結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年07月11日(金曜日)

ダイナムで〈続純粋渥美俊一批判〉講演し、米国百貨店動向を分析

台風8号。
千葉県の南をすり抜けて、
太平洋に消えた。

今日は、
その後のフェーン現象で、
ひどく蒸し暑い一日。

横浜の商人舎オフィスに出社して、
昼過ぎまで執務。

㈱商人舎代表取締役社長だから、
日本にいるときにはできる限り、
出社したい。

社長の腰が落ちつかない会社は、
絶対にうまくいかない。

自戒を込めて。

午後、蒸し暑い中を、
東京・日暮里へ。

㈱ダイナム本社。
6月の16日に続いて、
二度目の社内講演会。
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サブタイトルは、
21世紀チェーンストアのための
〈続純粋渥美俊一批判〉。

幹部がずらり、全員そろって、
今回はマーケティングの講義。
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㈱ダイナムジャパンホールディングスが、
一昨年の8月に、
香港証券取引所に株式上場。
パチンコホールとしては、
日本初のことだった。

そしていま、ダイナムは、
さらなる成長のための、
重要な時期に来ている。
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最新のマーケティング戦略に関して、
2時間15分ほどに延長して、講義。
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かつて渥美俊一先生は、
マーケティングを否定した。

それはそれで、
有効な時代と有効な産業が、
あった。

チェーンストア産業化の初期には、
それも必要だった。

いま、マーケティングを、
否定する者はいない。

しかしそれでもその呪縛から、
逃れられない産業や企業がある。

だから私がそれを指摘する。

「マーケティング3.0」の考え方も含めて、
サービス業のチェーンストアにとって、
必須の考え方をレクチャーした。
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ちょっと難しかっただろうか。
ちょっと情報量が多かっただろうか。

しかしそれが今、
絶対に必要で、
有効な時代に入った。

講義を聞いた後、
自分たちで考え、
自分たちで議論して、
ダイナムらしいマーケティングを、
展開してもらいたい。

講義終了後、
代表取締役社長の佐藤公平さんと、
意見交換。
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純粋渥美俊一批判と言っても、
その功績は少しも、
減じられるものではない。

渥美先生の二段階革命論は、
秀逸のロジックだった。

ダイナムにも、
少しだけそのことは、
指摘し、提案した。

公平さんのリーダーシップに、
あらためて期待したい。

さて、一昨日までのアメリカ視察研修。
ワシントンDCでの最終日。

食品分野では、ウェグマンズを中心に、
ジャイアント・フードと、
韓国系のフレッシュワールドを、
比較した。

それ以外にもセブン-イレブンの新しい試み、
ドラッグストアやダラーストア。

非食品分野でも、
ゼネラルマーチャンダイズストアを、
丁寧に検証した。

業態として整理すると、
これがちょっと込み入っている。

アメリカの商業センサスでは、
ゼネラルマーチャンダイズストアが、
452番の大分類。

その中にデパートメントストアがある。

そしてさらにそのデパートメントストアにも、
その中に二つの分類があって、
ディスカウントしないデパートメントストアと、
ディスカウントするデパートメントストア。

前者が日本で言う「百貨店」で、
後者が日本で言う「GMS」。

この前者の百貨店のトップが、
メイシーズ。
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年商279億3100万ドル(2兆7931億円)、
伸び率は0.8%。
純利益は14億8600万ドル(1486億円)、
こちらは11.3%伸長している。
現在、840店舗。

メイシーズは活発なM&Aを展開して、
840店舗の大チェーンストアになっている。

二番手は、
コールズ。
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こちらはジュニアデパート。

2013年度年商190億3100万ドル。
これは1兆9031億円。
ずっと好調で成長を続けてきたが、
伸長率はマイナス2.3%。
純利益も8億8900万ドル、889億円。
こちらはマイナス9.9%。

とは言っても1158店の4桁チェーン。

デュスカウント・デパートメントストアではないが、
コールズがGMSの地位を奪って、
成長してきた。

つまりシアーズとJCペニーから、
特に服飾衣料分野で、
顧客と売上げを奪取してきた。

しかしその勢いにも、
陰りが見えてきた。

なぜか。

シアーズとペニーから、
奪いつくしたというのが、
その第一の理由。

さらにメイシーズやノードストロームが、
コールズの価格帯に降りてきた。
同時にディスカウントストアのターゲットが、
やや価格帯を上げてきた。

つまりコールズのマーケットが、
狙い撃ちされている。

だから顧客数が減った。
その途端、現場が乱れた。

一番の問題は、
内側にある。

苦しくとも、店頭が乱れては、
すぐに競争の餌食にされる。
それがアメリカチェーンストアの競争だ。

三番手がノードストローム。
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しかしノードストロームの中で、
一番伸びているフォーマットは、
ノードストローム・ラック。

年商は121億6600万ドル、
1兆2166億円。
これは3.4%の伸び。

純利益は7億3400万ドル。
734億円で前年と変わらず。

総店舗数は260店だが、
百貨店が117店、ラックが143店。

店舗数は今や、
ラックの方が多い。

このフォーマットは通常、
アウトレットモールに出店する。
しかし最近は、
パワーセンターなどの、
新しいショッピングセンターにも、
店を出す。

四番手がディラード。
これはローコスト型百貨店だが、
最近の経費率は、
普通の百貨店並みになってきた。

年商は64億8900万ドル、
6489億円で4.8%の伸び。
店舗数は302で、2店舗閉鎖した。

そして五番手が、
超高級百貨店のニーマンマーカス。
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この店、ため息が出るほど素晴らしい。

年商は43億4500万ドル、4345億円。
8.6%伸びていて、百貨店業界随一。
店舗数は78で、1年間に1店だけ閉鎖した。

店数が減っても、
売上げは8.6%伸びた。

既存店が成長している証拠だ。

六番手が、
サックスフィフスアベニュー。

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これも素晴らしい。

それぞれ、
とてもいい売場写真があって、
素晴らしいが、
それはWeekly商人舎で、
特別企画を組んでお届けしよう。

日本の総合スーパーの改革には、
アメリカの商業統計の、
ゼネラルマーチャンダイズストアの解明が、
必須だ。

全体像を明らかにし、
その互いの力関係を、
鳥の目と魚の目で分析する。

結城義晴の独自の世界。
楽しみにしていてほしい。

アメリカのチェーンストアを語るとき、
エブリデーグッズとエブリバディグッズだけでは、
まったく片手落ちであることは、
このデパートメントストアの動向を、
垣間見るだけで明白だ。

20世紀の近代化チェーンストア理論は、
十二分に役目を果たして、
21世紀の現代化チェーンストア論に、
その座を譲りつつある。

〈結城義晴〉

2014年07月10日(木曜日)

月刊商人舎7月号発刊、[特集]The Retailer’s Druckerism

テキサス・ワシントンDCの旅から帰国したら、
月刊『商人舎』7月号が印刷・製本されて、
届いていた。
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待望のドラッカー特集。

何はともあれ、
うれしい。

どのメディアよりも、
どんな単行本よりも、
どんな雑誌よりも、
小売りサービス業の視点で、
しかもコンパクトで、
読みやすい。

[特集]
The Retailer’s Druckerism
ドラッカー・マネジメントの学び方・極め方

[Message of July]
ドキドキ・ワクワク・ニコニコ!

The Essentials of Druckerism
「客・店・店員・店主」を知識商業の視点で整理する 結城義晴

ドラッカーの分身上田惇生からのメッセージ
「ドキドキ・ワクワク仕事しなさい」

知識商人のドラッカーの読み方
上田惇生推薦「ドラッカー37選」をもとに手ほどきする

Epilogue「ある傍観者の冒険」
倉本長治とドラッカーの不思議な符合?!

ドラッカーの仕事の方法[商人舎magazine]
①時間管理法  ②フィードバック分析法
③コミュニケーション ④目標管理

[Special Report]
永輝超市の超常
中国流通業「後進の先進性」に導かれた奇跡か?!
北京恒基店/Bravo上海店

[今月のBlog Essay]
城功の「カ・カタ・カタチ論」 と猿翁の「型破り」
[毎日更新宣言ブログ]2500日目の感謝と新たな決意

これ以外に連載陣。

もちろん商人舎Magazineも充実。
Weekly商人舎、
Daily商人舎。
Photo Gallery、
Database。

例えば今月1カ月間の、
Daily商人舎のNewsを、
拾ってみる。

まず、JapanNews。

[2014年07月09日 公開中]
西友PB「きほんのき」
デザイン一新で低価格をさらに強調

[2014年07月08日]
イオン第1四半期は増収減益も、
価格戦略にブレはないが

[2014年07月07日]
日本スーパーマーケット協会川野幸夫会長が語った
「本体価格・軽減税率・協会合併」

[2014年07月04日]
格安スマホ第2弾「イオンスマホ」
月額1980円を447店舗で販売開始

[2014年07月01日]
公取委「消費増税後の食品PB取引」
実態調査で優越的地位の濫用10.8%

[2014年06月30日]
豚肉国際相場高騰で加工肉も実質値上げ、
製販のWin-Win態勢を構築せよ!

[2014年06月27日]
ライフコーポレーションとヤオコーは惣菜子会社糾合し
ベニマル・ライフフーズは独立性を保持

[2014年06月25日]
エブリイ展開のホーミイグループ、
9月1日持ち株会社設立し「第6次産業化」推進

[2014年06月24日]
セブン-イレブン8月6日に向けて
「夏の恵方巻まつり」予約開始

[2014年06月23日]
5月販売統計・SC▲0.4%、百貨店▲4.2%、
チェーンストア▲2.2%で4月から回復

[2014年06月20日]
コンビニもスーパーマーケットも
5月売上げは好天に恵まれ善戦だが非食品は課題

[2014年06月18日]
5月の百貨店売上高前年比マイナス4.2%も
消費増税の痛手から回復

[2014年06月17日]
セブン・中東エリア進出と
ローソン・年内フィリピン出店、ファミマは?

[2014年06月11日]
生団連清水信次会長再選と
平成26年度4つの事業テーマ

[2014年06月10日]
伊藤園、2013年度決算増収増益も
飲料市場の競争激化で販促費かさむ

同じくDaily商人舎のWorldNews。

[2014年07月10日 公開中]
コンテナストア第1四半期増収減益、
ベッドバス&ビヨンドよ! お前もか

[2014年07月04日]
2014年米国チェーンストア・ランキング発表!

[2014年06月26日]
米国「働くのに最悪の企業」
ランキング11社に小売業が7社

[2014年06月19日]
2013年米国白物家電小売売上高順位で
王者シアーズがロウズに抜かれ2位転落の顛末

[2014年06月16日]
トイザらスの第1四半期増収赤字と
「トランスフォーメーション戦略」の活路

[2014年06月12日]
今年のウォルマート年次株主総会で
発表披露された二つのこと

Japan Newsが15本、
World Newsが6本。

こうして見ると、
1本1本の記事を、
丁寧に書いてきた成果が見える。

例えば最後の記事は、
ウォルマート年次総会で、
故サム・ウォルトンの11の言葉が披露された。

このブログでも紹介したけれど、
あまりに素晴らしいので再掲。

①カスタマーは、
どんなビジネスにとっても、
最も大切な存在である。

②カスタマーは、
私たちの仕事に頼ってはいないが、
私たちは彼らを頼っている。

③カスタマーは、
私たちの仕事の邪魔をするものではないうえに、
彼らそのものが私たちの仕事の目的である。

④カスタマーが、
私たちの店で買物してくれるのは好意だが、
私たちがカスタマーに奉仕するのは好意ではない。

⑤カスタマーは、
私たちの仕事の内側の一部であって、
外側の存在ではない。

⑥カスタマーは、
私たちが、言い争いをしたり、
言い負かしたりする存在ではない。

⑦カスタマーは、
私たちに購入意欲を示してくれる存在であって、
私たちの仕事はそれを満たすことである。

⑧カスタマーは、
統計の数字ではない。
カスタマーは生きた人間で、
私たちと同じ感情や感覚を持っている。

⑨カスタマーは、
最も丁寧で、十分に配慮の行き届いた、
私たちの応対を受ける価値をもっている。

⑩カスタマーこそが、
私たちの給料の支払いと受け取りを
可能にしてくれる。

⑪カスタマーこそが、
私たちはもちろん、
ほかのすべてのビジネスにおける源泉である。

月刊『商人舎』と商人舎Magazine。
是非、ご購読、お願いします。

もっともっと充実させていきます。

さて昨日、帰国したら、
超強力な台風8号。

そしてFIFAワールドカップ2014、
準決勝のアルゼンチンvsオランダ戦。
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ペナルティキック戦にもつれ込んだ。
リオネル・メッシは、
さすがのシュートを決めた。
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ゴールキーパーのセルヒオ・ロメロは、
相手のシュートを二つ防いだ。
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アルゼンチンが決勝進出。
ドイツとの楽しみなゲームが、
最後の最後に残った。

今日は、午前中、寝ていて、
午後、横浜商人舎オフィスに出社。

商人舎Magazineのページをチェックして、
頼まれ原稿を7000字書いて、
講演のレジュメを18ページつくって、
それからこの毎日更新宣言ブログ。

毎日毎日、
仕事だけでなく、
こんなに充実している。

ありがたい。

今日はワシントンDCの視察研修、
最終日の非食品小売業編を、
ご披露するつもりだったが、
それは明日に。

代わりに再び、
今月の商人舎評標語。

ドキドキ・ワクワク・ニコニコ!

「企業の目的は顧客の創造である」。
「店は客のためにある」。

完全一致。

ピーター・ドラッカーと倉本長治。
すべてはここからスタートする。
2014年の夏本番。

FIFA World Cup Brazilに盛り上がり、
安倍内閣は憲法解釈を変更。
妙に胸騒ぎのする文月。

古人は文月に詩歌を献じ、
書物を夜風にさらした。
現代知識商人はドラッカーを読む。

ドラッカーを学ぶ。
ドラッカリズムを貫く。
ドラッカー・マネジメントを極める。

ドキドキ・ワクワク、仕事しなさい。
ドキドキ・ワクワク、お客に接しなさい。
ドキドキ・ワクワクしない仕事はやめなさい。

お客さんがニコニコする店をつくる。
社員がニコニコする会社にする。
それがリテイラーに対するアドバイス。

理想を求めて、
手持ちの道具で、
ケースバイケースで。

良い会社、
良い社会、
良い人生。

ドラッカリズムを身につけ、
ドラッカリアンになりきり、
ドラッカーのように生きる。

ドキドキ、
ワクワク、
ニコニコ。

ドキドキ、
ワクワク、
ニコニコ。

では、おやすみなさい。
明日も、いい日でありますように。

〈結城義晴〉

2014年07月09日(水曜日)

ウェグマンズとジャイアント、落差に愕然としつつ帰国!

帰国しました。
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イオンリテール視察研修団。
左端の大島学取締役常務執行役が団長。
それに幹部や新店開発委員長ばかり。

だから4泊6日の突貫ツアー。
しかし課題も大きくて、
成果もそれに応じて大きい。

もちろん、これからのイノベーションが、
その成果を証明することになる。

昨朝5時の出発。
バスの中で最後の講義。

そしてワシントンナショナル空港。
1998年からこの名称の前に、
「ロナルド・レーガン」がつけられた。
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大根役者上がりと揶揄されつつも、
レーガン大統領、結構、人気がある。

空港の内装は、金ぴか。
それもまた、
レーガン空港らしくて、いい。

朝日が昇ってくるクラブラウンジで、
必死のブログ書き。
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それからダラス・フォートワース空港まで、
2時間45分ほど。

機内でブログを、
一応、完成。

喜んだところで、
ダラスに着いてパソコンを開け、
ブログ入稿ページをいじったら、
後半の4分の3ほどが消えてしまった。

全員写真を撮って、
成田への出発ゲートのところで、
先ほど以上の必死さで、
またブログ書き。
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機内に乗り込んでからも、
ギリギリまで書いて
昨日のブログが出来上がった。
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あとは、翼よ! 頼む。
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北アメリカ大陸では、
ちょっと地上が見えた。
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けれど太平洋上は、
ずっと雲。
足の遅い台風8号の影響か。

11時間のフライトで、
日本に近づくと、
私たちの機と並行して、
小さな飛行機雲。
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途中から、噴射。
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そして長い飛行機雲になった。
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やがて千葉県上空へ。
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日本の田園の緑、
心が安らぐ。

さて昨日のワシントン市周辺の研修。

なんといっても、
ウェグマンズ。
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店長とエリアマネジャーインタビュー。
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左がスティーブ店長、
右がポール惣菜エリアマネジャー。
真ん中はデーモンワールドワイドのライアン。

中二階のイートインスペースを占拠して、
じっくりと1時間余りの質疑応答。
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質問もたくさん出たし、
内容も的確。
それに対して、
二人がしっかりと相談しながら、
丁寧に答えてくれた。

このインタビュー模様と、
ウェグマンズの店舗の克明、詳細な報告は、
月刊『商人舎』8月号で展開することに決めた。

それほどに素晴らしいインタビューだった。

もちろん、店も売場も、
素晴らしい。
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大島さんとスティーブ店長。
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私も感謝の握手。
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さらにこの地区にある6店のうちの、
最繁盛店へ。
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年商100億円超の店舗。

入口でニコニコ。
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サービスデリ売場で、
ハーイ。
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サーモンをカットしながら、
ニコリ。
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全員が大歓迎してくれた。

もちろんグロサリーも素晴らしい。
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完全に満足して、
バスに乗り込む。
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バスの中では、
デーモンのライアンさんが、
30分以上もレクチャーしてくれた。

ライアンさんは、
もともとウェグマンズ・ピープル。
転職してデーモンへ。
ウェグマンズ専任のコンサルタント。

次に、ジャイアントフードへ。

ワシントンDCおよびバージニア州で、
最大の27%の占拠率を持つ。
オランダのアホールド傘下。
そのアメリカの企業がアホールドUSAで、
ジャイアントフードはその中の最大事業体。

しかし店はコンベンショナル型。
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青果部門には、
腐りにくいアイテムばかり並べられ、
鮮度感がまるでない。

シーフード売場は対面で、
人がついて接客販売。
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しかしその人がついている売場の、
冷蔵ケースには瓶詰が並ぶ。
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天井も、床も、壁面も、
ひと時代前のタイプ。
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店全体が明るくて、
照明や什器も、
売り方も旧態依然。

一言で言えば、
イノベーションがない。

だから驚くほど客が少ない。

ウェグマンズを訪れた直後だけに、
その落差の大きさに愕然とする。

次にフレッシュ・ワールド。
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韓国系のスーパーマーケットで、
たった2店舗。

しかし生鮮食品の売り方は、
アジア人をターゲットとして、
ユニーク。
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客数も多いし、
「こんなに買いました!」
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ウェグマンズとジャイアント・フードと、
フレッシュ・ワールド。

三者三様。

一番シェアの高いジャイアントが、
一番遅れている。

Segmentationもなければ、
Targetingもない、
そしてもちろんPositioningがない。

シェア一番であることが、
それをさせている。

ああ、恐ろしい、恐ろしい。

イノベーションの気風を、どう、
社内につくり上げるか。
店々につくり続けるか。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年07月08日(火曜日)

「伝統と現代の渾然一体化・東洋と西洋の融合」それがオイラの目指す道!

ワシントンDCはアメリカ合衆国の首都
正確には、Washington, D.C.。

“D.C.” は “District of Columbia”の頭文字。
「コロンビア特別区」と訳す。

歴史的には、首都になるとき、
ワシントン市とコロンビア・テリトリーが合併して、
ワシントン・コロンビア特別区となった。

ワシントンは、
アメリカの建国の父ジョージ・ワシントン、
コロンビアは、
アメリカの発見者とされるクリストファー・コロンブス。
なんとも豪華なネーミング。

日本語では「ワシントン市」と言ったり、
もっと略して単に「ワシントン」ということが多い。

西海岸のカナダとの国境に、
ワシントン州がある。
シアトルが中心都市。

だからややこしい。

シアトルの方は「ワシントン州」、
こちらは「ワシントン市」あるいは「ワシントン」。
それが一般的だ。

今、そのワシントンにいる。

日経新聞の『私の履歴書』。
今月はインドの財閥の長老ラタン・タタ
これまで一度もマスコミに出たことがない。
私生活も含めて、初の告白。

面白い。
インドで生まれ、
アメリカのコーネル大学を卒業。

1962年、ロサンゼルスの建築事務所に入社。
「ジョーンズ&エモンズ」。
高名なクインシー・ジョーンズから、
誘われての入社。
ジョーンズの下働きで、
建築家修行。

最初の作品は、
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学研究図書館。

同じ年に日本を訪問。
当時の日本は東京五輪の直前。
急ピッチでインフラ整備が進んでいた。

タタは感じた。
「伝統的な建造物もあれば、
モダンな建造物もある。
伝統と現代、東洋と西洋が
混然一体となったところが印象的だった

この感想がいい。

「日本の伝統にも初めて触れた。
旅館では畳の上に布団を敷き、
浴衣を着て寝た。
部屋の鴨居が低いので、
何度も頭をぶつけてしまった。
特に困ったのが和式トイレ。
使い方がまったく分からずに大いに戸惑った。
茶会で飲んだ抹茶にも肝をつぶした。
苦くてとても飲めたものではなかった」

表現が的確で鋭い。

只者ではない。

「当時、一般の日本人は英語を話さず、
コミュニケーションに苦労した。
でも言葉が通じなくても人々は礼儀正しく、
異国から来た我々を親切に迎えてくれた。
そんな日本人の心遣いに深い感銘を受けた」

アメリカに来て、
ダラスからワシントンへ

短い期間だが、そんな生活をしていると、
この日本人の心遣いが、
とてもしんみりと懐かしい。

そして伝統と現代、
東洋と西洋。
その渾然一体。

チェーンストアやスーパーマーケットは、
西洋から入ってきたビジネスモデル。

タタが言うように、
西洋と東洋、
そして伝統と現代。
店づくりも商品開発も、
サービスやホスピタリティも、
この渾然一体ができないものか。

それが私たちの向かう方向性だろう。

ワシントンにいるからこそ、
それを強く感じる。

昨日は、そのワシントンを、
ウェグマンズ中心に、
強行軍で研修。

朝一番で、
結城義晴の講義
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イオンリテールに必要な戦略的思考。
その方法論を、具体的な事例を含めてレクチャー。
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アメリカのチェーンストアやスーパーマーケットは、
その戦略思考法を説明するに適している。

見て、聞いて、
その後で説明する。
だから説得力が増す。

私が目指すものは、
その上での西洋と東洋の融合。
伝統と現代の混然一体化。

講義の後は
ウェグマンズを中心にした研修。20140709005037.jpg

それからこの地の占拠率一位のジャイアントフード
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そしてNicheのフレッシュワールド
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三者三様。

しかし伝統的でシェアトップ企業が一番、
イノベーションから遠い。

恐ろしいことだ。

しかしつづきを書く時間が無くなった。
この後は明日、書こう。

ワシントンを飛び立って、ダラスに到着。

それにしても、結城義晴。
よく頑張りました。

ドキドキ、ワクワク、ニコニコのお蔭。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年07月07日(月曜日)

ワシントンDCのホールフーズとトレーダージョーにドキドキ・ワクワク

Everybody! Good Monday!
[2014vol27]

ああ、2014年第27週。
7月の第2週で、
今日はゾロ目の七夕

日本では。

その日本では、
大型で非常に強い台風8号

台風の来るてふ雲の疾さかな
〈『いろり』より 保坂加津夫〉

今日7日の午後3時には、
沖縄の南海上を時速25kmで北上中。
中心気圧は930ヘクトパスカル、
中心付近の最大風速50m、
最大瞬間風速70m。

台風の空のつづきでありにけり
〈『ホトトギス』より 稲畑汀子〉

今日の夜には、
台風で初めて「特別警報」が発表された。

大雨と暴風、高潮、波浪に、
最大級の警戒が呼び掛けられる。

明日の昼ごろの中心気圧予想は、
910ヘクトパスカル。

7月に日本に上陸する台風として、
「過去最強クラス」

上陸のときの中心付近の状況予測では、
最大風速は55m、最大瞬間風速は75m。

8号は9~10日には強い勢力で九州に接近し、
上陸する恐れもある。

あらぬ物あらぬ方へと野分かな
〈『ホトトギス』より 稲岡達子〉

「野分」は「のわけ」と読んで、
台風のこと。

十二分に警戒したい。
私は9日の夕方、成田に帰国予定。

どうなっていることか。

最後に巨匠。
人生の台風圏に今入りし
〈高浜虚子〉

台風は波乱含みだが、
FIFAワールドカップ2014は、
驚くほどの無風状態で、
ベスト4が揃った。

準決勝はブラジルとドイツ。
アルゼンチンとオランダ。

私の予想は、
半分がまったく外れた。
コロンビアとフランスが、
惜しくも敗退。

期待を込めた予想は、
当たらないことを、
また証明した。

単なる願望は、
予想や予測に邪魔になる

半分は当たった。
アルゼンチンとオランダ。

はじめから予想された4チームが、
きちんと残って、
日本に台風が上陸する9日朝、
ブラジルvsドイツ。

見たいなあ。
私は太平洋上か。

でも10日午前5時、
アルゼンチンvsオランダ戦は、
帰国している。

こんなに丁寧に観戦するワールドカップ。
いい大会だということか。

さて私は、テキサス州。
ダラス・フォートワース空港を、
午前9時ごろ飛び立った。
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大平原のテキサス州。
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湖を超え。
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雲を超え。
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3時間弱で、
やってきました。
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東海岸はワシントンDC
メリーランド州とヴァージニア州に挟まれた特別区。
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米国国防総省ペンタゴン。
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アメリカ合衆国の首都。

すぐにホールフーズ・マーケットへ。
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ダウンタウンのいい立地。
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店頭には、
「アワー・コア・バリューズ」が掲げられている。
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そしてオーガニックの青果部門。
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中二階のイートインスペースから、
青果コーナーを見下ろす。
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これはウェグマンズの完全コピー。

グロサリー部門にも、
活気がみなぎっている。
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入口には花。
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そしてデモンストレーション。
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市街地のちょっと狭い店だが、
賑わいがある。
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入口右手のトウモロコシつかみ取り売場。
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そしてカット野菜。
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カットフルーツ。
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ホールフーズのシーフード部門は、
いつも必ず充実している。
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健康を望む顧客にとって、
シーフードは必需の商品群だからだ。

そしてミート対面売場。
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ホールフーズは最近、
ディスカウント攻勢に出ている。
いい物が安くなる。
だから顧客が喜ぶ。
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奥主通路沿いの島陳列のチーズ。
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そして左翼のデリ売場。
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クッキーも1品1品がよく作られている。
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サラダバーとデリバー。
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最後にワインコーナー。
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ワシントンDCダウンタウンのホールフーズは、
ジャストミートしている。
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レジ・フロントエンドも、
銀行方式でストレスがかからない。
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それからトレーダー・ジョー
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小型の250坪ほどの店だが、
大繁盛。
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売場は商品、ホスピタリティに関しては、
言うことなし。
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入口のパネル。
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オバマ・ファミリー。

そしてワイン売場のパネル。
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レジはホールフーズ同様、
銀行方式。
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その背景のパネル。
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こちらも壁面のパネル。
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政治家の似顔絵をどんどん使って、
ユーモア交じりに、
トレーダー・ジョーの強みを表現。

顧客はそれに拍手喝采しつつ、
買物体験を楽しんでいる。

この後、ハリスティーター
地元のローカルチェーンだが、
昨年、クローガーに買収された。
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エレベーターホール。
扉にはファーマーシーのペインティング。
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青果、惣菜、肉と、
高級感あふれる店だが、
ホールフーズが出てくると霞んでしまう。
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サラダの対面コーナー。
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ミートの牛肉は二番手グレードのチョイス。
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温かいデリを販売するホットバー。
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前菜メニューを揃えたアンティパスト・バー。
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価格訴求のサイン。
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明るいファーマシー売場。
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スーパーマーケットに必須の調剤コーナー。
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そしてセーフウェイ
こちらもサーベラスグループに身売りして、
アルバートソンと統合されかけている。
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実にいいニューライフスタイルストアだが、
ちょっと元気がない。
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視察を終わらせて、
ジョージタウンへ。
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観光名所。
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ワシントンDCのポトマック川の船舶から、
このチェサピーク・オハイオ運河の船舶へ。
タバコなどの貨物を運送する重要な中継地点だった。
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そのメインストリートのディーン&デルーカ
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倉庫を改良した店。
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豊富な品揃えのワインホール。
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青果の対面売場。お客がよく入っている。
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サンダルの形をしたクッキー。
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白い大皿に並ぶデリメニュー。
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レジ。高い天井は解放感がある。
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さらにTJマックス
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オフプライスストア。
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このスポーツバーでビールと白ワイン。
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つかの間の休息。
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最後は何と言ってもホワイトハウス
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パトカーが止まっていた。
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子リスが出てきた。
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全員で気合のこもった写真。
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ワシントンDCの夕焼け。
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今日も充実。
ドキドキ・ワクワク・ニコニコ。

ではみなさん、
Good Monday!

(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年07月06日(日曜日)

ジジのあくび[日曜版2014vol27]

ジジです。
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ボクのおとうさん。
ユウキヨシハルさん。
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うちに、いません。
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アメリカです。
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ひろいひろいアメリカ。
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テキサス。
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あくびがでるほど、
ひろい。
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でも、おとうさんは、
シゴト。
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講義。
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それからお店へ。
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HEBのセントラルマーケット。
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バーべキュー、
やってた。
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おじいさんが、やく。
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おにいさんが、きる。
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それをいただく。

おいしかった。
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そしてミーティング。
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シェリルさん。
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みんなでフォト。
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それから、こんな店にも。
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ペッツマート!!
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こどもたちが、
たくさんいた。
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ホスピタルもあった。
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いいお店です。

それからクローガー。
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アメリカでにばんめに、
おおきなRetailer。
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お花がきれい。
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お店もきれい。
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オーガニックもきれい。
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オフィスへ。
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中二階。
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お店を見おろせる。
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ここでも、ミーティング。
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店長さんが、
いいお話をしてくれた。
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みんな、お勉強。
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この会社に40年もはたらいている。
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ビルさん。

おとうさんと、
シェーク・ハンズ。
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でもボクは、
ふたたび、あくび。
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おやすみなさい。
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おかえり、
まってます。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年07月05日(土曜日)

独立記念日のダラス小売業奮闘記「星条旗と扇風機」⇒わかるかな?

アメリカン航空176便。
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11時間40分で、
成田から直行で、
ダラス・フォートワース国際空港へ。
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今回はファーストクラスで、
本当にゆったりした。

ダラスは気温32度。

独立記念日。
その独立記念を、
自ら楽しみつつ、
一番売場づくりに生かしていたのは、
やはりウォルマート。
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この迫力の演出。
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店舗入り口から、
星条旗のオンパレード。
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これも食品の入り口。
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星条旗を売り込む。
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バナナなど必須の商品は、
必ずボリューム陳列。
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青果部門の鮮度感も、
格段に上がってきた。
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衣料品は高い天井から、
吊り下げるようにして、
水着などをプレゼンテーション。
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ブラジル・ワールドカップの、
各国ユニフォームも販売。
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ウォルマートは広大な売場と、
天井の高さを最大限活用する。
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こちらも、高い高い陳列。
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ライバルのターゲットは、
天井を張っているため、
こういったプレゼンテーションができない。

自転車売場は、
ウォルマートの独壇場。
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奥主通路沿いの島陳列も、
独立記念日一色。
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国民の祝日を、
どこよりも積極的に、
前向きにとらえて、
プロモーションする。

それは創業者のサム・ウォルトン以来の伝統だ。

そのウォルマートの二つ目のフォーマット。
サムズ・クラブ。
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こちらも星条旗と扇風機を組み合わせる。
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星条旗と扇風機。
日本語ならばシャレになっているが、
彼らがそれを意図しているはずはない。

しかし毎年毎年、
工夫することを楽しんでいる。
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シャツのサンプル陳列。
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チーピーさも、想定内?
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ここまでするか?
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クリップ止め。

サムズも休業日を設ける。
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イースター、サンクスギビングデー、
クリスマス、ニューイヤーズデー。

コストコほどではないけれど。

そしてウォルマート・マーケット。
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ウォルマートのスーパーマーケット。

従来はネイバーフッドマーケットと称した。
徐々にウォルマート・マーケットのバナーに転換中。

そして一段と楽しい売場に変わった。
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しかも、わかりやすくて整然としている。
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主通路も広くて、
見通しがいい。
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これで1200坪。

エブリデーロープライスと、
ロールバックの組み合わせ。
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ウォルマートと、
ウォルマートマーケット、
同じセンターから供給される。
つまりマルチ・フォーマットのご利益が、
しっかりとれる仕組み。

さてアメリカの株式市場。
ダウ工業株30種平均が、
初めて1万7000ドル台に乗った。

主要500社の2014年4~6月期の純利益は、
前年同期比約6%増。

このブログでも既報のとおり、
6月には失業率が6.1%に改善された。

低成長・低インフレにもかかわらず、
企業業績は堅調。

増益率が最も高い業種は情報技術。
12%の利益アップ。

しかし、ほぼすべての業種で、
業績向上。

それがウォルマートの売場にも表れている。

しかし小売業も全部が全部、
いいわけではない。

シアーズは、
圧倒的に強かった白物家電分野で、
ロウズに抜かれてしまった。
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JCペニーも業績は回復しない。
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特徴の熟年女性のマネキン。
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この売場だけは、
ちょっと活気がある。
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リズ・クレイボーン。

このブランド自体は、
紆余曲折があるが、
ペニーの売場では、
なぜか燦然と輝くから不思議。

「総合」が苦しむ中、
「専門」は逆にラインロビング。
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クレート&バレル。
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キッチン用品などが主力で、
高い支持を得ている。
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プレゼンテーションも楽しい。
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しかしホームファニシングなどは、
なかなか売りにくそう。
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一方、食品業態は、
いずれも好調。
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その代表格は、
スーパーマーケット第1位企業、
クローガー。

クローガーも独立記念日を、
積極的に仕掛ける。
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入口の花売り場は、
いつも素晴らしい。

青果部門が広がって、
客数の多さを物語っている。
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もちろんオーガニックも。
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そしてディスカウントも。
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マーケット・リーダーは、
全方位的な戦略を採用する。

クローガーはそれを見事に成し遂げる。
原動力はID-POSを活用したFSP。
フリークエントショッパーズプログラム。

そしてホスピタリティ。
その象徴のレジ。
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通常のレジと、
エクスプレスレーン。

そしてセルフレジ。
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絶対に待たせない。

クローガーとともに好調組は、
ホールフーズ。
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この店も独自のデザイン。
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オーガニック葉物は、
芸術的。
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このレベルの高さは、
例外なく保持されている。
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可視率の高いリーチインケースが、
大幅に導入された。
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そしてこんな楽しい床ペインティング。
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鮮魚の対面コーナーに顧客が集中する。
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精肉部門も定評のあるところ。
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この店はワインが広げられた。
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これもフロア・ペインティングの、
9ドル以下ワイン。
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そしてワインカウンター。
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デリはいつもアイテムがチェンジする。
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石鹸類も「ローカル」。
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地元産品をどんどん訴求する。

ホールフーズも、
相変わらず我が道を行きつつ、
絶好調。

我が道を行くからこそ、
好調を維持できる。

あっちを向いたり、
こっちを見たり。

あれを真似て、
これをコピーする。

ブレないはずはない。

つまり自分の顧客無視という罠に陥る。

ウィンコ・フーズも、
ブレがない。
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テキサス一号店。

入口一丁目一番地の、
このフレッシュ・ブレッド。
88セント。
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驚くべき価格と品質。

そしてウォール・オブ・バリュー。
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飛び切りのエンドの連続。

その壁が二回りになった。
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その代りレジ前のウォールを廃止。
ウォールは一カ所でいい。
そんな感じ。

ウォールを抜けると天井がふき抜け。
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これが実にいい。

そして青果部門の壁も、
煉瓦が見えるようになった。
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やや無機的な店づくりだったウィンコが、
温かみを持ってきた。

食品販売は、こちらの方がいい。

バナナの売場も圧巻。
ウォルマートを圧している。
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そしてスープ。
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デリキットもこれだけの陳列量。
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牛乳はいつも、
1ガロン1ドル98セント。
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1ガロンは3.8リットル。
自分で換算してください。

レジのこの賑わい。
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ウィンコも絶好調。

そして最後はイーチーズ。
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かつて一世を風靡したデリ専門店。
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その素晴らしさは今も変わらない。
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シェフが作ったデリ。
それを持ち帰る、
あるいはイートインスペースでいただく。
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サンドイッチは注文に応じて、
作ってくれる。
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店内はシックなヨーロッパスタイル。
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現在、ダラスに4店舗。

ホールフーズがあそこまで、
デリを強化すると、
イーチーズの強みはどこにあるか。

それはワインを中心としたリカー。

もっともっと先鋭的な店になる。
それからメニューの入れ替えも必須。

ホールフーズがそれをやっているのだから。
いくら美味いモノでも、
変わらないものは飽きられる。

今日はこのほかに、
ノースパークセンターに行った。
メーシーズ、ノードストローム、
ニーマンマーカス、ディラーズ、
そしてニューヨーク・バーニーズが核。

このライフスタイルセンターも、
独立記念日の国民が押し寄せて、
にぎわっていた。

にぎわいをつくるのが、
小売りサービス業。

だとすると、どこよりも、
積極的にプロモーションすべきだ。

それを自ら楽しむべきだ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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