結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年07月17日(金曜日)

RMLCでディスカウント業態論議「俄か仕立てか本物か」

日本人の平均寿命。  
厚生労働省の2008年「簡易生命表」が発表され、
女性が86.05歳、
男性は79.29歳。  

女性は、国別に比較すると、
24年連続世界一の長寿、
男性は、アイスランド、香港、スイスに次いで、第4位。

女性のほうが7年も長く生きる。

昨日は、農林水産省で、「高齢化」の話題が出た。
しっかり考えなくてはいけない問題であるが、
まず、日本の長寿を誇りにし、喜びにすべきだろう。
そのうえで高齢者の食品事業への就労の道をつくることが、
問題解決の一つの切り口だと思う。

働きたくない人を無理やり働かせるのはいかがかと思うが、
働きたい人には、どんどん働き甲斐を提供すべきだろう。

高齢者の知恵と力を、社会の中に、
もっともっと受け入れるべきだ。

私の懇意にしている元小学校の校長先生が、
定年退職後、横浜市の給食事業に従事されて、
本当に生き生きと仕事されていた。

私は、食品産業にかかわるものとして、
とてもうれしかった。
横浜市でもトップクラスの教育者が、
悠悠自適の生活の中で、
「食」産業に貢献してくださる。

そんな社会が、いいと思う。

さて、その農林水産省の人事異動があった。
総合食料局次長の平尾豊德さんは、
消費・安全局局長に栄転された。
まことにお目出度い。

そして総合食料局長は、
経営局長から高橋博さんが就任。
平尾さんの後任の総合食料局次長には、
水産庁漁政部長から佐藤憲雄さんが来られた。

また総合食料局流通課卸売市場長の池田一樹さんは、
平尾さんとともに、消費・安全局の畜水産安全管理課長に。

皆さん、頑張ってください。

さて、昨日は、朝から体調が悪く、
日比谷線に乗っていて、
六本木と霞が関で途中下車して、休んだ。

梅雨明けしたというのに、
来週からニューヨークだというのに、
そして8月には富士登山が待っているというのに、
これではいけない。

季節の変わり目、体調管理には、
十分気をつけよう。  

皆さんも。

昨日、午後から、神谷町の商業界会館2階。
商業経営問題研究会の8月例会。  
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参加人数は少なかったが、
世話人のひとり『食品商業』編集長の山本恭広さんが、
メニュー①の報告者。
タイトルは、
「俄かか本物か、
”ディスカウントストア”開発ラッシュの諸相」  

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4月度の研究会では、中村徹さんが、
「EDLCの根拠」と題して、
商品調達面から見たディスカウントの背景を語ってくださった。

今回は、店舗開発・オペレーションの視点から、
解説、論議がなされた。

昨年のイトーヨーカ堂ザ・プライスの登場以降、
イオンのアコレ、ザ・ビッグ、
マックスバリュ中部のバリューセンター、
ピーコックストアのPマート、
ヤマナカのチャレンジハウスと、
多くの企業で、開発が進められている。

アークスやバローのケーススタディも加えられて、
その実態が、報告され、問題提起された。

1990年の『食品商業』の特集で、
当時、編集長だった私が、5つの原則を書いていたらしい。
それが紹介され、久しぶりにびっくり。
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最近も、盛んに使っている「利益を上げる5つの原則」。
一 利は元にあり
二 利は売りにあり
三 利は内にあり
四 利はこの品にあり
五 利は他の品にあり  

ディスカウント・ビジネスに限らず、
すべての商業、製造業、卸売り業に適用される。

私は、農林水産省では、
農業や食品卸売り業にこそ、
この5つの考え方が重要だと言っている。

この考え方に基づいて、
直近のディスカウント業態の整理が行われた。

参加者から、活発な意見が出た。
井口征昭さん。
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山口紀生さん。
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杉田幸夫さん。
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小林清泰さん。
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加藤勝正さんと品川昭さん。
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高木實さんと中西彰さん。
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結論は、高木實さんの一言だと、私は思う。
「ディスカウントは、
お客様から信頼されなければ成功しない」  

経験に裏打ちされた貴重な発言だと、感服。

私は、石もて追われても、誹謗中傷されても、
ウォルマートのサム・ウォルトンのように、
「安売りこそ私のできる唯一の社会貢献」と、
考える経営者でなければ、
こういった業態は成功させられないと思う。

最後の勝利の女神は、そんな人たちにしか、
微笑まない。

とても厳しいけれど。

議論の詳細は、
このホームページ「商業経営問題研究会」のブログで報告される。
お楽しみに。

さて、メニュー②は、世話人・高木和成さんから、
「最新RMO通信からの問題提起」
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日本スーパーマーケット協会10周年のこと、
さまざまな協会の協力関係づくりのことなど、
この道のプロ・高木和成らしい問題提起。

感謝します。

学んで、考える。
議論して、考察する。

楽しい。
人間に生まれて、良かった。

体調は、いま少しだったが、
いい日だった。

<結城義晴>  

2009年07月16日(木曜日)

イオン㈱岡田元也社長が語った「一番大きな力」

昨日のブログ「セブンプレミアムしりとり」。  
アクセス数が2倍以上の大ヒット。

ご愛読、感謝したい。

しかし、現場、現物は面白い。
ウォルマートのサム・ウォルトンは、
メーカーがあきらめかけたコモディティグッズに対しても、
さらなる改善改革、
徹底的なイノベーションを求めた。

このイノベーションのほうが、
新製品開発や発明・発見よりも、
起こしやすいし、それは、ますます必要になっている。
それが商売の醍醐味というものだ。

倉本長治先生が生きていらっしゃったら、
そう、語るに違いない。

さて昨日は、午前中、商人舎オフィスで雑誌の原稿書き。

午後、「リテイラーズ.jp」のインタビュー班来社。
小売業をサポートする総合ポータルサイトを謳う。
コーネル・ジャパンの紹介記事の取材のため。

日本セルフ・サービス協会から、
営業本部長・村尾芳久さん、
スーパーマーケットトレードショー・プロデューサー川崎かおるさんも、同道。
1
そして、1時間あまりのインタビュー。

お陰様でコーネル大学RMPジャパンの初年度、
「期待を裏切らず予想を裏切る」成功をおさめた。
「伝説の第一期生」となった。

現在、二期生募集中だが、ありがたいことに、
続々、名乗りを上げてくれている。

お待ちします。

第二期生候補者の皆さんへの副学長からのメッセージ。
「あなたは、必ず、自ら、変わることができる」  

第二期は、第一期に負けず劣らず、
凄いことになります。

新しい伝説を作ります。

最後にポートレート写真撮影。
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愛車「ロヂャース28号」の前でポーズ。
このロヂャース28号は、開発責任者・太田順康さんの誕生年をとって、
「28号」と名づけた。
太田さんの生まれは昭和28年。
もちろんロヂャース副社長。
そしてコーネル・ジャパン第一期の級長。

気持ちよい取材を受けると、気分も爽快。

その爽快さを保持したまま、
夕方、6時半から東京・ホテルニューオータニ。
イオンの記者懇談会。  
入口のところで、
イオンのプライベートブランド浴衣の展示会。
マネキンさんと一緒に、写真。
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今夏、積極的に浴衣を売り込んでいる。

この懇談会には、グループ企業50社からトップ・マネジメント74人が参加。
マスコミからも100人以上参加の大盛況。

冒頭の主催者挨拶は、
イオン㈱取締役会議長の原田昭彦さん。  
ちなみに原田さんは商人舎発足の会の発起人のおひとり。
「イオンは現在、3つの大きな爆弾を抱えている。
第一がGMS(総合スーパー)の問題。
第二がタルボットの問題。
第三がイオン銀行の問題。
GMSは『12の改革』で下期から本格的にチャレンジする。
タルボットの子会社J.Jillの売却も完了し、タルボットの商品は変わり始めた。
イオン銀行は当初計画より1周半くらい遅れているが、
地方銀行との提携やワオンとの一体化などで、
スピードアップしている」

原田さん、実にストレートに語る。
そして最後に言った。
「1年半は、大目に見てほしい。
1年半後には、必ず着地する」  

コミットメントを発表したのだ。

原田議長ならではの発言。

私は、その率直さに驚いたし、
いかにも原田さんだと思った。

その後懇親会。

私が、じっくりとお話した人の名前だけ列挙させていただく。

まず、岡田卓也名誉会長相談役。  
帽子屋の「とらや」の話は勉強になった。
30年サイクルで帽子が復活する。
吉田茂は帽子を被っていた。
麻生太郎は被らない。
「だから駄目なんだ」

財団法人イオン環境財団事務局長の神尾由恵さん。  
モンゴルのこと、実に詳しい。
また、北京あたり、木を植えに行きます。

原田議長。  
「結城さんのブログ、毎日読んでる。
猫が可愛いね」
ジジは、4歳です。
ありがとうございます。

カスミ社長の小濵裕正さん。  
小濵さんも、商人舎発足の会発起人
コーネル・ジャパンの第二期生公開講座の特別講師をお願いしている。
「蛻変を語ってください」

マイカル社長の松井博史さん。  
「また寺子屋塾、やりましょう」

ダイエー会長の川戸義晴さん。  
「大変なお役目、がんばってください」
川戸さんとは、名前が一緒。
固い握手。

ベルク社長の原島功さん。  
「50周年、おめでとうございます。
あなたの判断、間違っていない」
私はずっと、言っている。

マックスバリュ中部社長の中西進さん。  
「しっかりやってますね」
中西さんは、ほんとうによくやってます。
現場も頑張っている。

CFSコーポレーション社長の石田岳彦さんと、
副社長の井元哲夫さん。  

お二人とは、固い握手。
横浜同士で、応援しています。

イオンディライト社長の堤唯見さん。  
堤さんは、ほぼ私の同期生。
互いに新入社員の時からの31年の付き合いです。
「社長業、頑張って」
私、なにか、応援ばかりしている。

イオン㈱からは、
SM事業最高経営責任者の坂野邦雄さん。  
坂野さんとも、古い付き合い。
姫路のウェルマート時代から、
琉球ジャスコ社長時代、
九州ジャスコ社長時代と、
それぞれのポジショニングで接点がある。

この秋にも、接点ができた。

イオン㈱ディベロッパー事業最高経営責任者の林直樹さん。  
商業経営問題研究会で講義してもらった。

そして最後に、
イオン㈱社長の岡田元也さん。  
お通夜に出席して、遅れて参加。
岡田さんとは、ちょくちょく、顔を合わせる。
先日の日本スーパーマーケット協会10周年でも、ちょっとお会いした。
もちろん商人舎発足の会発起人のおひとり。

その岡田さんとは、
原田議長のコミットメントのことを話題にしていた。
その中締めのスピーチ。

これが、良かった。

「グローカルといい続けてきました。  
グローバルは、機能会社を設立して一回りし、
問題は山積しているものの、成果は確実に出せる方向にある。
ローカルは、会社ごとにお取引先との会合など開催していたが、
地域的にまとめて実施したり、
地域に合わせた展開を図っている。
いろんなことが地域別に収斂されていく」

「人間の問題をいま、変え始めた。
とりわけ若い社員のフラストレーションが、
高まっているかもしれないが、
現場に対する強い思いを大切にしたい」

そのあと、岡田さんは言った
「このままでいいと思っている人は
一人もいなくなった。

これが一番大きな力」  

イノベーションのマインドが整ったということ。

「キリンとサントリーの統合ニュースを見ても、
小売りが再び追い抜かれるかもしれない。
何をしなければいけないのか。
メーカーは飛躍的に変わっていく。
われわれも、変わっていく」  

「1年半後を見てほしい」

岡田さんも、イオンも、
「自ら、変われ」を実践しようとしている。

いま、必要なことは、イノベーションである。

ドラッカーは企業の機能をふたつだけ挙げている。
第一がマーケティング。
第二がイノベーション。  

イオンに限らず、いま、ビジネスに必要なのは、
イノベーションである。
それも人心のイノベーションである。

中央のスピーチ台から戻ってきた岡田さんと私、
どちらからともなく、固い握手。

「自ら、変わる」意志をもつ知識商人。
私は、無条件に応援する。
企業の規模には、全く関係なく。

<結城義晴>  

2009年07月15日(水曜日)

日本の代表的PB「セブンプレミアム」しりとり

関東地方は、早くも梅雨明け。  
いよいよ、真夏です。

8月6日、7日と、
富士山に登ることになっていて、
いまから楽しみにしているのですが、
その富士山で落石事故。
3トンの岩が落ちてきて、
一人亡くなった。

ご冥福をを祈りたいが、
私は、富士に登る。  
㈱エコス会長の平富郎さんからお誘いいただいて、
現在、準備中。

来週には、
コーネル・ジャパンのニューヨーク卒業旅行が控えていて、
その準備も忙しい。

梅雨が明けて、多忙な日々は続く。

自民党からは、麻生降ろしの合唱も聞こえ、
これは、自民党自身の崩壊を早める。
一方、世界ではゴールドマンサックスの第2四半期決算で、
利益が前年比65%の伸び。

ユダヤ資本に対する偏見は、他と同様に、全くないが、
何とも恐れ入った経営であることは間違いない。

ある意味、ここまで徹していかねばならない時代ではある。

さて、昨日は、『日経ビジネス』誌の小平記者が商人舎を訪れてくれて、
インタビュー取材や情報交換。

引き続き、FMIジャパン事務局長の中間徳子さんが来てくれて、
コーネル・ジャパンの打ち合わせなど。
中間徳子さん

そして今日のテーマは、
プライベート・ブランドの研究。  
これから3年間は、私の主テーマの一つとなる。

なぜなら、まったくのあてずっぽうだが、
「3年で日本の食品PBシェアが10%になる」  
と、予測を立てているからだ。

日本のPBをリードしているのは、
イオンのトップバリュ。  
少なくとも量においては、一番だ。

しかし、それに対抗して、本腰を入れ始めたのが、
セブン&アイ・ホールディングス、
その「セブンプレミアム」。  

先の流通ニュースと商人舎の共催セミナー「日本のPBはこうなる!」で、
私は、このセブンプレミアムの考え方を、
三つの側面から、表現した。
①ヨークベニマル社長の大高善興さんが開発リーダー  
⇒すなわちヨークベニマルの食品開発の経験が活かされる
②セブン-イレブンのチームマーチャンダイジングの考え方  
⇒メーカー・ベンダーとの共同作業になる
③製造業者明記の[ダブルチョップ]方式  
⇒これも製造メーカーの協力のもとで開発されていく

ちなみに私は、[ダブルチョップ]の定義を、
以下のように考えている。
「小売業とメーカー・サプライヤーが共同で商品を開発し、
製造者と販売者が連名で顧客に商品を提供する方式」  

ハッキリ言っておくが、
私は、このダブルチョップ方式、
現時点で、間違っているとは判断していない。

顧客から支持を受ければ、
それは良い商品だし、良い方式だと思う。

そして、日本のPB比率が2012年度に、
現在の4%から10%にまで伸びると判断する根拠のひとつが、
セブンプレミアムの[ダブルチョップ方式]にある。

ただし、私はすでに結論を持っているが、
長い目で見ると、セブンプレミアムは、
やがて「ブランド」として確立され、
ダブルチョップ方式の表示法を修正していくに違いない。

その理由は、私のUSA視察セミナーや次のPBセミナーで明かされる。

現物を提示し、店舗を見ながら、説明しなければ、
その意味は理解しにくいし、誤解を生じさせるからだ。

さて、そのセブンプレミアム。
面白い。  

いくつかサンプルを購入して、
そのメカニズムを考える。

誰でもできる「考察法」。

まず、
「セブンプレミアムこいくちしょうゆ」  

1000ml。168円。
醤油
シンプルなラベル。
しかしセブン-イレブンで購入すると、しっくりする。
セブンプレミアムのブランドデザインが、
セブン-イレブンのデザインとトータライズされているから。
ヨークベニマルでは、ちょいと違和感があるだろう。

そのこいくちしょうゆ、
製造元はヒゲタ醤油㈱。  
2
遺伝子組み換えでない大豆および脱脂加工大豆を使用している。
明らかに、ベンチマークの対象は、
ナンバー1ブランドのキッコーマン。

次に、
「セブンプレミアムトマトケチャップ」。  
500グラム。148円。
3
ここでは「販売者」と表示されているが、
製造元は、キッコーマン㈱。  
ベンチマークの対象は、カゴメだろう。
4

醤油はヒゲタでつくり、
ケチャップはキッコーマンと共同開発する。

袋をとると、まったくシンプルなパッケージ。
5
コスト削減の努力が見られる。

お問い合わせ先、お客様ご相談センターは、キッコーマン㈱。
6
ペガサスクラブの渥美俊一先生は、この点に批判的だ。
私も、そう思う。
しかし、現時点で、
セブン&アイよりもメーカーの側に、
問い合わせに的確に応じる機能があると仮定すると、
これはリアリティに満ちた対応。
機能がないところに問い合わせがきて、
たらい回しになったりすることは、
少なくとも避けられるからだ。

しかし、これも近い将来、
ブランドを開発した主体者が、責任をもって、
お答えする態勢にするのが筋だろう。

これでは、いったい、だれが、
最終責任を持っているかが、
お客様一人ひとりに対して、明白ではない。

「セブンプレミアム中濃ソース」  
500ml。178円。
7

これは、今度は製造者カゴメ㈱。  
8

キッコーマンが一番の醤油はヒゲタと共同開発、
そのキッコーマンとはカゴメが一番のケチャップを共同開発、
そしてカゴメとは、中濃ソースを共同開発。  

これを「セブンプレミアムしりとり」という。  

PBは、一流メーカーの製造技術を活かして、
その一流メーカーの二流ブランド分野で、
トップブランドをベンチマークして共同開発される。  
  

最後に、
「セブンプレミアムマヨネーズ」。  

500グラム。
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製造元は?  

もう、読者も想像が、つくだろう。

10
そう、ご名答。

味の素㈱。  
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こちらも、お問い合わせ先は、味の素㈱。

どのメーカーのどのブランドをターゲットにしているかも、
賢明な読者には、おわかりだろう。

袋をとると、パッケージには、
AJINOMOTOのロゴマークが、
くっきりと浮かび上がる。
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セブンプレミアムは、関係者の努力のもと、
2008年度には800品目で1800億円となった。
2009年度は、1300品目に倍増し、
3200億円の売上高を計画している。  

なんといっても、
セブン-イレブン1万2000店の日本一の販売力がある。
それにイトーヨーカ堂、ヨークベニマル、ヨークマート。
西武百貨店やそごうでも販売する。

この多数の業態で販売する際の、ブランド戦略には、
私も一言、発しなければならないが、それはさておいて、
セブンプレミアムの販売量は、
しばらく鰻昇りに伸びるに違いない。

そしてその間に、現在のリアリティは、
未来のリアリティに変質する。

そのときにはそれを認めればよい。

ただし、PBの宿命だが、この方法論では、
商品のコモディティ化現象を促進させることは明らかだ。
だから新しい価値の追及、
小売業でなければならないニーズの掘り起こしが、
求められることになる。

それがリテール・ブランドの本来の役目なのだから。

<結城義晴>  

2009年07月14日(火曜日)

8月30日衆議院総選挙、一人ひとりが自分自身の「この国のかたち」を描く夏にしよう!

8月いっぱい、総選挙の夏となる。  
麻生太郎首相が衆議院解散と、
「8月30日投開票」の意志を表明。

これは素早かった。
もたもたしていると、
自分の首が挿げ替えられてしまう。

まずは、麻生総裁のもとで、
自民党が衆議院選挙に臨むことになった。

しかし、日本の経済と消費、
そして国民生活の空白状況は、
避けなければならない。
その痛手は、最小限にしなければならない。

朝日新聞は、「万歳突撃解散」と言い切り、
日経新聞は、「追い込まれ解散」と表現。
読売新聞は、社説で、大好きな政界再編を唱えた。  

朝日新聞は国際面で、各国メディアの反応を紹介。
米国ニューヨークタイムズ。
「これはバンザイ突撃だ」  

同じく米国ワシントンポスト。
「奇跡でも起こさない限り自民党は下野」 

英国タイム。
「日本は戦後最大の政変に向かい、
自民党は歴史的敗北に向かっている」 

そしてロシア国営テレビ。
「戦後最も不人気な首相として歴史に刻まれた」  

もともと政権交代推進紙の朝日新聞だけに、
海外メディアの表現を面白おかしく紹介したが、
私は、英国タイムの「自民党歴史的敗北に向かう」が、
妥当な表現だろうと思う。

麻生太郎は「最も不人気な首相」ではないとは思うが。

こうなってくると、10カ月間、
なんの手立ても打てなかった首相に、
哀れなかわいさを感じてしまうのは、私だけだろうか。

しかし、経済と消費の空白を回避するとともに、
私たちは、「この国のかたち」を、
自分なりに明確にする夏にしたいものだ。  

一人ひとりが、自分自身と国の将来の、
グランドデザインを描く。  

私は、そんな夏を送ろうと思う。

さて、昨日は、東京・銀座。
一般社団法人パチンコ・トラスティ・ボードの拡大有識者懇談会。  
略称PTBは、パチンコホールに対する第三者監視機関。

監視委員会と有識者懇談会がある。
その両者が、合同して、討論をする会議。
PTB1
有識者懇談会からは、ほとんど欠席なしで、参加。
座長の三好正也先生(元経団連事務総長)
副座長の岩崎秀雄氏(元日刊工業新聞論説委員)
和田裕㈱日本イノベーション社長、
川上隆朗氏(元インドネシア大使)、
松田修一早稲田大学ビジネススクール教授、
黒瀬直宏嘉悦大学経営経済学部教授、
三堀清弁護士、
牛島憲明氏(元東京証券取引所上場審査部長)、
そして私。  

PTB2
監視委員会からは、今回、5人の参加。
委員長の横山和夫東京理科大学教授、
副委員長の大久保和孝公認会計士、
それに國広正弁護士、
木下潮音弁護士(コーネル大学RMPジャパン講師です)
近江正幸日本工業大学大学院技術経営研究科教授。  

さらに、オブザーバーとして、
会員企業トップマネジメントの面々。

活発な議論が展開された。
私、こういう議論大好きです。

そして、重要なポイントや対位する論拠が明らかになった。

それはPTB有識者懇談会からのメッセージとして、
近く公開される。

しかし、こういったことも、
すべては、コミュニケーションが根本になければならない。

ピーター・ドラッカー先生が言うように、
「ポストモダンの作法」の第一に来るものは、  
「聞く、そして見る」  

この姿勢がなければ、絶対に、
オクシモロンの問題の解決にはつながらない。

今回は、衆議院選を控え、
第三者機関PTBとして、
絶好のメッセージ発信のタイミングとなってきた。
この機会を、逃したくはない。

私たち自身にとって、「この国のかたち」、
すなわち次代のグランドデザインを描く夏になることは、
間違いない。

<結城義晴>  

2009年07月13日(月曜日)

都議選、キリン・サントリー統合の大義と商売の理解・納得・賛同

Everybody! Good Monday!  

2009年7月第3週。


東京都議会議員選挙。  
自民党38議席獲得で、惨敗。
民主党54議席で、躍進。  

自民・公明で61議席、
非自民・公明で66議席。
つまり政府与党の都議での過半数割れ。

自民党はずっと国政と都政は違うという論法で戦ってきた。
民主党は、政権交代を訴えてきた。

そして民主党の主張が都民に受け入れられた。
それが大義となった。

経営においても、運動においても、
大義を背負うことこそ、
勝利の鉄則。

大義とは、
①全体最適であること、
②筋が通っていること、
そして、③シンプルであること。 

すなわち、
賛同しやすく、
納得しやすく、
理解しやすい。  

 
一両日中に、政局は動く。
「政権交代への政局」と言った方がわかりやすい。

まず、麻生太郎の首がつながるか否かで、第一弾。
その後、どちらにしても政権交代へ、第二弾。  

政局といいながら、
こんなに明白なのも珍しい。

自民党の右往左往が目立つのみ。
自民党代議士、こんな時にこそ、
人間の器が分かる。

だから今、面白いのは、
その自民党の面々の一人ひとりの発言。

民主党は、無駄な発言、意味ない行動は控えて、
その面では見事に意思統一が図られている。

私には、特別の支持政党はない。

冷静に、客観的に、政治を見ている。
だから、失礼ながら、こんな時こそ
一人ひとりの政治家の技量を見定める面白さがある。
人間として滑稽な面が垣間見えるのが悲しくもあり、
自分の反省にもなる。

政局の行方は、ほぼ、明白なのだから。

さて、各紙の一面トップは、
都議選だと思っていたら、
日経新聞だけ、違っていた。
「キリン、サントリー経営統合へ」  
例によって、日経だけのスクープ。
「経営統合の交渉中」というニュース。

日経一面でこんな記事がすっぱ抜かれると、
両社のなかの経営統合反対派の声が押し込められる。

守旧派は、ひっこむ。

だから経営統合は進む。

キリンホールディングスは、年商2兆3035億円。  
国内第一位のフード&ベバレッジ・メーカー。

サントリーは非上場企業ながら、年商1兆5129億円。  
国内第二位のフード&ベバレッジ・メーカー。

統合されると、3兆8164億円の、ダントツ国内トップ。
世界では、
第一位ネスレ、
第二位ユニリーバ、
第三位ペプシコ、
第四位クラフト・フーズに次ぐ、
第五位に躍進する。
第六位が、コカ・コーラ。  

小売業は、きわめて地域性が高いビジネスである。
店舗という拠点が重要な働きをするから。

しかし製造業は、商品をつくり、流通させることが社会的機能。

製造業は、空中戦。
小売業は、地上戦。  

だから空中戦のほうが、
範囲の経済のクリティカル・マスを突破しやすい。
日本という範囲を超え、
世界の範囲でクリティカル・マスを狙う。

小売業は、その範囲の経済の中で、
クリティカル・マスを達成し、
突破するのに時間を要する。

しかし、突破してしまったら、
逆転が起こりにくい。

よほどの大失態を演じない限り。
それが小売業の特徴。

キリンとサントリーの統合に向けた交渉。
果たして大義を背負っているか。

さて、2009年第3週のこの7日間。  
もうすぐ、梅雨も明ける。

私たちは、お客様や地域に対して、
「大義」を背負った仕事をしなければならない。

全体最適で、
筋が通っていて、
シンプルな。  

現時点でいえば「最良のベーシック」。  

それを実現させるのは、
今月の標語。
「答は現場にあり」  

毎度毎度、お説教じみていて、恐縮。

しかしそこにしか、「解答」はない。
顧客と地域に、
理解してもらう、
納得してもらう、
賛同してもらう。  

それが、私たちの仕事。

私たちは、仕事を通して、成長する。

Everybody! Good Monday!  

2009年07月12日(日曜日)

ジジの食欲[日曜版]

ユウキヨシハルのおとうさん、
きのうの夜、うまれてはじめて、
電車のなかで席をゆずられた。

「ふしぎなきもち」
と、いってます。

わかい、まじめそうな、
サラリーマンだったらしい。

ボクも、おとうさんを、
いたわってあげなければと、
おもいます。

だから、玄関のところで、
おとうさんを、おでむかえ。
1

どうぞ、どうぞ。
こちらです。
2

もっと、もっと、
こちらです。
3
そして、ここです。

ねえ、おとうさんこれです。
5
……。

ありがとう。  

いただきます。
6

シーバというなまえがついたキャットフード。

ボクの大好物。
シーバしかいただきません。

ぜんしんで、ふんばって。
13
いただきます。

もっと、おくまで、
カオをウツワにつっこんで。
4
いただきます。

ごはんを、いただいたら、
こんどは、お水。
7

お水は、うえのほうを、
ぺろぺろ。
8

んーん。
9

おいしかった!!  
10
いちおう、マンゾク。

ツユだというのに、
ボク、すごい食欲です。

「ふしぎなきもち」

全身の毛をカットしてもらって、
「ぜいへん」したからなのか。

ボクにはよくわかりませんが。

とにかく、
たべたい。
11
たべてもたべても、
まだ、たべたい。

おとうさんは、
「もうやめなさい」
と、いってくれます。
12
でも、もっともっと、
たべたいんです。

ボクも、
席をゆずってあげるから、
ごはん、もっとください。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年07月11日(土曜日)

日本スーパーマーケット協会10周年記念パーティ一部始終

日本スーパーマーケット協会10周年記念。  
昨日の続き。

私は、10年前のこの協会発足の時、
記念講演をした。
タイトルは、
「スーパーマーケットよ、永遠なれ」  

だからこの10年の協会の活躍は、嬉しいし、頼もしい。

恒例のパネルディスカッションのあとは、
記念パーティ。
ところは帝国ホテル・孔雀の間。

入口の前に、名誉会長、会長、副会長、専務理事勢揃いで、
お迎え。
1
実は、私も、パネルディスカッションの続きで、
一緒に行動していたので、
大塚明専務理事から少し離れたところに立って、
出迎えた。

パネルディスカッションには800人の聴講者がいたが、
このパーティには2000人からの参加者が訪れ、
この出迎えのセレモニーは20分を超えた。

パーティでは、名誉会長、会長、副会長が、壇上に。
2
清水信次名誉会長(㈱ライフコーポレーション会長)
川野幸夫会長(㈱ヤオコー会長)
横山清副会長(㈱アークス社長)
平富郎副会長(㈱エコス会長)
大桑堉嗣副会長(㈱オークワ会長)
夏原平和副会長(㈱平和堂社長)
齋藤充弘副会長(全日本食品㈱社長)  

そして清水名誉会長が挨拶。
simizu
清水さんは、6月28日に、
大韓民国「修交勲章光化章」を授与された。  
日韓協力委員会の副会長として40年にわたって貢献した功労に報いるもの。
1969年に発足したこの委員会は、
初代会長・岸信介、二代会長・福田赳夫、三代会長・中曽根康弘。
清水さんはずっと彼らの補佐役として、日韓友好に尽くしてきた。
この功績に、イ・ミョンバク大統領が来日し、
直接、勲章を手渡した。
イ大統領は、語った。
「直接、授与できたことを幸いに思います。しかし遅すぎた」  
修交勲章光化章は外国人に授与される第一級の勲章。
日本の商業にとっても、うれしいこと。

さらに清水さんは6月と7月に立て続けに2冊の本を出した。
『男の死に方』と『惜別 さらばアメリカ』(いずれも経済界刊)
「これが私の遺言だ」  
そう語るが、気力の衰えは全くない。

続いて、川野新会長の挨拶は、力がこもっていた。
kawano
「私たちの店のそばで暮す喜びを、
お客様に提供し続けていきたい。
そして製配販の情報交流の起点として、
日本経済の内需拡大の役割を果たしたい」  

「この店のある喜び」は、かつて私がヤオコーに贈った言葉。
それを使ってくれた。

それが、私の喜び。

新旧会長のバトンタッチの握手。
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政治家も次々に挨拶。
まず、二階俊博経済産業大臣。
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東京都議選真っ只中の自民党・細田博之幹事長。
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そして公明党・大田昭宏代表。

乾杯の音頭とご挨拶は、賛助会員を代表して國分勘兵衛さん。
ご存知、国分㈱会長兼社長。
kokubu
パネルディスカッションの内容に触れ、
私の名前もわざわざ引き出してのご挨拶、恐縮。

さて、2000人からの交流会。忙しい限り。

まずは、ライフコーポレーション社長の岩崎高治さん。
いつも、超のつくさわやかさ。
それでいて、しっかり仕事している。
iwasaki

日本セルフ・サービス協会会長の増井德太郎さん。
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コーネル大学RMPジャパンは増井さんに支えられている。

そこへ、パネルディスカッションでご一緒した亀井淳さん。
日本チェーンストア協会会長で㈱イトーヨーカ堂社長。
kamei

さらに全国セルコチェーン理事長の佐伯行彦さん。
㈱さえき社長。
saeki
私、失礼のしっ放し。
お詫びとともに、固い握手。

そして新打ち・横山清さん。
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日本のスーパーマーケット協会の大同団結論者。
私も、趣旨に賛成。
少なくとも、政治・行政向けに、
意志一致を図り、統一行動をとらねばならない。

それが行政にも、仕事がしやすい環境をつくる。

そこへ、緒方知行さん登場。
2020新社主幹。
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私の㈱商業界の大先輩。

懇親会の最後に、名誉会長を囲んで、
会長・副会長揃い踏み。
sorotte
考えてみると、全員が、㈱商人舎の発足の会発起人
私は、皆さんに、感謝申し上げなくてはいけない。

國分さんも、岩崎さんも、
増井さんも、佐伯さんも、
緒方さんも、亀井さんの会社の創業者伊藤雅俊さんも、
みんな商人舎発起人。

ありがたいことです。

そして、勲章を受章した晴れの清水ご夫妻。
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奥様がいらっしゃらなかったら、今の清水さんは、ない。

裏方の新旧専務理事のお二人。
並木利昭さんと大塚明さん。
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並木さん、ほんとうにご苦労様でした。
見事な仕切りでした。
ライフコーポレーション常務取締役管理本部長として、
一層のご活躍を。

そして大塚さん。
大好評のコーネル・ジャパン講師は、第二期もお願いします。
ootuka
と、言って、固い握手。

最後に、商人舎ファミリー。
コーネル大学RMPジャパン事務局長の大高愛一郎さんと、
商人舎エグゼクティブ・ディレクターの鈴木敏さん。
syouninsya

いろいろな周年行事がある。

いかにも清水さんの日本スーパーマーケット協会らしい10周年イベントだった。
それが、うれしかった。

<結城義晴>  

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