結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年10月07日(水曜日)

「大きな街の私だけの店」と第2四半期決算三者三様

今月の商人舎標語。
それは月刊商人舎の10月号の、
[Message of October]
大きな街の私だけの店

小さな島に、
たった一店。

その店がとてもよく考えて、
お客さまをよく知って、
いつもその要望に応えてくれたら、
それはとても幸せな島だ。

しかしその店がちょっと迷って、
お客さまの期待に背を向けて、
儲けしか見えなくなったら、
すぐに不幸な島となる。

小さな島の、
たった一店は、
とても、
責任が重い。

しかし大きな街の、
たくさんの店はどうしたらいいか。
どうすれば幸せなお客さまをつくれるか。
幸せな街になれるか。

大きな街のすべてのお客さまの心を、
小さな島のたった一店のように、
ぜんぶとらえようとしたら、
それはできるのか。いやそれはできない。

だから大きな街の、
お客さまをよく知る店は、
それぞれに私のお客さまを見つけて、
その私のお客さまを喜ばせる。

大きな街の、
私のお客さまのための、
たった一店になろうとする。
ほかにない一店であろうとする。

しかし大きな街の、
たくさんの店がみんな、
同じような商売をしたら、
それは幸せな街なのか。

そして大きな街の、
たくさんの店がみんな、
価格だけで競うとしたら、
それでお客さまは喜ぶのか。

これは小さな島の
たった一店が、
儲けしか考えないのと
同じだ。

かくて、大きな街で、
お客さまをよく知る店は、
私のお客さまを見つけて、
そのお客さまのための店になろうとする。

大きな街で、
小さな島の悪い一店になったら、
すぐにお客さまから見放されて、
消えてなくなる。

だから大きな街で、
私のお客さまのための、
たった一店でなければならない。
ほかにない一店でなければならない。
〈結城義晴〉
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雑誌の責了が、
今日まで伸びてしまった。

しかも今日は、
5000字ほど書いた原稿が、
一瞬にして消えてしまった。

スタッフ総がかりで、
私のパソコンを探してくれたが、
見つからず。

これは気分が落ち込む。

しかし、そこで気を取り直して、
全部、はじめから書き直して、
何とか完成させた。

こんな時の心構え。
気持ちの奮い立たせ方。

書き直したら絶対に、
前よりもいい原稿が書ける。

そう信じることだ。
それしかない。

今日もそうして、
書き直した。

しかし紙の原稿用紙に、
万年筆で原稿を書いていた時代は、
こんなことはなかった。

アナログにもいいところがある。
それも忘れたくはない。

さて商人舎流通SuperNews。
上場各社の上期決算が発表されている。

イオンモールnews|
営業収益1261億円21.7%減・純損失109億円

第2四半期までの累計連結決算。
ショッピングセンター事業の3月~8月。
新型コロナウイルス感染に直撃されて、
営業収益は対前年同期比78.3%、
営業利益は40.3%、経常利益は35.7%。
純損失109億円。
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それでも、
営業利益率9.3%、経常利益率7.1%。
高収益体質は変わらない。

一方、
サンエーnews|
営業収益1030億円2.8%増・経常利益2割減

沖縄のサンエーの上半期は、
営業収益1030億で2.8%増。
しかし営業利益は14.5%減、
経常利益は21.3%減。
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6割を占める食品は好調だったが、
衣料品や外食が減収で減益となった。
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総合スーパー業態や、
ショッピングセンターは、
この半年、苦戦した。

それでも営業利益率4.8%、
経常利益率5.0%。

よく踏ん張ったと評価できる。

さらに、
オークワnews|
営業収益1401億円・7.3%増/営業利益470%増

和歌山に本拠を置くオークワ。
上半期営業収益は1401億円で7.3%増。
営業利益はなんと470.4%増、
経常利益も385.4%増。

こちらはコロナ禍の巣ごもり特需。

営業利益率3.0%、
経常利益率3.1%。
水準に達してきた。

オークワは今、
何をやるか、何に投資するか。
余計なお世話だろうが、
この原資を前向きに使うべきだ。
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イオンモールは減収・減益・純損失。
サンエーは増収・減益。
オークワは増収・増益。

三者三様だった。

COVID-19禍の緊急事態宣言などは、
業態ごとの成果に、
大きな格差を生んだ。

しかしコロナは商人を鍛える。

だからこそ、
私のお客さまのための、
たった一店でなければならない。
ほかにない一店でなければならない。

〈結城義晴〉

2020年10月06日(火曜日)

ロピアの客数が増える訳と本庶佑「失敗しても再挑戦できる環境」

今日も一日、横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎10月号の最終責了。

ページを増やして、
内容をさらに充実させます。

ご期待ください。

来週月曜日発行。
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予約受付中です。

予約受付に応じていただいて、
本当に感謝します。

その大阪府寝屋川市から、
報告が入った。

「お陰様でご支持は増えています」
㈱関西ロピア社長の福島道夫さん。
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ロピアは新店の場合、
少しずつ客数も売上高も増え続ける。

私の取材経験では大抵の場合、
オープン初日がピークで、
売上げは徐々に落ちていく。

しかしロピアは逆で、
客数が増えていく。

なぜ、オープンの後で、
客数が増えていくのか。

それは月刊商人舎10月号を、
見てください、読んでください。

大阪初出店の寝屋川店は、
いつも以上の数値を示している。

しかし売れれば売れるほど、
現場の仕事は増える。

頑張ってほしいものだ。

今月は第3週、第4週、第5週と、
続けて大阪を訪れる。

第3週の15日は講演。
商業界ゼミナール近畿女性同友会。
故西端春枝先生の浄心寺会館で開催。

㈱商業界は自己破産しても、
各地の商業界同友会は、
元気に活動を続ける。

私はそれを支援し続ける。
そして商売十訓を語る。

第4週の水曜日の21日は、
万代知識商人大学第五期の講義。
コロナウイルス感染の中でも、
ソーシャルディスタンシングとともに
十二分にリスク管理しつつ、
講義を続ける。

そして22日の木曜日は、
東京で講演。
日本食糧新聞社主催、
食品経営者フォーラム。
その第376回。

会場はニューオータニ東京。

それから第5週は、月曜日・火曜日と、
万代本部で講演。

頑張ります。

さて、日経新聞電子版に、
本庶佑先生登場。
京都大学特別教授で、
ノーベル生理学・医学賞受賞。
一昨年の2018年の今頃のことだった。
本庶先生はもう78歳。
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インタビューのテーマは、
「新政権に望む」

このコロナ禍で今、
最優先で取り組むべきこと。

「PCR検査がまだ不十分だ」

「最新の抗原検査も導入するというが、
感度が下がってもよいとしたら、
これまでの説明や主張と矛盾する。
この病気の特徴は
無症状や軽症の人が多く、
しかも他人にうつすことだ。
クラスターの追跡だけでは
感染源を特定しきれない」

「たとえば地域や業種を決めて
PCR検査をすればよい。
零細事業者は自己負担では無理なので、
国のお金でやるべきだ」

正論だ。

Go Toキャンペーンの経済効果は?
「経済活動を高めようにも
安心感なしに人は活動しない。
重症者や死者の比率が低ければ
それでよい、とはならない」

「Go Toキャンペーンよりも
検査やデータ収集にお金をかけた方が、
得られる経済効果は大きい」

実は私もそう考える。

ダイレクトに金を使わせる政策よりも、
金を使いたくなる状況をつくることの方が、
実は経済効果が上がる。

「国民に安心感を与えるのは
政府の一番重要な仕事だ」

日本発の治療薬に期待できるか?

「米欧と戦える可能性はあるが、
開発は遅れている。
日本の製薬企業に対する産業政策は
間違っていた。というか、
ほとんどないに等しい」

手厳しい。

「厚生労働省が主に担ってきたのは
産業政策ではなく社会保障政策だ」

「製薬業界は従来の護送船団方式では
国際競争に勝てない」

「必要な薬のすべてを
海外製品に頼るようになれば、
国民の健康を守れない」
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そしてイノベーションに関して。
「若い人にチャンスを与え、
失敗しても再挑戦できるような
環境をつくってほしい」

「少額で単年度の研究費ばらまきをやめて、
最低でも3~5年にわたって使える
十分な研究費を出すべきだ」

納得、同感。

ロピアの新店が伸び続ける理由の一つも、
若い人たちにチャンスを与えるからだ。
そして失敗しても再挑戦できる。

私は「敗者復活の制度」と呼ぶ。

新しいことに挑戦し続けるから、
客数は伸び続ける。

学者・研究者の世界も、
小売業の世界も、
その意味では一緒だ。

〈結城義晴〉

2020年10月05日(月曜日)

ウォルマートのアズダ売却・英国撤退とロピアの関西進出

Everybody! Good Monday!
[2020vol㊵]

2020年第41週。
10月第2週に入った。

月刊商人舎10月号。
来週月曜日発行。
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予約受付中です。

関東のロピアが大阪寝屋川に出店。

5W1Hで言えば、
Who[だれが]ロピアが、
When[いつ]9月29日、
Where[どこで]大阪府寝屋川市、
What[なにを]ロピアの新店を、
Why[なぜ]、How[どのように]。

今回の月刊商人舎は、
WhatとHowを現地取材で明らかにし、
Whyに関しても考察する。

その時、競争する企業はどうしたか。
それも探求する。

つまり競争の本質を見極める。

さて、ドナルド・トランプ大統領。
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入院治療中にも関わらず、車で外出し、
その車の中から手を振って、
支持者たちにアピールした。

しかしこれは、
公衆衛生ガイドラインを破るもの。
自らの政府が定めたガイドラインを、
大統領自ら、守らなかった。

医療専門家は集中的に批判した。

大統領選挙の終盤にかかって、
心配で心配で仕方ないのだろう。

それというのも、
自らのリスク管理に甘さがあったからだ。

さらにまだまだ、
COVID-19を軽視している。
そうとしか考えられない。

選挙という競争が、
悪い判断をさせてしまったのか。

競争は意思決定を誤らせることもある。

商人舎流通SuperNews。
ウォルマートnews|
「アズダ」を売却し英国から撤退

ウォルマートは1999年に、
英国3位のアズダを、
67億ポンドで買収した。
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ちょうど同じころ、
ウォルマートは米国内で、
スーパーマーケット業態を開発中だった。

それがネイバーフッドマーケットだ。

英国ではアズダは、
テスコ、セインズベリーに次ぐ3番手。

ウォルマートのテコ入れで、
セインズベリーを一瞬、
追い抜いたりしたこともあったが、
絶対的な改革とはならなかった。

しかしそれでもアズダは、
米国内ネイバーフッドマーケット開発には、
大いに貢献したに違いない。

私はこのころ、
㈱商業界の取締役編集統括で、
仏シアルドールの日本代表委員をやっていた。
ヨーロッパによく出かけては、
英国ビッグ3の競争を取材した。

しかしこの地の競争には、
2つの脅威が迫っていた。

第1はeコマースのアマゾンであり、
第2はドイツのアルディ、リドルである。

結局、アズダの改革は進まず、
英国進出ほぼ10年後の2018年には、
セインズベリーとの合併を発表。

これが成就すれば、
首位テスコに迫る規模となるところだった。

しかし英国監督官庁の承認は得られず、
これを断念して、
アズダの売り先を模索していた。

買収に応じたのは、
英国の大手投資銀行TDRキャピタル。
そしてその傘下のザ・イッサ・ブラザーズ。

ザ・イッサは一昨年の2018年に、
クローガーから米国コンビニ事業を買収。
現在、欧米で約6000店舗を展開中。

世界の色分けはどんどん変わっている。

しかしウォルマートの海外直接投資は、
あまり成功していない。

ヨーロッパではドイツで失敗し、
今度はイギリスからも撤退。
結局、ヨーロッパでは成功しなかった。

アジアは韓国から退散し、
中国でも日本でもトップにはなれず。

北米のカナダ、メキシコは好調。
南米ではブラジル、アルゼンチン、
チリおよび中米。

インドやアフリカへの進出は果たしたが、
まだまだ未知数だ。

こう見るとウォルマートといえど、
地元の北アメリカ大陸以外では、
そうそう、うまくはいかない。

流通発展途上国において、
その国の地元資本が成熟する前に、
市場を制圧してトップに立つしかない。

その意味で関東のロピアが、
流通先進地域の関西地区で、
いかにマーケットに定着するのか。
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私には確信があるが、
しかし壮大なビジョンをもたねば、
21世紀の成長は見込めない。

このことも確かだ。

夢の実現に向けて前に進む。
そのとき、競争は商人を磨く。

守りに入った競争は、
トランプのように判断を誤らせる。
ネガティブな競争は商人の心を曇らせる。

では、みなさん、今週も、
競争はあなたの仕事です。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年10月04日(日曜日)

やはり「コロナは僕らの文明をレントゲンにかけている」と思う

月刊商人舎10月号。
来週月曜日発行。
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さて、アメリカ合衆国。
COVID-19に感染している。C

ドナルド・トランプ大統領が、
新型コロナウイルスに感染しているが、
それでもツイッターでのツイートはやめない。

ちょっと回復したようにも見える。
無題
このところ毎日のように、
President Trumpのツイッターを覗く。

ツイートの頻度は落ちて、
今日は2度しか上がっていない。

ジョンズ・ホプキンス大学の調査。
10月4日時点の世界の国別感染者数と死者数。

一番多いのがアメリカで、
感染者738万2194人、
死者20万9382人。

ジョー・バイデン候補との、
大統領選挙ディベートで、
暴言を吐いた。
「あんたが大統領だったら、
死者は100万人を超えている」

その自分が感染してしまった。

二番目はインド、
647万3194人、10万0842人。

三番目はブラジル、
490万6833人、14万5987人。

以下、ロシア119万8663人、2万1153人。
コロンビア84万8147人、2万6556人。
ペルー、アルゼンチン。
スペイン、メキシコ、南アフリカ。

11番目がフランスで、
59万1644人と3万2163人。
12番目がイギリスで、
48万2564人、4万2407人。

国連の常任理事国が4国、
このリストの上位に入っている。

残りの常任理事国が中国だが、
武漢が発生源とされるその中国は、
感染者数8万5450人、死者数4634人。

日本は8万5339人と、
感染者数は中国とほぼ同じで、
死者数は1597人。
川崎洋さんの詩「存在」から。
さらでだに

「二人死亡」と言うな
太郎と花子が死んだ
と言え

――太郎と花子と言え。
その通りだし、
そう考えねばならない。

人の命の重さ。

ドナルド・トランプさんの命も、
太郎、花子と同じだ。

第二次世界大戦での死者数。
アメリカは29万人。

かの国ではあの大戦に迫る勢いで、
COVID-19が国を蹂躙している。

大戦での死者数は、
兵士、市民を加えて、
日本が310万人、ドイツは689万人。
(人間自然科学研究所調査)

ああ。

太郎と花子は、どれだけ死んだか。

何度も引用しているが、
イタリアの人気作家パオロ・ジョルダーノ。
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「感染者の数、
発生地からの距離、
マスクの販売枚数、
株価暴落で失う金額、
検査結果が出るまでの日数と、
数えてばかり」

そう、私たちはこの半年以上、
数えてばかり。

「コロナは今、
“僕らの文明を
レントゲンにかけている”」

ジョルダーノは続ける。
「恐怖にも浸され、
頭がいっぱいだけど、
それでも
“今までとは違った
思考をしてみるための空間”
を確保しておこう」

イタリアの感染者数は、
今、32万2751人、
死者数は3万5968人。

そして第二次世界大戦の死者数は43万人。

あのルネサンスを創造したイタリア。
2000年前のローマ文明をつくったイタリア。

文明は、
「人知が進んで世の中が開け、
精神的、物質的に生活が豊かになった状態」
(大辞泉)

「僕らの文明」はいつも、
レントゲンにかけられている。

だから思考する空間は、
一人ひとりが、
いつもいつも、
確保していなければならない。

そしていつもいつも、
今までとは違った思考を、
試みていたいものだ。

日曜日にはいつもそう思う。

〈結城義晴〉

2020年10月03日(土曜日)

商人舎10月号で学んでGo Toトラベルで大阪寝屋川に行こう。

「一週間が、早いなぁ。
油断してたら、
もう土曜日でしたよ」

糸井重里さんのつぶやき。
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「ほぼ日」の巻頭エッセイ。
「今日のダーリン」

同感だ。

私の場合、油断はしていない。
でも、もう土曜日か。

今日も商人舎オフィスに出社。
そして原稿執筆と編集業務。

月刊商人舎10月号。
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予約受付中です。

そして続々と、
申込みをいただいている。
本当にありがたい。

特集は仮題。
ロピア飛来!! 大阪寝屋川の陣。

9月29日(火曜日)、
㈱関西ロピアが1号店をオープン。
島忠ホームズ寝屋川店。
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社長は福島道夫さん。
1年前まで㈱ロピア社長だった。
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全権を委ねられて、
関西でロピアの第二の創業。

今、関西ではロピアの話題で持ち切り。

しかし迎え撃つ平和堂も、
アル・プラザ香里園の食品売場を改装して、
実にいい店を実現させた。
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改装後の実績も素晴らしい。
島忠ホームズの大型店の隣に、
アル・プラザ香里園が立地する。

こちらは1998年のオープン。

その頃はダイエー香里店、
ジャスコ寝屋川店も営業していて、
三つ巴の競争だった。

平和堂はこの激戦に勝利して、
2005年にダイエーが撤退し、
イオンの名称を変えたジャスコも、
2016年に店舗閉鎖。

ダイエー撤退の直後に、
万代香里西店、
ライフ香里園店が、
続けてオープンした。

かくてこのエリアは、
平和堂、ライフ、万代に、
ロピアという顔ぶれの現代化の競争となった。

総合スーパーとショッピングセンター、
そしてスーパーマーケットの競争。
過去・現在・未来が見える。

月刊商人舎は、
その構図を描き出す。

今、日本で一番、学べる地区だ。

商人舎10月号で学んでから、
Go To トラベルで、
大阪寝屋川に行こう。

なんちゃって。

さて、アメリカ合衆国。
ドナルド・トランプ大統領。
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新型コロナウイルスに感染して、
大統領専用ヘリで入院した。

しかし大統領官邸のホワイトハウスで、
関係者の感染が続出。
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上院議員を含む5名、
ホワイトハウス記者会の3人。

クラスターが発生してしまった。

自分のツイッターを使って、
動画でコメントした。
「体調は良好だが、
念のために確認してもらう」

しかし実際にその動画を見ると、
いかにも辛そうだ。
ちょっと痩せたかもしれない。
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米国CNNは伝えた。
「疲れがひどく、呼吸に問題があり、
症状は”深刻だ”」

しかしホワイトハウス事務局は、
「大統領は職責を果たしている」

万一、体調が悪化したら、
マイク・ペンス副大統領が、
権限委譲されて代役を務めるが、
それは「不要」と表明している。

COVID-19パンデミックでは、
国家の首脳も感染している。

イギリスのボリス・ジョンソン首相は、
3月下旬に感染し、4月上旬に入院、
一時は集中治療室に入った。
しかし幸いなことに、
4月下旬に公務に復帰した。

それでも復帰まで1カ月かかった。
しかもジョンソン首相は56歳だ。
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74歳のトランプ大統領よりも、
18歳も若い。

7月初旬には、
ブラジルのボルソナロ大統領が感染。

「ちょっとした風邪だ」などと発言して、
新型コロナウイルスを軽視した。
PCR検査が陰性になるまで3週間弱かかった。

ボルソナロは65歳。

ほかにも結構、感染している。

グアテマラのジャマテイ大統領、
ドミニカ共和国のアビナデル大統領、
ホンジュラスのエルナンデス大統領、
ボリビアのアニェス暫定大統領。
中南米の首長。

ベラルーシのルカシェンコ大統領、
アルメニアのパシニャン首相。
東欧の国家首脳。

どうもコロナウイルスを軽視すると、
感染しているような感じだ。

あくまでも「個人の感想」だが。

一方、米国民主党のジョー・バイデン候補は、
「党派の争いをしている場合ではない。
国家として結束する必要がある」
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フェアな姿勢を崩さない。

「これは政治の問題ではない。
このウイルスを真剣に
受け止めないといけないとの警告だ」

ひとまず選挙戦を「休戦」する。

どうやら大統領選の風は、
バイデン候補に吹いてきたようだ。

マスク、手洗い、三密回避。
そしてソーシャルディスタンシング。

「慣れが一番怖い!」

〈結城義晴〉

2020年10月02日(金曜日)

大統領「コロナ感染」だが「治せる病気になってきた」Wow!!

ドナルド J.トランプ。
新型コロナウイルスに感染。 trunp
ツイートした。
Trump
「今夜、@FLOTUSと私は、
COVID-19で陽性と判定された」

@FLOTUSは、
First Lady Of The United States
つまりはメラニア夫人のことだが、
この表現も鼻持ちならない。

サンフランシスコ在住の浅野秀二さん。
「大変な事になりました」
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「フューチャー株価はすでに大暴落」

そっちか?

まあ、気持ちはわかるけど。

ニューヨーク株式市場は、
これを受けて400ドルを超える下げ。
しかしその後、値下がり幅は縮まった。

それでも大統領選挙への影響は出る。

この後は、10月7日。
副大統領候補ディベート。

10月15日。
第2回大統領候補ディベート。
これに間に合うか。
間に合っても、第1階のようでは困るが。

最後に10月22日。
第3回対論会。

そしていよいよ11月3日。
一般有権者による投票および開票。

最後に12月14日。
選挙人による投票が行われて、
第46代大統領が決定する。

第1代はあのジョージ・ワシントン。
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第7代がエイブラハム・リンカーン。

第26代セオドア・ルーズベルト、
第32代フランクリン・ルーズベルト。

第35代ジョンF ケネディは、
暗殺されて人気もすごく高まった。

第40代ロナルド・レーガンも、
俳優出身にしては評価されているし、
第42代ビル・クリントンも、
その辞め方からすると人気がある。

さて「史上最悪の対論」と酷評された今回。
ドナルド・トランプはおそらく、
ワースト3に入るだろう。
ジョー・バイデンも、
大統領になってみなければわからない。

100年前にはスペインイン風邪が、
やはりパンデミックとなったが、
その時の第28代ウッドロウ・ウィルソンも、
実は大統領として初めて、疾患している。

果たしてドナルド・トランプと、
アメリカが州国の命運はいかに?

太平洋の向こうの国のことなので、
ちょっと無責任な感じになって申し訳ない。

さて、現在、必死の編集作業中。
夜になると疲労困憊のはず。
しかし今号は疲れない。
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内容がよりよく充実しているから。
しかし発刊は2日ほど遅れる。

申し訳ないけれど、
ぎりぎりのスケジュールです。

しかしこの公式ホームページの、
トップバナーでお知らせ。

月刊商人舎10月号を予約販売します。
仮題ですが[特集]は、
ロピア飛来!! 大阪寝屋川の陣

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今号は必読です。

多くの方に読んでほしい。

例月より多めに印刷しますが、
このコロナ禍で資金繰りが厳しい。
刷り過ぎることは厳禁。

それでも売り切れてしまうかもしれない。

そこで予約を取らせていただいて、
そのうえで刷り部数を、
予測しようという考えに至った。

どんどんお申し込みください。

月刊商人舎5月号はすでに完売しました。
みなさんに買っていただくことはできません。
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増刷するわけにもいきません。
そこで違う方法を考えています。

しかし今度の10月号は、
いつもの3割増、5割増くらい印刷しても、
間に合わないかもしれない。

わかりません。

そこで予約のお申し込み、
よろしくお願いします。

さて、最後にとても明るい情報。
今日の日経新聞を読んで、
大いに感心した。

[かがくアゴラ]
「新型コロナ・治せる病気に」
医師の徳田均さんが問いに答える。
JCHO東京山手メディカルセンター。

1973年、東京大学医学部卒業。
日本呼吸器学会専門医・指導医。
日本結核病学会功労会員、
日本サルコイドーシス学会評議員、
インフェクションコントロールドクター。
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「難攻不落と思われていた
新型コロナ感染症の重症者が、
ステロイド薬で、
治療できることがわかってきた」

おう!!

「パンデミックの当初は、
病態が不明だったが、
春の”第1波”と夏の”第2波”を経て、
臨床上、判明したことは多い」

Wow!!

高齢。
糖尿病。
高血圧。
肥満。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)など。
持病があって新型コロナに感染すると、
免疫の暴発が起きやすくなる。
「サイトカインストーム」と呼ばれる。

これが重症化をもたらし、
時に死に至らしめる。

徳田医師。
「病態がサイトカインストームであれば、
ステロイドでコントロール可能だ」

「呼吸器内科医の立場からいうと、
医療の常識といえる」

おう。

世界保健機関(WHO)も9月初め、
重症患者へのステロイド推奨を決めた。

「最近の国内の大学病院の集計では
入院患者の40%以上に
ステロイドが使われている」

「せきを切ったような流れである」

Wow!!

血栓症についても、
血液検査で早期に見つけ、
「ヘパリン」という既存治療薬で
対応すればいい。

「新型コロナに関して、
医学的にはわからないことが
たくさんあるのは確かだ」

やや乱暴な表現となるが、
「効果のメカニズムが不明でも
治るということが大事」

「日本の医療水準は高く、
きちんと治療を施せば、
十分克服できる病になった」

徳田均医師は力説する。
「それほど恐れる必要がない感染症になった」

Wow!!!

この記事を読むだけで、
元気が出てきた。

月刊商人舎10月号も、
読むだけで元気が出てくる。

早めのお申し込みをお願いします。
印刷部数決定はぎりぎり、
来週火曜日です。

〈結城義晴〉

2020年10月01日(木曜日)

10月1日「中秋の名月」を愛でつつ酒税変更「ビール↓ワイン↑」

10月1日。

今日から変わるものがある。
酒税だ。

では、クイズ。
「酒類」とは税法上、どう定義されているか。

答えは、
「アルコール分が1%以上含まれる飲料」

日本のその酒類は、
酒税法によって4分類されている。
これも知っておかねばならない知識だ。

⑴発泡性酒類:ビール・発泡酒・その他の発泡性酒類
⑵醸造酒類:清酒・果実酒(ワインなど)・その他
⑶蒸留酒類:ウイスキー・ブランデー・スピリッツ
⑷混成酒類:合成清酒・みりん・甘味果実酒・リキュール・粉末酒・雑酒

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⑴の発泡性酒類が新しいジャンルだ。
ビールは麦芽の使用量が50%以上の発泡酒類だ。
一番税率が高い。
発泡酒は麦芽比率が25~50%未満と、
25%未満のものとで税率が変わる。

その他の発泡性酒類では、
新ジャンル(第3のビール)は、
麦芽比率50%未満の発泡酒に、
スピリッツなどを加えた酒類。
または糖類・ホップ・水及び麦芽以外の原料を、
発酵させた酒類など。
チューハイやサワーも、
その他の発泡酒に含まれる。

ビール系飲料は簡単に言えば、
主原料の麦芽の配合比率に応じて、
税率が異なる。
ビール、発泡酒、新ジャンルの順に、
税率が高い。

国税庁は段階的にそれらを上げ下げして、
最後は統一する。

今日はその第1弾。

税収は平成6年(1994年)がピークだった。
2兆1200万円。
その後、下がり続けている。
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1989年4月に消費税が導入された。
税率は3%だった。

さらに1994年11月に、
税制改革関連法が成立して、
消費税率4%、地方消費税1%となる。
施行は1997年4月。

この消費税導入と税率引き上げで、
相対的に酒税の負担が減った。

そこで1994年が酒税収入のピークとなった。

私はこのころ㈱商業界で、
食品商業編集長だった。
別冊号で「明日を切り開く酒販店」など、
毎年発刊していた。

だからこの酒税の問題は大テーマだった。

今回の酒税法改正は、
酒類の税収を確保する目的を持つ。

そして税率改定はゆるやかに、
3年ごとに3段階で実行される。
①2020年10月
②2023年10月
③2026年10月

また、増税になる種類もあれば、
減税になる種類もある。

国民の目を、
税率アップに集中させないための、
操作だと見ることもできる。

昨日まで3分類それぞれに、
課税される酒税は、
350ml当たりでビールが77円、
発泡酒が46.99円、
新ジャンルやチューハイなどは28円だった。

これが、3段階で変わる。
ビールは77円から、
①70円⇒②63.35円⇒③54.25円

発泡酒は46.99円から、
①46.99円⇒②46.99円⇒③54.25円

新ジャンルは28円から、
①37.8円⇒②46.99円⇒54.25円d07_000

かくて2026年には350mlあたり54.25円で、
ビール系飲料のすべての税率が一本化される。

また、チューハイやサワー、
低アルコールのリキュール類などは、
現在の28円から、
①28円⇒②28円と据え置かれて、
③35円と増税される。
11d07_033333

もう一つの税率変更は②の醸造酒類。
つまり清酒やワインだ。

こちらは1kl当たりで、
清酒は下がり、ワイン(果実酒)は上がる。
そして2026年に統一される。

清酒は現在の1kl当たり12万円が、
①11万円⇒②10万円⇒③10万円
1kl10万円は350ml換算で35円。

ワインは現状の8万円が、
①9万円⇒②10万円⇒③10万円
11d07_0222
清酒とワインの税率は2026年には、
チューハイなどと同レベルになり、
それはビール類の65%ほどになる。

つまりはシンプルでわかりやすくはなるが、
それでもその酒類の消費伸び率と相まって、
税収は増えていくことになる。

ビールに関しては、
メーカーの価格設定によって、
店頭価格が7円程度安くなる。

第3のビールの酒税は9.8円の増税で、
これらは高くなる。

しかしイオンはこれに対して、
PBの第三のビールの値上げをせず、
増税分を負担して価格を据え置く。

ついでに、
紙巻きたばは、
1本あたり1円、増税される。
日本たばこ産業は1箱50円値上げする。

今日は商人舎web会議
商人舎のwebサイトのための会議。
もちろんリモートミーティング。

猪股信吾さんが中心。
webコンサルタントで、
商人舎広告営業マネジャー。
月刊商人舎とwebサイトとの連携で、
ユニークなメディアを提供します。
IMG_89520

夕方には高野保男さん
来社。
レイバースケジューリングの第一人者。
元サミット㈱取締役。

全国の小売業トップにとっても、
貴重な相談役だ。
IMG_89610

大阪・寝屋川の激闘なども、
今日の話題に上った。

ライフコーポレーション、平和堂、
万代とロピア。
そして関西スーパー。

さらに首都圏のヤオコー、サミット。

トップマネジメント層の厚さの問題、
その育て方や集め方。

また、ミドルマネジメント層の問題。

高野さんのものの見方や考え方は、
私にとっても、実に有益だ。
まったくブレることがない。IMG_89640
ありがとうございました。

今夜は中秋の名月。
〈撮影は商人舎編集スタッフの倉内綾子さん〉
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アメリカの10月の満月は、
ハンターズムーン。
「Hunter’s Moon」つまり狩猟月。

地球が温暖化しようが、
地震や津波、台風が来ようが、
ペストやCOVID-19が流行ろうが、
トランプが居座ろうが、
バイデンが勝とうが、
月はびくともしない。

もちろん地球もびくともしない。

温暖化も人間にとって、
生態系にとっての問題であって、
地球自体にとっては、
痛くも痒くもない些細な問題なのだ。

そんな壮大な気分になって、
中秋の名月を愛でつつ、
さて、どの酒を飲もうか。

〈結城義晴〉

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