結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年05月11日(月曜日)

商人舎5月号「コロナは時間を早める。」と加藤厚労相「誤解だ!」

Everybody! Good Monday!
[2020vol⑲]

2020年第20週。
5月第3週。

㈱商人舎はテレワーク実施中。
ただし、私はほぼ毎日、
オフィスに顔を出します。

「ステイホームウィーク」が終わって、
いつ緊急事態が解除されるのか。
その基準が問題となってきた。

加藤勝信厚生労働大臣。
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「感染・死者数が
再び急上昇しないための抑制、
そして地域によって状況は異なるが
医療体制が感染者の増加に対応できるか。
これが判断基準」

当たり前のこと。
実も蓋もない。

「具体的には、
新規感染者数、重症者数、診療体制など
それぞれの要素の推移を見て
総合的に判断する」

「全体のバランスがあるから、
それぞれの数字について
数値目標を単純には示せない。
あまりデジタルに決めてしまい、
自粛の強化や緩和が
連続的に起きてはいけない」

数値目標は示せない。

5月8日の記者会見。
従来のPCR検査の「相談・受診の目安」。
⑴風邪の症状や37.5℃以上の発熱が
4日以上続いている。
⑵強いだるさ(倦怠感)や
息苦しさ(呼吸困難)がある。

加藤厚労相は記者会見の中で、
「相談する側の目安で4日以上、
平熱以上が続く場合は必ず
相談するようにと申し上げてきたが、
相談や診療を受ける側の
基準のように思われてきた。
われわれから見れば
“誤解”だ」

ああ、ひどい。

国民が一丸とならねばいけない時だから、
政権の悪口は控えてきたが、
この無責任ぶりは情けない。

一方、大阪府の吉村洋文知事。
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「3つの独自基準」を明示して、
緊急事態宣言の解除目標を目指す。
⑴陽性率7%未満
⑵感染経路不明者数が1日10人未満
⑶重症者向けの病床使用率60%未満

これら3つの基準を7日間連続で満たせば、
休業要請などを段階的に解除する。

昨日の日曜日の10日、
7日間の移動平均で、
陽性率2.6%、感染経路不明者数4.14人、
病床使用率も26.6%。

大阪はこの基準を3日連続で満たした。

基準が明らかだから、
それに向かって努力する。
そして成果を確認できる。

ピーター・ドラッカーが強調するのが、
「フィードバック」だ。
吉村知事はそれをよく知っている。

残念なが厚生労働大臣には、
その認識が全くない。

さて、今日は、
月刊商人舎5月号発刊。
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[特集]
コロナ時間める。
COVID-19パンデミックで
何が起きるか? 何をするか?

考えに考えて、さらに考え抜いて、
この総括に至った。

[Cover Message]
新型コロナウイルス感染症の世界的流行。COVID-19パンデミック。ジョンズ・ホプキンス大学の専門家を除いて、誰が予測したか。誰が本気で考えたか。ドナルド・トランプも習近平も、ボリス・ジョンソンも、そしてわが安倍晋三も、夢にも思わなかった。医療機関や公共サービス、保育・教育・介護施設の重要性はあらためて認識された。小売流通業では、スーパーマーケットは国境を越えて、重要な社会的機能であることが証明された。ドラッグストアも生きるために必須の役割をもつことが立証された。そのほかの小売業態も楽しむものだということが再確認された。しかしCOVID-19が発生して、驚くほどのスピードで世界に広まり、その対応に追われる日々を送るなかから、ひとつだけ確かなことがわかってきた。――「コロナは時間を早める」。われわれの人間としての劣化や組織の陳腐化も早めるならば、われわれのイノベーションも早めてくれる。そこで何をするか。われわれ自身の価値が問われている。

かつての「販売革新」誌には、
雑誌の表紙に短い文章が載った。

月刊商人舎ではそれを再現した。

[目次]
mokuji
結城義晴の、
特集のまえがきとあとがき。

㈱True Dataの総力分析。
コロナ禍の日本商戦を
ビッグデータで読み解く
スーパーマーケットとドラッグストアの
1月から4月までのID-POSデータ解析で、
こんな事実が判明した。
結城義晴もWebミーティングで参戦。

當仲寛哲さんの、
ポスト・コロナのメッセージ。
Amazonを超える小売業を創るときだ!
結城義晴との対談から抜き出した。

そして井坂康志さんの力作。
今、ドラッカーならどう言うか?

緊急事態宣言の[戒厳令]の下で、
なんとか主張のある雑誌を、
発刊することができました。

ありがとうございました。

最後に巻頭言[Message of May]
タイムマシンに乗ろう!

地球が、人間ごと、
タイムマシンに乗っている。
そんな錯覚に襲われる。
COVID-19パンデミック。

中国・武漢発、
地球上の全人類宛。
メッセージは極小のウイルス。
人間の細胞内で自己を複製して増殖する。

新型コロナウイルスは恐ろしい。
死の恐怖を伴ってやって来る。
それへの対応は苦しい、辛い。
それでも仕事は続けねばならない。

ただしコロナと闘ってはいけない。
かといって抑え込むこともできない。
やがて共生するしかない。
危うい「動的な平衡状態」へ。

その共生への道すがら、
人間は自らの姿を、
まざまざと見せつけられる。
悪い面も良い面も。

このタイムマシンは、
未来へとスピードを上げる。
そして人間に劣化をもたらす。
ときにはイノベーションの進捗を促す。

タイムマシンに乗って、
今、私たちには、
自らの真価が問われている。
未来ビジョンの有無が試されている。

タイムマシンに乗ろう。
そのスピードに乗ろう。
悪い面も良い面も、
甘んじて受け入れよう。

タイムマシンに乗ろう。
そのスピードに乗ろう。
自らの姿を見よう。
自らを発見しよう。〈結城義晴〉
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購読者のみなさん、
熟読してください。

では、みなさん、今週も、
コロナは時間を早める。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

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新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

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(イーストプレス刊)

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