結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年09月22日(月曜日)

飛び石連休の合間に、近隣の店を回って「何の変哲もない店」を考える

Everybody! Good Monday!

まず、お知らせ。
商業経営問題研究会&第2回『商人舎コンピュータ・リテラシー研究会』開催のお知らせ

●日時:9月26日(金) 13時半16時半
●場所:日本セルフ・サービス協会 会議室
東京都千代田区内神田3―19―8 櫻井ビル ※JR神田駅徒歩1分
パネルディスカッション「小売業の情報システム問題解決に迫る」
プラネット玉生弘昌社長/USP研究所當仲寛哲代表(研究会リーダー)/商人舎結城義晴社長
●会費:無料
  ※お飲み物はご持参願います。
問題意識のある方ならどなたでも大歓迎!
お申込み、お問い合わせは info@shoninsha.co.jp

————————————————–

さて2008年9月22日、月曜日。
明日は、23日の秋分の日。
飛び石連休。

日曜日の21日の夕方のピーク時。
私の近隣のスーパーマーケットを回った。
ユニー、ライフ。
ヨークマート、オーケー。
サミットストア、東急ストア。

朝から、雨模様。

夕方の繁盛時間帯なのに、
みんな元気がない。

それぞれの店へのコメントは避けるが、
全体の印象は、店側の元気のなさ。

ヨークマートが、昨年進出してきた。
だからヨークマートが出てきて、
しばらくは、みな緊張感があった。

しかし現状は、落ち着くところへ、
落ち着いた感じ。
だから、店に活気がない。

「何の変哲もない店が、
良いスーパーマーケット」

私は、スーパーマーケットとは、
そんな不思議な店だと思っている。

何の変哲もないが、
いつも鮮度に満ちた生鮮食品があって、
おいしいお惣菜やパンがあって、
必要な加工食品や菓子がそろっていて、
清潔で、
店員さんたちに元気がある。

そしてお客様との間に、
厚い信頼関係が築かれている。

私の近隣のコンビニは、
そうなっている。
セブン‐イレブンなど、
もう顧客たちは、何の変哲もない店と受け止めている。
そして最近のセブン-イレブンのおでんは、
凄い領域に入って来た。

さらに鮮度感があって、
クレンリネスが保たれていて、
セブン-イレブンとしての品揃えに欠品はなく、
フレンドリーだ。

私のジュニアソフトボール監督時代の選手が、
アルバイト店員として、
笑顔で迎えてくれたりする。

地域に根づいた店になった気がする。

それに対して、
近隣のスーパーマーケットからは、
どうも元気と親近感が感じられない。

どうしたものか。

「何の変哲もない人でありながら、
魅力がある」

「何の変哲もない店でありながら、
個性があって親しまれている」

それがスーパーマーケットやコンビニ、
ドラッグストアやファミリーレストランなど、
大衆の消費を支える店なのだろう。

それがチェーンストアなのだろう。

無理に、目新しさを出すことはない。
しかし、にじみ出てくる魅力。
それが毎日、お客様を迎える商売の本質。

例えば、アメリカの宝石店は、
12月のクリスマス商戦で、
1年間の売上高の90%を売り上げる。

だから、年末に店の魅力を最大限に発揮させる。

しかし毎日は、高値の花を、気取る。

「何の変哲もない」は、彼らにとっては敵である。
毎日は「非日常」でなければならない。
そして、クリスマスは、その頂点となる。

百貨店やプレステージストアもその領域の店。

しかし特にスーパーマーケットは、
家庭の台所の役目を果たす。
だから店自体には、お金をかけない。
きらびやかにしない。

何の変哲もない店となる。
その方が親しみやすいからだ。

お金をかけずに、親しみやすさを生み出す。

これ、一石二鳥。
だから小売業態として、
スーパー-マーケットやコンビニ、
ドラッグストアなどは、
最も成長した。

チェーンストアとなった。

ユニクロやしまむらも、
何の変哲もない店だ。

しかし何の変哲もない店だからこそ、
人に「元気」がなければならない。

あふれる元気が、
売り場や商品に映し出されていなければならない。

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。

秋の飛び石連休。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>


0 件のコメント

  • 雨だと、どぅしてもテンション下がっちゃうんですょね。。。

    でも、「雨の中」買い物に来て頂いたぉ客さまの為に、いつもと変わらず非日常(的)なサプライズ(?)でぉ出迎えしなきゃダメですょね。

    頭でゎわかっているのですが…。。。

  • ナンバさん、そのとおり。雨の日に、お客様はわざわざ来店してくださる。ありがたいことです。だから、元気に出迎える。それを続けると、あの店は元気な店となる。雨の日こそ、大チャンス。みんながテンションが下がるときこそ、お客様に元気が求められている。それに応えることこそが知識商人の喜びです。

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