結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年09月28日(水曜日)

ヤオコー八王子鑓水店の「ヤオコーウェイ」のpositioning

今日は朝からJR横浜線に乗って、
菊名から八王子方面に向かった。
そして橋本駅へ。

車で行ってもいいけれど、
朝の国道16号線は渋滞する。

そこで電車にした。

神奈川県相模原市緑区の橋本駅。
駅前のタクシーを拾おうと思っていたが、
そのタクシーが来ない。

そこでちょうど停まっていたバスに乗った。
10分もしないうちに多摩美術大学前。

そこから徒歩7分ほどで、
ビバモール八王子多摩美大前。IMG_58562
核店舗はスーパービバホームと、
ヤマダテックランド。

どちらも1週間前にオープンしている。

そこに今日の9月28日、
ヤオコー八王子鑓水(やりみず)店が開業。IMG_58482

開店前から顧客が並んで、
9時の予定が15分早まった。IMG_58522
商人舎流通スーパーニュース。
ヤオコーnews |
「八王子鑓水店」(684坪)ビバモール内に9/28オープン

ヤオコーとしては標準的な店舗だ。
レイアウトは時計回りで、
左サイドは青果部門から始まる。IMG_57902

鮮魚部門、精肉部門と続いて、
右翼に惣菜、ベーカリーがずらりと並ぶ。IMG_58162

川野幸夫会長とじっくりと立ち話。IMG_E57842
新店オープンのときには必ずやって来て、
いつも嬉しそうだ。

現在の厳しい時代のことを語り合った。
まさにカットスロートコンペティション。

川野さんの持論は、
「これからは体力勝負の時代」であること。

それを乗り越える自信が、
川野会長とヤオコーとに漲っている。

川野さん。
「私は何にもやりません」
結城。
「どっしりと構えていてくださることが、
みんなのためになるんです」

それから川野澄人社長。
私の自撮り棒で撮影したので、
ちょっと歪んでしまった。IMG_E58462
自信に満ちた顔つきだ。

全員朝礼のスピーチも、
的確で明瞭で力強かった。

競合状況について説明してくれた。
スーパーアルプスと三和の地盤。
そこにライフもあるし、
ベルクやオーケーも出ているし、
橋本駅にはロピアも出店している。
ヤオコーは相模原市に3店舗を構えている。

激戦区である。

そのうえでこの店も、
一歩一歩、前に進んでいる。

小澤三夫取締役生鮮部長。IMG_E57892
小澤さんに会うとなぜか安心する。
ヤオコーにとって欠かせない人だ。

朝7時45分に店に入って11時ごろまで、
このショッピングセンターにいた。

ヤマダテックランドも、
スーパービバホームも、
意欲的な店づくりだ。

相乗効果が出てくるだろう。

このショッピングセンターは、
月刊商人舎10月号で分析する。
ご期待いただきたい。

そのあと歩いて5分ほどの、
MrMax町田多摩境ショッピングセンターへ。
三和のフードワンがもう一つの核店舗。IMG_58642
「ビバモール八王子多摩美大前」ができる前は、
強い近隣型ショッピングセンターだった。

フードワンも健闘しているが、
店のスタイルが古い。IMG_58682
米国では「コンベンショナル型」と呼ばれる。
ヤオコーと比べるとどうしても、
古いイメージから逃れることができない。

現場の問題ではない。
リブランディングと再投資が、
必要になるのだ。

それからバスに乗って、
また橋本駅へ。

ロピア ミウィ橋本店。
IMG_58692
2014年10月8日オープンで、
もう8年が経過する。

開業当時のインパクトは薄れたが、
それでもロピアらしさは失わない。

この8年でロピアのポジショニングは、
ずいぶん進化したことを感じた。

「コンベンショナル型」とは、
業態のままで定着している、
古い店舗スタイルである。

「フォーマット化」するためには、
確立された基本業態のうえに、
ポジショニングが加わらねばならない。

コーネル大学の「バナーの方程式」。
フォーマット=
基本業態+ポジショニング

これを「ポジショニング型」と呼ぶとすると、
現在はそのポジショニング競争時代である。

それがこの八王子と相模原エリアの競争に、
くっきりと現れてきた。

ポジショニングとは、
競争の中で自社のポジション(立ち位置)を、
確立することである。

その立ち位置を、
一目でわかるように顧客に訴えることだ。

競争相手と同化してはいけない。
だから顧客に訴えかけるという点において、
目の前の競争相手を真似てはいけない。

アメリカでは1980年代から、
その競争が始まっている。

日本のスーパーマーケットでは、
ヤオコーが自らそれを示してきた。
そう考えてもいいだろう。

「ヤオコーウェイ」である。
そして「ライフらしさ」である。

さらにサミットやベルクも、
オーケーやロピアも、
それぞれに違ったやり方で、
自分らしさを構築した。

だからこの競争は見るに値するのだ。

〈結城義晴〉


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