結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年03月11日(水曜日)

東日本大震災から9年の今日の「パンデミック」と迅速性・実行力

3・11。
東日本大震災から9年。

今日は東京・横浜も、
21度を超える暖かさ。

しかし9年前の今日、
午後2時46分。

仙台ゆりあげの浜。

この海から津波がやってきた。
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そのゆりあげ浜に残る「鈴木邸」。
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ながい長い防潮堤。
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震災直後の石巻市街中心部交差点。
打ち上げられた漁船。
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漁港の街のシンボル「巨大クジラ缶タンク」。
倒壊して道路を閉鎖していた。
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日本製紙石巻工場は壊滅的打撃を受けた。
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ヨークベニマル湊鹿妻店は津波の海に孤立した。
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福島原子力発電所。
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いわき市では㈱マルトが店を開け続け、
市民生活を守る砦となった。
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岩手県陸前高田。奇跡の一本松。
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海べりの気仙中学校校舎。
ガランドウで残った。
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㈱マイヤは、津波に8 店舗をさらわれた。
しかし1年半で6店舗を再建。
「奇跡の再創業」と「第二の誕生」を成し遂げた。
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安波山頂から臨む宮城県気仙沼市街。
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会社兼自宅は津波にすべてさらわれた。
その前で、熊谷光良さんは語った。
「商売は人と技術と信用で
やるもんでねぇか。
何か失くしたか?!
だったら、商売やっぺ!
明日の気仙沼を皆でつくろうぜ」
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「負げねえぞ 気仙沼」。
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死者および行方不明者は、
1万8428人となった。

亡くなられた人々の魂に、
心より哀悼の意を表したい。

あれから9年。

今度は、
新型コロナウィルス。

世界保健機関(WHO)は、
「パンデミックに相当する」と認定した。
「パンデミック」は、
「世界的な感染の流行」のこと。

感染は世界の約120カ国・地域に拡大。
感染者は12万人を超え、増え続ける。
死者の数は4300人に達した。

ドイツのメルケル首相は語る。
「このまま治療法が見つからなければ、
全人口の6、7割が感染する恐れがある」

WHOのパンデミック認定は、
2009年以来11年ぶりのことだ。

2009年春頃から2010年3月頃にかけて、
豚インフルエンザが世界的に流行した。
A(H1N1)pdm09型インフルエンザ。

タミフルによる治療法が効果を発揮して、
日本では今回ほどの騒動にはならなかった。

アルベール・カミュの第2作『ペスト』。
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カミュはフランスのノーベル文学賞作家。
宮崎嶺雄訳の小説の中で、
ペストは突然、退潮していく。
カミュは、主人公に最後に語らせる。

「ペスト菌は決して死ぬことも
消滅することもないものであり、
(中略)おそらくはいつか、
人間に不幸と教訓をもたらすために、
ペストがふたたび
その鼠どもを呼びさまし、
どこかの幸福な都市に
彼らを死なせに差向ける日が
来るであろうということを。」

ペストという名ではなく、
新型インフルエンザの名でやってきたし、
今、新型コロナという名でやってきた。

カミュはパンデミックだけでなく、
数々の戦争やテロを含めて、
「人災」の到来を予言している。

今、新型コロナは世界経済に打撃を与え、
さらに生活や産業にも影響する。

国際通貨基金(IMF)はこれまた、
11年ぶりの金融危機を予測する。

小売流通業でも不思議な現象が起こる。
商人舎流通SuperNews。

PPIHnews|
2月既存店ドン・キホーテ1.2%増でユニー8.7%大幅増

2月の既存店実績が発表され、
(株)ドン・キホーテは売上高101.2%。
一方、ユニー(株)は103.4%、
閏⽇(29⽇)を加えると108.7%。

ドン・キホーテがユニーを吸収したが、
この新型コロナの影響で、
両者の売上げ伸び率は逆転した。

ドンキはインバウンド購買比率が高い。
それもこの現象の原因の一つだが、
両社ともに「巣ごもり消費」が顕著だった。

一方の海外ニュース。
ウォルマートnews|
米国内で4つの新型コロナウイルス対策を策定し発表

なんとウォルマートはもう早速、
新型コロナウイルス対策を発表。

この迅速性と実行力が、
ウォルマートの真骨頂でもある。
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⑴店舗を清潔に保ち、
健康的な環境を維持する

これは当たり前だが、
真っ先に言うべきことだ。

⑵店舗の在庫と価格を、
公平に保つように努力する。

マスクや紙製品、消毒用品などを、
最も必要としている地域に優先的に配荷する。

また、店長の在庫管理権限を強化して、
販売数量を制限する裁量権を与える。

オンラインでは第三者が転売して、
高売りすることなどを許さない態勢をとる。

⑶国内最大の雇用主として、
従業員の健康対策を講じる。

⑷Walmart.comやピックアップなど、
ウォルマートの便利性を強調する。

考えてみると、
パンデミック以上に、
金融危機などは、
人間が起こした「人災」だ。

その人災に立ち向かうためには、
「リスクマネジメント」とともに、
迅速性と実行力が求められる。

〈結城義晴〉

2020年03月10日(火曜日)

商人舎3月号「制度疲労」と臨時休校による「余剰牛乳緊急販売」

月刊商人舎3月号発刊!
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通巻83号。

このメディアの特長は「1特集主義」。
毎月、1冊ずつ単行本を書くように編集して、
83冊目となります。

しかし今号は違う。
ひとつの特別企画とひとつの特集。

[特別企画]
小型化、進む。
Urban Compact Super-Marketingを展望する S

[特集]
あなたの会社、制度疲労!?
その「真因」、「処方箋」、「情報の民主化」
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そして新型コロナに対するひとつの主張。
[Message of March]
ペストと新型コロナに思う
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それらを表現しているのが、
[Cover Message]
「天災というものは、事実、ざらにあることであるが、しかし、そいつがこっちの頭上に降りかかってきたときは、容易に天災とは信じられない。この世には、戦争と同じくらいの数のペストがあった。しかも、ペストや戦争がやってきたとき、人々はいつも同じくらい無用意な状態にあった。」(アルベール・カミュ『ペスト』宮崎嶺雄訳より)――新型コロナウィルス禍。人災によって広まった。中国が、韓国が、そして日本国が、イタリアが。世界が。その政府や行政が。人類が。制度疲労を起こしていた。あなたの会社も、あなたの店も、あなたの組織も。日本のチェーンストアも。一方で、この新型肺炎の影響で「巣ごもり消費」が顕在化し、eコマースは伸びに伸びた。同時にスーパーマーケットやドラッグストアも。コンビニ組織の制度疲労によって、コンビニ業態一人勝ちではなくなった。そこにUrban Compact Super-Marketingの可能性が展望された――。

[目次]
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ところで㈱商人舎は、
明日からテレワークになりました。
もちろん新型コロナウィルスへの対策です。

各自が自分の裁量で、
自宅で仕事をします。

パソコンと通信環境があれば、
各自の業務はほぼつつがなく進みます。

ただしオフィスには必ず誰かがおります。
電話もファックスも、もちろんメールも、
どしどしお寄せください。

ご面会の皆様は、
事前にお知らせください。

いまのところ、
今月いっぱいを目途にしていますが、
月末の月刊誌入稿期間は、
出社することになります。

とはいっても私自身は、
出張や外出が多くて、
オフィスにいる時間はもともと少ないので、
テレワークといっても、
いつもとさほど変わりません。

よろしくお願いします。

さて、
商人舎流通SuperNews。
牛乳の話題が次々に出てきている。

2月27日(木)、
安倍晋三首相が突然、
全国の学校の臨時休業を要請。

小学校・中学校・高校、特別支援学校を対象に、
3月2日から春休みまで臨時休校する。

すると供給先がなくなって困ってくるのが、
給食向け食材提供業者、
そして牛乳を扱う酪農家。

そこで一番乗りは、
先週火曜日のひな祭りの3月3日に発表。
ローソンnews|
新型肺炎対応で牛乳関連商品値下げと学童昼食サポート

ニュースリリースの発信は早かったが、
実施は3月9日(火)から20日(金)まで。
同社のMACHI cafe「ホットミルク」は、
国内の生乳を使用している。
これを半額の税込65円で販売する。
「カフェラテM」は30円引の税込120円。

それ以外に学童保育の昼食サポートは、
おにぎり合計3万個を無償提供。
しかし現時点で33万個の申し込みがある。
凄い。

先週金曜日の3月5日にはeコマース。
オイシックスnews|
酪農家支援を支援、学校給食用牛乳を3割引で緊急発売

続けて昨日のニュース、
オイシックスnews|
学校給食用余剰牛乳の3割引き販売好調で追加販売へ

オイシックス・ラ・大地(株)の「Oisix」。

3月5日(木)からネット上に、
「牛乳支援コーナー」を開設。
まず三重県の「鈴鹿山麓牛乳」1ℓパックを、
標準売価282円(税抜き)の30%割引で緊急販売。
197円。
実施期間は、
3月5日(木)10:00から、
4月2日(木)9:59終了の予定だったが、
1週間分の予定数量が2時間で完売。
これを受けて、追加発注を行い、
3月6日(金)から支援をさらに強化。

今日は、
フジnews|
酪農家支援のため学校給食用牛乳200㎖を6県89店舗で販売
バローnews|
学校給食用牛乳を販売/一斉休校の影響下の地元生産者を支援

いずれも趣旨は同じ。

バローは3月7日(土)からの4日間限定販売。
1日2400本(200ケース)、
4日間合計9600本(800ケース)。

フジは3月11日(水)から4月5日(日)まで。
学校給食用牛乳200mlサイズを、
税込み62円で販売。
四国4県と広島・山口の6県89店舗。
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全国のローカルチェーンでも、
同じ取り組みは進んでいるだろう。

コンビニのローソンが一番早くて、
次が宅配のオイシックス。
そしてリージョナルチェーン。

実行したことも素晴らしいが、
いち早く発表することも大事だ。

この行動力と迅速性。
全員のそれではない。
バイヤーでも商品部長でも、
社長、専務でも。
店長やチーフが言い始めてもいい。

その声が起こらない企業は、
制度疲労を起こしている。

あなたの会社、制度疲労!?
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解決のヒントは、
月刊商人舎3月号。

〈結城義晴〉

2020年03月09日(月曜日)

セブン-イレブン/サミットの従業員感染も「弱気の虫は退けよ」

Everybody! Good Monday!
[2020vol⑩]

2020年第11週。
3月第2週。

通常ならば2月末決算の企業は、
新しい年度に入って全社気分一新。
意欲に満ち溢れているはずだ。

3月末決算の企業も、
最後の追い込みに入って、
こちらも全社一丸の機運が、
社内で盛り上がっているはずだ。

しかし新型コロナの感染拡大によって、
気分は晴れない。

そしてとうとう出てきた。
商人舎流通スーパーニュース。
セブンーイレブンnews|
山梨上石森店の従業員が新型コロナに感染

感染者の行動が公開されている。
2月28日(金)に発熱等の症状が発現したが、
3月1日(日)に4時間セブン‐イレブン勤務、
3月2日(月)も3時間勤務、
3月4日(水)も3時間勤務、
そして3月5日(木)にウイルス検査実施。
検査の後も同日3時間勤務。
3月6日(金)にウイルス検査を実施し、
その後、陽性と判明した。

発熱した後も勤務し、
保健所では現時点で8名の店舗関係者を、
濃厚接触者と見ている。
1名には発熱の症状も発現している。

フランチャイジーの加盟店であっても、
毎日の手洗い、うがいは励行し、
検温と咳などのチェックを欠かさず、
発熱したら業務をさせてはいけない。

サミットnews|
東中野店従業員が新型コロナウイルスに感染

サミットの従業員は、
3月3日の夜に発熱し、
4日に医療機関で受診。
4日以降自宅療養したが、発熱が続いた。
そこで6日に医療機関で再度受診。
その後、8日に、
新型コロナウイルス陽性と判明。

総菜部門勤務のため常時、マスクを着用、
手洗い・手指の消毒を徹底していた。

こちらは3月4日以降勤務していない。
勤務中に濃厚接触者がいたのか。
発熱などの発症があるのか。
それが問題だ。

ただし、サミットの対応は、
合格点だと思う。

それでも感染するのが新型コロナだ。

ロフトnews|

宇都宮インターパーク店で従業員1名感染
ロフトが入居している福田屋百貨店も、
消毒作業を施した。

西友news|
新長田店従業員家族がコロナ感染のため休業

西友の場合、従業員の家族がコロナ感染。
「万全を期して」と発表され、
入居する商業集積まで休業した。

こうなると従業員だけでなく、
その家族までが、
万一、感染すると、
休業に追い込まれる。

同時に「感染予防策」も発表された。
イオンnews|
新型肺炎感染防止策発表/ばら売り・量り売り中止
セブン&アイnews|
新型コロナへの感染予防策10点を策定実施

イオンやセブン&アイの「感染予防策」は、
どんどん参考にして使っていいし、
それを自社なりに改善していい。

感染予防策のマニュアルを、
保有して貫徹することが大事だ。

昨日のブログで書いたが、
プロ野球は公式戦開幕を、
予定の3月20日から、
「少なくとも4月中」へと変更した。
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Jリーグサッカーも、
18日から再開を予定していたが、
4月3日の再開を目指す。
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大相撲は無観客開催を続けている。
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我々の商売も4月初旬か、
少なくとも4月中に、
正常に戻るよう祈りたい。

そんな展望もできようが、
プロ野球機構とJリーグが連携して、
「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設けた。

専門家を招聘して、
知見を聞き、議論をする。
そして判断する。

もう始められているかもしれないが、
小売流通業やサービス業でも、
こういった動きは必要だ。

先陣争いをするものでもないし、
セブンやサミットで感染者が出て、
「最初でなくてよかった」などと、
ちょっと胸をなでおろすのはいけない。

わがことのように考えると同時に、
産業全体で対応したい。

そして先週土曜日のブログで書いたが、
「弱気の虫は退けよう」

こういった時には、
ともすると脅しのような言説が出てくる。
弱気でいるとそんなことにも騙される。

重篤者に対する効果的な有望薬は、
開発努力や治験が行われている。

辛抱のときだ。
冷静に冷静に、
そして弱気を退ける。

今週の日程は、
明日の3月10日が、
1945年の東京大空襲の日。
池上彰さんがテレビ番組で取り上げた。

そして3月11日があの、
2013年の東日本大震災の日。
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東日本大震災九周年追悼式は、
開催されないことになった。

しかし私たちは、
そういった艱難から、
立ち上がってきた。

その勇気をこそ思い出す日にしたい。
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今週の私のスケジュールも、
会合や講義が中止となった。

ただし土曜日の3月14日は、
ホワイトデー。
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忘れてはならない。

思わぬ時間ができた時こそ、
「世のため、人のため。」
それを深く考え、強く思いたい。
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今年の初めに誓った、
今年の商人舎標語。

では、みなさん、
まだまだ辛抱です。
冷静に冷静に。
弱気の虫を退けて。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年03月08日(日曜日)

[日曜日の雑記帳]「首まで埋まった」大相撲と「無観客商売」を思う

「客」の存在。
新型コロナウィルス禍で、
スポーツの動向を見ていても、
あらためて考えさせられる。

大相撲春場所。
無観客で初日の取組を行った。     mid005078_200306_145928
相撲の試合のことを、
「取組」といい、
さらに「割」と呼ぶ。

しかし観客がいない「割」は
「興行」とは呼べない。

興行とは、
「入場料をとって客に見物させること」

今場所は、無観客。
やっぱり客がいないと、
華やいだ雰囲気がない。

そのうえ相撲は、
接触するスポーツだから、
取組の中から、
1人でも感染者が出たら打ち切り。

相撲協会が自ら判断して、
そう決めた。

力士は約650人。
それに親方、行事、呼出、
さらに髪を結う床山などが加わる。

場所への力士の移動は、
公共交通機関を避けて、
自動車を利用した。
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外部との接触を減らすためだ。

日本相撲協会の八角理事長。
元横綱北勝海。

幕内全力士42名を勢揃いさせて、
異例の長い挨拶をした。
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八角理事長のスピーチは良かった。

「公益財団法人日本相撲協会は、
社会全体でコロナウイルス感染症の拡大を
防いでいる状況を勘案し、
またなにより、
大相撲を応援してくださる
多くのファンの皆様に、
ご迷惑をかけることは決してできないと考え
大相撲三月場所を
無観客で開催させて頂く事となりました」

「このようなお客様のいない本場所となり、
力士にとっても、気持ちを整えるのが
難しい非常に厳しい土俵となりますが、
それでも全力士は、
全国各地で応援してくださっている
郷土の皆様やファンの方々の
歓声や声援を心に感じ、
精いっぱいの土俵を務め、
テレビでご観戦の皆様の
ご期待にお応えするものと存じます」

「古来から力士の四股は、
邪悪なものを
土の下に押し込む力があると
言われてきました。
また、横綱の土俵入りは
五穀豊穣と世の中の平安を
祈願するために行われてきました」
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「力士の体は、
健康な体の象徴だともいわれます。
床山が髪を結い、
呼出が拍子木を打ち、
行司が土俵をさばき、
そして、力士が四股を踏む。
この一連の所作が、
人々に感動を与えると同時に、
大地を鎮め、邪悪なものを
押さえこむのだと信じられてきました」

「こういった大相撲のもつ力が、
日本はもちろん世界中の方々に
勇気や感動を与え、世の中に
平安を呼び戻すことができるよう、
協会員一同、一丸となり、15日間、
全力で努力する所存でございます。
何とぞ千秋楽まで、
温かいご声援を賜りますよう、
お願い申し上げごあいさつと致します」

開催の前には、
神主が土俵を清めた。
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最後に結びの一番のあとには、
将豊竜による弓取式が行われた。
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万事、いつもの本場所通り。

しかし観客はいない。
NHKテレビの向こうで、
相撲の進行を見つめるだけ。

呼出や行事の声、
力士が回しを叩く音、
そしてぶつかり合いと息遣い。

それらが館内に響き渡った。

しかし日本相撲協会は、
10億円以上の損失。

15日間分の前売り券は完売していた。
それらは払い戻しされる。

ただしNHKの放映権料は4~5億円。
こちらは何とか確保。

日本相撲協会広報部長の芝田山親方。
元横綱大乃国の言葉。
「首まで土に埋まったような状況だけど、
頑張るしかない」

大乃国は頭のいい親方となっていて、
表現が的確だ。

「首まで埋まって状態」は、
日本全体を意味している。

大相撲だけではない。
プロ野球。
「野球の夢。プロの誇り。」を謳う
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オープン戦は無観客試合。
昨2019年3月のオープン戦は、
88試合で171万人を集客。
チケット収入は約50億円だった。

それがない。

Jリーグは、
すでに開幕カード20試合を終えた。
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開幕試合では応援に制限が加えられた。
応援歌を歌うのは禁止。
サポーター同士が肩を組むのも禁止。

そして安倍晋三首相の「自粛要請」で、
3月15日までの計94試合を延期した。

スーパーラグビー。
日本チームはサンウルブズ。
3月に日本国内で2試合を予定していた。
こちらは開催地をオーストラリアに変更。
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チケット収入は合計1億円。
その収入がなくなった。

Bリーグは、
プロバスケットボール。
99試合が延期された。
そのチケット収入60億円。

女子プロゴルフツアーは、
開幕戦と第2戦を中止。
開幕戦は「ダイキンオーキッドレディス」、
第2戦は「明治安田生命レディス」。
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3戦目、4戦目も開催は不透明。
3戦は「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」
4戦は「アクサレディスゴルフトーナメント」

人気も落ち目で試合数が少ない男子は、
4月開催のため、今のところ高みの見物。

そして東京五輪とパラリンピック。

「客」がいないと「興行」にならない。

しかし大相撲の「無観客取組」を見て、
無心のスポーツマインドに感動した。

子どものころの相撲、
新弟子のころの相撲、
何より稽古場の相撲。

客はいないけれど、
そこに喜びや苦しみがある。
楽しさもある。

相撲を取る意義、醍醐味。
野球もサッカーもラグビーも。
その意義や醍醐味が大切だ。

顧客は映像でそれを見る。

商売も同じようになるか。

顧客は映像で商品や売り方を見る。
食べ方、使い方、着方も映像で見て、
ネットで買うようになる。

「無観客商売」

「モノからコトへ」といわれるが、
しかし商売にはモノの「客」は残る。
「コト」は映像やネットで提供され、
「モノ」だけが物流する。

だから画像、映像と物流が大事。

それでも
商売の意義、
商売の醍醐味。
それを商人自身が、
知っていること、
感じていること。

この新型肺炎騒動が収まるとしたら、
私たちはもっと、
「客」を大切にするようになる。

これは間違いない。

〈結城義晴〉

2020年03月07日(土曜日)

「宅経済⇒巣ごもり消費⇒nesting」と「弱気の虫は退けよう」

二十四節気。
1年を24回で割る。

一つの節気は15日が基準。

新型コロナウィルスは、
その潜伏期間が1日から14日で、
平均5.8日と報告されている。

だから二十四節気を意識して、
その経過を考えておくのがいい。

「啓蟄」(けいちつ)は、
一昨日の3月5日に始まって、
3月20日に終わる。

毎日新聞の巻頭コラム「余禄」

「蟄(ちつ)虫(ちゅう)戸(こ)を啓(ひら)」
これは二十四節気をさらに3つに分けて、
1年を72分する「七十二候」。
啓蟄の期間の一番最初の「初候」のこと。
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冬ごもりしていた虫が穴から出る。

「騒がしい世相に気をとられていたら、
今年はおとといさりげなく、
やって来ていた」

私もこのコラムを読んで、同感した。

「しかし目覚めた虫たちも、
いつもとは少し様子の違う春に
気づいたかもしれない」
と、コラムニスト。

「冬ごもりを終えた自分たちと
入れ替わるように、人間たちが
巣ごもりを始めていたからだ」

面白い。

「新型コロナウイルスの感染拡大による
“春ごもり”である」

我々の仕事に絡めると、
「巣ごもり消費」だ。

だからeコマースと、
内食提供業が繁盛する。

その巣ごもり消費を、
英語で「ネスティング」という。

「巣」を意味する「nest」に「ing」をつけて、
「nesting」

「旅行や外食より自分の家を
居心地よくして楽しむライフスタイル」

東日本大震災の後も、
ネスティング現象が起こった。

これを中国語では、
「宅経済」という。

中国では日本より早く、
コロナ感染拡大によって、
当局の外出規制がなされた。
そこでネットゲームや動画を楽しむ。
ネットショッピングも増える。
「宅経済」が社会を支える。

日本では学校の一斉休校、
企業のテレワーク。

「加工食品や食材の宅配サービス、
学習参考書や書籍、在宅学習サービス」
家の中で生活するための商品やサービス。

史上最も早い桜の開花予想が聞こえる。

皮肉なものだが、
次の二十四節気は、
3月20日の「春分」

順番からすると、
宅経済⇒巣ごもり消費⇒nesting

このライフスタイルは、
人々の意識の中に残る。
商売をするとき、
商売を考えるとき、
頭の中に入れておきたい。

「ほぼ日刊イトイ新聞」
巻頭エッセイは「今日のダーリン」
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変な表現だが、
「昨日の今日のダーリン」
とてもいい。

「強気しかない」
のっけから糸井さんが断言する。

「弱気になったら風邪をひく」
と言う人は多い。
もちろん、なにかの
科学的な根拠があるわけじゃない。
そう言いながら
風邪を引いているケースも
あるだろう。

「実はぼくも
“弱気になったら風邪をひく”
と思っている。
風邪をひきかけているから、
弱気になるのかもしれない」

わかる。

そこで糸井さんが考える。

「”弱気になる”ことによって
いいことはあるのだろうか」

「なにかに対して、
“弱気”になるような場面があって、
それが、”強気”に比べて
いい結果になるのか?」

「どう考えても、
それはないと思えるのだ」

私の経験をつらつら振り返ってみても、
「弱気になっていいことはない」
断言できる。

糸井さんは考える。
「強気」でいて不利になることは、
あるのだろうか。

「慢心したり、油断したり
してしまうことかな。
いや、それは”強気”だから
起こりうることではない。
慢心も油断も、それはただ
慢心であり油断である」
その通り。

ここでアントニオ猪木の有名なことば。
「出る前に負けること考えるバカいるかよ!」

「(手強い敵に)勝てますか?」
質問したアナウンサーに、
猪木さんはそう答えて平手打ちした。

糸井さんは当時、思ってしまった。
「負けることを考えない」というのは、
勝負の世界ではあまりにも
無謀なのではないか」と。

しかし、いま、あらためて考える。

「”負けることもある”と考えて
戦っているような者は、敵からしたら、
まことにありがたい相手なのだ」

本当の勝負師は例外なく、
「負けることもある」とは考えない。

「形勢が不利になったときに、
あきらめやすいだろうし、
リスクを犯してでもという
捨身の攻撃をしてこない」

つまり、強い弱いの前に、
“気の弱い”の相手なのだ」

「”弱気”が風邪をひかせるかどうか」

それはさておいて、
弱気”でいいことなんか、
ないのではないだろうか」

「かなり前の段階で
強気弱気を往復することがあっても、
いざ勝負のときに”弱気”は、
絶対にいけない」

結城義晴著「Message」
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「正規軍とゲリラ」から。

正規軍は、
勝たなければすなわち
負けである。
ゲリラは、
負けなければ、
それで勝ちになる。IMG_0126999

ゲリラも負けていいとか、
負けるかもしれないとか、
そんなことを思って闘っては、
負けるに決まってる。

新型コロナウィルスとは、
勝負をするという関係ではないけれど、
「弱気」はいけない。
「強気」で行こう。

もちろん万全の予防措置をしたうえで。

よく食べ、よく眠り、
よく働き、よく学び、
よく遊び、よく考える。

糸井さんの最後の言葉。
「弱気は、謙虚とか冷静とも
ちがうんだよなぁ」

そう、「弱気」が一番いけない。
意味がない。

まずは次の節目の「春分」まで、
弱気の虫は退けよう。

〈結城義晴〉

2020年03月06日(金曜日)

今月の標語「いつもの生活を続けよう」と販売革新2001年6月号

3月の商人舎標語。
「いつもの生活を続けよう」

そうイタリア・ミラノの校長先生の言葉。
アレッサンドロ・ヴォルタ高校。
ドメニコ・スキラーチェさん。
miranokoutyoiu
イタリアはヨーロッパでもっとも、
新型コロナウィルスに侵されている。
だから日本同様に学校は臨時休校。

そこでスキラーチェさんは、
高校のホームページにメッセージを書いた。
「ヴォルタ高校の生徒へ」
a-proposito-di-ius-soli-03

3月2日のこのブログで書いた。
「相次ぐ店舗の営業時短」と
「ミラノのヴォルタ高校長の手紙」

いつものように、
凡事徹底。

手洗い、うがい。
そしてマスク着用。

よく食べ、よく眠り、よく働く。

さて昨夜は午前様。
よく働いた。

今日は午後出社。

すると来客。

イオンリテール㈱の吉田元(はじめ)さんと、
イオンコンパス㈱の井上智香さん。IMG_15400
吉田さんは人事部教育担当部長。
もうこのブログでは何度も出ている。
井上さんは法人営業部。

毎年、海外研修をやっている。
しかし今年は、新型コロナ禍で、
まず上期は延期ばかり。
その検討。

そして様々な情報交換。

会話の中から、
㈱商業界の『販売革新』の話になった。

私が社会人になって最初に配属された媒体。
さらにかつて私が編集長をやっていた。

その、2001年6月号。
IMG_55630
[全篇まるまる]
価格問題特集号
サブタイトルは、
我らが「プライスウォーズ」の正体
IMG_55650

自分でいうのもなんですが、
凄い雑誌です。

21世紀に入ったばかりで、
私も編集部員も乗りに乗っていた。

第1特集は、
我が「プライスウォーズ」戦略
第2特集は、
「日本価格大戦争」最前線
第3特集は、
新価格形成のメカニズム解明
そして第4特集は、
「21世紀プライスウォーズ」こう闘え‼

この[全篇まるまる]のコンセプトを、
2013年に創刊した月刊商人舎で採用した。
1特集主義。

ただし2001年ののころ、
編集長の私が掲げていたのが、
「網羅主義」

圧倒的物量と質量で網羅する。
跡にはぺんぺん草も生えない。
マーケットリーダーの戦略だ。

実際、販売革新はそんな媒体だった。

いまは、全然、違うけれど。

そして商人舎を始めた時は、
マーケットニッチャー戦略。

トップマネジメントや幹部候補生。
研究者や学者、コンサルタント向け。

この作戦はどちらも成功した。

さて販売革新2001年6月号。

柳井正さんのインタビュー。
IMG_55690

若い‼ 52歳。
IMG_55680

岡田元也さんにもインタビューした。
こちらも、若い‼ 49歳。IMG_55710
私は48歳だった。

コストコ・ジャパン社長も登場。
マイク・シネガルさん。IMG_55740

そしてケン・テリオさん。
当時はオペレーションディレクター。
現在、コストコ・ジャパン社長。IMG_55750

みんな、若かった。
でも、あれから現在まで、
みんな、凄い成果を挙げた。

柳井さんも岡田さんも、
言うだろう。
「まだまだです」

しかしファーストリテイリングは2兆円を超え、
アメリカのギャップを抜いた。
スペインのZARA、
スウェーデンのH&Mに迫る。

イオンは8兆円を超えた。
そしてグローバル10に食い込んだ。

コストコは、
ウォルマート、アマゾン、CVSヘルスに次ぐ、
世界第4位になった。

これらはすべて、
現場が凡事徹底を繰り返して、
成し遂げた成果である。

それを思うと、感慨深い。

だから新型コロナ禍の今も、
いつもの生活を続けよう。
いつものように。

ありがとうございます。

〈結城義晴〉

2020年03月05日(木曜日)

セブン&アイの[米国コンビニ買収断念]を考察する

日経新聞電子版。
【イブニングスクープ】
だから日経のスクープではある。

「セブン&アイ、
米コンビニの2兆円買収を断念」

㈱セブン&アイ・ホールディングスが、
米国のコンビニ約4000店を買収する話。

断念した。

アメリカのコンビニはもう、
ほとんどがガソリンスタンド併設型だ。
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セブン‐イレブンをはじめ、
単独コンビニは駆逐されてしまった。

第1の理由は競合業態の24時間化だ。

ドラッグストアという都市部の天敵が、
どんどんコンビニ化していった。
もちろん24時間営業だ。

スーパーマーケットも、
24時間営業を徹底して、
米国コンビニの唯一の優位性を、
奪っていってしまった。

ウォルマート・スーパーセンターまで、
7000坪の店を24時間営業とした。
もちろんネイバーフッドマーケットも、
ほとんどが24時間営業だ。

24時間開いていることが、
何ら優位性にはならなくなった。

理由の第2が本質的なものだが、
ほとんどのコンビニチェーンが、
ジャンクフードの店へと衰退した。

ビールとコーラとタバコの店。
そんなイメージだ。

日本のコンビニとは大きく違う。

それでもテキサスのクイックトリップ。  IMG_18169-448x336

東海岸のワワ。
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ローカルチェーンは、
ファストフードを充実・強化して、
つまり日本化して、
人気だ。
IMG_18159-448x336

社会にとって必要な店でなければ、
存続していくことはできない。

ただし、
ガソリンのショートタイムでの提供は、
便利な機能として、
コンビニ業態の武器となった。

セブン&アイが交渉していたのが、
石油精製会社マラソン・ペトロリアム。
そのマラソンが保有するのが、
「スピードウェイ」というコンビニ事業。
もちろんガソリンスタンド併設型。
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アメリカのコンビニランキング。
第1位がセブン-イレブン・インク。
セブン&アイ傘下の約9000店。

第2位がアリメンテーション・カウチタード。
カナダ資本で約8000店。

そして第3位がスピードウェイで約4000店。

このトップ3の構図は米国小売業では、
よくあるパターンだ。

バラエティストアは、
1位ダラーゼネラル、
2位ファミリーダラー、
3位ダラーツリーだった。

これを私は最近、「鼎占」と名づけた。

この鼎占の中で、
ダラーゼネラルがファミリーダラーを、
買収する案件があった。
しかしそれがならず、
結局、3位のダラーツリーが傘下に収めた。

そして今、「複占」状態だ。

オフィスサプライチェーン業界も、
1位ステープルズ、
2位オフィスデポ、
3位オフィスマックスの、
鼎占だった。

こちらはオフィスデポが、
オフィスマックスを買収して、
やはり「複占」となった。

最強業態のディスカウントストア産業は、
1位ウォルマート、
2位ターゲット、
3位Kマートだったが、
シアーズホールディングスが倒産して、
その傘下にあるKマートは、
どんどん店舗閉鎖している。
こちらも鼎占から複占へ。

しかし、米国コンビニ産業は、
ちょっと違う。

トップ3は明確なものの、
約6割がローカルチェーンや個人経営だ。
寡占化は進んでいない。

人口も増えているので、
コンビニ市場は成長を続けている。

M&Aも加速している。

米国セブン-イレブンも、
2018年1月に、スノコLPから、
約3500億円で1030店を買収した。

今回の1位による3位の買収で、
約1万3000店になるところだった。

もったいない。

理由は買収額の高さ。
約220億ドル。
100円換算ならば2兆2000億円。
現在のレートの1ドル106円ならば、
2兆3320億円。

日経電子版の記事。
「複数の交渉関係者によると、
セブン&アイは同日取締役会を開き、
交渉の打ち切りを決めた。
最大のハードルとなったのが買収額だ」

そのリーク相手の言い分。
「インターネット消費が拡大する中、
実店舗の将来的な価値が減じる可能性もあり
想定通りに収益が上がらなければ、
巨額の損失を計上するリスクがあった。
新型コロナウイルスの感染拡大による
世界経済の減速懸念も影響した」

本音のところだろう。

しかし、この見解は、
産業の盛衰の観察が足りない。

「インターネット消費が拡大」
これは正しい。

「実店舗の将来的な価値が減じる可能性」
これは表層的な見方だ。

リアル店舗の価値は減らない。
良い店ならば大いに発展する。

商人舎流通スーパーニュース。
アマゾンnews|
初のキャッシャーレス食品スーパー(216坪)をシアトルに開設
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eコマースの圧倒的王者アマゾン。
「Amazon Effect」とまで言われる。

そのアマゾンがホールフーズを買収し、
いま、自らグロサリーストアを開発する。

リアル店舗の価値を、
CEOジェフ・ベゾス自身が認識している。
もちろんベゾスも、
リアルとネットのコラボを前提としている。

そして米国セブン-イレブン自身、
「エボリューションストア」
拡大展開する。

これも商人舎流通スーパーニュース。
米国セブン-イレブンnews|
「エボリューション・ストア」を拡大展開
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私は昨年、この店を訪れた。
そして可能性を見取った。
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順次、このフォーマットに変えていけば、
成長は見込める。

もちろんまだまだ試行錯誤もある。
紆余曲折もある。

やがて現在の米国セブン-イレブンも、
1万数千店のレジレス店舗に変わるだろう。
インターネットの拠点にもなるだろう。

展望はある。

日本国内のそごう・西武や、
現時点のイトーヨーカ堂よりも。

さらに米国コンビニ業界は、
これから寡占化に向かう。

もったいない買収案件だった。

もしかしたら、
アリメンテーション・カウチタードが、
スピードウェイを買うかもしれない。

経営陣の勇気が問われたが、
残念ながらそれが欠けていた。

ああ、もったいない。

〈結城義晴〉

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