結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年11月30日(金曜日)

セブン-イレブン「顔認証で無人コンビニ」と家康の遺訓

2018年11月最後の日。
明日から師走。
あと1カ月。

プロ野球はストーブリーグ。
ストーブ不要の陽気だけれど。

そのなかで巨人軍の原辰徳監督。
西武から炭谷銀仁朗捕手を獲得。
国内フリーエージェント権行使による。

阿部慎之助一塁手も捕手に戻り、
レギュラー捕手の小林誠司もいる。

どうするんだろう。

オリックスから中島裕之内野手を獲り、
一塁手には米国パドレスから、
ビヤヌエバ内野手を獲得。
27歳の20本塁打打者。

そのうえ、今日発表されたのが、
広島カープの丸佳浩外野手。
これも国内FA宣言。
丸は2年連続セリーグMVP。

こんなにいい選手ばかり集めて、
一体全体、どんな野球をするのだろう。

巨人ファンではないけれど、
ちょっと心配になる。
それに金遣いが荒いなあ。
気に入らない。

さて今日は一日、
横浜商人舎オフィス。

窓の下に見える遊歩道。IMG_0176.JPG8
落葉が美しい。

そして午前中に来客。
(株)紀文食品のお二人。
右が三好正信さん、
左は飯嶋雄次さん。
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実に楽しいひと時だった。IMG_0174.JPG8

三好さんは補佐役、
飯嶋さんは執行役員副本部長。IMG_0175.JPG8
保芦將人会長兼CEOの要望もあって、
様々な質問に答えた。

ランチはシェ・フルール。
著名な和フレンチレストラン。  IMG_0182.JPG8

野菜サラダが絶品。IMG_0179.JPG8

さて、日経新聞朝刊一面トップ。
顔認証で”無人コンビニ”

「セブン-イレブン・ジャパンは12月に、
顔認証技術で利用者を特定し、
会計ができる店舗を開く」

キャッシャーレス店舗は、
もちろんAmazon Goです。

ウォルマートもクローガーも、
「Scan & Go」や「Scan, Bag, Go」
顧客が自分で商品スキャンする。
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しかし日本のセブン。
「顔認証を使う実験店を、
NECグループが入る
東京都港区のビル内に開く」

面積は30㎡。
セブン-イレブン標準店は100㎡。
だから3分の1ほどの小型店。
こんな時に小型化のケーススタディ。

NECグループの従業員が、
あらかじめ登録した場合に利用できる。

ポイントは、
「カメラによる顔認証を経るか、
社員証をかざすと入店できる」

「商品のバーコードを読み取ってから、
顔認証をしたり
専用端末に社員証を掲げたりすると
会計が終わる」

「支払いは給与天引きとして、
現金や電子マネーなどで
決済する手間を省く」

商品の発注や陳列は従来通り店員が担う。
しかしレジ業務はなくなる。

これによって最低2~3人必要だったが、
終日1人にできる。
利用者のレジ待ち時間も少なくなる。

ほんとかよ。

一方、ローソンは4月に実験開始。
顧客がスマホのアプリを使って、
決済できるサービス。

ウォルマートやクローガーと同じ。
18年度末までに都市部の100店に導入。
「そのうえ清掃や商品陳列も自動化して、
25年度をめどに終日店員1人で
運営できる程度まで省力化を進める」

しかし、省力化、省人化を狙って、
こんな実験をしても、
絶対に上手くいかない。

米国Amazon Goは2021年までに、
最大3000店を目指す。
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しかもシアトルの1号店は、
年商5億円を超えるとの調査がある。

こちらは省人化ではない。
新しい体験価値の創造だ。

一方、中国では約70社が、
すでに1000店の無人店舗を出している。
無人コンビニ「ビンゴボックス」など、
すごい勢いで増えていて、
しかもほとんどがキャッシュレス。
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実際に中国のキャッシュレス化はすごい。
ただしこちらは省人化だが。

そんなこともあって安倍政権は、
来年10月の消費増税に際して、
「9項目の弥縫策」を提示する。
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その中にキャッシュレス化の推進がある。

⑴キャッシュレス決済時のポイント還元
〈中小店限定で9カ月間、還元率5%〉
これです。

⑵プレミアム付き商品券の発行
〈低所得、0~2歳の子育て世帯向け、
2万円で2万5000円券〉

ほかには、
⑶自動車、住宅購入者への税・予算措置
〈省エネ・耐震性の高い住宅にポイント、
住宅ローン減税拡充、車保有の税軽減〉
⑷個人番号カードへのプレミアムポイント
〈中小店ポイント還元実施後の一定期間〉

⑸防災・減災、国土強靭対策
⑹商店街の活性化
⑺幼児教育の無償化、年金生活者支援

そして懸案の愚策。
⑻飲食料品などへの軽減税率制度

最後に、
⑼増税時の柔軟な値上げを促す指針策定

ああ。

こんな飴を目の前にぶら下げられた国民。
増税分は財政再建に使うという、
将来への対策はどうなるのだろう。

静岡新聞巻頭コラム「大自在」

静岡だけに、徳川家康の遺訓を上げる。
「人の一生は重荷を負て
遠き道をゆくが如し」
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これは現在の日本の国民のごとし。

家康の遺訓はつづく。
「いそぐべからず」

世紀の大政治家・家康公に同感。

〈結城義晴〉

2018年11月29日(木曜日)

ゴーンの「拘置所暮らし」と「電話で宅配」の「時代の時間感覚」

中日新聞夕刊コラム「夕歩道」がいい。

中日新聞は、愛知県を中心に、
岐阜県、三重県、滋賀県から、
福井県、石川県、富山県の北陸、
そして静岡県、長野県まで対象にする。

発行部数は、
1位、読売新聞、
2位、朝日新聞、
3位、毎日新聞、
4位、日本経済新聞に次いで、
5位が中日新聞。

産経新聞より読まれている。

その「夕歩道」。

「古くは元首相が
その門をくぐったこともある」
東京拘置所のことだ。

「世界に知られた大物経営者を迎え、
図らずも日本の拘置所の実態に
国際的な注目が」

カルロス・ゴーン元日産会長。
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フランスの有力紙ル・モンド。
「精神的な圧力に常にさらされている」

「日本型刑事司法」では、
「取り調べに弁護士が立ち会えず、
否認するほど勾留期間が長くなる」

一応、明日の30日が拘留期限。

この取り調べは、
国際水準で「中世並み」とも言われる。

「フランス、ブラジル、
レバノンの駐日大使らが
入れ代わり立ち代わり
接見しては、懸念を示す」

「豪腕と破格の報酬で
日本型経営の常識を覆した国際人は、
日本の”人質司法”にも一石を投じるか」

昨日の日経新聞社会面。

東京拘置所を描写する。
1人部屋の「単独室」と、
定員6人の「共同室」がある。

「ゴーン元会長ら2人もそれぞれ、
単独室に入っているとみられる」

「単独室は広さ約3畳。
洋式トイレと洗面台が
備え付けられている。
トイレの便器はむき出しのため
目隠し用の板が用意されている」

「平日は午前7時に起床、
午後9時に就寝」

「食事は1日3食が提供され、
食物アレルギーや宗教上の制約にも
対応している」

「入浴は夏場以外は週2回。
平日は屋外の運動場で
1日30分以上の運動の機会が与えられる。
髪形や服装は原則自由だ」

「逮捕勾留中の面会は
弁護人や大使館員などに限られ、
家族の面会は認められないケースが多い」

カルロス・ゴーン容疑者。

どんな思いで入っているのだろう。

30数年前、同じ会社の先輩が、
労働組合のデモ中に逮捕されて、
同じく小菅の拘置所に、
1カ月ほど収監されていたことがある。

あの時は共同室だったと思う。

一切を認めず、黙秘を通したために、
拘留は1カ月に伸びたが、
最後は母親が面会に来たそうだ。
つまり身元が開かされてしまった。

あるコンサルタントは昔、
商人舎の忘年会の帰りに泥酔して、
一晩、豚箱に入れられたが、
それとは次元が違う。

しかし「日本型刑事司法」と、
日本型人質司法には、
欧米から批判が出るだろう。

さて、商人舎流通SuperNews。
ヨークベニマルnews|
郡山・台新店で「電話で宅配」サービス開始

(株)ヨークベニマルがはじめたのが、
「電話で宅配」
これは電話注文の宅配サービス。

高齢者は買物するのも困難な人が多い。
しかも一人暮らしだったりする。

いくらネットスーパーが発達しても、
高齢者はスマホやパソコンは使えない。

だから電話で注文したら宅配する。

電話で話をすること自体、
高齢者には生きがいとなる。

対象商品は店が扱う全商品。
宅配料金は1回ごとに300円(税抜き)。

月~金曜日に実施する。
午前9~11時に電話注文を受けて、
その日の13時~17時に従業員が配達する。

1商品でも受け付ける。

とくし丸もどんどん広がっているが、
ヨークベニマルの「電話で宅配」は、
とくし丸ほどの投資もいらない。

【結城義晴の述懐】
ヨークベニマルらしい、
きめ細やかな配慮だ。
時代に逆行するどころが、
これこそ時代と地域を捉えている。
もしかしたら大高善興さんが
言い出したのかもしれないなぁ。
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最後に一昨日の、
「今日のダーリン」
ほぼ日刊イトイ新聞の巻頭コラム。img_message-448x484
「社会の時間感覚」を論じる。

「時代感覚」は、
「その時代の大きな産業の商品が、
生産されて消費されるサイクルを
基本にしている」

吉本隆明さんの受け売りを自白する。

「しばらく前だったら、
自動車がつくられて
買われて運転されるまでに、
どれくらいの時間がかかるかが、
社会の支配的な時間感覚を
つくっていたことになります」

カルロス・ゴーンは、
その自動車の時間感覚の王者で、
飛び切り速いスピードで走っていた。
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「もっと昔だったら、
米が種もみとして蒔かれて、
稲が刈り入れられ米になって
人の食卓にのぼるまでの、
長い時間を基準にして、
忙しいだの暇だのについて
感じていたということになるでしょう」

米中心の農耕社会。
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ところが、
「いまはデジタルの時代であり、
すばやいサービスの競争が
主要産業になっています」

「ソフト開発にかかっている
時間は別にするとしても、
アマゾンの倉庫に商品が入って、
ネットで注文され、
お客さまに届くまでという
サイクルを考えると、
稲作時代の200倍くらいの速度に
なっているでしょう」
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吉本隆明と糸井重里に脱帽。

「つまり、いまの時代って、
モノがつくられて
消費されるまでの時間じゃなくて、
コンピューター上のプログラムが、
情報を処理する速度をもとにして、
人間たちが”速いだの遅いだの”と
感じるようになってしまっている
ということかよ、です」

納得。

「そりゃあ、
みんなのこころが、
“いつも忙しい”とか
“ああ間に合わない”になるに
決まってるわけですよ」

うんうん。

「あらゆる人間が、
“遅いぞ、わたし!”
という感覚になっていると
言っていいんじゃない?」

「もうさ、社会の時間感覚が
“無理”のレベルにあるのよ」

無理はするけど、
無茶はしない。
などと結城義晴は言ってる。
ん~。

「だから、運送とか、
人間の動きを必要とするところで、
人手不足が問題になっているのは、
当然ですよね」

小売業、サービス業も。

「時間感覚を、昔に戻せ
とか言ってもはじまらないけど、いまは
“無理な時間のなかに生きている”と思って
その異常から外れたところに
“大事なこと”があると、
そこらへんの意識を持つことで、
生きにくさから脱し、
あらたな生きやすさを見つけやすくなる
…気がします」
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ヨークベニマルの「電話で宅配」は、
その”大事なこと”に気づいた。
もちろん、とくし丸も。

私も「無理な時間」を意識している。
だから「無茶」をしてはいけない、
と思っている。

ところでゴーンさん。
拘置所の三畳一間の「単独室」で、
“大事なこと”の時間感覚を、
じっくりと味わっているに違いない。

それはそれで、
いいことなのかもしれない。

〈結城義晴〉

2018年11月28日(水曜日)

「裏をみせ表をみせて散るもみじ」と食品スーパー好業績の理由

11月もあと3日。
しかし東京・横浜は寒くない。
暖冬を予感させる。

朝日新聞DIGITALの記事。
「所有しない人生を選んだ希林さん」

9月15日に亡くなった樹木希林さん。

私はニューヨークへ向かうJALの機内で、
映画「万引家族」をしみじみと観た。

朝日デジタルの記事の中に、
希林さんが好きだった、
良寛の辞世の句が出てくる。

裏をみせ表をみせて散るもみじ

希林さん。
「裏から始まるところがすごい。
年や経験を重ねても、
人間は表裏を持ち続けているという
本質を見抜いた人の句ね。
こうありたい」

同感。

希林さんは良寛のもう一句も好んだ。

散る桜残る桜も散る桜

死はだれにも等しく訪れる。
人は一喜一憂する。
終わりが決まらないのに、
そこに至る生き方が定まるわけがない。
「そう考えると、心強いわね。
でも、死ぬことは誰かの心の中で
生き続けることなんじゃないかしら」

これにも同感して、合掌。

さて今日は朝から東京・芝。
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芝大神宮。
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鳥居の前を通るだけで、
気分は引き締まる。IMG_0157.JPG8

そして(株)True Dataの役員会。

最後に取締役、監査役のみなさんで写真。IMG_0161.JPG8
右から壱岐浩一さん、田窪伸郎さん、
結城義晴、伊藤久美さん、
玉生弘昌さん、松本俊男さん、
米倉裕之さん、川崎清さん、
そして竹久健さん。

米倉さんが代表取締役社長。
松本さん、田窪さん、
そして伊藤さんと私が社外取締役。
玉生さんが相談役で、
壱岐さん、川崎さんは監査役。

今年もあと1カ月です。

ところで伊藤久美取締役は、
プロのジャズシンガーだ。
ランチミーティングのとき、
そのことに全員が驚き、喜んだ。
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それから横浜商人舎オフィスに戻る。

すると當仲寛哲さん、来社。DSCN8787.JPG8
私が最も信頼する知識商人の牽引者。
そのうえITの天才。
USP研究所所長。
「ユニケージ開発手法」によって、
多くのイノベーション実績を持つ。

その當仲さんと対談。DSCN8742.JPG8
当初のテーマをはるかに超越して、
日本の商業の強みについて語り合った。

日経新聞「投資情報」欄。
「食品スーパーの8割 増益」

食品スーパーマーケット上場20社。
2月・3月期決算の企業の2018年度見込み。
日経新聞が集計した。

投資欄が投資家たちに、
スーパーマーケット株を推奨している。

「8割にあたる16社が、
前年度比で営業増益を見込む」

20社中8割以上の企業の増益は、
2015年度以来、3年ぶり。

20社トータルの営業利益は、
1332億円で前期比3%増。
2期ぶりに最高。

スーパーマーケット上位企業は、
最高の利益を出す。

売上高にあたる営業収益は、
5兆7401億円で2%増える見通しだ。

増収要因は主に、
「新規出店と客単価の上昇」
その代わりに既存店売上高は、
上半期分を開示している大手10社のうち、
プラスが3社で、マイナスは7社だった。

2019年2・3月決算期の営業利益見込み。
日経が示す営業利益ベスト10。
⑴ヤオコー173億円/前年比2%増
⑵バローHD148億円/10%増
⑶USMH147億円/4%増
⑶アークス147億円/2%増
⑸ライフコーポレーション108億円/10%減
⑹ベルク98億円/3%増
⑺アクシアルリテイリング91億円/微増
⑻リテールパートナーズ57億円/2%増
⑼マックスバリュ西日本55億円/17%増
⑽マックスバリュ東海54億円/3%増

その売上高と収益性改善の理由を示す。

第1は、新店開発。
全社が積極的な新店開発を進めた。
日経は指摘していないが、
私は既存店改装効果が大きかったと見る。

第2は、惣菜の強化。
ヤオコーは上期の惣菜販売額242億円。
前年同期比6%増。
自社の「デリカ・生鮮センター」からは、
4~9月に前年同期比4割増の出荷。
これはもう必須の課題だ。
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第3は、プライベートブランド開発。
エコノミー(競争価格)ブランドとともに、
クォリティ(品質志向)ブランドの、
開発と売り込みが顕著だ。
ライフのPBは全体の1割に達した。
マックスバリュ各社も、
イオンのトップバリュが威力を発揮した。
USMHは上期の売上総利益率を、
前年同期比0.4ポイント上昇させた。

第4は、店内作業の改善による人件費抑制。
ベルクの売上高販管費率は21.5%。
20社の平均の25.6%をはるかに下回る。
オークワは今年に入って、
AIの自動発注システムを採用。
これは実態を調べてみたいところだ。

マックスバリュ九州の販管費率も、
前年同期比0.15ポイント改善。
セミセルフレジの効用。

そこで再び投資欄の推奨。
「食品スーパー20社の株価は
今年に入り7割の14社が値上がり」

日経の業態評価。
「世界的な景気後退リスクが意識される中、
業績の変動幅が少ないことで
資金が入っている」

その通り。

スーパーマーケットは、
業績変動幅が少ない。
それが特長といえる業態だ。

これこそ、
スーパーマーケットの社会的機能を、
よく示している。

私は景気後退の中でも、
収益が安定していることこそ、
この業態の長所だと言っている。
社会のインフラだからである。

景気が悪い時にも減りは少ない
景気がいい時にも伸びは少ない

裏をみせ表をみせて散るもみじ

〈結城義晴〉

2018年11月27日(火曜日)

「入管法」改定案強行可決の「議論無視」と「小売業軽視」

衆議院法務委員会。
「入管法」改定案を強行可決。kyoukousaiketu.png8

朝日新聞は11月23日(金)の社説で書いた。
「国会の自殺行為ではないか」

毎日新聞の今日の社説も、
「立法府軽んじる法案形式」と批判した。

朝日社説。
「出入国管理法改正案の衆院通過に向けて、
自公両党が突き進んでいる」

22日(木)には野党欠席のまま議事を強行。
野党もだらしないことこの上ないが。

朝日新聞も毎日新聞も、
その他の新聞ももちろん、
外国人労働者の受け入れ拡大に、
反対しているわけではない。

従来の政策が大きく転換される。
だから、「さまざまな観点から議論を重ね、
疑問や懸念を消していかなければ、
将来に大きな禍根を残す」

その通りだ。

「外国人をどんな業種に、
どれほどの規模で受け入れるのか」

毎日新聞社説。
「入管法改正案では、
“省令で定める”との規定が
30カ所以上に及ぶ」

「新設される在留資格の要件については、
特定技能1号は”相当程度の知識
または経験を必要とする技能”
2号は”熟練した技能”と
おおざっぱに規定してあるだけだ」

「1号の在留期間は最大5年とし、
2号は長期更新が可能」との政府説明。
しかし、法案に規定はない。

「どのような産業分野を人手不足と判断し、
どのような技能を持った外国人労働者を
受け入れるのか。
その判断や運用の”基本方針”は
後から閣議決定するとされている」

政府が示した受け入れ見込み人数は、
「5年間で14業種、約34万人」

その14業種は、
特定技能1号が9業種。
介護
ビルクリーニング
農業
漁業
飲食料品製造業
外食業
素形材産業
産業機械製造業
電気・電子情報関連産業

2号が5業種。
宿泊業
建設業
自動車整備業
造船・舶用工業
航空業

岡田卓也さんが憤っていた。
イオン名誉会長相談役。
「小売業が退けられている。
いまだに士農工商の序列がある」

私も政治家や官僚に、
小売業軽視があると思う。

そして行政運用は恣意(しい)的に揺れ動く。
「今回の法案は肝になる部分が省令任せで、
政府にフリーハンドを与えるに等しい」

平成26年の全産業従事者数は5743万人。
製造業が919万人で、
小売業卸売業は1203万人。
宿泊飲食業は549万人。

商業は最も従事者の多い産業なのだ。

その小売業でも、
人材と人手が足りないという現実は、
最も深刻な問題だ。

毎日社説はたとえる。
「レストランが客にメニューを見せずに
注文を決めろというようなものではないか」

月刊商人舎2017年1月号特集は、
“Declaration of Organics”in Japan
日本オーガニック元年を宣言する!!

その巻頭提言のタイトル。
「日本オーガニック元年宣言」私的起草文

この中で、米国オーガニック法制定の、
プロセスを紹介した。

アメリカでは1990年に、
「オーガニック食品生産法」制定。

1992年、全国オーガニック基準委員会の、
委員が指名された。
1997年12月、「オーガニック基準案」公示。
最終的に28万件ものコメントが寄せられ、
基準案に大幅な修正が加えられた。

その後も1998年、1999年と議論は重ねられ、
2000年12月20日、農務省の最終規則発表。
これが「ナショナルオーガニックプログラム」

翌2001年4月に、
このプログラムの最終規則発行、
2002年10月21日、完全履行。

「時間をかけて、紆余曲折を経て」、
米国オーガニックプログラムは、
全面的に施行されることになる。

重要な点が3つある。

第1は、公明正大に
プログラム制定が展開された点である。
第2は、民間組織連合の骨身を惜しまぬ
ボランタリーな活動である。
そして第3に、その公明性と、
最終的に民間の声を丁寧に聞き入れ、
修正した農務省の姿勢である。

私はこれを、
「行政のマーケティング」と位置付けた。

その結果こそが、
その後の米国市場における、
オーガニックの躍進である。

日本の外国人労働者の受け入れ拡大は、
間違いなく日本の将来を決める。

現在の入管法改定には、
それほど時間はかけられないが、
議論は必須だ。

悪いけれど、
米国におけるオーガニックの比ではない。

こんな無議論の国会、
しかも民間の声を無視した可決。

軽減税率の弥縫策連発といい、
「入管法」改定案可決といい、
小売業無視は甚だしい。

そのことを強く意識し、
直ちに産業としての意思を
表明すべきときだ。

さて、きょうは朝から東京渋谷。
(株)リテイルサイエンスへ。
大久保恒夫さんを訪問。IMG_0327.JPG8
昨年、セブン&アイ・ホールディングスと、
セブン&アイ・フードシステムを退任し、
現在、リテイルサイエンス社長として、
まったく休みなしの八面六臂の活躍。

ゴルフの約束をしたら、
来年3月になってしまった。

新しいプロジェクトも、
次々に打ち立て、
画期的な提案もする。
「大久保恒夫健在なり」を示す。

そのうえ、2019年初には、
単行本を刊行予定。

そのゲラも送ってもらって目を通したが、
素晴らしい出来栄えだ。

その大久保さんと、
月刊商人舎12月号のための対談。
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いい内容でした。

ありがとうございます。
ご期待ください。

帰りに執筆の梅澤聡さんとランチ。
渋谷STREAM前。
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大久保さんも頑張っている。
私ももっともっと励まねばならない。

そう思った。

いい秋の日だったが、
世の中の小売業軽視とは、
闘わねばならないと決意した。

〈結城義晴〉

2018年11月26日(月曜日)

「ネットが伸びてリアルが縮んだ」と「考え方を盗め」

Everyone! Good Monday!
[2018vol48]

2018年第48週。
11月最終週。

アメリカでは昨日で、
サンクスギビング週間が終わり、
今日がサイバーマンデー。

インターネット販売が1年で、
一番多くなる日。

そのサンクスギビングデーの翌日の、
ブラックフライデー。
インターネット販売の売上高は、
過去最高を記録。

一方で、リアル店舗の客数は減った。

日経のFinancialTimes翻訳記事。
米の年末商戦が始動、
ネット販売が過去最高に」

調査会社リテールネクストの速報分析。
「感謝祭とブラックフライデーの2日間。
実店舗での売上高は前年比4~7%減少」

客数はさらに落ち込みが激しく5~9%減。
だが1人当たり平均支出額は約3%増加。

一方、アドビ・アナリティクス調査。
「ブラックフライデーのネット通販売上高は
4%増加して62億2000万ドル」

そしてサイバーマンデーの売上高予測は、
ネット販売史上最大の78億ドルに達する。

調査会社エディソン・トレンズの報告。
アマゾン・コム以外も、
ほぼすべての大手小売企業が、
オンラインでの売上げを増やしている。

感謝祭とブラックフライデーのECは、
ターゲットが48%増。
メイシーズでは34%増、
ウォルマートが23%増。

唯一、それに取り残されているのが、
破産申請したシアーズ・ホールディングス。
オンライン販売は前年のほぼ半分に減少。
まあ、当然。

この記事の指摘で重要なこと。
「米国の消費者が高額品も
オンラインで買うようになっている」

前述のアドビの報告。
平均購入額は前年比8.5%増の146ドル。
「そのほぼ3分の1が携帯電話経由だ。
昨年は3割に達していなかった」

アドビのテイラー・シュレイナー氏の弁。
「スマートフォンで高額品を買うことへの
消費者の不安感は明らかに薄れている」

しかしそれでも、
「クリスマスシーズンに
実店舗を訪れて買物をするのは、
年に一度の心躍るイベントであり続ける」

「年に一度」では寂しすぎるが、
スマホ購買は激増している。

商人舎Webコンテンツ。
月曜朝一・2週間販促企画。

「日本ではサイバーマンデーよりも、
ブラックフライデー便乗組のECサイトが多い」
・楽天市場 11月23日(金)10:00〜26日(月)9:59
・LINEショッピング 11月23日(金)0:00〜26日(月)23:59
・オムニセブン 11月23日(金)10:00〜30日(金)
・Googleストア 11月22日(木)〜
・ZOZOTOWN  11月20日(火)12:00~27日(火)

アメリカも同じ傾向かもしれない。

しかしユニクロのこの時期は、
ひたすら「誕生感謝祭」
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11月22日(金)から、
今日11月26日(月)まで開催。
「行列ができる人気セールだ」

つまり実店舗での「心躍るイベント」を、
ユニクロは企図し続けている。

リアルとネットの両立。
これからの商売はいつも、
視野の中に入れておかねばならない。

さて今日は11月8日以来、
18日ぶりに横浜商人舎オフィスに出社。

気分が落ち着く。

久しぶりのランチはスタッフと一緒に、
「炭火やきとり まっすぐ」。
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みんなで鶏団子ラーメン。IMG_0146.JPG8

今週は月刊商人舎12月号の入稿。
面白くて役に立つ内容です。

明日は大久保恒夫さんと会うし、
明後日は當仲寛哲さんと討論する。
そして(株)True Dataの役員会。

土曜日から12月に入って、
来週月曜日が最終入稿と責了の日。

頑張ります。

さて、朝日新聞「折々のことば」
先週、ハワイから帰国した日の第1293回。

盗むなら
その人の考え方を
盗め
(美術史家・佐藤康宏)

「論文でも文芸作品でも、
剽窃(ひょうせつ)とその摘発の
いたちごっこはときに目に余る。
ある程度までは
検索システムで調べられるが、
そんな詮索に時を費やすのはつまらない」

「剽窃」とは、
「他人の文章・語句・説などを
盗んで使うこと」

そんな詮索に時間を使うのは、
本当に無駄だ。

「魅了された著述家の仕事を、
彼と同じ眼でしか
ものが見えなくなるほどに
読み込んだのちに、
別の主題で新しい仕事ができれば、
剽窃とは言われない」
(随想「剽窃指南」より)

魅了された著述家。
その仕事を、
同じ眼でしか
ものが見えなくなるほどに、
読み込む。

そのうえで新しい仕事に結びつける。
新しい説明を見出す。

ウォルマートの創業者、
サム・ウォルトン。

「他者がやっていることで、
良いこと、正しいこと、
お客のためになると思われることは、
たとえ人真似であっても
恥じてはならない」
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「お客のためになる」
これが大事だ。

「私は誰よりも
ソル・プライスから
経営原則を”盗んだ”。
本当は”借りた”
という言葉を
使いたいところだが…」

ソル・プライスは、
会員制ホールセールクラブ業態の創始者。

現在のコストコは、
ソル・プライスとジム・シネガルが、
会社を合併させて誕生した。

ウォルマートは、
経営原則をコストコに学んだことになる。

それはエブリデー・ロープライスであり、
エブリデー・ローコストであった。

考え方を「盗んだ」。
「借りた」という言葉を使いたい。

ウォルトンは正直だし、謙虚だ。
プライスも素晴らしい。

これは「剽窃」には当たらない。
倉本長治の考え方と同じだ。

創意を尊びつつ良いことは真似ろ

では、みなさん、
今週も「お客のために」。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2018年11月25日(日曜日)

[日曜漫歩]六角橋商店街ふれあい通り

横浜の六角橋商店街。

東急東横線白楽駅を出て、
左に折れると見えてくる。IMG_0112.JPG8

白楽駅沿いの旧綱島街道に、
アーチがかかる。
約300mの六角橋商店街大通り。IMG_0114.JPG8

大通りと並行するアーケードが、
六角橋商店街仲見世とふれあい通り。
さらにファミリー通り。

約170店舗で成り立つ。
日本有数の商店街だ。rokkakubasisyoutenngai

大通りの居酒屋「世界長」。IMG_0115.JPG8

このアーケードを右に入ると、
六角橋商店街仲見世。IMG_0116.JPG8

しかし日曜日の6時過ぎはシャッター通り。IMG_0117.JPG8

その中で開いている店を探す。IMG_0119.JPG8

DAY’S CRAFT WORKS。
デニム修理、ミシン体験、
そして手作り工房。IMG_0118.JPG8

Six Square Bakery。
ベーカリーだが酒も飲める。IMG_0120.JPG8

そしてふれあい通りへ。IMG_0121.JPG8

手作りせんべいの店は人気だ。
「雷神堂」
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珈琲文明。
「赤澤珈琲研究所」とサブタイトル。IMG_0123.JPG8

2階の店にして大繁盛。 IMG_0124.JPG8

手造りおでんの店「かずさや」。IMG_0126.JPG8

製造小売業と飲食の融合。
まさにグロサラント。IMG_0125.JPG888

早い時間でシャッターが閉じる。
あるいは日曜は休む。

そのなかで開けている店。IMG_0127.JPG8

アンティーク時計の店「ファイヤーキッズ」IMG_0128.JPG8

服飾雑貨店「STUNNA」IMG_0131.JPG8

この店は1周年。
居酒屋の「六角箸」
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タバコ屋も開いていて、
顧客が店主と話している。
雨宮商店。
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独特の雰囲気を持つ商店街。IMG_0134.JPG8

最後に横浜上麻生道路に面して、
まいばすけっと。
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イオンの小型店は、
この商店街にうまくはまっている。IMG_0135.JPG8

六角橋商店街の麻生道路側の入り口。
かつてはここに市電の終点駅があった。IMG_0138.JPG8

ふれあい通りの入り口には、
左にイオンのまいばすけっと、
右にゼンショーのすき家。
小売り最大手と外食最大手。IMG_0139.JPG8

しかし商店街企画は多彩だ。
4つの商店会が協力して、
イベントを開催する。
六角橋商業協同組合、六角橋中央商店会、
六角橋興和会、六角橋商和会。

例えばドッキリヤミ市場。
フリーマーケットは人気の的。
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ヤミ市場の日には、
様々なイベントが開かれる。43787874_2204146333187271_1167610898349555712_n

ジャズライブも。
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ベリーダンスも。
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商店街企画のプロレスまで。
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できれば日曜日は9時くらいまで、
7割ほどでも店が開いていれば、
全然違うのだろうと思う。

そのふれあい通りで、
元気づけのGo! Go! ポーズ。
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元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。IMG_0145.JPG88

店を開けよう、
売場に立とう。
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日本の商店街、頑張れ。

〈結城義晴〉

2018年11月24日(土曜日)

2025年大阪万博開催決定と「後ろには乗客がいる」

晩秋の朝の空。
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雲の切れ間から朝日が差す。
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一日が過ぎて、
夕日が沈む時間が来る。
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秋の日は釣瓶落とし。

そして月が昇る。
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昨夜が満月だったが、
今夜の月も美しい。
DSCN9729.JPG8
満月をあげて晩秋くれにけり
〈原石鼎「花影」より〉

原石鼎(はらせきてい)は、
ホトトギスの代表的な俳人。
1886年生まれ、1951年没。
高濱虚子の弟子で、
瑞々しい句を詠んだ。

東京・自由が丘の花屋。
MONCEAU FLEURS。
モンソーフルール。IMG_0034.JPG8

すっかりクリスマス支度。IMG_0044.JPG8

サンタクロース。
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色とりどりのフラワーズ。IMG_0040.JPG8

晩秋の気分と華やかなクリスマス。IMG_0041.JPG8
花屋の顧客はいつも、
一心に花を見ている。

この商店街に「無印良品」。IMG_0048.JPG8

こちらの顧客も一心に、
無印の商品を見ている。IMG_0046.JPG8
晩秋とMUJIは妙にぴったりする。

さて、2025年の国際博覧会が、
大阪に決まった。

大阪万博。

おめでたい。

博覧会国際事務局(BIE)には、
170カ国が加盟する。

2025年の博覧会に立候補したのは、
日本の大阪、
ロシアのエカテリンブルク、
アゼルバイジャンのバクー。

三つどもえの開催権獲得競争を、
日本と大阪が勝ち取った。

関西財界だけでなく、
日本を挙げた取り組みにしたいものだ。

「大阪万博」は1970年以来の二度目。
当時、18歳の高校3年生だったが、
私は受験勉強の合間に、
千里の大阪万博を訪れた。

岡本太郎の太陽の塔に圧倒された。

今回の大阪万博は、
健康・医療を中心に技術貢献を目指す計画。
さらに人類共通の「高齢化」に対して、
その課題解決策を示す。

テーマは、
「いのち輝く未来社会のデザイン」

国際博覧会は英語では、
Universal Exposition。
国際博覧会条約(BIE条約)に基づいて、
複数の国が参加する博覧会。

第1回は1851年のロンドン万国博覧会、
第2回は1853年のニューヨーク万博、
第3回は1855年のパリ万博。
この時にエッフェル塔が建てられた。

近年では2010年の上海、
2015年のミラノなど、
記憶に新しい。
しかし 最近の万博は、
入場者数が低迷。

万博の開催理念は、
課題解決と娯楽性の両立。

何とか成功させたいものだ。

エッフェル塔とまではいわないが、
歴史に残る遺産をつくるべきだと、
私は思うが、いかが。

2020年の東京五輪、2025年の大阪万博。

観光立国ジャパンの未来が見えてくる。

さて新潟日報の巻頭コラム
「日報抄」
2011年の映画を取り上げる。
「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」

三浦友和演じる定年を控えた運転士。
新人にこう諭す。

「運転士も人間だ。
心が乱れる時はある。
心が乱れれば運転も乱れる。
そんな時は後ろを見ろ。
俺たちの後ろには、乗客がいる」

「”後ろにいる乗客”を
忘れないでほしいと求める先は、
操縦かんやハンドルを握る
現場に対してだけではない。
組織のリーダーにも
同じ言葉を繰り返したい」

組織のリーダーも、
万博開催のリーダーたちも、
いつも後ろを振り返る姿勢を持ちたい。

しかし後ろを振り向けば、
乗客が見えるような仕事は、
とても幸せだと思う。

小売業やサービス業の店舗では、
いつも顧客が前に見える。

だから、その、
見えることが当たり前になって、
逆に目の前の顧客が、
おろそかになりやすい。

以って自戒とすべし。

晩秋の月を見上げながら、
そう思った。

〈結城義晴〉

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