サミットストア権太坂スクエア店改装オープンの「いい買物の日」

2020年11月11日。
ぞろ目の日だが、
節句ではない。
しかし日本記念日協会が、
11月11日には30を超える記念日を設定している。
11と11が左右対称となるから「鏡の日」、
語呂合わせで「いい出会いの日」でもある。
中国では「独身の日」。
「光棍節(こうこんせつ)」という。
米国サイバーマンデーに対抗する日だ。
アリババや京東(ジンドン)は、
1年で最大のネット売上げをつくる。
それに合わせて、
日本ではソフトバンクグループが、
「いい買物の日」と定めた。
そんな11月11日。
日本医師会の中川俊男会長が発言した。
「新型コロナウイルス感染第3波」
国内新規感染者は1543人。
8月の第2波以来のことだ。
1日あたりでは過去4番目。
東京都は317人、大阪府256人、
北海道197人。
神奈川130人、埼玉116人、愛知104人。
大阪、埼玉、茨城、新潟、山梨、岩手。
6府県で過去最多を更新した。
地方にも第3波コロナ感染は、
広がりを見せている。
もっともアメリカでは、
1日の新規感染者13万人を超えた。
ワクチン開発のニュースなどが、
気のゆるみを生んでいるとしたら、
それは極めてよろしくない。
今日は横浜市保土ヶ谷区へ。
サミットストア権太坂スクエア店。
リニューアルオープン。
正月の箱根駅伝で、
「花の二区」の難所が権太坂。
東海道の国道1号線に沿って、
右手に店舗がある。
1階は売場面積754坪のサミットストア、
バックヤードは368坪。
レジの反対側には、
ハックドラッグが入居している。
2階は家電のノジマとダイソー。
2007年7月にオープンして、
それ以来、13年ぶりの大改装。
「いい出会いの日」「いい買物の日」。
再スタートしては絶好の日どりだ。
8時半に到着すると、
すぐに広報室マネジャーの中村聖さん。
いつもお世話になります。
そのあと開店の10時まで、
じっくり店を見て回った。
これはちょっと直したほうがいい、
なんてことも思った。
それでも現在のサミットの力を、
存分に発揮して、
日本随一のスーパーマーケットに、
仕上がっている。
4月1日に新社長となったのが、
服部哲也代表取締役。
コーネル大学RMPジャパン伝説の第1期生。
それから田村詔取締役副社長。
最近はFacebook友達だ。
9時過ぎに全体朝礼。
山本進店長が話をして、
全員の士気を盛り上げる。
しかしリニューアルオープンでもあって、
メンバーの顔ぶれは変わらない。
服部社長のあいさつもない。
淡々とミーティングをして、
接客七大用語を大唱和。
粛々と売場づくりは進んで、
「開店時100%」の状態が出来上がった。
開店前から顧客が並んで、
10時よりも10分ほど前にオープンした。
それでも続々と顧客が押し寄せる。
11日間、休業して、
大改装を行った。
だからロイヤルカスタマーは、
権太坂スクエア店のオープンを、
心待ちにしていた。
朝早くから並んでくれる。
ありがたいお客さまだ。
入場制限をしながら、
店内客数をコントロールしたが、
入り口はこのにぎわいぶり。
それでも店頭での感染は本当に少ない。
日本の店舗と小売業と顧客の、
意識の高さがそれを支えている。
最後に山本進店長。
権太坂スクエア店は、
35億5000万円を売り上げていた。
全店のなかの7番目だ。
それを押し上げるのが山本店長の仕事。
自信がみなぎっていた。
いい店のいい改装。
理想のパターンだ。
服部社長に話した。
「こんな店ばかりだと、いいんだがね」
月刊商人舎12月号で、
レポートして分析しよう。
11時ごろまで観察し、取材して、
サミットをあとに東戸塚へ。
10分もかからず、
イオンスタイル東戸塚。
東戸塚駅前のオーロラシティは、
1999年10月開業のショッピングセンター。
その核店舗としてダイエー東戸塚店が、
話題を振りまいてオープンした。
その後、2016年春にイオン東戸塚店へ、
さらに9月にイオンスタイル東戸塚へと、
フォーマットを転換した。
サミットのオープン日にもかかわらず、
顧客を集めていた。
そのオーロラシティに隣接して、
オーケー東戸塚店。
こちらはフリースタンディング。
2014年12月9日のオープンで、
2フロアのスーパーマーケット。
「高品質・Everyday Low Price」を標榜して、
サミットストアと対照的な営業をしている。
しかしこちらも大繁盛していて、
この東戸塚から権太坂のあたりの、
人口密集度がよく理解できた。
それでもイオンとサミット、オーケー。
強い企業同士の競争は、
新しい時代の到来を予感させた。
12月号も楽しみです。
そうそう、来年の春、このエリアに、
ロピアが進出してくる。
サミット副社長の田村さんから教えてもらった。
「権太坂の陣ですね」と田村さん。
それも楽しみではある。
〈結城義晴〉