結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年05月25日(木曜日)

ヨークベニマル会長大髙善興さんの「足音は店の肥料」

今日はサラリーマンの給料日。
銀行のATMに人が並ぶ。

心地よい日本の初夏。

お昼頃、東京・四谷へ。
彫刻「聴く」冨田憲二作。DSCN4547.JPG-7

(株)セブン&アイ・ホールディングス本部。DSCN4548.JPG-7

左手にセブン-イレブン。DSCN4549.JPG-7

グループ企業本部が集まる。DSCN4550.JPG-7

今日は大髙善興さんに会う。
(株)ヨークベニマル代表取締役会長、
セブン&アイ・ホールディングス取締役。DSCN4444.JPG-7

お会いする直前に、
セブン&アイ・ホールディングスの、
定時株主総会が開催された。

この四谷の本部で。

取締役が13人、選任され、
会社提案の4議案がすべて可決された。

総会への出席人数は684人。
昨年は1385人だったから、
701人少なかった。

総会の所要時間は1時間半ほど。

株主からはイトーヨーカ堂への質問が、
圧倒的に多かった。

三枝富博社長が、一つ一つ、
丁寧に答えた。

大髙善興さんとは、
昔話なども含めて、
2時間も話し込んだ。
実にいい内容だった。
内容は月刊商人舎6月号に。

ありがとうございました。DSCN4546.JPG-7

さて、朝日新聞「折々のことば」
足音が畑の肥料になる。
(ある父親)

編著者の鷲田清一さん。
「職場の若い仲間が仕事に行き詰まり
落ち込んでいたとき、
ぽろっと打ち明けた悩みに
父親が返してくれたことば」

「定年後に始めた
慣れない畑仕事だったが、
こつこつやっているうち、
先輩連中にこう言って褒められた」

「大丈夫かと思いやり
足繁く通っていれば、
作物がしてほしがっていることが判り、
おのずと手入れをしている。
それが良い収穫につながる」

大髙さんは、
週に3日から5日は東京にいる。
セブン&アイの取締役、
イトーヨーカ堂の取締役も務める。
さらにセブンプレミアム開発最高責任者。
DSCN4424.JPG-7

しかし土曜日曜には、
ヨークベニマルの店を回り続ける。

全国の店も見て歩くし、
海外も視察する。

大髙善興の足音が聴こえる。

特にヨークベニマルに関しては、
足音が店の肥料になる。
DSCN4544.JPG-7
本当にいい話ばかりだった。

日経新聞「大機小機」
タイトルは、
「憲法もポピュリズム」
コラムニストは与次郎氏。

安倍晋三首相に対して、
珍しく辛口で、いい。

「安倍首相は、長く日本国憲法の
争点となってきた9条について、
1、2項はそのままにした上で、
3項を追加、そこに、
自衛隊を明記する考えを示した」

「論理は無きに等しい」
これは私も書いた。

「迷走は9条だけではない」

「高等教育の無償化」
これを憲法に書き入れる考えも示した。

「教育は大事といえば誰もが同意する。
いうまでもなく、これが、
今回の首相発言の背景だ」

「これは甚だまずい提案だ」

「日本の高等教育は、
全額無償化する前に
大リストラをする必要がある」

私も賛成。

1989年に日本には大学が499あった。
国立96、公立39、私立364。
2016年現在、その数は合計777。
86、91、600。

少子化の影響で学生候補者は減り続ける。
それなのにこれだけ大学を増やしてきた。

前川喜平前文部科学事務次官の発言が、
衝撃を与えている。

これは加計学園の獣医学部新設の問題。
安倍首相への忖度があったと、前川喜平。

しかし定員割れを起こしている私立大学は
約半数の257校もある。

「こうした問題にメスを入れずに、
大学をすべて無償化などありえない」

さらに大学無償化の財源問題は、
全く解決されていない。

「教育国債」でやる案が出ている。
しかしこれは看板を替えただけで、
赤字国債とまったく同じ。

「憲法を10年変えなくても
日本が自壊することはないが、
消費税を10年上げなければ、
この国は戦わずして滅びる」

「ポピュリズムに訴え、
改憲を急ぐアクションだけではないか」

コラムニストは手厳しい。

「憲法は国家百年の計である。
日本国憲法99条は、
総理大臣による性急な行為を
禁止しているのではないか」

憲法改正や大学の無償化の前に、
やるべきことがある。

福島原発問題など、
その最たる課題だ。

足音が畑の肥料になる。
足音が店の肥料になる。

首相の足音は、
国民に聞こえているだろうか。

最後に今日もDaily商人舎、
流通SuperNews。

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足音が店の肥料になる。
小売業の経営者、幹部には、
例外なく、必要なことだ。

おっと、例外はあった。

鈴木敏文さんという例外。

〈結城義晴〉


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