結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年08月13日(火曜日)

糸井重里「音読のススメ」と外山滋比古「おしゃべりの効用」

令和最初の盆の入り。

超大型の台風10号が、
のろのろと北西へ進む。
時速20キロ。
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台風は海上をゆっくりと移動しつつ、
不思議なことに、発達する。

明日から明後日には、
強い勢力を保ったまま
西日本に上陸するようだ。

ああ、日本台風列島よ。

私は新聞のコラムを読むのが、
趣味のようなものだ。

㈱商業界に入社して、
編集記者の道に入ってから43年。

その前に15歳くらいから、
文芸誌の「ひこばえ」の同人となって、
稚拙な文章や詩を書き始めた。
大学のときにも創作を続けたから、
もう50年以上も、
ものを考え、ものを書いてきた。

いわば、これが私の現場だ。

ものをつくる現場。
ものを運ぶ現場。
ものを売る現場。

サービスする現場。
接客する現場。
ホスピタリティの現場。

ものを見る現場、読む現場、
ものを考える現場。
ものを書く現場。

球を打つ現場もあれば、
投げたり、取ったり、
蹴ったりする現場もある。

走る現場も、跳ぶ現場も、
泳ぐ現場もある。

つくったり、売ったりだけが、
現場ではない。

新聞や雑誌のコラムやエッセイも、
もちろんブログをはじめ、
フェイスブックやツイッターも、
書くという現場の仕事だ。

コラムは新聞社の腕利きが、
長年の経験を積んで、
そこから紡ぎ出して、
文章を綴る。

だからコラムは上出来の文章となり、
私はそれを読むのが好きだ。

フランスの哲学者ブレーズ・パスカル。
その著「パンセ」の断章29。
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「自然な文体に出会うと、
人はすっかり驚いて、
夢中になる」

「なぜなら、
一人の著者を見ると思っていたところで、
一人の人間と出会ったからだ」

糸井重里の「今日のダーリン」
これも達人の文章だ。
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――「夜中に口に出して言ってみる。
“自信しかない”
おお、気持ちいい、いい。
“自信しかない”が、
耳から入ってくる。
発したのもじぶんだけれど、
耳から聞いたのもじぶんだ。
“自信しかない”は、
増幅されて倍になったぞ」

糸井さん、

たとえば、カラオケ。
「あれって、歌っているだけじゃなくて、
バック演奏という
“額縁”をつけたじぶんの歌を、
聴いていることでもあるんだよね」

「モニターのないところで、
歌うのって、だだっ広い壁に
吸い込まれてしまうみたいで、
ものすごく歌いにくいし、
しゃべりにくい。
じぶんの声が聞こえないのは、
つらいことだ」

「黙読というのは、
音声を使ってないから、
耳からの刺激はないというわけだよね。
音読に比べたら、ひとつ弱い、
とも言えそうだ」

「音読は、ものすごく重層的だよ」

「まずは目で記号を読んで、
読みながら内容をイメージし、
のどや腹の筋肉をコントロールして
音声に変換して、
音の波を耳から入れて、
それを聴く」

「もしかしたら
読んだときとちがう回路で、
聞いた内容を
とらえ直しているかもしれない」

「こんなにいろんなことを
やっているのだから、
音読で得たものは、
とても立体的なのではあるまいか」

なるほど。

絵本などの「読み聞かせ」の効用。

「そこには
読み聞かせている大人にとっての、
音読の効用もあるのだろうとも思う」

「音読は、大の大人は
やらないことになっているし、
みんなが音読をしていたら
うるさいとは思うのだけれど、
これ、ラジオ体操なみに、
よいものなのではなかろうか」

超ロングセラーの「思考の整理学」
お茶の水大学名誉教授の外山滋比古さん。
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イオンの「セルフスタディブック」に、
私はこの本を推薦している。

「思考を整理するには、
声を出すことも有効だ」

外山滋比古さんは、
積極的な「おしゃべり」を勧める。

糸井重里さんと同じだ。

「沈思黙考していても
袋小路に入り込むばかりです。
時には声を出すことも大切です」

「その時は、同業者同士ではなく、
理系と文系、販売と庶務など、
畑違いの人と話をしましょう。
自分が知らない分野のことを聞けば
脳が刺激されて思わぬ化学反応が起き、
新しい発想が浮かぶかもしれません」

「おしゃべりに必要なのは、
『調和』ではなく『混乱』なのです」

同感。

声に出して販売するのも、
同様に効用がある。

お客さんとの積極的なおしゃべりも、
凄くいい。

〈結城義晴〉


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