結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年08月15日(木曜日)

第一屋製パン高崎工場の視察と大野耐一&デミングの思想

台風10号。

四国から広島に上陸し、
日本海へ抜けた。

しかし、強風と大雨とをもたらして、
日本列島のお盆を襲った。

これで今年、
日本列島に上陸した台風は、
3個目となった。

多い。

気象庁が使う「平年」とは、
西暦年の1の位が1の年から続く、
30年間の観測値を平均したものだ。
それを10年ごとに更新するが、
現在、使われているのは、
1981年から2010年までの平均値。

その平年で台風が上陸する回数は、
1年間に2.7個である。

だから今年はもう8月段階で、
平年値を超えている。

ちなみに昨2018年は、
29個の台風が発生して、
5個が列島に上陸した。

地震の被害だけではなく、
台風被害も甚大だ。

お見舞い申し上げたい。

私は朝から北陸新幹線で、
高崎へ。
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そして第一屋製パン㈱高崎工場。IMG_99299
昭和40年1月から操業開始。
第一パンで現在一番古い工場だ。

敷地3万7435㎡、建物1万7952㎡。

食パンライン、菓子パンライン、
そして製菓ラインとケーキ台。

パン工場はとてもいい匂いがする。

清酒工場には酒の香りがするし、
パン工場にはパンの香りがする。
それだけで幸せな気分になる。

働いている人たちは、234名。
みんな幸せそうに仕事している。

しかしパン工場には連休もお盆もない。
365日稼働する。
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高崎工場製造部長の江袋守一さんから、
丁寧な説明を受けて、
そのあとつなぎの衛生服に着替えて、
ヘアーネットやマスクをして、
工場内へ。

第一パンの工場には、
トヨタ自動織機から、
トップコンサルタントが入って、
徹底的に「トヨタ生産方式」を導入した。
「TPS」(Toyota Production System)。

それを第一屋製パンに導入して、
「DPS」と呼ぶ。

トヨタ式のQSC活動を、
継続して続けている。

「トヨタ生産方式」は、
故大野耐一さんによって体系化された。
大野さんはトヨタ自動車の元副社長で、
徹底して「現場」を大切にした。

そのTPSの目的は、
「多種少量で安く作る」こと。

トヨタ生産方式には2本柱がある。

第1が「ジャスト・イン・タイム」である。

これは、
「必要なものを
必要なときに
必要なだけ
供給するシステム」

つまり後工程から、必要なものを、
必要なときに、必要なだけ、
前工程に引き取りに行って、
前工程は引き取られた分だけつくる。

第2は「自働化」である。
「ニンベンのある自働化」である。

だからトヨタの場合、
「自動停止装置付きの機械」を導入する。
正常に動いているときには人はいらない。
異常でストップしたときにだけ人がいる。
これを「目で見る管理」と呼ぶ。

私は昨2018年の月刊商人舎12月月号で、
この考え方を取り入れた。
[特集]「自働発注」考
AIは「自動発注」を改革するか?
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大野耐一さんは、
「”なぜ”と五回繰り返せ」と言い続けた。
一つの事象に5回の「なぜ」をぶつけてみる。
そうすると原理や原則が見えてくる。

そのうえで徹底して、
「ムダ」を分析し、摘発する。
⑴つくりすぎのムダ
⑵手待ちのムダ
⑶運搬のムダ
⑷加工そのもののムダ
⑸在庫のムダ
⑹動作のムダ
⑺不良をつくるムダ

大野さんはアメリカで、
スーパーマーケットからヒントを得て、
この「ジャスト・イン・タイム」を、
発想した。

象徴的なことだ。

私は「後工程はお客様」と言って、
小売業改革にも使っている。

ウィリアム・エドワーズ・デミング
米国の統計学者であり、コンサルタント。
1900年に生まれ、1993年に没した。
長寿の人だった。

デミング賞など設けられて、
現在もその考え方は製造業の基本となっている。

そのデミングが、
6つのガイドラインを残している。
①品質は顧客によって決められる。
Quality is defined by customers.

②バラつきを認識し低減せよ。
Understand and reduce variations.

③品質向上に対する
経営者のコミットメントこそ、
真の品質向上を促す。
Only management’s commitment to quality improvement can motivate significant improvement.

④変化と改善は継続的に、
満遍なく行われなくてはならない。
Change and improvement must be continuous and omnipresent.

⑤継続的な改善のためには
継続的な教育訓練が欠かせない。
Ongoing training is required for continuous improvement.

⑥個々の従業員の能力を格付けすることは、
たいていの場合、有害である。
Performance ratings of individual employees are usually destructive.

工場内をゆっくりと案内してもらって、
写真。

私の隣から江袋さん、
本島高明さん、原敬雄さん。
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そのあと同じ敷地内にある、
スリースター製菓㈱の工場も見学。
こちらは第一屋製パンの100%子会社。
最近はレーズンサンドがヒットした。
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パンの製造工程から、
「発酵」を省くと、
クッキーの製造工程となる。

ベーカリー部門は、
3つのカテゴリーでできている。
クッキーとパンとケーキ。
私は米国スーパーマーケットに倣って、
それを主張している。

スリースター製菓では、
小島五朗副社長から、
こちらも丁寧にご案内いただいた。IMG_99339

敷地のはずれには、
アウトレットストアがある。IMG_99259

第一パンの「ベーカリーアウトレット」
規格外品を割安で提供する。IMG_99269
それにしても、
トヨタから学ぶことは実に多い。

荒井伸也さんの名著。
「スーパーマーケット原論」も、
大野耐一さんからヒントを得ている。

プロダクトマネジメントを学習し、
オペレーションマネジメントを改革したい。

デミングは素晴らしい。

品質は顧客によって決められる。
バラつきを認識し低減せよ。
品質向上に対する
経営者のコミットメントこそ、
真の品質向上を促す。
変化と改善は継続的に、
満遍なく行われなくてはならない。
継続的な改善のためには、
継続的な教育訓練が欠かせない。
⑥個々の従業員の能力を格付けすることは
たいていの場合、有害である。

徹底とは、
細かく、
厳しく、
続けること。

これは結城義晴用語だ。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2019年08月14日(水曜日)

ココラカラファインがマツキヨとの統合を選択して鼎占に向かう

お盆台風10号。
名前は「クローサ(Krosa)」

西日本に上陸する気配だが、
ノロノロ台風。
お盆休みを直撃。

商売にとっても痛い。

このままお盆商戦を終えて、
10月消費増税に突入するのか。

私は朝から東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。IMG_98549
2カ月続けて、ささやかな増収増益。
新社長の細貝正統さんを先頭に、
みんな頑張っています。

マネジメントレベルを引き上げる。
私はいつものように全体を引き締めた。
少しでも上向きのときこそ、
経営管理の水準を上げるチャンスだ。

その第一屋製パン会長の細貝理榮さん、
6月28日に「エージシュート」を達成。
凄い。目出度い。

太平洋クラブ成田コース。
アウト36、イン39の75。
見事。

私も70歳台か80歳台には、
何とか成し遂げたい。

さて、ドラッグストアのM&A。
㈱ココカラファインホールディングスの、
経営統合に向けた案件に決着がついた。

結論は、
㈱マツモトキヨシホールディングスと、
協議を開始する。

ココカラファインは2008年4月に、
セガミメディクス㈱と㈱セイジョーが、
経営統合して、株式移転により、
新会社として創立。

セガミ、コクミン、ヒグチ。
大阪発の薬局チェーンの草分け。
懐かしい。

スーパードラッグストアが、
アメリカから入ってくる以前に、
取材したことがある。

そのセガミがセイジョーと統合して、
現在は日本のドラッグストア業界第7位。

6月3日商人舎流通スーパーニュース。
ココカラファインnews|
スギHDと経営統合協議開始/マツキヨとの協議も継続

そして6月10日のスーパーニュース。
ココカラファインnews|
マツキヨか、スギか。「特別委員会」設置・7月末結果報告

ココカラファインが、
㈱スギホールディングスとマツキヨを、
天秤にかけて、経営統合を検討。

つまり業界第7位企業が、
第6位のスギと第5位のマツキヨの両者と、
経営統合に向けて検討していた。

どちらと統合しても、
業界トップに躍り出る。

月刊商人舎6月号は、
[特集]2019同盟決算
日本小売業「決算解体新書」のスケール&スコープ分析

この特集の中の「決算総覧Ⅴ」は、
ドラッグストア
唯一の成長小売産業のクリティカルマスは「ここから過ぎ行く」?!

「万が一にも、
業界4位、6位、7位の3社が連合すれば
1兆5000億円で断トツのグループが
でき上がることになる」

「日本のドラッグストア産業のスケールを
2019年段階で7兆円と仮定しても、
この連合は21%のシェアを超えて、
一気に17%の”クリティカルマス”を
突破することになる」

私はこの間、
ドラッグストア業界のM&Aは、
まだまだ序の口であると言い続けている。

ドラッグストア先進国の米国では、
2社による複占状況が顕著だ。
CVSヘルスと
ウォルグリーンブーツアライアンス。

米国は日本流通業における、
「すでに起こった未来」である。

特にドラッグストアはその代表産業だ。

「日本のドラッグストアの
生き残りをかけたアライアンス戦略は、
産業全体が成長と膨張を
繰り返すなかで展開されている。
そのスピード感は、実に華々しい
“クリティカルマス”先陣争いと化してきた」

スギはこのココカラの発表を受けて、
「協議終了」を表明した。

惜しい話だった。

スギにとって、
3社にとって。

ココカラは特別委員会を設けて、
その委員会で検討していた。

委員会メンバーに、
亀井淳さんが入っている。
元イトーヨーカ堂社長。

この委員会の検討に基づいて、
ココカラの取締役会が決定した。

マツキヨは、
プライベートブランドの開発に優れ、
インバウンド対応にも、
仕組みが出来上がっている。
一方のスギは、
日本で一番薬剤師を確保し、
調剤のファーマシーとして核売場を持つ。

今後の協議で統合が実現すれば、
売上高1兆円の規模となって、
ツルハホールディングス、
ウェルシアホールディングスを抜く。

3社が統合していれば、
1兆5000億円規模で、
日本のドラッグストアの21%。
クリティカルマスを超えていた。

その意味で、もったいない。
いずれ各社の統合はさらに進む。

それならば、今、
やっておけばよかった。

かつて1969年、
岡田屋、フタギ、シロが合併をした。
あのとき2社の統合だったら、
現在のイオンはない。

私が住む横浜妙蓮寺商店街
ここでもドラッグストアとコンビニは、
重要な役割を示している。

まず妙蓮寺駅前に、
フィットケアデポ。IMG_98589

その斜め前に、セイジョー。
ココカラファインの店だ。IMG_98669

このセイジョーの隣にローソン。
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まだサブタイトルにスリーエフが残るが、
ローソン+スリーエフだ。IMG_98639

妙蓮寺駅から一番近いのが、
この2層のファミリーマート。IMG_98609

イオンのオリジンキッチンと、
隣のセブン-イレブン。IMG_98709

セブン-イレブンは一番の繁盛店。IMG_98719

その天敵だったのが、
オリジン弁当。IMG_98729

そこから2分も歩かないうちに、
ホームセンターおかもと。
昔の雑貨屋。IMG_98739

その隣にイオンのまいばすけっと。IMG_98769

そしてまたセブン-イレブン。IMG_98799
かつての生鮮業種店は、
この商店街から姿を消した。

気の利いた八百屋、魚屋、肉屋は、
専門店レストランに転換している。

かくて食品小売業は、
主力業態がコンビニで、
競合せず存在感があるのが、
まいばすけっと。
欧米ではエクスプレスストアと呼ぶ。

もちろんドラッグストアも、
2店が競合している。

コンビニは「三占」、
最近は「鼎占」と表現している。
3社に収れんしそうだ。

ドラッグストアも寡占状態となった。
その上位企業同士が合併して、
やがて鼎占となる。

どんな3社となるか。

それは言えない、言わない。
必ず意外なことが起こるから。

しかし鼎占に向かうとしたら、
マツキヨとココカラは、
スギを仲間に入れておくべきだった。

〈結城義晴〉

2019年08月13日(火曜日)

糸井重里「音読のススメ」と外山滋比古「おしゃべりの効用」

令和最初の盆の入り。

超大型の台風10号が、
のろのろと北西へ進む。
時速20キロ。
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台風は海上をゆっくりと移動しつつ、
不思議なことに、発達する。

明日から明後日には、
強い勢力を保ったまま
西日本に上陸するようだ。

ああ、日本台風列島よ。

私は新聞のコラムを読むのが、
趣味のようなものだ。

㈱商業界に入社して、
編集記者の道に入ってから43年。

その前に15歳くらいから、
文芸誌の「ひこばえ」の同人となって、
稚拙な文章や詩を書き始めた。
大学のときにも創作を続けたから、
もう50年以上も、
ものを考え、ものを書いてきた。

いわば、これが私の現場だ。

ものをつくる現場。
ものを運ぶ現場。
ものを売る現場。

サービスする現場。
接客する現場。
ホスピタリティの現場。

ものを見る現場、読む現場、
ものを考える現場。
ものを書く現場。

球を打つ現場もあれば、
投げたり、取ったり、
蹴ったりする現場もある。

走る現場も、跳ぶ現場も、
泳ぐ現場もある。

つくったり、売ったりだけが、
現場ではない。

新聞や雑誌のコラムやエッセイも、
もちろんブログをはじめ、
フェイスブックやツイッターも、
書くという現場の仕事だ。

コラムは新聞社の腕利きが、
長年の経験を積んで、
そこから紡ぎ出して、
文章を綴る。

だからコラムは上出来の文章となり、
私はそれを読むのが好きだ。

フランスの哲学者ブレーズ・パスカル。
その著「パンセ」の断章29。
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「自然な文体に出会うと、
人はすっかり驚いて、
夢中になる」

「なぜなら、
一人の著者を見ると思っていたところで、
一人の人間と出会ったからだ」

糸井重里の「今日のダーリン」
これも達人の文章だ。
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――「夜中に口に出して言ってみる。
“自信しかない”
おお、気持ちいい、いい。
“自信しかない”が、
耳から入ってくる。
発したのもじぶんだけれど、
耳から聞いたのもじぶんだ。
“自信しかない”は、
増幅されて倍になったぞ」

糸井さん、

たとえば、カラオケ。
「あれって、歌っているだけじゃなくて、
バック演奏という
“額縁”をつけたじぶんの歌を、
聴いていることでもあるんだよね」

「モニターのないところで、
歌うのって、だだっ広い壁に
吸い込まれてしまうみたいで、
ものすごく歌いにくいし、
しゃべりにくい。
じぶんの声が聞こえないのは、
つらいことだ」

「黙読というのは、
音声を使ってないから、
耳からの刺激はないというわけだよね。
音読に比べたら、ひとつ弱い、
とも言えそうだ」

「音読は、ものすごく重層的だよ」

「まずは目で記号を読んで、
読みながら内容をイメージし、
のどや腹の筋肉をコントロールして
音声に変換して、
音の波を耳から入れて、
それを聴く」

「もしかしたら
読んだときとちがう回路で、
聞いた内容を
とらえ直しているかもしれない」

「こんなにいろんなことを
やっているのだから、
音読で得たものは、
とても立体的なのではあるまいか」

なるほど。

絵本などの「読み聞かせ」の効用。

「そこには
読み聞かせている大人にとっての、
音読の効用もあるのだろうとも思う」

「音読は、大の大人は
やらないことになっているし、
みんなが音読をしていたら
うるさいとは思うのだけれど、
これ、ラジオ体操なみに、
よいものなのではなかろうか」

超ロングセラーの「思考の整理学」
お茶の水大学名誉教授の外山滋比古さん。
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イオンの「セルフスタディブック」に、
私はこの本を推薦している。

「思考を整理するには、
声を出すことも有効だ」

外山滋比古さんは、
積極的な「おしゃべり」を勧める。

糸井重里さんと同じだ。

「沈思黙考していても
袋小路に入り込むばかりです。
時には声を出すことも大切です」

「その時は、同業者同士ではなく、
理系と文系、販売と庶務など、
畑違いの人と話をしましょう。
自分が知らない分野のことを聞けば
脳が刺激されて思わぬ化学反応が起き、
新しい発想が浮かぶかもしれません」

「おしゃべりに必要なのは、
『調和』ではなく『混乱』なのです」

同感。

声に出して販売するのも、
同様に効用がある。

お客さんとの積極的なおしゃべりも、
凄くいい。

〈結城義晴〉

2019年08月12日(月曜日)

お盆の時期の「しあわせのしりとり」と大髙善興さんの「憤慨」

Everybody! Good Monday!
[2019vol32]

2019年第33週、8月第3週。
山の日の祝日を挟んだ三連休。

そして明日の火曜日は盆の入り。
金曜日の16日が盆の明け。

日経新聞の一面コラム「春秋」

妙な感心をする。
「近所のスーパーに
お盆用品を取りそろえた一角があった。
供物を載せる小さなござや、
火をたくためのほうろく皿、
線香にらくがん、ちょうちんなどなど」

「都会の片隅でも、亡くなった人を迎える
昔ながらの風習が息づいている。
どんな由来で、いつごろ始まったのか」

近所のスーパーを、
見くびってもらっちゃあいけねぇ。

そしてお盆の由来の一説。
「シャカの弟子、目連は父母が
あの世の餓鬼道におちているのを知る。
師の教えの通り、
修行中の僧らに飲食を供すると、
父母は餓鬼道を抜け出せた――」

それが日本に伝わったのが、
7世紀の推古天皇のころ。
平安時代には貴族の間で定着した。

「源氏物語」の主人公・光源氏も、
その著者・紫式部も、
盆の行事を営んだ。

「墓に参ってご先祖と向き合い、
食卓を囲み父母や親族らと語らう」

「そんなひとときにも少子高齢化は、
じわり影響を及ぼし始めた」

「墓じまい」も、
最近は増えている。

墓を管理しにくくなって、
墓石を片付けて更地にし、
遺骨は別の納骨堂に移したり、
散骨したりする。
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ここで一句。
墓も故郷も仏壇もなくなっていく。

「社会が縮む中、
店先にお盆の品が並ばない日が、
やがて来るのだろうか」

店は顧客が望むものを並べる。
それでいい。

コラムニスト。
「大事な何かが失われつつある気がする」
日経にしては珍しく、感傷的。

愛媛新聞巻頭コラム「地軸」

タイトルは、
「しあわせしりとり」

幸せなものしか言ってはいけない。
そんなルールのしりとりことばあそび。

イラストレーターの益田ミリさんの著書。
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すいか→かめんぶとうかい。
めりーごーらんど→どなるどだっく。

「すいか」は、
「思い出がしあわせなんだよねぇ」
「かめんぶとうかい」は、
「招待されたことないけど楽しそうだねぇ」
などなどと続ける。

「しりとりには人生が出る」

同じ「り」でも、
「りんご」を思い浮かべるとは限らない。
身近に赤ちゃんがいる場合は、
「りにゅうしょく」と答えるかもしれない。

「繰り出される言葉を聞けば、
性格や人となりまで透けてくる」

そこで愛媛新聞投稿欄の「しりとり」。

泊まりに来た孫と布団の中。
「”たべもの”と言う孫に笑ってしまったが、
ばあばは”のみもの”と続け、
じいじの”のこりもの”で大爆笑」

コラムニスト。
「普段着の言葉に宿る幸せ」

結城義晴のことば。
店に提供してほしいもの。
「ちいさな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望」

コラムニスト。
「お盆休み真っただ中。
近づく台風が少し心配だが、
帰省中の皆さんにとって、
愛媛での思い出が、
“しあわせしりとり”の言葉となって、
つながっていけばいいなあと願っている」

地方新聞はいいなあ。

私も全国の地方のお店に、
三つの願い事をかなえてほしいと、
心から思っている。

さて月刊商人舎8月号、
8月10日に発刊した。
[特集]
増税前の店舗戦略査定!!
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その目次。
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各社の力のこもった新店ばかりを、
取材し、分析し、
それぞれ8ページを使って紹介。

そのうえで、
「ミシュランガイド」のごとく、
「星三つ」「星二つ」「星一つ」で、
評価・査定した。

月刊商人舎は年間購読が基本だが、
この8月号は「単品売り」することになった。

お申し込みの場合は、
以下のURLをクリックしてください。
http://www.shoninsha.co.jp/files/magazine_201908_application.pdf
URL

「星、三つ!!!」の店もあります。

今月号の結城義晴の「特集の前書き」を、
一部紹介しよう。

消費増税前の店舗戦略「傾向と評価」

㈱ヨークベニマル大髙善興会長が、
増税前の状況を憤慨気味に語る。
そのコメント。
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「10月の消費税増税後は大変です。
消費喚起施策は、
透明性のある公平な競争
を阻害しています」

「政府は消費喚起のために
中小企業の店舗で買物をさせようと、
5%還元を打ち出したが、
5%は大きな数字です」

キャッシュレス決済であること、
支払先が中小企業であること。
この2つの条件が揃えば、
購買者に5%のポイントが
税金から還元される。
総額は3000億円に及ぶ。
結果として、中小企業は毎日、
ポイント5倍セールを
実施していることと同じになる。

大髙さん。
「タバコと酒も
5%還元の対象品目に当たります。
日本たばこ事業法36条1項目を破ってまで
政府は5%を付けようとしています」

「国は消費喚起策と言っているけれど、
それは逆の現象を引き起こす。
価格競争とポイント還元合戦になって
デフレは進む」

結城義晴のメッセージ。
――経済の健全な発展を促すには、
市場原理に従った自由競争が一番いい。
「これしかない」と、歴史が示している。
しかし、この艱難辛苦を乗り越えた者に、
実は本当の成功がもたらされる。
これも歴史が証明している。

この不公平競争のなかで、
国の優遇政策の恩恵を受けない企業が、
9カ月の厳しい試練に
耐えることができれば、
本当の体力と地力をつけることができる。

中小企業の分類に入る企業も、
この歴史のパラドックスを
知っておかねばならない――。
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お盆商戦が終わると、
消費増税に向かう。

その決意は固めておかねばならない。

では、みなさん、今週も、
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2019年08月11日(日曜日)

「民主主義を立て直す方法」と石田梅岩の「商売の哲学」

今日は「山の日」の祝日。
しかし日曜日。

ハッピーマンデー制度の導入によって、
明日の月曜日が振り替え休日。

山の日に特別の由来はない。
祝日法の趣旨は、
「山に親しむ機会を得て
山の恩恵に感謝する」

「海の日」が1995年(平成7年)に制定され、
1996年施行。

それから20年後に山の日が始まった。

『古事記』『日本書紀』の日本神話には、
山幸彦と海幸彦が出てくる。

日本人のルーツ。

「やまさちひこ」と「うみさちひこ」。

山の猟が得意な山幸彦と、
海の漁が得意な海幸彦の物語。

だから海洋国家日本に、
兄の「海の日」が制定されたら、
弟の「山の日」が追加された。

先日、福岡に帰省して、
94歳になる伯父と飲みながら話した。

父の兄で、今、結城一族の長老。

その伯父によると、
結城一族はどうやら、
山の民だったようだ。

つまり大きく分けると山幸彦の系譜。
私も山の民なんだと、自覚した。

その山の日。

ひどく疲れ切っていて、
山の民としては気恥ずかしいけれど、
クーラーの効いた自宅で、
一日中、静養。

夕方、外に出たら、
美しい夕日。
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立秋は過ぎたけれど、
暑さは激しくなるばかり。

しかし、夕方になると一瞬、
秋の気配を感じる。
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日が沈むと月に叢雲。  IMG_98449

上弦の月が白い雲に隠れていった。
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旧盆を控えて、
「帰省」の季節

帰省には「省」という字が使われている。
この字を「せい」と読む場合、
3つの意味がある。

第1は、振り返ってよく考えてみること。
「反省」「自省」などはこの意味。
第2は、安否をたずねること。
特に親の安否をたずねるのが「帰省」。
第3が、はぶくこと。
「省力化」や「省人化」として、
最近もよく使う。

ただし、振り返ってよく考えて、
その成否をたずねてから、
省くこと。

そのほうが「省」の精神にあっている。

中日新聞の「中日春秋」。
「なるほど、単に故郷に帰るだけでは
帰郷であり、里帰りであり、
父母のことを思わなければ、
本来の”帰省”ということにはならぬのか」

その通り。

そして佐藤林太呂の一句。
夕闇に母をとらへし帰省かな

帰省してみると、
夕闇の中に母が待っていてくれた。
その姿をとらえた。

そんな句か。

私にはもう母も父もいないけれど。

さて、日経新聞「社説」
「なぜ民主主義がうまく機能しないのか」

いま、世界中で市場の問題。

話題の本『選挙制を疑う』
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ダーヴィッド・ヴァン・レイブルック著。
1971年、ベルギー生まれ。
ルーヴェン・カトリック大学を出て、
ケンブリッジ大学で学び、
ライデン大学で博士号を取得。
欧州を代表する知識人の一人。

レイブルックの提案は大胆だ。
「民主主義を立て直す方法」として、
「選挙をやめ、くじ引きを導入する」

最初に言い出したのが、
18世紀のフランスの思想家ルソー。
「一般的な公職は
良識、正義、誠実があれば
十分務まる」

そこでルソーは訴えた。
「抽選制の方が民主主義の本質にかなう」

コラムニスト。
「一般市民が裁判の陪審員や裁判員を
無難にこなしていることを考えれば、
全くの暴論でもあるまい」

「自分もいつ政治の担い手に
選ばれるかしれないとなれば、
国のかじ取りに無関心ではいられなくなる」

「政治との距離が縮まれば、
いまの代表を無能呼ばわりして
留飲を下げることのむなしさにも
気付くはずだ」

妙に納得。

選挙の完全廃止でなくとも、
抽選で選ばれた市民が討論をし、
それを政策決定の一助とする国が、
ヨーロッパには結構ある。

アイルランドの上院は、
一般人が議員となる。

ファーガル・クインさんが、
その上院議員だった。
スーパークイン社長。

「日本でよくある
政府のお仕着せの公聴会よりも
よほど有益だろう」

レイブルックはもうひとつ訴える。
民主主義を機能させるには、
「多数決とは何かを、
もういちどよく考えること」

「数が多い勢力の意見が
採用されるのは当たり前だが、
それで一件落着でよいのか」

米国の選挙では、
落選した候補が勝者に電話して祝福する。
良い伝統だ。

ラグビーのノーサイドの精神。

「敗者が負けを受け入れなければ、
円滑な政権運営は容易ではない」

しかし勝者にも節度が必要だ。
「勝ったからには何をしてもよいんだ
という態度ではかえって混乱を招く」
ドナルド・トランプ政権がそれだ。

一方、中華人民共和国には選挙制もない。
だから香港で紛争が起こっている。

この民主主義に問題のある2国が、
世界を先導するかに見える。

それが日本にも韓国にも、
伝染してきた。

ああ。

コラムの結論は石田梅岩の「共栄の精神」。
「先も立ち、われも立つ」

故倉本長治は昭和の石田梅岩と言われて、
江戸時代の商売哲学者を敬愛し、
研究した。
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「民主主義の原点もそこにある」

商売の哲学と民主主義の原点は
共通している。

ただし、どんなことも、
振り返ってよく考えて、
その成否をたずねてから、
省くこと。

〈結城義晴〉

2019年08月10日(土曜日)

月刊商人舎8月号「増税前の店舗戦略査定!!」発刊と「基本と変化」

月刊商人舎8月号、本日発刊!!

[特集]
増税前の店舗戦略査定!!
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今日が土曜日なので、
webコンテンツは昨日から公開中。

[Cover Message]
7月の参議院選挙で与党が勝利し、10月1日からの消費増税は決定的だ。軽減税率導入も翻ることはない。中小企業に認定された会社とそれ以外の会社との不公平措置も、変更されることなく、粛々と進む。しかしこの不公平競争の結果、国の優遇政策の恩恵を受けない企業が、目の前の厳しい苦難を潜り抜けつつ、本当の体力と地力をつける。間違いない。歴史は皮肉なものなのだ。そして増税前の駆け込み消費需要と同時に、駆け込み出店が加速される。居抜き出店、撤退跡への出店、スクラップ&ビルド出店、ドミナントエリア強化出店、商勢圏拡大出店。それら、「強い小売業」の店舗戦略を査定しよう。厳しければ厳しいほどに、それを楽しく乗り越えた企業には、本物の組織力という恩恵がもたらされるのだ。間違いない。

そしてcontents。
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話題の新店ばかり。
それぞれ8ページを使って、
ていねいに取材し、分析し、
ワイドな写真も多用して、
店舗の全貌を明らかにした。

そのうえで「ミシュランガイド」を模して、
独断だが、査定させてもらった。
「星、一つ!」
「星、二つ!!」
「星、三つ!!!」

堺正章の人気番組「チューボーですよ!」。
一度やってみたかった。

取材にご協力くださった企業の皆さんには、
心から感謝したい。

しかし「星、一つ」もすごい店です。

今回はあえて、
ライフコーポレーションや、
ヤオコー、サミット、阪急オアシスは、
対象としなかった。

月刊商人舎誌上で何度も、
取材させていただいているからだ。

みんな「ミシュランガイド」ならぬ、
「商人舎ガイド」に載る店ばかりです。

これからの競争は、
こういった「強い店」ばかりの、
同じ顔ぶれの競合となる。

たとえば月刊商人舎4月号は、
[特集]
値段下げずに売る商売201904_coverpage-448x632

この特集でも各社の新店を、
ていねいに取り上げさせていただいた。

ヤオコー久喜菖蒲店。
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サミットストア鍋屋横丁店。summit_20190410_01

阪急オアシス新町店。201904_hankyu_zone


イオンスタイル上麻生店

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いずれも「星」を差し上げられる店ばかりだ。

とくにサミットストア鍋屋横丁店は、
テレビ東京の「カンブリア宮殿」でも、
克明に取材されて取り上げられた。

私も3月23日(土曜日)のこのブログで紹介した。
[新店訪問]
サミットストア鍋屋横丁店は
「名前がいいなぁ」
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このブログの中で、
サミットと競合する3店を紹介して、
それぞれへのコメントを書いた。

第1が、丸正中野鍋横店。
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のれん分けの丸正グループの店。
㈱丸正ショッピングセンター四谷総本店の経営。

会長・飯塚司郎さんとは、
40年来の友人だし、
社長の飯塚正彦さんは、
コーネル大学ジャパン第一期生。

そこで激励を込めて、こう書いた。
「商売の三原則”QSC”。
品質、(フレンドリー)サービス。
そしてクレンリネス。
それをもっともっと磨かねば、
サミットに凌駕されてしまう。
商略よりもまず基本の徹底だ」

第2が、全日食チェーンの店。
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この店に対する私のコメント。

「クレンリネスも一定以上のレベル。
ボランタリーチェーンの良さを生かして、
地域になくてはならない店になりたい」

第3にサミットの目の前に、
ファミリーマート+薬ヒグチ。
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「こちらは業態が違うので、
きちんと機能するだろう」

サミットストア鍋屋横丁店を取り囲む競争。

丸正中野鍋横店は、
コストコセールなどやっていたが、
8月5日をもって閉鎖された。
丸正中野鍋横店-1
この撤退の判断は正しい。
しかし商略よりも基本の徹底。

本来、戦略は基本戦闘力の上に立てられる。
この基本戦闘力とは、
商売の場合、マネジメントレベルである。
戦略だけで勝利することはできない。

今日の日経新聞巻頭コラム「春秋」

「”店”という言葉のルーツは
“見世棚”だという。
売りたいものをいろいろ並べ、
客に見せる棚のことである。
それが略されて、
店舗そのものの意味になった」

「そうそう、現代だって
コンビニやスーパーは
商品をどう陳列するかに苦心惨憺。
見せる工夫が店を左右する」

これをプレゼンテーションという。
「見せる工夫」も、
QSCの原則の上でこそ花開く。

セブン&アイ・ホールディングスの社是。
「基本の徹底と変化への対応」

基本を徹底する限り、
簡単に失敗することはない。
変化への対応は、
そのうえで成長のために、
必須なのである。

〈結城義晴〉

2019年08月09日(金曜日)

きのこ雲と「古賀野々華さんの勇気」とヤオコー四半期決算の信念

今日は長崎原爆の日

地方新聞の巻頭コラムが取り上げた。
西日本新聞「春秋」と、
山陽新聞「滴一滴」。

朝日新聞はデジタル版の「空襲1945」。

古賀野々華さんの勇気ある行動。
福岡県大牟田市の明光学園高校3年生。

米国ワシントン州リッチランドという町。
古賀さんはこの町の高校に留学した。

この町はプルトニウムの生産基地だった。
長崎原爆に使われたプルトニウムだ。
核関連産業が経済を支える、
いわゆる「原子力の町」である。

そして原爆のきのこ雲は、
町のシンボルであり、
誇りでもあった。

だから高校のロゴマークに、
きのこ雲が使われていた。
学用品やパーカーなどにも、
きのこ雲のデザインがあった。
立地ランド

留学して半年ほどして、
古賀さんは歴史の先生から聞かれた。
「キノコ雲が何で作られているのか分かる?」

答えられずにいると、先生は言った。
「犠牲になった人々や建物でできているんだよ」

ショックで涙があふれた。
原爆の犠牲が理解されないまま、
キノコ雲のマークが使われている。
それが悲しかった。

今年の5月、校内で約3分の動画が流された。
その中で、生徒たちは、
キノコ雲のマークについて意見を言った。

町の誇りとして好意的な意見が相次いだ。

しかし古賀さんはただ一人、
疑問を投げかけた。
「私にとってキノコ雲は、
犠牲者と平和を心に刻むものです」

「雲の下にいたのは
兵士ではなく市民でした。
罪のない人たちを殺すことに
誇りを持ってもいいのですか」

彼女が生まれ育った福岡県は、
原爆の第1目標だったこと。
天候不良で投下先が長崎に変わったこと。
「私がここにいるのは、
あの日が曇りだったから」

私も福岡生まれだから、
古賀野々華さんと同じである。

この動画はインターネットで公開された。
地元の新聞にも取り上げられた。
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動画はインターネットで世界に広がった。
古賀さんの意見に賛同する人、
ロゴを批判する人、
反対に原爆を肯定する人、
さまざまな意見が湧き出た。

同級生からは好意的に受け入れられた。
「動画がなければ、
日本側の意見を知る機会は一生なかった」

古賀さんには不安もあった。
原爆を誇りとする町で、
それに批判的な考えを表明することに。

しかし勇気を振り絞って発言した。
「私にとってきのこ雲は、
犠牲になった人と今の平和を
心に刻むもの」

今、私たち日本人にとって、
野々華さんの勇気は必須だ。

世界で唯一の戦争による被爆国。
この点に関しては、
断じて黙っていられない。
そして最初にして最後の被爆国にしたい。

この思いを強く持ちたい。

さて商人舎流通スーパーニュース。
第1四半期決算が、
次々に発表されている。

その中で最新ニュース。
ヤオコーnews|
第1Q営業収益5.2%増・営業利益0.5%減/消耗戦開始!?

注目の(株)ヤオコーの第1四半期。
川野澄人社長。
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営業収益1107億2900万円、
前年同期比5.2%増。

前年同期は4.5%増だったから、
伸び率も前年を上回った。

しかし営業利益は52億円で、
前年比0.5%減。
つまり増収減益。

あのヤオコーの減益は、
ちょっと衝撃だ。

さらに前年の営業利益伸び率は、
4.9%増だったから、
前年よりも状況はよろしくない。

経常利益は52億2600万円で、
前年比1.6%増だが、
これも前年の伸び率は4.9%増だった。

私はこの四半期決算を評した。
「しかしヤオコーの収益性を云々するよりも
同社がネットワークを築く、
首都圏の消費トレンドが
ややダウン傾向を示した、
または消費増税を見越した買い控え傾向が
早くも第1四半期に現出した、
そして競争がさらに激化した、
と見たほうがいい」
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消費増税による購買マインド低下は、
ことのほか深刻かもしれない。

それでも古賀野々華さんのごとく、
信念を持ち続けたい。

「顧客満足と顧客創造」を志向する者は、
必ず成果を収めることができる。

〈結城義晴〉

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