結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年05月02日(日曜日)

お菓子屋さんの「仲良き事は美しき哉」

2021年ゴールデンウィーク。
とても「ゴールデン」とは思えない。

このところ毎日のように書いている。
新型コロナウイルス新規感染者数。
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大阪府が1057人。
東京都が879人。

日曜日の発表にもかかわらず、
これだけ増えている。

大阪府を含む関西の2府4県の合計は、
1931人となった。
日曜日の発表として過去最多。

兵庫539人、京都164人、
奈良98人、和歌山39人、滋賀34人。

全国では5898人の新規感染者。
重症者は1050人。
過去最多を更新。

商人舎では、
ミドルマネジメント研修会を、
6月上旬に再開しようと考えていた。

会場も予約しておさえ、
先生方にも日程を空けていただいて、
準備は終わっている。

受講してくれる企業にもお知らせし、
一般にも公開して告知していた。

しかしこの連休が明けたら、
決めなければならない。

多分、今回も延期ということになる。

残念なことだ。

もちろん感染拡大防止が第一。
人の命が何よりも大切だ。

その命を守り、
命を育む活動を大前提にして、
他の活動をトレード・オンしていく。

だから商人舎は、
紙の媒体と網のメディアで、
研修の代わりをしていく。

今日の日曜日も、
月刊商人舎5月号の最終責了。

1日延びてしまった。

最近はなぜか、
疲れが溜まっている。

さて、糸井重里の「ほぼ日」
今日のダーリンはその巻頭エッセイ。

糸井さんが毎日書く。
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4月最後の日のエッセイに、
六花亭の小田豊さんの話が出てくる。

10年ほど前に糸井さんが、
六花亭を取材した。

小田豊さんは、
六花亭の二代目。

初代は小田豊四郎さんで、
商業界のエルダーだった。
つまり故倉本長治の愛弟子で、
商業界全国同友会の重鎮だった。

人格者だった。

その小田豊四郎さんが、
2006年8月に90歳で逝去され、
小田豊さんが亭主となる。

ほぼ日の糸井さんは、
この小田豊さんと交流してきた。

私ももちろん商業界のころ、
小田さんには大いにお世話になった。

糸井さん。
「小田さんと話していると、
いろんなお菓子屋さんの名が、
わりと自然によくでてくるのだ」

「世の中のいろんな業界では、
ぼくの知ってる限りでは
同業他社のことはあんまり
口に出さないように思う」

「だが、お菓子業界では
口に出すとか出さないとか以上に、
互いのお店や工場に
ご子息が修業に出ていたり、
他のお菓子屋さんの
見事な製造技術について、
敬意を込めて語ってくれたりする」

その通りです。

「これは、六花亭さんばかりでなく、
虎屋さんや、一六タルトさんやらと
話しているときも同じなのだった」

一六タルトの一六本舗当主は玉置泰さん。
こちらも商業界で学んだ会社だ。

「一六」の由来は、
明治16年創業だから。

スーパーマーケットも経営している。
愛媛県のセブンスター。

「7つの星」は、
「一六」の1と6を足し算して、
命名された社名、店名。

六花亭は、
「北海道なら雪だ。
雪なら六角だから六花だ」
ということで決まった。

小田さんに質問する糸井さん。
「お菓子屋さんどうしは、
仲がいいんですねぇ」

小田さんの答え。
「それぞれのお菓子が
別だからいいんでしょうかね」

糸井さん。
「どんなに人気のお菓子があったとしても、
日本中の人が一社だけのお菓子を
求めるはずはない」

「あれも、これも、みんなあるから
お菓子はたのしいのだ」

つまり、
「”競合して勝ち負けを繰り返して
独占に至る”…というようなことが
なかったというわけだ」

私の言葉で言えば、
こういったお菓子は、
「ノンコモディティ」だから、
レース型競争はない。
コンテスト型競争だ。

「お菓子で日本一になりたい」
という野心を持っても、
あちこちにいくつもの
“日本一”が存在してしまう」

「お菓子の世界は、
敵を食いつぶすことがなさそうなのだ」

もちろん工場で大量に製造される菓子は、
コモディティ化するから、
そんなことはない。

糸井さん。
「これ、ずっと、
なにかのヒントだ
と思って覚えている」

「もしかしたら、
甘いものばかりじゃなく、
日本酒の世界も?」

これも大量生産の酒はコモディティ、
日本名門酒会などの清酒はノンコモディティ。

しかし日本の商業の世界は、
全体に仲が良かったと思う。

倉本長治先生が、
「和を以て貴しとなす」を貫いた。
商業界ゼミナールがそれだった。
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その弟子ともいえる渥美俊一先生は、
ペガサスクラブをつくって、
クラブ会員同士を大いに交流させた。

私も商人舎も、
来る者は拒まず、
去る者は追わず。

仲良き事は美しき哉。
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今のようなチェーンストアとなる前は、
商業、小売業はもともとローカルな機能だった。

だから直接的な競合はなかった。

それでも意欲的な商人は、
地域を越えて学ぼうとした。

だから地域を超えて交流した。
アメリカやヨーロッパにも学んだ。

競争が激しくなってくると、
不思議なことに、
コモディティ中心の領域にも、
コンテスト型競争時代が訪れた。

「大和鶴間の陣」では、
イトーヨーカ堂とイオンが、
共同チラシを打つまでになった。

六花亭には社歌がある。
1988年3月 28日に発表された。
作詞・谷川俊太郎、作曲・:林光。
六花亭社歌

お菓子をつくろう 
力をあわせて
よもぎ わらび粉 桜の葉
くず粉 きいちご ふきのとう
大地のいろどりを
うつして 春から夏へ

手はえらび 手はまぜる
手はのばし 手はつつむ
手から手へ伝える安らぎの時

谷川さんの観察が細かい。
いい歌だ。

六花亭の工場では、
ごく一部の工程だけを機械が担当する。
基本的には、人の手でつくられる。

これは農業型ノンコモディティだ。

ゴールデンではない連休。
お菓子やお酒を楽しもうか。

〈結城義晴〉

2021年05月01日(土曜日)

夏も近づく八十八夜(♪)の「キャズム下の3つの教訓」

2021年の5月に入った。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。
三月、去る。

早かった。

そして、
四月、しくじる、
だったか。
緊急事態宣言を発令せずを得なかった。

しかし私にとっては、
四月、仕上げる。

『コロナは時間を早める』を上梓した。
今、売り出し中。
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今日の新型コロナウイルス新規感染者数。
東京は1050人ととうとう1000人を超えた。
大阪は1262人で過去最多。

五月は、いったいどうなるか。

今日も横浜商人舎オフィス。
車でやって来て、車で帰る。

月刊商人舎5月号の最後の詰め。
この雑誌を参照しました。
月刊販売革新2002年7月号。
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2002年2月・3月期の決算特集号。
つまり2001年度の実績。

21世紀がスタートしたときの、
日本の小売業やチェーンストアの全貌が、
克明に数字で記されている。
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もちろん編集長は結城義晴。

そして私は、
先に示したこの年の1月号で、
予言めいた巻頭言を書き、
それが20年を経過して、
今、現象化している。

その模様は商人舎5月号に書いた。

原稿を書いたり、
ゲラを読んだりすると、
どうも肩がこる。

そんなときはジーパンに、
ボーダーのバスクシャツ。
それが楽だ。
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シャツはセントジェームス。
パブロ・ピカソが愛したボートネック。
私も愛用している。

首回りがボートのような形。
ざっくりとした着心地で、とてもいい。

今日は「夏も近づく八十八夜♪」
立春から88日目に当たる。

文部省唱歌「茶摘み」

夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠

㈱伊藤園特別顧問の江島祥仁さんから、
新茶が贈られてきて、
昨日、それを紹介した。
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八十八夜を目途に送ってくださる。
ありがたい。

さて、日経新聞「大機小機」
コラムニストは墨田川さん。
多分、正義感の強い学者。

テーマは、
「コロナ下の経済政策、3つの教訓」

実にいい。

昨年、実行されたものの、
最近ではほとんど、
議論の対象にならない政策。
その3つ施策を解析。

1つ目は、
「経済の落ち込みに対して、
需要追加型の景気対策を取ること」

2020年4~6月期の国内総生産(GDP)は、
大幅に減少した。

それを受けて、昨年12月には、
超大型の経済対策が打ち出された。

今年5月に発表されるGDPは、
再び大幅なマイナスになる。

しかし今回は、
「景気浮揚策を求める議論は出ていない」

2つ目は、「給付金の支給」

昨年4月、安倍晋三政権のもと、
全国民への一律10万円給付が決定された。
しかし、今年になってからは
給付金を配布すべきだとの議論は
ほとんどない。

3つ目は、「Go Toキャンペーン」
旅行産業・外食産業の救済対策として、
昨年7月以降、展開された。

菅義偉政権の目玉政策。

しかし、今年に入って、
Go Toキャンペーンの再開は、
議論に上らない。

なぜか。

「これらの政策は一見すると、
うまい政策に見えるものの、
コロナ下では必ずしも
適切ではなかったからだ」

そこで3つの教訓。

第1は、
「コロナ下の景気減速に対しては、
通常の需要刺激策は使えないことだ」

「無理に需要を拡大させると、
感染拡大リスクを高めるからだ」

だからこそ、
「トレード・オン」の考え方が必要だ。
これは小売流通業の実務にも当てはまる。

「結城義晴コロナ本」の主な提案のひとつだ。

第2は、
「できるだけデータを踏まえて、
どの程度の政策効果があるのかを
事前に検討しておくことだ」

内閣府の発表。
昨年4~6月期の家計貯蓄率は21.8%、
同7~9月期も11.3%。

かつてない高水準。

「10万円給付の大部分は
貯蓄されただけに終わった可能性が高い」

同感。

第3は、
「経済学の基本を踏まえた対応」

「コロナ危機下において、
旅行や外食需要を政策的に高めることは、
感染リスクを高める」

これは、
「”外部不経済”を生み出している経済活動に
補助金を出しているのと同じであり、
経済学の原理に反している」

PPM分析の「負け犬(dog)」に、
追加投資するようなものだ。

昨年末の景気対策のための約40兆円、
10万円給付の約12兆円、
Go Toキャンペーンの約1.7兆円。

いずれも財政資金が投じられた。

コラムニストは断じるが、優しい。
学者らしい。

「高い授業料を払ったのだから
その教訓は大切にしたい」

コロナ禍の「キャズム」期の政策は、
単純ではない。
つまりトレード・オフではない。

政治も経営も同じだ。

あちらを立てて、こちらも立てる。
トレード・オンである。

〈結城義晴〉

2021年04月30日(金曜日)

「コロナは時間を早める」のお礼状と「思へば遠く来たもんだ」

はじめに柳井正さんから、
丁寧なお礼状をいただいた。
「貴書『コロナは時間を早める』を
お送りいただきまして、
誠にありがとうございます」

さすがファーストリテイリング。
真っ先だった。

それに柳井さんには、
本の中で何度も登場していただいた。
感謝します。

川野幸夫さんは、
「まず、ヤオコーのところを読み、
そしてはじめにもどって読んでいます。
読みなれた文章ですし、
すいすいと読めます」

うれしい限りだ。

今回の本の著者としての裏テーマは、
実は、「巻措く能わず」

川野さんはそれを感じ取ってくださった。
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岡田元也さんは、
「ご出版を心よりお祝い申し上げます。
また以前より、貴誌『月刊商人舎』も、
拝読しています」

これもうれしい限りだ。
イオンの皆さん、岡田さんは、
読んでますよ。

そして今日、小濵裕正さんから、
直接お電話をいただいた。
「あなたは文章家だねぇ」

これにも小躍りして喜んだ。

横山清さんは、
お取引先の会で配るということで、
大量の注文をくださった。

伊藤彰浩さんも、
大量注文を寄せてくださった。
義津屋主催の講演会は中止になったけれど、
かわりに本を配ってくださる。

もとはといえば加藤徹さんが、
大量注文をくださった。

それによって、
本を発刊することができた。

みなさん、本当に、
ありがとうございます。

お手紙の内容やこれまでの経緯を、
勝手に披露してしまいました。

2008年4月17日に、
商人舎発足の会を開催した。
その会の発起人となってくださった皆さんに、
『コロナは時間を早める』が刷り上がると、
すぐに贈呈した。

大量の注文が入って、
残りはわずか。

そこでもう増刷に入っているけれど、
1都2府1県に緊急事態宣言が発せられ、
しかもゴールデンウィークに突入して、
印刷物が立て込んでいるうえに、
連休に入って印刷所が、
製造業務を中断し始めた。

二刷りができるのは、
5月17日くらいです。

つまり発刊の1カ月後。

それでも、
気になるところなど、
若干訂正を入れて、
完璧な一冊となります。

本当にありがとうございます。

読んでいただくことが、
何よりの喜びです。

今日は月刊商人舎5月号の執筆と入稿。
疲れ切って写真。

今月号の広告は㈱伊藤園です。
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その伊藤園の江島祥仁さんからは、
毎年の新茶が贈られてきた。

心から感謝します。

コロナが広がろうと、
新茶は摘まれ、商品となる。

2021年4月最後の日。

日経新聞巻頭コラム、
「春秋」

「2年前のきょうは
『平成』最後の日だった」

コラムは、
中原中也の詩を取り上げる。

「思えば遠く来たもんだ」
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武田鉄矢の「思えば遠くへ来たもんだ」は、
この中也の詩からとられた。
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中也の詩は「遠く」であって、
「へ」がない。

「頑是ない歌」

思えば遠く来たもんだ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気(ゆげ)は今いづこ

雲の間に月はゐて
それな汽笛を耳にすると
竦然(しょうぜん)として身をすくめ
月はその時空にゐた

それから何年経つたことか
汽笛の湯気を茫然と
眼で追ひかなしくなつてゐた
あの頃の俺はいまいづこ

(中略)

さりとて生きてゆく限り
結局我ン張る僕の性質(さが)
とへばなんだか我ながら
いたはしいよなものですよ

考へてみればそれはまあ
結局我ン張るのだとして
昔恋しい時もあり そして
どうにかやつてはゆくのでせう

考へてみれば簡単だ
畢竟(ひつきやう)意志の問題だ
なんとかやるより仕方もない
やりさへすればよいのだと

思ふけれどもそれもそれ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気や今いづこ
〈『在りし日の歌』より〉

コラム。
「畢竟(ひっきょう)は『つまり』の意」

「『遠く来た』からこそ、
見えてきた景色もある」

昨日のブログで書いたけれど、
明治は遠くなりにけり。
昭和も遠くなりにけり。

遠く来たから明治が見えた。
遠く来たから昭和が見えた。

中也も言っているけれど、
「畢竟意志の問題だ」

われ、その意志をもたねばならぬ。
ワクチン接種のそのときまでは。
いやいや「キャズム」の終わりまでは。
われ、その意志を忘れてならず。

〈結城義晴〉

2021年04月29日(木曜日)

昭和の日の「昭和のことば」と「世のため。人のため。」

昭和生まれとしては、
「昭和の日」の祝日は、
自分たちの日のようで、
ちょっとうれしい。

もともとは昭和天皇の誕生日。
ご崩御のあとは「みどりの日」の祝日。
そして2007年から「昭和の日」として、
ゴールデンウィークの先陣を切る。

2007年の改正祝日法ではその趣旨を、
「激動の日々を経て、復興を遂げた
昭和の時代を顧(かえり)み、
国の将来に思いをいたす」

とはいっても、
今日は雨。
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雨は 今宵も
昔 ながらに、

昔 ながらの
唄を うたつてる。

〈中原中也『在りし日の歌』より〉
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そう、国の将来に、
思いをいたそうとも、
雨は昔ながらに、
昔ながらの唄をうたってる。

だから昔の時代を顧みる。
昭和を思う。

降る雪や明治は遠くなりにけり
〈中村草田男〉

昭和6年(1931年)、俳人30歳の時の句。
明治から大正、昭和となって6年目。

ならば昭和から平成、令和となった今、
これもあるだろう。

降る雨や昭和は遠くなりにけり

いや、今、それどころではない。

東京も大阪も、兵庫、京都も、
三度目の緊急事態宣言。

東京都はとうとう、
新規感染者が1000人を超えて、
1027人。

大阪府は1171人で、
死者は1日として最多の44人。

全国で5877人。
昨日よりも多くて、
第4波で最多を更新。

昭和の日に故日野原重明さんの著作、
『100歳のことば』を取りだして、
パラパラとめくる。

日野原先生は医師で作家。
明治44年(1911年)年生まれ、
平成29年(2017年)逝去。

大正と昭和を、まるまる生きた人。

「迷惑をかけられるのはいい。
でも自分はだれにも、
迷惑をかけたくない」
作家・住井すゑ。
その著『橋のない川』は、
昭和36年から描き続けられ、
7部作となった。
橋のない川
新型コロナウイルス禍の今、
この心持が必須だ。

「結局、人間は人間のために
なにかをするよりほか
ないんじゃないかしら」
女優・高峰秀子。
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これもコロナ禍での心構えだ。

「人間は」という書き出しの言葉は、
説教臭くて嫌いだが、
高峰秀子ならば許す。

昭和54年に女優を引退して、
エッセイストに転身。

夫は映画監督・松山善三。
松山が昭和31年に腎臓結核にかかり、
自ら執筆できなくなって、
それ以後、高峰は、
口述筆記役を務めて文章修業をした。

「逆境にいて楽観せよ」
出光佐三(さぞう)の言葉。
出光興産㈱の創業者。
昭和15年に同社を設立、
一代で大企業に成長させた。
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昭和50年、「文藝春秋」より。

出光佐三の言葉は、
菅義偉さんには捧げたくないけれど。

「無難なことをやっていては、
明日という日は訪れない
現代を代表した日本画家・奥村土牛(とぎゅう)。

富士山図は名高い。
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昭和29年(1954年)、土牛65歳の言葉。
『牛のあゆみ』に書かれている。
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人に迷惑をかけず、
世のため、人のため。
逆境にいても楽観し、
無難を避ける。

どれも商売に通じる。

昭和の日に、
昭和の言葉を思う。

〈結城義晴〉

2021年04月28日(水曜日)

「ライオンを見たキツネ」と”Sooner, Cheaper, Better”

ゴールデンウィークを直前にして、
新型コロナウイルスは、
変異株の感染が拡大するばかりだ。

コロナ軍には援軍がやって来て、
人間軍はあいかわらずの態勢。

東京新聞の巻頭コラム「筆洗」

イソップの物語を紹介する。
「ライオンを見たキツネ」
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「ライオンを見たことがなかったキツネがいた」

「初めてライオンを見た時は
死ぬほどびっくりした」

「次に出くわした時は怖かったけれども、
初回ほどではなかった」

「そして、三度目に見た時は
わざわざライオンに近寄って、
話しかけるほど大胆になった」

アイソーポスは、
古代ギリシアの寓話作家。
奴隷だったというが、
人間社会の底辺から真実を見ている。

アイソーポスは述懐する。
「習慣は恐怖をも和らげることを
この話は説き明かしている」

コラムニスト。
「もしかして、そのキツネは
コロナ禍のわれわれではあるまいな」

三度目の緊急事態宣言。

昨年の4月は、
繁華街から人が消えた。

1年経って三度目の今は、
「キツネのように気が大きくなり、
外出自粛にも耳を貸さぬか」

ライオンには強力な仲間が増えた。
キツネはそのライオンに近寄って、
話しかけたりしている。

コラム。
「大胆になりすぎたキツネを
ライオンは許すまい」

新型コロナ感染。
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今日の大阪の新規感染者。
1260人で過去最多。

東京は925人。
4月に入って連日、
前日を越えて感染が拡大している。

兵庫県は600人。
過去2番目の多さ。

福岡県は440人で過去最多。

愛知県323人、
神奈川県257人。

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灯りが少ない。

新田間川も暗いが、
1店だけ妙に明るい。
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埼玉県224人、
北海道219人。

全国で5792人。
この第4波で最も多い。
緊急事態宣言を発したのが、
この日曜日なのに。

日本中にキツネが増えている。

商人舎流通スーパーニュース。
3月百貨店統計|
売上高4076億円21.8%増は18カ月ぶりのプラス
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一般社団法人日本百貨店協会の報告。
3月の売上高は前年比21.8%増。
18カ月ぶりのプラスだった。

73社192店で、
前年より4店舗減っている。

しかし4月はまた下がるのだろう。
5月はさらに減じるのだろう。

一方、
ニトリnews|
4月既存店2.3%増/在宅需要でホームオフィス家具好調nitori-768x395

ニトリは毎月、
21日スタートで20日締め。
だから4月の数字が出てきた。

そのニトリホールディングスの4月度。
国内既存店売上高は前年同月比102.3%。
客数103.8%、客単価98.5%。

客数が増えている。

5月度はその客数が減るだろう。
緊急事態宣言やまん延防止措置で。

しかしそれでも好調を堅持する。
在宅の心地よさ、
通勤のない生活の楽さ。

これはポスト・コロナ時代にも、
底辺のニーズとなる。

日経新聞「私の履歴書」
今月は東哲郎さん。
東京エレクトロン㈱元社長。
〈ソニー銀行公式ブログより〉
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半導体製造で日本一、
世界では第4位。

その東さんのキーワード。
「スーナー、チーパー、ベター」
英語にすると、
“Sooner, Cheaper, Better”
「より早く、より安く、より良いものを」

これが半導体業界のキーワードになった。

半導体の世界一は、
もちろんインテルだ。

私の新著『コロナは時間を早める』でも、
ゴードン・ムーアさんの話を書いた。
インテルの共同創業者。
そして「ムーアの法則」を考え出した人だ。

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その半導体製造の業界で、
東さんは東京エレクトロンを、
製造メーカーに変貌させ、
世界に躍進させた。

1位はアメリカのIntel、
2位は韓国のサムスン電子、
3位が台湾のTSMC。

東さん。
「消費者は目新しい製品、サービスを
貪欲にほしがる」

「コストを抑えつつ、
すぐれた技術を次々生む企業でないと
生き残れない」

その業界ルールが、
“Sooner, Cheaper, Better”だ。

ニトリにもこれは当てはまる。
ファーストリテイリングにも、
その名称が示すように、
これが当てはまる。

柳井正さんのファーストリテイリングは、
英語にするとFast Retailingだ。
つまり、「速い小売業」
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半導体は、
改革がSoonerであることが、
そのままCheaperとイコールになる。

これが重要なことだ。

私は自著で「スピード感」と書いた。
例えば2倍のスピードで出店を続ければ、
出店コストは半分になっていく。

2倍のスピードで商品開発をすれば、
その開発コストは2分の1になる。

そしてこれは結果として、
Betterな店やBetterな商品を生み出す。

コロナ禍の「キャズム」のときこそ、
この”Sooner, Cheaper, Better” が求められる。

「コロナは時間を早める」からだ。

政府の対策にも今、
“Sooner, Cheaper, Better”は、
必須だ。

キツネたちも、
“Sooner, Cheaper, Better”を、
理解しなければならない。

〈結城義晴〉

2021年04月27日(火曜日)

スーパーピンクムーンと「人の体と心」のトレード・オン

2021年4月27日の夜は、
スーパーピンクムーン。
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スーパームーンは大きな月のこと。??????????

最大14%大きく、30%明るい。
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ピンクムーンは、
ネイティブアメリカンの命名。
春に咲く花「フロックス」のピンクから。
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映像を暗くすると、
月の海がよく見える。
実際は水の海ではなくて、
玄武岩で覆われたエリアが濃く見える。DSCN005111
来月の5月26日は、
フラワームーン。
しかしスーパームーンで、
しかも皆既月食となる。

「月食」は、
太陽と月の間に地球が入って、
その地球の影が月にかかって、
月が欠けて見える現象。

地球によって太陽が完全に隠されると、
皆既月食となる。

月は赤銅(しゃくどう)色に見える。

それが来月26日の20時09分。
忘れずに。

さて、
新型コロナウイルス新規感染。
今日は大阪府で1231人が確認された。
日曜日から三度目の緊急事態宣言発令。
にもかかわらず過去2番目に多かった。

一方、東京都は828人。
じわりじわりと増えている。

直近1週間の1日平均では約747人。
前の週の118.7%。

兵庫県は505人で火曜日として過去最多。
福岡県も277人で火曜日発表で最多。

嫌な気分だ。

私たちはじりじりと後退している。

日経新聞電子版経営者ブログ。
インターネット界の重鎮・鈴木幸一㈱IIJ会長。
今日のタイトルは、
「豊かな時代の緊急事態」
鈴木幸一
「日曜の夜、早々と、
東京タワーやスカイツリーの
明かりが消えている」

「なぜ東京タワーやスカイツリーまでも、
その明かりを消しているのだろう」

「緊急事態宣言が出たから。
“自粛”を象徴することが、
その意図なのだろうか」

多分、そうだろう。
東京タワーは㈱TOKYO TOWER、
スカイツリーは東武スカイツリー㈱が、
それぞれ経営しているから、
東京都の要請に応じているのだろう。

鈴木さん。
「新型コロナのパンデミックが
深刻な状況だからといって、
文化や芸術など、人が生きる基盤を
すべて封じてしまったら、
いちばん大切な、人々の心が
病んでしまうに違いない」

同感だ。

ここにもトレード・オンが生まれた。

感染症の防止をベースに、
人の心の解放が図られねばならない。

どちらかを切り捨てるわけにはいかない。

COVID-19は体を冒す。
それを守ろうとして、
心が病んでしまってはいけない。

鈴木幸一さんは、
「東京・春・音楽祭」を主催して、
17年目を迎えた。

昨年と今年は、
海外の演奏家とのコンサートが、
ほとんど中止となった。

しかしリッカルド・ムーティ指揮、
東京春祭オーケストラ演奏、
イタリアの歌手たちによる、
ヴェルディのオペラ「マクベス」。
無題
さらにモーツァルトの交響曲35番と41番。
35番は「ハフナー」、41番は「ジュピター」。
これらは奇跡的に実現した。

「いずれも素晴らしい演奏で、
スタンディングオベーションが
いつまでも続いた」

コロナ禍第三波の「東京・春・音楽祭」は、
だからこそ大いに意義があった。

小売業の店も、
モノを売るだけでは、
その役目を果たしたとは言えない。

もちろんそんな店もある。
全否定はしない。

しかし、どんな店も、
人の体と心を満たす必要がある。

「マーケティング3.0」によって、
フィリップ・コトラーは、
1.0が機能的な価値提供の時代で、
2.0が機能的+情緒的価値の時代、
3.0が精神的価値をプラスした時代だと、
鋭く分析する。
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コロナは時間を早めて、
マーケティングは4.0から5.0にまで至る。

鈴木幸一さんとムーティさんの、
「東京・春・演奏会」の世界も、
マーケティング3.0の領域にある。

さて今日は、
㈱ヤオコーの新店オープン。
商人舎流通SuperNews。

ヤオコーnews|
614坪・年商16億円「八千代緑が丘店」(千葉県)4/27開設
yaoko01
残念ながらコロナ禍によって、
現地取材と記者会見は中止となった。

見に行かなくとも、
おおよそのところはわかる。

この店のストアコンセプトは、
「美味しさを伝えて
子育て世代と共に成長するお店」

延べ床面積906坪。
バックヤードもしっかりとった。
売場面積614坪。
これだけあれば一応、
ヤオコーのフルラインが展開できる。

大繁盛の旗艦店ではないけれど、
地域の顧客に対して、
「この店のある幸せ」を、
十分に届けることができる。
顧客の「体と心」の満足を、
保障することができる。

ヤオコーの店舗数は、
この店によって千葉県で31店舗となった。
本拠地の埼玉県は92店舗、
群馬16店舗、東京11店舗、神奈川9店舗、
茨城7店舗、栃木5店舗、合計171店舗。

東京都は緊急事態宣言発令中、
神奈川・埼玉・千葉は、
まん延等重点防止措置適用中。

この店のスタートは順調である。

現地から川勝利一さんの電話。
商人舎特別コーディネーター。

「川野幸夫会長にお会いしました。
『コロナは時間を早める』、
ありがとうございましたと、
伝えてくださいとのことです」
202102_kawano_two
「いつも読んでいる文章なので、
とても読みやすかった、とのこと。
うれしいですね」

川勝さんも、ありがとうございました。

会社にも丁寧なお礼状が届いた。
感謝します。

川野さんも読んでる本。
お申し込みはこちらへ。
tannkoubonnhyousi
川野幸夫さんには、
この本の第六章に登場いただいた。
だから刷り上がってきたら、
すぐにお届けした。

第六章 ポスト・コロナ時代への決断
・確かな損失と不確かな利益
・ウォルマートのチームマネジメント導入
・ヤオコーの「フーコット」始動の時代観

「キャズム」の期間には、
ポスト・コロナ時代に向けて、
勇気ある決断をしなければならない。

それが第六章のテーマだ。

川野さんもそれを、
「トレード・オン」と表現した。

ありがとうございます。

〈結城義晴〉

【追伸】
初版第一刷は残り100部ほど。
第二刷を手配しました。
ご好評をいただいています。
ありがとうございます。

2021年04月26日(月曜日)

西友本部を訪問してCEOに就任した大久保恒夫さんと会談

Everybody! Good Monday!
[2021vol⑰]

2021年第17週。
4月最終週で、
土曜日から5月に入る。

もちろん、
2021年のゴールデンウィークが、
今週から始まる。

だが昨日から1都2府1県に、
緊急事態宣言が発令された。
東京都、大阪府、京都府、兵庫県。
5月11日までの期間だ。

それ以外にも、
「まん延防止等重点措置」は、
7県で適用中で、これも5月11日まで。

宮城県、埼玉県、神奈川県、千葉県、
愛知県、愛媛県、そして沖縄県。

緊急事態宣言を発令しない代わりに、
各県では対象とする市や町を追加している。

例えば埼玉県は、
さいたま市、川口市でスタートしたが、
新たに追加されたのが、
川越市、所沢市、草加市、越谷市、
蕨市、戸田市、朝霞市、志木市、和光市、
新座市、富士見市、ふじみ野市、三芳町。
15市町となって、もう全県レベルである。

神奈川県は横浜、川崎、相模原の3市に、
鎌倉・厚木・大和・海老名・座間・綾瀬を加えて、
9市へと拡大した。

千葉県も市川、船橋、松戸、柏、浦安の5市に、
千葉、野田、習志野、流山、八千代、我孫子、
そして鎌ヶ谷の7市を加えて12市へ。

この3県には緊急事態宣言が発せられても、
おかしくはない。

緊急事態宣言であろうと、
まん延防止等重点措置であろうと、
それ以外の地域であろうと、
私たちも心構えは変わらない。

マスクを着用する。
私は二重にマスクをする。
下に使い捨て不織布マスク、
上にポリエステルや布のマスク。

手洗いする。
よく洗ったうえで、
いろいろなものに触らず、
そのうえでお店などでアルコール消毒。

三密を避ける。
ソーシャルディスタンシング。
もちろん身内以外との酒席はもたない。

私はお陰様で、今のところ、
COVID-19に感染していない。

しかしまだまだ油断は禁物。
慣れが一番怖い。

それにしても昨日の補欠選挙。
菅義偉政権発足後、初の国政選挙。
北海道と長野、広島。

自民党は3戦全敗。

野党は活気づくだろうが、
日本全体としては、
今、この結果となったことで、
危機的な状況が訪れる恐れがある。

政府の政策に対する国民の信頼が、
そがれてしまうからだ。

さて今日は、午前中から東京・赤羽。
合同会社西友本社へ。
??????????
西友赤羽店が併設されている。

私はこの業界に入った時から、
西友に対しては特別の想いがある。

西友の社風が好きだった。
そのDNAは良品計画に生きている。
ファミリーマートにも残っている。

西友には多くの友人もいた。

しかし何よりも、
創業期の副社長・上野光平さんを、
心から尊敬していた。

堤清二さんが、
西武流通グループの総帥として、
西武ストアーをつくったが、
その会社が西友ストアーとなり、
西のダイエー、東の西友と呼ばれた。

上野さんはその実質的な創業者だ。

その上野さんは、
業界随一の理論家、人格者として、
日本中の流通人から、
敬意の念をもって見られていた。

最後は流通産業研究所理事長・所長として、
小売業の理論化を先導した。

私はその上野さんから、
特別に目をかけていただいた。

毎月の上野先生主催の研究会には、
門前の小僧のごとく参加した。

そこで杉山昭次郎先生、
サミット㈱の荒井伸也さん、
黒田節子先生をはじめ、
多くの業界エリートたちが、
議論し、評論し、研究成果を発表した。

そのご縁もあって20代後半に、
西友ストアー課長研修に、
外部からただ一人、参加した。

1泊2日だったか2泊3日だったか、
上野先生と細谷泰雄先生の講義を聞き、
最後は班ごとにロールプレイングをして、
互いに学び合った。

私は販売革新誌で、
執筆者・細谷泰雄の編集担当だった。

同期生は、
㈱デリシア会長だった小磯恵司さんだ。
小磯さんは西友で、
執行役員スーパーマーケット事業部長を担い、
㈱ダイエーに転じて執行役員SM担当として、
その再建に取り組んだ。

さらに㈱アップルランドに移って、
代表取締役社長、会長を歴任した。

この西友の研修は同様の内容で、
サミットにおいて継続された。

サミットの荒井さんが、
西友の上野さんと細谷先生を、
心から敬愛していたからだ。

1987年に上野さんが逝去され、
その後、西友は経営が苦しくなり、
ウォルマートの傘下に入った。
ウォルマートが楽天と提携すると、
楽店西友ネットスーパーを始めた。

今年3月1日、
ウォルマートは15%を残して、
西友株式を売却した。

そして、
大久保恒夫さんが、
社長兼CEOとなった。

社内の壁にはまだ、
サム・ウォルトン翁の写真と言葉が掲げられている。??????????

10時半からその大久保さんと会談。??????????
写真中央は森口美由紀さん。
大久保さんの秘書。
コーポレート・アフェアーズ・バイスプレジデント。

意外な事実も知ることができたし、
話の内容はとても面白くて、
あっという間に90分が過ぎていった。 ??????????

最後に揃って写真。??????????
大久保さんは西友の変革に、
自信ありげだった。

大いに期待したい。

その内容は月刊商人舎5月号で掲載予定。
楽しみにしてください。

最後に私の新著を贈呈。
プレゼントする前に、
大久保さんはアマゾンで購入していた。
ありがたい。
??????????

しかし贈呈して、
いつものように筆でサイン。??????????
この本の中の言葉を書く。

機会と時間があれば読者の皆さんには、
どなたでもサインするつもりだ。

西友本部の隣には教会があって、
応接室の窓から見下ろせる。
IMG_29681

カトリック赤羽教会。??????????

今回の著書の編集者・二宮護さんが、
結婚式を挙げたのは、
確かこの教会だった。

私は披露パーティーの司会を担当した。
勘違いかもしれないが、懐かしい。??????????
今週は月刊商人舎5月号の執筆と入稿。

頑張ります。

では、みなさん、今週も、
油断と慣れは禁物だ。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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結城義晴・著


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