結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年05月10日(日曜日)

[Sunday Go! Go! Pose]菊名池公園のマスクでポーズ!!

「ステイホーム週間」
小池百合子東京都知事が言い始めた。
その最終日は、
母の日
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夕方の空。
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夜にかけて、雨模様。
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厚い雲の向こうにわずかに青空。
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もう夏だ。
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いつもの散策道。
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COVID-19拡大のもと、
許されるのはフィジカルディスタンシング。
ジョギングや散策。

道端にゼラニウム。
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別名テンジクアオイ。
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15分ほど歩くと、
新緑に包まれた木々。
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菊名池公園。
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真ん中に瓢箪池があって、
周辺は遊歩道。
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かつては全長1km以上の貯水池だった。
それが1974年(昭和49年)に、
水道と下水道の整備のために、
二分された。
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今日は風が強い。
波紋が爽やかだ。
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夕方になると、
人出も減って、
散策にはもってこいだ。
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ステイホームといっても、
家の中に閉じこもってばかりはいられない。IMG_64110

遊歩道にマーガレットが咲き乱れる。DSCN94640

桜の季節が終わって、
ツツジのシーズンになり、
そのあとはマーガレットだ。
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マーガレット
マーガレット
くるくるマーガレット
あの子の髪に
マーガレットさいた♪
(作詞:中山明夫、作曲・結城義晴)
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池の傍の柳。
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水面には蓮。
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蓮は勢いを感じさせる。
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そして遊歩道のベンチ。
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しばらく蓮の池を眺める。
自然はコロナウイルスに、
びくともしない。IMG_63740

久しぶりに、やってみるか。
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Go! Go! ポーズ。
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ちょっとよろけても大丈夫。
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反対向きに挑戦。
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Go! Go!
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ポーズ。IMG_63840

非常口の男のボーズ。
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Amazon Goがオープンして、
そのレジレス店舗に行こう! と、
このGo! Go! ポーズを始めた。

Go! Go! ポーズは、
最後に大の字ポーズになる。
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ステイホームの反動で、
どこかに行きたい気持ちはつのる。
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だからGo! Go! ポーズにも、
そんな気持ちが乗り移っている?

いい日曜日でした。

今日の[Go! Go! Fashion Item]
シャツはボートネックのボーダー。
パブロ・ピカソが好きだった、
セントジェームス。
ジーパンはユニクロのグレー。
靴は大好きなECCO。
ラスベガスのアウトレットモールで購入。
帽子はシアトルマリナーズの51番キャップ。
もちろんセーフコスタジアムの、
マリナーズショップで買った。
そしてマスクは、
Disposable Face Mask(Made in China 岳西県産)。
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明日あたりから、
少しずつ緊急事態も、
緩和されるかもしれない。

しかし三原則は貫徹しよう。
⑴手洗い
⑵マスク
⑶フィジカルディスタンシング

Go! Go! ポーズも三原則を忘れず、
明日からも頑張ろう。

〈結城義晴〉

2020年05月09日(土曜日)

住吉美紀さん「コロナ記」の「自分が再起動された」感覚。

商人舎公式ホームページに、
リンクしてもらっているブログ。

久しぶりに見直したら、
更新が途切れているものが多い。

誰もがブログを書く時代は終わった。
ちょっと残念だけれど。

そのリンク集のなかで、
すみきちブログ。無題
住吉美紀さんのブログ。
フリーアナウンサー。
元NHKの人気アナウンサー。

猫派というところも私と同じ。

2011年12月3日の商人舎忘年会は、
「ふたりのビッグショー」 20111203224222

大久保恒夫&結城義晴。20111203224111

大久保さんのお誘いで、
住吉さんにも全く個人として、
コーラスで参加してもらった。20111203224232

その住吉美紀さんが、
COVID-19に感染した。

その顛末がブログで綴られている。
題して「コロナ記」

全文は「すみきちブログ。」で、
読んでください。

5月1日のブログでは、
「まだ入院していますが、
平熱や微熱まで熱が下がってきました。
こうして落ち着いた今、思い返しても、
“まさか自分が
新型コロナに感染するなんて”
という驚きは変わりません」

「そもそもは4月15日水曜朝、
BlueOcean の生放送前に
(ちなみに番組はちょうどこの日から、
自宅からのリモート生放送に
切り替えていました)
準備をしていたら、
コンコンという小さな空咳が
ちょこっと出始めた、
というのが始まりでした」
20170502-sumanavi
コンコンという小さな空咳から。

「のど飴を舐めれば
普段だと治まるような小さな咳払いが、
なんとなくずっとある。
しかし息苦しさや大げさな咳はない。
ふむ。」

「翌日、少し熱っぽさを感じて
熱を測ると、37.2度ありました。
“いや、これは今週きっと
仕事のストレスが強いせいだ”など、
違うと信じたい気持ちで
いっぱいでした」

わかる。

「そして、金曜朝。
38.2度まで上がっていました。
あーこれは間違いないなと、自分で確信。
とりあえず生放送に穴を空けまいと
そのまま自宅リモート放送に臨み、
放送が終わったところで
スタッフに発熱した旨伝えるのが精一杯。
あとは寝込みました」

放送の仕事は穴をあけられない。

「そこから一気に熱は上がり、
その日のうちに39度。
その後39~40度が1週間続きました」

コロナに感染すると、
こういった経緯を踏む。

「体か精神かどちらかが
壊れてしまうかもと
思った夜もありました」

「さらに途中からは
強い胃のムカつきがあり、
吐き気と格闘しながら食事をとったり、
頭痛にも耐えたり」

「こんなに激しく、そして長く
ウィルスと戦ったのは、
生まれて初めてです」

「入院は、高熱3日目に差し掛かり、
アレルギー性の喘息もあり
心配と周りの方からの
強いアドバイスに押され、
這うようにして夜間救急に
行ったことがきっかけ」

何はともあれ、
病院へ。

「いま思えば本当にあのとき
入院できてよかった。
あそこでもしも
入院していなかったらと思うと…
正直、ゾッとします」

「間違いなく、
life changing event。
まだわからないけれど、
もう元には戻れない、
人生観も変わりそうです」

人生観が変わりそうだというところ。
貴重な発言です。

住吉さんはこのあと、
医療関係者の方々に、
心から敬意と感謝を表する。

「このウィルスは
スルっと入り込んできます。
私自身、神経質なくらい
気をつけていましたが、それでも、
職場など最低限と思われる接触でも
感染してしまうこともあるんだ
ということを実感しています」

コロナは、
スルっと入り込む。

「そして一度感染、発症すると長いです。
どうぞ、みなさま他人事と思わず、
自分事として、接触を減らすこと、
免疫力が下がらないよう心身ともに
健康的な生活をすることを
今は大切にされてください」

「私はまだもう少し戦わねば、
体力も落ちて、今まともな声も出ません。
しかし、自分の体は
ほんとにがんばってくれた。
そして、きょうも病室から見える
街路樹の緑と青空が綺麗です。
嗚呼、生きてるって、素晴らしい!」

コロナ感染で入院中に、
これだけのことを書ける。
なんとも凄い女性だ。

住吉さんは、
5月最初の週末に退院し、
現在、自宅療養中。

「改めて、生きていること、
美味しく食べられること、
笑えることって、
こんなに素敵なことなのかと
感動しています」

「すっかり社会すべてと離れていたため、
いま自分が再起動されたような、
まっさらな、不思議な感覚です」

自分が再起動される。
まっさらな、
不思議な感覚。

このポジティブシンキング。
そしてこの感性。

万が一、みなさんも私も、
コロナに感染しても、
住吉美紀さんのように、
立ち直りたい。

そう思った。

退院、おめでとう。
元気なお姿での復帰を、
期待しています。

〈結城義晴〉

2020年05月08日(金曜日)

「鍛えればすなわち衰えず」と”今だけ・ここだけ・自分だけ”症候群

「されど、死ぬのはいつも他人ばかり」
D’ailleurs, c’est toujours les autres qui meurent.

マルセル・デュシャンの墓碑の言葉。
〈artblogより〉
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デュシャンはフランスの画家・美術家。
印象派に影響を受けて油絵を描き、
その後、キュビズムから現代アートへ。

20世紀の美術界に決定的な影響を与えた。
「20世紀美術は、
デュシャンなしでは語れない」

「死ぬのはいつも他人ばかり」は、
寺山修司が好んで使った。
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古代ギリシャの哲学者。
エピクロス。
「あなたが
死をおそれるときは
死はまだきていない。
死がほんとうにきたとき
あなたは
そこにいない。
だから死は、
おそれるにあたらない」

ブレーズ・パスカル。
「死というものは、
そのことを考えずに、
突然それを受けるほうが
耐えやすいものである。
これに比べて、
死について考えることは、
たとえ
死の危険がなかったとしても

はるかに耐えがたいものである」
〈『パンセ』断章一六六〉

岡本行夫さんが亡くなった。
COVID-19に感染していた。
74歳だった。
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元首相補佐官。
それも橋本龍太郎、小泉純一郎、
二人の名首相を支えた。

ご冥福を祈りたい。

若くして鍛えれば、
すなわち
壮にして為すあり。

壮にして鍛えれば、
すなわち
老いて衰えず。

老にして鍛えれば、
すなわち
死して安らかなり。

江戸の儒学者・佐藤一斉をモジった。
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コロナ禍中は、
体を鍛えるときでもあるし、
それが免疫力を養うことになる。

さて、日経新聞経済コラム「大機小機」
「刹那的症候群」の危うさ
コラムニストは自律さん。

「新型コロナウイルスに
世界が苦悩している」

「このウイルスの恐ろしいところは、
無症状でも感染力が強いこと、
重症化すると短期間に
死に至るケースもあることだ」

岡本さんもそれだったし、
志村けんさん、岡江久美子さんも、
そうだった。

「感染すると隔離を余儀なくされ、
誰とも会うことはできない。
現状ではワクチンが存在せず、
既存の薬や点滴、
人工呼吸器が活用されるが、
究極的には自らの免疫力に
依存せざるを得ないという厳しさだ」

ここでコラムニストの指摘。
「死への恐怖感から、
今良ければいい、
ここだけ良ければいい、
自分さえ良ければいい、
という意識が多くの人たちに
芽生えつつあるとも伝えられる」

「今だけ・ここだけ・自分だけ」症候群。

2月17日のこのブログに書いた。
新型コロナウィルスに
「今日もお仕事
おまんまうまいよ」

中世のヨーロッパ。
ペストの大流行で何千万人も死んだ。

当時の閉塞感の中で、
人間たちに3つの心理的傾向が出た。

第1が刹那的な欲望の追求や浪費に走る。
第2に懺悔して神仏に頼る。
第3に犯人を仕立て上げて迫害する。

「今だけ・ここだけ・自分だけ」症候群は、
刹那的な欲望の追求や浪費である。

コラムニスト。
「感染症の脅威は経済問題に直結する」
国際通貨基金(IMF)の専務理事。
ゲオルギエバさんが警鐘を鳴らす。
「90年前の大恐慌以来の大不況に陥る」

日本についてもコメントしている。
「歴史的なマイナス成長に陥る」

しかし、「皮肉なことに
コロナ発生源の中国は例外で、
マイナス成長は回避できるとの見立て」
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「そもそも今回の感染症拡散は
中国・武漢から始まった。
世界の人々を死の恐怖に陥れ、
大恐慌以来の経済不況を
引き起こしつつあるだけに、
中国政府の初動が情報開示を含め
適切だったのかどうか
検証されてしかるべきだろう」

同感だ。

翻って大国のもう一方の極、
アメリカ合衆国。
「トランプ大統領からは
アメリカファーストの理念のもと、
感染症に関しては、
米疾病対策センター(CDC)の存在もあり、
強気の発言が繰り返されていた」
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「しかし現実には、
世界最大の感染者数に見舞われ、
極端な格差社会を背景に
多くの弱者が命を落としている」

そこでコラムの結論。
「中国も米国も、
“今だけ、ここだけ、自分だけ”という
謙虚さを欠いた視野の狭い
政権運営になってはいないか」

同感だ。

「コロナを契機とした
人々の刹那的症候群は、
実は米国、中国という
二大国家の反映とも考えられる」

うなずける。

ただしこれは二大国家を、
「犯人に仕立て上げる」言説ではないし、
世界が米中を迫害できるわけでもない。

私たち自身が、
「今だけ、ここだけ、自分だけ」に、
陥ってはならない。

〈結城義晴〉

2020年05月07日(木曜日)

5月の「フラワームーン」とコロナ禍の「いい話」それぞれ

今夜はフラワームーン。DSCN94230

アメリカの農業暦では、
5月の満月を「花の月」という。
ネイティブアメリカンの「The Old Farmer’s Almanac」。
花々が咲き乱れる季節の満月。
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雲が少しずつ、
フラワームーンを覆い始めた。DSCN94270

空にある雲は白いのに、
満月には真っ黒にかかる。DSCN94290

そしてフラワームーンは雲の影に隠れた。DSCN94320
新型コロナウイルス感染拡大のなかでも、
巨大な自然は泰然としている。

若松真平さん。
朝日新聞デジタル編集部記者。
毎日、ハッピーな話題を集めてくれる。

今日の記事は、
「花屋店員のつぶやき拡散」

大阪府内の花屋で働く木村咲さん(33歳)。
2月ごろ、新型コロナの影響が出始めた。
送別会、卒業式などが減って、
花束の注文のキャンセルが増えた。

外出自粛、緊急事態宣言で、
ほとんどのイベントが中止に。

ピアノ発表会などの注文はほぼゼロ、
飲食店向けに届けることもなくなった。

ギフト関連の花が減り、
客単価が下がり、売上げも激減。

そんな状況の中、
休校や外出自粛が本格的になって、
しばらく経った頃、変化が出始めた。

「自宅に癒やしが欲しい」と、
食料品などの買物ついでに、
花や小さな観葉植物、苗などを
購入する人が増え始めた。

4月22日、木村さんは、
ツイッターでつぶやいた。

「外出自粛、最低限の買い物のみ、
となると花屋なんて、
一番に不要とされる仕事だと思ってました。
でも…花や野菜の苗を買うお客さん、
休校中のお子さんと育てるとのこと。
家に飾る生花や観葉を買うお客さん、
家にずっといるから…と」

「花って不要じゃないんだ。
こんなときこそ
必要なのかもしれない」
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この投稿に対して、反響が寄せられ、
「いいね」は12万を超えた。

「音楽と同じで不要じゃない」
「心を豊かにしてくれる生活必需品」
「花屋は花を売ってるんじゃなくて
心を売ってるんです」

「なんの工夫もしていない投稿だったので、
とても大きな反響があって驚きました」
と木村さん。

花は不要じゃない。
安易に「不要不急」を、
決めつけてはならない。

もう一つ若松記者の記事。
「コ+ロ+ナ=君」

こちらの主人公はタナカサダユキさん(56歳)。
大阪府内の京阪百貨店で宣伝や広報を担当。
似顔絵を中心としたイラストも描く。

4月1日に自身のFacebookに歌を投稿した。

しばらくは 
離れて暮らす 
「コ」と「ロ」と「ナ」
つぎ逢ふ時は
「君」といふ字に

この投稿に対して、
「すごい発見」「天才だ」
といった声が寄せられ、
まもなくリクエストが寄せられた。
「この句に何かイラスト
つけていただけませんか」

それから50分後、
タナカさんが投稿したのは、
この歌に大きく
「君」という文字を添えたイラスト。
君の字は3色に塗り分けられていて、
それぞれ「コ」「ロ」「ナ」と読むことができる。
〈田中貞之さんのfacebookより〉
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君という文字の中に
「コ」「ロ」「ナ」を見つけたのは、
母の付き添いで行った病院の待合室。

母がMRI検査を受けている間、
新型コロナウイルスに関連する
貼り紙をぼんやり眺めていて、
ハッと気づいた。

「昔から文字遊びや回文が好きなんです。
帰りのタクシーの中で、
この気づきをもとに
川柳や短歌をつくれるんじゃないかと
考え始めました」

自宅に戻ってスケッチブックを広げ、
「コロナ」「君」と書き出して思案。
「自粛」「クラスター」「3密」といった
キーワードを思い浮かべながら、
大切な人に会えないつらさを、
歌うことに決めた。

五七五七七に合わせるべく、
コロナをコとロとナと分けた結果、
ソーシャルディスタンシングも
表現することができた。

友人からのリクエストに対して、
即興で描いたイラストが拡散し、
これがきっかけとなって、
友達リクエストが寄せられる事態に。

朝日新聞デジタルをはじめ、
日刊ゲンダイのラサール石井の連載など、
メジャーなマスメディアでも、
何度も取り上げられた。

イラストも短歌も、
そしてユーモアのセンスも達者な、
百貨店広報マンに拍手。

COVID-19感染拡大のもとでも、
悲観することなく生き抜くことはできる。

さて商人舎流通SuperNews。
ライフnews|
全275店舗で1日臨時休業し従業員をリフレッシュ

(株)ライフコーポレーションが、
5月18日(月)から21日(水)までの期間に、
全275店舗で1日間の臨時店休日を設ける。

従業員や店長の作業負荷や心理的負担を、
少しでも和らげるため。
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エブリイnews|
従業員・学生・飲食店向けに地域密着型緊急支援

従業員にはヒーローボーナスと、
「報奨金2ランクアップ制度」。
学生向け支援は「給与前払い制度」と、
「奨学金制度創設」。
地域飲食店に仕入れを支援し、
10万円の支援金。
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これもとてもいい話だ。

最後に、
ロピアnews|
ワタミと出向契約/休業中のワタミ従業員がロピアで業務

(株)ロピアとワタミ(株)が出向基本契約。
休業中のワタミの居酒屋従業員が、
ロピアのスーパーマーケットに出向して、
店頭で働いてくれる。
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双方にとって、いい話。

フラワームーンも、
人々の行いを褒めているに違いない。
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〈結城義晴〉

2020年05月06日(水曜日)

42年前に私はソ連風邪にかかった。インフルエンザだった。

42年前に、私は、
インフルエンザにかかった。
ソ連風邪と言われた。
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2年か3年に1度くらい、
風邪をひくことはあるが、
40年前のインフルエンザ以来、
重篤な感染症にはかかっていない。

「風邪は万病のもと」と言われるが、
正式には「風邪症候群」である。

上気道の急性炎症の総称。
上気道は鼻やのどのこと。

風邪のウイルスが粘膜から感染して、
炎症を起こす。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、
咳、たん、発熱といった症状が起こる。

その風邪ウイルスは、
200種類以上もある。

私には私流の風邪の治し方があるが、
これは何度かブログに書いた。
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一方、インフルエンザは、
風邪ウイルスとは別のものだし、
症状の重さも異なる。

つまり別の病気だ。

インフルエンザには、
まず、3類型がある。

A型インフルエンザは、
ヒト、鳥類、ウマ、ブタなどに感染し、
強烈な症状が出やすい型だ。
問題になるのはみなA型である。

B型インフルエンザは、
ヒトとアシカ亜目のみに感染し、
毎年流行している。
A型のように、大きな流行は起こさない。

そしてC型インフルエンザは、
ヒトとブタに感染し、
いったん免疫を獲得すると、
終生その免疫が持続する。

A型インフルエンザのヒトへの流行は、
6つの大きな「事件」があった。

①1900年のH3N8(旧香港風邪)、
②1918年のH1N1(スペイン風邪)、
③1957年のH2N2(アジア風邪)
④1968年のH3N2(香港風邪)、
⑤1977年のH1N1(ソ連風邪)、
⑥2009年のH1N1(豚由来新型インフルエンザ)

「風邪」と呼んだが、
「インフルエンザ」だった。
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42年前の20代中ごろ、
私はそのインフルエンザの、
「ソ連風邪」にかかった。
1977年4月に㈱商業界に入社して、
翌年のことだった。

3日から4日ほど、
38度から39度の熱が出て、
会社を休んだ。

ソ連風邪は、
1977年から1978年にかけて、
当時のソビエト連邦で流行した。
インフルエンザのエピデミックだった。

パンデミックが「世界的流行」で、
エピデミックは「局地流行」。

ソ連で局地流行したから「ソ連風邪」。

しかしもともとは、
1977年5月に中国・天津で始まった。

インフルエンザはどうやら、
中国から発する事例がほとんどだ。

その年の11月、ソ連と香港で、
インフルエンザが大流行した。

そして1978年3月までに、
北半球のほとんどの国へ伝染した。
もちろん日本も襲われた。

しかし1978年から1979年にかけて、
ワクチンが製造された。

幸いに私はまだ若かったし、
長期化もせず、重篤化もしなかった。

風邪ともインフルエンザとも違うのが、
コロナウイルスである。

コロナウイルスは、
1933年に家禽で初めて発見された。

Msdマニュアルの「医学事典」によると、
「コロナウイルスは、
感冒から致死的な肺炎に至るまでの
様々な重症度の呼吸器疾患を引き起こす、
エンベロープを有するRNAウイルス」。

エンベロープは「膜状構造」のこと。
RNAウイルスとは、
ゲノム(遺伝情報)として、
リボ核酸(RNA)をもつウイルスのこと。

リボヌクレオチドという、
核酸が生まれる前の段階の物質が、
鎖状に繋がっている。
それがリボ核酸である。

その「核酸」とは生体内に存在する、
分子が大きな有機化合物のことだ。

コロナウイルスは、
このリボ核酸を持つという特徴がある。

ウィルスとは、
極微小な感染性の構造体で、
他生物の細胞を利用して、
自己を複製させる。

ウイルス核酸そのものに、
感染性があるのだ。

多くのコロナウイルスは、
動物の呼吸器、消化管、肝臓、
および神経系の疾患を引き起こす。

ヒトに疾患を引き起こすのは7種類。

7種類のコロナウイルスのうち、
3種類が重篤な呼吸器感染症を引き起こす。

⑴SARS、サーズ。
2002年のSARS-CoV。
「重症急性呼吸器症候群」。
中国南部の広東省を起源として、
37カ国で8096人が感染、774人が死亡。

⑵MERS、マーズ。
2012年からのMERS-CoV。
「中東呼吸器症候群」。
ヒトコブラクダが感染源動物で、
ラクダとの接触などが感染リスク。
中東地域をはじめとして、
2015年に韓国・中国に拡大し、
2019年11月までに、
確定患者2494人、死者858人。

そして⑶COVID-19。
2019年からのSARS-CoV2。
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医学事典では、
「中国・武漢の生きた動物を売買する、
生鮮市場との関連が認められる」とする。

ドナルド・トランプ大統領は、
武漢のウイルス研究所から出たと主張する。

これら3種類のコロナウイルスは、
人獣共通感染の病原体で、
感染動物から始まって、
動物へ、そしてヒトへと伝播する。

一般的に、コロナウイルスは、
変異しやすいために、
ワクチンや治療薬が開発しにくい。

ゴールデンウィーク連休は、
ステイホーム週間に埋没した。
その最後の日に、
風邪とインフルエンザと、
コロナウイルスを整理してみた。

高校の授業を思い出した。
私は理科系科目は、
生物と化学で大学受験をした。
だからちょっとだけ詳しく書いた。

しかし人間は、
風邪やインフルエンザ、
そしてコロナウイルスなど、
様々な病原菌に囲まれて生きている。

生きているのは幸いなのだ。
軽症で終わるのは幸運だし、
病気にかからないのは、
極めてラッキーなことなのだ。
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ありがとう、と言いたくなる

〈結城義晴〉

2020年05月05日(火曜日)

こどもの日の「失敗図鑑」と子供たちの「過去・未来・現在」

立夏のこどもの日。

おもしろくふくらむ風や鯉幟

中日新聞巻頭コラム「中日春秋」が、
正岡子規の句を紹介した。
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そして子どもたちを励ます。

「アインシュタインは二回も落第した」
「ルーズベルトはクラスの最下位だった」

偉人や成功者の若き日の失敗、
「だめだった日」。
――そういう逸話は人を奮い立たせ、
励ますものだろう。

「チャーチルの小学校の成績は
最下位だった」

「坂本龍馬はおねしょが治らなかった」

「スティー・ジョブズは子どもの時、
好奇心から殺虫剤を瓶ごと飲んで
病院に担ぎ込まれた」

「小学生のガンジーは
同級生に話し掛けられるのが怖くて、
授業が終わると一目散に帰った」

大野正人『失敗図鑑』(いろは出版刊)から。
大野さんは横浜商科大学商学部教授。
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デール・カーネギーの、
「人を変える9原則」
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私の講義テキストから。
(1)まずほめる
(2)ポジティブに注意を与える
(3)自分の誤ちを話す
(4)命令せず、意見を求める
(5)顔を立てる
(6)わずかなことでも、ほめる
(7)期待をかける
(8)激励し自信を持たせる
(9)喜んで協力させる

この「(3)自分の誤ちを話す」が、
失敗図鑑と同じ趣意である。

さて、祝日法が示す「こどもの日」の趣旨。
「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」

今年の母の日は、
今度の日曜日の10日。

ステイホーム週間の最後の日。

つまり、
今日の火曜日から、
日曜日までが、
「子どもと母の日」
ということになる。

商人舎編集スタッフの鈴木綾子。
月刊商人舎5月号の編集後記に書いている。
「毎日3食ご飯を
つくらなければいけない生活が
しんどい。
当然レパートリーはネタ切れなので、
レシピアプリ様様だ。
ただ一生懸命つくっても、
子どもたちが喜ぶのは結局、
定番のカレー」

ははは。

このコロナ禍で、
全国の学校は休校が続く。
昨日の緊急事態の延長宣言で、
5月末まで休校にする都道府県が多い。

安倍晋三首相が2月27日に言い出して、
3月2日から臨時休校となったが、
もう2カ月も継続されている。
それが3カ月間となる。

鈴木綾子の家には、
中学生と高校生の男の子がいるが、
いまや二人並んでパソコンに向かって、
塾のオンライン講義で勉強している。

カレー好きの子どもたち。
「ネアカ・のびのび・へこたれず」で、
すくすくと育ってほしい。

朝日新聞「折々のことば」
第1807回。

子供たちには
過去も未来もない。
で、これは我々には
(ほとん)どないことだが、
現在を享楽する。
(ラ・ブリュイエール)

1645年生まれ、1696年没。
フランスの作家、モラリスト。
18世紀啓蒙主義の先駆者。

著書『カラクテール』から。
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鷲田さんの読書領域は驚くほど広いし、
岩波文庫はいい仕事をしてきた。

鷲田さんの抜き書き。
「成人は、未来に夢を描き、
備えもするが、
過去の行為を悔いたり、
幸福だった昔を懐かしんだりもする」

「意識はいつも
“まだないもの””もうないもの”に向かう」

「子供は”現在”、つまり、
今ここに在るものしか眼中にない」

「とすれば、
それがなくなるかもしれないという
喪失の不安こそ、
子供が子供でなくなる
最初の一歩なのか」

ブリュイエールの言に従えば、
コロナ禍は子どもを、
子どもでなくしてしまうかもしれない。

私はそれが怖いと思う。

ブリュイエールは名言を残した。
「人間には3つのことしか起きない。
それは”生まれる・生きる・死ぬ”である。
生まれたことは覚えていない。
死ぬことは怖い。
そして、生きることは忘れている」

フランス人伝統のエスプリだ。

「われわれの悩みはすべて、
ひとりでいられないことから
もたらされる」

COVID-19によって、
人類が教えられたことだ。

鯉幟身をくねらせて進まざる
〈山口誓子〉

山口誓子(せいし)は高浜虚子の弟子。
鯉のぼりの句が多い。
子どもの心を持ち続けていたに違いない。

しかしコロナによって私たちは、
身をくねらせて、
進んでいない。

〈結城義晴〉

2020年05月04日(月曜日)

「新たな日常」のLifestyle提案と民主主義の商売

Everybody! Good Monday!
[2020vol⑱]

2020年第19週。
5月第2週でゴールデンではない、
ステイホームウィーク。
そのみどりの日の祝日。

その趣旨は、
「自然にしたしむとともに
その恩恵に感謝し、
豊かな心をはぐくむ」幸いにしてCOVID-19禍では、
自然に親しむこと自体は、
許されている。

ただしフィジカルディスタンシングで、
三密とならない限りにおいて。

毎日新聞「余禄」
短歌を紹介する。
海を知らぬ少女の前に
麦藁帽のわれは
両手をひろげていたり

今日が命日の寺山修司の歌。
「夏の海のまぶしさを
少女に伝えようとする
少年の姿が目に浮かぶ」

寺山は、「青森出身で、
演劇などで幅広く才能を発揮した」
1935年(昭和10年)に生まれ、
1983年(昭和58年)に47歳で逝った。
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そうか、寺山は、
そんなに早く死んだんだったか。

ちなみに葬儀委員長は、
4つ年上の谷川俊太郎だった。

コラムニストは、
寺山の故郷・青森を思ってつぶやく。
「東北は桜前線が通り過ぎ、初夏へと移る。
季節がいつものようにめぐることの
ありがたさ。今年はなおさら感じる。
あすは立夏」

コロナとともに、
足早に冬から春が行き、
もう夏だ。

夕方、安倍晋三首相が発表した。
緊急事態宣言の延長
5月31日まで。
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13の特定警戒都道府県では、
4月の緊急事態宣言下と同様。

それ以外の34県にも基本的に、
感染拡大を抑制する行動規制。

政府は「コロナ時代の新たな日常」をつくろうと要請した。

別に国家から個人が、
ライフスタイルを規定される必要はない。
しかしそれぞれの考え方で、
「新たな日常の生活様式」を確立する。
その知恵を出すのがこれからだ。

そして小売業は、
新たなLifestyle Assortmentの、
選択肢を提供しなければならぬ。

日経新聞社説。
「コロナ禍が問うもの」

とてもいい社説なので、
出来れば新聞を読んでほしい。

「新型コロナウイルスとの戦いは、
世界の民主主義国家に課された
試練ともいえる」

この世界の試練を、
2つの視点から指摘する。

第1は政治主義と指導者の問題だ。

米欧の資本主義国首脳は、
“戦時の指導者”と称して、
異例の感染防止策を正当化する。

一方、共産党の独裁を貫く中国は、
自由や私権の侵害も辞さず、
強力で迅速な封じ込め策を断行した。

「こうした権威主義国家が
コロナ禍への対応で
優位に立つような印象を持たれがちだ」

しかし英国のエコノミスト誌が、
1960年以降に流行した感染症を検証した。

非民主主義国家の死亡率は、
民主主義国家よりも高かった。

「厳しい情報・言論統制が
正確な状況の把握を妨げた」

権威主義国家の中でも、
ロシアやイランは、
事態の収拾に手間取る。

米欧資本主義国にも、
初動の遅れや危機管理の甘さがあった。

自由で開かれた民主主義国家の強みを
過小評価すべきではない。

問題はその強みが揺らいでいる点だ。

世界を覆うナショナリズム、
大衆迎合主義。

「コロナ禍で加速し、
強権的で排斥的な政治への
傾斜を強める指導者が目立つ」

ハンガリーのオルバン首相は、
非常事態宣言の権限拡大を、
無期限に延長できるようにした。

フィリピンのドゥテルテ大統領は、
外出制限を破って抗議集会に参加する
国民の反撃を受けた時には、
軍や警察に射殺してもいいと命じた。

そして米国のトランプ大統領は、
自国第一の姿勢を強め、
移民受け入れやWHOへの資金拠出を停止。
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国際非営利法制センターの調査。
世界で82カ国が非常事態を宣言した。
29カ国が表現の自由を制限する。
111カ国が集会を規制する。

「この非常時に個人の行動や権利を
一時的に制限するのはやむを得ないが、
統制の行き過ぎや常態化まで
容認することはできない」

国連のグテレス事務総長は憂えた。
「経済、社会、そして、
人間の危機である」
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第2は、国民自体の問題だ。

「民主主義国家を根底から支える国民自体が
利己的で排他的なムードに傾き、
危機の渦中に悪質な犯罪や陰湿ないじめ、
有害なデマの拡散が頻発している」

たとえば、米欧の白人は、
アジア人を差別する。
インドのヒンズー至上主義者は
イスラム教徒を非難する。

「国家の権限を拡大する際には、
その範囲や期限、科学的な根拠、
法的な裏付けなどを
十分に説明すべきだ」

「国民も権力の乱用をいつも以上に
厳しく監視する必要がある」

昨日のこのブログでも書いたが、
「国家緊急権」の憲法問題でもある。

「国民の多くが
寛容や自制の精神を失ったままでは、
健全な国家の復元や
国際協調の立て直しも
おぼつかない」

「その責任を一人ひとりが
自覚することも重要だ」

結びはアレクシ・ド・トクヴィル
19世紀のフランスの政治思想家。
その著『アメリカの民主政治』は、
古典となった名作。
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「境遇の平等が、
国民を隷属に導くか自由に導くか、
文明に導くか野蛮に導くか、
繁栄に導くか困窮に導くか、
それは彼ら次第である」

「大衆の力こそが、
民主主義の未来を左右する」

大衆と直結する商業やサービス業、
そのチェーンストア。

その公正で公平な社会的活動は、
民主主義の未来を左右する。

では、みなさん、今週も、
商売と仕事を通じて国民を、
自由に、文明に、繁栄に、
導こう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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