結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年08月06日(月曜日)

ニッポンの強み「組織力」とイオンリテールワーカーズユニオンの講義

Everybody! Good Monday!
[2012vol32]

2012年第32週。
8月第2週の夏真っ盛り。

声までも日焼けしさうな一と日かな
〈朝日俳壇 牧方市・石橋玲子

今日は「ヒロシマ原爆の日」。
広島市原爆慰霊碑に奉納された名簿は、
総数28万0959人。

原発も人の手にあり原爆忌
〈日経俳壇 武蔵野・高橋冨久子〉
心より、ご冥福を祈りたいし、
「決して忘れない」と誓いたい。

毎日新聞一面コラム『余禄』。
今日の新聞各紙コラムのなかで一番いい。

第二次大戦米軍司令官オマール・ブラッドリーの言葉。
「世界は分別を欠いた輝きと、良心なき力を手にしてしまった。
私たちが住むのは、核の巨人たちと、
倫理の幼児たちの世界なのだ」
原爆投下3年後の悔恨のコメント。

反原発の市民科学者・故高木仁三郎さん
「やり直しがきかない原発事故と違い、
計算をやり直せる技術者のコンピューターの世界は
倫理的なバリアーが働かなくなる」

コラムニストはつぶやく。
「唯一の被爆国、世界有数の地震国が
核兵器や原発とどう向き合えばいいか。
良心と倫理の鏡におのれの姿を映し、
改めて問い直してきたはずの日本と日本人だった」

そして結びの言葉。
「『良心なき力』と『倫理の幼児』にゆだねるには、
核兵器も原発も、あまりに危険すぎる」

同感。

一方、ロンドン・オリンピックは、
ますます盛り上がる。

後半戦に入って、
陸上が始まったかと思ったら、
ウサイン・ボルトがあっさりと、
男子100メートルで、2連覇。

コメントは、
「レジェンドをつくる一歩に過ぎない」

アメリカや中国でなくて、
ジャマイカの選手であるところが、
とても、いい。

ニッポンは、卓球女子やフェンシング・フルーレ団体、
水泳メドレーリレー、アーチェリー団体、バドミントン・ペア。
そしてこれから正念場を迎える男女サッカー、
団体戦がとりわけ健闘。

組織の力、集団の威力。
ニッポンの強みが、
如実に表れて、心地よい。

男子体操は例外的に、
内村航平が個人総合で金メダルを取ったが、
ここにはゼネラリスト派とスペシャリスト派の主義の問題が、
横たわっている。

あとの種目は、
組織の力が発揮された。

もし柔道にも団体戦があれば、
日本人柔道家たちは、
驚くほどの力を発揮するに違いない。

私たちはチームで事を運ぶ時に、
力を発揮できる。

そのことをテレビ画面を通してではあるが、
痛感させられる。

ピーター・ドラッカー先生が、
日本びいきであったことも、
こんなところから理解できる。

組織は「目的」ではない、
「手段」である。

組織は、存在そのものに価値があるのではなく、
その成果に価値がある。

組織はその成果を通じて、
社会に貢献する。

〈『マネジメント・エッセンシャル』より〉

私たち日本人が得意とする「組織」での仕事は、
個人では到底、成し遂げることのできない成果をもたらす。

日夜、オリンピックに触れていて、
そんなことを考えてしまう。

しかしそれは私たちにとって、
マイナスではない。

おおいにプラスになることを教えてくれる。

さて今週のスケジュール。
今日6日の月曜日はヒロシマ原爆の日。
平和祈念式典が広島で開催。

水曜日の8日は、
甲子園球場で、全国高校選手権開会式。

木曜日の9日は、 ナガサキ原爆の日。
この日、ロンドン・オリンピックは、
サッカー女子決勝。

金曜日10日はサッカー男子3位決定戦。
土曜日11日が、そのサッカー男子決勝戦。

そして日曜日の12日が、
期待は薄いが男子マラソンと閉会式。

ロンドン・オリンピックと甲子園野球が重なってくる。
他のスポーツ、ことさらにプロ野球の影の薄いこと。

そんな中でも、原爆の日がある。
ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ。
私たちは、
世界のスポーツの祭典を見ながら、
平和とは何か、
核とは、科学とは何か、
人間とは何かを、
考え続ける。

そんな1週間だ。

麻服の胸の万年筆太し
〈朝日俳壇 壬生市・あらゐひとし〉
私はいつも胸に万年筆を挿す。
見たまんまの句。
きっとモンブラン極太に違いない。

最後に、私自身の今週のスケジュール。
いたってシンプル。

今日、午前中、東京・八重洲で、
イオンリテールワーカーズユニオンで講義。
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「法人と個人」の話から入った。
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法人が利益を出しても、
個人が幸せでなければ意味はない。

個人がいい生活をしていても、
法人が危うい経営では長続きしない。

あちらを立てればこちらが立たず、
こちらを立てればあちらが立たず。
これではいけない。
どちらも立たねばならない。

根本のテーマは、
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」

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そして、サービスのマーケティング・マネジメント。
顧客満足と顧客ロイヤルティは、
「ホッケースティック」の関係にある。
憶えておいてください。

最後はピーター・ドラッカー。
「実際に人を活用する方法」。
その第一は、仕事と職場に対して、
成果と責任を組み込むことである。
さらに、共に働く人たちを、
生かすべきものとして捉えることである。
最後に、強みが成果に結びつくよう
人を配置することである。

ご清聴を感謝。

最後に、事務局の皆さんと写真。
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右から、中央執行総合企画局の金澤裕子さん、
中央執行本社グループ事務局長の小関慶一さん、
そして総合企画局局長・安藤賢太さん。

いつも、ありがとう。

その後、立教大学に移動。
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中庭の銀杏の葉が、
濃く、深く、豊かになった。
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夕方の空は、
ちょっとだけ涼しそう。
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研究室にこもって、原稿書き。
そして大学院の夏の仕事、
すなわち成績評価。

私の明日のスケジュールは、
もろもろの大量の仕事をこなしてから、
明後日、モンゴル・ウランバートルに旅立つ。
4泊5日。

ワンアジアクラブ交流会に参加。
私はワンアジア財団の評議員。
オリンピックをやっているときに、
アジアの国からそれを感じとるのもいい。

そんな気がする。

それにしても、
「良心なき力」も「バリアーなき幼児的倫理観」も、
私たちの組織の力で乗り越えたい。

組織は、その成果に価値がある。

では、みなさん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

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