ブルージェイズ対ドジャース。
トロントでの2ゲームで、
1勝1敗。
第3戦がロサンゼルスで行われた。
1番指名打者で出場した大谷翔平。
打棒大爆発。

ホームラン2本、2塁打2本。
その後の打席は、
ブルージェイズが申告敬遠4回。
さらにストレートの四球。
全9打席出塁の新記録をつくった。
先発投手マックス・シャーザーから見事なホームラン。
サイヤング賞を3回受賞した41歳のレジェンド。

大谷がこれだけ打ったのだから、
この試合は負けるわけにはいかない。
ゲームは5対5で延長戦に入り、
何と18回まで進んだ。
そして18回裏、
先頭打者の3番フレディ・フリーマンが、
センターバックスクリーンへ大本塁打。
メジャーリーグの歴史に残る、
凄いゲームだった。
私は新横浜から新幹線で大阪に向かっていた。
車中でスマホを見ながら、
刻一刻、ゲームの展開を見守った。
試合時間6時間39分。
新幹線のぞみが名古屋を過ぎるころに、
勝敗は決着した。
これまでのワールドシリーズ最長試合は、
2018年のドジャース対レッドソックス第3戦。
このゲームも延長18回、7時間20分。
ドジャースのマックス・マンシーが、
サヨナラ本塁打を放って決めた。
その再現だった。
新大阪に着くと、
上本町へ。
定宿のシェラトン都ホテル大阪に着いて、
すぐに、3階の割烹料理「うえまち」へ。
明日は万代カレッジの講義。
その前夜の万代の皆さんとの懇親会。
和久正樹取締役と、
店舗運営部部長のお二人。
右から第2運営部長の近藤圭介さん、和久さん、
第6運営部長の御堂宏司さん。

酒好きの三人。
念入りに選んでいる。
話はドジャーズの凄い試合から始まった。
さらに商人舎US研修スペシャル編に参加した、
万代のお二人の話、
店舗運営部の課題や組織のことまで、
多岐にわたった。

最後に商人舎から現場実験のお願いをした。
和久さんからは新しい要望が寄せられた。
「なるほど」と私は納得して、
協力を約束した。
実に有意義な懇親だった。
近藤さんは明日、
万代知識商人大学で講義をしてくれる。
御堂さんと近藤さんを送り出し、
最後は和久さんと握手。

和久さんも大事な講義をしてくれる。
よろしくお願いします。
さて朝日新聞「折々のことば」
第3509回。
多様性を促進する標準的な媒体が
生活の隅々にまで浸透しつつある……
現在において、普遍は、
少なからず陳腐化している。
〈久保明教〉
くぼ・あきのりさんは、
1978年生まれの、
一橋大学社会学研究科教授。
気鋭の人類学者。
「みんなちがって、
みんないい」
それを深く考察した一冊。
哲学者の國分功一郎さんの評。
東京大学大学院総合文化研究科教授。
「かつて、多くの者たちが
その問いについて悩んでいた。
だが、あきらめずに
最後まで考えようとする者は少なかった。
いま、あきらめずに考え続けた者たちからの
贈りものがここに一冊の書物として現れる。
現代の隘路から決して目をそらさなかった
著者による渾身の一冊」
久保さんの序文。
「私たちにとって
『多様性』というものが
いかなるものであり、
いかなるものでありうるかについて
思考し記述する」
「序論」は、
「このバラバラな世界を
バラバラなままつなぐために」
人類の普遍性とは、
すべての人が共通して持つ性質や価値観のこと。
それが陳腐化している、と見切る。
SNSなどを見ていると、
それがわかる。
一方、人類の多様性は、
文化や社会の多様な側面や違いのこと。
「『人類の普遍』に訴えることが
局地的な伝統や権威からの解放につながる状況は
21世紀に入って反転し、
生の多様性の尊重が
相互の孤立へと傾きだした」
多様であることを尊重していくと、
相互に孤立してくる。
SNSなどが標準装備されると、
「均質の普遍」が生まれる。
反対に互いの異質さを否定せず、捨てず
共通項はないけれども接触を続けると、
「動的な普遍」のありようが見えてくる。
ん~、わかるような気がする。
バラバラな世界を、
バラバラなままにつなぐのが、
「店」であると言ったら、
我田引水が過ぎるだろうか。
〈結城義晴〉




























