結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年12月24日(火曜日)

2019クリスマスイブに「祈ろう」

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この出逢ひこそクリスマスプレゼント
〈稲畑汀子〉
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毎日、ブログを書いてきて12年。
今日、ブログにやって来てくれた人、
読んでくれてありがとう。

出会いこそ、プレゼントです。

祈りても終る一日冬の星
〈長島和子〉
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祈りは祈り。
現実にならなくとも、
一日は終わる。

冬の星が瞬く。

ドイツのアルディ
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クリスマスイブの日に、
売れ残った商品を寄付する。

恵まれない人たちへのプレゼント。

ドイツでもフランスでも、
イギリスでもアメリカでも。
世界14カ国で。

アルディは、
クリスマスと翌日を休業とする。
従業員にも休んでもらうためだ。

そこでクリスマスイブの午後4時に、
店舗で売れ残っている食品を、
地域の慈善団体に寄付する。
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1店舗あたり20から30のクレートが、
ドネートされる。

今年で3年目。

アルディ全体では、
昨年のクリスマスに、
50万食ほどの寄付が行われた。
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米国のクローガーも地域ごとに、
同じようなプログラムを展開する。

もちろんフードバンクなどの、
ソーシャルシステムがベースにある。
各地の教会が連動している。

日本にもこんな充実した社会組織が、
あったらいいなあ。

しかし日本の場合は、
クリスマスではないだろう。

正月元日や二日、あるいは三が日に、
休業する小売業。

増えてきた。

大晦日に売れ残りそうな商品は、
みな、寄付してしまおう。

まだフードバンクなど未整備だから、
最後には顧客に全部無料で、
差し上げてしまう。

そんな店がすでに、
あるかもしれない。

これは今年末、
すぐにでもできそうだ。

すぐに変われそうだ。

コンビニだって、
正月元日にストライキをする店があれば、
元日休業実験をする店がある。
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そんな店々は、
大晦日の最後には、
惣菜や弁当、おでんを、
顧客にプレゼントしたらいい。

廃棄するのはもったいない。

クリスマスイブの今日。
そんな社会が来るよう、
そんな店が増えるよう、
祈りたい。

商売以外でも、
世の中のお役に立つ店が、
増えますように。

そして最後に、
月刊商人舎12月号から。
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[Message of December]
変わろう! 祈ろう!
2019120501
変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。

世界中に広がった短い言葉。
ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
朝に、夕に、人々は祈る。
変える勇気を振り絞った挙句、
変わらぬものを悟ったあとで、
しずかに自分に言い聞かせる。

2020年からの10年。
ため息が出るほどのNext Decade。
予想もつかない展開。
驚くほどのスピード。
途方もない変化。
それらへの恐怖。

しかし、自ら変わるしか、
ほかに道はない。
自分が変わらねば仲間は変わらない。
自分が変わらねば職場は変わらない。
自分が変わらねば店は変わらない。
自分が変わらねば会社は変わらない。

朝に、夕に、
しずかに祈ろう。
勇気を振り絞って、
変わる努力をしたうえで、
変わらぬものを受けいれる。
その英知が与えられるまで。

変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。

Merry Christmas!

〈結城義晴〉

2019年12月23日(月曜日)

「7つの心理的な財布」とTrue Dataの「Asia-Pacificトップ10」

Everybody! Good Monday!
[2019vol51]

2019年第52週、12月第4週。
令和元年も残すところ9日。

昨年までの30年間、
今日は天皇誕生日の祝日だった。

商売上は今日の23日が、
クリスマス需要の最盛期だった。

しかし、今年からそれがない。
ふつうにクリスマス販促を展開する。
とくに欲張ることはない。
しかし手を抜いてはいけない。

商人舎webコンテンツ。
月曜朝一/2週間販促企画。
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明後日の25日夕方から、
「令和初のお正月」に向けて、
顧客のスイッチを入れよう。

劇的な売場変更が必須だ。

しかし消費は節約・倹約モード。
そのなかでも考えておきたいのが、
「The Seven Psychological Purses」
「7つの心理的な財布」

先週土曜日のブログで書いた。
拡大令和名人会の「The Seven Psychological Purses」

第1は「Family Activities」
家庭生活のための支出。
第2は「Future Preparation」
将来のためのたくわえ。
第3は「Tasty Eating」
美味しく食べるための財布。
「おいしい生活」のための出費。
第4は「Self-Enlightenment」
自己啓発のための出費。
第5は「Fashion」
自分のライフスタイルを、
流行のトレンドに合わせようとする消費。
第6は「Gamble」
賭け事のギャンブルだけではなく、
思い切って賭けてみるような消費。
第7は「A bit of Entertainment」
ちょっとした娯楽。

節約・倹約モードは、
第1の「Family Activities」だ。
さらに第2の「Future Preparation」もある。

つまりセービングのモードは、
今、買わせないことも、
視野に入れておかねばならない。

しかし人間は複雑だ。
第3の「Tasty Eating」や、
第7の「A bit of Entertainment」が、
クリスマス需要となる。

年始の購買も第3と第7である。

だからその間の日々は、
セービングモードになる。

第5の「Fashion」と第6の「Gamble」を、
ちょっとずつ加味したい。
それが客単価を上げてくれる。

いまや福袋はこれに当たる。

最後に第4の「Self-Enlightenment」。
食品に関しても、
うんちくの商品、健康の知見は、
第4の自己啓発になる。

そしてこれからの年末年始商戦で、
大きなカギを握るのが、天候だ。

ウェザーニュースの情報を共有しよう。
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各地の気象台の詳細情報の入手は、
企業ごとに事業部ごとに必須だ。

木本昌秀東京大学教授の主張する、
「頻発する極端気象」

何時も覚悟しておかねばならない。

さて今日は東京・芝大神宮。
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㈱True Dataの今年最後の役員会。
11月も好調を堅持して、
何とかいい年を迎えることができる。
ご苦労様でした。

役員会で報告されたトピックス。

「APAC CIO Outlook Magazine」で、
ビッグデータマーケティング企業として、
True Dataがトップ10に選ばれた。
APAC

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APAC CIO Outlook Magazineは、
シリコンバレーに本部を置くIT情報誌だ。
APACはAsia-Pacificの略。

つまりアジアパシフィック各国の、
CIO(Chief Information Officer)に、
情報提供している。

True Dataは、
ビッグデータを扱う企業として、
日本を代表してトップ10に入った。
「Top10 Big Data Consulting/Service Companies」

おめでたい。

米倉裕之社長が写真入りで登場した。apac3
記事のタイトル。
「True Dataは、
購買行動データのパワーを
開放する」

しかし、まだまだです。
これからも精進し続けなくてはいけない。
日本のビッグデータを、
背負って立つ覚悟が必要だ。

そしてそれができる。
7つの心理的な財布も、
ビッグデータから明らかになる。

では、みなさん、今週も、
顧客の7つの財布を見極めて。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2019年12月22日(日曜日)

冬至の日の「デンデンムシノ カナシミ」

冬至。

地球を中心に見ると、
太陽が1年中で最も南に寄る日。
北半球では昼が最も短くなる。
南半球では夜が最も短くなる。

北半球の人にとって、
冬至の日はなぜか悲しい。
陰鬱な冬の中にあるからか、
残り少なくなった今年を惜しむからか。

一年の悲しみを思い出す。

上田惇生先生が逝った。
堺屋太一さんも亡くなった。
岡崎雅廣さんも急逝した。
ショーケンも死んだ。
中村哲医師も凶弾に倒れた。
多くの人が亡くなった。

世界の紛争は深刻化した。
移民問題も混とん化した。
核軍縮は後退した。
日韓関係はさらに悪化した。

地球温暖化は進んだ。
アマゾンで森林火災が多発した。
日本には大型台風が被害をもたらした。
紅葉が少なかった。
京都アニメーションが放火された。
ノートルダム大聖堂が焼けた。
沖縄・首里城も焼失した。

消費増税関連問題で敗北感を味わった。
産業としての一体感は生まれなかった。

イチローが引退した。
羽生善治が無冠となった。

血糖値が上がって病気になった。
今年も本が書けなかった。
私自身の残りの時間も減った。
別れもあった。
父と母のことを思った。
ジジのことも思い浮かべた。

今年だけのことではない。
悲しいことは少しずつ、
積み重なっていく――。

新美南吉。
児童文学者、童話作家。
大正2年の1913年に生まれ、
太平洋戦争中の1943年に、
29歳で没した。

その新見南吉が悲しみを描いた。

青空文庫のネット上で、
誰でも全文を読める。

カタカナの旧仮名遣い。
面倒そうに見えるかもしれないが、
そのたどたどしさこそ、
この短い文学における、
新見南吉の意図である。
味わってほしい。

デンデンムシノ カナシミ
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イツピキノ デンデンムシガ
アリマシタ。
アル ヒ ソノ デンデンムシハ
タイヘンナ コトニ キガ ツキマシタ。
「ワタシハ イママデ
ウツカリシテ ヰタケレド、
ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ
カナシミガ イツパイ
ツマツテ ヰルデハ ナイカ」
コノ カナシミハ
ドウ シタラ ヨイデセウ。

デンデンムシハ
オトモダチノ デンデンムシノ トコロニ
ヤツテ イキマシタ。
「ワタシハ モウ
イキテ ヰラレマセン」
ト ソノ デンデンムシハ
オトモダチニ イヒマシタ。

「ナンデスカ」
ト オトモダチノ デンデンムシハ
キキマシタ。
「ワタシハ ナント イフ
フシアハセナ モノデセウ。
ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ
カナシミガ イツパイ
ツマツテ ヰルノデス」
ト ハジメノ デンデンムシガ
ハナシマシタ。

スルト オトモダチノ デンデンムシハ
イヒマシタ。
「アナタバカリデハ アリマセン。
ワタシノ セナカニモ
カナシミハ イツパイデス。」

ソレヂヤ シカタナイト オモツテ、
ハジメノ デンデンムシハ、
ベツノ オトモダチノ トコロヘ
イキマシタ。

スルト ソノ オトモダチモ
イヒマシタ。
「アナタバカリヂヤ アリマセン。
ワタシノ セナカニモ
カナシミハ イツパイデス」

ソコデ、ハジメノ デンデンムシハ
マタ ベツノ オトモダチノ トコロヘ
イキマシタ。

カウシテ、オトモダチヲ ジユンジユンニ
タヅネテ イキマシタガ、
ドノ トモダチモ オナジ コトヲ
イフノデ アリマシタ。

トウトウ ハジメノ デンデンムシハ
キガ ツキマシタ。
「カナシミハ ダレデモ
モツテ ヰルノダ。
ワタシバカリデハ ナイノダ。
ワタシハ ワタシノ カナシミヲ
コラヘテ イカナキヤ ナラナイ」

ソシテ、コノ デンデンムシハ モウ、
ナゲクノヲ ヤメタノデ アリマス。
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悲しみはだれでも持っている。
自分ばかりではないのだ。

中原中也も悲しみを語る。
明治40年(1907年)に生まれ、
昭和12年(1937年)に逝った。
30歳だった。
詩集『山羊の歌』より。
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汚れつちまつた悲しみに

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革裘(かはごろも)
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠(けだい)のうちに死を夢む

汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気(おじけ)づき
汚れつちまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

――誰でも持っている悲しみを、
中也は「汚れっちまった」と表現する。

谷川俊太郎も、
何度も悲しみを書く。
現在、88歳。
第五詩集『あなたに』の中の「悲しみは」、
28歳のときの作品。

悲しみは
むきかけのりんご
比喩ではなく
詩ではなく
ただそこに在る
むきかけのりんご
悲しみは
ただそこに在る
昨日の夕刊
ただそこに在る
熱い乳房
ただそこに在る
夕暮
悲しみは
心を離れ
ただそこに在る
今日のものたち
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悲しみはただそこにある。
2019年の冬至の今日という日にも。

〈結城義晴〉

2019年12月21日(土曜日)

拡大令和名人会の「The Seven Psychological Purses」

熱海のニューフジヤホテル。
11階の露天風呂。

午前7時ごろに朝風呂。
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丸い窓から相模湾が見える。
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その中央に初島。
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43万7000㎡で東京ドーム10個分の広さ。

朝食をとって、
西熱海ゴルフクラブへ。
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第1回拡大令和名人会。meijinnkai9

いろいろなホールから、
相模湾を望むことができる。

14番パー3ホールでは、
真正面から初島が見える。
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雲海に小島が浮かび上がっているようだ。IMG_33379
1日、ゴルフラウンドして、
今年の打ち止めは大満足。

前半アウトのハーフでは、
2バーディーで39のスコアが出た。

しかし後半のインで、
宮本洋一さんに逆転された。

宮本さんはブルーチップ㈱社長で、
業界でも有名な達人。

残念な気持ちは全然なかった。
来年への課題が自覚できた。

ありがとうございました。

さて、拡大名人会の懇談の中で、
「7つの財布」が、
話題に上った。

令和名人会レギュラーメンバーは、
鈴木國朗さんと新谷千里さん、
そして土井弘さん。

鈴木さんはご存知、
食品産業のトップコンサルタント。
新谷さんは商人舎webコンテンツに連載、
「お客と社員に支持される生産性向上策」
今、脂がのったコンサルタント。
土井さんは電通のOBで、
電通きっての流通の専門家と言われた人。

食事のときなども、
消費者行動やマーケティングの話になる。

消費者が持っているのは、
一つの財布ではない。
7種類の財布を持っている。

つまり7通りのお金の使い方をする。

英語では、
「The Seven”Psychological Purses”of Consumer Awareness」
直訳すれば、
消費者意識における7つの心理的財布。

故小嶋外弘先生がこの道の権威。
同社大学名誉教授。
1964年に『消費者心理の研究』(日本生産性本部)

1983年のHarvard Business Reviewに、
「心理的財布その理論と実証」を発表。

1986年に『価格の心理』(ダイヤモンド社)
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The Seven Psychological Purses。
その第1は「Family Activities」
家族生活のための支出。
最も基礎的な消費。

第2は「Future Preparation」
将来のためのたくわえ。

第3は「Tasty Eating」
美味しく食べるための財布は、
必需品を購入する場合とは異なる。
食べるだけではなく、
「おいしい生活」すべてがこれに入る。

第4は「Self-Enlightenment」
自己啓発のための出費。
生涯学習は人間にとって必須のものだ。

第5は「Fashion」
アパレルだけではなくて、
自分のライフスタイルを、
トレンドに合わせようとする消費。

第6は「Gamble」
賭け事のギャンブルだけではなく、
思い切って賭けてみるような消費。
「福袋」はこれを狙っている。

最後に、
第7は「A bit of Entertainment」
ちょっとした娯楽。

一つひとつの購買を、
この7つの財布で考える。

スーパーマーケットでの買物も、
第1のFamily Activitiesならば、
価格コンシャスが優先される。

第7のA bit of Entertainmentならば、
ちょっとだけ財布は緩む。

それが第3のTasty Eatingならば、
価格に糸目をつけないし、
第6のGambleでワインを選ぶときには、
凄く高いものも買うかもしれない。

顧客は7種類の財布を持つ。
この商品はどの財布で買わせるか。
それによって、
価格も売場づくりも、
販促も変わってこなければならない。

ところでゴルフラウンドは、
通常は第7のA bit of Entertainmentだ。
が、私の場合は第3のTasty Eatingであり、
第4のSelf-Enlightenmentである。

決して、
第5のFashionでもないし、
第6のGambleでもない。

ゴルフは第6であってはならない。
中部銀次郎さんが、
強く戒めている。

「健康な人生」という意味からすると、
私の場合、第2のFuture Preparationでもある。

現代に生活する消費者としても、
人生を生き抜く人間としても、
The Seven Pursesは、
意識しておいていいだろう。

〈結城義晴〉

2019年12月20日(金曜日)

令和名人会のジャック・ニクラウスの言葉と菊池寛の「形」

昨日から熱海。
100万ドルの夜景と言われたが、
本家は香港。そしてナポリ。
日本では函館や長崎。DSCN97969

熱海はヤオハンの創業の地。
現在はマックスバリュ東海㈱となって、
市内にマックスバリュの店がある。

㈱商業界の社長のころ、
二度ほどこの熱海で、
「二月ゼミナール」を開催したことがある。

なつかしい。

この熱海で年末の令和名人会。
今年から「名」を変えたゴルフ会。

前身は平成元年に始まった「迷人会」。

私が商業界食品商業編集長に就任した年、
つまり1989年の平成元年。

筆者や経営者の皆さんが集まって、
就任祝いを兼ねたゴルフコンペが開催された。

荒井伸也さんや杉山昭次郎先生が、
呼びかけ人となってくださった。

ありがたいことだ。

そのコンペが終わってから、
この会を続けていこうということになった。
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小森勝さん。
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浅香健一さん。
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鈴木國朗さんが手を挙げてくれた。
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切磋琢磨のゴルフをする会が始まった。
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初めは2カ月に1回くらいやっていた。
そのうちにほぼ毎月になった。

2013年9月に小森勝さんが亡くなった。
そこで土井弘さんが参加してくれた。

そして浅香健一さんが引退した。
新谷千里さんが加わってくれた。

30年も経過する間に、
いつのまにか「迷う」が「名」に変わった。

「名」という漢字には、
ふたつの意味がある。
⑴姓名および通称。事物のよびな。
⑵評判。すぐれて名高い。ほまれある。

「迷う」が「すぐれて名高い」に変わった。

そして平成から令和に元号が変わって、
平成の「名人会」も「令和名人会」となった。

今日はレギュラーメンバーの会。
そして明日がその拡大令和名人会。

夕方には、8人に増えて宴会。IMG_33279
私の左隣が㈱白石社長の白石純一郎さん。
その左がブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん、
常務の土橋和人さん(右)。
その隣が土井弘さん、
一番左が新谷千里さん。
そして商人舎の亀谷しづえ。

明日は楽しみます。

ゴルフと言えば、
ジャック・ニクラウス。

そのニクラウスの一番好きな言葉。
「ゴルフでは、
良い人柄と
良いスイングしか

役に立たない」

菊池寛の短編に「形」がある。
とても短くて読みやすいので、
全文を紹介してみよう。
青空文庫で公開されている。

****************

摂津(せっつ)半国の主であった松山新介の侍大将中村新兵衛は、五畿内中国に聞こえた大豪の士であった。

そのころ、畿内を分領していた筒井、松永、荒木、和田、別所など大名小名の手の者で、『鎗(やり)中村』を知らぬ者は、おそらく一人もなかっただろう。それほど、新兵衛はその扱(しご)き出す三間柄(え)の大身(たいしん)の鎗の鋒先(ほこさき)で、さきがけ殿(しんがり)の功名を重ねていた。そのうえ、彼の武者姿は戦場において、水ぎわ立ったはなやかさを示していた。火のような猩々緋(しょうじょうひ)の服折(ふくおり)を着て、唐冠(とうかんむり)纓金(えいきん)の兜(かぶと)をかぶった彼の姿は、敵味方の間に、輝くばかりのあざやかさをもっていた。

「ああ猩々緋よ唐冠よ」と敵の雑兵(ぞうひょう)は、新兵衛の鎗先を避けた。味方がくずれ立ったとき、激浪(げきろう)の中に立つ巌(いわお)のように敵勢をささえている猩々緋の姿は、どれほど味方にとってたのもしいものであったかわからなかった。また嵐のように敵陣に殺到するとき、その先頭に輝いている唐冠の兜は、敵にとってどれほどの脅威であるかわからなかった。

こうして鎗中村の猩々緋と唐冠の兜は、戦場の華(はな)であり敵に対する脅威であり味方にとっては信頼の的であった。

「新兵衛どの、おり入ってお願いがある」と元服してからまだ間もないらしい美男の士(さむらい)は、新兵衛の前に手を突いた。

「なにごとじゃ、そなたとわれらの間に、さような辞儀はいらぬぞ。望みというを、はよういうて見い」と育ぐくむような慈顔(じがん)をもって、新兵衛は相手を見た。

その若い士は、新兵衛の主君松山新介の側腹(そばはら)の子であった。そして、幼少のころから、新兵衛が守り役として、わが子のようにいつくしみ育ててきたのであった。

「ほかのことでもおりない。明日はわれらの初陣(ういじん)じゃほどに、なんぞはなばなしい手柄をしてみたい。ついてはお身さまの猩々緋と唐冠の兜を借してたもらぬか。あの服折と兜とを着て、敵の眼をおどろかしてみとうござる」

「ハハハハ念もないことじゃ」新兵衛は高らかに笑った。新兵衛は、相手の子供らしい無邪気な功名心をこころよく受け入れることができた。

「が、申しておく、あの服折や兜は、申さば中村新兵衛の形じゃわ。そなたが、あの品々を身に着けるうえは、われらほどの肝魂(きもたま)を持たいではかなわぬことぞ」と言いながら、新兵衛はまた高らかに笑った。

そのあくる日、摂津平野の一角で、松山勢は、大和の筒井順慶の兵と鎬(しのぎ)をけずった。戦いが始まる前いつものように猩々緋の武者が唐冠の兜を朝日に輝かしながら、敵勢を尻目にかけて、大きく輪乗りをしたかと思うと、駒(こま)の頭を立てなおして、一気に敵陣に乗り入った。

吹き分けられるように、敵陣の一角が乱れたところを、猩々緋の武者は鎗をつけたかと思うと、早くも三、四人の端武者(はむしゃ)を、突き伏せて、またゆうゆうと味方の陣へ引き返した。

その日に限って、黒皮縅(くろかわおどし)の冑(よろい)を着て、南蛮鉄の兜をかぶっていた中村新兵衛は、会心の微笑を含みながら、猩々緋の武者のはなばなしい武者ぶりをながめていた。そして自分の形だけすらこれほどの力をもっているということに、かなり大きい誇りを感じていた。

彼は二番鎗は、自分が合わそうと思ったので、駒を乗り出すと、一文字に敵陣に殺到した。

猩々緋の武者の前には、戦わずして浮き足立った敵陣が、中村新兵衛の前には、ビクともしなかった。そのうえに彼らは猩々緋の『鎗中村』に突きみだされたうらみを、この黒皮縅の武者の上に復讐せんとして、たけり立っていた。

新兵衛は、いつもとは、勝手が違っていることに気がついた。いつもは虎に向かっている羊のような怖気(おじけ)が、敵にあった。彼らは狼狽(うろた)え血迷うところを突き伏せるのに、なんの雑作もなかった。今日は、彼らは戦いをする時のように、勇み立っていた。どの雑兵もどの雑兵も十二分の力を新兵衛に対し発揮した。二、三人突き伏せることさえ容易ではなかった。敵の鎗の鋒先が、ともすれば身をかすった。

新兵衛は必死の力を振るった。平素の二倍もの力さえ振るった。が、彼はともすれば突き負けそうになった。手軽に兜や猩々緋を借したことを、後悔するような感じが頭の中をかすめたときであった。

敵の突き出した鎗が、縅(おどし)の裏をかいて彼の脾腹(ひばら)を貫いていた。

****************

菊池寛は新潮文庫の解説を自分で書いた。
「吉川英治」の名を借りた。
「内容も大切だが、
『形』も大切だというテーマである」
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ゴルフのスウィングは、
この形である。

形は極めて大切だ。

考えてみると、
店は形である。
商品は形である。

商売では、
良い人柄と、
良い店と商品しか、
役に立たない。

〈結城義晴〉

2019年12月19日(木曜日)

伊藤園陳列コンテストと「進歩も成長も”変化”のひとつ」

寒くなったり暖かくなったり。
冬季の現象を三寒四温と言うけれど、
いまや二寒三温や一寒二温の感じで変わる。

しかし「温暖化」していることは確かだ。
東京大学の木本昌秀教授が言う通り。

「頻発する極端気象」の中に、
私たちは生活している。

さて今日は午後から、
東京・清水橋。

伊藤園本社。
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毎年4回くらい行われる、
伊藤園陳列コンテスト最終審査会。

始まってからもう十数年になる。
私はずっと審査委員長。

審査員が集まったら、
早速、選考に入る。DSCN97639

今回はお盆が終わってから、
消費税導入の直後までの期間、
全国の店舗に参加してもらって、
陳列コンテストが行われた。

売場は緊張に包まれていた。
その緊張感がプレゼンテーションに、
くっきりと表れていたといっていい。

今回は3つのコースが用意された。
お~いお茶コース、
創意工夫コース、
地域密着コース。

それぞれに5人の審査員が、
自分の判断で付箋を貼っていく。DSCN97669

全部終わったら、
推薦票の多い作品を集めて、
大賞(最優秀賞)と優秀賞を決めていく。DSCN97729

コースごとの最優秀賞は、
甲乙つけがたい場合もあれば、
全員一致で決まる場合もある。

その時の議論が面白い。DSCN97769

しかししっかり吟味して、
一番素晴らしい作品を選ぶ。DSCN97799

そして、決まりました。
楽しみにしてください。

あなたの会社が、
大賞をとったかもしれません。

偶然だが今回は、各コースとも、
私がよく知る企業が受賞した。
おめでとう。
DSCN97819

コースごとの賞を決めたら、
最後に企業ごとの全体の力を表彰する、
「企業賞」の選考。

これも大賞と優秀賞。

そして全体の総括。
全審査員がコメントを述べて終わる。DSCN97839
10月の消費増税後、
安売り合戦、ポイント合戦が、
激しく展開されている。

しかし、だからこそ逆に、
プレゼンテーションは重要になる。

ヤオコーは、
「10月は既存店売上高が4.0%増、
11月も3.1%増と健闘した」
DSCN00039
Discount競争は、
必ず同質化を促進させる。

そして同質化の中では、
規模が大きな者が勝つ。
これは必定の掟。

しかしコンテスト競争の今日、
それだけではいけない。

個性が必要だ。

現代化とは多様化である。

先月の石原靖曠先生との対談で、
このことは明らかにした。
201912_taidan-2
その有力な武器のひとつが、
店舗におけるプレゼンテーションだ。

ヤオコーがそれを示している。

私はそんなことを強調して、
今後の奮起を喚起した。

すべてが終わってから、
雑誌掲載用の写真撮影。DSCN97869
真ん中が伊藤園社長の本庄大介さん、
その右が副社長の本庄周介さん、
そして営業本部副本部長の 唐沢進治さん。
私の左隣は竹下浩一郎君。
月刊食品商業編集長。

私が採用した新人も、
今や立派な編集長となった。

伊藤園専務の神谷茂さんと、
商人舎の松井康彦は欠席。

最後の最後に、
参加スタッフも交えて、
全員写真。

ブログ用です。
DSCN97909

審査会が終了すると、
これも恒例行事となったが、
江島祥仁特別顧問の部屋を訪れて、
審査員全員で抹茶をいただく。

これも私の楽しみの一つだ。DSCN97929
江島さんも大変お元気で、
子会社の会長職などをいろいろ務めて、
伊藤園の重鎮として存在感を示す。

来年のことを語らい合って、
あっという間に時間は過ぎた。

そしてブログ用写真。
前列右が江島さん。DSCN97949
ありがとうございました。

さて、糸井重里さん。
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1999年6月6日の創刊以来一日も休まず、
「ほぼ日刊イトイ新聞」のトップページに
書き続けている「今日のダーリン」。

この数日、「変わる」をテーマに書く。
どうしてだろうか、私、
糸井さんと同期し続けている。

「小さい変化を、
数多く重ねること」

これが趣旨。

吉本隆明さんが言った。
「どんなことでも、毎日欠かさずに
10年続けたらかならず一丁前になる」

マルコム・グラッドウェルも紹介した。
「ある分野で
プロのレベルで活躍するためには、
総計で1万時間の練習が必要である」

これも私、自分の経験で、
同じことを言い続けている。

一方、横尾忠則さん。
「ぼくは時間の分量よりも、
回数が重要だと思うよ」

糸井は読み解く。
「小さい変化を数多く重ねることだ!」

このほうが、総時間量で考えるよりも
「変わる=変化」の回数が多くなるのだ。

ここで糸井重里のコピー。
「喧嘩は買ってでもしろ」は、
だーめだーめ!
「変化は買ってでもしろ」こそが、
正解なんだよねー。

「ぼくはもう知ってしまったよ、
変化がすべてだ。
いいかい?
進化だって
変化だろう?」

「進歩も変化だ。
発展も変化だ。
成果も変化のおかげだ。
成長も変化だ。
驚きも変化だ。
うれしいと感じることも変化だ。
生まれるも変化だ。
申し訳ないけど死ぬも変化だ。
出会いも変化で、
別れも変化だ。
強くなるのも、おもしろくなるのも、
上手になるのも、おいしくなるのも、
金持ちになるのも、貧乏になるのも、
ネガティヴだと思われていることも含めて、
みんな変化!」

「生きていれば、変化する。
そして、それらの変化を
経験した人生になっていく」

「じぶんの変化が、
人を変化させたりもするし、
だれかの変化が、
じぶんを変化させもする」

だから、私は言い続ける。
自ら、変われ。
Tðy*g-Šš[-

「ぼくらは、
変化しようとさえ思っていたら、
毎日のように、いくらでも
変化する可塑性を持っている」

「進歩も成長も、
“変化”のひとつの表現形態
ってことです」

来年も再来年も、
そして10年後も、
一生、変化です。

〈結城義晴〉

2019年12月18日(水曜日)

Eddie Jones「長時間労働とハードワークは似て非なるものだ」

令和元年の今年。
新しい象徴天皇が誕生し、
元号が令和に変わったこと以外に、
国民を沸かせたのは、
やはりラグビーワールドカップだった。

日本代表の躍進は、
これ以上ない勇気を与えてくれた。

しかしその陰で、
イングランドの闘いぶりは、
特筆に値するものだった。

そのチームを率いたのが、
エディー・ジョーンズ監督だ。
エディージョーンズ
しかもジョーンズ監督は、
前日本代表監督でもあって、
4年前のワールドカップでは、
南アフリカから金星を獲得させてくれた。

そのジョーンズ監督に、
日経新聞がインタビューした。

エディー・ジョーンズはまず、
「素晴らしい大会になった」と、
日本開催を褒めてくれた。

自分の仕事に関しては悔恨の念が深い。
「決勝で南アフリカに敗れたのは痛恨だ。
イングランドは常に優勝を期待され、
優勝のみを目指していた」
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一方、日本代表への評価は高い。
「日本の躍進は素晴らしかった。
日本はさらに強くなっていた」
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「私が日本代表監督に就いた2012年、
“ローリスク・ハイリターン”の
プロジェクトだと感じた」

「勝利という明確な目標を設定し
ハードワークを徹底する。
そのうえで、
創造的な戦略や戦術を落とし込めば、
成功の道は開けると確信していた」
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明確な目標とハードワーク、
そして創造的な戦略・戦術。
そうすれば成功は間違いない。

素晴らしい。

「ラグビーで主将の重要性は
圧倒的に大きい」

リーチ・マイケルがそれだった。
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これはまったくもって、
店長の役割と同じだ。

「試合が始まったら監督は指示が出せない。
現場責任者のキャプテンが戦術を判断し、
チームをけん引する」

「監督業25年だが、
人材配置が最も難しく、
いつも苦悩する」

これはチームの人事であり、
たとえば店長の配置である。
不思議なことに、
米国のトレーダー・ジョーでは、
店長を「キャプテン」と呼ぶ。

日本代表は、
国籍の異なる混成チームだった。

ジョーンズの見解。
「ダイバーシティー(多様性)の大切さを
端的に示していると思う」

「異なる意見や経験を尊重し、
受け入れること。
そのことがチームや組織、
そして社会を、
確実に強くし、良くする」

同感だ。

「ラグビーは1チームに15人いる
複雑なスポーツだ。
様々なポジションと
それぞれに果たすべき役割がある。
その力をどう結集し最大化するか。
経営につながる面があるかもしれない」

そして日本の経営者にエールを贈る。
「日本の経営者には明確なビジョンを掲げ、
その実現へ旧態依然にとどまらない
大胆な戦略を打ち出してほしい」

「かつてほど元気がないように見える。
社長や部長の目を気にしたような、
日本の会社員の長時間労働には
違和感があった」

「ラグビーの練習も同じだが、
問われるのは時間の長さでなく
中身と成果」

最後がいい。

「長時間労働と
ハードワークは

似て非なるものだ」
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あのラグビー日本代表も、
全員が例外なく口にした。

「ハードワークはきつかった」

しかしそれは決して、
長時間の練習ではなかった。

決められた時間内のハードワークは、
労基法違反ではない。

ただしそのハードワークで、
一定時間以内に大きな成果をあげたら、
それを正しく評価して、
それに報いる給与体系を用意する。

米国のウェグマンズ。
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Fortune誌の「働きがいのある企業100」で、
いつもベスト3に入る会社である。

インディペンデントのファミリービジネス。
全米をリードするスーパーマーケット。
ミールソリューションを生み出した組織。
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ダニエル・ウェグマンを中心に、
左がコリーン・ウェグマン、
右がニコール・ウェグマン。

ダニエルが会長、コリーンが社長。

現在、101店舗で年商92億ドル。
1ドル100円換算で9200億円、
現在の為替レートならば1兆83億円。
4万9000人の従業員を雇用する。
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このウェグマンズは、
仕事が楽で、給料が高いから、
「働きがいのある企業」なのではない。

ウェグマンズのピープルは、
例外なくハードワークする。
社内の競争も激しい。
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しかしそこに、
やり甲斐や働き甲斐が生まれる。

もちろんサービス残業などはない。

エディー・ジョーンズの、
「長時間労働とハードワークは
似て非なるものだ」

経営者もミドルマネジメントも、
そしてユニオンも、
ここを勘違いしてはならない。

しかしそれにしても、
今夜のサッカーE1の日本代表。
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日本対韓国戦は決勝戦。

1対0でいいところなく惨敗。

若い選手ばかりとは言え、
ひどくふがいなかった。

ラグビー日本代表と比べると、
かわいそうなくらいに、幼かった。

ハードワークの本質を知るには、
いい意味で「大人になる」ということだ。

いや、ハードワークの中から、
人間は少しずつ、一歩ずつ、
大人になっていくのだろう。

このときハードワークは、
はじめから、
ロングワークとは、
次元が異なるものなのだ。

〈結城義晴〉

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