結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年10月14日(月曜日)

産業としてのインフラの上にマーケティングの花を咲かせよう!

Everybody! Good Monday!
[2019vol41]

2019年第42週、10月第3週。
今日は体育の日の祝日。

台風19号が去って、
秋がやってきた。

しかしその被災の傷跡は深い。
NHKの調査では、
亡くなった人は58人、
行方不明の人は14人。

まだ犠牲者は増えるかもしれない。
台風は過ぎ去ったが、
影響は長引く。
今後も土砂崩れのほか、
河川の水位が上がる恐れがある。

台風19号は伊豆半島に上陸し、
北東に進んで、
相模川は城山ダムの放水問題で揺れた。
多摩川は氾濫した。

西日本新聞の巻頭コラム「春秋」

「テレビドラマ史に残る名作とされる
“岸辺のアルバム”。
山田太一さんが脚本を手掛け、
1977年に放映された」

私が㈱商業界に入社した年だった。

「74年に起きた実際の水害がモデルになった」

「東京都と神奈川県の境を流れる
多摩川の堤防が決壊し、
家屋が流された。
家を失っただけでなく、
家族のアルバムを失ったことが
つらかったという被災者の思いを
山田さんが知り、
作品が生まれるきっかけになった」

このドラマでは、
「アルバム」に象徴されたが、
「たとえ家を失っても
家族の命さえ無事なら
やり直すことができる」

東日本大震災後の宮城県気仙沼市。
月刊商人舎2014年3月号の記事。
「復興元年、心の灯りは
自分たちで灯す」

熊谷電気社長・熊谷光良さんの語り。
20140311200728.jpg
被災してからは
知人、友人たちは皆が皆、
「気仙沼は終わりだ」と
嘆きました。

「お前たち馬鹿だな!
何が終わりなんだ、
アホでねぇか」

皆、きょとんとした顔で
驚いていました。

「何失くした?
商売というのは
人と技術と信用でやるもんでねぇか。
何か失くしたか?!」

「そういや、失くしてねぇっぺ」と。

「だったら、商売やっぺ!
明日の気仙沼を
皆でつくろうぜ」

私たち日本は、そして日本人は、
何度も何度も、
地震や津波や台風に襲われてきた。

そのたびに立ち上がった。
それが私たちの宿命だ。

故堺屋太一さんが提唱したのが、
非常時対策の5段階。
dscn3584-3

①救助
②救済
③復旧
④復興
⑤振興

そして非常時の原則。
「軽いものから先に」

今回も素早く救助し、
救済し、復旧、復興させたい。
そして最後は新しい振興を実現させたい。

さて月刊商人舎10月号。
201910_coverpage
七海真理さんのデザインは、
何時も素晴らしい。
ありがたい。

特集は、
Big Data×Marketing4.0
サブタイトルは、
令和データドリブン経営と生活ルネサンス

その[2019Message of October]
H

ビッグデータマーケティングしよう!

Marketをingする。
市場を現在進行形で、
揺さぶる、動かす。
それがMarketingだ。

マーケットをリサーチし、
マーケットをセグメントし、
ターゲティングし、
ポジショニングする。

製品のプロダクト、
価格のプライス、
流通のプレース、
販売促進のプロモーション。

カスタマーソリューション、
カスタマーコスト、
コンビニエンス、
コミュニケーション。

4つのP、
4つのC。
それぞれ相対的に呼応する。
それがマーケティングミックスされる。

生産・製品主導のマーケティング1.0、
顧客中心のマーケティング2.0、
人間と価値中心のマーケティング3.0。
そしてデジタル世界のマーケティング4.0。

売り手良し、
買い手良し、
世間良し。
三方良し。

モノやサービスがひとつ売れる。
ひとりのお客に売れる。
その一行の記録がデータである。
一行が無限に近づいてビッグデータとなる。

そして膨大になればなるほど、
ビッグデータはまた、
新しいマーケティングと結びつく。
新しい顧客満足と新しい顧客創造を繰り返す。

ビッグデータマーケティングは、
もっとも大事なノンカスタマーを明らかにする。
外の情報を組織内に教えてくれる。
そしてひるがえってひとりのお客を喜ばせる。

ビッグデータのマーケティングは、
ひとりのお客を裸にするものではない。
ひとりのお客に、
ひとりの自分を見つけ出させ、
ひとりのお客を「お薦めする人」に
変えていくのである。
〈結城義晴〉

マーケティング1.0から、
マーケティング4.0までを、
簡潔に描こうと意図してみた。

さて今日は夕方、東京・自由が丘。
IMG_10779

昨日13日と今日14日、
「自由が丘女神まつり」

1973年に始まって、今も続く。
「自由の女神」からいただいて、
「女神(めがみ)まつり」

東京の東横線・自由が丘駅周辺を会場にして、
ステージ、フード、ショッピングを、
周辺住民に楽しんでもらう催し。

駅前のメインステージでは、
コンサートが行われる。IMG_10789

期間中の来場者数は、
延べ50万人と言われるが、
今年は雨模様。
もちろん台風19号の影響もあって、
人出は少ない。IMG_10819

商店街でもお祭り気分が盛り上がる。IMG_10719

いつもの花屋。
「MONCEAU FLEURS」
モンソーフルール。IMG_10749

ハロウィンのプレゼンテーション。IMG_10759

そして緑のなかの母と娘の絵画。IMG_10769
被災したエリアの人々にも、
一刻も早くこんな日常生活を、
取り戻してほしい。

そのために小売業、サービス業、
生活産業が貢献してほしい。

小売業の規模は、
2018年商業動態統計調査で、
142兆5140億円。
前年比1.9%増。

その2018年の実質GDPは536兆円。

この数値だけで単純計算すると、
小売業は26.7%を占める。

小さな店も大きな会社も、
すべてが社会のインフラであるという、
商人の誇りをもって、
日々の仕事に邁進してほしい。

マーケティングは、
この、産業としての意識の上に、
花開くのだと思う。

では、みなさん、
今週もマーケティングしよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉


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