2012年08月19日(日曜日)
ジジと夏のおわり[日曜版2012vol34]

ジジです。

あつい夏も、
おわりにちかづいた。

甲子園も、そろそろ、
おおづめです。

ロンドン・オリンピックで、
あんなにもりあがったのに、
もう、つぎは、甲子園でもりあがる。

もりあがりながら、
もりあがりながら。
そうしながら、
すこしずつ、ニッポンの夏は、
おわっていきます。

にゅどうぐも。

でも空は、
ちょっとずつ、
かわってきた。

それでも陽ざしは、
まだまだ、つよい。

夏の花は、ちからづよい。

きいろのダリア。

しろいダリア。

あかいダリア。

すばらしい。

夏のエネルギーが、
いっぱい、つまっている。

エネルギーがいっぱいにみたされるから、
きっと、夏はおわるのです。

雪の結晶のような花。

そこに蜜を吸いにくるチョウ。

ああ、夏のおわり。

ボクはそう、おもいます。

そして夏の夕ぐれ。

もしかしたら、
一年でいちばんよいころです。

日の光と木々のかげ。
昼と夜のあいだのような、
夏と秋のあいだの景色。

空と木々。

ああ、ことしの夏も、
おわります。

ありがとう。
<『ジジの気分』<未刊>より>




















