結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年12月29日(土曜日)

帰省ラッシュの日の「帰省」の意味と人生における「師」のこと

今日12月29日は帰省ラッシュ。
「帰省」という言葉、とても、いい。

一般的な意味は「故郷に帰ること」。
もともとの意味は、
「故郷に帰って親の安否を気遣うこと」
さらに「師のもとにおもむくこと」

帰省できる人々は幸せだ。

私にはもう、親がいない。
伯父夫妻が福岡に健在で、
だから今の私にとって帰省といえば、
伯父伯母の安否を気遣うことだろう。

師も一人ずつ逝ってしまった。
小学校、中学校、高校の師とは、
さみしいけれど、今や音信も交流もない。
多分、ほとんどの先生が、
亡くなられていると思う。

大学の師は、壽里茂先生。
早稲田大学名誉教授。
私は産業社会学研究の壽里ゼミに属した。
その壽里先生も永眠された。
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社会人になってからは、
商業界初代主幹の倉本長治先生、
二代主幹の倉本初夫先生。
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東洋大学名誉教授の川崎進一先生、
ペガサスクラブの渥美俊一先生。
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流通産業研究所の上野光平先生、
商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生。
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リテイルサイエンス研究所の城功先生、
日本生産性本部の細谷泰雄先生、
商業問題研究所の高山邦輔先生。
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(株)商業界で編集の仕事をしていたから、
とてもラッキーなことに、
たくさんの素晴らしい師があった。

緒方知行さん。
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そして今西武さん、高橋栄松さん。

商業界の上司で、
師のような存在でもあったが、
早々と亡くなってしまった。

アカデミズムでは、
慶応義塾大学の村田昭治先生、
学習院大学の田島義弘先生、
一橋大学の田内幸一先生。

ほかにもずいぶん多くの師から、
膨大なものを教えていただいた。
しかしみんな、逝去された。

だから師のもとに赴くこともできない。

帰省ラッシュで故郷に帰る人々には、
ちょっとうらやましさを感じる。

その今日、この冬一番の寒気が、
日本列島を覆った。

西日本新聞の巻頭コラム「春秋」
今日は上手い。

「除夜の鐘。人間の煩悩は108ある」

こんな解釈も紹介。
「四苦(4×9=36)と八苦(8×9=72)を
足せば108」

「この人も煩悩にとりつかれたのか」

「2011年以降の報酬額を
約90億円少なく装った上、
私的な損失約18億円を
会社の負担で処理させた、とされる」

「ざっと合わせて108億円に上る」

「クリスマスに続いて年越しも
拘置所で迎える境遇のよう」

「全国各地でゴーン、ゴーンと
鳴り響く除夜の鐘」
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朝日新聞「折々のことば」
第1330回。

「全自動忖度(そんたく)機」
(私家版・今年の新語大賞)

著述家・菅野完(すがのたもつ)さんの新語。
それが拡散した。

「あからさまな指示がなくとも
上の”意向”を察して
一様に、無反省に動く」

「忖度は本来、他人に思いをはせ、
心中を推し量るという
正の想像力を意味する」

しかし「それが組織人の
悲しいまでにいじましい
負の習性を意味するものにずれた」

もちろん2017年のモリカケ問題の際に、
盛んに使われて流行語となった。
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その「忖度」と「洗濯」をひっかけて、
「自動忖度機」

「社畜」は、
作家・安土敏さんの言葉。
安土敏は荒井伸也さんのこと。
サミット社長・会長を歴任した。
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勤めている会社に飼い慣らされて、
「会社の家畜」化したサラリーマン。

これも「全自動忖度機」と似ている。

荒井さんが次々に、
言葉を創り出していたころ、
私はずっと荒井さんと交流していて、
機知にとんだ知性に触れた。

知識商人は、
自動忖度機ではいけないし、
社畜でももちろんいけない。

「脱グライダー商人」であってほしい。
自分のエンジンをもって、
自分の意思で仕事する商人だ。

最後に日経新聞「大機小機」
タイトルは「不確実性の時代へ」
コラムニストは硬骨漢の一直さん。

「めちゃくちゃだとは予想していたが、
ここまでひどいとは思わなかった――」

ニューヨーク・タイムズの寄稿家の述懐。
もちろんトランプ大統領のこと。
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米国の政策の混乱ぶりは予想を超えていた。

フランスのマクロン大統領も、
ドイツのメルケル首相も、
ロシアのプーチン大統領も、
「欧米諸国の政治状況が
きわめて不安定になっている背景に、
人工知能(AI)に代表される
急激なデジタル革命があること
は間違いない」

デジタル革命は、
いいことばかりではない。
社会の変容をもたらす。

「技術の進歩は止められないが、
これまでは新しい技術が登場すれば
新たな職場が生まれた。
しかし、人間よりも知能が高い
アルゴリズムが登場しつつある時代では、
そんな楽観はできまい」

楽観は絶対に許されない。

「米国の景気拡大は10年目に入り、
世界経済は循環的に見ても、
保護主義にこだわる米国の
独善的経済政策からしても、
減速過程に入る可能性が高い」

来年は世界経済の減速。
それは日本の景気や商売にも影響する。

「不確実な時代に入ってゆく。
リスクに備えよう」

不確実な時代の感覚と認識が、
企業にM&Aを促進させる。
人々に安定志向を植え付ける。
それが小売流通業の人手不足につながる。

たとえば人手不足への対応は、
テクニックで解消することなどできない。

帰省ラッシュの12月29日。
その「不確実な時代のリスク」を思った。

こういう時には昨日に続いて、
ウィンストン・チャーチルの言葉。
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「変転する状況のただ中で、
ひとりの人間が終始一貫性を保つ
ただひとつの可能性は、
すべてを支配する不変の目標に
忠実でありながら、
状況に応じて変化することにある」

変わらぬことと、
変わること。
それを見極める英知こそが、
求められる。

〈結城義晴〉

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