結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年11月24日(火曜日)

ロピア鶴見島忠ホームズ店オープンの「豊かさへの欲求」

11月の三連休最終日は、
勤労感謝の日の祝日だった。

Go Toキャンペーンで煽りながら、
「静かな会食」をお勧めする。
けれど結果として大阪市と札幌市は、
キャンペーン中断。

新型コロナウイルス感染第三波。

その中で、
関西ロピア第3号店。
連休後の火曜日24日にオープン。
DSCN965500

島忠ホームズ鶴見店1階への出店だ。 DSCN96530

私は朝6時15分に到着。

バックヤード入り口から店内に入ると、
福島道夫さんが出迎えてくれ、
新しい試みを説明してくれた。
㈱関西ロピア社長。DSCN97270

内田貴之さんとも話し合った。
㈱ロピア取締役管理本部長。DSCN06650

そして6時半ごろから全員での朝食。
福島さんお手製の賄(まかない)。
野菜ジュースをつくる。DSCN06700

メインディッシュは、
リブロースの塊を入れたカレーライス。
そして海鮮サラダとデザート。

一人ひとり並んで、
美味でボリュームたっぷりの朝食。DSCN06730

もちろん私もいただいた。
ロピアのオープンの私の楽しみだ。DSCN06850

食後、福島さんが、
チェックスタンドの上部を指差した。DSCN06930

この幸せな食卓の絵の中に、
13個の間違いがある。
間違い探し。
レジを待っている間に、
見つけてもらう。
DSCN06900

私も探してみたが11個しかわからない。IMG_0369000
それでもレジで顧客を並ばせる店では、
こんな工夫が必要だ。

かつて、このブログでも書いたが、
万代の若い人たちに言ったことがある。

レジで待たせることは仕方ない。
繁盛店では長い列ができる。
しかし、待つ間の顧客のストレスを、
何とか和らげることはできないか。

万代の若い人たちは考えた。
漫才でもやろうか、
クイズを出そうか。

ロピアは「間違い探し」という解答を見つけた。
それもロピア独自の壁面巨大イラストで。

その壁面は関西第3号店で、
さらに進化した。
IMG_03710
これはロピアのデザイン室作成。
壁に直接、描き込んだ優れもの。

天井から吊るされた墨文字も、
相変わらずロピアのメッセージを、
強烈に表現している。IMG_03770

8時になると全員朝礼。IMG_04090
ロピア社是とスローガンを唱和する。
アメリカ研修でも毎朝、行われる。

「同じ商品ならより安く、
同じ価格ならより良いものを」

そのあと接客用語。
注意点を簡潔に説明し、
各部門チーフの紹介。
拍手が送られた。

福島社長も手短にMessage。

そして仕上げの売場づくり作業へ。

青果部門は9時過ぎには完成。

関西営業本部青果事業部部長の持田将さん。
最高のトマト売場だ。IMG_04370

私も一緒に記念写真。DSCN97600

顧客は開店前から並んで、
寝屋川店、尼崎店よりも集まった。
三密を避けるために、
屋外駐車場に並んでもらった。IMG_04660
したがって店舗前面の駐車場は、
車を止めずに自転車のみにして、
並んでもらうためのスペースを確保した。

10時予定の開店を、
いつものように9時半に前倒しして、
そのうえで店内への入場はずっと制限した。

それでも顧客は続々と押し寄せた。
IMG_05050

ほっと一息ついた昼頃、
関西ロピア社長の福島さん、
㈱ロピア社長の高木勇輔さんと、
三人で懇談。

ロピアの関西進出。
成功裡に終わったと評していいだろう。

競争を激化したというよりも、
新しい競争が生まれた。

それがこの挑戦の意義である。
月刊商人舎12月号で、
「鶴見の陣」として紹介しよう。

夕方までロピアにいて、
そのあと周辺を巡った。
DSCN01830

関西スーパー今福店にも行った。
IMG_05420
客数はちょっと少なかったが、
「全品10%引き」のキャンペーンを、
2日連続で展開していた。

故北野祐次会長の時代に編み出された。
関西スーパーも伝統の得意作戦をとった。

しかし北野さんの時代と現在とは、
状況が異なる。

そのことは月刊商人舎で解説しよう。

万代鶴見店も訪れた。
IMG_05470

鮮魚部門も惣菜部門も、
万代特有の「立ち売り」を展開していた。IMG_05650

万代知識商人大学修了生、現役生がずらりと揃った。
IMG_05600
左から日下幸生さん(万代グロサリー部部長)
酒井大輔さん(SV部チーフ)
畑山敏之さん(万代鶴見店店長)
中村吉和さん(第1運営部エリアマネジャー)
高橋博幸さん(グロサリー部スーパーバイザー)
出水謙祐さん(鶴見店畜産チーフ)

畠山店長は万代大学4期生。
左の高本達矢さんは、
第1運営部の農産スーパーバイザー、第5期生。
IMG_05680
この万代鶴見店の平均日販は580万円だが、
今日のロピアのオープンの日には、
700万円に上がった。

その理由はどこにあるのだろう。

最後にイオンモール鶴見緑地。
IMG_06030
モール全体でブラックフライデーを、
大展開して連休明けにもかかわらず、
顧客を集めていた。

核店舗のイオンの食品フロアも、
価格対応するところは対応し、
さらにイオン独自の展開をして、
いい出来栄えだった。

尼崎とは異なる状況となった。

それでもロピア第3弾は、
地域と顧客に対して、
ますます強烈なインパクトをもたらした。

ロピアの飛来とともに、
競争相手の企業も学習して、
徐々に戦略を鮮明にし始めた。

コロナ禍の第3波にもかかわらず、
新しい競争が生まれた。

国のキャンペーンはなくとも、
国民は感動するものがあると動く。

それを競うのが商業やサービス業だ。

Go Toで高級ホテルや高級旅館が人気だ。
Go to割引されたとしても、
決して安いとは言えない宿泊施設だ。

「豊かさへの欲求」は喪失されてはいない。
現在の経済成長の鍵がここにある。
そしてロピアもそれを体現している。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.