結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年11月16日(水曜日)

「ライフコーポレーション創業50周年感謝の夕べ」で国士商人から知識商人へ託されたもの

日経新聞に早くも、
ファストフード3社のクリスマス対策の記事。

「家族客」を意識した新商品が共通の特徴。

昨日の七五三から11月23日の勤労感謝の日、
そして12月に入って、クリスマス、年末商戦まで、
「ファミリー客」が大きなトレンドとなる。

当然ながら東日本大震災後の人々のマインドが、
特に「家」「ホーム」に向くようになった。

しかし大震災があったから、
人々の目が「ホーム」に向いているというわけではない。

欧米でも、21世紀の小売業・サービス業の最大のコンセプトは、
「home ホーム」に向かっている。

アメリカでは食品マーケティング協会(FMI)が、1996年に、
「ホーム・ミール・リプレースメント」のコンセプトを出した。
「ミール・ソリューション」とも言った。

さて日本の2011年末クリスマスのファストフード。
日本ケンタッキー・フライド・チキンは、
「プレミアム ディナーセレクト」(3300円)を全店販売。
「五穀味鶏 ローストレッグ」の2ピースと石窯パン、レバーペーストのセット。

「家族客向けのちょっと高額商品」

予約受け付けも始めた。
12月23~25日に店舗で引き渡す。

日本マクドナルド「シャカシャカポテト」を復活販売。
これはバーベキュー味の粉末を振りかけて食べるポテト。

モスフードは菓子パンの新セットを12月16日に発売。
これはモスバーガーのキャラクター「モッさん」をあしらった商品。

日経の記事は3社を取り上げたが、
マックとモスはこじつけ記事の感がなくもない。
ケンタッキー・フライドチキンの「プレミアム ディナーセレクト」は、
「ホーム」コンセプトを強く出していると思う。

日経MJに面白い人事の記事。
「アークス、本社機能強化狙う」というタイトル。
業務改革室と社長室を新設する。

業務改革室長に三菱商事から峰松繁さん、
社長室長に三井物産から花牟礼真一さん。

この花牟礼さんは、コーネル・ジャパン「奇跡の第2期生」。
小売業やスーパーマーケットをしっかり勉強した商社マン。

ふたりとも出向の身分で期限は未定だそうだが、
㈱アークス横山清会長、ユニバースと統合したうえで、
ホールディングカンパニーの本部機能を充実させるために、
「商事と物産」の人間に競わせる作戦に出た。

小売流通業界に総合商社が暗然たる力を発揮している。
しかし小売り側からも商社マンを体内に取り込んで、
その能力を活用するという動きが出ている。
私は、とてもいいことだと考える。
ふたりとも会社の威信をかけて、
仕事に邁進するに違いない。

横山さんの、いい意味での「人たらし」ぶりがよく出た人事。
見事だなぁ。

花牟礼さん、峰松さん、
頑張ってください。

どちらも陰ながら、
応援しましょう。

さて昨日の七五三の日、
東京・帝国ホテル孔雀の間で、夕方5時半から、
「ライフコーポレーション
創業50周年感謝の夕べ」。

1300人もの業界関係者が参集し、
盛大な会合となった。

1956年(昭和31年)10月に、
清水商店の食品問屋業から貿易部門が分離独立、
「清水實業㈱」が設立された。
これが㈱ライフコーポレーションの母体となった。

それから50年。
ライフコーポレーションの2011年2月期は、
215店年商4865億円。

50周年の2012年2月期は、
224店年商5013億円。
5000億円の大台を計画し、達成は確実。
もちろん日本のスーパーマーケット業界第1位。

会場となった帝国ホテル孔雀の間には、
懇意の小売業トップ、たくさんのお取引先関係者が参集。

私もお祝いに参上して、
金屏風の前の清水信次会長に続いて、
岩崎高治社長と固い握手。
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会が始まって、冒頭に、
「50年の歩み」の映像が会場に流された。

1961年11月、大阪・豊中に、
スーパーマーケット第1号店を出店。
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関西を基盤に出店を続け、
1971年には東京に進出。

1990年代には怒涛の出店をやり遂げ、
1998年、3000億円を突破。
この時点で、日本一のスーパーマーケット企業となる。
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清水信次社長(当時)がイギリスを視察した際、
三菱商事の子会社プリンセス社長だった岩崎高治さんと、
運命的な出会い。
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会場の前のVIP席では、
㈱セブン&アイ・ホールディングス伊藤雅俊名誉会長と、
イオン㈱岡田卓也名誉会長相談役も映像に見入った。
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2006年、岩崎高治社長が就任し、清水信次さんは会長に。
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そしてこの日、創業50周年感謝の夕べ。
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はじめに清水会長からごあいさつ。
清水さんにはめずらしく、
「今日お配りする本にすべて言いたいことが書かれています」と、
短めのごあいさつ。

しかし清水さんの言葉の数々には、
戦後の焼け跡から甦った日本社会の次の時代を、
「若い人たちに託す」という強いメッセージが込められていた。
私は、清水さんの思いを受け止めて、
ひとり、感動した。
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来賓のあいさつのトップは麻生太郎元総理大臣。
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洒脱な挨拶は、一国の総理の重みを脱した一政治家の、
政治家としての能力を表していた。

お取引先を代表し、三菱商事㈱小林健社長。
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そして、岩崎高治社長のお礼の言葉。
冒頭で、清水会長夫人のご苦労をねぎらったうえで、
次の10年へ向けての抱負を簡潔に語った。
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岩崎社長のあいさつを見守る清水会長の姿が印象深かった。
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10年後の400店体制に向けて、
15の改革が12の課題に昇華され、
直実に企業体質が強化されている。

そのビジョンと政策の中身が、
淀みなく、もれなく、的確に語られた。
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私は、改めて岩崎さんの能力に舌を巻いた。

乾杯の音頭は、
日清食品ホールディングス㈱
安藤宏基社長・CEO。

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清水さんを「本物の国士」と称賛したうえで、
「1兆円のスーパーマーケット」をぶち上げて、
ライフコーポレーションの50周年を祝福。

国士とは「国家のために身命を投げ打って尽くす人物」。
清水さんは「国士商人」なのである。

そして「乾杯」。

乾杯のあとは、
会場を埋め尽くした人たちが一斉に移動して、
あいさつと懇親の大きな渦が出来上がった。

満員電車のような状態のなかで、岡田名誉会長。
オール日本スーパーマーケット協会・荒井伸也会長。
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㈱イトーヨーカ堂の亀井淳社長とイオン㈱岡田元也社長が懇談。
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岡田さんは、「左利き♪」。

その亀井さんと懇親。
ブログ・レビューの月刊『商人舎』のご愛読、感謝します。
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岡田元也さんと三菱食品㈱特別顧問の廣田正さん。
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㈱平和堂の夏原平和社長と三菱食品顧問の後藤雅治さん。
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三菱食品の中野勘治会長。
三菱食品は中野さんの号令一下、
幹部総出でこの会を支えた。
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㈱エコスの平富郎会長と平邦雄社長もお祝いに駆けつけていた。
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㈱ヨークベニマルの大高善興社長と固い握手。
東日本大震災後の店は絶好調だが、
原発問題との苦闘は続く。
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右は三菱食品の中嶋隆夫専務。

その中嶋さんには、今週18日金曜日に、
パネルディスカッションでパネラーをお願いしている。
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日本チェーンストア協会主催で、
「東日本大震災の課題と教訓」を語り合う。
もちろん私がコーディネーター役を務める。
成功を期して、ここでも固い握手。

㈱大創産業の矢野博丈社長CEO、
内藤雅義専務(左)、
そして三菱商事から大創産業CEOアドバイザーに就任した西田知之さん(右)。
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話題はゴルフに移り、
二人並んでシャドースイング。
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会場後方で目立たないようにしました。
ライフの皆さん、お許しください。
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写真はボケボケで失礼。

花王カスタマーマーケティング㈱の髙橋辰夫社長。
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いつもありがとうございます。

㈱伊藤園の本庄大介社長と本庄周介副社長。
先日行われた伊藤園レディースの話で盛り上がった。
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㈱テラオカの高野公幸社長と、
右は商人舎エグゼクティブ・プロデューサーで、
アドパイン代表の松井康彦さん。
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流通科学大学事務局長の岩谷堯さん(左)と森本哲司理事。
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日経新聞編集委員の田中陽さん。
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田中さんの鋭い切り口の記事。
いつもこのブログで取り上げさせていただいています。
さらに日経MJ編集デスクの白鳥和生さんと、
記者の大島有美子さん。
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中締めのあとに、50周年記念のマークを背景にして、
岩崎高治社長と㈱オークワの福西拓也社長。
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ライフコーポレーションの並木利昭常務。
この日も、会場運営から清水会長のサポートまで、
獅子奮迅の働き。
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誰よりも苦労を称え、、お祝いを申し上げたかった。

そして清水さんが、
日本スーパーマーケット協会を立ち上げた10年前、
ライフコーポレーションから出向し、以来、
事務局長を務める江口法生さん。
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最後の最後に、日本食料新聞社代表取締役社長の今野正義さん。
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私が手に持っているこの日のお土産、
『ライフコーポレーションの創業50周年記念誌』は今野さんの仕事。

この冊子に清水さんの「語りたかったことが書かれている」。

50周年は次の50年のためにある。
しかしその50年は、
全従業員がつくり上げるものだ。

「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」

これまでの50年は、
清水信次という「国士商人」の一瞬の積み上げだった。

これからは岩崎高治をはじめとする、
若い「知識商人たち」の一瞬の積み重ねである。

<結城義晴>

2011年11月15日(火曜日)

元禄時代の飴売り七兵衛の「千歳飴」と2011年末の「カット野菜」とウェグマンズの「Veggi Market」

今日11月15日は「七五三」
「しち・ご・さん」と読みます。
ちょっと、しつこいけれど。

その七五三につきものの千歳飴。
「ちとせあめ」と読む。
千歳の飴。

七五三の「子供の成長を祝う日」に、
親や祖父母が、子や孫に、
たとえて千歳までの長寿の願いを込めて、
この飴を食べて祝う。

だから細く長い飴。
直径は約15mm以内だが、
長さはなんと1m以内と決められている。

飴の色は紅白で、縁起色。
千歳飴袋も鶴亀や松竹梅などの縁起の良い図案。

この千歳飴、江戸の元禄時代に登場。
浅草の飴売り七兵衛が、長い飴を長い袋に入れて売り出した。
名づけて「千年飴」「寿命糖」。

どんな時代にも他者と異なる知恵を働かせる商人がいた。

それがやがて、
子供の成長を願う「七五三」の代名詞のようになって、
今日に至る。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

それが飴になった。

さて、「明日への希望」と言えば、
日本のスーパーコンピューター「京」。
理化学研究所と富士通の共同開発。

スパコン世界性能ランキング「TOP500」で、再び首位。

史上初の毎秒1京回を超える計算速度を達成。
その数値は1京510兆回。

1兆は1億の1万倍、1京はその1兆の1万倍。

日本の科学技術力は、高い。
嬉しいかぎり。

中央演算処理装置を増設させて連結し、
前回の1.3倍の高速化に成功。

2位は中国、3位は米国。

実用化に関して富士通は、
「京」の改良版で、毎秒2京回の製品を開発し、
年明けの1月から出荷予定。

一方、アメリカのIBMも、
同性能の「セコイア」を2012年中に開発すると表明。
日本が中国、アメリカに追われるの図。
願わくば、政治もそうあってほしい。

その政治に関して、日経新聞のコラム『大機小機』。
コラムニスト夢風氏が、
「危険な『安全運転』」と題して書く。

タイトルがいい。
まさにオクシモロン。

「いまの世界には、共通した病理がある」

「経済がよくない、だから社会不安が高まる。
そこで政治はポピュリズムに走る」

「結果的に経済は良くならずに、財政悪化が深刻になる。
そしてますます、失業や格差といった社会不安が高まる」

「社会不安とポピュリズムの悪循環」。

「世界が注目しているのは、
この悪循環を食い止める強い政治リーダー」の登場。

ちなみにポピュリズムとは、
「情緒や感情によって態度を決める大衆を重視し、
その支持を求める手法
あるいはそうした大衆の基盤に立つ運動」

<『知恵蔵』より>

大阪市長選挙も告示され、
現職の平松邦夫と前大阪府知事の橋下徹の一騎打ち。
ここでもポピュリズムが顔を出す。

コラムニストは嘆く。
「これはもう民主主義そのものの危機になる」

今はむしろ、
『つらいかもしれないがこうしようではないか』と訴え、
国民を説得する点にこそ、リーダーの役割がある」

「野田佳彦首相は目下「安全運転」に徹し、
多くを語らない」

「首相にとっての安全運転は、
実は日本経済にとって非常に危険な運転」

コラムニスト、嘆くことしきり。

日曜祭日など、
高速道路をトロトロと超安全運転で走るドライバー。
後続車や回りの車をやきもきさせて、ストレスを募らせる。
「危険な安全運転」。

経営においても、同じことが言える場合がある。
会社が下降線をたどり続けているにもかかわらず、
なんらイノベーションに取り組まず、
従来通りの業務に終始する輩。

「危険な安全運転」に、
気をつけよ!

さてもう一つの話題。
日経新聞「消費」欄。
このコーナー、ときどきいい記事がある。
「カット野菜派、増える」

食品スーパーマーケットの店頭で、
この秋、カット野菜の売上げが伸びている。

直接の理由は、
9月10月の葉物類の卸価格の高騰。

生野菜の代替品として、
店側はカット野菜を提案した。
価格が安定しているからだ。

この時に購入した消費者が、
引き続き積極的に買い求めている。
記事はこんな分析をする。
背景には、便利さと安全性がある。
パッカーの努力で、
カット野菜工場のクレンリネスや製品の安全性は、
消費者にも浸透してきた。

もちろんあらかじめカットしてあるのだから、
便利な商品であることは間違いない。

1972年、現在の全米第1位のクローガーは、
はじめて「スーパーストア」を出店させ、実験を開始する。
日本では「スーパースーパーマーケット」と呼んだ。
その後、全米のスーパーマーケットは、
店舗の大型化と品揃えの深さを追求し始める。
いわゆる「デプス・アソートメント」。

それが成就するのは1980年代に入ってからだが、
そのプロセスのなかから、1970年代後半、
カット野菜が登場し始めた。

その後、1986年、
ウェグマンズが調理済み食品を扱う実験店を、
先行的にオープン。

1996年、食品マーケティング協会(FMI)が、
「ミール・ソリューション」のコンセプトを発表すると、
カット野菜も全面展開を見せ始める。

現在は、ウェグマンズ、ホールフーズといったアップスケールタイプはもちろん、
クローガー、セーフウェイのナショナルチェーン、
ウォルマートまで、カット野菜は当然の品ぞろえカテゴリーとなった。

アメリカでは小売りベースで、
3000億円を超える市場にまで成長した。

この傾向は、ヨーロッパでも同様。
こちらも1990年代中盤から伸び始めた。
マークス&スペンサー、テスコ、セインズベリー。
「生野菜を食べない」イギリスで800億円市場。

カルフール、オーシャン、カジーノなどの営業強化によって、
「食」にうるさいフランスで1000億円市場。

わが国においてもカット野菜産業全体で、
1000億円程度の規模があると思われる。
これらは農産物流通学研究室の廣津亜矢子さんの調査。

写真はホールフーズのカット野菜コーナー。
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パックと袋物のオーガニック。

カット野菜も充実。
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ウェグマンズは対面コーナー。
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「ベジー・マーケット」と名づける。
「Veggi Market」。

「Fresh cut & pre-washed」とある。
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まったくもって、一味違う「カット野菜」の売り方。

アメリカ人もヨーロッパ人も、
買って帰って再度、洗いはしない。
そのまま調理する。

だから日本以上に、本当の簡便食品。
よく売れる。

ついでにホールフーズのカット・フルーツ。
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日経の記事では、
日本のいなげやと東急ストアを取り上げる。

いなげやの11月1日から9日の直近のカットサラダ、
1パック98円程度の商品の販売額は前年比4%増。
いため物や鍋物向けのカット野菜180円前後の商品は6%増。

東急ストアの10月のカット野菜は、
販売量が前年同月比13%増、
売上高も同比12%増。

林廣美先生の口癖。
「カットするだけで売価3倍。
それが飛ぶように売れる」

カット野菜は生鮮野菜に比べ、
安いわけではない。
しかしあらかじめ商材を手当しておくので、
価格が安定している。

野菜相場が高騰すると、
この時点で、お買い得感が出る。

そのうえ、手軽に調理できる。
安全でもある。

11月から12月の年末商戦。
浅草の飴売り七兵衛のごとく、
「カット野菜」に一段の工夫をすれば、
必ず売れる。

林先生の言葉が響く。
「カットするだけで売価は3倍」
そのうえでお客様は喜んでくれる。

<結城義晴>

2011年11月14日(月曜日)

七五三とボジョレ・ヌーボー解禁の今週、プロ野球「経営評論家」坂井保之からドラッカーに至る

Everybody! Good Monday!
[vol46]

2011年第46週。
11月第3週。
最終52週まであと7週間。
カウントダウンは、「セブン~!」

今日の東京・横浜は、
この季節にしては、
驚くほど過ごしやすい。

しかし「常盤勝美の2週間天気予報」によると、
今週の「前半から半ばにかけて、
日本付近は冬型の気圧配置となる」

つまり上空にやや強い寒気が流れ込んで、
寒くなる。

それはそれで季節の変化で、
よろしい。

今週のイベントは、
まず明日の15日(火曜日)が七五三。
「しち・ご・さん」と読むように。
福岡の人たちも「ひち・ご・さん」ではありません。

七五三は、「子供の成長を祝う年中行事」。
いいですね。

男の子は3歳と5歳の年、
女の子は3歳と7歳の年に、
成長を祝って神社・寺などに詣でる。

確か女の子の7歳は、
小学校1年生で、
だから私たちの頃には、
七五三の日は女子だけ「学校を休んでよろしい」
といった了解があったように思う。

いまは知らないが。

もう、50数年前のことになるが、
でも、女の子がちょっとうらやましかった。

現在は親や子よりも、
ジジババのほうが張り切っていて、
しかもまだまだ若くて経済的にも豊かな団塊ジジババで、
だから「一点豪華・よりどり選択的」な七五三になるのだろう。

それはそれで、良しとしよう。

昨日、一昨日の日曜・土曜から、
そんなことが進んでいて、
団塊ジジババは元気いっぱいのことだろう。

それから今週木曜日の17日は、
「ボジョレ・ヌーボー解禁日」。
午前0時から始める店もあって、
この日の深夜はなんだかワクワクする。

私もこのワクワクに参加したいものだ。

週末ではなく、
週中にこういった催しがあるのは、
悪くないと思う。

「何でもかんでもウィークエンド」なんて、
つまらない。

しっかり仕事して、そのうえで、
七五三やボジョレ・ヌーボー解禁を楽しむ。

それがいと思う。

さて、私の今週。
結構、忙しい。

月曜日の今日は夕方から、
立教大学大学院サービス・マーケティングの講義。
「クレド」の発表です。
みなさん、よろしく。

火曜日の明日は夕方から、
「ライフコーポレーション50周年記念感謝の夕べ」。
帝国ホテル孔雀の間で開催される。
清水信次会長にとっては、
格別のものだろう。

大正15年生まれの清水さん。
話題の渦中にある渡辺恒雄読売巨人軍会長と同い年。
ちなみに亡くなられた渥美俊一先生も、
同年の大正15年生まれ。

ナベツネ氏と同じ東京大学卒業。
渥美先生は法学部、ナベツネ氏は文学部哲学科。
同じように読売新聞に入社し、
渥美先生は「商店のページ」を担当して、
流通業界に大義を見つけた。

ナベツネ氏はジャーナリズムに身を置いた。

清水さんは商売に生き方を見出した。

今日明日の段階では、
清水・渡辺、
明暗くっきりといったところ。

比較する意味もないが。

水曜日・木曜日は、
コーネル大学リテールマネジメントプログラム・オブ・ジャパン、
最後の補講。

第3期生が参集して、
サミット ミナノ分倍河原店で、
レイバースケジューリングの実習。

コーネル・ジャパンで最も人気のある講座のひとつ。

今年で最後になるが、
サミット㈱の皆さんには、
田尻一社長以下、
大変お世話になった。

心からお礼申し上げたい。

金曜日は、
日本チェーンストア協会主催のパネル・ディスカッション。
16時~17時30分まで、東京・八方園。

タイトルは「東日本大震災からの教訓と課題」

私がコーディネーターで、パネラーは、
㈱イトーヨーカ堂取締役専務執行役員・竹田利明さん、
三菱食品㈱取締役専務執行役員・中嶋隆夫さん、
そして日清食品㈱代表取締役社長・中川晋(すすむ)さん。

そう小売業、卸売業、製造業の代表がパネラーで、
東日本大震災のときの活動を報告し、
今後の対応を提案する。

協会関係者の皆さん、
是非、ご参加ください。

そして土曜日は、
立教大学が入試のためキャンパスに入れず、
結城ゼミは中止。

その代り、「二人のビッグショー」のリハーサル。
これをやっておかないと、
とんでもないことになる。

さて、今日は新聞休刊日。
それでもテレビなど、朝から喧しい。

ライフコーポレーション清水さんと同年の渡辺恒雄球団会長と、
読売の独裁者に楯突いた清武英利球団代表のニュース。

「プロ野球日本シリーズの直前に、
こんなことをぶち上げてけしからん」と、
どの番組もいいながら、
このニュースを丁寧に、面白おかしくいじくる。
それでいて、昨日、この日本シリーズに、
中日ドラゴンズが二連勝したニュースは、
どこへやら。

朝日新聞編集委員の西村欣也をはじめ、
硬派のスポーツジャーナリストの二宮清純など、
そうそうたる顔ぶれがこの事件にコメント。
しかし、私は坂井保之が秀逸だと思った。

坂井は、ロッテオリオンズ、西武ライオンズ、
そして福岡ダイエーホークスで球団代表を歴任。
オリオンズでは東映の永田雅一、
ライオンズでは西武鉄道グループの堤義明、
そしてホークスではダイエーの中内功。
それぞれ一癖二癖あるオーナーたちに対して、
球団代表として対等にやりあった。
結果として、米国メジャー・ベースボール方式の経営改革を、
日本プロ野球においてやり遂げた。

日本野球機構でも要職を務め、
現在、プロ野球経営評論家。
プロ野球の「経営」評論家というところがいい。

坂井の見解は、一言でいえば、
「ゼネラルマネジャーの役割を、
明確にせよ、強化せよ」

ここでピーター・ドラッカー先生。
「マネジメントの三つの役割」
①自らの組織に特有の使命を果たす。
②仕事を通じて働く人たちを生かす。
③自らが社会に与える影響を処理するとともに、
社会の問題について貢献する。

ナベツネもキヨタケも、
どちらもマネジメントである。

この三つの役割を反芻すべきだろう。

そしてもう一つ「組織づくり」。
「あらゆるマネジャーに共通の仕事は五つである」
①目標を設定する。
②組織する。
③動機づけとコミュニケーションを図る。
④評価測定する。
⑤人材を開発する。

ドラッカー先生は強調する。
「人は、企業の所有物ではない」

ずいぶん寝たのに、
時差ぼけが治らず、
5時くらいから目が覚めて、
朝のニュース番組を梯子した。

そしてやはり坂井保之からドラッカーに至る。

朝早く起きた分だけ、
この気持ちが強まった。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

今月の商人舎標語。

では、みなさん。
Good Monday!

<結城義晴>

2011年11月13日(日曜日)

ジジと久しぶりのサム君[2011日曜版vol46]

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おとうさんがかえってきてから、
1週間が、すぎていきました。

このところ、
よく、ねています。
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ボクではありません。
おとうさん。

ボクもぐっすり、
ねむりますが。
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つかれをとるには、
ねるのがいちばん。
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「秋の夜長」などと、
いわれます。
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ということで、ちょっと、
おちついた日々。
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ところで、おうちのリフォームがおわって、
ちょっとかわったことがあります。

サム君です。
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まどのそとに、
います。
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まえは、うちのなかの、
チェンバロのところにいました。

でも、いまは、
まどのそと。

ベランダのところ。
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なんだか、さみしい。
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でも、サム君のかおつきは、
かわりません。
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まいにち元気に、
ナマごみをたべています。
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サム君は環境ロボット犬。

外はさむいけれど、
やねがあって、
雨にはぬれません。
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い~ぬはよろこび
にわかけまわり♪
ね~こはこたつで
まるくなる♪

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そんなかんじのサム君とジジです。
20111113112506.jpg
これで、年末やお正月をむかえます。

よろしく。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2011年11月12日(土曜日)

野田総理「TPP交渉参加表明」と巨人軍清武vsナベツネ確執と食品安全基準FSSC取得の「世界観と処世訓」

今日は土曜日で、
いい天気。

私は東京・池袋の立教大学キャンパス。
結城ゼミのみんなと落ち合って、
修士論文・調査研究レポート仮提出の報告を受け、
今後の仕事の確認。

そのあと皆で昼食。

いい日です。

「いい日は いいな♪」

さて、野田佳彦首相。
昨11日夜、首相官邸で、
TPP(環太平洋経済連携協定)に関して正式表明。
「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」
「貿易立国として築いた現在の豊かさを次世代に引き継ぐには、
アジア太平洋地域の成長力を取り入れていかなければならない」

今日開催のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、
直接、関係国に伝える。

歴史的にみると、これは、
「自然⇒必然⇒当然」の流れだと思う。

「国内調整は難航必至」だが、
「成長アジア主導の好機」

日経新聞の見出しから。

それよりも読売巨人軍。
以下はすべて読売新聞からのコメント。

まず清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャー。
わざわざ文部科学省内で記者会見。

「岡崎郁ヘッドコーチの留任について
渡辺恒雄球団会長(読売新聞グループ本社会長・主筆)に報告し、
了承を得ていたのに、9日になって渡辺会長から
『ヘッドコーチは江川卓氏とし、岡崎ヘッドは降格させる」と、
これを覆す指示があった」

「桃井恒和オーナーを飛び越えて、
不当な鶴の一声で内定した人事を覆すような行為を、
許すことはできない」

ナベツネ氏は沈黙。

代わりに巨人軍・桃井恒和オーナー兼社長。
「驚いているし、残念でならない」

「代表取締役である私が知らないところで、
(今日の記者会見を)やったというのは、とんでもないことだ」

「渡辺会長は親会社のトップであり、常に意見交換しているが、
誰かの鶴の一声で変わるものではない」
ナベツネ氏寄りの発言。

清武氏の処遇に関して、
「当面は球団代表、GMの仕事をやってもらう。
今後は球団と読売新聞社の取締役会で協議する」

巨人軍・原辰徳監は、秋季キャンプで宮崎にいた。
「江川さんの件はまったく知らなかった。
大事な先輩であり、功労者ですので、
ご迷惑がかからなければいいが」
江川を思いやった。

その江川卓氏。
「正式に話は聞いていませんが、
巨人軍ヘッドコーチに名前が挙がるのは大変名誉なことです。
ただしこのような状況では、
多くの関係者に迷惑を掛けてしまうことになるので、
お受けするのは難しいと思います」

讀賣グループ内の騒動を、
讀賣新聞が報告。

この各自のコメントのニュアンスから判断するのがよろしい。

球団会長がいて、
球団社長がいて、
球団代表がいる。

この中で、社長の存在感が薄いのが問題。

なんだかんだ言いあっていても、
「会長」と「代表と称するゼネラルマネジャー」のコミュニケーションの問題。
渡辺85歳、清武61歳。

まあ、よくある話で、
オリンパス事件に似ていなくもない。

現場の原辰徳や外の人間の江川卓に、
「累が及ぶ人事ゲーム」は、
「塁を奪うゲーム」としてのベースボールとはいっても、
よろしくはない。

日経新聞1面コラム『春秋』

「人間が生きて行くためには、
世界がどんなふうにできているかという世界観と、
世界がそんなふうにできているならこう生きようという処世訓が必要だ」

井上ひさしの遺作小説『一週間』から引用。

井上ひさしは続けている。
「そのときそのときの利害に合わせて、
この世界観と処世訓を簡単に変えてしまう人間が多
い」

最後に手厳しい。
「彼らを信用してはいけない」

野田佳彦日本国総理大臣、
清武英利讀賣巨人軍球団代表と渡辺恒夫球団会長。
それぞれの世界観と処世訓。

信用できるか?

さて、日経新聞に「食の安全『国際標準』対応」のタイトル。

食品・飲料メーカーが「FSSC22000」取得に動いているという記事。

ウォルマート、テスコの小売業や、
メーカーのダノンなど、
世界の流通・食品企業約650社が参加する組織がある。
名称は「コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)」
このCGFが策定した安全管理規格が「FSSC22000」。

これは広く普及している「ISO22000」をベースとしているが、
ISOよりも基準が厳しい。
「食品への異物混入を防ぐために工場への人の出入りをチェックしたり、
廃棄物の処理方法やトイレの配置場所まで定めたりしている」

伊藤園は静岡県内の自社工場と清涼飲料を生産する長野県の委託工場で、
FSSC22000の認証取得手続きを始めた」

コカ・コーラグループは今春に国内全29工場で取得を済ませ、
取引先にも取得を要請する」

そのために飲料の原料メーカーやペット容器などの資材メーカー約170社、
さらに2013年末までには約40の飲料委託先でも認証を得る方針。

小売り側は、イオン。
国内外に約450あるPB加工食品の委託工場に対し、
15年度までにFSSC22000を取得するよう要請する。

取引先がFSSC0を取得すれば、
イオンにとっては工場監査が省ける。

また、生鮮野菜や畜産品に関しては、
「グローバルGAP」の取得を求めていく。
これは同じくCGF推奨の「農産物の安全性に関する別の規格」。
イオンは生鮮のPBを生産する契約農場や直営農場に対しても対応を強化する。

国際的な安全基準順守。

これも世界観と処世訓に通ずる動きである。

それが「信用」を形づくることになる。

<結城義晴>

2011年11月11日(金曜日)

「クリスマスにはピザ」と「今年の七五三4つの傾向」そして「経営者の女房役」

「クリスマスはピザ」
「林廣美の今週のお惣菜」
今日、アップされた商人舎ホームページの人気ブログ。
もう166回を数える。

今回、USA研修会MDコースでご一緒したときにも、
74歳の林先生のお元気ぶりには、舌を巻いた。

長いキャリアと経験、
現役コンサルタントとしてのアップデートされた情報。

それがミックスされて、
鋭い提案が次々に出てくる。

「クリスマスの日にはピザ。
不思議に売れる」

林先生、やはりすごい。

11月15日は「七五三」。
七五三は「しち・ご・さん」と読むし、綴る。

小学校に入ったばかりのころ、
「七」の読み取りテストで、「ひち」と書いて、
先生から、×にされた。

あとの問題はいつも、全部、
正解だったから、
最初に×をもらったときは、
不思議だと思ったが、
二度目にテストに出た時にも、
また「ひち」と回答して、
×をもらった。

私は横浜の小学校に入る前まで、
福岡で育った。

向こうでは確かに「ひち」だった。

以後、ずっと、
違和感はあったが、
「しち」と答え続けた。

「七五三」も「ひちごさん」を我慢して、
「しちごさん」にしている。

そんな思いが残る「七五三」。
来週火曜日の11月15日。

今朝の日経新聞『消費の現場』。
「七五三、今年は高級志向」

記事は百貨店の高島屋横浜店と小田急百貨店を取材。
七五三関連商品は、軒並み前年同期を上回る。

なぜか。
背景に意識の変化があると分析。
「東日本大震災を契機に
家族と一緒に過ごす時間を大切にするという意識」

それが「出し惜しみする気持ちはない」につながる。

横浜高島屋は、七五三関連の売上げが、
前年同期比プラス15%。
例年は40万円前後のセットにかんざしなどを買い足す。
しかし今年は、「70万~80万円と前年実績より3~4割」高い。
さらに「1品1品を別々に選んで購入する消費者が多い」。

フランス料理で言えば、
「コース」でなく、「アラカルト」。

小田急百貨店では、
「絹100%の祝い着やかんざしなど
小物へのこだわりが目立つ」

例年、3歳児向け7万~10万円が、
今年は10万~15万円。
9月、10月は前年比20%プラス。

私なりにまとめると、
第1に、この百貨店における七五三関連商材の好調ぶりは、
今週末の12日土曜、13日日曜から、15日火曜まで、
スーパーマーケットやコンビニの食品消費につながる。

第2にその内容は、
「家族と一緒に過ごす意識」に、
支えられたカテゴリーとなる。

第3に、「アラカルト」消費。
すなわち1品、1品を選ぶ。

第4に、「出し惜しみしない」。
つまり豪華商品、高額商品。
これは心強い。

さて、もうひとつ日経新聞『大機小機』
コラムニスト五月氏が、
「経営トップと女房役」と題して書いた。
なんとも季節外れのペンネームだが、
内容は日本的経営の原点で、いい。

小売流通業に多くの事例がみられるが、
五月氏が取り上げたのは、
松下幸之助と本田宗一郎。

「松下電器産業(現パナソニック)の創業者・松下幸之助と
その妻、むめの夫人」

幸之助を陰で支えたのが、
「むめの夫人のプラス思考と泰然とした姿勢だった」

「従業員に寮と食事を用意して
挨拶、言葉遣いなどを徹底して教育した。
困ったことがあれば、とことん相談にのった。
家族同様に処したことが結束する力を生み、
成功の引き金となった」

さらに「一人ひとりの個性を把握して
トップに適材適所の人事を提言し、
時には苦言も呈する」

家族経営時代の「文字通りの女房役」。

「株式会社となってからは、
高橋荒太郎という大番頭」
「経理の乱れは経営の乱れに通ず」
荒太郎は「常に経営の羅針盤としてトップを補佐」。

本田宗一郎には、
「組織管理・財務・営業で辣腕を振るった藤沢武夫」。

「全く性格の違うパートナー」が女房役だった。

最後にコラムニストは、
米国流の「最高財務責任者(CFO)」を勧める。
チーフ・フィナンシャル・オフィサー。
「CFOの役割は主に
(1)資金戦略
(2)M&Aの推進」

「まず女房役としてのCFOの役割を確立する必要がある」
これが結び。

小売流通業やサービス業にも、当然ながら、
同様のことが当てはまる。

ただし確立されるべき役割はCFOに限らない。
CIOは情報担当責任者。
チーフ・インフォメーション・オフィサー。

経営者にとっては、
「全く性格の違うパートナー」
こんな女房役の考え方がいいだろう。

「ミニ〇〇」や「〇〇の分身」は、
女房役にはならない。

女房役と言えば、
12月2日に開催される「二人のビッグショー」
いま、少しずつ、参加者募集中。

大久保恒夫さんと結城義晴。
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アコースティック・ギターの弾き語りコンサート。
食事付きだから「ディナー・ショー」 (?)ともいえる。
詳細は商人舎までお問い合わせください。

私のパートには女房役が登場する。
二宮護。
昭和28年9月2日生まれ。

大学時代から一緒にやっていた。

恥を恐れず、カッコ良すぎて目が回るが、
あえて表現すれば、
レノン&マッカートニーか、
サイモンとガーファンクルか。

いや、リンゴ・スター&ジョージ・ハリソンの方が、
当たっているか。

チャゲ&飛鳥か、
アリスの谷村&堀内か。
私たちは「September 02」

社会人になってからも同じ道を歩んで、
最近は私の単行本で女房役を務めてくれた。

『メッセージ』(商業界刊)
『小売業界大研究』(産学社刊)
『1秒でわかる! 小売業界ハンドブック』

<1秒でわかるはずない>(東洋経済新報社刊)
みんな編集者は二宮護。

彼も『物流業界大研究』の著者で、
商人舎にもブログを書いている。
タイトルは「物流業界の基礎知識」
いま、35年ぶりくらいに、
「ふたりバンド」の打ち合わせをし、
今週末から練習に入る。

みなさんも、充実した週末を。

<結城義晴>

2011年11月10日(木曜日)

「あらたにす」終了、大阪府知事・市長ダブル選挙告示とTPP論議の「白か黒か」

ウェブサイト「あらたにす」
2012年春、終了。

朝日新聞、日経新聞、読売新聞の紙面読み比べサイト。
記事の冒頭が三つ並んで掲載され、
全文を読むときにはリンク先の各社のウェブサイトに飛ぶ仕組み。

私にとっては便利なページだった。
欧米を旅行中も、
「あらたにす」から「日本の今日」を知った。

2007年10月、3紙が合意。
同2007年11月30日、「事業組合」スタート。
2008年1月31日「あらたにす」オープン。

私はこれを「三占」への露骨な共闘戦線と見た。
「三占とは三者によって
市場のほとんどが占有されてしまうこと」

「あらたにす」は4番手以下を振り落す戦略。

それからほぼ4年。

終了の理由ははっきりしている。
アクセス数と広告収入の低迷。
どのメディアも同じ。

これで一番、ほっとして、
「ざまーみろ」(失礼?)の気分でいるのは、
毎日新聞だろう。

運営主体の「日経・朝日・読売インターネット事業組合」は解散、
しかし新設される「ANY連絡協議会」によって、
3社の協力体制は強化される。

やはり4番手以下を振り落す作戦だけは、
継続される。

ちなみにAは朝日、Nは日経、Yは読売。
このANYの並び順、
かのナベツネ氏からは、
文句出ないのだろうか。

どうでもいいことだけれど。

さて、大阪府知事選告示。

橋下徹前知事が大阪市長選立候補のため、
知事を辞任。

そこで府知事と市長のダブル選挙となった。

大阪府知事選は今日の10日告示、
大阪市長選は13日告示、
ともに27日に投開票。

テレビで映像を見る限り、
私は橋本徹のとんがった物言い、
好きではない。

府知事を辞職し、
市長へ乗り換える発想も、
スタンドプレーに見える。

もとはと言えば、「行列のできる法律相談所」。
テレビ番組から登場したタレント政治家。

拙著『メッセージ』(商業界刊)から、
「集権か、分権か」

中央集権か、地方分権か。
本部集中か、個店対応か。

集めると効率が上がり、
分けると能率が下がる、のか。
いや、ムリに集めるとムダ、ムリが生じ、
分けると、キメ細やかな対応ができる、のか。

機能の集中と役割の分散。
責任の集中と無責任の分散。

雪印の一連の行為も、
続々摘発される他の不正事件も。
ダイエーの水際の再建も、
あのKマートの連邦破産法適用も。

集権と分権の論理破綻の中で起こり、
集中と分散の範囲再整備の中で蘇る。

マキュアベッリの「君主論」によれば、
最も理想的な政治とは最良の独裁者によるもの、となる。
最も唾棄すべきは、
衆愚政治と衆愚組織。

権力と機能の集中と分散を
時と状況に応じてスピーディに使い分ける。

そんな絶対的なカリスマの存在こそが、
社会と大衆の求めるものなのかもしれない。
最良の独裁者が、集めて、分ける。
理想のカリスマが、分けて、集める。

社長よ、部長よ、店長よ。
衆愚にまみれた長と名のつく者たちよ。
最良の独裁者たれ。
理想のカリスマたれ。

それがとりもなおさず、
集権と分権との全体最適のあり方を体現することになる。

「最も理想的な政治とは
最良の独裁者によるもの」

橋本徹は、これを気取っているのかもしれないが、
マキュアベッリは、チェーザレ・ボルジアに、
このイメージを求めたし、
ユリウス・カエサルに理想を感じた。

万が一にも、
最良の独裁者や理想のカリスマでなければ、
とんだピエロに成り下がる。

さてさてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)。

日経新聞の経済コラム『大機小機』で、
常連コラムニストの隅田川氏が語る。

「これまでの議論は、
あまりにも『白か黒か』でありすぎた

「TPP賛成派は、
この機会を逸すると日本経済は二度と立ち直れないかのような議論を展開し、
反対派は、経済社会の枠組みが根本的に変わるかのように主張した」

「しかし、これはかなり極端な議論である」
私も同感。

「TPPの影響は本来長期的なものであり、
その影響の表れ方もこれからの政策姿勢しだいで大きく異なる」

そこで三つの提案。

「第1に、『輸出の増加がメリットで輸入の増加はデメリット』という姿勢ではなく、
輸出も輸入も増やしていくという政策姿勢が必要だ

「第2に、TPPを機に国内経済の構造改革を進めることが必要だ」

「第3に、東アジアの経済統合にリーダーシップを発揮することが必要だ」

「TPPは、加入しさえすればよいわけではない」

「TPPの議論は、これからが本番なのである」

維新の会の「大阪都構想」も、
「白か黒かの極端な議論」の観が強い。

それはテレビの大好きな「勧善懲悪」の発想であり、
「最良の独裁者」とは正反対の「衆愚の扇動」である。

しかし結果は分からない。
大阪府民、大阪市民、あなたたちが主役だ。
頑張れ!

さてさて昨日は、商人舎オフィスに来客。
小笠原荘一さん。
日本チェーンストア協会常務理事

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来週金曜日に、
協会主催のパネル・ディスカッションが開催される。
「東日本大震災からの教訓と課題」

パネラーは製配販から三人の皆さん。
日清食品㈱代表取締役社長・中川晋(すすむ)さん、
三菱食品㈱取締役専務執行役員・中嶋隆夫さん、
㈱イトーヨーカ堂取締役専務執行役員・竹田利明さん

コーディネーターは結城義晴。

もう準備も着々と進んで、
いい内容になりそう。

小笠原さんはその打ち合わせに来てくださったが、
丁寧な仕事ぶりは本当にありがたかった。
心から感謝。

11月18日(金曜日)16時~17時30分、
東京・八方園。

協会会員の皆さん、
多数ご参加ください。

昨日夕方からは、渋谷で、
単行本発刊の打ち上げ。
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東洋経済新報社刊『1秒でわかる! 小売業界ハンドブック』。
1秒ではわからないけれど。

最近は必ず「1秒ではわからないけれど」を、
付け加えることにしている。

だから私的(?)には、
この新書本のタイトルは、ちょっと長くなる。
『1秒でわかる! 小売業界ハンドブック 1秒ではわからないけれど』
これを一息に言い切る。

この本は、結城義晴編著、商業経営問題研究会著。
つまり共著。

その執筆メンバーがほぼ全員集まって、
ご苦労さん会、慰労会。
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前書きと第1章執筆、全体監修の私、
その隣から、第2章執筆の和田光誉さん、
第4章担当の宮崎文隆さん、
第5章と全体編集の二宮護さん。

大きく息を吸って~、一気に。
『1秒でわかる! 小売業界ハンドブック 1秒ではわからないけれど』
よろしく。

<結城義晴>

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