結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年12月31日(日曜日)

大晦日の伊丹荒巻・鴻池店舗視察と谷川俊太郎「さようなら」

2017年の大晦日。

今年は堺にいた。
アゴーラリージェンシー堺。

9時に迎えに来てもらって、
兵庫県伊丹市へ。

今年最後の日も、店を見る。

オアシスタウン伊丹鴻池。
月刊商人舎8月号で取り上げた。DSCN9643.JPG7

阪急オアシスの大型店。
今年の話題をさらった店舗。DSCN9642.JPG7
ユニクロとGUも入って、
この組み合わせはとてもいい。

阪急オアシスのてんぷら売場。IMG_3994.JPG7

こうでなくてはいけない。IMG_3995.JPG7

阪急オアシス伊丹鴻池店。
同社の洗練された店づくりが、
見事に年末仕様に変貌していた。

誰かに会うだろうと思っていたら、
(株)万代副社長の下岡太市さん。DSCN8337.JPG7
昨日の社長の阿部秀行さんといい、
下岡さんといい、
神は現場にあり。

そのあと、
関西スーパー鴻池店。DSCN9647.JPG7
ちょっと元気がなかった。

そのかわりに、
関西スーパー荒巻店。
今年3月1日リニューアルオープン。
1639㎡のモデル店舗。DSCN9650.JPG8

こちらは上々の出来栄え。
店長の濱田哲男さんと握手。IMG_4003.JPG7
濱田さんは今年10月、
商人舎USA研修会Specialコースで、
ご一緒した。
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ミドルマネジメント研修会にも参加して、
いわば関西スーパーのエース店長。

頑張ってほしい。

昨日は関西スーパー中央店を訪れた。
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偶然だったがばったり、
取締役商品本部長の岡秀夫さんに会った。
コーネル大学RMPジャパン3期生。DSCN9592.JPG7
やはり年末の店回り。
みんな年末商戦はなぜか、
うれしそうだ。

そして最後に、
万代伊丹荒巻店。DSCN9653.JPG8

午前11頃だったがこの混み様。DSCN8342.JPG7

昨日の売場とはまた変わって、
1年の最後の集大成となった。
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万代は正月の三が日を休業とする。
だから大晦日が最大のピークとなる。

まさに集大成のハレの売場である。

栗原直幸店長と黒田智監査役。
法被姿の栗原店長は、
激しい競争の中で、
「やっと、戻ってきました!」
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その万代のエビのてんぷら売場。
大ぶりのエビ天が飛ぶように売れた。DSCN8345.JPG7

惣菜の平台もこのボリューム。  DSCN8348.JPG7
それをつくっているのが、
惣菜チーフの村上恭仁さん。
万代知識商人大学2期生。DSCN8346.JPG7

セミセルフレジを入れて、
年末や週末の万代のレジから、
長い行列が消えた。DSCN8351.JPG7
今日は午前中、伊丹荒巻・鴻池地区。
激戦区を巡って、満足。

スーパーマーケットや小売業は、
本当に社会に貢献している。

これだけの顧客を集め、
買っていただいて、
その年始の生活を支えるのだ。

視察を終えて、新幹線のぞみ。
京都駅から見えるのが、
東寺の五重塔。DSCN8355.JPG7
大晦日を感じる。

そして滋賀県の伊吹山にも雪。DSCN8362.JPG7
そのあと、眠り込んでしまって
富士山は見逃した。

しかし1年の最後の日まで、
店を見て、満足。

そして、神は現場にあり。
つくづくとそう思う。

そして今年最後のブログの最後は、
谷川俊太郎「ゆう」。
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谷川には「あさ」と「ゆう」の、
対になった詩集がある。
0277

いずれも写真家の吉村和敏さんとの、
コラボレーション。

その「ゆう」から。

さようなら

さようなら
きょうたべたさんどいっち
さようなら
きょうあるいたみち
ひがくれてゆく

さようなら
まだおこってるおかあさん
さようなら
もうききおえたうた
もうすぐよるがくる

さようなら
きょうみあげたひこうきぐも
さようなら
きょうころんだわたし
またあえるかしら
〈谷川俊太郎〉

ことしにも、さようなら。

では例年のごとく、
結城義晴のブログ[毎日更新宣言]、
これにて終了。

1年間のご愛読、
心から感謝します。

ジジが死んでから2年。
年末年始になると、
やはり思い出す。

来年もみなさんにとって、
いい年でありますように。

〈結城義晴〉

2017年12月30日(土曜日)

万代の一番長い日――「神は現場にいた!」

12月30日。
アゴーラリージェンシー堺。
22階の部屋で目覚めた。
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日経ビジネスon-line。
「今日の名言」
今週水曜日の12月27日。
「悩んだ時ほど現場へ」を
心がけてきました。
(増田寛也元総務相)

「岩手県知事時代には
事業が進みつつあった
県道工事の中止問題、
公営岩手競馬の存続問題など
難しい判断を迫られました」

「賛否両論が沸き起こる中、
何度も現場に足を運び、
現場の息づかいなどを
見聞きして決断を下しました」

「県道工事は中止し、
岩手競馬は厳しい条件付きで
存続を決めたのですが、
あの時の判断は間違っていなかった
と思っています」

いつも、神は現場にあり。

昨夜遅くに大阪・堺市に入った。
暮れの30日・31日は、
万代店舗の視察。

万代上野芝店。
10月13日にオープンした。
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店舗面積は3300㎡で、
1階がスーパーマーケットの万代、
2階がカジュアルファッションのしまむら。

この万代+しまむら。
関西で最強のコンビネーション。

今日1日、阿部秀行社長が店回り。
それに同行する。
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鮮魚の対面売場。
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暮れの目玉はフグ。
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こちらは市場で焼き上げた焼き鯛。
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惣菜売場。
開店したばかりだから
まだお客はまばら。
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店長の加藤隆さんと田中彩美さん。
加藤さんは万代知識商人大学一期生。
田中さんはハワイビギナーズコース参加。
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万代西宮前浜店
こちらもミリオンタウンで、
2階にしまむらが入る。
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朝から大勢の人が、
来店している。
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水産売場はアイランド式で、
中に人が入って、
加工作業を見せる。
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惣菜売場にもたくさんの買物客。
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私の隣から川村諭さん、三宅伸明さん。
2人とも万代カレッジ1期生。
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川村さんは病から復帰し、
元気に魚を切っている。
がんばれ。

万代最大売上げの前浜店は、
店員全員の気合がみなぎっている。

万代魚崎店

万代薬店が入った、
600坪のフード&ドラッグ。
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午前11時ともなれば、
お客でごった返す。
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阿部社長は、店に入るとすぐに、
陳列を手直しして歩く。
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お客にも対応。
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農産部門の藤本君が、
立ち売り。
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この店も売場の広さを活かして、
アイランド型の水産売場。
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惣菜売場にも多くのお客。
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セミセルフレジを導入して、
たくさんのお客でも、
待たせることがなくなった。
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日差しの差し込む入口で、
川上政人店長と写真。
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今日の関西は快晴だ。
暮れとは思えない暖かさ。

この暖かさが商売にどう影響するのか。

万代春日野道店。
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300坪の小型の繁盛店で、
駐車場に入る車が、
道路の両サイドから
順番待ちでに並ぶ。
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お客が次々と入ってくる。
自転車客も多い。
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売場では売れていくそばから、
スタッフが補充陳列作業に大わらわ。
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阿部社長は農産出身。
店に入るとすぐに、
白菜の半切り、四つ切り、球の、
売場を変更する。
「野菜の相場が高いのに、
四つ割りが少なくては、
お客さんが買いにくい!」
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そのバックヤードにうれしい掲示。
私が食品商業編集長時代に出した
「陳列と演出の教科書」。
その前段の「陳列と販促の教科書」も、
万代のテキストだった。
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市野勝弘店長、頑張ってください。DSCN9496-1

万代阪神ショッピングセンター店DSCN9498-1
阿部社長は売場の隅々を見て回る。

そして商品の前出しで、
売場の乱れを直していく。DSCN9503-1

小林雅也店長は、
万代カレッジ2期生。DSCN9505-1

万代西宮熊野店DSCN9509-1

300坪クラスの小型店で、
来年、改装を計画している。DSCN9517-1

森智史店長は、
万代カレッジ1期生。
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万代西宮門戸店
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元気なピースサインは、
近藤圭介店長。
万代カレッジ2期生。
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カレッジの受講生が、
店長として頑張っている。

万代知識商人大学学長としては、
うれしい限り。

万代伊丹野間店
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どの店でも、
阿部社長の売場チェックと、
改善指導が続く。
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西田竜也店長。
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万代塚口店
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夕方のピーク時間帯で、
売場にお客があふれている。DSCN9604-1

2人のプロ商売人の後ろ姿。
阿部社長と藤本誠次店長。
2人で売場を手直ししながら、
店の売上げ状況を情報交換する。
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藤本店長は万代ナンバー1の新店店長。
失敗の許されない店舗の、
立上げ店長として活躍する。

万代に入社して、25歳で店長になり、
もう30年の店長歴。

塚口店も繁盛店に仕上げている。
万代5本の指に入る。
今日1日の売上げは、
3000万円にちょっと届かないところか。
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日も陰ってきて最後は、
万代尼崎食満店DSCN9636-1

武中奏人店長。
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万代は正月3ガ日を休む。
だから30日、31日に、
お客が正月の分の食材を購入しに来る。
人によっては、2日続けてくる。

だから暮れの2日間は、
どこよりも忙しい。
どこよりも稼ぐ。

その模様を1日かけて、
見て回った。

実にいい勉強になった。
そして万代の強さと、
まだまだできていない点を、
私なりに十分に把握した。

その場を用意してくれた加藤徹会長と、
阿部秀行社長。

そのお2人と、
今年最後の食事会。
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おいしいワインとステーキ懐石で、
私は大満足。

万代の一番長い日。
やはり神は現場にいた。

〈結城義晴〉

2017年12月29日(金曜日)

田原総一朗「成長の時代は終わった」とドラッカー「成長の定義」

昨日の12月28日夜の10時ごろ、
月刊商人舎2018年1月号を責了して、
商人舎の仕事納めをした。

そのあと、1年の疲れが出たのだろう、
帰宅してからも昏々と眠り続けた。

こうして疲れをとる。
眠るのが一番だ。

詩集「あさ」
吉村和敏・写真 / 谷川俊太郎・詩。
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「朝のリレー」
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女がほほえみながら
寝返りをうつとき
ローマの少年は柱頭を染める
朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき
耳をすますと
どこか遠くで
目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ
〈谷川俊太郎/詩〉

目覚めのリレーはないけれど、
ひとり熟睡して、夕方、
新横浜から東海道新幹線。
新大阪。
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車を飛ばして、
アゴーラリージェンシー堺。

入り口はもう正月気分。
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そして、ロビーには門松。
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部屋の窓からは堺港。IMG_3985.JPG7

さて、12月26日の朝日新聞デジタル。
政治評論家の田原総一朗さん。

「これだけの議席と支持率を
持っている安倍政権が
『異次元の金融緩和』を続けても、
長期金利が全然上がらないのは、
『成長』の時代が終わったからだ」

そう、「成長の時代」は終わった。

「安倍政権は、
一生懸命やっているのだろうが、
逆説的に、
成長の時代が終わったことを
証明する役割を果たすことになるだろう」

日本経済全体の成長の時代は、
終わったかもしれないが、
ひとつの企業は成長するだろう。
ひとつの店は成長するだろう。

日経ビジネスon-line。

ドラッカーの「見方、考え方」
経営コンサルタント藤田勝利の連載。
12月27日の項。

某企業の人事部人材育成チーム長と、
コンサルタントとの会話。

コンサルタント:
「人材育成とは、つまり、
何をすることだとお考えですか?」

人材チーム長:
「仕事のやり方を教えて、
一日も早く部下が
一人前になるように
することなんじゃないですか」

そこでドラッカー。
「使っている言葉の定義を明確にすること」

そして学校教育のある専門家。
「成長とは『自立と協調』が、
できるようになることです」

そして再びドラッカー。
「人間にとって、
成長ないし発展とは、
何に対して貢献すべきかを
自らが決定できるように
なることである」

(「現代の経営」より)

とすると日本経済は、
自立と協調ができなくなっている。

とすると日本経済は、
何に対して貢献すべきかを
自ら決定できなくなっている。

「眠り」が足りないのかもしれないし、
「目覚めのリレー」がないのかもしれない。

〈結城義晴〉

2017年12月28日(木曜日)

Kroger「Scan, Bag, Go」と年末年始「小さくて小刻みな幸福」

今日が(株)商人舎の仕事納めの日。

しかし、朝から、
最終入稿と責了の仕事。

私は今年最後の原稿執筆。IMG_3965.JPG7

ドラッカーの原書を調べて、
WorkとLaborの違いを書いた。IMG_3967.JPG7

冬の空は快晴。
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原稿を書き終わると、
今年最後の校正。
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終わりました。
いい雑誌となりました。

ご期待ください。
2018年新年1月号。

商人舎流通SuperNews。
11月商業動態統計|
販売額39兆4.6%増/卸5.7%増・小売2.2%増と好調

11月は好調だった。

クローガーnews|
キャッシャーレス”Scan, Bag, Go”を400店に導入

1月、Amazon Goのレジレス店舗実験。

3月、ウォルマートも、
実験店「Store No.8」で、
ノーキャッシャーを始めた。

今度はクローガーが、
「Scan, Bag, Go」のアプリ開発で、
レジレス化。
2018年中に400店。

セルフサービス店で、
一番多く人を配置しているレジから、
人をなくして、顧客に働いてもらう。

2018年には急速に広がるだろう。

商人舎流通SuperNewsは、
5月から充実させた。
今日の配信をもって、
2017年を終了。

ご愛読感謝します。

さて、ほぼ日の糸井重里さんが、
巻頭エッセイの「今日のダーリン」で、
年末年始の食事のことを書いている。

12月28日。
来年がじっと出番を待っている。
わたしたちは、
パンを食べたりごはんを食べたり。

12月31日、
年越しそばを食べる。

1月1日。
昨日はそばを食べたが、
年が明けたらもちだ。
雑煮の主役はあくまでももちである。

お節料理というものがあるけれど、
これもまた、言葉を、
食べているようなものだ。
重箱のなかの縁起やら厄除けやらを、
読むように食べる。

1月2日、3日。
建て前としては、
まだもちを食べ続けている。
そして、
すきまの目立つようになったお節料理も、
食べ続けていることになっている。

若いものやこどもたちは、
コンビニなどで、
調理パンなど買って、
ふつうの日のものを食べはじめる。

1月4日。
カレーを食すことに、
自然になっている。

1月7日。
七草がゆ。
つまり、おかゆを食べる。

年末年始とは、つまり、順繰りに、
パン、ごはん、そば、
もち、カレー、かゆを食べる日々。
これほど主食の変化する季節は、
他にはない――。

いいねえ。

今年も、糸井さん、
ありがとう。

朝日新聞「折々のことば」
第975回。
小さい幸せ
見つけるのうまいな
(写真家・加瀬健太郎の妻)

鷲田清一さん編著。
「休みに一家で温泉に行く。
倹約のため、夕食を部屋でとるのを諦め
訪れた変哲もない中華屋で
『火山が噴火したみたい』な
焼きそばにありつき、
『よかったなここにして!』と大喜び」

「幸福は小さく、小刻みに。
すると日に何度も幸せな気分になれる。
人と思わず顔を見合わせることも増える」

「夫をとっさにこう評した、
奥さんも素敵」

年末年始の、
小さくて、
小刻みな幸福。

それを届けるのが、
小売業・卸売業の仕事だ。

「小刻みな」というのが、
いいな。

〈結城義晴〉

2017年12月27日(水曜日)

2018年度日本経済成長率1.5%と「損得より大事な物差し」

朝から東京タワーの下。
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目を移すと、愛宕ヒルズ。
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冬の快晴の空が気持ちいい。

毎月恒例の(株)True Dataの取締役会。
代表取締役社長は米倉 裕之さん、
取締役は石井 賢治さん。
二人が常勤。

社外取締役は5人。
(株)産業革新機構の竹久健さん、
(株)プラネット常務取締役の松本俊男さん、
GCA(株)の中津武さん、
(株)コーポレイトディレクションの田窪伸郎さん。
そして結城義晴。

私がもう一番の古株の、
取締役になってしまった。

今期も好調な業績。
役員、社員の努力のたまものです。

この商人舎公式ホームページにも、
右段に張り付けてありますが、
ウレコン
ID-POSマーケティングの羅針盤。
ご覧ください。

横浜駅に戻ってくると、
横浜高島屋に空と雲が映っていた。
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さて日経新聞最終面の「私の履歴書」
今月は江夏豊。
元プロ野球投手。
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阪神タイガースから南海ホークス。
そして広島カープ。
そのカープで、
日本シリーズ優勝を遂げるが、
対近鉄バッファローズとの第7戦。

4対3でリードした9回、
無死満塁。

ここで江夏は、
生涯「最高傑作」の投球を見せる。
のちに山際淳司が、
「江夏の21球」と題して、
素晴らしいノンフィクションを書く。
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昨日、今日は、
その21球について語る。
豪快に見えて、繊細。

相反する要件を満たすと、
天才や異才となる。

江夏豊はそれだ。

さて日経新聞の経済コラム「大機小機」
コラムニストは墨田川さん。
「2018年度の成長率を占う」

もちろん日本経済の成長率。

「17年度は明らかに、
景気上昇期に位置している」

「18年度予想については、
高位平均が1.5%、
低位平均が1.0%である」

「18年度が景気上昇期か
下降期かは分からない」

それでも墨田川さんの予測は、
「一応引き続き景気上昇だと仮定すると、
1.5%程度の成長率が妥当なところ」

すなわち、「潜在成長力」の1%程度を、
「やや上回る程度の緩やかな成長が続く」

墨田川さんだから、
かなり信頼がおける。

ということで、
1.5%成長が来年の水準。
ただし、今後のリスク要因がある。

最多が「中国景気の悪化」
「円高」も考えられるし、
「国際間の緊張や軍事衝突」
「米国景気の悪化」なども指摘される。

しかしそれでも、
18年度の成長率は1.5%程度。

来期の予算なども、
1.5%プラスを基準に、
わが社・わが店の状況を見定めて、
設定されることになる。

朝日新聞「折々のことば」
いまは「ためになる」とか
「役に立つ」以外のものは
存在しちゃいけない
ような
風潮があるけれど
私はそれがどうにも
不快なんです
(コラムニストの中野翠)

賛成だ。

だから私はいつも言う。
「すぐ役立つことは
すぐに役に立たなくなる」
(橋本武)

編著者は鷲田清一さん。

「落語のいいところは、
損得と関係なしに
『存在を楽しく許している』ところ」

「ものごとには表と裏、底と天井、
さらには抜け穴すらあって、
それを覗かせながら
笑いに転化させる落語は、
心の機微の分かるオトナに
なるための格好の教材」

最後に中野翠の言葉。
落語は、
「損得より大事な
物差しがあることを
教えてくれる」

損得より大事な物差し。
それは「善悪」だけではない。

損得も、ものすごく大事だ。
しかしそれより大事な物差しがある。

年末商戦においても、
来年度の1.5%成長においても、
「江夏の21球」においてだって、
このことは変わらない。

〈結城義晴〉

2017年12月26日(火曜日)

とくし丸「グッドライフアワード」受賞と塩野七生「経験と想像力」

2018年までのカウントダウン。
26! 27・28・29!!
30! 31!!

あと6日。

それにしても、
年末気分が盛り上がらない。
不思議。

総務省と厚生労働省の発表。
日経新聞の記事。
「失業率11月2.7%、
24年ぶり低さ」

11月の完全失業率は、
季節調整値で2.7%。

10月から0.1ポイントのダウン。
5カ月ぶりに改善し、
24年ぶりの低さ。
こちらは総務省。

11月の「有効求人倍率」も1.56倍。
こちらは厚労省。

全国のハローワークで仕事を探す人、
1人に何件の求人があるかを示す数値。

約44年ぶりの水準に上がった。
前月比で0.01ポイント増、
高度経済成長期の74年1月以来、
43年10カ月ぶりの高水準。

完全失業者は178万人で、
1年前から19万人減少。
1994年12月以来の少なさ。

「完全失業率」には、
「ミスマッチ失業率」が3%程度含まれる。
求人があっても条件で折り合わずに、
起きてしまう失業。

だから3%割れは、
「完全雇用」状態に近い。

企業の求人に対して、
実際に職に就いた人の割合を示すのが、
充足率。

それは11月に14.2%。
比較できる2002年以降で最低を更新。

11月の正社員の有効求人倍率は、
1.05倍で過去最高。

賃金水準が高い正社員が増えて、
家計の心理が改善し、
消費も持ち直している。

総務省の11月の家計調査。
2人以上世帯の消費支出は27万7361円。
物価変動の影響を除いた「実質」で、
前年同月比1.7%アップ。
3カ月ぶりの増加。

消費は少しずつ回復している。

いい感じで年末際の商戦へ。

カウントダウンの26! 27! 28!
そこまでいけば、
クリスマス商戦と同じ、
短期決戦。

忙しいけれど、
体を動かして仕事する。
まっしぐらに。

それはそれで壮快だ。

この一瞬の積み重ねが、
君という商人の全生涯。
〈倉本長治〉

さて、住友達也さんからメールが来た。
(株)とくし丸代表取締役、
兼オイシックスドット大地(株)代表取締役。
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報告の第1は、とくし丸が、
環境省「第5回グッドライフアワード」で、
環境大臣優秀賞を受賞。

おめでとう。

高齢者の「食環境・生活環境」を、
とくし丸がサポートして、
その活動が認められた。

第2に、そのとくし丸は、
日本全国に展開して、
残すは5県となった。

しかし来年2月に、
熊本県での開業を準備中。

残りのとくし丸空白県は、
宮城、新潟、宮崎、沖縄の4県のみ。

住友さんは宣言する。
「2018年には、必ず全国47都道府県で、
とくし丸が走れるようにしたいと思います」

連絡は⇒http://www.tokushimaru.jp/zenkoku/

現在、とくし丸は全国で、
約270台が稼働中。
顧客の数は、約4万人。
しかもその顧客の平均年齢は、
ほぼ80歳前後。

第3に、このネットワークを活用して、
「おばあちゃんのレシピ大賞」を実施する。

ますます盛んで、
これも年末に向けて、
明るいニュースだ。

思えば2年半前、
月刊商人舎2015年4月号で特集した。
ネットスーパー! 移動スーパー!!
ポスト・モダンのノンストアリテイリングはどっちだ?!
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とくし丸も全国区となって、
うれしい限りだ。

前近代の個人事業主が、
近代化のスーパーマーケットと、
マッチングしてとくし丸を展開する。
それ自体が「商業の現代化」だ。

その2015年4月号の巻頭Message。
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世間良し、天も良し。

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

近江商人の商売哲学にして、
世界商業の現代化原理。
「三方良し」。

リアル店舗のスーパーマーケットも、
ネットスーパーのイトーヨーカ堂も、
移動スーパーの「とくし丸」も。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

こうでなくてはいけない。
商売の神様も仏様も、
解脱の手助けはしてくれない。

それが小売業の近代化の次に、
商業の現代化を果たすときにも、
貫徹すべき大原則である。

規模のメリットを追求し、
生産性の向上を追いかけ、
結果、行き詰まってしまった近代小売業。

ここまでは工業化すべきであり、
ここから先は工業化してはならない。
二つの性格を持った産業。

それが私たちの小売業、
私たちのチェーンストア、
私たちの消費産業。

リアル店舗小売業も、
ノンストアリテイリングも、
ネットスーパー、移動スーパーも。

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。
〈結城義晴〉

さてさて、日経新聞オピニオン「時論」。
「失望が生むポピュリズム」
塩野七生さんが帰国して、
インタビューに応じた。

「ギリシア人の物語」全3巻を書き上げた。
私、大大大ファン。
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「歴史を見てみると、
魚は頭から腐る。
頭は一番重要で、それが政治」

企業経営と全く同じ。

「民衆は相当、最後に至るまで、
健全なんですよ。
しかし政治が最初に腐ると、
民衆がいかに一生懸命にやっていても
国力がどんどん下がってくる。
だから政治が機能してくれなきゃ、
困るんです」

トップマネジメントが最初に腐ると、
社員がいかに一生懸命にやっていても、
企業力がどんどん下がってくる。

「私は民主政自体はやっぱり
最良の制度だと思ってます。
民主政下で初めて、
自由が花開くからです」

「自由とは基本的には思考の自由で、
イノベーションにつながるわけですね。
今までにない新しい考え、戦略、戦術が
生まれる可能性がずっと高い」

会社組織もその意味で民主政で、
思考の自由がなければならない。

それがイノベーションにつながる。

アレクサンドロス大王は、
ペルシャを支配下においたものの、
死後、覇権は長続きしなかった。

「王政の欠陥は、
後継者がふさわしいかどうか
分からないということなんです」

「総司令官の戦略、戦術の成功は
しょせんは兵士たちの働きにかかる。
総司令官が一介の兵士たちのことを
一番分かるのは経験したからではない。
彼らには想像力がある」

「経験しないと分からない人は、
想像力がない」

「よく下積みをやらなければ
下積みの気持ちは分からないと言う。
それはトップクラスには当てはまらない」

トップクラスというのは、
超一流の人物のこと。

鈴木敏文前セブン&アイ会長。
自分では実務を経験しなかった。
店も見ようとはしなかった。

しかし、鈴木さんには、
トップクラスの想像力があった。

「戦後復興に携わった下河辺淳さんが
国土事務次官を辞める時、
松下電器産業の松下幸之助さんに、
『ぜひウチに来てくれ』と言われた」

さすが下河辺淳さん、
さすが松下幸之助さん。

「でもその時に『工場からやってくれ』と
条件を出されたから
やめた方がいいと考えた」

「松下幸之助さんは経営者として、
相当にバランスの取れた男です。
しかし彼にも下積みをやらないと
下積みのことは分からない
という考えがあったのではないか」

「下河辺さんに言わせれば
『それくらいの想像力がなくて
国土計画なんてやっちゃいられない』と」

商人は想像力がなければいけない。
もちろん政治家にも学者にも、
ジャーナリストにも、
コンサルタントにも、
超一流であるためには、
そんな想像力が必須だ。

経験は何にも勝る貴重なものだ。
しかし経験しないと分からない人は、
想像力がない。

〈結城義晴〉

2017年12月25日(月曜日)

「見えないもの」「賢者の贈り物」と川野幸夫「外税表示の効用」

Everybody! Good Monday!
[2017vol52]

2017年第52週、つまり最終週。
12月も第5週、今週日曜日で、
2017年は終わる。

そして今日はクリスマス。

冬もみぢ聖鐘ひびく過疎の町
〈朝日俳壇より ドイツ・ハルツォーク洋子〉

(大串章選評)
過疎化現象はドイツにも見られるのか。
聖鐘が心にひびく。
世界中でクリスマスを祝っている。

Weekly商人舎・月曜朝一。
2週間販促企画。

今日の25日から28日までの、
中だるみ・小休止の4日間に、
徹底した「おためしのおすゝめ」。
「試食・試飲・試着・試用」の提案実施。

月刊商人舎10月号[特別企画]
2017年末商戦「戦略計画」。

さて、朝日新聞「折々のことば」971回。
サンタクロースが
いなければ……

人間のあじわう
よろこびは、

ただ目にみえるもの、
手でさわるものだけに
なってしまうでしょう。

(フランシス・P・チャーチ)

1897年、ある少女が新聞に質問を寄せた。
「サンタクロースってほんとにいるの?」

記者がこう社説で、上記のように答えた。

「人間が頭の中でこしらえ上げたものだ
などとは言えない」と。

編著者の鷲田清一さん。
「ほんとうに大事なものは、
見えないものからなっている」

私もそう思う。

毎日新聞巻頭コラム「余録」
O・ヘンリーの短編小説「賢者の贈りもの」。
昨年12月16日のこのブログでも書いた。

若く貧しい夫婦は、
クリスマスに互いに
何を贈るか思案する」

目抜き通りのショーウインドーで、
妻がきれいなくしを見ていた。

それを思い出した夫は、
自分の大事な時計を売って、
そのお金でくしを買う。

一方、妻は自分の美しい髪を売って、
夫の時計につける鎖を買う。

哀しくも美しい行き違い。
「胸に染みるクリスマスの物語」

余録も願う。
「『賢者の贈りもの』のような、
ささやかな幸せが奪われないように」

そのために努力したい。

晴れ渡る空一枚の寒さかな
〈朝日俳壇 高崎市・山本 春樹〉

さて今日は午前中に、
二宮護さん来社。
IMG_4419
腕利きの単行本編集者。
作家でもある。
特にビジネス書に関しては、
私の知る限り随一。

ちょっと行き違いがあって、
打ち合わせは半分ほどの目的しか、
果たせなかった。

私の責任です。

すみません。

その後、夕方4時に日本橋。
日本スーパーマーケット協会。

会長の川野幸夫さんが、
この年末にお出ましくださって、
調査結果発表と記者会見。
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スーパーマーケット3協会の11月調査。
江口法生さんが説明。
日本スーパーマーケット協会専務理事。
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「生鮮食品は4月以降、1勝7敗。
相場安が最大の理由。
水産は19カ月連続前年割れ、
畜産は4月以降、8勝0敗」

商人舎流通SuperNewsで、
すでに報道している。
11月スーパーマーケット統計|
既存店横ばい/ボジョレー・ヌーボーは大苦戦

その後、川野会長のスピーチ。
DSCN8173.JPG7
「スーパーマーケットの売上げは、
消費税率アップ以来、
比較的堅調に推移しています」

「その理由は、
消費税値上げ⇒可処分所得減る
⇒家で料理しよう」

「しかし私は、
価格表示の問題が一番大きいと思う」

平成25年法律第41号特別措置法によって、
「総額表示を要しないこと」とされた。
つまり「外税表示」が認められた。

川野さん。
「総額表示を続けた会社は業績が悪くて、
慌てて変えた」

しかしこの特別措置法は、
2021年3月までの期限立法だ。

「その後も、総額表示義務が続けば、
一気に景気が悪くなる」

川野さんの主張。
「期限を延ばすか、あるいは、
延長法の制定が必要です」

私も絶対に、そうだと思う。

その後、質疑応答。
川野さんはすべての質問に、
本当に丁寧に答えてくださった。

私も質問したが、
「ん~、難しい質問です……」
と言ってから、
ちゃんと答えてくださった。

感謝したい。

その後、懇談。
DSCN8210.JPG7
ポリティカル・マーチャントの話となった。

そして今年最後の、ツーショット。
DSCN8211.JPG7
今年もお世話になりました。

ありがとうございました。

では、みなさん、今週も、
「賢者の贈り物」の精神で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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