調査した。
万代、ライフ、平和堂、ロピア。
その激戦はまだ続いている。

今日はそのクリニック結果の発表。DSCN0231-1

司会はいつものように津田睦さん。
人事部マネージャー。

今年の5期生はコロナ禍で、
懇親会も、合宿も、
サンフランシスコへの修了旅行も
できない。

その5期生に対して、
津田さんはいつも丹念に、
授業の目的を示し、
丁寧に話を進める。
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昨日は、4班に分かれて店舗を視察した。
そして長時間にわたって資料を整理し、
議論し、分析し、アイデアを出して、
万代香里西店の活性化策を考察した。

それを皆の前で発表する。DSCN0234-1

この班は、グロサリーとデイリー部門の、
商品を中心に活性化策を提案。DSCN0236-1

15分ほどの発表が終わると、
他の5期生から質問が飛ぶ。DSCN0239-1

惣菜とフロントエンドをテーマに、
分析と提案を発表する班。DSCN0240-1

フロントエンドの接客サービスについて、
4社の相違を分析。
万代のフロントエンドのスキルを、
高く評価した。DSCN0243-1

惣菜については、
万代にとって重要な強化部門だけに、
様々な質問や意見が出た。DSCN0244-1

商品に関する細かい質問まで出る。
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鮮魚をテーマに分析報告したチーム。
ここでも万代の加工技術の高さを再確認。

主力アイテムの品揃えを比較しつつ、
万代香里西店に必要な施策を提案した。
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報告が進むにつれて、
忌憚のない意見や感想が投げかけられる。
それに発表者は答える。DSCN0251-1

最後の班は
模造紙のプレゼンに変えて、
パワーポイントでの報告。DSCN0252-1

このプレゼンテーションは
オリジナリティがあってよかった。DSCN0253-1

「トマトチーズ鍋」の材料を購入する。
このシミュレーションで、
4店舗を回った。

商品の買いやすさや見やすさ、
そして購入金額を明らかにして、
4社を分析。

アプローチは面白かった。DSCN0256-1

全員の発表を聞いて、
結城義晴のまとめ。DSCN0262-1
マーケティングリサーチにおいて、
「木を見て森を見ず」はいけない。
調べれば調べるほどに、
細かくなりがちだ。

しかしいつも着眼大局・着手小局。
大局で見る目が必要だ。

発表の中で使われた言葉は、
「鳥の目・魚の目・虫の目」。

鳥の目は高いところから全体を俯瞰する。
魚の目は流れの中で時代の変化を捉える。
虫の目は細かな事実を見つめる。

三つの目が必要だ。

それが対策に活きてこなければならない。

その点で、4つの班ともに、
欠点だらけの発表だった。

手厳しい総括。

各自に再検討を命じた。

発表のあとは、
ストラテジックマネジメントの講義。

はじめに芝純常務。
すべての営業を統括する役目。

講義テーマは「万代の経営戦略」DSCN0265-1

初めに万代の「社是」を、
級長がリーダーとなって、
全員で唱和。
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万代の経営戦略の神髄がここにある。DSCN0272-1

芝さんは中期経営計画を中心に、
万代の戦略を簡潔に講義してくれた。DSCN0267-1

ありがとうございました。DSCN0276-1

午後は1時から5時までの講義。
まずはサービスマーケティング。
そのエッセンス。DSCN0278-1

ホッケースティックの関係、
間接部門のサービス。
そしてサービスの黄金律。DSCN0285-1

さらにストラテジックマネジメント。DSCN0287-1
経営戦略とは何か、
なぜ必要なのか、
その内容は何か。

マイケル・ポーターとジェイ・バーニー、
そしてもちろんフリップ・コトラー。
さらにブルーオーシャン戦略。

万代の若手にもわかる事例を、
ふんだんに盛り込んで語る。

最後のコモディティ戦略は、
若いチーフやスーパーバイザーに必須だ。
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コストコやドン・キホーテ、
そしてロピアの戦略は、
「トレーディングアップ」と、
評することができる。

一気呵成に講義をして、
最後の最後は、
修了論文に関するレクチャー。

津田マネジャーが大テーマを発表。
そして結城義晴が、
文章の書き方、論文への取り組み方、
テーマの設定の仕方、
そのためのインスピレーションから、
調査・取材・研究・勉強、追加調査、
そして起承転結の組み立て方、
さらにワードでの論文の形式まで、
懇切丁寧に指導した。

今年は12月中旬に仮提出をさせる。
それを指導して書き直しをさせる。
そして最終提出は、
年明けの1月ということになる。

すべての講義が終わって、
今日のレポートを書く。DSCN99310

これも訓練だ。

私はブレイン&ハンズを重視する。
頭も働くし手も動く。
そんな知識商人を養成したい。DSCN99320

すべてが終わると、
全員が立ち上がって、
お礼をしてくれた。IMG_99720

ありがとう。
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最後の最後に事務局と写真。
万代人事部のメンバー。IMG_99690
ありがとう。

今年も終わりました。
残すは論文審査の最終講義のみ。

〈結城義晴〉

2020年11月16日(月曜日)

西友の転換と万代知識商人大学のMR研修

Everybody! Good Monday!
[2020vol㊻]

2020年第47週。
11月第3週。

商人舎流通スーパーニュース。
西友news|
楽天とKKRがウォルマートから西友株式85%を取得

日経新聞も一面トップで伝えた。
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西友の筆頭株主は、
KKRという米国の会社となる。
KKRは大企業の子会社に投資して、
その潜在力を引き出すことで、
企業価値を高めるという会社だ。

楽天が20%、ウォルマートが15%を持つ。

楽天とウォルマートは2018年1月26日に、
戦略的提携関係となっている。

ウォルマートは海外投資をしても、
その国のトップ小売業になれない限りは、
やがて撤退する。

つい最近のイギリスがそうだ。
韓国からも撤退したし、
かつてはドイツからも退却した。

日本からも中国からも、
その意味では後ずさりしている。

西友は楽天とともに、
オンラインとオフラインの双方から、
ラスト1マイルに迫る機能を強化していく。
デジタルトランスフォーメーションである。

しかし日本から、
ウォルマートの腰が引けたことは確かだ。

さて、万代知識商人大学。
ナレッジマーチャントカレッジ。
第5期11月講義の2日目。

11月とは思えない暖かさ。
今日は朝9時に万代宇谷店に集合。DSCN9723-1

この店で集合し、
各自、寝屋川香里園地区を視察する。
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カレッジ5期生は4班に分かれて、
マーケティングリサーチ。
「MR」と略したり、
店舗クリニックや「店クリ」と言ったり、
ストアコンパリゾンと称したり。

第一にすべきは、自社のクリニックだ。
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見事な魚売場。
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今日の目玉はサバ。
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そして惣菜売場。
「ごはんによく合う唐揚げ」
100g158円。
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5期生は、それぞれのテーマごとに、
売場をチェック。
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それでも売場の平台が曲がっていると、
自分の店のように直してしまう。
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その合間にパート社員さんに、
陳列の指導もしてしまう。
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こちらは精肉がテーマの班。
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30分ほど滞在。
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そして事務局から注意事項を聞いて、
4つの班はそれぞれに、
寝屋川の香里園地区へ出発。

私から徹底したことは、
礼節を厳守すること。
顧客と店の邪魔にならないこと。
固まらないこと。
カゴやカートを持って、
必ず買物してレジを通ること。
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自社のクリニックの次にくるのが、
他社のクリニックだ。

宇谷店店長の西岡隆明さん。
朝から、お世話になりました。
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香里園地区のアートタウン。
ちょっとだけ立ち寄る。
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そして駅前のライフ香里園店。
2層の中型総合スーパー業態。
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美しい青果売場の導入部。
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朝からよく顧客が入っている。
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万代香里西店。
住宅立地にある300坪の店。
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月曜は恒例の葉物フェア。
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それぞれの部門の担当者が、
マイクで今日のおすすめ商品をアナウンスする。
惣菜リーダーの田中修平さん。
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その惣菜売場。
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バックルームではWEBのチーフ会議中。
万代でも、コロナ禍によって、
デジタル化が急速に進んでいる。DSCN9748-1

香里西店店長の桂拓也さん。
桂さんは万代知識商人大学二期生。
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9月29日にロピア寝屋川島忠ホームズ店が出店。
影響や対策などを聞く。

それからロピア寝屋川店へ。
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オープン後7週間経過して、
しかも月曜日でこの繁盛ぶり。
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肉のメガ盛りが多くなった。
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ケース売りも増えた。
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最後に、
アルプラザ香里園。
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このフードコートで昼食。

しっかりと売場を管理している。
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こちらもよくお客が入っていた。
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クリニックを終えると、
それぞれ午後2時には万代会議棟へ戻る。

香里園地区のリサーチを踏まえて、
万代香里西店の活性化策を検討する。
発表は明日だ。
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各班がディスカッションをする前に、
私から3つのアドバイス。
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そしてディスカッション。
こちらは青果部門の活性化を検討する班。
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ライフ、平和堂、ロピア、
さらに万代のミカンを購入して、
食べ比べをする。

みんなメモ書きを見ながら、
真剣に話し合う。
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2時間ほどのディスカッションを終えて、
最後の講義。

司会はもちろん津田睦さん。
人事部マネジャー。
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神戸北店の競合店対策をテーマに、
桝田保さんが特別講義。

桝田さんは万代神戸北店部長。
フラッグショップ店長だ。
万代知識商人大学三期生。
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後列で聴講するのが、
阿部秀行さんと加藤徹さん。
阿部さんは㈱万代社長、
加藤さんは㈱万代リテールホールディングス社長。
そして万代知識商人大学理事長。
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1時間ほどの講義を終えてQ&Aタイム。

すると真っ先に、加藤徹さんが質問。DSCN0195-1

桝田店長、「えっ!」
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ちょっと驚いたようだが、
そつなく回答。

さすが「部長店長」。

5期生からも次々に質問が飛んだ。
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憧れの店長の言葉を聞こうと、
皆、率直に質問。
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桝田店長の講義を受けて、
万代の組織や会社運営、
さらに商品対策、競合対策に対して、
私からのコメント。
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そして最後に阿部社長の講話。
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いつもぶれない話は、
第5期生にもずしんと響く。
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講師陣で写真。
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万代知識商人大学は、
全カリキュラムを結城義晴が講義する。
鈴木哲男さん、高野保男さんといった、
特別講師も招へいする。

しかし万代の幹部が毎回、
必ず講義する。
それが企業内大学の良さだ。

今日は事務局と夕食。
鹿児島の焼き肉屋「牛蔵」
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サシの入った肉。
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店員さんが説明してくれる。
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さまざまな部位を堪能して、
酒は進んだし、会話も弾んだ。
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店の前で、
人事部マネジャーのお二人と写真。

右は人事部マネジャーの石川慎也さん。
津田さんも石川さんも
万代知識商人大学第1期生。
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元精肉部長の石川さんが急遽、
アテンドしてくれた「牛蔵」。
大満足の夕食だった。
ありがとう。

明日に続きます。

では、みなさん、今週も、
学び続けよう。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年11月15日(日曜日)

万代知識商人大学第5期の日曜日のマーケティング講義

今日は㈱万代へ。
東大阪市。

奥が本社社屋、
右が会議棟。
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その会議棟で、
万代知識商人大学
万代ナレッジマーチャントカレッジ。
日本のスーパーマーケットで、
最初の企業内大学は5期目に入る。

その11月の講義。

コロナ禍でカリキュラムは大幅に変更。
そこで最終講義は今日の日曜日から、
3日間集中して行う。DSCN9652-1

級長の合図で
全員起立・礼。
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5期生は32名。

本来11月は修了旅行として、
サンフランシスコに行き、
ポジショニング戦略と、
ストラテジック戦略を学ぶ。
COVID-19でそれもかなわず。

今日は、マーケティングの講義。DSCN9657-1

午前中は結城義晴が
2講義。

まずは「マーケティング概論」
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私は立教大学大学院の教授時代、
フード&ビバレッジマーケティングと、
サービスマーケティングを教えていた。

前期がフード&ビバレッジ、
後期がサービス。
それ以外にゼミを担当して、
修士論文の指導をした。

その1年間の講義のエッセンスを、
今日1日で教授する。

フィリップ・コトラーの言葉。
「マーケティングは一日あれば学べる。
しかし、使いこなすには一生かかる」

この言葉のように、
1日でエッセンスを教える。
しかし受講生は一生かけて、
マーケティングを使いこなす努力をする。

コトラーは三者の利益と利害を説く。
三者とは「組織体・顧客・社会」である。

これはコトラーよりももっと先に、
日本の商売の世界で言われた教訓がある。

それを質問すると、
手が上がって、
「近江商人の三方良し」との回答。
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嬉しい限りだ。

売り手良し、
買い手良し、
世間良し。

コトラーのマーケティング・マネジメント。
根底には「三方良し」がある。

それがマーケティング3.0にも通じる。

故田内幸一先生の、
5つのコンセプトの発展段階。
さらに4Pと4C、
マーケティング・リサーチ、
マーケティングのSTPなど、
本当の入門編だが事例を交えて解説する。
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5期生はスーパーバイザーやチーフが多い。

その現場の担当者たちのために、
ロイヤルカスタマー論は、
丁寧に語る。

1人のロイヤルカスタマーは、
16人分の価値がある。
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究極のロイヤルカスタマー獲得法は、
顧客の経営参画」である。

午前中の3時間はここまでで終わった。DSCN9669-1

ランチの時間帯に、
黒田久徳さんに会った。
元万代取締役商品本部長、
現在は㈱クックワン代表取締役社長。IMG_98780

黒田さんには本当にお世話になった。
久々に会えてうれしかった。

それから本社下の
万代渋川店
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一丁目一番地の青果平台売場はカラフルだ。IMG_98830

一丁目二番地はミカン一色。IMG_98840

ほうれん草の島陳列。
これ、40年前の故北野祐次さんの売り方。
「ハイライトアイテム」だ。
もちろん関西スーパーの創業者。IMG_98850

鮮魚部門のコーナーは、
キハダマグロ。
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そして「本日のおすすめ品」は、
ホタテ生食用。IMG_98870

昼の惣菜売場は大人気。IMG_98890

私のランチはこれです。
北海道産牛めし、500円也。IMG_98900

相変わらず、すごいパン売場。IMG_98940
ランチも満足した。

午後の講師は㈱REAの
鈴木哲男さん
52週マーチャンダイジング(MD)と、
ストアコンパリゾンの2講義。

商人舎ミドルマネジメント研修会で、
鈴木さんはたっぷり講義してくれる。
今年は開催中止となったので、
万代大学に特別講師として招聘。DSCN9672-1

鈴木さんの講義は、
徹底的に実務に沿った内容だ。

52週MDを進めるために、
主力商品と重点販売商品、中心商品。
重要な3つの概念を整理して、
わかりやすく解説してくれた。DSCN9674-1

さらにストアコンパリゾンに関しては、
正しい手法とその活用法。
DSCN9681-1
マーケティング・リサーチ(MR)の一手法だが、
チェーンストアでは「ストコン」という。

講義のあとの質問タイム。DSCN9679-1

それらに対しても丁寧に応えてくれて、
5期生にとってすぐに実践できる講義だった。DSCN9682-1

講義を終えて、加藤徹さんと3人で写真。
加藤さんは㈱万代リテールホールディングス社長、
万代知識商人大学理事長。
DSCN9687-1
加藤さんは終日、聴講してくださる。

そして今日の最終講義は、
ふたたび結城義晴。

戦略的ストアコンパリゾンを講義して、
最後はマーケティング1.0から、
マーケティング4.0まで解説。

1日の講義をまとめた。DSCN9690-1

その後、4班に分かれて
マーケティングリサーチのディスカッション。
DSCN9699-1

それを後ろで見守る。DSCN9702-1

各班が課題をもって、
議論する。
DSCN9703-1

今日学んだこと、
これまで学んできたことを活かすために。DSCN9704-
最後にコトラーの言葉を再び。
「マーケティングは一日あれば学べる。
しかし、使いこなすには一生かかる」
(つづきます)

〈結城義晴〉

2020年11月14日(土曜日)

小春日和の大阪出張の「広い体験と深い思索」

「小春日和」という。
晩秋から初冬の暖かい日。
日本の秋を実感することができる。

しかし、今日、
COVID-19新規感染者は1715人。
3日連続で過去最多を更新。
大阪、神奈川、千葉、茨城、静岡の5府県が、
1日当たり過去最多。

その神奈川から大阪へ。
新横浜から東海道新幹線のぞみ。

小田原を過ぎるころから富士が姿を現す。DSCN96139

三島を越えて、小春日和の富士。DSCN96150

今年は暖冬なのだろう。
頂のあたりにも雪が見えない。DSCN96200

富士市を見下ろす富士山。DSCN96340

煙突と富士。
DSCN96310

頂上の左の雲はずっと移動しなかった。DSCN96290

しかし雄大なその姿を拝むと心は晴れる。DSCN96320

最後に富士川の鉄橋と富士。
DSCN96400
今日もいい日だ。

2時間後の新大阪駅には、
夕暮れが迫る。
IMG_98230

タクシーで大阪市庁舎を通り過ぎる。IMG_98260

今里新地の料亭久恵。
女将が表で出迎えてくれた。

今夜は万代知識商人大学講義前夜の食事会。

「今日はあしたのためにある」
そのとおり。
IMG_98320

突き出しは5品。
IMG_98340

金目鯛の土瓶蒸し。
IMG_98370

ブリとエビのカルパッチョ。
IMG_98390

そしてしゃぶしゃぶ。
コロナ禍で一人鍋。
IMG_98420

トウミョウとレタスが絶品。
IMG_98460

ウニとサーロインステーキ。
IMG_98470

最後はエビと春雨。
IMG_98500

今日は桝田保さんが参加してくれた。
万代知識商人大学三期生。
万代神戸北店の「部長店長」。
いわばスーパースター店長。
IMG_98559
その持論を語ってくれた。

万代では今年4月から、
「部長店長」制度を設けた。
運営部部長と同じ部長の繁盛店店長制度。
「支配人」という位置づけか。

しかし、万代のこの人事、
人の心をとらえている。

デザートは牛乳寒天。
IMG_98599

万代社長の阿部秀行さん(右)、
常務の芝純さん(左)、
後ろが津田睦人事部マネジャー(左)と、
桝田店長(右)。
IMG_98630

料亭久恵は万代傘下の企業で、
女将は山下幸恵さん。
万代人事部秘書室からの出向。
次々にこの料亭の改革を進める。IMG_98700

最後の最後は阿部さんとツーショット。IMG_98730
明日から3日連続の知識商人大学講義。

朝日新聞「折々のことば」
第1990回は水曜日の言葉。

いったい私は
深い思索には、
広い体験が
不可欠であることを
信じている。
〈九鬼(くき)周造「書斎漫筆」から〉
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「書斎の机にかじりつくだけでは
思索は深まらない。
必要なのは広い知識ではなく、
広い体験だ」

そう、「広い知識」ではなく、
「広い体験」が必要だ。

今日の久恵の席と、
阿部さんの人事からも、
そう思った。

編著者の鷲田清一さん。
「旅、観劇、散歩、一夕の宴……。
何だっていい」

そう一夕の宴。

そして哲学者・九鬼周造。
(1888年~1941年)
『「いき」の構造』が著名だ。
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「自分の態度ひとつですべてが
思索の材料を提供してくれる」

「”職業”という枠で
それらが限られてはならない。
見ること、聴くこと、塗(まみ)れること。
哲学にもフィールドワークが必要だ」

商人という職業の枠の中で、
思索を続ける。

「考えて、考えて、考え抜く」
イオンの岡田卓也さんの口癖。

故渥美俊一先生。
私が㈱商業界社長を退任したときに、
アドバイスしてくださった。

「結城君、
フィールドワークを
欠かしてはいけないよ」

私はそれを貫いている。

「深い思索」には「広い体験」が、
不可欠だ。

広い体験だけでもいけない。
深い思索がなければ。

〈結城義晴〉

2020年11月13日(金曜日)

落合務シェフのラ・ベットラはトヨタ生産方式だった!

この1年間で最も有名になったのが、
ジョンズ・ホプキンス大学。

そのホプキンス大学の調査。

COVID-19感染者は、
世界で5273万3290人、
亡くなった人は129万3183人。N
100年前のスペイン風邪は、
世界の感染者数5億人と言われる。

2020年のCOVID-19。
[国別累計感染者数]
アメリカ 1055万2821人
インド 872万8795人
ブラジル 578万1582人
フランス 191万5282人
ロシア 184万3678人

[死者数]
アメリカ 24万2423人
ブラジル 16万4281人
インド 12万8668人
メキシコ 9万7056人
イギリス 5万1020人

日本も完全に第3波に入った。

今日の11月13日は、
全国で1705人の新規感染が確認された。
2日連続過去最多。
そして12人の方の死亡が発表された。日本の累計感染者は11万6240人。
亡くなった方は1898人。

都道府県別の感染者数。
東京都の今日の新規感染者は374人で、
累計3万4144人。圧倒的に多い。次の大阪府は過去最多の263人で、
累計1万4870人。三番目は北海道。
今日235人で累計5055人。

以下、愛知県の148人、7459人、
神奈川県の146人、9893人。
埼玉県の83人、6634人。
兵庫県、69人、3816人。
千葉県、60人、5618人。
沖縄県、49人、3669人。

今年、何度も引用している。
イタリアの人気作家パオロ・ジョルダーノ。
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「感染者の数、

発生地からの距離、
マスクの販売枚数、
株価暴落で失う金額、
検査結果が出るまでの日数と、
数えてばかり」

今年は数えてばかりだ。
ドナルド・トランプ大統領は、
72,409,606票。724万票。
ジョー・バイデン次期大統領は、
77,662,935票。四捨五入で777万票。
ともに史上最高。

もちろんアメリカ合衆国の大統領選挙。
この期に及んでもまだ、
最終的な決着はついていないけれど。

「コロナは今、
“僕らの文明を
レントゲンにかけている”
のだから」

忘れてはならない。
私たちの文明は、
レントゲンにかけられている。

ジョルダーノは言う。
「恐怖にも浸され、
頭がいっぱいだけど、
それでも
“今までとは違った
思考をしてみるための空間”
を確保しておこう」

今日は朝から東京・小平。
東横線に乗って武蔵小杉へ。
それから南武線、武蔵野線で、
新小平へ。

かつての満員電車ではない。
テレワークや時差通勤が徹底されている。

第一屋製パン㈱の取締役会。

今日、私は、
大野耐一さんの考え方を紹介した。

かつてのトヨタ自動車の副社長で、
現場主義を徹底した伝説の人物。
その著作は『トヨタ生産方式』
名著。
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トヨタ生産方式の目的は、
多品種少量で「安く」作ることにあった。
私はそれにちょっとだけ「早く」を加えたい。

会議が終わって、
横浜商人舎オフィス。
夕方まで仕事して、
また銀座へ出かけた。

LA BETTOLA da Ochiai。
ラ・ベットラ・ダ・オチアイ。
イタリアンの落合務シェフの店。about_photo_2
ホテルニューオータニで、
フランス料理を学び、
その後、2年8カ月、
現地でイタリア料理を修行。
1982年、東京赤坂のグラナータ料理長、
1997年、この銀座のLA BETTOLAをオープン。

「ラ・ベットラ」は、
イタリア語の「食堂、台所」。
だから開業時からディナーは、
1人前3800円のコース。
現在はそれが4500円。

モットーは、
「イタリア料理の魅力とその美味しさを
廉価にたっぷりと味わっていただく」

第一屋製パンが落合シェフと契約して、
商品の監修をしてもらっている。

今夜もその第一屋製パンの役員の会食。
私の右が細貝理榮会長と細貝正統社長、
そして左が小山一郎取締役。IMG_98160

細貝会長はコロナ禍前、
毎月のようにラ・ベットラを訪れていた。
大の落合ファンだ。

今夜は個室を用意してもらって、
ソーシャルディスタンシング・ディナー。

総料理長の成田直己さんが顔を出して、
料理の説明をしてくれた。

はじめにブロセッコ。
イタリアのスパークリングワイン。

付け合わせは特にお願いして、
ほうれん草炒めとマッシュルーム炒め。
絶品。
IMG_98050

前菜、パスタ、メインディッシュを、
それぞれが選ぶ。

私は前菜盛り合わせをチョイス。
写真を撮るのを忘れて、
食べてしまった。IMG_98070

パスタは新鮮ウニのスパゲティ。
落合シェフのオリジナルメニュー。
これももちろん絶品。
IMG_98120

メインディッシュは、
3種類の肉のグリル。
豚肉と子羊とソーセージを選んだ。
これまた絶品。
IMG_98130
これらを赤ワインで楽しんだ。

最後にデザートとコーヒー。
これもチョイスするが、
私は柿のジェラート。

ラ・ベットラのメニューは、
例外なくすべてがおいしいし、
驚くべき多彩さをもつ。

それが4500円のコースで、
十二分に楽しめる。

顧客は勝手にチョイスするから、
厨房にはそれらの材料が全部、
用意されている。

つまり多品種少量、そして安い。

落合シェフの考え方は、
大野耐一さんとまったく同じだ。
すなわちトヨタ生産方式である。

これには驚かされた。

〈結城義晴〉

2020年11月12日(木曜日)

月刊商人舎11月号本日発刊!! ロピア関西第2弾「尼崎の陣」

月刊商人舎11月号、
発刊しました。
2日遅れです。
お詫びします。

特集は、
ロピア関西第2弾!!「尼崎の陣」202011_cover
サブタイトルは、
コストコ・イオン・万代との
大商圏型対商勢圏型競争

[Cover Message]
10月27日、兵庫県尼崎市に関西ロピア2号店が衝撃のオープン。9月29日の大阪寝屋川市に続いて、またしても島忠ホームズの1階への出店である。
1971年創業の神奈川県藤沢市の「肉の宝屋藤沢店」から、1994年のスーパーマーケット「ユータカラヤ」への業態転換、そしてユニークなフォーマット「ロピア」の創造まで。「同じ商品ならより安く、同じ価格ならより良いものを」を旗印にして、ロープライス・ユートピアの実現を目指す。
「尼崎の陣」で迎え撃つのはカルフールから転じたイオン尼崎店とコストコホールセール尼崎倉庫店。そして関西ダントツを標榜する万代の第3位店舗、塚口店。前者は広域商圏型大型店、後者は小商圏店舗での商勢圏構築型。それぞれに鮮明なポジショニングを確立したうえで、模倣困難で、ユニークな商売の覇を競う。
そこから見えてきた「価格」の本質と店の「真理」。「建物が多いだけで、店は少ない」との岡田卓也の言葉が、重く響く。

目次。202011_contents
11月号は特集と特別企画の2本立て。

「結城義晴の行動記」
「寝屋川の陣」のご好評に応えて、
「尼崎の陣」も16ページ。
写真をふんだんに使って、
競争の実相を描いた。

特別企画は、
コロナ禍の2021Marketing
2020年末年始商戦と2021年の消費者生活行動

私が書いたのは、
「キャズム」のなかの「トレード・オン」

これは2021年に対する基本的な考え方。
私の持論です。

2021年正月商戦戦略は、
「集わない年末年始」の3つの施策。
協力・資料提供は、
㈱紀文食品年末商戦戦略委員会。

「2021年の生活行動はここが変わる!」は、
㈱クレオの関智美さんの執筆。

生活潮流と注目事象から読み解く、
来年のマーケティング。

はじめに書いてもらった原稿に、
書き加えてもらって、
さらに充実の内容となった。

ありがとうございました。

今月号も単品販売をする。
lopia202011

TEL:045-350-6651
FAX:045-313-1261
Email:magazine@shoninsha.co.jp
氏名・送付先・連絡先、
そして希望月号・購入部数を書き込んで、
申し込んでください。

10月号は完売。
11月号も早めの購買を。

しかし今号も、
㈱ロピアの皆さんには、
再びのご協力を感謝しよう。
福島道夫㈱関西ロピア社長の賄(まかない)は、
今回も絶品だった。
202011_koudouki3_28
とくに記して、感謝したい。
真ん中が福島さん。
右は執行役員営業本部長の佐藤博和さん。
202011_koudouki3_24

㈱万代の皆さんにもお世話になった。
ありがとうございました。
202011_koudouki2_31-768x576

それから今回も、
各社のトップが参集した。

視察に訪れた万代社長の阿部秀行さんと、
㈱平和堂取締役常務執行役員の夏原陽平さん。
202011_koudouki2_18
高木さんと夏原さんは、
2号続けて登場。

「結城義晴の行動記」だから、
お会いした人は雑誌に出てしまう。

あらためて感謝しておこう。

雑誌を手に取らねば読めないのが、
編集後記だが、
今号は特別にこのブログで紹介しよう。

[編集後記]
9月「大阪寝屋川の陣」に続いて、10月「尼崎の陣」。さらに11月「大阪鶴見の陣」となるが、それが「大坂冬の陣」から「夏の陣」まで続くか。歴史は繰り返す? 店頭の価格がいくら、売上げはどのくらい、といった関心に答えるのではなくて、小売業としてのポジショニングの差異性を表現したい。それが一番大事だからだ。「店」はないけれど「建物」ばかりだ、と岡田卓也さんにお叱りを受けないためにも。(義)

アメリカ大統領選の行方を横目に見ながら、雑誌の最終進行。私の住んでいた某激戦州が今回もまた赤色に染まってしまった。あぁ。。。(綾)
綾さんはアメリカからの帰国子女です。

ロピアが寝屋川や尼崎で仕掛けているのは単なるcompétition (仏語:競争)ではなく、「顧客を魅了する」 concurrence(仏語:競争)のように見える。それは異次元の闘いだ。(磯)

コロナで義母に1年近く会っていない。子どもの幼少時には嫌になるほど会っていたのに、今は会えないことが寂しく感じる。コロナで人恋しくなっているのかな?(倉)

冬が近づいてきた。インフルエンザとコロナを恐れつつ、クリスマスやお正月の準備を楽しもう。その前に、娘の20歳の誕生日。子育てのゴールは見えてきたかな…でも、もう少し楽しみたい。(山)

寝屋川の陣に続いて尼崎の陣。ロピアはマスコミに出ないし、出るのを嫌がる。あえて取り上げているのは、ビジョンを具現化することのアプローチを学んでほしいからだ。価格や売り方といった表面だけを見て騒いでも、つまらない。(亀)

そう、一番大事なのは、
アイデンティティであり、
ポジショニングだ。

価格や売り方も大事だが、
それよりも大切なものがある。

月刊商人舎はそれを追求している。

〈結城義晴〉

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チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

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