結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年11月20日(月曜日)

小林カツ代「三つの約束事」とアリババの「RTマート&欧尚」出資

Everbody! Good Monday!
[2017vol47]

2017年第47週。
11月第4週。

押し詰まってきました。
今年もあと5週と2日。

雲もなく風もなく晴れ朝寒し
〈朝日俳壇 横浜市・小川龍雄〉

今週の木曜日が勤労感謝の日の祝日。
アメリカではサンクスギビングデー。

金曜日はブラックフライデー。

日本でも昨年からイオンが仕掛けた。
今年は2段ロケット方式。
前日勤労感謝の日の祝日の23日に、
「ブラックフライデー  フライングセール」
24~26日が「ブラックフライデーセール」

そうしたら今年は、イトーヨーカ堂も。
こちらは22日から26日まで。

そのあたりの詳細はWeekly商人舎。
月曜朝一2週間販促企画

今週木曜日から、
2017年年末商戦は始まる。

月刊商人舎10月号の特別企画。
2017年末商戦「戦略計画」
今年のスケジュールや作戦を整理した。

もう一度目を通しておいてほしい。

先週金曜日に帰国して、
今週はスケジュールが満杯。

今日のゴルフ名人会は、
体調不良で欠席。
すみません。

帰国して初出社。
月刊商人舎11月号を手に取る。
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特集は、
免税商売に覆われていく日本
2020年!! 1億6000万人のMarketingIMG_3542.JPG7

「AEON Inbound Retail戦略の全貌」IMG_3546.JPG7
ご愛読、感謝します。

明日は、立教大学大学院の特別講座。
はんしんビジネスカレッジ「竹林舎」

明後日は、
午前中が伊藤園大陳コンテスト審査、
午後は東京丸の内のイータリー。

木曜日は勤労感謝の日。

金曜日は商人舎Web会議。
そして金・土曜は、
サミット、ヤオコーなど取材。

まあ、忙しい。

毎日新聞巻頭コラム「余録」

「1人用、1回分に小分けした鍋のつゆ、
焼き肉のたれ、ご飯のおとも……。
スーパーの棚にいつから
こうも増えたのかと驚くほどだ」

「個食」や「孤食」を取り上げた。

そしてNHKの長寿番組「きょうの料理」
1957年の放送開始から今月で60周年。

料理研究家の故小林カツ代さんは、
1979年から担当した。

1980年代の商業界時代、
月刊食品商業に登場してもらった。

「彼女のレシピには三つの約束事があった」

①おいしくて、早くて、安い
②特別な材料は使わない
③食卓にはユーモアがないといけない
(中原一歩著「小林カツ代伝))

小林さんの家庭料理に対する考え方。
「家族全員で食事を終えたとき、
ああ、おいしかった、この献立、
今度はいつ食べられるかなって
家族に思ってもらえる必要がある」

いいなあ。

小林さんは2014年の1月に亡くなった。
この小林カツ代さんの詩。

<らくらくと
らくらくと 

料理作りができたなら 
人生どんなにらくでしょう 
苦しいことや
つらいこと 

いっぱい
いっぱいあるなかで 

せめて日々のお料理は 
底抜けに明るく
楽しく作りたい

食品産業やスーパーマーケットも、
全く同じだ。

寒いから今日はシチューと御飯事
〈朝日俳壇 芦屋市・酒井 湧水〉

(稲畑汀子選評)
幼い子供が母親の口真似をして
「おままごと」をしている。
成長していく幼子が描けた。

さて日経新聞夕刊。
「アリババ、スーパーに出資」

Amazonの真似だ。

タイトルを見てすぐに、そう思った。

中国eコマース「アリババ集団」が、
約224億香港ドル(約3200億円)で、
高鑫零售の株を買った。
「サンアート・リテール」という。

サンアートは、2つのバナーで、
ハイパーマーケットを約450店舗経営している。
第1は「大潤発(RTマート)
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第2は「欧尚(オシャン)」
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このブログの2016年06月16日(木曜日)
「上海で永輝超市・RTマート・オシャンの
すごさを体験する」

上海では最強のハイパーマーケットだ。
ウォルマートもカルフールも、
RTマート&オーシャンにはかなわない。

2016年12月期の売上高は、
1000億元(約1兆7000億円)。
前年同期比で4%プラスしている。

サンアートは台湾の複合企業で、
台湾でもRTマートを展開して、
トップ企業だ。

そのサンアートはフランスのオシャンと、
台湾の潤泰集団の合弁会社だ。

株式取得後の出資比率は、
オシャン36.18%、アリババ36.16%、
そして潤泰が5%弱となる。

日経のアリババ張勇CEOの声明。
「オンラインと実店舗を融合することで
新しい体験を提供する」

アリババは今年、
銀泰商業集団を買収している。
こちらは百貨店大手企業。

日中オンラインRetail企業が、
超有力企業に巨大投資をする。

これは日本のアマゾン・ジャパンも、
買収を考えているかもしれない。

そうなると、その企業は、
ホールフーズの兄弟会社となってしまう。

証券街小判撒くかに銀杏散る
〈同 大阪市・田島 もり〉

(大串章選評)
株価はいま高値が続いている。
はたしていつまで続くか。

しかし、eコマースのマネーが、
リアル小売業を傘下に入れる。

これには対抗措置が必須だろう。
そしてますますM&Aは活気づきそうだ。

では、みなさん、
今週も、胸騒ぎを抑えつつ、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年11月19日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その51】ボジョレー・ヌーヴォー

久しぶりに猫の目で見る博物誌――。
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ネコの目は季節の変化に向かう。
季節の変化を表すものに。

11月中旬の第3木曜日。
ボジョレー・ヌーヴォーが解禁される。
Beaujolais nouveau。
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来週の第4木曜日は、
アメリカではサンクスギビングデー、
日本では今年は勤労感謝の日。
それが過ぎると年末。

ボジョレー地区は、
フランス南東部、
リヨンの北に位置する。
ローヌ県の北、
ソーヌ・エ・ロワール県の南。

西のボルドー、東のブルゴーニュ。

そのブルゴーニュ地方の南部に、
隣接する丘陵地帯がボジョレー地区。
この地区には10の村がある。

ブルゴーニュ地方ではないのだから、
厳密にいえば、
ブルゴーニュワインではないけれど、
その一種であるとされる。
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このボジョレー地区で、1年のうち、
一番最初に生産される赤ワインが、
ボジョレー・ヌーヴォー。

ヌーヴォーのほかに、
「プリムール」(primeur)ともいうが、
これはフランス語では、
「初めての」「一番目の」の意。

それが「新酒」を示す。

ボジョレーで生産されているのは、
赤ワイン用はガメイ(gamay)種、
白ワインはシャルドネ (chardonnay)種。

赤ワインは黒ぶどうからつくられるが、
その黒ぶどうで有名なのが、
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、
そしてガメイなど。

黒ぶどうの早生は9月に刈り取られ、
遅い品種は11月に収穫される。

その収穫したばかりのガメイ種から、
フレッシュなワインがつくられる。

しかしぶどうは生鮮食品であるから、
年ごとに出来不出来がある。
だからその年のぶどうの出来栄えを、
チェックしなければならない。
ボジョレー・ヌーヴォーは、
検査の目的でつくられ、
ワイン業者や地元住民に、
楽しまれていた。

そんなボジョレー・ヌーヴォーが、
1967年、フランス政府によって、
公式に11月15日を解禁日として、
発売することが認められた。

その後、解禁日はイベント化され、
大々的にマーケティング戦略が立案さて、
世界的な大ヒットとなった。

最初の解禁日は11月11日だった。

理由はこの地区で、
最も収穫の早いワインが出来あがるのが、
大体この時期であると同時に、
11月11日は、
「サン・マルティヌスの日」だった。
フランク王国の守護聖人。

だから解禁日を11日とした。

しかしその日が
「無名戦士の日」に変更された。
無名戦士と新酒は関係ない。

そこで一番近い別の聖人の日を見つけた。
11月15日の「サン・タルベールの日」。

ただし、この15日が、
年によっては土曜日や日曜日になる。
フランスではまだ、
日曜日にワインショップなどが、
営業しないことが多い。

そこでフランス政府が、
1984年に解決策を考案し、
1985年からヌーヴォー解禁日を、
「毎年11月の第3木曜日」に制定した。

アメリカの祝日制度や、
日本のハッピーマンデー制度と同じ。

ヌーヴォーに関しては、
国際的にヒット商品となってからは、
それぞれの国家の現地時間で、
第3木曜日未明の午前0時に解禁される。

とくに「日出づる国」日本は、
先進国の中で最も早く解禁される。
時差の有利性だ。

そして以前は、日本の税関でも、
毎年11月第3木曜日0時までは、
通関させなかった。

このあたり日本のお役所らしい。
しかし現在は税関の「特別措置」として、
事前に通税して店舗に卸される。

今年、梱包箱に書かれているのは、
「2017年11月16日午前0時以前の
販売および消費厳禁」の文字。

しかしフランスAOC法規制であるから、
日本国内で法的に罰せられることはない。
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このボジョレー・ヌーヴォーは、
ただの新酒というだけではない。

醸造方法が異なる。
「マセラシオン・カルボニック」という。
「炭酸ガス浸潤法」。

一般的には、収穫したぶどうを、
まず破砕してから発酵させる。

一方、マセラシオン・カルボニック法は、
縦型の大きなステンレスタンクに、
破砕しないぶどうを、
上からどんどん混入させる。
いたって単純。

結果として、タンクの下の方のぶどうが、
上からの重さでつぶれ、
果汁が流れ出て自然に発酵が始まる。

発酵が始まると、炭酸ガスが生成される。
そして次第にタンク全体に、
炭酸ガスが充満する。

つぶれていないぶどうの細胞内部では、
酵素の働きによってリンゴ酸が分解され、
アルコールが生成される。
同時にアミノ酸、コハク酸などもできる。

ぶどうの皮からも成分が浸出する。

この方法で造ったワインは、
タンニンが少ないわりには色が濃い。
渋みや苦味が少なくなる。

リンゴ酸が分解されて、
味わいはまろやかになる。

発生した炭酸ガスによって、
酸化は防止される。

その結果、全体的に、
ライトでフレッシュな仕上がり。

もっとも「炭酸ガス浸潤法」といっても、
自然発生の炭酸ガスを利用する方法と、
外から炭酸ガスを注入する方法があって、
現在のボジョレー・ヌーヴォーは、
炭酸ガス注入法をつかっている。

赤ワインは常温で飲むとされる。
しかしボジョレー・ヌーヴォーは、
少し冷やしたほうがいい。

通常は冷やしすぎると、
タンニンの渋みが強くなる。

しかし、ボジョレー・ヌーヴォーは、
炭酸ガス浸潤法でタンニンを抑えているので、
その渋みが出ない。

冷蔵庫で1時間くらい冷やして、
料理とともに気軽に楽しむ。

昔々のボジョレー村の人々の気分。
それが感謝祭の直前の気分にぴったり。
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サンクスギビングデーの前の、
ボジョレー・ヌーヴォー。
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初めのころは新しいワインの、
出来栄えをチェックしたそうですが、
新しいものには、
それなりの良さがあります。
それを楽しめないなんて、
生きている意味がないですよ。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2017年11月18日(土曜日)

今東光「上等な暇つぶし」とEATALYの「eat better, live better」

朝日新聞一面の「折々のことば」

日本に帰ってきて、
新聞を生で読むのも、
歓びの一つ。

もちろん向こうでも、
毎日、ネットで読んでいるけれど、
やはり紙の感触は他に代えがたい。

第936回、鷲田清一編著。
日は気分がいいから、
教えてあげよう。
人生はな、
冥土までの暇つぶしや。
だから上等の暇つぶしを
せにゃあかんのだ。
〈今東光(こんとうこう)〉

「週刊プレイボーイ」元編集長・島地勝彦。
若い頃、今東光先生に訊いた。
作家で中尊寺貫主(かんす)。
「大僧正。人生って、
一言でいったら何なんですか?」

答えが「上等の暇つぶし」

戴(いただ)いたこの答えに、
以後すっかり「生きることが楽になった」

「貧しくとも凝りに凝って、
納得のゆくまで?」
(『プレイボーイの人生相談』のまえがき)

「学校」を意味する英語はschool。
フランス語でécole。
ドイツ語で、Schule、
イタリア語ではscuola。
そしてこれらの言葉のもととなったのが、
古代イタリア語のラテン語で、
ラテン語では「scholae」。

さらにその語源は、
ギリシア語の「schore」。

そしてこのschoreの意味は「余暇」、
つまり「ひま」。

ギリシア人は、
哲学するためには、
「時間がいる」と考えた。

だからギリシア語「schore」の暇が、
schoolの学校となった。

「馬上・枕上・厠上」を三上(さんじょう)という。
「ばじょう・ちんじょう・しじょう」と読む。
欧陽脩(おうようしゅう)は、
中国北宋の文人政治家。
その著書
「帰田録(きでんろく)」の序文にある。

「余、平生作る所の文章、
多くは三上に在り」

文章を考えるのに、
最も都合がよい三つの場面が、
馬の上に乗っているとき、
枕の上で寝ているとき、
便所に入っているとき。

これも部分的に「暇」に通じるだろう。

博学の今東光先生はたぶん、
これらのことを、
よく知っていたのだと思うが、
人生は「冥土までの暇つぶし」だといった。

つまりは死ぬまで学ぶこと。
「暇つぶし」のようにして考えること。

しかし、「上等」の「暇つぶし」を、
しなければいかん。

「上等の」が難しい。

今回のアメリカの旅の中で、
とくにEATALYは、
そんな意味を持つ店だった。
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創業者オスカー・ファリネッティは言う。
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「市場であり、食堂であり、
学校であるような場所」
だから食べる(EAT)、買う(SHOP)、
そして学ぶ(LEARN)。
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EATALYの店内外に、
言葉が掲げられている。
「eat better, live better」
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よりよく食べることは、
よりよく生きることだ。

だからよりよく食べることは、
上等な暇つぶしに違いない。

万代知識商人大学も、
企業経営の生産性の観点からすると、
「暇つぶし」に見えるかもしれない。

立教大学大学院だって、
商人舎ミドルマネジメント研修会だって、
「暇つぶし」のように映るかもしれない。

しかし、たとえそれが、
「暇つぶし」と言われようとも、
今東光の言う、極めて「上等」な、
「暇つぶし」になっていると思う。

(わか)くして学べば
壮にして為すあり。
壮にして学べば
老いて衰えず。
老いて学べば
死して朽ちず。
(佐藤一斎「言志四録・三学戒」)

ピーター・ドラッカー先生は言う。
「成果をあげるには、
自由に使える時間を
大きくまとめる必要がある」

「時間の使い方を知っている者は、
考えることによって成果を上げる。
行動する前に考える。
繰り返し起こる問題の処理について、
体系的かつ徹底的に
考えることに時間を使う」

これも今東光の「上等な暇つぶし」である。

〈結城義晴〉

2017年11月17日(金曜日)

サンフランから帰国して、この40年の米国小売業を振り返る。

帰国しました。
雨のサンフランシスコから。

サンフランシスコ国際空港。IMG_3507.JPG7

チェックインが終わってロビーで、
「やるぞー!!」
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朝から、ずっと雨。

ホテルから空港までのフリーウェイは、
その雨が大量に流れを作って、大渋滞。

そこで1時間近くの車内講義。
「ロイヤルカスタマー論」

ちょうどよかった。
最後に強調しておきたかった。

研修団はユナイテッド航空35便で、
関西国際空港へ。
私はひとり全日空7便で、
成田国際空港へ。

乗り込んでも雨。
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ベイエリア上空も、
厚い雲に覆われていた。DSCN7572.JPG7

その後、アラスカ周りの太平洋航路も、
真っ白な雲に覆われていた。DSCN7573.JPG7

11時間20分。

私は食事の時間以外、
ずっとパソコンに向かって仕事した。

この太平洋航路は、
昼間の時間帯を飛び続ける。
そして夕日が少し傾くと、
千葉県上空。
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水面に夕日が移って、
美しい日本。
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視界に霞ヶ浦が入ってきた。
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ちょっと先を行くJAL便。DSCN7590.JPG7

成田上空には少し空が見えた。DSCN7595.JPG7
今年最後の海外出張。

最後の最後に風邪をひいて、
みんなに迷惑をかけた。

風邪をうつしてしまったかもしれないと、
自戒しつつ、感謝。

改めて指折り数えてみると、
今年は13の海外視察研修を行った。

アメリカが11回。
ヨーロッパが1回、
アジアが1回。

初めてアメリカを訪れたのは、
1978年だった。

故渥美俊一先生にご招待いただいて、
ロサンゼルスとサンフランシスコを訪問。
9月の10日間だった。

その直後の11月に、
今度は高山邦輔先生と、
商業界の研修で全米を旅した。
こちらは2週間だった。

私は総責任者として、
大量の現金を持って行った。

ウェストコーストから、
マウンテン地区、セントラル地区、
そしてイーストコースト。

さらにウェストコーストに戻った。

このときに、カンザスシティで、
1980年代対策店舗以前の、
まだ安売り屋だったウォルマートを見た。

シカゴでは、
アルディのアメリカ第1号店を取材した。

オフプライスストアのマーシャルズは、
TJXの傘下に入る前の単独企業だった。

メイシーズもブルーミングデールも、
マーシャルフィールドも、
いずれも元気だった。

当時のチェーンストアランキングは、
1 Sears(シアーズ)
2 Safeway(セーフウェイ)
3 Kmart(ケーマート)
4 JCPenny(ペニー)
5 Kroger(クローガー)
6 Woolworth(ウールワース)
7 A&P(エー・アンド・ピー)
8 Lucky Stores(ラッキー)
9 Federated Department Store(フェデレーテッド)
10 American Stores(アメリカン)

1位のシアーズはその後、業績が悪化して、
当時3位のKマートと企業統合されて現在、
シアーズホールディングスとなった。
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Kマートはディスカウントストアとして、
先陣を切るニューモデルの企業だった。

2位のセーフウェイも業績が悪化して、
同じく倒産寸前で3分割されていた、
アルバートソンと統合。
いま、サーベラス傘下で、
社名はアルバートソン。

ウールワースはバラエティストア。
現在のダラーストアの原型だが、
オーストラリアやイギリスにも進出した。
現在のアメリカには会社はないし、
イギリスのウールワースも、
2008年に倒産した。

フェデレーテッドは現在のメイシーズで、
当時、合併で大きくなった百貨店連合。
やがてニューヨークのブルーミングデール、
シカゴのマーシャルフィールドなど、
ほとんどのデパートメントストアが糾合された。
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ラッキーは当時、
流行のコンビネーションストアで、
日本でも山本浩史先生が指導して、
同タイプの企業が全国にあった。

北雄ラッキー、チバヤク、
キミサワ、ユース、ハラトクなどなど。

その後アメリカのラッキーは、
アメリカンストアーズと統合し、
さらに躍進したアルバートソンに併合され、
現在、セーフウェイと合併。

こうしてみると、当時からずっと、
ベスト10に入り続けて、
企業組織の改革を図っているのは、
クローガーだけということになる。

そしてこれらをすべて打倒してきたのが、
ウォルマート・ストアーズであり、
新しい業態の企業群である。DSCN9305.JPG8

2017年の米国内ベスト10社。
1 Wal-Mart Stores
2 The Kroger Co. 
3 Costco 
4 The Home Depot
5 CVS Health
6 Walgreens Boots Alliance
7 Amazon.com
8 Target
9 Lowe’s Companies
10 Albertsons Companies

断トツのウォルマートに、
クローガーが正面から対抗し、
コストコとアマゾンが、
異次元の競争を仕掛ける。

ホームセンター、ドラッグストアは、
それぞれに両雄が対峙している。

そしてこれらすべてを、
アマゾンがじわりじわりと侵食している。

この40年の歴史を振り返りつつ、
これからの20年、30年を、
私は見続けていく。

その決意は変わらない。

何よりも重視するのは、
「虫の目」であり、
「魚の目」であり、
「鳥の目」である。

帰国してみると、
2つのニュースが、
商人舎流通SuperNewsに。

ウォルマートNews|
第3四半期決算発表/eコマース5割増

この8月~10月の総収入は、
1231億7900万ドルで、
前年同期比4.2%増と好調。
米国以内のオンライン売上高は50%プラスで、
アマゾンを急追。
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アマゾンnews|
ホリデーシーズンに向けホールフーズで値下げ実施

ホリデーシーズンに向けて、
オーガニック・抗生物質不使用の七面鳥。
オーガニックのチキンや生エビ、
ブロッコリー、カボチャ缶、さつまいも、
豆、卵、牛乳、ヨーグルトなど、
感謝祭とクリスマスのディナーに、
必須の食材が中心になる。

このホリデーシーズンの値下げは、
特別のシーズンのディスカウントだから、
良しとしよう。
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しかし、ホールフーズの安売りは、
ほんとうに慎重にしなければいけない。

ホールフーズのPositioningが、
棄損されてしまっては元も子もない。

規模と量の競争の時代から、
Positioningの時代に変わった。

もちろん規模も量も、
Positioningを形成する一要件である。

ウォルマートの48兆円の年商規模は、
模倣困難なPositioningなのである。
(このシリーズ、おわります。ご愛読感謝します)

〈結城義晴〉

2017年11月16日(木曜日)

サンフランシスコ3日目最終視察とサヨナラパーティー

National Retail Federation。
全米小売業協会、NRFと略す。

様々な調査をして、
業界に貢献している。

ホリデーシーズンは、
11月24日から始まって、
12月25日のクリスマスで終わる。

この期間の今年の小売業販売高を、
NRFが予測した。
日経新聞が報じている。

前年比で3.5~4.0%増。
これは過去5年平均の3.5%を上回る。

2017年7~9月期。
米国内実質国内総生産は、
前期比年率換算で3.0%増。
個人消費はその約7割を占めるが、
この期間に2.4%増。

いま、米国人の購買意欲は旺盛だ。

しかし百貨店メイシーズは、
既存店売上高が8~10月期に、
前年同期比4%近くに落ち込んだ。

それに比較して、
アマゾンの7~9月期の売上高は、
34%増と絶好調だった。

NRFの調査では、
今年の年末商戦で、
オンラインで買物すると回答した消費者は59%、
百貨店で買物すると回答した消費者は57%。

非日常の購買のリアルの主役は、
やはりいまだ百貨店である。

だからホリデーシーズンの主役は、
これまで百貨店であった。

それをeコマースが超えた。

オンラインが販売チャネル第1位の回答は、
調査開始以来初めてだ。

そのうえ、年末の天気予報。
11月後半から12月は、
東海岸を中心に昨年より寒くなる。

今回の旅でも、
ニューヨークは例年より低くて、
11月上旬で零下3度になった。

そうすると、店舗への客足は遠のき、
オンラインの販売が伸びる。

天気予報はあくまで、
当たるも八卦だろうが。

万代知識商人大学第二期の
サンフランシスコ研修。

3日目はバスを走らせ
サンフランシスコの北東のバカビルへ。

ナゲットマーケット。
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ファンタスティックな店内。DSCN9811-1

床が光り輝いて、
独特の店内空間をつくる。DSCN7427-1

青果の陳列がすばらしい。DSCN9817-1

ビールとワインの売場。DSCN7442-1

瓶飲料のセールエンド。
瓶をクリスマスツリーのように並べた。
見事なプレゼンテーション。
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バルク売場も美しい。DSCN7460-1

青果部門の裏側には、
クリスマスプロモーションのコーナー。DSCN9809-1
エンドやステージづくりの技術水準は、
驚くほど高い。

冷凍食品の通路で、
ステージをつくるスタッフ。
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店舗奥のプロモーションスペースでも、
大がかりな仕掛けづくり。
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ナゲットマーケットの店頭で、
記念写真。
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さらにナゲットの近隣にある、
ウィンコフーズ。
倉庫型スーパーマーケット。
スーパーウェアハウスストアと呼ぶ。DSCN9867-1

入口はコンテナラックに積まれた、
お買い得商品の壁。
つまり超特売エンドの連続売場。
「The Wall of Value」。
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Extra SavingのPOPには、
競合店との価格比較。
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何か変だと思ったら、
KRFT DELUXEの文字から、
KRAFTのAがない。
間違い。DSCN9869-1

青果部門の鮮度と価格は、
ウォルマートを凌ぐ。DSCN9872-1

青果から広大なバルク売場へ。DSCN7479-1

奥主通路には精肉と乳製品の平ケース。DSCN7483-1

冷凍食品売場は中央の平ケースと、
両サイドのリーチインケース。
売場の向こうの端まで見通せる。DSCN7488-1

インストアベーカリーの工場と、
その前の広々とした売場。DSCN7490-1

ロールパンは1個38セント、
1ダース3ドル48セント。
ダース売りは1個29セントになる。
これはコストコ対策だ。DSCN7491-1

ウィンコのパンは凄い。
つくづくと思う。
ハンバーガーバンズと、
ホットドックバンズ。DSCN9893-1

ナゲットとウィンコ。
明確なポジショニングを持つ会社。
ナゲットは19店、ウィンコは110店。
ウォルマートやクローガー、
ホールフーズと比べても、
店舗数では小さな会社だ。

それでも光り輝くものをもつ。

店舗視察を終えて、
バスで戻る。

その間も、ずっと講義。

そして1時間半後、
ゴールデンゲートブリッジが見えてきた。DSCN7508-1

橋を渡る。
DSCN7509-1

自殺の名所。
DSCN7510-1

今日はくっきりと見える。DSCN9900.JPG7

そして記念写真。
DSCN7512-1

全員集合。
元気一杯。DSCN7514-1

その後、フィッシャーマンズワーフへ。

さらにユニオンスクエアへ。

サンフランシスコは坂の街。
7度以上の角度の坂では、
車は直角に止める。DSCN7516.JPG7

そしてイルミネーションの、
ユニオンスクエア。DSCN7559.JPG7

公園の中に、
小さなアイススケートリンク。DSCN7550-1

その公園の前には、
ホリデーシーズンに臨むメイシーズ。
美しい。
DSCN7553-1

ウォルグリーンの旗艦店。DSCN7563.JPG7

隣のユニクロも、
サンフランシスコの旗艦店。DSCN7564.JPG7

私はいつも子ども服を見る。
それが一番わかりやすい。DSCN7517.JPG7

ほんとうにかわいい。DSCN7518.JPG7

ユニクロの向かいのH&M。DSCN7562.JPG7

こちらも好調。
DSCN7561.JPG7

メガネのJINS。
現在の社名は(株)ジンズ。
2015年4月に、サンフランシスコに、
1号店を出店。
DSCN7519.JPG7

すっきりとした店舗。DSCN7522.JPG7

店の奥にメガネ調整機械。DSCN7521.JPG7

街の中は、ホリデーセールだらけ。DSCN7523.JPG7

玩具店ではブラックフライデーセール。DSCN7524.JPG7

夜7時の集合で、
ジョンズグリルへ。DSCN7567-1
さよならパーティー。

まず、副学長のあいさつ。
「人生のPositioning戦略」を話した。IMG_4053-1

乾杯の音頭は、
入江正徳さん、
惣菜部部長。
IMG_4060-1

そして乾杯。
IMG_4064-1

メインディッシュは、
ニューヨークカットステーキ。IMG_4066-1

そして団員の誕生祝い。
西田淳さん、
住吉沢之町店店長。
IMG_3455.JPG7

クリスマスケーキのプレゼント。IMG_4073-1

ろうそくの火を吹き消す。IMG_3460.JPG7

そして写真。
IMG_3468.JPG7

西田さんもすごくうれしそうだ。IMG_4212-1

さらにサンタクロースの登場。IMG_4079-1

「サンタさんのプレゼント」。IMG_4081-1

そして記念写真。
IMG_4084-1

仕掛けメンバーもうれしそう。
サンタクロースは松岡俊行さん。
第3運営部エリアマネジャー。
IMG_4089-1

最後の最後は全員で大阪締め。
音頭は 加藤健さん、
執行役員第4運営部エリアマネジャー。IMG_3503.JPG7
万代知識商人大学、
サンフランシスコ修了旅行。

ここまでは順調。
無事に終わりそうだ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

 

2017年11月15日(水曜日)

「風邪は友達♬」と渾身講義後のサンフラン2日目の怒涛の研修

アメリカにやってきて10日。
ニューヨークの5日目に、
サンフランシスコへ移動した。

今回は2都市に滞在して、
ホテルも2カ所。

ワトソン・ホテルと、
ホリデーインゴールデンゲートウェイ。

10月は21日間の滞在ながら、
ダラス⇒ニューヨーク⇒ダラス
⇒サンフランシスコ⇒シカゴ
⇒ニューヨーク。

6つのホテルを移り住んだ。

今回はずいぶん楽なはずだが、
風邪を引いた。

だれも相手に
してくれなくなったら

僕のところに
くればいいさ
いつだって
君の相手を
してあげるよ

風邪は友達
風邪は友達♪

〈山崎眞幹作詞・作曲〉

いつの間にか、口ずさんでいる。

喉が痛くなる。
寒気がする。
熱が出る。
咳が出る。
鼻水が出る。
くしゃみが出る。

必ずこの順番で風邪は進行して、
そうして治る。

私の対処法は、
喉が痛くなって、
寒気がした段階で、
水を大量に飲んで、
薬を飲んで、
毛布や布団にくるまって、
ひたすら寝ること。

今回は旅行中で、
それができなかった。

喉痛と悪寒の中で、
薬、水を飲んで、
それから原稿とブログを書いた。
書き終わって、
毛布にくるまってしばらく寝た。

そして朝。
熱はだいぶ下がったが、
咳が出ていた。

その咳を凌ぎつつ、
朝から講義。

それでも朝食は、
しっかり食べることができる。

元気は食欲から。

その後、風邪は進行して、
喉痛、悪寒、発熱、咳嗽、
ここで進行は止まって、
咳が止まらない。

しかも一日中、
バスの中で講義。

咳をしつつ、講義。

聞き苦しくて、
本当に申し訳ない。

それでも講義の内容は、
変わらない。
レベルは落ちない。

それが私の矜持。

さて万代知識商人大学の、
サンフランシスコ修了研修。

2日目の朝の講義。
ホリデーインホテルの会議室。
DSCN9658-1

昨日、到着して、
疲れた体を休めたメンバー。
ゆっくり眠れたのか、
朝から気合十分。
DSCN9666-1

ウォルマートの本質、
ホールフーズの強みと弱み、
トレーダー・ジョーのPositioning。
それらと万代の親和性を分析する。
DSCN9668-1

万代カレッジ二期生は、
商品部バイヤーや店長、
部門チーフが多い。

最後には商品のコモディティ化現象を、
とくに丁寧に解説。
DSCN9676.-1JPG

風邪の進行過程ではあったが、
講義は渾身の2時間。

その後、班ごとに分かれて
研修課題の議論。
DSCN9688-1

5人一組で6班。
DSCN9681-1

初日に視察した店舗の観察から、
課題テーマの是非も検討する。
DSCN9682-1

講義内容を振り返りつつ、
議論は深まる。
DSCN9684-1

加藤健組長が
班を回ってアドバイス。
DSCN9686-1

松岡俊行組長も、
議論に参加する。
DSCN9689-1

班ごとの議論を切り上げて、
2日目の視察は盛りだくさん。

ベイブリッジを渡って、
サンフランシスコシティから
オークランドシティへ。
DSCN7285-2

アルカトラズ島も美しい。
DSCN7275.JPG7

ゴールデンゲートブリッジは、
なおさら美しい。
DSCN7278.JPG7

今日もいい天気。
IMG_3416-1

バークレーボウル。
DSCN9697-1

たった2店舗ながら、
圧倒的な青果の強さで、
大繁盛している。
IMG_3450-1

入口を入ると左手に、
広いオーガニック青果売場。
IMG_3432-1

腰高の平台で、
多品種の青果物を並べる。IMG_3423-1

リンゴのこの量。IMG_3434-1

トマトもご覧の通り。IMG_3435-1

トマトの赤とズッキーニ、アボカドの緑。
交互に並べてカラーコントロール。
IMG_3438-1

全米一の青果物が揃う。
パイナップルは合計15SKU。
選別値入れによって、
多SKU化を図る。
池田壽太郎先生ゆずりの理論。
IMG_3441-1

壁面は多段什器。IMG_3436-1

葉物野菜も珍しい品種が並ぶ。
農産バイヤーさえも、
見たこともない商品がある。
IMG_3419-1

オーガニック売場には、
青いマジックペンを持って、
作業するスタッフ。IMG_3444-1JPG

柿の葉に青ペンで印をつける。
IMG_3442-1

バークレーボウルでは、
レジスタッフが、
バーコードのないアイテムの価格を、
すべて覚えている。

そのチェッカーが見分けるために、
オーガニック商品にだけ、
青いペンで印を付けている。

サツマイモにも、
小さな青い印。IMG_3447-1

陳列作業スタッフは、
1品1品商品をチェックしながら、
青い印をつけているのだ。

バークレーボウルのそばの、
ギルマンのホールフーズ。
DSCN7292-1

アメリカでは、
薩摩ミカンが大人気。
それが売場の前面に出ている。DSCN7294-1

旬のぶどうも入口に陳列。DSCN7296-1

店自体、標準店より小さい。
青果売場もコンパクト。
DSCN7297-

バークレーボウルの影響が、
間違いなくある。
DSCN9712-1

チーズの対面売場。
スペシャルティ部門になって、
チーズ・ワイン・チョコレートが、
一体化した。
DSCN7300-1

地ビールを揃えたブリュワー。DSCN7303-1

バルク売場は、
縦の模様が美しい。DSCN7306-1

ブルーのパネルサインが目立つ、
鮮魚の対面売場。
その向こうは茶色のタイルの精肉売場。DSCN7305-1

レジはステンドグラス風の壁で仕切った、
青果売場の裏側。
つまりワンウェイの主動線のどん詰まり。DSCN7319-1

店の左翼はアレグロコーヒーショップ。
イートインスペースも、
もちろん併設されている。
DSCN9716-1

全面ガラスから光が降り注ぐ、
気持ちのいい空間だ。DSCN7293-1

われわれの昼食は、
インナウトバーガー。DSCN7320-1

35人がそれぞれ注文しても、
慌てることなく、
淡々と調理作業を進める。DSCN7321-1

私がオーダーしたのは、
プロテインバーガー。
バンズの代わりに
レタスで包んだ裏メニュー。DSCN7324-1
これがヘルシーでうまい。
グルテンフリー&炭水化物ダイエット食。

それからアラメダショッピングセンター。
セーフウェイとトレーダー・ジョーが、
並び立ってすみ分ける。DSCN7338-1

セーフウェイのニューライフスタイルストア。
ヨーロピアンスタイルのシックな店内は、
腰高什器とスポット照明で
青果物を浮かび上がらせる仕掛け。
DSCN7330-1

産地直送の葉物コーナー。DSCN9719-1

対面売場のベーカリーと惣菜。DSCN7334-1

アラメダ店はセーフウェイ全店中でも、
10指に入るだろう。

よく管理されたいい店だ。

隣のトレーダー・ジョー。DSCN9732-1

エコバッグ3袋入りの、
ミステリーパック。
どんなデザインかは、
開けてみなければわからない。
だからミステリー。
DSCN7345-1
店はいつものように大盛況。

申し訳ないけれど、
トレーダー・ジョーの前の駐車場で、
集合写真。

次々に車が入ってくる。
急げ!
DSCN7358-1

ポーズの指示。
DSCN7359-1

両手で万代のMサイン。DSCN7365-1
皆、形はばらばらだが…。

ベイブリッジを渡って、
市内へ戻る。
DSCN7366-1

そしてターゲット。DSCN9757-1

ウォルマートのライバルの、
ディスカウントストア。
食品売場はわずかの品揃え。
しかしターゲットはこのほうがいい。DSCN9759-1

それでもカットフルーツや、
葉物野菜まで必需商品を揃えて、
利便性を訴求している。DSCN7377-1

ワンダーショップと名付けられた、
クリスマスギフトの販促コーナー。DSCN737-12

買い物かごに似せた販促什器。
売場のいたるところに置いて、
おすすめ商品をプレゼンする。DSCN7376-1

スプラウツファーマーズマーケット。DSCN7384.-1JPG

入口のささやかなクリスマスプレゼン。DSCN7390-1

店舗中央奥が青果売場。
独特のレイアウト。
DSCN7386-1

青果を核部門にして、
両サイドにミートや惣菜などを配した、
いわば大型の八百屋。DSCN7387-1

今日のオーガニックアイテム数を表示。
205アイテム。
かつてはホールフーズがやっていたが、
今はそのお株をスプラウツに奪われた。DSCN7385-1

入口レジと奥の青果部門をつなぐ、
バルクフード。
DSCN7389-1
ホールフーズの不振の半面、
スプラウツは絶好調だ。

隣のベッドバス&ビヨンド。
ホームファッションの店。
スプラウツとの相性はいい。
DSCN7403-1

すっかり日が暮れた。

2日目最後の視察店は、
コストコ。
DSCN9795-1

導入部のクリスマスギフトのコーナー。
チョコレートやクッキー、人形などの、
ギフト商材を豊富に揃える。DSCN7404-1

店舗中央は、
ポップアップセールの売場だ。
売り切れ御免の超お買い得商品を、
山積みして販売する。DSCN7419.-1JPG

常温管理の青果売場。DSCN9787-1

温度管理が必要な商品は、
仕切られた冷蔵ルームで販売する。DSCN7416-1

レジに来てみると、
万代メンバーとレジスタッフが、
お札を出してやりとりしている。DSCN7421-1

土産物のチョコレートの代金を、
現金で支払っている。
カード社会のアメリカでは珍しいらしく、
レジ待ちのお客たちも笑っている。
DSCN7422.-1JPG

出てきた6人は、
ちょっと、どや顔。DSCN7426-1
アメリカ人から見れば
アジアのインバウンドの爆買いだ。

かくて万代大学米国研修2日目は終了。

研修生と一緒にいると、
風邪も吹っ飛んだ。

だから風邪は友達にはできない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2017年11月14日(火曜日)

万代大学二期生サンフラン研修初日の「難しいことに挑戦する」

サンフランシスコの朝。
薄雲だけのいい天気。
DSCN0027-1

ホテルの部屋の窓から、
ちょっとだけサンフランシスコベイが、
少し霞んで見える。
DSCN0028-1

今朝は、タクシーを飛ばして、
サンフランシスコ国際空港へ。

今日から4日間、
万代知識商人大学二期生の修了研修。

全員無事に到着。

すぐに専用リムジンで、
ウォルマート・スーパーセンターへ。DSCN9589-1

マーケットの入口を入ると、
クリスマスのプロモーション。
DSCN9594-1

クリスマスまでのカウントダウン。
あと42日。
DSCN0039-1
ウォルマートは毎年、
これを、全店で行う。

これも季節の風物詩となる。

店舗反対側の特設売場。DSCN9606-1

どこよりも盛大に、
クリスマス・プレゼンテーション。
ウォルマートの早仕掛け。DSCN9607-1

もちろん売場の各所でも、
ロック・ディス・クリスマス。
DSCN0073-2

そして、この店は入口のところに、
スキャン&ゴーがお目見え。
Scan & Go。
DSCN0032-2

充電済みのハンディターミナル。
「Ready」となっているのを使う。DSCN0033-11

これで買いたい商品のバーコードを、
スキャンする。DSCN0030-1

すると、ターミナル端末に、
商品の個数と値段がカウントとされる。
買いたい商品をカートに入れるたびに、
これを繰り返す。DSCN0031-1

そしてチェックスタンドへ。
スキャン&ゴーのセルフレジレーン。DSCN0052-1

素早く簡単な会計をアピール。DSCN0051-1

これが専用のチェックアウトレジ。DSCN0045-1

このレジは、カード決済のみ。
ハンディターミナルで、
QRコードを読み取ると、
ターミナル上のデータが、
レジ側で読み取られる。DSCN0046-1

そしてカード決済。DSCN0048-1

わずか10数秒。
早くて簡単。DSCN0049-1
ホリデーシーズンに向けて、
大々的に宣伝し、普及に努める。

さらにPickupのコーナー。DSCN0054-1

オンライン注文商品をここで受けとる。DSCN0056-1

カウンターの奥には、
ピッキングされた注文商品が並ぶ棚。DSCN0057-1
アマゾンと対抗するために、
ネットとリアルのシームレス化を図り、
さらにチェックアウトの利便性を高める。

ウォルマートの、
このホリデーシーズンに対する、
意気込みが伝わって来る。

次はアマゾン傘下に入った、
ホールフーズ。DSCN9614-1

店舗入口はテーブルフラワー。
いつも美しい花でお客を迎える。DSCN9615-1

私も店内で二期生に解説。DSCN9619-1

サンタクララ店の売場管理はすばらしい。DSCN0124-1

しかし昨年のレイオフの影響もあって、
チーズの対面コーナーに人影が見えない。DSCN9631-1

アマゾンのサイト上で、
ホールフーズ商品を、
買うことができるようになって、
お客も減っている。DSCN0091-1

価格志向を強めたホールフーズ。DSCN0092-1

「ホールフーズ+アマゾン」のPOPが、
売場の主要品目に着けられている。DSCN0094-1

しかし昼食時でもあって、
イートインスペースに、
顧客が集っている。DSCN0113-1

万代大学二期生も、
元気にオーガニックを試食。DSCN0111-11
ホールフーズの現状打開策は、
現場の人員の回復である。

価格政策を採ることではない。
私はそう考えている。

そんなホールフーズを後に、
シリコンバレーの真ん中にある、
アップルの新社屋へ。
「Apple Park」
クパチーノ市に来週、
お披露目される。

もちろん周囲の道路から、
ちょっと見るだけ。

その対面に設けられたビジターセンター。
アップルの社員たちが集まって、
アップルパークを眺めている。DSCN9641-1

林の間から垣間見える新社屋は、
故スティーブ・ジョブズの、
最後の作品と言われる。

総工費50億ドル、26万㎡。

湾曲した世界最大のガラスを使って、
円形につくられた建物。
別名「宇宙船」。DSCN9644-1
「100兆円のリンゴ」アップルは、
iPhoneX(テン)を発売して、
前年比12%増で伸び続ける。

近隣からはひんしゅくも買う新社屋。
しかし、ジョブズの夢は、
必ず実現されねばならない。

企業組織はビジョンによって、
成り立っているからだ。

このあとはバスを走らせて、
シリコンバレーにある、
スタンフォード大学のキャンパスへ。

万代知識商人大学の二期生に、
東のハーバード大学と並ぶ、
西のスタンフォード大学の空気を、
吸わせたかった。

そして今日最後の視察は
トレーダー・ジョー。DSCN0157-1

ネイバーフッドショッピングセンターの核店舗としての出店。DSCN9645-1

今年は創業50周年。DSCN9646-1

バナナは補充しても補充しても、
どんどん売れていく。DSCN0146-1

クリスマス向けのチョコレート。
これは珍しくネスレの商品だ。 DSCN0150-1
時にはナショナルブランドも売る。
トレーダー・ジョーは、
そんなに頭の固い会社ではない。

売れるものは、売る。
それがトレーダーだ。

エンドでは新アイテムを、
大量ボリューム陳列でしっかり訴求する。
フィアレスフライヤー掲載のアイテムだ。
DSCN0152-1

レジはこんな行列状態。
老若男女がトレーダー・ジョーのファン。DSCN0158-1

大阪から11時間のフライトで、
午前11時に到着し、その後、
夕方までの視察。

二期生もすっかり疲れた様子。DSCN9654-1
サンフランシスコ市街地に入るまで、
夕方の大渋滞に巻き込まれ、
2時間近くもかかった。

車中は熟睡タイム。

そしてピア39へ。
フィッシャーマンズワーフ。
歓迎の夕食はダンジネスクラブ。IMG_4032-1

初めに学長のあいさつ。IMG_4036-1

春から学んできたマネジメント理論を、
この実質3日間で反芻しながら、
視察研修してほしい。IMG_4034-1

そしてビールで乾杯。

加藤健さんと松岡俊行さん。
二人は万代のエリアマネジャーにして、
知識商人大学二期生を統率。IMG_4043-1

今回の修了ツアーでは、
6班に分かれて、
それぞれの課題を研究する。

その6班を加藤さんと松岡さんが、
それぞれ3班ずつ統率する。

そして帰国後の12月、
万代幹部の皆さんの前で、
課題報告と取り組みについて発表し合う。

まさに加藤組と松岡組の対決。
この3日間はだから、
1分たりとも無駄にはできない。

日経ビジネス電子版「今日の名言」
もっともっと
難しい市場で

勝負しなければならない
〈清水 正セントラル硝子社長執行役員〉

「当社は2014年に、
米国の自動車用ガラスメーカーを買収し、
北米での事業を拡大しました。
しかしその直後に“事件”が起きた。
中国の自動車用ガラスメーカーの
福耀玻璃工業集団(フーヤオ)が、
それを大きく上回る生産能力を持つ工場を
米国で立ち上げたんです」

米国市場の厳しさ。
そして中国資本の露骨さ。

難しいから面白い。

その難しさに挑戦しなければ、
イノベーションは生まれない。

ウォルマートのスキャン&ゴーも、
ホールフーズ、トレーダー・ジョーも、
アップルもセントラル硝子も。

そして万代も、
すべての日本の流通小売業も。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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