結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年11月25日(月曜日)

杉山昭次郎先生ご逝去、『マス・カスタマイゼーション』発刊

Everybody! Good Monday!
[2013vol47]

2013年もあと5週。
第47週で、
11月最後の週にして、
今週末の日曜日から、
12月師走。

朝寒やタバコの香りらしきもの
〈日経俳壇 浜松・加藤若磯〉

「あさざむ」と読むが、
そんな気分になってきた。
「らしきもの」がいい。

フクシマを終の住処に冬近し
〈日経俳壇 いわき・坂本玄々〉

「ついのすみか」
死ぬまでここに住むという意思。
その心意気やよし。
応援します。

それでも今年は秋が長い。
銀杏もまだ葉を落としてはいない。

クリムトの絵の中にをり銀杏散る
〈朝日俳壇 高松市・桑内繭〉

黄金色をふんだんに使うオーストリアの画家、
グスタフ・クリムト。
私のiphoneカバーはクリムト。

今日ははじめに訃報とお知らせ。

杉山昭次郎先生、逝去。
商人舎最高顧問、
享年87。
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酒と煙草をこよなく愛し、
釣りとゴルフを楽しんだ。

今年5月22日に、
肺癌をこじらせて永眠。
その後、ご遺族の意向もあり、
ずっと伏せておりました。

遺稿による単行本が、
刷り上がってきて、
そのお披露目もあって、
訃報をお知らせします。

偲ぶ会は、
12月5日(木)。
ごく親しい人々で、
静かに執り行います。

単行本のタイトルは、
『マス★カスタマイゼ―ション』
商人舎刊。
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サブタイトルは、
「スーパーマーケットの現代化戦略」

結城義晴自身が使いたいタイトル。
それを杉山先生に捧げます。

私はこの本のゲラを、
二度、三度と読んで、
噛みしめつつ、校正した。

㈱商人舎初の単行本です。
これからどんどん単行本をつくって、
出版社の機能も充実させていきます。

その第1号単行本。
杉山先生の絶筆。
素晴らしい本です。
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[章目次]
第1章 食品流通の50年とマーケティング
第2章 マス・カスタマイゼーション
第3章 スーパーマーケットの組織論
第4章 スーパーマーケットの問題解決
第5章 現代化とグローバリゼーション

スーパーマーケットの世界に、
マーケティングを持ち込むのは、
故渥美俊一先生の対極。

しかしマーケティングのためには、
組織論や問題解決手法が必須となる。
つまりマーケティング・マネジメント。
フィリップ・コトラーと同じ考え方。

そして商人舎が標榜する〈現代化〉。
マス・カスタマイゼ―ションは、
その〈商業の現代化〉には、
不可欠の条件です。

マスの時代が終焉し、
ポスト・マスの追求が始まっている。
それがマス・カスタマイゼーション。

杉山先生はこの著書の中で書く。
「不特定多数を意味する『マス』に対し、
カスタマイゼーションとは
『固定客づくり』である。
『マス化』と『固定客づくり』を
両立させようとする、
相対立するものを結びつけた
新しい概念である」

その考え方や組織の作り方、
問題解決のモデルが、
わかりやすく展開される。

私は1977年の4月に、
㈱商業界に入社し、
1週間後に杉山先生に会った。

場所は、飯田橋の流通システム研究所。
杉山先生は所長。
流通業のトップ・コンサルタントだった。

そこで黒板に書いて教えられたのが、
「ソシオ・テクニカルシステム論」。

懐かしい。

同じ週に渥美先生にも面会して、
こちらは圧倒された。

お二人が私の師匠となった。

渥美先生は、
商業近代化の申し子のような指導者だった。
大規模化とチェーンストア産業づくりを、
高々と標榜していた。

今になって振り返ると、
杉山先生ははやくも、
「脱近代化」を志向していた。

だから渥美先生はまさに時流に乗り、
コンサルタントとして大成功し、
杉山昭次郎はこの世界で、
中程度の成功だった。

上野光平先生が、
杉山先生の親友で盟友。
上野さんは西友の実質的な創始者で、
流通産業研究所理事長・所長。

思い返せば当時から、
上野・杉山のお二人は、
近代化の次、脱近代を、
議論していた。

それが今、
『マス・カスタマイゼーション』として、
結実した。

晩年は「杉山ゼミ」を主宰し、
人を集めて研究会をつづけ、
㈱商人舎では最高顧問。
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私はその後を継いで現在も、
「商業経営問題研究会」の座長を務める。

杉山先生の逝去は残念でならない。
しかし、単行本の上梓は嬉しい。

心からご冥福を祈りつつ、
今日から発売を開始します。
164ページ1600円〈本体価格〉。

お申し込みは、
㈱商人舎までご連絡ください。

故人の遺志により印税は全て、
東日本大震災に寄付されます。

さて今週は、
月刊『商人舎』12月号の最終入稿。
毎日毎日、自分の原稿を書いたり、
原稿チェックしたり、見出しをつけたり。

今日は夕方から、
立教でサービス・マーケティングの講義。
明日は三井物産で夏のトップセミナー同窓会。
明後日はカスタマー・コミュニケーションズの役員会。
そして金曜、土曜は立教。

その間に、雑誌をつくり上げる。

ああ、たのしい。

今日は午前中、
大高愛一郎さんが、
商人舎を訪ねてくれた。
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現在、三井物産㈱食品事業本部マネージャー。

コーネル大学ジャパン創設の時、
私の右腕となって、
事務局長の役目を担ってくれた。

積もる話をして、
将来のことなど語り合い、
私は心からうれしかった。

なんというか、
実の弟のような感じ。
それもできのいい弟。

ありがたい授かりものだ。

今日はありがたいことが、
重なった。

黙祷しつつ、合掌。

心から感謝し、
惜しみなく努力し続けたい。

みなさんも、
Good Monday!

〈結城義晴〉

< 追伸>

今日の『商人舎magazine』の日替り連載は
「11月第5週の販促企画はこれだ」
ぜひご覧ください。

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

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結城義晴の著書の紹介

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