結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年12月18日(火曜日)

セブン-イレブン古屋一樹の「来年の消費動向」と「飽和否定論」

今日は朝から東京・小平。
午前中は第一屋製パン(株)の取締役会。
今年最後の会議。

その後、草門去来荘。
和食と炭火地焼鰻の専門店。
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経営は際コーポレーション(株)。
代表取締役は中島武さん。
レストラン界の寵児。

2017年10月決算の年商318億円、
KIWAグループ店舗は、
国内381店、海外7店舗で、
総計は388店舗。

紅虎餃子房は全国に77店、
万豚記は20店あるが、
この草門去来荘はこの店だけ。IMG_38657_

暖簾をかき分けて、
600坪の敷地に入ると、
竹林が現れる。
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その中に古民家風の店がある。IMG_07278

入口に囲炉裏。
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個室もある。
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米を炊く青い窯。
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懐石料理をいただいて、
今年の反省と来年の抱負など、
大いに語り合う。

草門去来荘。
一度行ってみてください。

JRの武蔵野線、南武線、
それから東急東横線を乗り継いで、
横浜商人舎オフィスに戻る。

来客あり。
(株)日本リテイル研究所のお二人。
椎名敏也さん(中)と植栗雄太さん。
椎名さんは代表取締役社長、
植栗さんは企画・業務部ゼネラルマネージャー。
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来年1月30日に特別講演をする。
「ドラッグストアMD研究会」政策セミナー。

この研究会は、
故宗像守さんが始めた。

日本チェーンドラッグストア協会は、
この研究会がきっかけとなって発足した。

ドラッグストア業界では、
本当に重要な会合だ。

月刊商人舎8月号特集は、
我ら、ポリティカル・マーチャンツ!

その中で掲載したのが、
ポリティカル・マーチャント宗像守論
ドラッグストア産業の基盤をつくり

薬事法改正を成し遂げた男の軌跡

この時にも、椎名さんにお世話になった。

宗像さんは、今年6月27日早朝、
急逝した。
享年63だった。

椎名さんも植栗さんも、
その宗像さんの後を継いで、
奮闘している。

私も、できることは何でもお手伝いする。

さて今日の日経新聞に、
古屋一樹さんが登場。
(株)セブン‐イレブン・ジャパン社長。
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編集委員の田中陽さんが、
的確な質問をしている。

タイトルは、
「コンビニから見た消費動向」

まず何をどう売れば売れるか。
「商品の価値や新しさが
正確に伝わると反応はいい」

例えばサンドイッチは、
200円台後半がよく売れていた。
そこに399円のローストビーフサンドを、
2倍の価格だが投入。

「極めて好調だ」

おにぎりの売れ筋トップは、
ツナマヨネーズの115円。

しかし2番目は、140円の紅しゃけ。
「価格よりおいしさだ」

もちろんセブン‐イレブンでの話。
他業態や他社で適用できるか。

しかしこの消費動向は重要だ。

「消費の雰囲気としては
10年前の金融危機のように
価格志向は根強いものの、
コモディティ化しないように
商品を変えていけば
単価は上げることができる」

鈴木敏文前会長の言い回しに似てきた。
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田中陽さんの指摘。
「商品に対する視線は相変わらず厳しいと」

古屋さん。
「消費者は売場の変化をよく知っている。
商品や売り方を1年変えないと、
店の売上高は前年比で1、2%落ち込む」

下りのエスカレーター。
じっと立っていると、下がる。

しかし「価値のある新商品」を投入し、
「店のレイアウトなどを変える」と、
「3、4%増える」

顧客は店や売場の変化を求めている。
もちろんより良い変化である。

変化させるのは、
⑴商品そのもの
⑵レイアウトなどの「売り方」

地域別の変化。
「東京、名古屋、大阪などの都市部はいい。
地方でも出店の密度が高い地域は、
悪くはない」

時間帯別の変化。
「夕方に変化がある。
働く女性が帰宅途中に夕食用として
総菜類や冷凍食品を買っているようだ」

田中さんの質問は、
来年の消費動向

古屋さん。
「比較的明るいのではないか」

「気持ちが高揚するイベントが
目白押しだからだ」

まず5月に元号が変わる。
「新たなスタートだ。
2000年のミレニアム時もそうだった。
消費は盛り上がるはずだ」

スポーツにも古屋さんは注目する。
女子サッカーのワールドカップが、
6月7月にフランスで開催される。

ラグビーワールドカップは、
9月から11月には日本で開かれる。

「人の移動も多くなり、
いろいろな場所で消費が活発になる。
東京五輪・パラリンピックを
翌年に控えてプレイベントもある。
消費は心理的な面で左右されるから
明るい話題は追い風だ」

これも鈴木さんの持論。

つまりセブン‐イレブンには、
依然として鈴木イズムが貫かれている。

一方、懸念材料。
「だれもが消費増税を挙げるだろう。
気になるのは10月の引き上げ時期だ。
これまでの増税実施時(4月)とは
違う動きがあるかもしれない」

鋭い。

「いつもなら秋から冬にかけては
重衣料(コートなど)のような
値の張る商品が売れるが、
来年はどうなるか」

セブン‐イレブンではコートは売らない。
だからこの発言は、
セブン&アイ全体への見方である。
「年末商戦、高額消費への影響は心配だ」

来年の年末商戦に向けた高額消費は、
ダウントレンドだという読みだ。

パートやアルバイトなど、
人手不足の問題。

古屋さん。
「こちらが選ぶ立場ではもはやない」

選ばれる立場になった。
つまり労働力は買い手市場。

「仕事内容や勤務時間などで
いろいろなメニューをそろえて
働きたいと選ばれる店でないと
やっていけない」

「学生アルバイトはセブンで働くことが
将来の役に立つような仕組みも必要だ」

最後に「コンビニ飽和論」に対して。
「店が同質化していたら
飽和だろう。

新たな商品やサービスを
提供すればそうではない」

これも鈴木敏文語録。

商業界刊の『岡田卓也の十章』第一章は、
「”建物”が多いだけで
“店”は少ない」
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鈴木敏文、岡田卓也、
同じことを言っている。

「いろんな場所で再開発があり、
都市の構造が変わってきている。
コンビニの出店余地はまだまだある」

スーパーマーケットもドラッグストアも、
まだまだ出店余地はある。

出店する側の頭が固いだけだ。

「店」の建物は増えるが同質化している。
顧客にとって必要で個性的な「店」は、
まだまだ少ない。

結城義晴流に言えば、
「ポジショニングのある店」は、
まだまだ多くはない。

その意味で来年も成長の余地は、
大いにある。
希望はある。

〈結城義晴〉

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