結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年11月15日(金曜日)

Walmart SupercenterからLawrysまでの素晴らしき金曜日

日経新聞の巻頭コラム『春秋』。

「そして『戦後』が終わり
『災後』が始まる――」。

政治学者・御厨貴氏の東日本大震災直後の言葉。

「戦後」を「災後」とひっかけた。
「この国難は新時代の出発点になる」
私もそう思う。

「巨大地震と原子力災害。
強烈な共通体験を持った日本は転換期を迎え、
新しい価値観の社会が生まれる」
つまりパラダイムが変わる。

「思えば3.11からまだ2年8カ月」。

「もっと激しく、もっと熱く
意見をたたかわせて
見える道もあるだろう」。
意見だけでなく、
行動も必須だ。

昨夜はシルク・ド・ソレイユの、
「O」を体験した。
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ラスベガスのべラージオ・ホテル。

私は2度目だが、
ひどく感動した。

その感動がおさまらぬまま、
ホテルに戻って、
㈱マルト社長の安島浩さんの部屋で、
団員とともにワインを楽しんだ。

そして最後に、
あの3・11の話になった。

福島県いわき市のマルトは、
あの震災と津波を体験し、
その後の数々の苦難を自ら経験した。

不幸なこともあった。
辛いこともあった。
嬉しいこともまた、あった。

しかしそれが、
マルトの「新時代の出発点」。
みなで、そう、語り合った。

夜が明けて、
ホテル・モンテカルロのまえで、
全員写真。
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その後、2時間のセミナー。
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今日のまとめは、
アウトスタンディングなポジショニング戦略。
私の持論。
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ご清聴、感謝。

すぐに視察研修へ。
まずはウォルマート・スーパーセンター。
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左の入り口がMarket、
真ん中がHome&pharmacy、
右がOutdoor。

真ん中を入ると、
もう、一丁目一番地に、
クリスマス・プレゼンテーション。
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そして店舗右翼にクリスマスコーナー。
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ゴンドラ内ももう、
クリスマス本番並み。
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そしてアウトドア売場も、
クリスマス全面展開。
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早仕掛け・早仕舞い・際の勝負。
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ウォルマートが群を抜く。
つまりアウトすタンディング。

そのアシスタントマネジャーにインタビュー。
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イエールさん、
通訳は五十嵐ゆう子さん。

食品売場をまわりながら、
丁寧に説明してくれた。
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冷凍食品売場でも話しながら移動。
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「このアクションアレー(島陳列)は、
サンクスギビング週間向けです」。
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アクションアレーには、
超お買い得品がずらり並ぶ。

ブライト・アイデアのコーナー。
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派遣のマネキンさん。
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ここには書かないが、
また新しい試みをしている。
それは極めて日本的なアクション。

いつもいつも現場問題の解決に、
挑戦するのがウォルマートだ。

店内ツアーをやってから、
ラスベガスの陽射しを浴びながら、
質疑応答。
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Dataを見ながら、
実に細かいことまで答えてくれた。
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イエールさんの言葉通り、
ウォルマート、ちょっと苦戦。

第3四半期の決算が発表され、
Daily商人舎に掲載・公開中。
「Walmart第3四半期 米国既存店▲0.3%」
この数値と合致する。

イエールさんに感謝。
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そして全員写真。
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ターゲットも、
ウォルマートに負けていない。
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クリスマスの早仕掛けは、
洗練されている。
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しかしアルバートソンは、
悲惨だ。
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この店は最新フォーマット。
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デリから鮮魚・精肉への対面売場。
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リカーも最新の流行を取り入れたゾーニング。
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もちろんpharmacyも完備。
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しかし冷凍食品売場にも、
人っ子一人いない。
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グロサリー売場にも、
ひんやりした空気しかない。
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クリスマスの早仕掛けも、
目立たない。

スーパーバリューからサーベラスに、
またまた転売されたアルバートソン。
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極めてオーソドックスだが、
特徴がない。
ポジショニングがない。

10年前のエクセレントカンパニーは、
どこに行くんだろう。

一方、スプラウツ・ファーマーズマーケット。
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8月1日、ナスダックに上場したばかりで、
極めて元気がいい。

一丁目一番地。
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レジのうしろはすぐにバルク売場。
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いわゆる穀類の売場といってよい。

その奥の一帯が青果部門。
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奥の壁面まで、
店舗中央を青果部門が占める。
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そして壁面のボリューム陳列。
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両サイドにベーカリー、
デリカテッセン、鮮魚・精肉、
そして乳製品、加工食品、
バイタミン、リカー。

おおきな大きな八百屋。
それを疑似ベジタリアンも含めた、
健康志向の顧客が支持をする。
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大繁盛。

青果を中央に持ってくる異端児が、
オーソドックスの権化のアルバートソンよりも、
はるかに高い評価を受ける。

レース型競争から、
コンテスト型競争へ。

時代は完全に変わってしまった。

たった1店舗のグレイザーズ。
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この店はラスベガスの地方紙が選ぶ賞を、
2010年、2011年、2013年と獲得している。
「ベスト・グロサーズ賞」。

オーナーのグレイザーさんは、
東海岸でスーパーマーケットを、
10数店経営していた。

それを売却して、
ラスベガスで悠々自適の生活を送っていた。

しかし、引退生活のつもりが、
いてもたってもいられず、
このグレーザーズをオープンさせた。

たった1店の会社だが、
店は小さくはない。
1800坪の店舗面積。
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青果部門が入り口にある。
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店は東海岸のウェグマンズを模している。

惣菜はニューヨーク・デリ。
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日本的な個食惣菜も、
丁寧につくる。
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孤軍奮闘ではないが、
個店奮闘。

今日もダブルのスーツを着たグレイザーさんの姿が、
店内で見受けられた。

そのイートイン・スペースには、
グランドピアノが設えられている。
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このスーパーマーケット同士の闘いに、
ニューフェースが割って入った。
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ダラー・ゼネラル・マーケット。

店数1万0506、年商160億ドル。
1兆6000万円の世界最大のダラーストア。
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そのダラー・ゼネラルが、
1ドルストアにスーパーマーケットを併設した。
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まだ実験段階だが、
これが成功したら、
スーパーマーケットには、
ドラッグストアに次ぐ強敵の出現となる。
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精肉チームが、
ここでも調査。
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ドライグロサリー・メンバーも調査。
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この調査の成果は、
帰国してから花開くに違いない。

今日の視察研修の最後は、
アウトレットモール。
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ラスベガス・プレミアム・アウトレット・ノース。

買い物もして、勉強もしたら、
もう暗くなっていた。

そのまま、ストリップに戻り、
あのロウリーズへ。
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シェフ、ウェイトレス、
そしてマネジャーが迎えてくれた。
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早速、ディナー。

ビールで乾杯のあと、
今夜のワインの説明・解説。
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ナパのカベルネ・ソーヴィニヨン。
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そしてロウリーズ名物のサラダ。
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二人のウェイトレスが、
ドレッシングをかけながら、
和えてくれる。

これがおいしい。
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そして出ました。
プライムリブのローストビーフ。
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最高級のプライム・グレード、
そのリブ部位を、
ロースト(蒸し焼き)して食べる。

シェフ自らカットして、
提供してくれる。

すぐに食べ始めて、
写真を撮り忘れた。

食事をしながら、
全員が一言コメント。

全員が全員、
素晴らしい決意表明だった。

安島さんも、五十嵐さんも、
そして最後に私も語った。

食事の後は、
ホテルへ。

ブルーマンが出迎えてくれた。
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「素晴らしき日曜日」という黒澤映画があったが、
「素晴らしき金曜日」だった。

いったい何に、
感謝したらいいのだろう。

朝に希望、
昼に努力、
夕にも努力、
夜に感謝。

(つづきます)

〈結城義晴〉

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