結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年07月24日(土曜日)

マックスバリュ東習志野店改造オープンと周辺店舗群視察

7月の4連休。

東京五輪・パラリンピック特措法によって、
東京オリンピック開幕に合わせて、
わざわざ海の日、スポーツの日、
そして山の日をずらした。

海の日は7月第3月曜日を、
7月22日木曜日に、
スポーツの日は10月第2月曜日を、
7月23日に。
これが東京オリンピック開会式の日。

そして山の日は8月11日を、
8月8日の五輪閉会式の日に。

そしてオリンピックは開幕した。
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小売業やサービス業は、
特にスーパーマーケットは、
この4連休に対応して、
新店を開業したり、
店舗リニューアルをしたり、
販促を仕掛けたり。

今日24日土曜日は、
マックスバリュ東習志野店が、
リニューアルオープン。IMG_53491

マックスバリュ関東㈱が、
昨年のおゆみ野店に続いて、
意欲的な新フォーマットに取り組む。

「買物体験型スーパーマーケット」

おゆみ野店が転換第1号店ならば、
東習志野店は第2号店。

商人舎流通スーパーニュース。
マックスバリュ関東news|
東習志野店を買物体験型SM2号店に刷新

斬新なデザイン。
快適な空間。
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詳細は月刊商人舎8月号に掲載。

朝8時に到着して、
開店前の店を見る。

8時15分から全体朝礼。IMG_52501

最後に恒例の「エイ! エイ! オー!!」IMG_52561

8時45分から記者会見。

そのあと島田諭社長と、
少し話してから売場で写真。IMG_E53141

下村恭徳第1エリアマネージャー(右)と、
金子和紀店長(私の隣)。IMG_53161

島田さんはイオンライフ㈱の社長から、
この3月にマックスバリュ関東社長へ。
農産の商品部出身で現場に強い。

だからすぐに、
Scan Goのタスキをかけて、
顧客にアピールした。IMG_53351

昼頃まで売場を観察していたら、
㈱カスミ常務取締役の塚田英明さんとばったり。
コーネル大学RMPジャパン第一期生。
私は「伝説の一期生」と名づけた。IMG_E53301
塚田さんはU.S.M.Hでは、
新フォーマット開発プロジェクトのリーダーを務める。

それから、
㈱プログレスデザインのお二人。
西川隆社長(中)と、
工藤敏晴エグゼクティブアドバイザー。
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西川さんに会って謎が解けた。

最後に上村さんから、
コーヒーの試飲を奨められた。
マンデリンの最上質コーヒーが、
100円で提供されている。IMG_E53411
「買物体験型スーパーマーケット」は、
素晴らしい挑戦ではあるが、
これに関しては私なりの考え方がある。
それは月刊商人舎に書こう。

答えは『コロナは時間を早める』の中にある。

上村さんは、
このブログや私の著作物のファンで、
それを表明してくれて、
とてもうれしかった。

目的の店舗の視察と調査が終わったら、
近隣の店を訪れる。

一番近いのは、
カスミのフードスクエア習志野店。
マックスバリュ東習志野店から600m。IMG_53711

カスミらしいリアリズムの店舗で、
マックスバリュが改造オープンした日に、
結構、繁盛していた。IMG_53731

それからマルエツ船橋三山(みやま)店。
今年2月26日に新規開業。
「体験型スーパーマーケットモデル」の1号店。IMG_53631

商人舎流通スーパーニュース。
マルエツnews|
598坪・年商19.8億円のマルエツ船橋三山店

天井をスケルトンにして、
通路も広く、デザインも刷新。
快適な店舗空間をつくって、
「4つの価値」を提供する。
それは①鮮度、②商品との出会い、
③ストレスゼロ、④繋がり。
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私が提唱する「フォーマット戦略」と、
「ポジショニング戦略」を、
どうやら追及してくれているようで、
その成果が出てはいるけれど、
まだ煮詰まってはいない。
その問題点はいつか、
月刊商人舎や単行本で明らかにしよう。IMG_53671

ドライブスルー宅配の専用駐車場も、
一番出入りしやすいところに設けられている。IMG_53691

それからマルエツ東習志野店。
コンベンショナル型。IMG_53511
そのコンベンショナル型が大繁盛。
この謎を解かねばならない。

ヤマダ電機やサンドラッグと、
ショッピングセンター形式を構成している。
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さらにヤオコー船橋三山店。IMG_53561
関東の各社の新店や改装店は、
たいていヤオコーと競合する。

一昨日のオーケーもそうだったが、
ヤオコーの店舗網の広さと密度が、
充実してきているからだ。

店の状態はヤオコーらしく、
ばらつきがない。
この激戦の中で、
しっかり顧客を集めている。IMG_53571
世の中、オリンピックに湧いているが、
スーパーマーケット各社も、
暑い闘いをしている。

私はこのところ、
どちらも堪能しているけれど、
それはひどく、
贅沢なことなのだと思った。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2021年07月23日(金曜日)

立川若葉町の「マルエツ⇒オーケーvsヤオコー」の「微差の格差」

「東京2020」

ネット上で話題になった。
東京オリンピック開催のときに、
東京都のCOVID-19新規陽性者が、
1日で2020人になる。

実際に昨日の7月22日(木)は、
東京都が1979人。
神奈川県631人、埼玉県510人、
千葉県343人。
そして大阪府461人。

全国で5397人。

今日の開会式当日は、
東京都1359人。
ちょっと減った。

統計的に木曜日が週の中で最大で、
金曜日は減っていくから、
これは当たり前。

来週の水曜、木曜あたりは、
東京2020が実現してしまいそうだ。

ちなみに神奈川県は652人、
埼玉県は401人、千葉県334人。

わが神奈川だけ不気味に増え続ける。

さてどうなるか。

考え得る最低減のレベルで、
感染拡大がおさまりますように。

梅雨が明けても、
紫陽花の花は生きている。IMG_E51101

いつも次の時季に備えている。IMG_51121

キバナコスモス。
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季節の変わり目に、
花々は命をつなぐ。

アネモネ。
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今日は朝8時に横浜・中山に集合。IMG_E51681

そして鈴木國朗さんと一緒に、
東京・立川へ。

7月15日オープンの新店。
オーケー立川若葉町店。
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若葉ケヤキモールは近隣型商業集積。
米国で言うライフスタイルセンターだ。

マルエツの「リンコス立川若葉町店」が、
2006年3月15日に開業して、
今年2021年1月24日に撤退した。

そのあとに出店したのが、
オーケー立川若葉町店。

オーケーらしさを満載して、
539坪のやや小型の店舗に表現した。

そしてワンブロック離れたところに、
ヤオコー立川若葉町店。
460坪とこちらもやや小型の標準店。

環境配慮型モデル店舗として、
2011年9月2日、オープン。
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環境配慮型店舗をつくるには、
なによりもダウンサイジングが必須。
つまり店舗小型化だ。

ヤオコーはこの店であえて、
その難題に挑戦した。

しかしマルエツのリンコス立川若葉町店は、
この小型のヤオコーに厳しく攻められた。

結局、15年の歴史を閉じた。

そのあとにオーケーが登場。

強力な企業同士の競合。
それがポスト・コロナ時代の構図だ。

マルエツが強力な企業ではないとは、
決して言わない。
しかし少しの油断や管理力のばらつき、
ほんの少しの新しさ,
そしてその「企業らしさ」が、
競争を大きく左右する。

微差が積み重なると、
それが大きな格差となる。

もちろんヤオコーは、
前面駐車場のフリースタンディングで、
極めて買いやすい。

そのうえ環境対応型である。

一方、ケヤキウォークは、
小洒落たライフスタイルセンターだが、
日常使いのスーパーマーケットとしては、
駐車場が3・4・5階にあって、
売場からちょっと遠い。

ライフスタイルセンターではあるが、
環境などを打ち出してはいなかった。

そんな少しずつの違いが、
微差の競争には影響を与える。

オーケーがそれをどのように取り戻すか。

ヤオコーの店舗左側入り口には、
オリンピックキャンペーン売場。
アサヒビールの提供で、
「がんばろう!ニッポン」IMG_51511
今日から東京オリンピックが、
正式に開幕する。

より速く、より高く、より強く。
ラテン語では、
Citius, Altius, Fortius!
英語ならば、
Faster, Higher, Stronger!
東京オリンピックはこの三大標語に、
「ともに」が加わる。
Faster, Higher, Stronger,
and Together!

「ともに」とはいうものの、
それぞれの競技では、
必死に「微差」を競う。

そしてその「微差」を制するものが、
最後に勝利を獲得する。

ポスト・モダンの小売業競争も、
「微差」が重なって大きな格差となる。

私たちクリニックチームはこのあと、
オーケー立川富士見町店に寄って、
ここでも同社の強みや疑問点を調査した。

そして鈴木國朗さんと、
2時間にわたるディスカッション。
亀谷しづえ商人舎GMが司会。

すべてが終わって、
暑い暑い夏の夕方。

ちょっと涼しくなった。IMG_E51651
今夜はオリンピック開会式。

Faster, Higher, Stronger,
and Together!

一人ひとりのアスリートたちの、
微差の格差を見せてもらおう。

それを仕事の活力にしよう。

〈結城義晴〉

2021年07月22日(木曜日)

[訃報]全日食チェーンの齋藤充弘さん、ご逝去。合掌。

齋藤充弘さんが亡くなった。
6月9日、74歳だった。

ほんとうに惜しい。

全日本食品㈱で社長、会長を務め、
相談役に就任していた。

日本ボランタリーチェーン協会会長、
日本スーパーマーケット協会副会長など歴任。

1971年、慶應義塾大学経済学部卒業後、
㈱ダイエーに入社。

しかし硬骨漢・齋藤充弘、
すぐにダイエーを飛び出して、
翌1972年、全日本食品入社。
全日食チェーンの本部機能を担う会社。

それ以来、一貫して、
ボランタリーチェーンの改革に邁進。

1983年、常務取締役、
1999年、代表取締役副社長、
2001年、代表取締役社長。

全日食チェーンの歴代総帥は、
加盟店店主ばかりだったが、
はじめての本部社員からの登用だった。

2013年、代表取締役会長、
そして2019年、相談役。

最後にお会いしたのは1年前。
スポーツの日の祝日。

名門・戸塚カントリークラブ。
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㈱プラネット会長の玉生弘昌さん、
同社長の田上正勝さん。
そして齋藤充弘さん。

思い出深いラウンドだった。

もちろん名門クラブは、
ソーシャルディスタンシングも万全。
安心してプレーし、
心豊かな時間を過ごした。

月刊商人舎2013年12月号は、
ボランタリーチェーンを特集した。
ポスト・モダニズムVCポストモダニズムVC
この特集の中で、
齋藤さんにインタビューした。

読み返しても、実に面白いので、
その冒頭の部分を再掲載――。
201312-saito-kaicho2
結城 12年間、全日本食品の社長を務められ、9月に平野実さんにバトンタッチしました。

齋藤 平野社長は選挙で選ばれました。AKB48と同じです。

結城 それは初めて知りました。

齋藤 2年前に私の後任の社長になってもらう人を選ぼうということで、全日本食品の取締役・執行役員15名、全日食チェーン協同組合の理事長15名の合計30名で検討を始めました。まず社長にふさわしい人物像を出してもらったのですが、みんな自分がなると思っていないので、これが言いたい放題なのです(笑)。

その結果を私が累計して、人格、能力、過去の業績の3つに分類しました。私の顔を見て「若い人!」なんて言うのもいて。

結城 あははは(笑)。

齋藤 今度はそれに加重して100点満点で数値化し、全候補者を30人全員で評価しました。ここまでで半年以上かかりました。

その評価を全部、私のところに集めました。もちろん、個々人の評価を把握しているのは私だけです。最終的に私がコンピュータで評者のバイアスを取り除きました。その結果、平均得点50点のところ、平野さんが70数点で断トツのトップでした。しかもいちばん若かった。

平野さんに「社長を引き受けてもらえるか」と伝えました。突然のことだったので、本人も1カ月ほど考えていましたね。最終的に引き受けてもらえることになったので、評価点数とともに公表しました。

結城 そうですか。画期的な方法ですね。

齋藤 平野さんには、社長として体制を組むのだから、一緒に仕事をする取締役6名を自分で選びなさいと言いました。

それで、1年前に平野さんが選んだ6名全員を常務に昇格させて、この1年間はシャドーキャビネット(影の内閣)のようにして予行演習をさせました。

トータル2年をかけて新体制に移行したことになります。加盟店と本部の人間が一緒に検討した結果なので、みんな納得の上で平野さんが選ばれたわけです。これがボランタリーチェーン(VC)らしい選び方です。

私から見ても、平野さんはおおらかな性格で、人をひきつける魅力を持っているので、どの方法で選んでも最終的には彼になっただろうと思います。

結城 素晴らしいですね。

齋藤 8月31日に社長を退いてから、私は何も言っていません。もう私の時代ではなく、新しい人たちの時代です。これから先は彼らにお願いしようということです。
201312-saito-yuuki
齋藤さんはこの2013年9月に会長となり、
2016年9月に公職に就いた。
日本ボランタリーチェーン協会会長。
今度はボランタリーチェーン全体を、
変えるという役割だった。

どんなときにも、
いつも公平で公正。
正論を貫き通す。

どんな相手にも、
ひるまず立ち向かう。
鋭く切り込む。

ときに誰にも思いつかない、
皮肉なものの見方を提示する。
そして笑い飛ばす。

理路整然の理論家であり、
現場に即した実務家。
そして独特の人間観察者。

反論すべきところは反論し、
同意すべきところは同意する。

一本の芯が通った経営者だった。
そしてそれは意外に珍しいことだ。

ボランタリーチェーンという、
地味ではあるが面白い組織体が、
齋藤充弘をそうさせたのだと思う。

そして齋藤充弘は、
人と人の集まるこの組織体を、
心から愛していたのだと思う。

ご冥福を祈りたい。
合掌。

〈結城義晴〉

2021年07月21日(水曜日)

ヤオコーふじみ野大原店オープンと「店は希望である」

今年の7月は、
嵐のようなスーパーマーケット出店。

まったくの新店、
大型改装・改造の店舗、
そして居抜き出店。
さらに撤退跡への建て替え出店。

出店計画は何年もかけて、
少しずつ進められる。

しかしオープンとなると、
様々な要件が加わって、
集中することがある。

それがコロナ禍「キャズム」の、
最終コーナーに重なったか。

ヤオコーふじみ野大原店。
本日、オープン!!
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おめでとう。

イトーヨーカドー上福岡東店が、
1999年10月に開業したが、
20年後の2019年8月25日に閉店。

ヤオコーはその跡地に、
新規に店を建ててオープン。

最近の事例として、
イトーヨーカドーの跡に、
ヤオコーが出店することが多い。

長らくこの業界を見ている身としては、
時代が変わったことを実感させられる。

道路を挟んだ隣には、
昨2020年11月21日に、
イオンタウンふじみ野が、
すでにグランドオープンして、
一躍、激戦地となった。
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ヤオコーの青果部門は息をのむほど美しい。IMG_31431
川野幸夫会長はニコニコと、
ご機嫌だったようだ。
川野澄人社長はキリリとして、
決意新たの様子。

月刊商人舎7月号の巻頭言。
希望の店をつくろう。

店には店長がいて、店員がいる。
店に商品が入ってくる。
その店にお客さまが来てくださる。
選んでくださる、買ってくださる。

店は商売の源である。
店は人々の暮らしを支える。
店は交流の場である。
店は働く人の職場である。

店は社会のよりどころである。
店は企業に利益をもたらす。
店は技術の宝庫である。
店は投資の対象である。

店をつくろう。
店をふやそう。
店を育てよう。
店を輝かせよう。

コロナ危機が起こる前も、
それが蔓延したときも、
そのあとのポストコロナ時代も。
今世紀を、いや三千年紀を通しても。

店は社会の公器である。
店は国家の礎である。
店は人類の財産である。
店は私たちの希望である。

そんな店をつくろう。
そんな店をふやそう。
店を育てよう。
店を輝かせよう。〈結城義晴〉?????

一方、私は朝から東京・大門。IMG_50911

芝大神宮。
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㈱True Data取締役会。
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ホームページのリニューアルに伴って、
取締役や執行役の写真撮影も行われた。

撮影は蓮井幹夫さん。
1955年生まれのアーティスト
ユニクロのCM撮影もした人。
フェリーニ、オノヨーコ、
黒澤明、中村吉右衛門などの、
多くの人のポートレートも撮影している。
(森の隣の写真室より)
蓮井幹夫
気さくに話しかけられて、
いろいろなポーズで、
写真を撮ってもらった。

いい気分だった。

才能のある写真家は、
その場の空気づくりも秀逸だ。

私はそのあと大手町へ。

大手町プレイス内科で血液検査と診察。
血糖値も中性脂肪もヘモグロビンA1cも、
すこぶるいい状態。

田嶼尚子先生からは、
さらに骨粗鬆症(こっそしょうしょう)の薬を、
処方してもらった。
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帰りは東京駅。
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丸の内北口。
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今日は比較的気分のいい日だった。

店は私たちの希望である。

〈結城義晴〉

2021年07月20日(火曜日)

第14回竹林舎の「マーケティング講義」3時間一本勝負

毎日書いているけれど、
東京都の新型コロナウイルス感染、
新規に陽性が確認されたのが、
今日1日で、
1387人。

ああ。
東京都庁

その東京でオリンピックが開催される。
開会式は3日後の金曜日の23日だが、
もう明日の21日から競技は始まる。

ソフトボールの予選リーグと、
女子サッカー第1ラウンド。

もう祈るしかない。

感染拡大が考え得る最小限で、
なんとか収まりますように。

朝日新聞のコラム「経済気象台」
コラムニストは比叡さん。
タイトルは、
「税収上振れの実相は」

コラムニストのこれまでの日本国財政評価。
「ワニの口の上あごが外れる」
ワ二の口は「歳出と税収の差」だが、
その歳出が巨大化して、
ワ二の上あごが外れるほどになる。

しかしそれで終わらない。
さらに大幅な税収減に見舞われ、
「下あごも外れてしまう」

「均衡財政論からすると、
大変な事態になる――。」

ところが20年度の税収は、
予想外に上振れして、
過去最高の60.8兆円になった。

つまり下あごは大丈夫だった。

その理由を考察する。

当初の税収は63.5兆円と見込まれた。
だがそれはコロナ禍によって、
昨年末に55.1兆円に下方修正された。

しかし実際はこの時の予想を上回った。
つまり落ち込みが少なかった。
下あごは何とかもった。

その最大の要因は法人税収が、
予想を3兆円も上回ったことだ。

コロナで打撃を受けたのは中小企業だ。
その多くはもともと赤字で、
税収下振れの要因にはならない。

他方で、スーパーマーケットのように、
「巣ごもり消費」の恩恵を受けた業種業態が、
法人税を大幅に増加させた。

さらに消費税収は、
増税の影響で21兆円となった。

消費税は税収全体の3分の1を超えた。
そして所得税収を抜いてトップに躍り出た。

法人税も消費税も税収増には、
小売業やスーパーマーケットが、
大いに貢献したことになる。

コラムニスト。
「コロナで経済成長路線が
壁にぶつかったにもかかわらず、
税収は維持できている」

「このことは、成長とは別の路線が
可能であることを意味している」

ワ二の下あごを支える。
日本国の税収に貢献する。
それが小売業の役割となる。

さて今日は朝から東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。

この「安全第一」のビジュアル。
私、大好きだ。
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昼すぎまでの会議を終わらせてから、
今度はぐるり回って、
埼玉県の飯能へ。

飯能信用金庫研修所。
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木々に囲まれた良い環境。IMG_50511

研修所の建物はシンプルだ。IMG_50461

入口を入ると巨大な壁面彫刻。
「玄奥」(飯能焼の虎澤英雄作)IMG_50542

1階奥が食堂。
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研修所に隣接してこども図書館がある。IMG_78041

研修所の裏には入間川が流れる。
テントを張ってキャンプ中。IMG_78011

川で泳ぐ子どもたち。
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地下1階の研修室。
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午後5時から始まって、
一気呵成に1時間45分。
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まずは『コロナは時間を早める』
最近のマクラはこの問題提起。IMG_50361

それからマーケティングの位置づけ。IMG_50381

さらにマーケティング体系から、
マーケティング4.0までを丁寧に。
そして競争のマーケティングと、
その分析手法。
SWOT分析とPPM。
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その後は、5つの班に分かれて、
グループワーク。
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短時間だが丁寧な聞き取りと、
真剣なディスカッション。IMG_50571

そしてチームごとのプレゼンテーション。
最初の班はなんと飯能信金のSWOT分析。IMG_50591

それから居酒屋への業務用卸売業。IMG_50611

ビルメンテナンス業。
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自動車の板金ビジネス。
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最後に住宅のリフォームビジネス。IMG_50661

互いに質問を投げつつ、意見を出し合う。
最後に私がそれらを総括する。IMG_50671
短時間だったが中身の濃い分析ができた。

そして総括の講義はいつものように、
サービス・マーケティングのエッセンス。IMG_50701

3時間15分の講義が終わって、
お弁当をいただいて、
最後に事務局のお二人と写真。IMG_E50781
ありがとうございました。

私は2013年から、
この竹林舎講座に出講している。
立教ビジネスデザイン研究科特任教授だった。

竹林舎は、
飯能信用金庫と立教大学院との、
協働経営塾である。

それが第14回を迎え、
私の講師役は今でも続いている。

私には異業種の勉強になる。
ありがたいことだ。

帰りは飯能駅から。IMG_50801

西武池袋線の特急「ちちぶ」。
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西武線と言えばレッドアロー号だったが、
最新の001系電車は「Laview」(ラビュー)。

車内はアロー号の赤に対して、
ラビューは黄色一色。IMG_50821
池袋まで38分、そして地下鉄新都心線、
東急東横線で1時間半。

充実した1日だった。

平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)の言葉。
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」

長寿の彫刻家・平櫛は、
この後を続ける。
「びんぼうごくらく、
ながいきするよ」

COVID-19には、
細心の防御行動をとりつつ、
心のもち方は平櫛田中でありたい。

〈結城義晴〉

2021年07月19日(月曜日)

「なにかを知ること」は重荷を負って背をかがめること

Everybody! Good Monday!
[2021vol㉙]

2021年第29週。
7月第4週。

週末は今年だけの4連休。
木曜日の7月22日が海の日。
金曜日の23日がスポーツの日で、
東京オリンピック開会式の日。
土曜日24日、日曜日25日を入れて4連休。

しかし、外出は抑制される。

首都圏を走る首都高速道路。
オリンピック期間中の6時から22時まで、
基本料金に1000円が上乗せされる。

選手や大会関係者は首都高で移動する。
これを妨げないようにすることが目的。
つまり料金を上げて交通量を減らす。

期間は五輪の7月19日から8月9日と、
パラリンピックの8月24日から9月5日。

結果として、遠出が減る。

そのかわりに、
近隣の店舗に顧客がやってくる。

今年の夏の消費は、
ますます「安近短」だろう。
安い・近い・短い。

そして一般の人たちは、
オリンピックをテレビ観戦。
アスリートは闘い続け、
ソーシャルワーカーは働き続ける。

今年のお盆は8月13日金曜日から、
16日の月曜日まで。

つまりはぴたり、
オリンピックとパラリンピックの間。

そして8月22日が解除の日。
東京と沖縄の緊急事態宣言と、
4府県のまん延防止等重点措置。

解除されるか否か。

今、日本の趨勢はここにかかっている。

しかし首都圏や関西圏の都市部の空気は、
残念ながらそんな印象はない。

共同通信社の全国電話世論調査。
この7月17日・18日に実施された。

菅義偉内閣の支持率は35.9%。
6月の前回調査から8.1ポイント急落。
昨年9月の内閣発足以降最低になった。
菅義偉
不支持率は49.8%で菅内閣で最も高い。
支持率を13.9ポイントも上回った。

回答は固定電話538人・携帯電話527人。
サンプル数は少ないけれど、
ある程度、世論を反映しているだろう。

商売において、
売ろう売ろうとすると売れない。
儲けよう儲けようとすると儲からない。

同じように内閣も、
人気を取ろう取ろうとすると、
支持率は下がっていく。

人々や業界の人気よりも、
やるべきことをやれば、
支持率は上がる。

商売に関しては、
顧客はよく見ている。

政治に関しても、
国民はよく見ている。

さて今日は昼の新幹線こだまで、
三島まで。

新横浜を過ぎると、
丹沢山地が見えてくる。IMG_50231
私たちは単に「タンザワ」と呼ぶ。
神奈川県の全面積のなんと6分の1を占める。
本格的クライミングの、
入門の山として最適だ。

私たちも高校や大学のころに登った。

三島で降りて、
伊豆長岡へ。

商人舎ミドルマネジメント研修会は、
今年9月に2年ぶりに再開する予定だ。
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その会場の下見。
いつもより良いものを求める。

とんぼ返りで新横浜へ。

鈴木國朗さんと打ち合わせ。
㈱アイダスグループ代表取締役社長。IMG_E50271

4時半から始めて、
7時までかかった。

私たちは「あしたのジョー」のように、
真っ白になった。なんちゃって。IMG_E50281
でも濃密な打ち合わせは、
新しいことを知って、
新しいことを始めるためだ。

朝日新聞「折々のことば」
今日の第2089回。
鷲田清一さん編著。

なにかを
知るということは、
身軽に飛ぶことではなく、
重荷を負って
背をかがめることに
なるのです。
〈福田恆存(つねあり)『私の幸福論』から〉
福田恒存私の幸福論

劇作家・福田恆存は言う。
「人は何かを知ることで
もっと遠くへ行ける、
もっと新しい世界が開けると思うが、
それはいま以上に
“大きな未知の世界を、眼前にひきすえた”
ということなのだ」

COVID-19に侵されて、
私たちは大きな未知の世界を、
眼前にひきすえたのだ。

「人はそこに開けてくる光景に
無関心でいないと心に刻んだのであり、
だから他人の言葉にも
深く耳を傾けるようになる」

そう、私たちは人の言葉に、
深く耳を傾けるようになった。

新しいことを始めるのは、
そんなときである。

では、みなさん、
これから1カ月こそ正念場です。
新しいことを知ろう、始めよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2021年07月18日(日曜日)

「コロナに慣れすぎちゃだめ」と「ポスト・コロナ時代」

二度目の東京オリンピックまで、
あと5日となった。

一度目は57年前の1964年。
私は12歳で小学校6年生だった。
東京オリンピック

家のそばの横浜三ツ沢球技場で、
サッカーの五輪試合を観戦した。
日本代表の試合ではなかった。
どこの国の対戦だったかは忘れた。

この大会の器械体操は、
4つの金メダルを獲得した。
遠藤幸雄の男子個人総合と、
男子団体総合。
山下跳びの山下治広の跳馬、
早田卓次のつり輪。
遠藤幸雄
私は憧れた。

それもあって、
中学・高校と器械体操部に入った。

ユースキン製薬㈱社長の野渡和義さんは、
そのときの3年先輩だ。

5日後の二度目のオリンピックも、
テレビ観戦ではあるものの、
子どもたちや若い人たちに、
そんな影響を及ぼすだろう。

大人たちにも感動を与えて、
生きる意欲をもたらすだろう。

だからこそ禍根の残らない形で、
二度目の東京五輪を無事、
終了させてほしい。

そう、ここまできたら、
「無事」に終わらせる。
いまや、そんな段階にある。

祈るしかない。

もろ手を挙げて成功した、
などと言えることには、
絶対にならないだろう。

新型コロナ感染。
日曜日の発表であるけれど、
今日の東京の新規陽性者は1008人。
神奈川県も460人。
埼玉県が287人、千葉県が254人。

オリンピックが開催される首都圏で、
いまだ感染拡大傾向が続いているのが心配だ。

「ほぼ日」の糸井重里さん。
巻頭エッセイは「今日のダーリン」
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「いつまでもあると思うは親と金」に引っ掛けて、
「いつまでもあると思うなコロナ」

「コロナ的な時間、コロナ的な環境、
コロナ的な思考を、ぼくらずっと
練習してきちゃってるじゃない?」

そうそう。

コロナ的商売、コロナ的仕事、
コロナ的経営、コロナ的マネジメント。

「おかげで、コロナ的な生き方が
上手になってるんだよね」

どんな人も、どんな組織も、
それは上手になっている。

「これ、いまはいいけど、
ちがうぞと言いたいんだ」

「いまの”コロナに慣れちゃってる時間”が
異常なんだぞ」

私はそれを、
「キャズム」と「ポスト・コロナ」で、
区分している。
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巨大な断絶を「キャズム」(溝)と表現し、
それが終わった後を「ポスト・コロナ」と言う。

キャズムはコロナ前とは大きく違う。
けれどポスト・コロナも、
コロナ前とは大きく異なる。

糸井さん。
「これを機会にして
いい方向が見えることもあるだろうが、
コロナを前提に生きていく世界は、
まず終わるんだからね」

やがてコロナと人間は、
動的平衡のなかで共生することになる。

しかし「キャズム」は終わる。
マスクの常時着用状態は終わる。
確実に。

「そのときは、
そう遠くない将来にくるんだからね」

ワクチン接種が進んで、
集団免疫の状態がくるときか。

日本にとってそれは来年か。
再来年か。

アメリカではどうか。
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世界中を考えると3年後か5年後か。
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糸井のMessage。
「未来を生きるみんなよ、
コロナに慣れすぎちゃダメだよっ」

同感だ。

「いまは、あくまでも
我慢しているだけ。
社会と自己のために」

「キャズム」に対応しなければならないが、
ポスト・コロナの時代はまた、
大きく変わることも知っていたい。

それでも、
「コロナに慣れすぎちゃダメ」
うん、そうだ。

〈結城義晴〉

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