結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年10月25日(土曜日)

高市早苗首相の「所信表明演説」と自由の女神クルーズの顛末

高市早苗首相の所信表明演説。

新聞各紙の巻頭コラムがそれぞれに書いた。
「オールドメディア」などと揶揄されていて、
敬遠したり貶めたりする向きもあるが、
一応、事実の裏取りや検証はするし、
校閲部もしっかりしている。

ネット上の発言や情報には、
ほとんどそれがない。

巻頭コラムにはたまに事実誤認があって、
それを指摘されたら必ずお詫びと訂正をする。

ネット上の発言などには、
ほとんどそれがない。

かといって私が、
SNS情報を信じないわけではない。
私は是々非々で眺めて、
自分で判断している。

海外メディアもできるだけ目を通す。

日経新聞の「春秋」の高市演説評。

十七条憲法の一節をひいて、
「日本は古来、衆議が重視される国であったと
締めくくっていた」

「和をもって貴しとし」で始まる十七条憲法。

この憲法をつくった聖徳太子は、
奈良県明日香村の生まれだ。
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その生誕の寺に行ったことがあるが、
質素な普通の構えに驚かされた。

高市さんは奈良県奈良市の生まれだから、
「太子の地元」をアピールする意味もあるのだろう。

第一条は、
「人には党派の心があり、
俯瞰的に悟っている者は少ない、
それで争うわけだが、話し合えば、
ことはおのずと道理にかなってくるのだ」

これは大事なことだ。

高市首相が引用したのは第十七条。
「事独り断(さだ)む可(べ)からず。
必ず衆(もろとも)と与(とも)に、
宜(よろ)しく論(あげつら)ふ可し」

独善を戒めるという意味。

コラム子。
「十七条憲法の基底にあるのは、
人は誰もが自分が正しいと考えるが、
それは間違いだという人間と社会への洞察」

正しさとは何か。
それが問題だ。

十七条憲法の第八条。
「官吏は朝早く出勤して遅くに帰れ]とある。

コラム子。
「これは例の話かと思ったが、
意識してのことだろうか」

「働いて働いて働く」の発言。
国会議員も会社の取締役も、
ジャーナリストも、
24時間働くことは当たり前だ。

私はそう思っている。

高市氏の父は設備機械メーカー東久㈱の社員だった。
母は奈良県警察に勤めていた。
小学校に入る前から、
「教育勅語」を繰り返し教えられて育った。
これは『財界』2000年10月号に書かれた。

なるほど。

朝日新聞「天声人語」

英国のマーガレット・サッチャー元首相を引いた。
「強者を弱くすることによって、
弱者を強くすることはできない」

みずからは新自由主義を唱え、
規制緩和を進めた。

高市首相は「強い」という言葉を繰り返した。
鉄の女・サッチャーが念頭にあったのか。
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女性トップが「強い」を強調すると、
その違和感が人々の心に残って、
ある種のポジショニングが形成される。

高市さんの政治家としての特徴は、
ここにあるのだと思う。

本物の鉄の女の言葉。
「国家が支出を増やすなら、
国民の蓄えから借りるか、
増税かしかない」

「『公のお金』などはなく、
あるのは『納税者のお金』だけだ」

天声人語子。
「国民に希望を抱かせるのと同時に、
苦い現実を示すのも、首相の役割だろう」

朝日らしい、皮肉の一言。
ここが嫌われるのだろうが、
私もサッチャー元首相の言葉は、
信頼している。

さて商人舎US研修スペシャル編。
夜の部・New York最終回。

自由の女神クルーズに行った。
マンハッタンのチェルシー。
「アートミュージアム」もある。
IMG_7436 (002)

ハドソン川沿いのピア。IMG_7437 (002)

クルーズ船が停泊している。IMG_7438 (002).jpg23

大久保恒夫さんと亀谷しづえさん。IMG_7439 (002)

バトウ・ニューヨーク。
BATEAUX NEW YORK。
IMG_7442 (002).jpg3

BATEAUXは「バトウ」と発音して、
フランス語の「ボート」のこと。

フランス・パリのセーヌ川には、
「BATEAUX MOUCHE」のクルーズがある。
MOUCHEは「蠅」のことだが、
フランスのムーシュ地区の意味。

この地では小型のボートがつくられる。
だから「バトウ・ムーシュ」

パリオリンピックの入場式は、
セーヌ川で行われて、
これらのバトウが使われた。

私はパリの国際食品見本市シアルで、
ヒット商品コンクールの国際委員をやっていた。
そのシアルドールの28カ国の委員たちと一緒に、
バトウ・ムーシュを楽しんだ。

マンハッタンのクルーズは、
以前に三井物産のツアーで、
一度、経験していた。IMG_7441 (002).jpg3

6時前に到着して、少し待った。
時間が来たらバトウに乗り込む。IMG_0925 (002)

船長が出迎えてくれた。IMG_7443 (002)

左サイドから天井までがカラス張りのバトウ。IMG_7444 (002)

まだ停泊しているうちに、
シャンパンで乾杯。

福島道夫さんをはじめとした、
OICグループの皆さん。IMG_0933 (002)

こちらもOICのお二人と一緒。
右端が「寿司職人」を演じた浜野仁志さん、
左端が元気な金谷裕文さん。IMG_0931 (002)

ハドソン川に乗り出すと、
すでに空は暗くなっていて、
高層ビルが美しい。IMG_7445 (002)

ピアが遠くなっていく。IMG_0943 (002)

ロワーマンハッタンの百万ドルの夜景。IMG_7452 (002).jpg3

一番高いのがワンワールドトレードセンター。
9・11の後に建築された最高ビルディング。IMG_7453 (002).jpg3

バトウはハドソン川を回遊して、
イースト川を上る。

料理はフルコースで、
ワインに変わる。

夜景を見ながらディナーを楽しむ。

イースト川のブルックリンブリッジ。IMG_7455 (002).jpg3

マンハッタンブリッジの下を通って、
バトウは反転。

自由の女神に向かう。

デッキに出てワインを楽しむ。
真ん中は現地コーディネーターの富澤由紀子さん。IMG_0950 (002)

食事がほとんど終わって、
デザートを残すだけといったころ、
自由の女神像が見えてくる。IMG_7460 (002).jpg3

一般的には「Statue of Liberty」
すなわち「自由の像」

正式名称は「世界を照らす自由」。
「Liberty Enlightening the World」。

フランスから贈呈されて1886年に完成。
アメリカ合衆国の独立100周年を記念していた。

アメリカの自由と民主主義の象徴。

私もデッキに出て写真を撮ってもらった。IMG_0951 (002).jpg3

銅製の像だが緑青が覆って緑色に見える。
頭の部分までの高さは33.86m。

台座部分が結構高くて全体で93m、
総重量225トン。

顔や姿をよく見ると、
女神ではない。

フランス語の「自由」は”la Liberté”と記す。
この言葉が女性名詞なので、
「自由の女神」となった。

右手には炎を象徴するトーチを掲げ、
左手には「1776年7月4日」と印された銘板を持つ。

足元には引きちぎられた鎖と足かせがある。
かぶっている冠には七つの突起がある。
七つの大陸と七つの海に、
自由が広がるという意味である。IMG_7462 (002).jpg3

アメリカも日本も、
自由と民主主義を貫いてほしい。IMG_0955 (002).jpg3

そんなことを思いながら、
揺れるバトウの上から自由の像を見ていた。IMG_0959 (002).jpg3

アルフレッド・ヒッチコック監督は、
1942年『逃走迷路』のクライマックスで、
この自由の女神像の場面を演出した。

『猿の惑星』第1作のラストシーンでも、
自由の像は象徴的な役割を果たした。IMG_7463 (002).jpg3

3時間が経過して像は少しずつ遠ざかる。IMG_7467 (002)

バトウの中で福島さんとツーショット。
今回のツアーでもずいぶんお世話になった。IMG_7474 (002)

ハドソン川から見える像が小さくなった。IMG_7466 (002)

陸に上がると月と自由の像の大きな写真があった。IMG_7477 (002)

私も真似をしてみた。IMG_0961 (002)
8日間の商人舎US研修スペシャル編、
最後の夜だった。

ありがとうございました。
これにて、終幕。

〈結城義晴〉

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