結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年06月06日(水曜日)

大リーグの革新的継投策と「待てよ」「あり得るぞ」

関東甲信地方が梅雨入り。
ずいぶん早い気がするが、
それでも平年より2日早いだけ。
昨年よりも1日早い。

アジサイの花がひときわ輝いて見える。

早稲田大学童謡研究会の歌。
「アジサイ」など口ずさむ。
IMG_4938.JPG8

アジサイの花は
あしたに咲く花♬
IMG_4940.JPG8

今朝、3時まで、
横浜商人舎オフィスで原稿書き。

タクシーで帰宅して、
仮眠してから最後の校正。

すべて私の原稿が遅れたため。
みんなに迷惑をかけた。
すみません。

それでもCoverMessageを書き、
今月のMessageを書き、
特集のまえがきを書き、
特集の1本目、2本目、3本目の原稿と、
特集のあとがきを書いた。

5万字くらいにはなっただろうか。
そうすると全編、
結城義晴執筆といった雑誌になる。

もちろん巨匠の先生の原稿や、
久しぶりの先生の労作などもあって、
いい特集となりました。
ご期待ください。

さて、午後3時くらいまでに、
すべての記事を責了して、
成田国際空港に向かう。

梅雨空から雨が降って、
空港への高速道路は土砂降り。

第1ターミナル南ウィングに到着して、
カウンターでパスポートを提示して、
搭乗券を手に入れる。

Eチケットなので、
最近はパスポートだけで、
搭乗券を出してくれる。

便利だ。

しかも私は、
ANAのプラチナカードを持っているから、
本当に厚遇を受ける。
ありがたいことです。

そのあといつもの保険に入り、
いつものWi-Fiのルーターを借りて、
そのあと自動チェックイン。

これらもすべてルーティンワークのように、
手順が決まっている。

昨年は12回のアメリカ視察研修をした。
だからもう空港に着いてからの手順は、
完全にルーティンとなった。

51番ゲートに向かうと、
もう万代ドライデイリー会の面々が参集していた。

今回は(株)万代前会長の加藤徹さんも参加。
現在は親会社の万代油脂の社長。
そして万代知識商人大学理事長。

いつもの事務局メンバーと会って、
打ち合わせも早々に、
全員参加の顔合わせ。
IMG_4946.JPG8

短いスピーチをして、
ANAのNH178便に乗り込んだ。
IMG_4948.JPG8

いざ、ワシントン州シアトルへ。

流通のことではないけれど、
最近、アメリカで面白い革新があった。

baseballにおけるInnovationだ。

世界最高峰のメジャーリーグ。

投手起用が変わってきた。
タンパベイ・レイズ。

上位に強打者が並ぶ相手の打線に対して、
実力派救援投手を先発で起用する。

まず立ち上がりの難関を、
本来は締めの有力投手で突破する。

そのあとで、今度は、
長い回を投げられる投手にスイッチする。

この新しい継投策が成果を上げている。

最初の「実験台」になったのは、
ロサンゼルス・エンゼルス。
もちろん大谷翔平が所属するチーム。
トラウト、アップトンらが並ぶ上位打線。
そこに本来は救援の右投手ロモが、
2日連続して先発。

合計2回3分の1を無得点に抑えた。
ケビン・キャッシュ監督。
「右に偏った打線に対しうまくいった」

すごい継投策だ。

メジャーリーグでも、賛否両論。

シカゴ・カブスのダルビッシュ有。
「先発としての仕事を
探している人たちからしたら何なの、
という話」

ホワイトソックスの救援右腕ジョーンズ。
「理にかなっている」

マネジメントする立場から見ると、
私は実に面白いと思う。

アメリカのメジャーリーグ。
進取の精神にあふれている。
だから大好きだ。

流通業でも同じように、
発想の転換やイノベーションへの挑戦が、
次々に出てくる。

しかし大谷翔平の二刀流。
投手と打者で超一流。
6.png7
現在のところ、
こんなに痛快なイノベーションはない。

その意味で日本人として、
誇りに思いつつ、アメリカに渡る。

ちょっと前の「ほぼ日」
糸井重里さんのエッセー。
「今日のダーリン」

「まったくオリジナルのアイディア
なんてものはない」
「ほとんどのイノベーションは、
これまでは関係ないと
思われていたものを組み合わせて、
“待てよ” “あり得るぞ”と
感じることからはじまる」

「その組み合わせは
偶然である場合もあるし、
意図的にそういうことを
試みる場合もある」

「もともと、いかにも
関係ないように思われていた
組み合わせだから、
まずは違和感が生じる」

「とても変だったり
実現不可能に見えたりすることだろう」

「さて、ここからが
知恵の使いどころである。
その違和感は、もしかしたら
価値になるのではないか?
その実現不可能性は、
どういう理由でなのか?」

「そういうことなら、
ある程度ではあっても、
天啓とかでなく、
ふつうの理性で考えられる」

「ダメだとわかっても
忘れなくていいし、捨てなくていい。
漠然とどこかに取っておけば、
また新たな組み合わせの材料に
なるかもしれない」

「そして”待てよ”と考えた領域はすでに、
それまでよりも広くなっているはずだし、
“あり得るぞ”と感じたことは、
少なくとも、じぶんを含めただれかへの
新しい問いかけになる」

「さらに考えを進められたり、
実験なんかができたら、
いままでなかった魅力的なものごとが、
ほんとうに世に現れるということにもなる」

これです。

「ぼくは、このところ、
“組み合わせ”の方法を、
けっこう本気で考えるようにしている」

投手の継投など、
まさに組み合わせの方法だ。

Innovationの概念を考え出したのが、
ヨーゼフ・シュンペーターだ。

そしてシュンペーターは、
イノベーションを「新結合」と表現した。
英語ではNew Combination。

レイズのキャッシュ監督は、
「待てよ」「あり得るぞ」と考えて、
新しい組み合わせを実行した。

実にいい話だ。

そのアメリカに向かう。

「待てよ」「あり得るぞ」
これです。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.