結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年07月10日(火曜日)

「競争はあなたの仕事です」とアークス、バロー、ヤオコーの競争

朝日新聞のオピニオン欄。
いつも正面からテーマを据えて、
そのテーマに対して、
正面から語ってくれる人が登場する。

今日は「プレゼンする力」。
「聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為」、
それがプレゼンテーション。
その能力が「プレゼンする力」。

まず鷲田清一さん。
大谷大学文学部哲学科教授。
元大阪大学総長といったほうが通りがいい。
「すらすら、なめらかに話す。
言いよどんだり詰まったりしてはダメ。
何度も練習して臨む」
それが鷲田流のプレゼンテーション。

私は講演や講義、プレゼンテーションの練習はしない。
いつだって、ぶっつけ本番。

ただし、学生時代から、
挨拶や語りに対して、
積極的であろうと努力してきた。

その意味では左翼のアジ演説も拝聴した。
「演説調・軍体調」の「であります調」も、
ちょっと研究した。

しかし、鷲田さんは、最後にはこう語る。
「言葉は世界を読み取る網のようなものです。
もやもやしている問題に言葉を与えることで、
そういうことだったのか、と腑に落ち、
見晴らしがよくなる」

「そんな確かな言葉を見つけられればいい。
口べたでもいいんです」

「腑に落ち、見晴らしがよくなる」
そんな言葉を発見するのが、
おもしろいし、やりがいがある。

プレゼンテーションの醍醐味だ。

ファーストリテイリングの柳井正さんは、
「グローバル人材に求められるのは、
人種、文化、宗教を問わず
コミュニケーションができる能力です」

これを読みつつ、
ワンアジア・コンベンションを思い出した。

柳井さんは競争と教育の在り方を指摘する。
「横並び教育は世界最悪です。
競争させなければいけない。
音楽でも趣味でも競争させる」

「競うことによって
他人とは違うことを考え、
相手に伝え、
実践するようになる」

ここで結城義晴『メッセージ』から。
少し長いけれど、一挙掲載。
「競争はあなたの仕事です」


あなたは、競争が好きですか。
他者と競争することに、喜びを感じられますか。
競争そのものを楽しむことができますか。


「店は客のためにあり」
もう何度も何度も声に出し、
心の中で繰り返してきた言葉です。

この金言の中に実は
「商売とは競争することだ」という意味が
込められています。

あなた自身、ひとりのお客だとイメージしてみてください。
あなたが住んでいる町に、レストランがあるとします。
あなたは、1軒のレストランで満足しますか。
私は満足できません。

違った種類のレストランや外食業がいくつか、
それぞれのメニューや味や価格や販促を提示しながら、
お客である私に訴えかけてくれる状態。

それを、その日の気分によって、自由に選択できる状況。
そんな環境こそが、お客である私を喜ばせるものです。
すなわち、「店が客のためにある」ことをまっとうするには、
競争がなければならないのです。

どんなにすばらしい店でも、
無競争の中では改善や改革が進みません。
競争は、店の革新を促進させるものなのです。

商業とは、正々堂々の競争をお客の目の前で
展開してみせる業(なりわい)なのだと私は思います。

お客はいつも、商業の健全な競争を歓迎しています。
商業ビジネスにとって、競争は宿命のようなものなのです。


ただし、気をつけねばならないことが二つあります。
第一は、競争をするといっても、お客たちから、
軽蔑されるようなものは避けなければならない、
絶対にやってはいけない、ということです。

倉本長治師は、こう書き残しています。
「競争を戦いだと思い、相手を憎んだり、
そねんだり、傷つけたりする。
まったく困ったことだ。
商売の競争はオリンピックと同じように、
また囲碁や将棋のように、
相手方を尊重し、ルールを守って実力を競うべきである」

商売のルールを守る。
相手方を尊重する。
お客から尊敬される。
そんな競争なら、喜んで参加できるはずです。

スポーツ選手は、オリンピックに出場するために
たいへんな努力を払います。
自らを鍛える日常の努力そのものが競争であり、
オリンピックに出て、勝利に向かって奮闘することも競争です。

商売でいえば、顧客を満足させること、
自らの経営の中から適正の利益を出すこと、
そのための努力をし、仕組みをつくることが、
お客から軽蔑されない競争となります。


第二のポイントは、
「差異性」を生み出す競争であることです。

再び、先ほどのレストランの例をイメージしてみてください。
あなたの町にレストランが3軒あったとして、
それがみんな同じようなファミリーレストランだったとします。

同じような店構えに、
同じようなメニューに、
同じような価格帯。

違いがあるといっても、微差の優劣。

これでは、お客であるあなたや私は、
うんざりしてしまいます。

総合大型スーパーや食品スーパーマーケット、
ホームセンターやファミリーレストランといった新しい業態が、
おしなべてみんな経営が苦しくなっていったのは、
全体が「微差の優劣」にこだわりすぎてしまったからなのです。

これは競争のとり違えです。
結局、価格の競争にならざるをえなくなってしまった。

競争の本質は、
同業他社との本質的な「差異性」を競うものです。
「差異性」こそが利潤を生み出すのです。

世界はものすごい勢いで標準化の方向に動いています。
ITをはじめとする情報化によって、
物流システムや交通システムの高度化による商品の移動性によって。

しかし、だからこそ、
最終顧客に商品を提供する段階での
「差異性」が求められているし、
それが決定的に効力を発揮します。

そして、この「差異性」には規模の大小は関係しません。
むしろ大企業は大企業らしさを、
中企業は中企業らしさを、
小企業は小企業らしさを出すことによって、
競争力の核となる「差異性」を生み出すことができるのです。

これを「コア・コンピタンス(核となる競争力)」といいます。


100円ショップ「ダイソー」を展開して、
衰えを見せない企業のように感じられる
大創産業社長の矢野博丈さんが語っています。

「20世紀は勝つか負けるかの時代だった。
しかし、21世紀は死ぬか生きるかの時代だ」

衝撃的な発言ですが、矢野さんの言葉は、
「差異性を競う競争」がさらに
企業や店の生死をかけた熾烈なレベルに
なってきたことを示しています。

ルールを守り、相手を尊重し、
しかも顧客から尊敬される競争は、
顧客とマーケットから、
さらに強い要求をつきつけられ始めたのです。

しかし、わがままで、きびしい要求が、
お客たちから発射されるからこそ、
自らのコア・コンピタンスは明確になってきます。
それが競争の良さでもあります。

さらに、現代の会社制度とは
「敗者復活」を許容する仕組みです。
競争の敗者にも、再び立ち上がるチャンスが与えられます。
会社の従業員の皆さんは、競争によって真の能力を身につけるとき、
たとえ組織は敗れたとしても、個人は立ち直ることができます。
真の競争者はむしろ飛躍することすら可能となります。

現代の競争とは、そんなものなのです。


むしろ、はじめから競争に参画しない者、
すなわち競争を楽しめない者には
進歩も革新も与えられず、
能力開発の余地もないことをこそ
認識すべきでしょう。

だから、私は、商人や商業ビジネスに携わる人々に対して、
こう言いたいのです。
「競争は、あなたの仕事です」
〈㈱商業界刊〉

さて日経新聞に連載記事。
タイトルは「スーパー再編(上)」
日経新聞が大好きな「業界再編の最前線」。

「スーパー」という言葉を使うが、
食品スーパーマーケットの話題。
3つの小売業の事例が出てくる。

「強力なライバルが登場したが、
売上高は前年を1割上回っている」。
北海道最大手のアークス店長。

5月にイオンの「ザ・ビッグ」がオープン。
しかし「安さでひけを取らない」。
大手メーカーのダシ(500ミリリットル)は、
希望小売価格の6割引きで安さを競う。

アークスの今年度の売上高見通しは4200億円。
「イオンのスーパー事業の1割強にすぎない。
規模で劣るアークスが大手メーカー品で低価格を実現できる秘密は、
地域でのシェアの高さにある」

私はこれを「範囲の経済」と表現している。

北海道・青森・岩手3道県のシェア
は、
ユニバースやジョイスが加わって、
30%弱(スーパーの食品販売、10年度推計)。
全国チェーンのイオンのこのエリアのシェアの約2倍。

「大手食品メーカーは地域ごとに
販売ノルマなどを設けるケースが多く、
そこでシェアが高いほど価格交渉は有利」

横山清社長は「クリティカル・マス」と表現。

次は中部地区に店舗展開するバロー。
2011年度売上高は4105億円。
前年比プラス8.3%と絶好調。

ローコストオペレーションとプライベートブランドが特徴。
「18円の豆腐、48円の緑茶(500ミリリットル)などがずらり」

このプライベートブランドは、
日本のドラッグストアのほか、
米国や韓国のスーパーマ-ケットにも供給されている。

そしてここでは「規模の経済」を働かせる。

最後はヤオコーとライフコーポレーション、
その業務提携。

「首都圏での食品販売額は4000億円規模となり、
首位のイトーヨーカ堂(推計約4500億円)に一気に迫る」

23期連続増収増益&独立路線のヤオコー。
ライフスタイルアソートメントをさらに極める。
川野清巳社長の言葉。
「井の中の蛙(かわず)では生き残れない」

新しく流通担当になった記者が、
仕入れたばかりの情報を
整理した習作のような記事。

しかしよくまとまっている。

アークス、バロー、ヤオコー。
それぞれに差異性があるところが、よい。

ルールを守り、
相手を尊重し、
しかも顧客から尊敬される競争。

日本中が、そうあってほしいものだ。

<結城義晴>

2012年07月09日(月曜日)

伊藤園大陳コンテスト最終審査会と「口開けて腸見する柘榴かな」

Everybody! Good Monday!
[2012vol28]

2012年第28週です。
7月の第2週。

気象庁の報告では、
今年の梅雨明けは、
沖縄で6月23日、奄美で6月29日。
どちらも平年と同じころだった。

昨年は沖縄が平年より14日遅く、
奄美も7日遅かった。

九州南部から東海までが7月8日、
それ以北の東北北部までも7月9日。
こちらは、昨年の梅雨明けが、
平年よりも6日から19日も早かった。

今年は今のところ、
平年と同じくらいと考えてよいかもしれない。

平年の梅雨明け時期の情報が役に立つ。
以下、平年の梅雨明け。
九州南部7月14日ごろ
九州北部7月19日ごろ
四国7月18日ごろ
中国7月21日ごろ
近畿7月21日ごろ
東海7月21日ごろ
関東甲信7月21日ごろ
北陸7月24日ごろ
東北南部7月25日ごろ
東北北部 7月28日ごろ

「平年」を気象庁用語では、
「30年間の平均値」
西暦年の1位の数字が1になる10年ごとに更新しているから、
この平年値は、2011年に更新された、
1980年から2010年までの平均。

このあたりを目途に、
準備してください。

従って今週は、
昨年と同じならば、
今日明日が梅雨明けとなって、
週末に向かって、
カアーッと暑い夏になるところだが、
まだまだ蒸し暑さが残りそう。

口開けて腸(はらわた)見する柘榴(ざくろ)かな
「日本人とユダヤ人」という本の最初の言葉。
イザヤ・ベンダサン名の山本七平著。

口を開き、言葉に出して、
感情をあらわにすることを、
厳しく戒める。

夏になるとそんな気分になる。
しかし柘榴の花の季語は夏だが、
柘榴の実は秋。

それでも暑くなると、
なぜかこの句を思い出す。

がんばるが何かを許す言い訳にならないように
今日もがんばる

〈日経歌壇 東京・安藤匡宏〉
「がんばる」「頑張れ」
なるべく使わないようにしているが、
ついつい使ってしまう言葉。
それを二つも使って、
歌を詠む。

埋もれし元のわが身を掘り出だす
これダイエットの本意なるべし

〈日経歌壇 京都・黒部美栄子〉
ダイエットの新解釈。

さて私の今週は、ちょっと楽。

今日は午後から、
東京・清水橋の㈱伊藤園本社。
「伊藤園春の大陳コンテスト最終審査会」。
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『食品商業』誌上で展開される恒例の企画。
私はずっとその審査委員長。
真剣な審査風景。
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右から『食品商業』編集長の三浦美浩くん、
伊藤園の本庄大介社長、本庄周介副社長、江島祥仁副社長
左が商人舎エグゼクティブプロデューサー・アドパイン代表の松井康彦さん。
そして雑誌用の写真撮影。
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今回は事務局も全員入ってもらって、
このブログ用の写真。
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みなさん、ご苦労様でした。
いつもありがとう。

その後、恒例になっているが、
江島副社長の部屋で、
抹茶をいただきながら、情報交換。
facebookのことが話題になった。
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その後、夕方から、
立教のフード&ベバレッジ・マーケティングの講義。
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今日は「プライベートブランド論」を語ります。
3時間あるので、丁寧に丁寧に教授することができる。

それがとてもいい。
私自身にとっても。

研究棟からみる池袋。
梅雨明けを思わせるような青空がひろがっている。
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講義の直前まで、
研究室でレジュメチェックとブログ書き。
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私の今週のスケジュール。

明日、明後日は横浜の商人舎オフィス。
ゆっくりできるが、来客あり。
そして執筆作業。

木曜日・金曜日は高知に出張。
ブルーチップ㈱の松浦克幸常務に頼まれて、
㈱サニーマートでの講演の仕事。

そして土曜日から1週間、
アメリカはテキサス州ダラスと、
カリフォルニア州サンフランシスコ・サクラメント。

ダラスはきっと暑いだろう。
「熱い」といったほうがいいくらい。

しかし、
口開けて腸見する柘榴かな
暑くなると、思い出す。

みなさんも、
Good Monday!

<結城義晴>

2012年07月08日(日曜日)

ジジと国際歌合戦[日曜版2012vol28]

ジジです。
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あ・つ・い~。

ユウキヨシハルのおとうさん、
いないし。
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おとうさんは、
カンコクのインチョン。
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ワンアジア・コンベンション2012。

おつかれさまです。
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15の国の84の大学の先生があつまって、
はなしあい。

ともだちも、たくさんできた。

まあ、よかったですね。
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ボクも、うれしいです。
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さいごのパーティでは、
歌合戦になった。
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はじめに、
ニッポンのひとたちがうたった。
おとうさんも。

うさぎおいし かのやま
こぶなつりし かのかわ
ゆめはいまも めぐりて
わすれがたき ふるさと♪

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それから、
カンコクの先生たち。
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バングラディシュの女のひと。
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みんな、
じぶんの国の歌を、
おおごえで、
ろうろうと、
うたう。
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モンゴルの先生たちは、
ほんとうにじょうず。
おすもうさんみたいにおおきいし。
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マレーシアの先生たち。
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中国のせんせいたちは、
ちょっと、わがままなかんじ?
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まんなかの先生がうたっているとき、
後ろの先生たちは、そうだんしていた。

おもしろい。
ボクも、めがさめます。
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いろんな歌。
みんな大学の先生。
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キルギスタンの先生は、
代表して、ひとりでうたった。
うつくしい歌声だった。
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おとうさんは、
草原の風の音のようだと、
おもった。

さいごは、
カザフスタンの先生たち。
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男らしい。

ほんとうに、
いい歌合戦だった。

いつか、アジア共同体ができる。

そのために、大学の先生たちが、
研究しながら、提案する。
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おとうさんも、
そのなかま。

歌合戦がおわって、
全員で写真。
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そろそろ、
かえってくるころです。
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けさのインチョンは、
いいおてんき。
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ホテルのまどから、
空港が、すぐそこにみえる。
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こっちから、かえってくるのかな?
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インチョン・エア・ポート。
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コリアン・エアー。
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もうすぐです。
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カンコクの空。
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ニッポンの空。
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おかえりなさい。
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おとうさん、
おつかれさま。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年07月07日(土曜日)

ワンアジアコンベンション仁川の結論「アイデンティティとダイバーシティ」

7月7日、七夕。

日本、韓国、台湾、中国、ベトナムなどに、
七夕の風習がある。

昨日から韓国・インチョン。
こちらでは七夕を「チルソク」と発する。

ただし陰暦では7月7日だが、
現代の陽暦では8月25日。

チルソクの祝いは、だから、
今日7月7日ではない。

韓国にも、日本や中国と同じ「星伝説」がある。

しかし韓国人はロマンティック。
織姫と彦星の恋愛に重点を置いて、
「恋人たちの日」としている。
あくまでも8月25日のことだけれど。

キョヌビョル(牽牛星)とジッニョビョル(織女星)が、
オジャッキョ(烏鵲橋)で1年に1度だけ会える。
烏鵲橋とは、数万羽のカラスやカササギが、
連なってつくった橋のこと。

韓国の人々は、
これを「永遠の愛の象徴」ととらえる。

現代では恋人に限らず、家族同士でも、
花などのプレンゼントを贈る。

ちょっと違うことは、「七夕」の雨に対する考え方。
日本では雨は織姫と彦星の逢瀬の障害となるが、
韓国では「二人の再会のうれし涙」となる。
さらに翌日に降る雨は「別れを惜しむ涙」とまで解釈してしまう。

韓国のソルチクは、
なんてロマンティックで、
前向きなのだろう。

さてインチョンのワンアジア・コンベンション。
昨日は歓迎晩餐会。

司会はサニー・ムンさん。
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きれいなイングリッシュを使う。

歓迎の挨拶は、
ワンアジアクラブ仁川会長、
パク・ゼフンさん。

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仁川大学教授でもある。

そしてワンアジア財団理事長の佐藤洋治さん。
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㈱ダイナム・ジャパン・ホールディングス社長。
今夕の朝日新聞一面に、
香港株式市場への上場のニュースが、
流れた。

スタンディング・バフェ方式で、
2時間の懇親。

日系二世アメリカ人の国広ジョージ国士舘大学教授。
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建築学の先生。

湖南大学教授のシン・イイソブさんと、
ワンアジア財団評議員の谷口昌貴さん。
㈱ニラク会長。
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シンさんは、孫文とアン・ジュングンの研究者。

会場では管楽四重奏。
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ポピュラーなメロディーを奏で続けてくれた。

最後にワンアジアクラブ・ウランバートル代表から、
ワンアジアクラブ仁川へプレゼント。
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partyのあとは、バスを仕立てて、
45人の有志が集まって、懇親会へ。
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アジア共同体に向けたエネルギーを感じ取った。

カラリ、明けて、
今日、七夕の日。
いよいよ、コンベンションのスタート。
私も会場で、
ワンアジア財団理事・評議員の皆さんと一緒に、
いい席に陣取った。
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最初の挨拶は、ワンアジア財団理事長・佐藤洋治さん。
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佐藤さんは私財89億円を寄付して、
財団をつくった。

このワンアジアクラブ運動のリーダー。
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ワンアジア共同体構築のために、
乗り越えねばならない壁を、
三つあげた。

第1に、自己の壁。
第2に、企業や組織の壁。
そして第3に国家や民族の壁。

これは参集したすべての人々に共感された。

挨拶の二番目は、昨夜と同じ、
ワンアジアクラブ仁川会長のパク・ゼフンさん。

そして祝辞は二人。
最初は仁川広域市長のソン・ヨンギルさん。
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仁川をアジアの中心にしようとの意欲に満ちていた。

祝辞の二人目は、
韓国外国語大学総長、
パク・チョルさん。

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84の大学が参加しているが、
そのアカデミズムを代表しての祝辞だった。

その後、基調演説。
UNESCAP前事務総長、
キム・ハクスさん。

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素晴らしい基調演説だった。
UNESCAPは国連アジア太平洋経済社会委員会。
United Nations Economic and Social Commission
for Asia and the Pacific。
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この人の見識は、
アジア共同体には不可欠だ。

続いて基調講演。
早稲田大学教授のリム・ホァシン先生。
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シンガポール生まれの中国人だが、
マレーシアで育ち、
イギリスや日本で学んで、
現在、早稲田の教授。

「私自身の生い立ちがワンアジアみたいなもの」と、
挨拶してから、ヨーロッパ連合(EU)や、
NAFTA(北米自由貿易協定)などと、
ASEAN10+3+3などの数字をもとに、
現状を分析。

ASEANの10カ国と、
+3はJapan、South Korea、China、
+3はAustralia、New Zealand、India。

リム先生の講義も素晴らしかった。
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ここで午前中が終わり。
私は財団理事評議員の皆さんや、
バングラディッシュのお二人と並んで、
お弁当を食べた。
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左はアブドラ・アワル・ミントウさん。
ワンアジアクラブ・ダッカ会長。

それからインドネシア教育大学のディアンニ・リスダさん。
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リスダさんはあとで報告者として活躍。
日本語がとても上手。

1時間半の昼食休憩の後、
午後は分科会。
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メインのボールルームを三つに割って、
歴史・教育のセッション。
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ここでリスダさんを入れて、
6人の大学教授陣が報告。
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キルギス・ロシアスラブ大学、国立曁南大学、湖南大学、
復旦大学、カザフスタン国立大学の教授たち。

第二は政治経済セッション。
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ここでも漢陽大学、河南大学、キルギス国立大学、
北京大学、中山大学の教授陣、
そして早稲田大学のリム・ホァシン教授が講義。
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第3は、文化および芸術のセッション。
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こちらも盛り上がった。
国士舘大学の国広ジョージ教授から始まって、
祥明大学、同済大学、延邊大学、シティメディア大学の教授陣。
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各セッションごとに、
英語と日本語、ロシア語の韓国語への同時通訳が付く。
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全ての報告が終わると、
セッションごとに、
討論者の教授が2人ずつ出て、
総括しつつ議論を投げかける。
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ここでは日本の先生方も活躍。
歴史・教育セッションでは、
東京大学の谷垣真理子教授。

政治経済セッションでは、
嘉悦大学の黒瀬直宏教授。
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黒瀬先生はPTB有識者懇談会で、
毎回、ご一緒している。

そして文化芸術セッションでは、
日本大学の原一平教授。

討論者に対して、
報告者の先生方が一言ずつ回答して、
終わる。

分科会のあとはコーヒーブレイクをとって、
夕方5時半から総括報告。
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三つの分科会の座長が三人並んで、
順番に総括。

左から日本大学・木村政司教授。
仁川大学・パク・ゼフン教授。
ご存知、ワンアジアクラブ仁川会長。
そして仁荷大学・崔元植教授。

木村さんは、
「共同体とはスイートホームのようなもの。
文化の価値による共同体づくりが重要。
コンティネンタル・シンキングも大切」

崔さんは、訴えた。
「歴史とアジアの多様性を犠牲にしないワンアジア、
一人の英雄ではなく、みんなが一緒になれるワンアジア」

そして今回出ずっぱりのパクさんは、
「政治経済もバリュー体系と認識の問題、
そして歴史問題抜きには前に進まない。
アイデンティティこそ重要だ」

多様性をダイバーシティという。
アジアの多様性は、ヨーロッパやアメリカとは異なる。
それはまさに21世紀的なものだと思う。

日本の「商業現代化」に似ている。

ダイバーシティを重視するからこそ、
アイデンティティは欠かせない。

私にはこれが結論のように感じられた。

そして、ヨーロッパ共同体に関する、
さらなる研究が不可欠であることも。

EUを研究して、EUに対して、
創意を尊びつつ良いことは真似よ。

すぐさま閉会式と晩餐。
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ワンアジアクラブ仁川会長のパクさん。
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「アジア共同体は一つの分野で議論してもダメ。
いろいろな分野で同時進行するべき。
トップダウンでなく、ボトムダウン。
ワンアジアクラブは、
産学でボトムアップを推進する」。

そしてこちらも出ずっぱりの佐藤洋治さん。
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ひとこと「ネバーギブアップ!」

みなさん、お疲れ様でした。
実に有意義なコンベンションだった。

食事をしながら韓国打楽器音楽を楽しむ。
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そして恒例の国別歌合戦があって、
最後に記念写真。
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晩餐会に出ていた聴講生の学生たちは遠慮したが、
ワンアジアクラブ会員、
事務局、大学教授陣内揃って、
全員が元気になった。

2年後にまた、
ワンアジアクラブ・コンベンションが開催される。

5年のうちに、アジア300の大学で助成事業が展開され、
やがてコンベンションには4000人級の参加者が集う時が来る。

アジア共同体をつくるさきがけを、
アカデミズムが務める。

これは大いに意義のある仕事だ。

現在、評議員の私も、
その一助となることができれば本望だ。

みなさん、良い週末を。
明日、帰ります。

<結城義晴>

2012年07月06日(金曜日)

韓国・仁川で『冷淡・軽税党と親切・重税党』、イオンとセブンを考える

7月に入って1週間。
蒸し暑い日が続く。

今日は朝、横浜の商人舎オフィスに寄って、
それから横浜シティエアーターミナルからリムジンバスで、
成田空港第1ターミナル北ウィングへ向かう。
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バスの窓から見える横浜の港と市街。

北ウィングはリニューアルされて、
驚くほどセンスアップした。
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13時の大韓航空に乗って2時間半で着くはず。

機中、仕事を始めたが進まず、
本を読み始めたがこれも乗らず、
映画を見た。

「アーティスト」
語るまでもないサイレントムービーの名作。

しかし終わりまで見ることもかなわず、
朝鮮半島が眼下に。
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仁川国際空港に到着。
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いまや、日本の成田を凌ぐハブ空港。

原稿書きも、読書も映画鑑賞も、
今日は、どうも中途半端なことばかり。
しかしそれも旅の楽しさ。

着いたら空港のワンアジア・デスクで案内してもらって、
ハイアットリージェンシー・インチョンへ。
空港近隣のホテルで、5分もかからない。
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今回の行動範囲はこのホテルだけ。
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これから始まるワンアジアクラブの大会と、
ワンアジア・アカデミズムのディスカッション。
楽しみです。
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部屋の窓から見渡す光景。
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仁川の日没は遅い。
パリやロンドンのようだ。

着いた時には雨が降っていたが、
夕方には陽が差してきた。

さて今朝の日経新聞コラム『大機小機』。
分かりやすさが、すごくいい。

タイトルは、
「『冷淡・軽税党』か『親切・重税党』か」

この言葉遣いは、京都大学の故高坂正尭教授のもの。
亡くなられてしまったが、生前から私も尊敬している。

コラムニストのミスト氏は、
結論を高坂先生にもってゆく。

衆議院の消費増税案通過後、
3党協議で社会保障国民会議の設立が決まった。
コラムニストはこの会議体に注目する。

これから1年、
有識者や国会議員がメンバーとなって、
消費税率引き上げと、
一体である年金・医療・介護・少子化対策など、
を総合的・集中的に検討する。

「民自公の消費税率引き上げ賛同者が集う超党派の議論の場は、
今後の政界再編にもつながりうる」
これが一つの政治的な流れ。

もうひとつは、
大阪維新の会に代表される立場。
みんなの党や自民党の一部とも相通じる。
「新自由主義・保守主義・小さな政府」の流れ。

「歳出削減を行えば、消費税率引き上げは必要ない」との主張。

話題の「小沢新党」も、立場はこちら側。

その結果、我が国の政治の考え方は二つに分かれる。
第1が、「小さな政府・新自由主義」、
第2が、「中規模の政府・
(あえていえば)日本型資本主義」。

そしてそれが高坂先生のわかりやすい分類につながる。
つまり第1の「冷淡・軽税党」と、
第2の「親切・重税党」。

あなたもこのことは考えてみる必要がある。
そうすればポピュリズムに惑わされる危険性も減る。

「ポピュリズム」とは、
「情緒や感情によって態度を決める大衆を重視し、
その支持を求める手法、
あるいはそうした大衆の基盤に立つ運動」。

大阪の橋本徹市長が、
よく、ポピュリズムと批判を受ける。

小さな政府は冷淡・軽税党。
中規模の政府は親切・重税党。
言いえて妙。

ちなみに共産党一党独裁の中国は、
超のつく大きな政府。

高坂先生の分類は、
わが国民にとっても歓迎すべき見識。

「社会思想は、時の経済社会の状況に応じて大きく変化する。
一方の考え方が行き過ぎれば政権交代により是正していく、
これが、基本的に欧米で起きている政権交代の意味である」
コラムニストの結論。

ただし、それ以外の考え方も、
頭から否定すべきではない。
それが正しい、と私は思う。

日本の小売業界にも、ふたつの大きな勢力がある。
イオンとセブン&アイ・ホールディングス。
相次いで、第1四半期決算が発表された。

昨日は、セブン&アイの発表。
2012年3~5月期の連結決算は、
売上高に当たる営業収益は8%増の1兆2070億円、
経常利益が前年同期比2%減の669億円。
つまりは増収減益。

総合スーパーのイトーヨーカ堂は、
既存店売上高が3%減。
衣料品は好調、にもかかわらず食品が落ち込んだ。
ちょっと異変。

コンビニのセブン-イレブンは、
国内外で販売が好調で12%増の504億円。
営業利益は、
セブン-イレブン・ジャパン 454億円、前期比103.9%、
イトーヨーカ堂 23億円、42.7%、
ヨークベニマル 29億円、54.6%。

セブン&アイの利益は、
3分の2がセブン-イレブンのもの。

売上高総利益(粗利益)率は、
0.3ポイント低下して、それでも30.0%。
ここにもセブン-イレブンの影響がある。

一方、イオンの第1四半期決算は一昨日発表。
営業収益は11%増の1兆3264億円で、
経常利益が前年同期比18%増の364億円。
第1四半期の3~5月期としては過去最高。

イオンは「増収増益」。
昨年11月1日付で、
マルナカグループを買収。
それが売上高を急激にアップさせた。

プライベートブランドのトップバリュも、
3カ月で売上高1524億円、前年同期比134.4%。

SC部門の営業利益が12%増の103億円。
金融部門の営業利益はなんと41%増で63億円。

イオンとセブン&アイ。

イオンがどちらかと言えば「中規模政府」派で、
セブン&アイが「小さな政府」派か。

チェーンストア企業経営でも、
大きな本部・中くらいの本部派と、
小さな本部派に分けられる。

私はどちらでなければならないとは考えない。

ただし、どちらの戦略を選択するかは、
企業ごとに明確にしておかねばならない。

組織は戦略に従う。
そしてそれは自社の強みに、
根差していなければならない。

さて、日本の政治は、
いま、どちらが望まれるのだろうか。

考えつつ、週末へ。
私はずっとインチョン。

みなさん、良い週末を。

<結城義晴>

2012年07月05日(木曜日)

世紀の「ヒッグス粒子」発見と専門店ユニオン連合会労使懇談会講演

明日7月6日、
七夕の前日。
㈱商人舎は臨時休業となります。

申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

私は韓国・仁川出張。
オフィスは休業です。

さて「神の素粒子」。
ヒッグス粒子発見。

凄い発見。

素粒子は、
「物質を交際する最小単位」。

英語で、Elementary particle。

物質をどんどん細かく分けていく。
最後はもう、これ以上分割できない単位の粒にたどり着く。
それが「素粒子」。

商品の分類で、
これ以上細かくできない単位を、
「単品」というが、
物理学ではそれが素粒子に当たる。

単品は英語では、
Stock Keeping Unit.
略してSKU。

商品の場合、
単品の次の単位は、
「品目」
英語でItem.

物理学では、
鉄腕アトムのAtomは、
「原子」であって、
これは元素の最小単位。
「物質のひとつの中間単位」となる。

原子は、原子核と電子によって構成されている。
原子核の周りを電子がまわっている。
電磁相互作用によって束縛されている。
この束縛状態そのものを原子と呼ぶ。

原子と素粒子の関係は、
品目と単品の関係に似ていると私は思う。

かつては原子が一番小さな単位だったが、
それよりも小さな単位が発見され、
それが素粒子と名づけられた。

品目が一番小さな単位だったが、
もっと小さく分類したほうが便利だから、
「単品」をつくった。
そこで英語では、
SKUという組み合わせ語になった。

物理の最小単位「素粒子」は、
おおきく二つに分けられる。
物質を構成する粒子と、力を媒介する粒子。

物質の方がフェルミ粒子で、
こちらは解明されている。
6種類のレプトンと6種類のクォーク。
前者は①電子、②ミュー粒子、③タウ粒子、
④電子ニュートリノ、⑤ミューニュートリノ、⑥タウニュートリノ。

2002年、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんは、
1987年、カミオカンデによって歴史上はじめて、
自然に発生したニュートリノの観測に成功したが、
このニュートリノは④⑤⑥のこと。

後者のクォークは、
⑦アップクォーク、⑧チャームクォーク、⑨トップクォークと、
⑩ダウンクォーク、⑪ストレンジクォーク、⑫ボトムクォーク。

一方、力を媒介するボース粒子は、
⑬グルーオン、⑭光子、⑮ウィークボソン、⑯重力子(グラビトン)。

その次に⑰ヒッグス粒子(Higgs boson)が考えられる。

そのヒッグス粒子が発見された。

1964年に存在が予言された。
予言者は、イギリス人。
エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグスさん。

「存在が予言される」など、物理学も、
門外漢にとっては、精神世界と同じようになってきた。

ヒッグス粒子で大騒ぎだが、
しかし重力子も未発見。
まだまだ分からないことの方が多い。

小林誠・高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授の発言がいい。
2008年に素粒子研究でノーベル物理学賞を受賞。
「ヒッグス粒子は、
現在の素粒子物理学の基本的な枠組みである『標準モデル(理論)』の中で、
唯一欠けていた要素。
その発見によって理論が完成したことになる」

「といっても、研究にはまだまだ先がある。
未発見の粒子や力、新しい物理理論があるだろう。
ヒッグス粒子の発見は
これらを知るためのとても大切な手掛かりといえる」

一方、すごくわかりやすいニュース。
上野動物園で、パンダの赤ちゃん誕生。
雌ジャイアントパンダ・シンシンは、今日の午後0時27分、
赤ちゃん1頭を出産。
父親は昨年2月、一緒に来日した雄のリーリー。
「自然繁殖では初」とのこと。

目出度い。

石原慎太郎東京都知事が、
「センセン」と「カクカク」と命名せよ、と発言。
尖閣列島問題への中国への皮肉。

わかりやすいことを、
わかりにくくするのは、
よろしくない。

しかも命名は公募される。
都知事の権限の外にある。

さて今日の午後は、横浜のオフィスから日暮里へ。
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日暮里駅ではJRと京成線の連絡通路を出口と間違えた。
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なんとも、わかりづらい。

それでも時間に遅れることなく、ホテルラングウッドに着く。

今日は、SSUA労使懇談会での講演。
SSUSとは、Specialty Store Union Associationの略で、
専門店ユニオン連合会。
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UIゼンセン同盟流通部会の一員として、
専門店労働組合から成り立つ中核組織。
昨年で1万0212店、3万2762人の加盟。

「『商業の現代化』を求めて」が講演のテーマ。
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マクラは「流通革命はまだ終わらない」から。

本論は、三井高利「越後屋」の創業から、
ウォルマート世界最大企業化まで、
商業近代化と現代化の歴史を追い、
ランキングを用いて世界の中の小売業の位置を説明。
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そのうえで、マネジメント理論の変遷を整理。

戦後日本の近代化を推し進めたマネジメントの功罪と、
ドラッカー、ミンツバーグに至る最新のマネジメント理論を、
一気に語った。
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最後は、知識商人ための
ドラッカーのマネジメントを解説。
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100分という時間だったが、
できるだけ多くのことを伝えたかったので、
最後は駆け足、早口になってしまった。
ご清聴、感謝。

その後、場所を変えての懇親会。
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最初の挨拶は、
SSUA事務局次長の関根雄二さん。
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乾杯の音頭は、UIゼンセン同盟東京都支部長・二宮誠さん。
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みなさん、挨拶やスピーチは、うまい。20120705210007.jpg

一人ひとりの挨拶には外野から言葉が飛び交い、
新加入の労組には盛大な拍手が送られた。
アットフォームな、いい会合だと思った。
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写真は新任執行委員長就任のあいさつをする砂岡誉さん。
大塚家具IDCユニオン執行委員長。
後ろは、パスポートハッピーユニオン委員長の矢作匡司さん、
東京デリカユニオン委員長の佐竹登さん、
コイデカメラユニオン委員長の王子智雄さん。

SSUA会長の片岡克幸さん。
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懇親会の司会で活躍した組織強化部長の浅井孝治さん。
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そして副会長の石崎克哉さん。
打ち合わせからずっとお世話になった。
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ありがとうございました。

商人舎今月の標語は、
「細かく・厳しく・しつこく」
これは経営も労働運動も同じ。

とくに「しつこく」は、
労働運動に欠かせない。

明日から韓国。
頑張ります。

<結城義晴>

2012年07月04日(水曜日)

上場企業四半期決算と「昭和な時代」の「流通革命終わらない」

「中山政男のPOP語り」
商人舎ホームページの人気ブログ、
今日から第2弾スタートです。

中山先生は日本のPOP指導の第一人者。

2009年1月に逝去された今津次朗さんと並んで、
日本流通業界のPOP広告や販促のイノベーションを推進してきた。

今津さんは、「ピンキーとキラーズ」の今陽子さんの父上。
広告販促・手作りPOP広告・陳列ディスプレイなどの理論と実践で、
全国を講演・指導して回っていた。

中山先生ももちろん現役で、
全国指導の旅をつづけておられる。

私は特にセルフサービス方式を採用する店舗では、
「POP」広告は必須のツールであると考えている。

だから「この店にしかないPOP」こそ、
あってしかるべきだと思う。

『組織は戦略に従う』
〈『Strategy and Structure』〉
アルフレッド・チャンドラー・ジュニア。

「組織は戦略に従って決まり、
事業拡大の道筋が異なれば、
マネジメント上のニーズも異なり、
結果として別タイプの組織が生まれる」

販促も広告もPOPも、
戦略に従う。

戦略が「この店だけ」とならねばいけない。

アメリカのウェグマンズ、HEB 、
ホールフーズ、トレーダー・ジョー。

一方、ウォルマートやターゲット、コストコ、
アルディやウィンコ。

どんな企業も、どんな店も、
我が社しかないPOPを持っている。
それは我が社の戦略に従っている。

中山先生はそれを指導している。

㈱バウコミュニケーションズ会長の池内勝司さんも、
「POPの学校」校長の山口茂さんも、
同じ道を歩いているのだと思う。

立教大学院の今年の結城ゼミ生・大塚英里さん、
修士論文・調査研究レポートのテーマに、
「POP広告」を取り上げた。

1年間かけて、日米欧の先行研究を調べ上げ、
そのうえで仮説を立てて、
店頭実験をして、それらを検証する。
本格的な研究、
ほんとうに楽しみです。

「中山政男のPOP語り」
ご愛読をお願いしたい。

今日もまた横浜の商人舎オフィス。
お昼ご飯は、岡野町交差点の八起。
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「七転び八起き」の八起。

そのサンマー麺。
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絶品。

一日一麺』のtanichanほど、
うまく写真は撮れないが、
味は絶品。

焼きそばも、よろしい。
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私はあまり食べないが。

さて、商人舎ホームページ上段を流れるテロップ。
「流通ニュース」
現在、メール読者数1万2533人。
商人舎と同志的提携をする「流通」に関する最大のネット・メディア。

Google検索で「流通」と打ち込むと、
第1位は、「流通 – Wikipedia」 ja.wikipedia.org/wiki/流通
第2位は、「日経MJ(流通新聞)」 www.nikkei.co.jp/mj/
そして第3位が、「流通ニュース」 ryutsuu.biz/

その流通ニュースの「決算」のカテゴリーを見ると、
今日現在では以下のように見出しが並ぶ。

(2012年07月03日配信)
ローソン/3~5月は売上高8.4%増、営業利益8.4%増
スギHD/3~5月は売上高6.2%増、営業利益4.9%減
イズミヤ/3~5月は売上高1.8%減、営業利益2.1倍
ケーヨー/3~5月の売上高4.7%減、営業利益45.4%減
井筒屋/3~5月は売上高2.4%増、営業利益14.2%増
ハニーズ/5月期は売上高7.6%増、営業利益43.9%増

(2012年07月02日配信)
ユニー/3~5月の当期利益206億円
フジ/3~5月は黒字化
カスミ/3~5月期の売上高4.3%増、営業利益44.5%減
サークルKサンクス/3~5月期の売上高15.6%減、当期は黒字化
レデイ薬局/3~5月は増収増益

(2012年06月29日配信)
しまむら/3~5月は売上高11.6%増、営業利益34.0%増
オークワ/3~5月は売上高0.7%増、営業利益9.5%減
DCMHD/3~5月の売上高0.1%減、営業利益21.2%減
ポイント/3~5月は売上高7.8%増、営業利益6.7%増
タキヒヨー/3~5月は売上高15.4%増、営業利益203.9%増

(2012年06月27日)
ニトリHD/3~5月は売上高11.0%増、営業利益42.4%増
平和堂/3~5月は売上高2.8%増、営業利益1.9%増

(2012年06月26日)
アオキスーパー/3~5月は売上高227億円、営業利益4億円

(2012年06月25日)
J.フロント/3~5月は売上高1.6%増、営業利益77.6%増
高島屋/3~5月は売上高6.5%増、営業利益68.7%増
イオンモール
/3~5月は売上高8.6%増、営業利益6.4%増
マックスバリュ西日本
/3~5月は営業利益27.2%減
イオン九州
/3~5月は売上高0.2%減、営業損失4億6400万円
イオンクレジット
/3~5月は売上高8.5%増、営業利益37.6%増
マックスバリュ九州
/3~5月は売上高311億円、営業利益2億7800万円
CFSコーポレーション
/3~5月は売上高2.1%増、営業損失1億4400万円
マックスバリュ東北
/3~5月は売上高4.6%増、営業利益21.4%減
サンデー
/3~5月は売上高12.8%減、営業利益74.4%減

(2012年06月22日)
キリン堂/3~5月は売上高3.1%減、営業利益46.2%減

(2012年06月20日)
アークランドサカモト/3月~5月の売上高0.9%減

(2012年06月15日)
西松屋チェーン/3~5月の当期利益35.4%増

今朝の日経新聞の見出しは、
ABCマート、経常益最高82億円 3~5月
ローソン、3~5月 経常益が最高 生鮮強化など寄与
ハニーズ、純利益2倍 前期26億4000万円 東北地区の販売伸びる
スギHD、3~5月 純利益が25%減 花粉関連が低迷
イズミヤ、3~5月 最終黒字に コスト削減が奏功
ケーヨー、経常益が38%減

全て2012年度第1四半期決算。
「微増収減益」が全体のトレンドか。

昨日の日経新聞には、
「マルヤ 3~5月単独最終赤字1億9800万円」の記事。
こちらは大幅減益どころか、2億円に近い損失。

私が懸念するのは、
四半期決算という短サイクルに、
各企業が心を奪われ過ぎていないか、

この一点。

もちろん本決算は、
4つの四半期決算の合計・集積である。
だから良好な四半期を積み重ねていかねばならない。

しかし企業が上場していなければ、
そして四半期決算のサイクルが、
証券業界を中心に、
こうもクローズアップされなければ、
経営者も幹部もミドルマネジメントも、
余裕をもって経営に当たれる。

昨日のブログで書いたが、
ピーター・ドラッカー先生は言う。
「堂々と経営して、
堂々と成果をあげてください」

そして、さらに、
「仕事を楽しんでください」

さてさて、日経新聞一面コラム『春秋』。
「昭和時代」と「昭和な人」を取り上げる。
民主党分裂劇の主役、小沢一郎さん。
幹事長の輿石東さん。

「昭和時代の悪いところばかり再現したような政変だから、
昭和オヤジも昭和を知らぬ若い人もげんなりなのだ」

昭和への認識は、大事だと思う。

私の古巣㈱商業界。
小売流通サービス業の経営出版社。
その月刊『販売革新』が50周年を迎えた。

私は昭和52年(1977年)4月に商業界に入社し、
『販売革新』編集部に配属され、5年ほど仕事した。
その後、取締役編集局長になって、
平成10年(1999年)10月に、
『販売革新』編集長を兼務した。

いわば、『販売革新』OB。

長らく、巻頭言の「editor’s voice」を、
書いてもいた。

だからお許しいただけると思うが、
この日本のチェーンストア産業づくりに大いに貢献したメディアが、
その50周年に掲げた特集。
「流通革命はまだ終わらない」

私は「流通革命」の意義を、
高く高く評価したうえで、
2012年の今、再びみたび、
「流通革命」を掲げることは、
「昭和時代の昭和な発想」だと思う。

「商業の近代化から現代化へ」
寝ても覚めても、私が考えているテーマ。
それは私のライフワークだから。

昭和は「流通革命の時代」だった。
それが近代化をもたらした。
しかし、今、現代化を目指す。

その現代化の条件で、
確かなこと
のひとつは、
「流通革命」ではないことだ。

『販売革新50周年記念号』の特集の中で、
ファーストリテイリングの柳井正さんが、
何度も語る。
「小売業が主導権を握るとか、
メーカーが握るとか、
そういう発想は古い」

「お客さまのニーズをどう実現するかが大切だ」

「どっちが主導権を握ってもいい。
もう小売業とか製造業とかいうことを
考えない方がいい」

「われわれは製造業でもあるし、
小売業でもある」

20世紀のイデオロギー革命は、
完全に過去のものとなった。

「昭和な時代」へのノスタルジーは、
実務の世界や政治の世界には、
ふさわしくない。

<結城義晴>

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