結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年08月22日(水曜日)

コーネル・ジャパン教え子たちの元気と7月の小売業態別販売統計

蝉の声が一段と高くなった。
夏の終わりを教えてくれる。

夏の終わりと言えば、
甲子園球場の第94回全国高校選手権大会も、
とうとう決勝となる。

決勝戦のカードは、
光星学院(青森)と大阪桐蔭学園。

ところがこれが史上初の春夏同じ顔合わせ。
考えてみるとすごいことだ。

春の甲子園選抜高校野球大会は、
前年の秋季都道府県大会の優勝・準優勝校が地方大会に進み、
基本的にこの地方大会で枠内に入った32校が選抜される。

光星学院と大阪桐蔭は、
この枠内に入ったうえ、
春の甲子園選抜大会のトーナメントで勝ち抜き、
決勝に残った。

一方、夏は、47都道府県で行われる地方大会で、
ノック・アウト方式で勝ち続けて、
甲子園にやってくる。

さらに甲子園でも勝ち続け、
全国3985校の頂点に立つ決勝戦の2校。

すごい確率のなかで残った両校が、
春と夏の決勝で闘う。

組み合わせによっては、
準決勝やその前の段階で、
顔を合わせることも当然ながら、あったはず。

それが潜り抜けて潜り抜けて、
しかも両校とも負けずに、ここまで来た。

ああ、すごい。

明日8月23日のこの決勝戦を、
2012年の実質的な夏の終わりとしてもよいだろう。

地方大会の1回戦で負けてしまった高校球児たちも、
この決勝戦に参加しているのだと、私は思う。

リアルタイムで見ることができなくとも、
ゲームを楽しみたい。

さて私は今日、2週間ぶりに横浜の商人舎オフィスに出社。

すると、午後、訪問者。
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㈱成城石井社長の原昭彦さん(中央)と、
㈱伊藤軒専務の中井としおさん。
お二人ともコーネル大学RMPジャパン「奇跡の第2期生」。

私はクールビズで、
米国トレーダー・ジョーの“Captain Yoshi”。

成城石井の本社は、横浜市西区北幸。
商人舎と隣組。

その代表取締役社長の原昭彦さん
すこぶる元気。
自信満々。

私、心から安心すると同時に、
頼もしく思った。

現在の店数92店。

マルチ・フォーマット戦略とフランチャイズ政策を採用して、
出店エリアを広げ、展開スピードを上げると同時に、
独自の商品開発を志向して、卸売業まで手掛ける。

昨年12月の「海老名SA上り店」、
今年4月の「グランゲート東京駅店」、
同4月の「ダイバーシティ東京プラザ店」。

話題をさらう店舗が次々にオープン。
いずれも大成功を収める。

そのうえ、成城石井の信条である従業員教育も、
大きな成果をあげつつ、内部充実を図る。

オーナー企業が、
創業家から三度、変わったが、
原さんをはじめ、幹部・従業員一致団結。
マネジメントはプロパーの役員ボードに任されていて、
実にすばらしいオペレーションを展開している。

ほんとうに、うれしい。

トップマネジメントの自信が、
店舗現場に表れている。

原さんの話を聞きつつ、
ほとんどに相槌を打ち、
時にアドバイスをして、
あっという間に90分。

原昭彦、饒舌だった。

コーネル・ジャパン二期の同期生・中井さんは、
京菓子メーカー㈱伊藤軒の専務取締役。
「京の手仕事」を標榜しつつ、
東へ西へ、営業活動に奔走。

コーネル・ジャパン3期までの世話役のような役回りで、
みんなに愛され、先輩たちからはかわいがられている。

私はコーネル大学ジャパン副学長として、
2008年の創設からかかわり、
3期をもって退任した。

しかし、伝説の第1期生、
奇跡の第2期生、
実行の第3期生、

総勢87人は、みんな、
私の仲間であり、私の教え子。

彼らの活躍は、
自分のことのようにうれしい。

いつも、
いつまでも、
応援している。
支援している。

さて、7月の小売業態別販売概況。
まずは日本百貨店協会発表。
全国百貨店売上高概況。

総売上高 5759億7797万円、
既存店前年同月比マイナス3.3%。
3カ月連続でマイナス。

地区別に見ても、全地区マイナス。
商品別に見ても、ほとんどの項目でマイナス。

プラスだったのは、家電のプラス9.3%、
惣菜のプラス0.6%、
そしてサービスのプラス4.5%のみ。

この絶不調の原因として考えられるのは、
天候、そして、セールの分散化。

7月上旬から中旬までは気温が低く、
天候不順が続いたことにより、客足が遠のいた。

また、今年は値崩れ防止のため、
セール時期を例年より2週間遅らせたが、
それが完全に裏目に出てしまった。

7月下旬は気温が上昇し、
夏物商材の積極的なプロモーションが
売上げ回復に寄与したものの、
前半のロスを取り戻すことはできなかった。

日本フランチャイズチェーン協会発表、
コンビニエンスストア統計調査月報。
悪天候・低気温はコンビニにも影響。
既存店ベースの売上高は7447億4300万円、
前年同月比がマイナス3.3%。
既存店は2カ月連続減。

来客数は12億5110万人でマイナス2.7%、
客単価は595.3円で、マイナス0.6%。

商品部門別の前年同月比。
日配食品はプラス4.0%、
加工食品はプラス2.3%、
非食品はたばこの売上減が響き、マイナス2.4%。
さらにサービスはプラス2.3%。

総合スーパーの傾向が分かるのは、
チェーンストア販売統計月報。
日本チェーンストア協会発表。

総販売額は1兆0596億2862万円。
既存店前年同月比はマイナス4.9%。

食料品がマイナス4.1%。
衣料品はマイナス6.5%、
住関品はマイナス6.7%、
サービスはマイナス4.4%、
その他マイナス4.1%。

いずれも前年クリアならず。

特に厳しかったのは、家電。
マイナス18.2%。

昨年は地上デジタル放送の移行に伴い、
テレビの売上げが大きく伸びた。
今年はその反動で大きくマイナス。

最後にスーパーマーケット販売統計。
日本スーパーマーケット協会、
オール日本スーパーマーケット協会、
新日本スーパーマーケット協会、
3団体でまとめて、発表している。

7月の総売上高は8089億4872万円で、
既存店前年同月比はマイナス3.6%。

食品合計は7072億6632万円で、マイナス3.4%。
生鮮3部門の合計は2543億5266万円、マイナス3.2%。
うち、青果が1026億3905万円、マイナス3.2%、
水産が734億8956万円、マイナス3.7%、
畜産が782億2405万円、マイナス2.7%。

惣菜部門は736億1848万円で、マイナス2.8%。
日配が1541億9296万円で、マイナス4.4%、
一般食品2251億0221万円の、マイナス3.1%。

そして非食品は723億8794万円、マイナス7.0%。
その他292億9447万円でマイナス1.3%。

「プラス」の文字はまったく出てこない。

7月の商況を発表したのは、
増井徳太郎さん。
新日本スーパーマーケット協会副会長。
紀ノ国屋ファウンダー。
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「7月は大変厳しい結果だった。
梅雨明けが1週間~2週間遅れたこと、
7月中旬までの冷夏や豪雨、
うなぎの高騰と売上げ不振、
さらに大手総合スーパーの開店時間が早まったため、
中小食品スーパーの来客が減った。

さまざまなコメントが寄せられた」

イオンの開店7時作戦
のこと。

「政治の不安定感や消費税増税など、
世の中の先行きが不透明になっている。
結果、消費につながらない」

ゲストスピーカーは村越淳司さん。
㈱ランドロームジャパンの代表取締役副社長。
そしてコーネル大学ジャパン第3期生。
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ランドロームジャパンは千葉県船橋に本社を置き、
千葉県内に12店舗、茨城県に6店舗、
計18店舗を展開しているスーパーマーケット企業。

1968年に引き売りの「ムラコシ青果店」として創業、
1975年に㈱スーパームラコシ設立。
1983年、CGCグループに加盟。
1997年、現在のランドロームジャパンに社名を変更した。

「97年の社名変更当時は10店舗、売上げ140億円。
今年の4月末決算では18店舗、220億円となった」

「7月の売上げ状況は全国平均並みの結果だった。
良い部門は、惣菜。
全店ベースで100を大きく超えている。
震災以降、惣菜パンや菓子パンなども伸びている。
逆に、悪かった部門は飲料。
茶、炭酸は普通だったが、
水が半分くらいだった。
これはやはり昨年の震災特需の反動」

「8月のお盆商戦は非常に厳しかった。
13日~15日は曜日の関係もあり、90%台前半。
10日~12日の週末の数字は良かったので、
あおりを受けたかたち」

そして、現在の競争・競合の話にうつる。

以下は、ランドロームの自社調査に基づく。
千葉県の食品販売額は1兆0850億円くらい」

「このうち、総合スーパー上位10社が、
売上げの45%くらいを構成
している。
10社中、7社は他県の企業。
埼玉勢、茨城勢に攻められている」

「また、売上げの26%はコンビニに取られている。
サービスと営業時間では勝てない」

「価格面で劣る総合スーパーに対する対策としては、
CGCグループの力を借りること。

サービスと営業時間で劣るコンビニに対する対策としては、
スーパーマーケットにしかできない
便利さを追求すること」

そして「全従業員が今一度、
経営理念を徹底し、
やるべきことを明確にしていくこと」

「CGCの協業活動をいかしつつ、
自社の強みを伸ばしていきたい」
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村越さん、元気そうだった。

業績が思わしくなくても、
競合が厳しくても、
何故、元気なのか。

それは、学び続けているから。
会社の人々が成長しているから。
やがて、それが必ず業績に結び付くと、信じられるから。
トップマネジメントは、すべからく、
「元気な知識商人」でなければならない。

7月の小売業は悪かった。
百貨店マイナス3.3%、
コンビニ
マイナス3.3%、
食品スーパーマーケット
マイナス3.6%、
総合スーパー
マイナス4.9%。

8月のお盆商戦も厳しかった。

しかし今日は、
コーネル・ジャパンの元気者たちに会って、
私の気分はすこぶる快調。

この余勢をかって、
明日、アメリカに旅立つ。

<結城義晴>


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