結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年11月23日(水曜日)

勤労感謝の日の「働くこと」と「自分の弱さに気づくこと」

勤労感謝の日。

毎年、15番目にやってくる国民の祝日。

日本の祝日は、残すところ、
12月23日の天皇誕生日のみ。

つまり16回の国民の祝日がある。
世界の祝祭日で一番多い国は、
インドとコロンビアの18日、
三番目に多いのが16日で、
今年から日本は、
山の日が一日増えて、
この3位グループに入った。

勤労感謝の日の趣旨は、
「勤労をたっとび、生産を祝い、
国民たがいに感謝しあう」こと。

1948年以前は、
新嘗祭(にいなめさい)。
今日も皇居・宮内庁では、
この祭りが執り行われた。

天皇陛下が、
天照大御神はじめ八百万の神々に、
五穀を捧げて豊作を感謝し、
また陛下自らも新穀を食す。

五穀とは、稲・麦・粟・大豆・小豆。

飛鳥時代から延々と続く、
唯一の行事といわれる。

今年9月19日のこのブログにも書いたが、
祝日と祭日は異なる意味を持つ。

「祝日」は、国の記念日。
建国や独立など、
国の歴史的な出来事に由来したり、
功績のあった人物を称えて制定される。

「祭日」は、宗教儀礼上の、
重要な祭祀を行う日。

だから勤労感謝の日は祝日、
新嘗祭は祭日。

皇室のこの祭日そのものは、
日本の伝統として、尊重しよう。

そして日本国民の祝日としては、
自分たちの勤労に感謝しよう。

働くことに感謝する。
ここがいい。

朝日新聞一面の『折々のことば586』
鷲田清一さん編著。

人間の弱さは、
それを知っている人たちよりは、
それを知らない人たちにおいて、
ずっとよく現われている
(パスカル『パンセ』前田陽一・由木康訳)
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「おのれの弱さに
向きあうのは難しい。
つい虚勢をはったり、
ものごとを傲慢に言い切ったりする。
自分をそのままで保てないのだ」

「自分の弱さを知る人は、
自分が誰かに支えられていることも
よく知る」

「だから他人の弱さにもすぐ気づき、
すっと手を差し伸べられる」

勤労感謝の日は、
「自分の弱さを知る日」である。
「誰かに支えられていることを知る日」、
「他人の弱さに気づく日」である。
「すっと手を差し伸べる日」である。

さて、ドナルド・トランプ次期大統領。
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来年1月20に就任式の予定。
しかしその初日に、なんと、
「TPP離脱を通告する」

その代わりに、
「米国に仕事と産業を取り戻す
公平な2国間の通商交渉」を目指す。

メガFTAでなく、2国間の交渉を通じて、
自国に有利な条件を引き出す。

安倍晋三首相が、
押っ取り刀で駆けつけて、
「信頼できる関係」を築こうとしたが、
あえなく裏切られた。

日経新聞『大機小機』
「トランプ保護主義を阻止せよ」
コラムニスト隅田川さんが、
トランプの表明内容の矛盾を、
ズバリ、分析し、指摘する。

「こうした主張は、
経済学の常識に反し、
時代遅れである」

その理由の第1は、
「輸入を抑制すれば
国内の雇用が回復すると
考えているようだが、これは誤りだ」

「国境を越えてサプライチェーンが
構築されつつある現代において、
輸入の制限はコスト高となり、
かえって米産業の競争力をそぐ」

第2の理由。
「中国や日本が米への輸出を
増やしているのは、為替操作など
何らかの不公正な輸出促進策を
しているからだと考えているようだが、
これも間違いだ」

「日中が対米輸出を増やしてきたのは、
基本的には産業の競争力が米国に
追いつき、追い抜いてきたからである。
この点を理解せず、いつまでも
他人のせいにしていたのでは
米産業の復活は遠のくばかりだろう」

そして第3の理由。
「『メガFTA』と呼ばれる
多国間での自由貿易協定(FTA)は、
今や世界の自由貿易を推進する
重要なエンジンである。
もちろん世界貿易機関のラウンドで
多角的な自由貿易を
推進するのが理想だが、
それが進まないから
メガFTAに期待が集まるのだ」

「米国が消極的になれば、米国自身が
自由化の波に取り残される」

コラムニストは繰り返す。
「トランプ氏の主張は
あまりにも常識外れで、
それがそのまま実現するとは思えない」

しかし、この「思えないこと」が、
次々に起こってしまった。

そんな時代にはやはり、
不変の哲学が見直されねばならない。

人間の弱さは、
それを知っている人たちよりは、
それを知らない人たちにおいて、
ずっとよく現われている

ドナルド・トランプの弱さは、
それを知らないアメリカ国民において、
ずっとよく現れてくる。
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「おのれの弱さに
向きあうのは難しい。
つい虚勢をはったり、
ものごとを傲慢に言い切ったりする」

それに安易に同調してはならない。
かといって静観していてもいけない。

「日本が取るべき道」は、
「日本自身が
世界の貿易・投資の流れを
より開かれたものにしていくうえで、
リーダーシップを発揮することだ」

しかし、これまでの与野党。
「相変わらず農産物の貿易自由化に消極的」
「対内投資は対外投資に比べて見劣りする」
「外国人労働力の受け入れに前向きでない」

ああ。

勤労感謝の日は、
「自分の弱さを知る日」
である。

「誰かに支えられていることを知る日」、
「他人の弱さに気づく日」である。
「すっと手を差し伸べる日」である。

〈結城義晴〉

2016年11月22日(火曜日)

福島県沖地震とドラッカーの「意思決定の手順とポイント」

福島県沖を震源地とした地震。
今朝5時59分に発生して、
マグニチュード7.4だった。

2011年の東日本大震災以来、
最大の震度。
福島県いわき市などで震度5弱。

福島、宮城両県に津波発生。
仙台港で1.4m、
福島県相馬市で0.90mの、
津波が観測された。

東京電力福島第2原発3号機では、
使用済み核燃料プールの冷却設備が、
一時停止。

心から、お見舞い申し上げたい。

フェイスブックで、
次々に「無事が確認されました」の報。
安島浩さん、伊藤信弘さん、
間瀬慶蔵さん、大越鉄夫さん、
それ以外の人たちも、
無事が確認されて、
安心した。

私は伊豆高原で目を覚ました。DSCN8347-6
山肌に雲。

こちらも揺れた。

しかし相模湾は静かだった。DSCN8348-6

木立に囲まれた研修施設。DSCN8352-6

ウッドデッキが気持ちいい。DSCN8354-6

朝から小雨模様だったが、
昼頃には太陽が顔を出した。DSCN8356-6

庭園を散策すると、
これも気分がいい。DSCN8361-6

伊豆高原駅前広場には、
江戸城築城石。
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縦2.7m、横1.2m、高さ1mで、
重量は約11トン。
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1606年から江戸城の拡張工事が、
徳川家康の命で行われた。
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その際、城郭用の石材として、
東伊豆町稲取地区から切り出された石。
緻密で耐熱性に優れている。

研修施設は天麗301。DSCN8363-6

ここで昨日から今日まで、
2日間、缶詰合宿。
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集中的に議論し、
試行錯誤しつつ、
案件を煮詰めていく。DSCN8374-6

これもいわば意思決定の仕事。
その手順とポイントを、
ピーター・ドラッカーが教えてくれている。

まず第1に、問題を明確にする。
ドラッカーは皮肉なことを言っている。
「間違った問題に対する正しい答えほど、
実りがないだけでなく、
害を与えるものはない」

今回は問題は明確だ。

第2は、意見の対立を促す。
「マネジメントの意思決定は、
全会一致でなされるようなものではない。
意見の対立を見ない時には、
決定を行わないこと」

ドラッカーは対立を重視する。
私も対立を引き起こす。

その理由。
一つは、不完全な意見、
間違った意見によって、
騙されることが防げる。

二つは代案を手にできる。
実行の段階で間違っていたり、
不完全であることが明らかになった時、
途方に暮れなくとも済む。

三つは、自分自身や他の人の
想像力を引き出せる。

第3に、意見の相違を重視する。

ここで注意しなければならないこと。
一つは、ある案だけが正しく、
その他の案はすべて、
間違っていると考えてはならない。

二つは、自分は正しく、
他の人は間違っていると
考えてもならない。

三つは、なぜ他の者は意見が違うのかを
明らかにすることから
スタートしなければならない。

そのうえで決定する。

さらに一番重要なこと。
「決定を実行するうえで
何らかの行動を起こすべき者、
逆に言えば決定の実行を
妨げることのできる者全員を、
決定前の議論のなかに
責任を持たせて
参画させておくこと」

意思決定の後は、
これがポイントとなる。

そして意思決定において、
忘れてはならないのが、
「フィードバック」

決定の結果について、体系的に、
フィードバックしなければならない。

さらにフィードバックの仕組みを、
決定を実行する前に
つくり上げておかねばならない。

何かを決めるときには、
決めた後が極めて大事になるのだ。

よろしく。

〈結城義晴〉

2016年11月21日(月曜日)

伊藤園大陳コンテスト審査会と「最期に伝える五つの言葉」

Everybody! Good Monday!
[2016vol47]

2016年11月第4週。

アメリカでは今週は、
サンクスギビング週間。

日本でいえば、
年末年始休暇のようなもの。

木曜日がサンクスギビングデーで、
金曜日はブラックフライデー。

日本では水曜日の23日が、
勤労感謝の日。

そして25日(金)、26日(土)、27日(日)が、
年末商戦の前哨戦となる。

このあたりの詳細は、
Weekly商人舎日替り連載に掲載。
月曜朝一・2週間販促企画。

いずれにしても、
これからの年末年始商戦まで、
充実した日々を送りたいものだ。

一粒の種を残して秋暮るゝ 
〈朝日俳壇より 奈良市・石川宣子〉
「一粒の種」は植物の種ではない。
未来への希望のようなもの。
それこそこれからの日々だ。

孤にあらず我秋晴に涙すも   
〈同 船橋市・斉木直哉〉

選評は、
「そう、あなたは独りではない。
すぐ近くにあなたを
見守ってくれる人がいる」

そのとおり。
仕事は孤独ではない。
チームワークだ。

色変へぬ松一本の教へかな   
〈同 名古屋市・山口耕太郎〉
一本の松が、
「変わらぬこと」の重要さを教えてくれる。11月も終わりのころ、
そんな心持ちで、12月を迎えたい。

さて昨日一日休養して、
今日は朝から東京・清水橋。
㈱伊藤園本社。

恒例の伊藤園大陳コンテスト審査会。
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月刊食品商業誌上で、
毎年、4回ほど、開催される。

私はずっと、審査委員長。

予備選を通った作品群がすでに並べられ、
その最終審査をする。
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審査員6人で、
それぞれのコースごとに、
付箋を貼って優秀作品を選び、
それを集計して、
大賞・優秀賞など決めていく。
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そして決まりました。

コースごとの店舗大賞・優秀賞、
そして企業賞大賞・優秀賞。

最後に裏方の皆さんも加わって、
全員で写真。
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その後、江島祥仁副会長の部屋で、
抹茶をいただいて、懇談。

私の右が本庄大介社長、
左が江島副会長、
後ろは右から本庄周介副社長、
松井康彦商人舎エグゼクティブプロデューサー、
小林義雄専務。
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今回は私の渡米のエピソードを語り、
企業内大学についてレクチャーした。

伊藤園のお茶は、
やはりうまかった。

清水橋を辞して、
すぐに品川へ。

それから東海道新幹線こだまで、
熱海まで行き、
さらに伊豆急踊り子号に乗り換えて、
伊豆高原駅まで。
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曇り空だが、
初島が見えた。
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そして研修所「天麗301」
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紅葉の向こうに、
相模湾が見える。
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コンクリートと木を使った研修施設。
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デッキも木製。
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その研修棟。
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ここでプロジェクトチームの合宿。
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夜中まで議論し、
その後、懇親。

成果を上げたい。

ピーター・ドラッカー。
「コミュニケーションが成立するためには、
経験の共有が不可欠である」

さて、毎日新聞『身じまい練習帳』
「最期に伝える五つの言葉」

10月の札幌。
「日本死の臨床研究会」が開催。

医療・ケア関係者が研究発表し交流する会。
もう40回も行われている。

脚本家の倉本聰さん、
作家の池澤夏樹さん、
ノンフィクション作家の柳田邦男さん、
そして詩人の谷川俊太郎さんが、
特別ゲストとして登壇。

共通する主張は、
「死を避けないで、受け入れよう」

在宅ホスピス医の徳永進さん。
「人が死ぬときに言う言葉は五つ」

「ありがとう」
「ゆるしてね」
「ゆるします」
「あいしてます」
「さようなら」

徳永さんが谷川さんに聞いた。
「谷川さんはどれ?」

「平均的にそうだということはわかるけど、
本当に大事なときって一人ひとり違う。
覚悟もみんな違う……
なんか死ぬっていうのが、
最近、すごく大げさになっていない?
死ぬって照れくさいから、
できれば死なないでおきたい……」

ははは。

しかし谷川さん、最後に言った。

「一人で死にたい、
誰もいてほしくない」

これは、いい。

いつでもそんな覚悟をもっていたい。

伊豆の海を見ながら、
私もそんなことを思った。

夜の向こうに
海が見える
胸いっぱいの愛を
両腕のなかに満たして
何も見えなくなったこの眼で
僕は海を抱きしめていたい
〈山﨑眞幹作詩・作曲〉

では、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年11月20日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その24】銀杏

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は美しいものを見分ける。
おもしろいものもわかる。

そんな目で見る博物誌――。

晩秋に似合うものは、
イチョウ。
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漢字表記は「銀杏」
「公孫樹」「鴨脚樹」などとも記される。

イチョウは種子植物の裸子植物。20141122180446

種子植物は生殖器官として「花」を持つ。
そこで「顕花植物」と呼ばれる。
有性生殖の結果として、
種子を形成する。

その種子植物は二つに分類される。
第一がイチョウなどの裸子植物、
第二が花の咲く被子植物。

裸子植物とは、
種子植物のうちで、
胚珠がむきだしになっているもの。

被子植物は、
生殖器官の花の特殊化が進んで、
胚珠が心皮にくるまれて、
子房の中に収まったもの。

イチョウはその裸子植物門の、
イチョウ綱イチョウ目イチョウ科に属す。

学名はGinkgo biloba。
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現存する唯一のイチョウ綱で、
したがって「生きている化石」として、
絶滅危惧1B類に指定されている。

意外なようだが。

イチョウ科の植物は、
中生代から古生代にかけて、
世界中に繁茂していた。

しかし、氷河期にほぼ絶滅した。

ただし一種だけ生きながらえた。
ところは中国。
それは仏教寺院などに植えられ、
さらに日本には薬種として伝来した。

ドイツ人のエンゲルベルト・ケンペル、
『日本誌』の著者で、医師・博物学者。

17世紀に日本の長崎から、
イチョウの種子を持ち帰った。
それが各地の植物園に移植され、
広く栽培されるようになった。

その後18世紀にはドイツをはじめ、
欧州各地で植えられるようになった。
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高さ20~30メートルの落葉樹。

葉は扇形。
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中央部に浅い裂け目があり、
秋に黄葉する。

イチョウは雌雄異株(しゆういしゅ)。
雌花と雄花を別々の個体につける。
春に、葉の付け根に、尾のような雄花と、
柄のある2個の胚珠をもつ雌花をつける。
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4月から5月ごろ受粉し、
新緑から万緑へ。
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9月から10月ごろ精子が放出され、
受精が行われる。

受精によって胚珠は成熟を開始し、
11月ごろに種子に熟成する。
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果実は丸い。
熟すと外種皮は黄橙色になる。
内種皮は白い皮となって種子を包む。

その種子が「銀杏(ぎんなん)」
日本食には欠かせない食材。

中国が原産。
黄葉時の美しさと剪定に強いことから、
街路樹として全国的に多用されている。

また、イチョウ材は、
油分を含んでいて水はけがよく、
加工性に優れ、ゆがみも出にくい。

カウンターの天板、構造材、
建具、家具などに利用される。
碁盤、将棋盤にも使われる。20131129204911

1817年、ドイツの詩人ゲーテは、
詩集『銀杏の葉』を出した。

その代表作が、
『銀杏の葉~Gingo Biloba』

これは はるばると東洋から
わたしの庭に移された木の葉です
この葉には 賢者の心をよろこばせる
ふかい意味がふくまれています

これはもともと一枚の葉が
裂かれて二枚になったのでしょうか
それとも二枚の葉が相手を見つけて
一枚になったのでしょうか

こうした問いに答えられる
本当の意味がどうやらわかってきました
わたしの歌を読んであなたは
お気づきになりませんか

わたしも一枚でありながら
あなたとむすばれた二枚の葉であることが
『ゲーテ詩集』より(訳・井上正蔵、旺文社文庫)

銀杏の俳句でおもしろいのは、
夏目漱石。
鐘つけば銀杏散るなり建長寺

実はこの句が、
正岡子規の有名な俳句の下敷きになった。
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

銀杏が柿のもとになった。
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猫の目にも、おもしろい。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2016年11月19日(土曜日)

ロサンゼルス「365By Whole Foods」に注文つけて、帰国。

帰国しました。
今年最後の11月の滞米は12日間となった。

ロサンゼルス国際空港で、
三人ハドル。
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左がミラクル前田、右がレジェンド小阪。
前田君は万代ドライデイリー会事務局長、
小阪君はJTB西日本。

今回の旅行中、
ずっとお世話いただいた。

感謝します。

私はひとり羽田空港へ。
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別行動になった。
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ロサンゼルス空港は、
快晴で快適。
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飛び上がると、すぐに海岸線。
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サンタモニカ湾は、
朝日に映えて美しい。
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11時間ちょっと、
太平洋上は雲に覆われていた。
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羽田についたら氷雨。
それでも元気です。

さて安倍晋三首相の渡米と、
ドナルド・トランプ次期大統領との会談。

中国・人民日報系『環球時報』は、
「安倍の『朝貢』でトランプが感動」

「朝貢」とは、
外国人が来朝して、
朝廷にみつぎものを差し上げること。

対して韓国の『聯合ニュース』は、
「スピード感ある外交を展開する
安倍首相の歩みが目立つ」
こちらは評価した。

英国の『フィナンシャル・タイムズ』は、
トランプ次期大統領が、
「選挙中の公約を果たすのではなく、
同盟国との関係を
重視する意向ではないか」

ありうる。

しかし、それは、
公約違反。

どうなるか。

さて、昨日の午後、
ロサンゼルスに到着。
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すぐに、トーランス地区へ。
40年くらい前には、
何度もやってきた。

なつかしい。

その頃はアメリカ随一のサバブだった。
しかし、もう古い街のように感じられる。

アキ・ホーム。
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ニトリが2013年10月に、
アメリカ進出を果たしたフォーマット。

創業者・似鳥昭雄さんの名前から、
バナーをつくって「AKi-HOME」

当初は1000店を目指すとしていたが、
それから3年、5店舗のまま。

店には、ちょっとがっかり。
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日本の製品をそのまま販売している。
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日本の商品をそのまま持ってくる。
この売り方はいいだろう。

しかしこの地では、
平凡な家具屋でしかない。
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右隣にロス・ドレス・フォーレス。
オフプライスストア。
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売上高119億4000万ドル、
1兆1940億円。
伸び率は8.1%。
純利益10億2100万ドル、
1021億円。
伸び率10.4%。
店舗数1446のすごいチェーン。

左隣にはマーシャルズ。
1007店舗。
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マーシャルズはTJX傘下。
TJXはオフプライスストア・チェーンで、
売上高309億4500万ドル、
3兆0945億円。
純利益22億7800万ドル、
2278億円。
伸び率はそれぞれ6.4%、2.8%。

店舗数3614の、
これまたすごいディスカウンター。DSCN8190-6

このパワーリテーラーに挟まれたら、
アキ・ホームも、
ディスカウント路線でいかねばならない。

さらにその隣に、
ウォルマート・ネイバーフッドマーケット。
これもディスカウントタイプ。DSCN8191-6

居抜き出店で、
レギュラーのレイアウトではないが、
生鮮食品も上々の売り場。DSCN8192-6

グロサリーはエブリデーロープライス。DSCN8193-6

アキ・ホームのこの店の立地は、
間違いだった。

ジャパン・テクノロジーを前面に出して、
何とか頑張ってほしいものだ。

ユニクロ、ダイソーが、
一定の成果を上げているから、
ニトリもできないはずはない。

ホーム・ファッション分野は、
アメリカでも激戦区だが。

このトーランス・プロムナードSCには、
トレーダー・ジョーも、
入っている。
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こちらはどこに出店しても、
全く変わらない。
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第1エンドはフィアレスフライヤー。
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ワイン売り場がコンパクトで、
しかも低価格の品揃え。
このSCのコンセプトに合わせている。
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店づくり、商品戦略、
ホスピタリティ。
まったくどの店も変わらないけれど、
アソートメントは店ごとに異なる。
それが現代のチェーンストアである。
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さて、ロサンゼルス訪問の目的。
365By Whole Foods Market。
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月刊商人舎9月号。
The US Retail Industry 2016

この中で、スタディしたのが、
「365 by Whole Foods Market」の挑戦
Trader Joe’sとの対比で描く4章の物語
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その注目店舗を、
私自身の目で見る。
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ファストフードのオーダーシステム。
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プライベートブランド365を、
店中でフィーチャー。
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ラルフスの退店跡への居抜き出店で、
ローコスト経営。
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店舗左翼はリカーコーナー。
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冷凍食品は長い長い平ケース。
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ゴンドラエンドにデジタルサイネージ。
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しかしこんな目先のことを、
評価していてはいけない。

セルフデリは簡素だが、
ホールフーズらしい。
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店舗を見通すことができるレイアウト。
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レジは銀行方式。
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隣にCVSファーマシーの入った、
ネイバーフッドショッピングセンター。
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暗くなってからのファサード、
なかなかいい。
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さてこの365By Whole Foods。

評価は難しい。
新しいポジショニングを築けるのか。

私はもう少し、
トレーダー・ジョーやスプラウツの、
カジュアルさ、気楽さを、
前面に出したらいいのにと思う。

カジュアルでローコスト、ロープライス。
そのためにプライベートブランド中心、
リミテッド・アソートメント。

だから高品質・低価格を実現できる。

レギュラーのホールフーズより、
ずっと品揃えの幅は少ない。

しかしまだまだ多い。
怖いのだろう。

ポジショニング戦略10ポイントから。

第3・勇気を持つこと。
第5・シンプルなアイデアを持つこと。
第6・巧妙であること。
第7・すすんで犠牲を払うこと。
第8・忍耐力を持つこと。

365By Whole Foodsには、
特に第5のシンプルさが必須である。

まだまだ改善・改革の余地が多い。
しかしホールフーズの低価格版だから、
大きなマーケットがあることは確かだ。

夕食はWater Grill。DSCN8319-6

すごいシーフードレストランで、
最後の夜を堪能した。DSCN8321-6
ロスでは絶対、おススメ。

今年最後に訪れたアメリカの店は、
Trader Joe’sから、
365By Whole Foods。

満足しつつ、旅を終えた。
すべての皆さんに感謝しよう。

〈結城義晴〉

2016年11月18日(金曜日)

万代カレッジ米国修了研修大団円とpost-truthの「裏表」

安倍晋三首相と、
ドナルド・トランプ次期大統領

ニューヨークのトランプタワーで、
90分の会談の後、
互いに満足顔をして、
別れた。

いまだ私人の次期大統領は、
世界第3位のGDPの国の首相が、
就任前にそっちから訪れてくれたことに、
大いに自尊心を満たした。

日本国首相は、
その自らの動きの速さに、
自分で納得した。

まあ、直接のコミュニケーションは、
どんな場合にもマイナスではない。

政治の世界を除けば。

毎日新聞巻頭コラム『余禄』

「今年の単語」
英国オックスフォード出版局選出。
ポスト真実」に決まった。
「post-truth」

意味は、
「世論の形成において客観的事実が、
感情や個人的な信念への訴えかけより
影響力に欠けている状況」

この言葉の使用頻度は、
前年比で20倍。

まず、イギリス。
「英国の欧州連合離脱派が
国民投票で勝利するや
公約はうそだと明かした」

そして、アメリカ。
「米大統領選で根拠のない暴言と
実現不能の公約とで
支持を集めたトランプ氏の勝利」

「人々の鬱屈する不満に応えるうそが
真実を打ち負かした今年である」

なるほど、「post-truth」

とくにツイッターやフェイスブック、
さらにネット上のブロク゛などなど。

悪意あるデマやうそが拡散した。
根拠のない稚拙な言説も飛散する。

「砂ぼこりのように
ばかげたうわさが広がる」
バラク・オバマ大統領のコメント。

「ひとたび自分が聞きたかった
虚言に喝采した人々は、
それを否定するメディアの方に
不信を募らせることになった」

そんな時代を自覚し、
postではないtruthを貫きたい。

朝日新聞『折々のことば581』
鷲田清一編著。
うらを見せおもてを見せて散るもみぢ
〈良寛の辞世の一句〉

「華やかな一色に染まり、
盛りとともに風に吹かれてさっと散る、
その散り際がよしと愛でられる桜よりも、
寒空に散るもみぢを好む人は多い」

今、日本は紅葉の季節。

「傷跡もふくめ、風雨に晒されてきた
その姿をまだらに染めつつ、
一葉一葉、そっと枝から離れる。
陽のほうを向かなかった
裏までぽっと染めて、
澄んだ冷気に微かなほてりを与える」

裏も表も見せて散る紅葉。
やはり良寛はpost truthとは違う。

さて、サンフランシスコに来て、
3日目。

万代知識商人大学一期生の、
米国修了研修の最終日。

この日は遠出。
サンフランシスコの北、
バカビル地区へ。
目的はナゲットマーケット。
DSCN9994-1

店舗入口は、
プローモーションスペース。
今日のおすすめ商品が、
積み上げられている。
DSCN7945-1

正面はクリスマスプロモーション。DSCN7952-1

店舗右翼の青果売り場。
導入部はオーガニック。DSCN9966-1

スポット照明と輝く床。
まぶしいほどにファンタスティック。DSCN9969-1

レジ前のバルク売り場。
DSCN7955-1

冷凍食品売り場。
広い通路とR型のひさしをつけて、
店舗中央部に配置。
DSCN7965-1

ナゲットの特徴は、
マーブル柄のピカピカの床。
スタッフがいつも磨いている。DSCN7980-1
これがナゲットマーケットの、
ポジショニング構成要件。

アイデンティティにまで昇華した、
ピカピカぶりだ。

続いて、
ウィンコフード。
DSCN8057-6

エンプロイー・オウンド・カンパニー。
従業員持ち株制度の会社。
これがウィンコのアイデンティティだ。
DSCN8050-1

入口のウォール・オブ・バリュー。
壁のようにお買い得商品が並ぶ
プロモーション売り場。
DSCN8042-1

青果は品質が高くて、
しかも、どこよりも安い。DSCN7997-1

通路幅が広く、
陳列線も長い。DSCN7993-1

平台では、
マッシュルームとインゲンの量販。
それぞれ1パウンド(494g)が
2.98ドル、1.48ドル。安い。
DSCN8000-1

店舗奥には、シーフード、ミート、
そしてデアリーの売り場が続く。DSCN8009-1

冷凍食品売り場は
両サイドにリーチインケース。
中央に平ケース。
DSCN8021-1

量販商品はラック什器に
パレットごと並べる。
水の販売もご覧の通り。DSCN8024-1

玩具コーナーで、
これを見つけた。
気に入った。
渋めのビッグハンド黒を購入。DSCN8033-1

結局、3人が購入して、腕組み。DSCN8065-1

そして店の前で全員で写真。
DSCN8062-1

サンフランシスコ市街に戻って、
コストコへ。
ホールセールメンバーシップクラブ。
DSCN8093-1

コストコはどの店も大繁盛。DSCN8072-1

クリスマスデコレーションのための、
大量のモミの木の枝。
これは一般家庭だけでなく
スモールビジネスの店舗で、
クリスマスの飾りつけに使われる。DSCN8074-1

オーガニック商品も、
大量に扱う。DSCN8085-1

食品を目当てにお客がやってくる。DSCN8087-1

フレッシュプロデュースの蘇生庫。
DSCN8084-1

コストコのビジネスモデルは
今のところアメリカでは最強。
DSCN8073-1

老若男女、高齢者も若者も、
人種を超えて、コストコファンになる。DSCN8091^1
これほどポジショニングが、
確立された企業も少ない。

マーケットプレイス&フェリーズ。DSCN8103-1
フェリー乗り場の倉庫跡に
レストランや専門店を集めた、
人気のスポット。

改装した施設内は
快適な空間。
両サイドに人気のショップが並ぶ。
DSCN8095-1

店は人気がないとすぐに改廃される。
その中で、日本のRF1の「デリカ」は、
がんばっている。DSCN8097-1

その後はユニオンスクエアで、
2時間ほどの自由視察研修。

そのユニクロ。
サンフランシスコでも大人気。
DSCN8128-1

地下1階から2階までの3層。
マネキンづかいは秀逸だ、DSCN8118-1

お隣のウォルグリーン。
DSCN8126-1

都市型店舗は
1階を食品売り場が占める。
デリやワインなどを品揃えして、
コンビニエンスニーズに対応。
DSCN8119-1

通りの向かい側には、
オープンしたばかりのダイソー。DSCN8129-1

小型店舗ながら、
アンテナショップの役割を担う。DSCN8131-1

ユニオンスクエア地区には、
ノードストローム、
ブルーミングデール、
メイシーズなどなど、
アメリカの名だたる百貨店が軒を並べる。DSCN8142-1

ノードストロームの隣には、
ノードストローム・ラック。
オフプライスストア。DSCN8144-1

サックス・フィフス・アベニューの、
オフプライスストア。
オフフィフス。DSCN8146-1

自由視察を終えて再集合したのは
ジョンズグリル。
ステーキレストラン。DSCN8155-1

ここで研修の打ち上げ夕食会。IMG_2023-1

知識商人大学1期生として
アメリカで学んだことを実践していく。
それを期待しつつ、皆で、交流。
IMG_2022-1

メインは300gのステーキ。
付け合わせの野菜も美味だった。
DSCN8154-1
最後の夜は、
充実感とともに更けていった。

そして今日、1期生は、
ホリデーインゴールデンゲートウェイに、
別れを告げ、帰路へ。IMG_2039-1

バスの中で、最後の講義。
「ポジショニング」について、
改めて総括した。

会社のポジショニング、
店のポジショニング、
部署のポジショニング、
そして自分自身のポジショニング。

それを確立していかなけばならない。

サンフランシスコ国際空港に着いて、
最後の記念写真。

ここでも忘れてはいけないグッズ。
DSCN1807-1

全員が私を指さして、
笑顔のショット。DSCN1813-1

万代知識商人大学1期生、
日本に戻ってから、
どんどん成長し、
ますます活躍するだろう。

その際、何よりも大切なのは、
Integrityである。

そしてpost-truthではなく、
Truthである。

私はこの後、ロサンゼルスへ。
1日だけ、調査。

真実を求めて、動き続ける。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2016年11月17日(木曜日)

「万代知識商人大学」桑港の食材購入&調理大会の一部始終

安倍晋三日本国首相が今日、
ドナルド・トランプ次期米国大統領と、
ニューヨークで会談する。

場所は五番街のトランプタワー。

考えてみれば、いわば、まだ私人。
その私人にわざわざ会いに来る。

主要国首脳としては初めて。

まずは環太平洋経済連携協定に関して、
議論して、翻意を促し、
なんらかの条件を出すのだろう。

日本および環太平洋諸国の代表として、
しっかり仕事してもらいたいものだ。

さて、電通が「鬼十則」を、
来年の従業員手帳から、
削除するようだ。

世論を気にしたのだろうが、
私は11月8日のブログで書いた。
「鬼」の看板を外す必要はない。

もちろん亡くなられた社員と、
そのご家族には、
十二分に配慮しなければならない。

従業員の働き方改革を進め、
コンプライアンスに則った企業運営を、
取り戻さねばならない。

それでも組織文化は、
極めて大事なことだと思う。

まったくの私見だが。

さてサンフランシスコ2日目の夜。
視察後はキッチンスタジオを借り切って、
食材購入&調理大会。

万代知識商人大学第一期生のメンバーが
5班に分かれて、現地の食材を購入し
腕自慢の料理をつくる。

午後の視察先では、
各班が、食材選びに勤しんだ。

スプラウツ・ファーマーズマーケット。
DSCN2070-1

ツナ缶を探す第1班。
DSCN2075-1

シーフード売り場では、
貝類を4ポンド購入。
DSCN2079-1

こちらでは、
メインディッシュのビーフを吟味。
DSCN2077-1

芽キャベツなどの野菜を選ぶ。
野菜メニューは楽しみだ。
DSCN2082-1

さらに日が暮れてからも、
ホテル近隣のホールフーズへ。
サンフランシスコ1号店。
DSCN7736-1

オーガニック・フルーツに関しては、
農産のプロの目で品質チェック。
DSCN2118.-1

お客の目で、
売り場を歩き、
商品を探し、選ぶ。DSCN2120-1

これが何よりの勉強になる。

そして会計。
ここではレジの対応を学ぶ。
DSCN2127-1

ビールやワインを購入する。
するとID(パスポート)提示を求められる。
DSCN2130-1

日本人は幼く見える。
高齢のスタッフが、
念入りにチェックする。
DSCN2129-1

買い物が終わったら、
中華街にあるキッチンスタジオに移動。
IMG_0039-6
ここを借り切って、調理研修。

シェフのポールさんが、
手伝ってくれた。
DSCN2140-1

そしていよいよ調理スタート。
DSCN2143-1

野菜を切り刻む。
DSCN2148-1

この大きな塊肉。
DSCN2153-1

マヨネーズで何やら和える。DSCN2162-1

ゆで卵をつくる。
DSCN7750-1

米をとぐ。
DSCN7751-1

班ごとに調理チーフがいる。DSCN7757-1

見事な包丁さばき。DSCN7769-1

ビーフの筋切り。
IMG_0027-6

畜産バイヤーだから、
当然ながら素晴らしい手際。
DSCN7809-1

細かな作業もお手のもの。DSCN7779-1

テーブルでは盛り付け作業。
大きな器にサラダをデザインする。DSCN7844-1

たっぷりのニンニクで、
ビーフを焼く準備。
DSCN7815-1

焼きに入る。
肉とニンニクの匂いが立ち上る。
DSCN7828-1

カットフルーツ技術を活かして、
こちらは細かい作業。DSCN7824-1

早くもパスタはゆであがる。
隣は大鍋で野菜を炒める。DSCN2161-1

ビーフも焼きあがってきた。 DSCN2177-1

大鍋に米と調味料。
DSCN7799-1

皆で仕上がり具合をのぞき込む。DSCN7812-1

ゆであがったパスタを冷やし、
バジルを加えた冷製パスタ。
自分たちで食べる料理だから、
ワイルドに手づかみ!?
DSCN7817-1

さらに温製パスタ。
アラビアータ。
DSCN2168-2

オーブンで焼いたローストビーフ。
肉汁たっぷり。
DSCN7846-1

こちらはカットした肉を焼く。
DSCN7848-1

そして味見。
DSCN7862-2

この盛り付け。
肉の「トランプタワー」と命名。
DSCN2179-2

私も途中経過をチェック。DSCN7854-1

ターキーのサンドイッチも、
できあがってきた。DSCN7860-1

カットフルーツの盛り合わせも完成。
DSCN7869-1

パエリアも完成。
IMG_0034-6

貝とアスパラガスの炒めもの。
これはうまかった。
DSCN7871-2

テーブルでは、
カナッペにキャビアを乗せる、
細かい作業。
DSCN7831-1

4班は早くも
テーブルセッティングを終えて、
ワインを注ぎあう。 DSCN2193-1

調理時間は1時間を少し超えたが、
すべて完成。
IMG_1938-1

班の代表が料理を発表していく。

1班はクリスマスパーティがテーマ。
DSCN7885-2
カットフルーツとパエリア、
そして貝の炒め物。

仕上がりに大満足のVサイン。
IMG_1921-2

2班はトランプタワーをメインに、
ローストビーフなど、
ボリューム感のあるメニュー。IMG_1923-2

3班はサンクスギビング・メニュー。
DSCN7898-1

ターキーのサンドイッチ、
チキンの丸焼き、
ローストビーフなど、
いい出来だった。
IMG_1949-1

5班はアメリカの食材を使って、
和風料理にチャレンジ。DSCN7902-1

野菜をふんだんに使ったメニュー。
生春巻きもおいしかった。IMG_1948-1

一番早かった4班は、
発表者の“竹中シェフ”が大活躍。
DSCN7882-1
テーマは「アメリカの休日」
オニオンソースのビーフステーキは、
絶品だった。
温製アラビアータと冷製パスタも美味。

サラダとカナッペも美しかった。
IMG_0038-6

発表が終わると、
ワインで乾杯。
DSCN7909-6

おいしい料理に大いに話も弾んだ。
なにより自分たちで選んだ食材で、
自分たちでつくった料理。

あらかた食事が終わると、
全員が1人ひとり、決意表明。
その一言ひとことを聞きながら、
私も大いに食べ、飲んだ。
DSCN7923-1

1期生級長の津田睦さんが、
最後を締めくくった。
人事部マネジャー。
DSCN7932-1

最後に私の講評。
1班のパーティメニュー、
2班のアメリカン・メニュー、
3班のサンクスギビングメニュー、
4班のアメリカの休日、
5班の和風メニュー。
それぞれのポジショニング戦略が、
素晴らしかったし、
料理の技術と段取りも見事だった。

そのうえで、2つの注文と課題。
IMG_1970-1

皆のこれからに期待しよう。
IMG_1974-1
楽しい夜は、
これもあっという間に、
過ぎていった。

最後にシェフ&スタッフと写真。
IMG_1985-1
ありがとう。

夜が明けて、
最終日の視察研修。
途中で、ゴールデンゲートブリッジへ。DSCN8105-6

これです。
DSCN8108-6

珍しいほどの快晴。
サンフランシスコ湾の全貌が見える。DSCN8115-6

「あれがアルカトラズ島だ!」DSCN8117-6

そして全員写真。
万代知識商人大学第一期生。
この元気が特長です。DSCN8112-6
(つづきます)

〈結城義晴〉

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