結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年12月17日(火曜日)

「リスクを負って計画せよ!」とヤオコー川野澄人社長発言

今週の日曜日が冬至。
1年で一番昼が短い日。

しかし冬至が1年で一番、
日没が早い日ではない。

12月6日。

しかし今日あたりが、
一番早く日が沈む気がする。

今日は朝から東京・小平。
横浜よりもちょっと寒いか。

第一屋製パン㈱取締役会。
2019年は元号が変わったし、
消費増税があった。
大変な年だった。

今年はまだ2週間ほど残っているが、
現場はみんな、頑張っている。

取締役会の間、私はずっと、
商人舎 2017年10月号を思い出していた。

[Message of October]
リスクを負って計画せよ!

今日と昨日は異なる。
そして明日も、今日とは異なる。
どんな計画も、どんな中計も、
この差異を前提としてスタートする。

より良い明日を迎えようと思えば、
昨日、今日との差異を、
意図しなければならない。
違いのある明日をつくらねばならない。

そしてその違いこそ、
新しい価値そのものである。
すなわち経済行為の本質は、
この新たな価値を生み出すことにある。

だが、この新しい価値は、
リスクによってしか生じない。
リスクから生まれる成果こそが、
経済活動の目的である。

だからどんな計画も、
リスクを冒すと決意することから始まる。
リスクを負うことこそ、
計画の本質である。

逆に言えば計画は、
リスクを回避する術(すべ)ではない。
計画はリスクを創造し、
積極的にリスクを引き受けるものだ。

したがって計画は、
願望であるはずはない。
そのうえ計画は、仕事として、
具現化されなければならない。

最善の計画でさえ、
仕事としての実行なしには、
良き意図に過ぎないし、
単なる願望と失望に終わる。
(Inspired by Peter Ferdinand Drucker)

役員会が終わると、
取締役、監査役、執行役全員で、
ささやかなランチ忘年会。IMG_33199

際コーポレーション㈱の「草門去来荘」 IMG_33189

門をくぐって敷地に入ると、
紅葉が美しい。
IMG_33219

竹林もこの店の売りだ。
IMG_33209

古民家を再生して、
シックな和風レストランが生まれた。
あの中島武さんのプロデュース。
際コーポレーション代表取締役。IMG_33129

入口には囲炉裏がある。IMG_33149

1年間、議論を重ねて、
一部上場企業を経営してきた。
お疲れ様でした。
IMG_33159

一方、同じ時間に、
埼玉県の川越市。

㈱ヤオコー。
恒例の年末社長記者会見。
川野澄人さんが、
爽やかに会見した。
DSCN99999

商人舎流通スーパーニュース。
ヤオコーnews|
川野澄人社長語る「10月既存店4.0%増/11月3.1%増と健闘」

上半期の4月~9月。
本体のヤオコーが苦戦し、
傘下の(株)エイヴイは好調。

川野さんの発言。
「生鮮が苦戦した。
そのうえ客数減少のトレンドに
いまだ歯止めがかからない」

月刊商人舎では、
2018年4月号で特集した。
「生鮮3部門クライシス!!」
201804-coverpage-s-448x633
この現象がヤオコーに出現している。

しかしその一方、
増税後の営業成績はいい。

「10月は既存店売上高が4.0%増、
11月も3.1%増と健闘した。
客数はそれぞれ0.6%減、0.7%減と
前年を下回ったものの、
買上点数がそれぞれ伸びて、
客単価を押し上げている」

さすがヤオコー。

消費増税後は、
中小企業のポイント還元が始まった。
これに対抗してヤオコーでは、
10月にポイント5倍セールを実施した。

結果として、
顧客の購買意欲は増税後も落ちなかった。DSCN00039
ヤオコーの企業運営方針は、
「チェーンストアとしての個店経営」だ。

川野幸夫会長が社長の時代から、
変わらない戦略ともいえるものだ。

そのうえで高野保男さんの指導の下、
オペレーション改革を進めてきた。

学ぶことに対しても、
ヤオコーの幹部や社員は真摯である。

その結果、オペレーション改善が進んだ。
時間帯別マーチャンダイジングや、
夕方の売場充実が可能となった。

さらに「デリカ生鮮センター」の活用、
自動発注システムの構築。
現場の改善改革が進捗する。

そして2020年は、
ヤオコー創業130周年の年。

そこで、
次の10年を見据えた「長期ビジョン」を、
つくっていく。

これはまったく偶然にも、
今月号特集とシンクロした。
2020年代流通の投影図
During the Next Decade, You Must Change!
201912_coverpage-448x632
中期計画も長期ビジョンも、
リスクを冒すことを避けてはいけない。

再び[Message of October]から。

――だからどんな計画も、
リスクを冒すと決意することから始まる。
リスクを負うことこそ、
計画の本質である。

逆に言えば計画は、
リスクを回避する術(すべ)ではない。
計画はリスクを創造し、
積極的にリスクを引き受けるものだ。

したがって計画は、
願望であるはずはない。
そのうえ計画は、仕事として、
具現化されなければならない。

最善の計画でさえ、
仕事としての実行なしには、
良き意図に過ぎないし、
単なる願望と失望に終わる。

〈結城義晴〉

2019年12月16日(月曜日)

日経社説の「幼さに物申す」と気象学の最高権威・木本昌秀教授対談

Everybody! Good Monday!
[2019vol50]

2019年第51週、12月第3週。
令和元年もあと2週間ちょっと。

今年はどういうわけか、
押し詰まった感じがしない。

商人舎webコンテンツ。
月曜朝一/2週間販促企画。

「先週10日(火)には、
多くの企業でボーナスが支払われ、
13日(金)には年金が支給された」

本格的な年末商戦が始まった。

今回は年末年始9連休。
月刊商人舎10月号掲載、
紀文食品年末商戦戦略委員会作成。
201910_kibun_08

毎年、とくに年末商戦で繰り返すのが、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」

さて、今朝の日経新聞社説。
12月の日銀短観を取り上げた。
「日銀企業短期経済観測調査」

10月消費税引き上げ後の調査で、
大いに注目された。

「企業の景況感が非製造業を中心に
何とか持ちこたえていることを示した」

そうか?

「しかし海外経済の減速など
先行きには不透明さが残る」

「内需を支えに、
緩やかながら日本経済が
回復を続けられるかの正念場である」

内需は支えにならねばならないが、
その内需への施策は杜撰だ。

日銀短観の「大企業・製造業」は、
業況判断指数がゼロ。
景況感が「良い」と回答した企業の割合と、
「悪い」とする企業の割合が拮抗。

前回調査の9月から5ポイント下がり、
4四半期連続で悪化。

半面、大企業非製造業の業況判断指数は、
プラス20。

前回から1ポイントの悪化。

「消費増税の影響で、
小売業や卸売業が低迷したが、
総じて高水準を保った」

「政府の消費増税対策もあり、
指数の悪化が2014年の増税時より
小幅にとどまったのは、
ひとまず安心材料だ」

日経の社説で、
こんな楽観的なことを書かれては、
困る。

小売業や卸売業の「大規模非製造業」は、
消費増税に対する反対意見を無視された。

無視しておいて、期待する。

なんということでしょう。

日経新聞の社説と言えば、
日曜日の「時代見失ったセブンの失態」

セブン-イレブン・ジャパンを叱る。

店舗従業員残業手当の一部未払い問題。
「意図的ではないとしても、
あってはならないことだ」

「働く人々を軽視してきた会社と
言われても仕方がない。
“そこまでやるのか”と
社内外に思われるぐらい徹底して、
過去に遡って未払い分を支払うべきだ」

支払うのは当然のことだ。

「今年はセブンイレブンの失態が相次いだ」

24時間営業を巡る加盟店との対立、
セブンペイの不正利用問題、
そして本部社員による無断発注問題。

これは私もずっと指摘してきた。
「一連の問題は、
セブン-イレブンの経営の土台に関わる」

「それが揺らいでいるのは
同社の成功体験が強く、
従来型の経営を見直さなかったからだ」

「社員教育をおろそかにしていなければ、
このような基本的な失敗も防げたはずだ」

本当の原因は、
マネジメントのカビのようなものにある。
それは社員教育では防げない。

トップマネジメントをはじめとする、
組織風土全体の問題である。

この業界の先輩として、
あえて言わせてもらえば、
この社説の叱り方、
とても、幼い。

整理部あたりが、
わかりやすくしようとして、
こうなってしまったかもしれないが。

「営業体制の見直しでは、
ファミリーマートやローソンの対応が早く
セブンは後手に回る。
セブンが成長したのは
創業者の鈴木敏文氏の口癖でもあった
“変化対応”が速かったからだ」

鈴木さんは口癖ではなく、
それが信念だった。

「業界トップのセブンが
信頼回復を急がないと
個人消費にも影響しかねない」

そこに結論を持ってくるか?

ん~。

さて、ぶつぶつ言いながら、
今日はつくばエクスプレスで、
柏の葉キャンパス駅。

駅前にららぽーと柏の葉。IMG_33029

1階には東急ストア。IMG_32999

その隣にわくわく広場。IMG_33019

タクシーで東京大学柏キャンパスへ。DSCN97569

広大な敷地にゆったりとした校舎。DSCN97549

本郷や駒場とは全く違う。IMG_33049

B4号棟へ。IMG_33039

カフェテリアもモダンな感じ。IMG_33059

キャンパスには、
様々な学問的成果が掲示されている。IMG_33069

都心の大学しか知らない者には、
別世界のように映る。IMG_33079

ここでインタビュー。
木本昌秀東京大学大気海洋研究所教授。DSCN96399
日本の気象研究の最高権威。

京都大学理学部地球物理学科で、
気象学を専攻した。
それから気象庁に入って、気象一筋。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学、
その大気科学部大学院において、
異例の速さで修士と博士をとって帰国。
気象庁気象研究所主任研究官から、
東京大学での研究者に転身。
そして現在に至る。
DSCN96359

2時間近くも木本先生から、
直接、レクチャーを受けた。DSCN97129

常盤勝美さんが一緒だった。
㈱True Data気象予報コンサルタント。DSCN97379

地球温暖化の問題から、
「頻発する極端気象」まで。
そしてそのためのゼロエミッションと、
リスクマネジメント。DSCN97389

私にとって至福の時間だった。DSCN97409

最後に木本先生と写真。DSCN97489
月刊商人舎2020年1月号で、
ご登場いただく。

50年後、100年後、
さらにその先まで見通す。
最高の科学者の知見をご紹介したい。

では、みなさん、
今週も、幼い仕事はいけません。
幼い商売も禁物です。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2019年12月15日(日曜日)

[Sunday Go! Go! Pose]自由が丘でポーズ!!

令和元年になっても、
クリスマスのシーズンは、
街中が洋風!!

東京・自由が丘。
毎月1回くらい訪れる。

東急東横線自由が丘駅南口。

monceau fleurs(モンソーフルール)。DSCN96179
フランスの中心パリ。
その17区にモンソー公園がある。

公園の一角のアパルトマン。
その地階に誕生した花屋。

だからモンソーフルール。

日本でフランチャイズ展開する。
その本店が自由が丘店。DSCN96219

クリスマスシーズンのプレゼンテーション。DSCN96199

クリスマスツリーとサンタクロース。DSCN96209

ツリーのうしろに、
美しい母と娘のイラスト。DSCN96309

店頭のテーブルには、
セット花。
DSCN96299

店内に入ると、
円形の中央ステージ。
その奥に2階への階段がある。DSCN96279

円形ステージの後ろ側は白系の花でまとめる。
DSCN96229

クリスマスらしい色使い。DSCN96249

クリスマスソングが聴こえてくるようだ。DSCN96259

雪だるまのセット商品。DSCN96239

自由が丘駅をぐるりと回って、
北側の正面口に出ると、
ロータリー広場がある。

そこにクリスマスイルミネーション。DSCN95939

つい近寄ってしまう。DSCN95959

そのわきに「蒼穹(あおそら)の像」。
昭和36年に建てられた通称「女神像」。DSCN95979

子どもたちは大はしゃぎ。DSCN95989

ステージで踊るような気分になる。DSCN95999

私も久しぶりに、
Go! Go! Pose!!
DSCN96019

影のように暗いので、
反対側からポーズ。
DSCN96039

足を上げて!!
DSCN96049

バランスをとって。DSCN96069

反対の足でも、しっかり立って。DSCN96089

昨年、シアトルのAmazon Goへ行って、
このポーズを始めた。
DSCN94908_

今年になって、やめていた。

しかし最近、望まれて、
たまにやることもある。

するとすこしずつ、
むずむずしてきて、
やりたくなる。

大人げないけれど、
子どもじみているけれど。

クリスマスがやってくるのだから。

踏切を渡って、もう一度、
南口の方へ。

自由が丘トレインチ。
テーマフェスティバルセンター。
DSCN96159

一昨年、8月にリニューアルオープン。
コンセプトは「Walkability relax time」。DSCN96169

ここでも入口で、
Go! Go! ポーズ!!
IMG_3298 (002)9

外は寒いけど、
体が温まる。
Go! Go! ポーズ。
IMG_3296 (002)9
大人げないようにも見えるけど、
子どもじみているとも思うけど、
クリスマスだからやりましょう。

日本中のお店の商売繁盛を祈念して。
Go! Go! ポーズ。

〈結城義晴〉

2019年12月14日(土曜日)

糸井重里「やりたいことをする」と倉本長治「損得と善悪」

ほぼ日の糸井重里さん。
「今日のダーリン」

日々、同感することが多い。
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「山に登る人は、
山に登りたいんですよね。
山に登ることを
仕事にしている人もいるけれど、
ほとんどすべての山に登る人は、
山に登りたいんです」

私も中学や高校のころ、
よく山に登った。

2009年の8月には、
㈱エコス会長の平富郎さんと、
富士に登った。
このブログの「2009富士登山記」
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「頂上に立ったときの
達成感がたまらない。
どうやって攻略しようかと
考えを巡らせるのがたのしい。
じぶんの持っている力のすべてを
出せる機会がほしい」

「理由はいろんなふうに語れますが、
山に登ることそのものが
目的と言っていいと思います」
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走る人は、走りたいから走る。
泳ぐ人は、泳ぎたいから泳ぐ。
飛ぶ人は、飛びたいから飛ぶ。

投げる人は、投げたいから投げるし、
打つ人は、打ちたいから打つ。

売る人は、売りたいから売るし、
つくる人は、つくりたいからつくる。

経営する人は、経営したい。
運営する人は、運営したい。

政治する人は、政治したい。

考える人は、考えたい。
書く人は、書きたいし、
読む人は、読みたい。

実は革命家という人たちも、
革命するのが好きだから、
革命するという節(ふし)があった。

カール・マルクスも、
ウラジミール・レーニンも。
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ナポレオン・ボナパルトも、
ある意味、ルドルフ・ヒトラーも。
index

「流通革命」に広げて考えれば、
中内功も渥美俊一も。

「人は、
つらくても、
苦しくても、
お金がかかっても、
たくさんの時間をとられても、
危険があっても、
“やりたいことをする”のが
大好きなのである。
それは、そのことはわかるよね?」

わかる。

私は学びたい。
教えたい。

仕事でも、
ゴルフでも。
なんでも。

「金のためでもなく、
健康のためでもなく、
好きだから、
していることがある、
人間には」

「社会だと会社だとかでは、
大人同士の会話になると、
いくら儲かるのだとか、
ブランド価値がどうだとか、
どう得をするかを考えるのが
常識みたいになっている」

「だけどね、
しつこく言うようだけれど、
人は、やりたくてやることが
大好きなんだよ」

「得しようが損しようが、
辛かろうが、時間がかろうが、
関係ないんだよ、
やってることがうれしいんだ」

そして糸井の結論。

「損得を考えることが、
人生の50%を超えちゃ
だめだよね」

倉本長治。
「損得より先に善悪を考えよ」
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これは損得を考えなくてもいい、
という話ではない。

損得は考えよ。
損益計算書の商売は大事だし、
貸借対照表の経営も必須だ。

だから倉本は言っている。
「欠損は社会のためにも不善と悟れ」

損得は大事だけれどもそれよりも、
善悪を考えることが先に来るよ。

糸井流に言えば、
「損得が人生の5割を越えてはいけない」

51%以上は善悪でなければならない。
あるいは「やりたいことをやる」

したがって倉本の「善悪」の「善」には、
「その人がやりたいこと」も含まれてくる。

やりたいことをやるのが人間の善である。

有名な西田幾多郎の『善の研究』。
その第三篇の第十一章は「善の動機」だが、
そのなかに出てくる。
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「善とは自己の内面的要求を
満足する者をいうので、
自己の最大なる要求とは
意識の根本的統一力
即ち人格の要求であるから、
これを満足する事
即ち人格の実現というのが
我々に取りて絶対的善である」

糸井さんが言っているのは、
この西田の「善の動機」のことだが、
それは倉本の「善悪」ともつながる。

「損得を考えることが、
人生の50%を超えちゃ
だめだよね」

日々、やりたいことをやるのも、
仕事のやりがいも、
会社の経営も国の政治も、
この「善の動機」の外にはない。
あってはならない。

〈結城義晴〉

2019年12月13日(金曜日)

旧ダイエー21世紀への「フェニックスプラン」と「私の好きな人」

13日の金曜日。
英語圏とドイツ、フランスなどで、
不吉な日とされる。

最低でも1年に1回はやってくる。

私など「キリストの磔刑」の日と覚えた。
しかしこれは俗説で正しくないらしい。

それよりも13という数字が、
欧米で「忌(い)み数(かず)」だという。

日本では「4」の「死」や、
「49」の「死」「苦」が忌み数だ。

そんな13日の金曜日。
静かにしていよう。

一方、
今年の漢字は「令」。
「令和元年」の「令」。

昨年は「災」で、
一昨年は「北」。
その前の2016年は「金」。

年末恒例となっているが、
どれもあまり面白くはないし、
意外性と納得性が薄い。
こじつけも多い。

こんなことを書くなんて、
ちょっと年を取ってきたか。

さて今日、届いたのは、
「明治マーケティングレビュー」
DSCN95889
私の連載タイトルは、
「小売業のスーパーマーケティング」

「食品小売業のマーケティングを
超級の現場感で展開したい。
それが”スーパーマーケティング”です」

㈱明治が発刊する季刊誌で、
私の執筆はもう46回目になる。
つまり11年半の長期連載。

ありがたいことです。

今回のテーマは、
「データをドライブする
マーケティング」

手に入る方は読んでみてください。

夕方、商人舎オフィスにお客様。
竹垣吉彦さん。DSCN95919
現在は㈱イオンファンタジー常勤監査役、
兼イオンエンターテインメント㈱監査役。

5月までは、
イオン北海道㈱の取締役常務執行役。
管理本部長や営業本部長を歴任。
北海道のこの業界で、
竹垣さんを知らぬ人はいない。

その前は、長崎屋、
その前は、ダイエー。

それも節目節目に、
それぞれの会社のキーマンとなって、
結果として貴重なキャリアを磨いてきた。

私も結構、長い知り合いとなるが、
最近はごく近いFacebook友達。

今日はわざわざ横浜まで来ていただいて、
商人舎オフィスで1時間ほど話し込んだ。
それから商人舎御用達の「魚盛」で、
また2時間半ほど懇談した。

この30年くらいの様々な出来事が、
次々に遡上に載せられ、
私もそれを堪能した。

タイトルすれば、
「流通業界の過去・現在・未来」

ダイエーでは中内功さんのこと、
長崎屋では岩田文明さんのこと、
ドン・キホーテの大原孝治さんのこと、
そして北海道の流通人のこと、
イオンの人々のこと。

私自身も最近は、
こんなに濃密に話し合える相手は少ない。

私が特に思い出したのは、
21世紀に入る前後の、
ダイエーの話。
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1999年にダイエーは、
中内㓛さんが会長に就任し、
味の素㈱社長だった鳥羽董(ただす)さんが、
副社長から社長に昇格した。

そしてダイエー再建3カ年計画を策定した。

私はこのとき㈱商業界で、
取締役編集担当兼販売革新編集長だった。
鳥羽さんのインタビューをして、
雑誌に載せた。

残念ながらこの再生計画は挫折した。
そして鳥羽さんは辞任し、
中内さんも2001年、
すべての職を辞してダイエーを去った。
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ダイエーは2000年11月に、
起死回生の「修正再生3カ年計画」を出した。
名づけて、
「フェニックスプラン」

竹垣さんはこのころ、
中間管理職ながら、
それを財務面から支えた。

実に現在までを見通した、
秀逸のプランだった。

このプランを実行するために、
高木邦夫さんが、
リクルートから戻って社長に就任し、
ニコニコ堂社長の平山さんも、
ダイエーに戻って副社長になった。

私はこの時も、
高木さんと平山さんにインタビューして、
このプランを応援した。

私もダイエーを再生させたかった。

しかしこの起死回生策も成就せず、
高木さん、平山さんもダイエーを去った。

もしも、フェニックスプランが、
成果をあげていたら、
現在の業界地図は変わっていた。

いろいろな人の話題に花が咲いたが、
いわゆる「悪口」は出ないし、
互いに下品にはならない。

その意味でも竹垣さんが、
小売りサービス業を愛していることが、
本当によくわかった。

13日の金曜日だが、
実にいい日だった。

ありがとうございました。

最後に拙著『Message』から、
私の好きな人

笑顔の人。
はっきりとした人。
晴れやかな人。

機敏な人。
元気な人。
清潔な人。

素直な人。
明るい人。
意欲ある人。

勇気ある人。
正義の人。
まっ正直な人。

優しい人。
耐える人。
辛抱強い人。

太っていても、やせていても。
大きくても、小さくても。
若くても、老いていても。

男でも、女でも。
日本人でも、外国人でも。
豊かでも、貧しくても。

心の力を持つ人。
頭の力のある人。
言葉の力を有する人。

私の好きな人。
ほんものの商人。
素晴らしい人間。

〈結城義晴〉

2019年12月12日(木曜日)

「データマーケター養成講座」と企業統合の「近代化と現代化」

今日は㈱True Dataの皆さんが、
横浜商人舎オフィスを訪ねてくれた。DSCN95819
右から米倉裕之さん(代表取締役社長)
越尾由紀さん(執行役員)
外山敬晃さん(データマーケティング部)
宮岡麻耶さん(アナリティックス・ソリューション部)

昨日は東京の品川で、
Dreamの2019年度会員交流会。
一般社団法人ビッグデータマーケティング教育推進協会。

私は基調講演をして、
会員のみなさんと交流した。DSCN98699

米倉さんは協会の専務理事として、
全体を仕切り、将来展望を語った。

越尾さんは新しいプロジェクトの、
実行部隊の責任者として活躍した。

今日はそのDreamの新事業、
「データマーケター養成講座」に関する、
様々な意見交換。

事業としての意義や展開のビジョンから、
カリキュラムや講座内容の監修まで、
結城義晴と商人舎が協力する。

ビッグデータとは、
「典型的なデータベースソフトウェアが
把握し、蓄積し、運用し、分析できる
能力を超えたサイズのデータ」である。

超巨大であり、日々、膨張している。

さらにそれがコネクトされる。
つまり掛け合わされて、
連動しつつ、さらに拡大する。

このビッグデータを、
的確にマーケティングできる人材が、
データマーケターである。

そのマーケターとしての、
精神と技術を教授し、
実務に役立つスキルを提供する。

私は、昨日の基調講演でも主張した。
「ビッグデータマーケティングが
日本を救う」

日本の消費市場を活性化させ、
第4次産業を構築し、
GDPを引き上げることにさえ貢献する。
そんな人材を次々に輩出する。

素晴らしい。

全員で意気込みを示しつつポーズ。DSCN95859
よろしくお願いします。

さて、消費増税後、
M&Aが相次ぐ。

私の予測通り。

別に予言するつもりはない。
モニタリングして、考察すれば、
すでに起こった未来が見えてくる。

イオンの経営統合は、
発表された通りの構想を、
粛々と遂行していく。

商人舎流通スーパーニュース。
イオンnews|
東北の食品事業2020年3月1日統合、イオン東北誕生

マックスバリュ東北(株)と、
イオンリテール(株)東北カンパニーは、
2020年3月に経営統合する。

佐々木智佳子マックスバリュ東北社長。
mvtohoku_goaisatu_18057

東証2部上場のマックスバリュ東北を、
イオンの完全子会社化したうえで、
東北カンパニーのスーパーマーケット事業を、
その子会社に移管し、
社名をイオン東北(株)に変更する。

これによって、
2000億円のスーパーマーケットが誕生。
東北地方のスーパーマーケットとしては、
㈱ヨークベニマルに次ぐ2位となる。

さらに今日の流通スーパーニュースは、
ヤマダ電機news|
大塚家具と資本提携/51.74%出資で子会社化

今年末の12月30日、
第三者割り当て増資の払い込みによって、
大塚家具の普通株式3000万株を取得。
出資比率51.74%で子会社する。

同社の山田昇代表取締役会長は意気軒高。
山田昇

大塚家具の大塚久美子代表取締役社長も
ケロリとしたもの。
main-pic

そういう時代に入ったということだ。

ヤマダ電機はすでに、
㈱ベスト電器、㈱マツヤデンキ、
さらに㈱星電社などを子会社化して、
家電業界でトップを疾走しているものの、
2018年度決算は微増収減益。

現在、伸び続けているのは、
コスモス・ベリーズ㈱だ。

全国の家電店などを組織して今や、
1万1683店舗(11月末時点)。
ボランタリーチェーンである。
about_img_06

月刊商人舎12月号の特集は、
2020年代流通の投影図
201912_coverpage
本号の中の、
[徹底議論]流通の未来と現代化
石原靖曠×結城義晴
この第3部の結城義晴の発言。
「ボランタリーチェーンに参加する家電店は、ヤマダ電機の大型店に発注をかけて、大型店を倉庫代わりに使うのです。ヤマダ電機の研修センターは、その家電店のオーナーたちの新製品を勉強する場になります。家電店オーナーたちは在庫を一個も持たず、しかしお客さまを持ち、お客さまから注文が来たらヤマダ電機に発注して直接届ける。その後、ヤマダ電機からお客さまのもとへ商品が届くと、その場に行って対応します」

近代化によって大チェーンとなったヤマダ。
近代化以前の家電店の群れ。
それらが融合して、
新しいボランタリーチェーンとなった。

ここに私は「現代化」を見たのだが、
この12月号で改めて、
それを強調してみた。

大塚家具の子会社化も、
同じ意味を持っているのだと思う。

日々、発生する現象が、
私の考えた「理論」に沿って、
現実化してくる。

ちょっと心地よいものです。

ありがたい。

〈結城義晴〉

2019年12月11日(水曜日)

DREAMでの基調講演とUSP研究所望年会で「情報一色」の一日

今朝の朝日新聞一面トップ。
「セブン 残業未払い3万人」
この事件があったことは事実だし、
メディアにはそのメディアの考え方がある。

しかしこの記事が一面トップというのは、
いかがなものかと思う。

毎日新聞は一面上段左に、
「セブン 残業代一部未払い」

日経新聞は、一面左段ダイジェスト欄3番目に、
短く、「セブン、残業代未払い」
そして15面にかなり正確に記事を書く。

扱い方は日経が妥当だと思う。

昨日の商人舎流通スーパーニュースも、
セブン‐イレブンnews|
残業手当一部未払い4.9億円、70年代から発生か?!

[結城義晴の述懐]を書いておいた。

加盟店の営業時間問題、
セブンペイの不正利用問題、
おでん具材の無断発注問題。

すべて「事件は現場で起こっている」が、
「マネジメントの根幹にかかわる問題である」

マネジメントそのものに原因がある。
そこから再出発しなければならない。

さて今日は、午後から東京品川。
TKP品川カンファレンスセンター。
2019年度Dream会員交流会。

“Dream”は、
Data driven Regional Education Association for Marketingの略。
一般社団法人ビッグデータマーケティング教育推進協会。

この協会は、
全国の専門学校などと協力体制を構築し、
「データマーケティング人材」の
スキル体系の整備、
育成カリキュラム開発、
教育の実施を通して、
全国各地で活躍できる人材を育てる
基盤整備の実現に貢献する。

さらに、
より実践的な教育を実施するために、
教育教材として
生きたビッグデータをつかって
実習できる仕組みを構築する。

「データマーケティング人材」を、
「データマーケター」と呼ぶ。

今日は協会の会員が参集して、
勉強し、交流する。DSCN98499

冒頭に理事長の山下泉さんが開会挨拶。DSCN98519

基調講演は結城義晴。
DSCN98699
タイトルは
「ビッグデータマーケティングが、
日本を救う」

初めに[Message of October]
ビッグデータマーケティングしよう!

Marketをingする。
市場を現在進行形で、
揺さぶる、動かす。
それがMarketingだ。

マーケットをリサーチし、
マーケットをセグメントし、
ターゲティングし、
ポジショニングする。

製品のプロダクト、
価格のプライス、
流通のプレース、
販売促進のプロモーション。

カスタマーソリューション、
カスタマーコスト、
コンビニエンス、
コミュニケーション。

4つのP、
4つのC。
それぞれ相対的に呼応する。
それがマーケティングミックスされる。

生産・製品主導のマーケティング1.0、
顧客中心のマーケティング2.0、
人間と価値中心のマーケティング3.0。
そしてデジタル世界のマーケティング4.0。

売り手良し、
買い手良し、
世間良し。
三方良し。

モノやサービスがひとつ売れる。
ひとりのお客に売れる。
その一行の記録がデータである。
一行が無限に近づいてビッグデータとなる。

そして膨大になればなるほど、
ビッグデータはまた、
新しいマーケティングと結びつく。
新しい顧客満足と新しい顧客創造を繰り返す。

ビッグデータマーケティングは、
最も大事なノンカスタマーを明らかにする。
外の情報を組織内に教えてくれる。
そして翻ってひとりのお客を喜ばせる。

ビッグデータのマーケティングは、
ひとりのお客を、裸にするものではない。

ひとりのお客に、
ひとりの自分を見つけ出させ、
ひとりのお客を、
「お奨めする人」に変えていくのである。DSCN98679

経済産業省は2017年の春、
「新産業構造部会」を開催した。
keisan

そのうえで、
「新産業構造ビジョン」を打ち出した。

コンセプトは、
コネクテッド・インダストリーズ。
つまり連結していく産業。

そのための第4次産業革命である。
私もこの点に関しては同感だ。

そのために必要なことの一つが、
人材の育成・活用システムの構築である。

とりわけて、ITリテラシーをもった、
データ・マーケティングできる人材が求められる。DSCN98799

Dreamが目指す「データマーケター」の育成は、
時代の要請なのである。

後半はそのために必須の知見、
まずマーケティングが、
1.0から4.0まで進化してきたこと。

それからビッグデータと、
そのデータ・コネクト。

これが第4次新産業構築のベースとなる。

そして産業の中の企業は、
データドリブン経営に邁進する。DSCN98969
そのデータドリブンマネジメントに、
立ちはだかる4つの壁。
その壁を乗り越えるために必須の条件。

60分ぴったり、
一気呵成に語り切った。

これまで日本で最も、
データドリブンの経営をしていたのは、
セブン‐イレブンである。

そのセブンに問題が頻発している。
マネジメントこそ、
データドリブンに、
優先されるものなのである。
いやデータドリブン経営は、
組織風土改革を促すものである。

最後に拍手をいただいて、
心から感謝。
DSCN99069

私の次は、
Dream専務理事の米倉裕之さん。
そう、㈱True Data社長。

協会の活動報告と、
今後の展開をわかりやすく説明した。DSCN99129

そして具体的な進捗状況は、
越尾由紀さん。
True Data執行役。

データマーケターは、
越尾さんを目指せばいい。
DSCN99189

さらに会員プレゼンテーション。
まず、㈱デジタルガレージのお二人。
CRMストラテジー本部長の川崎浩充さん。DSCN99309

そしてグループマネジャーの馬場亮充さん。DSCN99369

次にアカデミック会員から、
学校法人穴吹学園常務理事の伊藤伸二郎さん。DSCN99399

最後は協会理事の伊藤久美さんが、
見事なファシリテーターとなって、
全員で意見交換。
DSCN99469
伊藤さんは4U Lifecare㈱社長で、
True Data取締役、つまり私の同僚。

すべてのスケジュールが終わって、
協会役員の皆さんと記念写真。
DSCN99509
私の左が山下泉理事長、
右は浦山哲郎副理事長(学校法人浦山学園理事長)
後ろは左から、
柴田健二理事(麻生教育サービス㈱取締役)
米倉裕之専務理事
伊藤久美理事
米澤豊理事・事務局長(㈱ビーアライブ代表取締役)

講演会のあとは隣室で懇親会。
乾杯の音頭は浦山副理事長。
DSCN99569

山下理事長と写真。
DSCN99629

伊藤さんが加わって再度、写真。
DSCN99679

越尾さん。
DSCN99699

最後は米倉さん。
DSCN99729
実に意義のある活動だ。
頑張ってほしいものだ。

交流会を中座して、
築地へ。

毎年恒例の望年会。
IMG_32819

明治時代に創業されたふぐの銘店。IMG_32839

天竹。
IMG_32849

この1階から3階までを借り切りで、
USP研究所望年会。
全館借り切りは横綱北の湖以来。IMG_32859

USPは「Universal Shell Programming」の略。

会社の趣旨は、
「システムとコンピュータ(道具)の
基本的な関係に立ち返り、
UNIX思想の原点に基づき、
人間の協働活動を力強く支え、
より身近に利用できる
コンピュータ技術を実現する」

USPの「ユニケージ」は、
日本人の知恵を活かした日本発の仕組みだ。

代表取締役所長の當仲寛哲さんは、
私に言わせれば「天才當仲」。
各階を回って、長い挨拶。
DSCN99739

ミャンマーから帰国したばかり。
今年はモンゴルに子会社を設立した。
これによってカナダ、ポルトガルに続いて、
3カ国目の子会社。

来年は人材の養成に専念するとのこと。
偶然、Dreamと同じ趣旨のことを、
當仲さんは語った。DSCN99829

私は和田光誉さん、山口紀生さんと、
ふぐ料理と鰭酒を堪能。
DSCN99939

最後に當仲さんと固い握手。
来年は長い対談をしましょう。
一緒に仕事しましょう。
DSCN99959
當仲さんの持論。
「小売業にとってデータは宝物。
今日のデータを見れば、
明日の商売が見える」

「大切なのはデータであり、
プログラムではない。
プログラムは書き直すことができる。
データは消えたら復旧できない。
あなたの会社の情報システムは、
どこまで遡って
データを蓄積できているか?」

そのデータは、
①いつ
②どこで
③だれが
④なにを
⑤いくらで
⑥どうしたか

この組み合わせで、
業務はすべて表現できる。

そのためのシステムは、
安くて、
早くて、
柔らかいこと。

考えてみると今日は、
情報一色の一日だった。
ありがとう。

〈結城義晴〉

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