ジジです。

あ・つ・い~。
ユウキヨシハルのおとうさん、
いないし。

おとうさんは、
カンコクのインチョン。

ワンアジア・コンベンション2012。
おつかれさまです。

15の国の84の大学の先生があつまって、
はなしあい。
ともだちも、たくさんできた。
まあ、よかったですね。

ボクも、うれしいです。

さいごのパーティでは、
歌合戦になった。

はじめに、
ニッポンのひとたちがうたった。
おとうさんも。
うさぎおいし かのやま
こぶなつりし かのかわ
ゆめはいまも めぐりて
わすれがたき ふるさと♪

それから、
カンコクの先生たち。

バングラディシュの女のひと。
みんな、
じぶんの国の歌を、
おおごえで、
ろうろうと、
うたう。

モンゴルの先生たちは、
ほんとうにじょうず。
おすもうさんみたいにおおきいし。

マレーシアの先生たち。
中国のせんせいたちは、
ちょっと、わがままなかんじ?
まんなかの先生がうたっているとき、
後ろの先生たちは、そうだんしていた。
おもしろい。
ボクも、めがさめます。

いろんな歌。
みんな大学の先生。

キルギスタンの先生は、
代表して、ひとりでうたった。
うつくしい歌声だった。

おとうさんは、
草原の風の音のようだと、
おもった。
さいごは、
カザフスタンの先生たち。

男らしい。
ほんとうに、
いい歌合戦だった。
いつか、アジア共同体ができる。
そのために、大学の先生たちが、
研究しながら、提案する。

おとうさんも、
そのなかま。
歌合戦がおわって、
全員で写真。

そろそろ、
かえってくるころです。

けさのインチョンは、
いいおてんき。

ホテルのまどから、
空港が、すぐそこにみえる。

こっちから、かえってくるのかな?

インチョン・エア・ポート。

コリアン・エアー。

もうすぐです。

カンコクの空。

ニッポンの空。

おかえりなさい。

おとうさん、
おつかれさま。
<『ジジの気分』(未刊)より>





















