結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年05月05日(金曜日)

こどもの日の元子供の考え方・在り方と「子供をダシにした商売」

こどもの日。

季節は違うけれど、
一番好きな一茶の句。
このブログでも、何度も引用している。

雪とけて村いっぱいの子どもかな
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こどもの日にあわせて、
総務省が子どもの人口を推定発表。
もとは国勢調査のデータ。

4月1日時点の子どもの数は、
1571万人。

昨年より17万人減った。
36年連続の減少。

ピークは1954年。
2988万人。

私もこの時、子どもの1人だった。

ピークのほぼ半数。

人口に占める子どもの割合は、
12.4%。
こちらは43年連続の低下。

子どもの割合が最も高かったのは、
1950年で35.4%。
その3分の1に近くなった。

人口4000万人以上の31カ国、
国別でみると、
アメリカ19.0%、
中国16.6%、
韓国13.4%。
日本の12.4%は最低。
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ただしここでいう子どもは、
15歳未満。

「子ども」の定義は、
法律上はおおむね、
「18歳以下の者」

「児童」の定義は、
児童福祉法第4条第1項で、
「満18歳に達するまでの者」

児童手当法や児童扶養手当法では、
「満18歳に達してから
最初の3月31日を過ぎるまでの者」

労働基準法第56条では、
「満15歳に達してから
最初の3月31日を過ぎるまでの者」

道路交通法第14条第3項では、
「6歳以上13歳未満の者」

国際連合憲章に、
「児童の権利に関する条約」があるが、
第1部第1条に記されている。
「児童とは、18歳未満のすべての者をいう」

まとめると、子どもとは、
一番大きなくくりでは18歳未満の人間。
次のくくりが15歳未満の者。
そして6歳以上13歳未満の者、
つまり小学生。

一番小さなくくりに関連するが、
「幼児」は児童福祉法及び母子保健法で、
「満1歳以上就学前の者」
道路交通法では「6歳未満の者」

「乳児」は同じく児童福祉法・母子保健法で、
「生後1年未満の者」

国際連合憲章にある一文。
「世界人権宣言において、
児童は特別な保護及び援助についての
権利を享有することができる」

その15歳未満の日本の子ども。
性別では、男子の方が38万人多い。
男子が805万人、女子が767万人。

年齢別では、
0~2歳294万人、
3~5歳304万人、
6~8歳317万人、
9~11歳321万人、
12~14歳335万人。

年齢層が低くなるにしたがって、
少なくなっている。

しかし、言うまでもなく、
これらのデータの責任は、
すべて大人にある。

日経新聞巻頭の『春秋』
吉村昭さんと池波正太郎さんに、
戦前の子どもの姿を描かせる。
そして、
「吉村さんも池波さんも、
ことさらにそんな時代を
美化してはいない。
貧富の差は激しく、
矛盾も多々あったはずだ。
それでも回想から伝わってくるのは、
地域が備えていた巧まざる教育力と、
おおらかさである」

「子どもの声が騒音扱いされる
現代の『こどもの日』。
大人たちが子どもと社会について
自問する日でもあろう」

朝日新聞『天声人語』は、
「手塚治虫は、
子どもたちを『未来人』と呼んだ。
子どもはわれわれ大人よりも
少し進歩しているはずだから、
彼らの夢を大事にしなければと
語っていた」

「どんな大人も昔は子ども。
いまの子どもたちの未来が
明るくなるかどうかは、
『元子ども』たちの振る舞いに
かかっている」

朝日新聞『折々のことば』
だいたい子どもというものは、
「親の目が届かないところ」で
育っていくんです。
(臨床心理家・河合隼雄)

鷲田清一編著者は、付け加える。
「先生の目が届かないところで」も。

「子供の自治が成り立つ場が今、
社会のあちこちに
埋め込まれているか?」

「子供は仲間とともに、
ときに少々怖い目にもあいつつ、
してよいことといけないこと、
どこまで人を頼りにできるかを学ぶ」

「これに親が信頼感をもてるかどうかに
子供の成長は懸かっている」

だから親は、
すべてに目を届かせてはならない。
子どもには子どもの世界がある。
それを認め、そんなスペースを、
つくってあげなくてはいけない。

「ほぼ日」の糸井重里。
「日本の祝日のなかに
『こどもの日』があるのは、
とてもいいことだなぁと思っている」

しろがねも 
こがねも たまも 
なにせむに
まされるたから 
こにしかめやも
(山上憶良)

そして糸井のまとめ。
「こどもの日に大人がするべきことは、
じぶんがこどもだったときの
切なさを思いだすこと」

「かわいがられて育とうが、
虐げられたり
無視されたりして成長しようが、
力のないこどもはみんな
切なかったはずだ」

「それを、この日に
思い出そうじゃないか、と」

子どもは切ない。

いや、大人も切ない。

人間はみな切ない。

しかし、「あらゆるこどもより、
大人のほうが幸せになりやすい」

そして最後に、
「ぼくは、こどものころに
戻りたいなんて1ミリも思わない」

私も若いころの人生をもう一度、
やり直したくはない。

切なすぎる。しんどすぎる。
そして思う。

子どもをダシにして、
大人を釣るなんて商売、
断じてやりたくない。

〈結城義晴〉

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