結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年01月23日(木曜日)

横浜・湘南店舗クリニックの「差異と調和」の「ポジショニング戦略」

雨の木曜日。

1日中、
横浜から湘南にかけて、
店舗クリニック。

スーパーマーケットを中心に、
結果的に9店舗を巡った。DSCN10850

途中、ジョナサンでランチして、
食後にディスカッション。

ジョナサンはもちろん、
㈱すかいらーくホールディングスの店だ。

通常とは異なる視点から、
特別の意図をもって、
現在、絶好調の企業も含めて、
名の通った有力な店舗を訪れる。
そして観察し、買物し、考察すると、
実に面白いことに気が付く。

それらの店がどのように進化しているか、
そしてその進化はどこまで続くか。

あるいはブレーキがかかりつつあって、
停滞から衰退へのライフサイクルが、
その店に待っているのか。

そんなことが見えてくる。

私は米国の11日間の旅から帰ったばかり。
サンフランシスコ。
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そしてニューヨーク。
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向こうでは1日に、
8店から10店を見ていた。

ウォルマートをはじめ、
ターゲットやセーフウェイ、
ホールフーズやトレーダー・ジョー、
ウェグマンズやイータリー、
アルディやリドル、ウィンコフーズ、
ゼイバーズやフェアウェイマーケット、
バークレーボウルやナゲットマーケット、
そしてスチュー・レオナードまで、
目に焼き付いている。

自然な流れのように、
日本でのクリニックを続けた。

だから必然的に、
日本の店と比較することになる。

Amazon Goに匹敵する店はないけれど。

アメリカの店が優れていて、
日本の店が劣っているとは思わない。

むしろ日本の方が優れている点も多い。

今回の横浜・湘南クリニックは、
店の優劣を論じることを、
目的としてはいない。

だからこそかえって、
それぞれの経営戦略に関して、
その「古さ」と「新しさ」が、
浮き出てきた。

もちろん時の流れを知る、
「魚の目」を持たねば、
古いも新しいもわからないが。

そしてここでももちろん、
古いものが悪くて、
新しいものが良いとは言えない。

スチュー・レオナードが悪くて、
イータリーが良いとは、
一概には言えない。

何度も書いているけれど、
両者の「Our Policy」

スチュー・レオナード。
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ディズニーランドのような店。
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そのポリシーは、
Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。
Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、原則1を読み返せ。
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「Customer」は親友のようなお客様。
そう考えると、
「親友はいつも正しい。
たとえ親友が間違っていると思っても、
もう一度、親友を信じよう」

こうしてロイヤルカスタマーが、
少しずつ増えていく。

一方のEATALY。
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グロサラントの極致のような店。
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そのイータリーのアワー・ポリシー。
1 The customer is not always right
顧客はいつも正しいわけではない。
2 Eataly is not always right
イータリーもいつも正しいわけではない。
3 Through our differences, we create harmony
顧客との差異が調和を創り出す。
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お客様とお店は対等である。

私たちは、
紳士淑女にご奉仕する、
紳士淑女である。
(リッツカールトンのモットー)

顧客をあくまで、
「親友の正しさ」と考えるか。
顧客と店を、
対等なゲストとホストと見るか。

正反対の主張。

「レース型競争の時代」には、
「正しい」ことは一つだった。
あるいは二つくらいだった。

「大きいことはいいことだ」だった。
「利益こそ美徳」だった。

そのひとつ、あるいは二つのゴールを、
全員が目指した。

しかし「コンテスト型競争」の時代には、
どちらも正しいし、
その正しさの主張も多様である。
どちらも美しいし、
美しさも様々だ。

それがポジショニング戦略時代である。

店舗戦略に関して、
商品戦略に関して、
経営戦略に関して、
なにが「正しい」などと、
安易に言い切ることは絶対にできない。

むしろ己(おのれ)の戦略を、
どこまで貫徹することが、
できるかどうかが大事だ。

もし「正しい」と言い切ってしまったら、
それはあまりに僭越すぎる。

根拠も示さずに、
「自分が正しい」などと断言する態度自体、
実は何も知らない、
あるいは何もわかっていないことを、
露わにしている。

「真偽」や「是非」を、
論理的、実証的に、
証明することはできるけれど。

「ポジショニング戦略」は、
そういう姿勢によって成り立っていると、
私は考えている。

最後に横浜のノースポートモールで、
経営コンサルタントの鈴木國朗さんと、
延々とディスカッション。
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笑いあり。
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激論あり。
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写真や資料の確認あり。
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そこでの考察あり。
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また、笑いあり。
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大笑いあり。
DSCN11760

そして真面目に真剣に話し合った。
互いの差異を確認し合った。DSCN00240
テーマと結論は、
月刊商人舎2月号にて。

差異と調和。
“differences”と”harmony”

この観点から見直すと、
日本の優秀な店々も、
捨てたもんじゃない。

〈結城義晴〉

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