結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年11月03日(土曜日)

文化の日の「文化のために経営を合理化せよ」

今日11月3日は、
文化の日。
国民の祝日に関する法律の趣旨は、
「自由と平和を愛し、
文化をすすめる日」

72年前の今日、
三権分立の確立に向けて、
日本国憲法が公布された。

「文化」という言葉は、
坪内逍遥のネーミングだとか。
ラテン語では「cultura」
英語では「culture」

三つの意味がある。
第1は、文化、文明。
第2は、教養、洗練。
そして第3は、培養、培養液。

倉本長治の「商売十訓」では、
第九訓にある。

文化のために経営を合理化せよ
kuramoto

『お客様のためにいちばん大切なこと』
私の著書から引用しましょう。
中経出版刊。
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――「文化」と「合理化」。
倉本長治は、
なんとも結びつきにくい概念を二つ、
池に投げ込むようにして、
第九訓をつくりました。
長治独特の言い回しです――。

――ドラッカーは、言います。
「仕事が出来る者は、集中する。
集中するための原則は、
生産的でなくなった過去のものを
捨てることである。
過去を捨てなければ、
明日をつくることは出来ない」
これが、「経営の合理化」です。
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――ドラッカーは、言い切ります。
「あまりにわずかの企業しか、
昨日を捨てていない。
あまりにわずかの企業しか、
明日のために必要な資源を
手にしていない」
経営合理化とは、
人員の削減ではありません。
昨日を捨てることです。

「死臭を防ぐことほど、
手間のかかる無意味な仕事はない」
これもドラッカーの言葉。

――生産的でなくなった
過去のものを捨てる。
何が残るか。
生産的な過去のもの。
それが「文化」です。
明日につながる昨日のもの。
それが「文化」です。

だから「文化」のために
「経営」を「合理化」することは、
なんら矛盾するものではないのです。
全うな理屈となります。

とりわけ、ここでいう「文化」を、
「企業文化」と捉えると、
『商売十訓』第九訓は、
明快になります。

不要となった過去のものを捨て去る。
それが、経営の真髄です。
マネジメントの本質です。

では、何が、不要な過去のものなのか。
非生産的なもの。
明日につながらない過去のもの。

ここにはノスタルジーはない。
「企業文化」をつくっていくうえでは、
それ自身が商品価値を持たない限り、
過去のノスタルジックな要素は、
「死臭」でしかないのです――。

2008年の発刊ですから、
ちょうど10年前の著書。

日経ビジネスオンライン。
10月29日(月)の「今日の名言」。
非効率にこそ
利益の源泉がある
〈野口実エービーシー・マート社長〉
ABCマート

「靴は1つ並べてあると、
後ろには10サイズあります。
洋服ならS、M、Lを
並べておけばいいので、
本当に非効率ですよね」

「それでも商売は
非効率なことを極めると利益が出る。
だから我々はあえて
それを徹底してやります」

これも商売十訓に通じる考え方だ。

最後に、11月の商人舎標語。
トライアングル競争に備えよ!

三人寄れば文殊の知恵。
ユリウス・カエサルの三頭政治。
キリスト教の三位一体。
モンテスキューの三権分立。

金銀銅のメダルには、
レース型競争の美しい序列がある。
そしてトライアングルの関係には、
すべてを包含する不思議な安定性がある。

寡占とは少数の競争者によって、
市場のほとんどが占有されてしまうこと。
三占は三者によって支配され、
複占は二者によって制覇される。

寡占のとき、市場は競争に沸き立つ。
三占は意外にも市場を落ち着かせ、
長きにわたって安穏とした序列を保つ。
そして複占となると市場は衰退する。

フィリップ・コトラーの観察は、
強いマーケットリーダー、
しなやかなマーケットチャレンジャー、
そして多くのマーケットフォロワー。

しかしマーケットニッチャーがいる。
より多様で個性的なニッチャーたち。
彼らが小さくても多彩な豊かさを生み出し
新しい市場創造の苗床となる。

フォロワーたちは消え去っていく。
舞台から降りることで、
進化を促進させる。
そして新しい時代がやってくる。

日本の小売産業は今、
新しい同盟の時代を迎えている。
特に総合スーパーとスーパーマーケットは
三極三占の様相を呈し始めた。

そのトライアングル競争の中、
あなたはどこにいるのか。
あなたは何をするのか。
どう役立つのか。

三人寄って文殊の知恵を出すか。
三頭政治でマネジメントするか。
三位一体で人心を掌握するか。
三権分立で機能を拮抗させるか。

トライアングル競争の中で、
あなたはどこにいるのか。
あなたは何をするのか。
どう役立つのか――――。

11月3日に、
「三づくし」のMessage。

よい週末を。

〈結城義晴〉

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