結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年09月23日(火曜日)

秋分の日、麻生太郎自民党総裁誕生!「もったいない」と「知識商人のイノベーション」を思う

日本中、秋晴れの秋分の日。

昨日の自民党総裁選挙で、
麻生太郎氏が圧勝。

私は、最初から、
「麻生太郎で決まり」と書いてきた。
麻生太郎
次は、小沢一郎民主党との決戦と、マスコミは煽る。
「太郎VS一郎」などと。

それはそれで、今回の自民党総裁選よりも、
大衆の興味を引くかもしれない。

しかし、麻生新首相には、
一刻も早く、スタグフレーションへの対策を、
内外に表明してもらいたいものだ。
それから総選挙となるのだろうが、
まず、「スタグフレーション」への視点を明確にした政策だ。

決して、従来型の「景気対策」であってはならない。

実体経済の消費マインドを活性化させる政策が必須。

同時に、国際的な貨幣経済への芯のある方針を構築し、
内外に表明すること。
貨幣経済は、揺れない軸が存在すると、
少しは安定するからだ。

アメリカ、EUと並ぶ日本が、
軸をぶれさせない対応をとることで、
世界経済に貢献することができる。
日本には、まだその力がある。

「節約、倹約。もったいない」
こんなコンセプトも、貨幣経済急膨張への反省として、
日本から発信しても良い。

1970年代の二度のスタグフレーションを乗り切ったのは、
合理化とイノベーションだった。

2008年の現在に、「合理化」という言葉は、
ちょっと似つかわしくない。

「もったいない」など、
21世紀的ニュアンスを持っていると、私は思うのだが。
150兆円にも膨張した国際貨幣経済。

「ドルという妖怪が徘徊する」現在。

「もったいない、もったいない」の、
夜回りの掛け声が、
妖怪を退散させるに違いない。

そして一方で、イノベーションの努力を最大限にする。


「イノベーションとは、顧客満足の創出である」

「最も技術的に劇的でない分野にこそ、
イノベーションは必要である」

ピーター・ドラッカー先生の言葉。
コーネル大学RMPジャパン主任講師でもある上田惇夫先生訳。

だからこそここで、
小売流通業、ホスピタリティ・ビジネスの出番となる。
知識商人の活躍が始まる。

私の訴えるイノベーションは、
まず「自ら、変わる」ことから始まる。

知識商人が、自ら変わることで、
その姿が、劇的には見えない商業の現場が、
大きく変わってゆく。
それが顧客の満足を創出させる。
健全な消費マインドを生み出す。
そして実体経済を活性化させる。

それが、イノベーション。

しかし、ここでも、
二律背反の「オクシモロン」が顔を出す。

「もったいない」と実体経済の活性。

顧客満足とは、いまや、
顧客の望む欲望を、
全て満たすことではない。

自分の顧客の満足を、
リードすることである。

だから企業にも、経営にも、
芯のある哲学が問われる。

ヤオコー会長の川野幸夫さんは言う。
「顧客指導業」
その上で企業や店は、
利益を生み出さねばならない。

秋分の日、
秋晴れの空を見ながら、
「もったいない」と
「知識商人の自ら、変われ」を
思った。

<結城義晴>

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