結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年04月11日(火曜日)

特集「商品ロス管理」と万代知識商人大学の「暗黙知と形式知」

月刊商人舎4月号。
実は昨日発刊!!

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【特集】
商品ロス管理×Sustainability
ロス退治・機会損失の戦略と社会ロスのオセロ現象

[Cover Message]
「商品ロス退治」――倉本長治の時代から、渥美俊一の時代、そして現在を通して、この問題は小売流通業の変わらぬ大命題である。なぜならば、その商品ロスが削減されれば、その分が直接、オセロのように営業利益に転換されるからだ。つまり「利益管理」の面で、「商品ロス」はいつの時代にも現場の大テーマなのである。ただし、廃棄や値下げ・見切り、万引きなどのロス管理は第1フェーズであって、第2フェーズは「機会ロス」の最小化である。そしてこの第1と第2を組織的にエンジニアリングするマネジメントこそ、すべての企業に求められる必須の戦略となる。しかしそのうえで第3フェーズが生まれてくる。それは「社会的ロス」である。つまり「マーケティング3.0」と同次元のサスティナビリティであり、トレーサビリティである。アメリカにおける「フードバンク」の大きな存在であり、日本の「セカンドハーベスト・ジャパン」の活動である。そしてこの第3フェーズに真剣に取り組むところから、第1フェーズと第2フェーズに、またオセロのようにご利益(りやく)がもたらされるのである。

[Message of April]
もったいない、ありがたい。

「商品廃棄ロス」――
オセロ現象とパラドックス

結城義晴

鈴木哲男の決定版
最新ロス・エンジニアリング論
第1部 考え方編
―なぜ、今さら商品ロス管理なのか
第2部 事実・分析編
―「作」の課題・「演」の課題・「調」の課題
第3部 提案・行動編
―商品ロスを減らすための行動

[Tide of Time in USA]
サスティナブル社会の小売業経営
ウォルマートとホールフーズに学ぶ   
第1部 善きサマリア人の「フードバンク」
第2部 米国小売業のサスティナブル戦略

[Tide of Time in Japan]
食の安全追究と
環境負荷・商品廃棄低減の最前線 

日本の「食品ロス」問題解決に向けて
日本スーパーマーケット協会に聞く
[合同会社西友/㈱フレスタ]

[Special Report]
セカンドハーベスト・ジャパンの15年
フードバンク誕生から
社会インフラ構築までの
プロセスを追う
・・・・・・・・・・・

ご愛読ください。
ありがとうございます。

さて一昨日から大阪。
そして昨日は、
万代知識商人大学第2期。
第2回講座。

まず、先月のレポート執筆の中から、
小山恵史さんが発表。DSCN1838.JPG-7
とつとつと話してくれた。

そのあとで、今日の講義。
Logical Thinkingがテーマ。
私はその前提の思考法について、
演繹法と帰納法、そして弁証法の講義。DSCN1847.JPG-7

みんな真剣に聞いてくれた。DSCN1850.JPG-7

そして本編の講義は、
万代の社員が講師となる。DSCN1852.JPG-7

人事部マネジャー津田睦さん。DSCN1855.JPG-7
スライドを使って、
2時間の講義。
実によかった。

企業内大学は、
社内の講師が教授するのがいい。

ロジカル・シンキングの考え方と、
実践法を座学したら、
午後から、実践編。DSCN1857.JPG-7

32人が6つのチームに分かれて、
課題をディスカッションする。DSCN1858.JPG-7

事務局から二つの課題を与えた。DSCN1861.JPG-7

それを問題解決するために、
事実やアイデアをカードに書き出す。
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それを分類整理して、
ロジックツリーをつくっていく。DSCN1866.JPG-7

事務局が指導に入ることもある。DSCN1862.JPG-7

1時間以上を与えて、
最後は模造紙に、
ロジックツリーをまとめる。DSCN1871.JPG-7

そして第1班が発表。DSCN1878.JPG-7

しかし、そう簡単に、
ロジックツリーは完成しない。

そこで結城義晴学長の登場。
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Logical  Thinkingの、
間違いやすい落とし穴を指摘。
もう一度、最初からやり直し。DSCN1880.JPG-7
じっくり考えなおし、討論し直して、
最後の発表。
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必死のプレゼンテーション。DSCN1887.JPG-7

だんだん、形になってきた。DSCN1888.JPG-7

この2班のロジックツリーは、
ずいぶんと良かった。DSCN1889.JPG-7
しかし、それでも問題解決の思考法は、
極めて難しいスキルだ。

最後に1時間10分、
総括講義と来月の予習講義。
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第2期の今期は、
一方的な講義を少なくして、
実践を増やす。

それでも最後は、
モノの考え方を整理する。
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すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる。

一つの完成された理論や手法、
セオリーやメソッドは、
それを学ばねばならない。

そして学んだことを、
シミュレーションする。
そして実践する。

知識がなければ知恵は出ない。
その意味で知識と知恵は、
一体化されたものである。

知識が役立たないもので、
知恵が役立つものなどというのは、
もう、無知蒙昧。

「暗黙知」と「形式知」の考え方がある。
暗黙知は、もともと、
マイケル・ポランニーの提唱した概念。
ハンガリーの哲学者。
野中郁次郎先生が、
これと「形式知」を結び付けて、
ナレッジマネジメントの理論を確立した。

その暗黙知は、
「主観的で言語化ができない知識」、
経験や勘に基づく知識のこと。

一方の形式知は、
「言語化して説明が可能な知識」、
例えば文章・図表・数式などによって、
表現し、説明できる知識を指す。

野中先生はSECIモデルを作り出して、
暗黙知と形式知のスパイラルを生み出す、
ナレッジ・マネジメントの理論を構築した。

いずれにしても、
知識を貶め、知恵だけを強調するのは、
悪い意味での職人的な人間の姿勢だ。

ロジカル・シンキングの講義は、
それとはまったく、
次元の異なる内容となった。

もちろん、まだまだです。

最後に加藤徹理事長の講話。
(株)万代代表取締役会長。DSCN1899.JPG-7

加藤さんは「花見」の話をしてくれた。
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「花見ではみんな花を見る。
しかし花には、葉がある。
枝があり、幹があり、根がある。
そしてその根を支える土がある。
一番大事なのは土である。
今日習ったのは『土』の部分のことだ。
そのおおもとは『考える』こと。
自分で考えること。
そして考えたことを実行する。
自分で動ける人になる。
それが万代が求める人財である」

素晴らしい。

最後に加藤理事長、
阿部秀行社長、黒田智監査役と写真。DSCN1902.JPG-7
ありがとうございました。

来月の講義は、
1泊2日の合宿方式です。

さて最後に、
昨日と今日のDaily商人舎ニュース。
ずらりと本決算の分析が並ぶ。

ユニーファミマニュース|
統合後売上高8950億円・増収増益で「何とか乗り切った」
イズミニュース|
増収増益、経常利益率5%の優良成績
フジニュース|
営業収益3173億▲0.6%・経常利益83億4.8%増
Jフロントニュース|
売上高1兆1085億円4.7%減、営業利益も7.2%減
ユナイテッドニュース|
営業収益3.2%増の6848億円で増収増益
アークスニュース|
売上高5126億円+2.1%、営業利益+2.9%で最高益更新
エコスニュース|
2月決算は減収減益も純利益は1.4%増で健闘
ベルクニュース|
既存店売上高103.2%で増収増益・経常利益率4.9%
東武ストアニュース|
839億円0.9%増も店舗の多額減損処理で減益
DCMニュース|
HC首位企業はM&A効果で年商4433億円の増収増益
ケーヨーニュース|
2月期決算売上高1469億円と減収も利益改善進む
コーナンニュース|
HC4位企業は年商3048億円で経常利益13%増
スギニュース|
年商4308億円・経常利益率5.6%の7つの政策
ビックカメラニュース|
コジマ第2四半期は営業利益36.7%の大幅増益

それ以外は商品と出店、人事のニュース。

イオンニュース|
トップバリュ商品とNBを合計254品目値下げ
イオンニュース|
トップバリュに衣料新機能素材「マルチファイン」
ローソンニュース|
GINZA SIXにツーリストサービスセンター開設
マツキヨニュース|
タカシマヤタイムズスクエア内免税店にFC出店

ブックオフニュース|
堀内康隆取締役が赤字回復目指して社長昇格

よりどりで選択して読んでください。
これらも「形式知」のひとつです。

「暗黙知」ももちろん、
言わずもがなの重要なものです。

しかし――
すぐ役立つことは、

すぐ役立たなくなる。

これは恐ろしいほどの真理です。

〈結城義晴〉

2017年04月10日(月曜日)

「土手の花見の物語」と万代知識商人大学第2期

Everybody! Good Monday!
[2017vol15]

2017年第15週にして、
4月第3週です。

花見の季節。
東京がまず開花宣言して、
ちょっと異様な形勢だが、
一応、桜前線北上中。

見上げゐる間にも桜の咲きさうな  
〈朝日俳壇より 姫路市・上原康子〉

そうそう。

咲き満ちて息を詰めたる桜かな  
〈朝日俳壇より 枚方市・中嶋陽太〉

そして。
花篝(はなかがり)音もて花を散らしけり  
〈同 東京都・望月清彦〉

これは自由律俳句の秀作。
春のふくしま美しい村があった  
〈同 高松市・島田章平〉

(長谷川櫂の選評)
ソフトフォーカスの写真のよう。
とりかえしのつかぬことをしてしまった。

そう、私たちの国が、
取り返しのつかない事故を起こした。
あれは人災だ。
そのことを自覚せねばならない。

先週火曜日の一件。
今村雅弘復興相の言動。
全く、自覚がない。

福島第1原発事故によって、
自主避難者が出た。
その避難者への対応を、
国が責任を持って行うべきだと問う記者。

それに対して、
「出て行きなさい」と、
怒鳴る一幕。

「責任を持ってやっている。
君はなんて無礼なことを言うんだ。
撤回しなさい」
強い口調。

そのあと、国会で謝罪。
「感情的になってしまった。
今後、冷静・適切に対応したい」

今村復興相がもし企業のトップで、
今回のような発言をしたなら、
その会社はおそらく、
倒産の危機に瀕しているに違いない。

それだけ重い職責を背負っている。
何しろ復興大臣なのだから。

ちょっと古いけれど、
昨2016年9月1日、
毎日新聞の「余禄」

「土手の花見」の話を取り上げた。

川の土手はよく、
桜の名所になっている。
なぜか。

元の話は、ホームページから。
加古川グリーンシティ防災会。
「土手の花見の物語」
ちょっと短くしてお届けしよう。

むかし、むかし、あるところに
毎年、毎年、繰り返される水害に、
悩まされた地域がありました。

その地域では、水害対策のためにと、
川に土手を造って備えることにしました。

ところが一度冬を越え、
翌年の出水期である梅雨を迎えると、
しっかり造ったはずの土手が、
またまた決壊してしまい、
再び水害に見舞われてしまうのでした。

なぜ、しっかり造ったはずの土手が、
決壊するのか?
地域の役所では、
知恵のある人を集めて調べてみました。

もう一度、土手は、
しっかり造り直されました。
すると、その年の出水期には、
何の問題なく過ごすことができました。

ところが、翌年の出水期に、
また決壊してしまったのです。

それはなぜか?

しっかり固めたはずの土手に、
小さな素穴が開き、
その小穴を水が通り抜けて、
大きな穴となり、
土手を決壊させてしまう。

なぜ、しっかり造ったはずの土手に、
素穴が開いてしまうのか?

またもや、地域の役所では、
知恵のある人を集めて調べてみました。

土手の土の中にある水分が、
原因であるとわかりました。

土手を造った年には、
多くの水量にも耐えられる。
ところが多い水量に耐えている間に、
土手が保水をするのでした。
その保水した土手の土は、
その年の冬に凍てついて膨張します。

次の春がやって来ると、
ポカポカとした穏やかさの中で、
凍てついた氷は溶け出し、
土手の中の水分は、
外へ外へとしみ出すのでした。

あとに残ったのは、凍てついている間に
できてしまった小さな空間。
それが小さな素穴の原因だったのです。

それならば対策は簡単。
「翌春にもう一度固めればいいのだ」

ところが、出来上がった後の土手は、
大きな圧力を掛けないと、
土を締め固めることができない。

ならば、人をたくさん集めて、
踏み固めてもらおうと考えました。

そこで地域の人たちに、
こんな『おふれ』が出されました。

[記]
この町に住むもの全員は、
○月○日に土手に集まりなさい。
水害対策のために、
全員で土手を踏み固める。
〈役所より〉

さて、○月○日になりました。
待てど暮らせど、
町の人たちは集まりません。

「なぜ、集まらないのだろうか?」

「自分ひとりくらい、うちの家族くらいは
行かなくても大丈夫だろう」
町中の人が思っていました。

防災でいう「集団的手抜き事件」発生です。

そこで、知恵のある人がこう言いました。
「春先に花の咲く木を
土手の周辺に植えてください」
「サクラなんてぇのも良いですね」

知恵のある人はこう付け加えました。
「花が咲いたらみんなで
花見大会をしよう」

「唄って、飲んで、踊って、
みんなで楽しむのですよ」

みんなは口々に言いました。
「そんなことで人は集まるのかねぇ?」
「災害対策だと言っても、
みんな集まらないんだぞ」
「そんなバカげたことはけしからん!」

知恵のある人はこう言いました。
「とりあえず、やってみましょうよ」
「やってみてから、お叱りを受けますから」

翌年の春、
前年に植えた桜に、
小さな花が咲きました。

また役所から次のような『おふれ』が
張り出されました。

[記]
○月○日に土手で花見大会を行う。
下手や上手にかかわらず
歌って踊れるものには褒美、
お酒またはお菓子を振る舞うこととする
家族から何人出ても良し。
〈役所より〉

○月○日になりました。

その日は朝から、町中の人が、
土手に溢れかえるほど集まり、
花見大会の見物客も、
ゴザやむしろを広げて、
ワイワイガヤガヤ。
歌えや踊れの大騒ぎ、
一日中、町中の人たちが、
土手を踏みしめてくれました。

ところが驚いたことに
翌日も、その翌日も、
花が終わりになるまで、
多くの人たちが、
土手で花見を楽しんだのでした。

その結果、その年からは、
出水期の梅雨や台風時期になっても、
土手は決壊しませんでした。
そうして人々は、
安心して暮らせるようになりました。

役所は、提案をした人に言いました。
「褒美をとらせるぞ」

知恵ある人は言いました。
「褒美はいりません。
その代わりに毎年、
お花見大会をやってください」
「町の人の笑顔が私には
何よりの褒美になります」

「町の人の笑顔が、
私の大切な家族を、
守ってくれているのですから、
これより良い褒美はありません」

さて、昨日から大阪。
富士は雲に隠れていた。IMG_0911.JPG-7

大阪に着いて、いつもの久恵へ。IMG_2976.JPG-7

やっぱり桜鯛、美味かったなぁ。IMG_0931.JPG-7

(株)万代会長の加藤徹さん、
取締役の黒田久徳さん、芝純さん。IMG_2986.JPG-7

そして今日は朝一番で、
万代本社横の会議棟。

万代知識商人大学第2期。
その第2回講義。
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32人の精鋭が集まって、
Logical Thinkingの一日。DSCN1850.JPG-7
その模様は明日のブログへ続く。

春のふくしま美しい村があった
〈高松市・島田章平〉

そして「土手の花見の物語」
「町の人の笑顔が私には
何よりの褒美になります」

そんな知識商人でありたい。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年04月09日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その38】桜

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は季節を感じる。
桜、桜、花吹雪。
今こそ、桜です。

サクラは、
バラ科モモ亜科スモモ属、
その落葉樹の総称。

英語でCherry blossomが、
桜の花。
花のことはsakuraと、
そのまんまでも呼ばれる。
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桜の実の英語は、cherry。
日本ではサクランボまたは桜桃(おうとう)。
こちらはミザクラ(実桜)の果実で、
バラ科サクラ属サクラ亜属。

だから桜の花はスモモ属、
桜の実はサクラ属。

サクラも菜の花と同じで、
「自家不和合性」の植物。
そのため種の間に、
交雑(異種交配)が生じ、
多数の品種や変種が存在する。

サクラは日本でも、
固有種・交配種を含めて、
600種以上の品種がある。

突然変異も多い。

春に白色や淡紅色、
あるいは濃紅色の花を咲かせる。

だから「桜色」という言葉もある。
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ソメイヨシノ(染井吉野)は、
江戸末期に出現して、明治以降、
日本中に最も多く植えられた。

ソメイヨシノの学名は、
Cerasus × yedoensis (Matsum.)
A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’。

エドヒガンとオオシマザクラの雑種が、
交雑して生まれたものの中から、
特徴のある特定の一本を選び抜いて、
接ぎ木で増やしていったクローンである。

つまり特殊な花。
それが日本中で、
人々の目を楽しませている。

桜といえば吉野。
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吉野の桜だから、
ソメイヨシノと思うかもしれないが、
それは違う。
シロヤマザクラが主体。
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桜に関しては、
いろいろなエピソードがあって、
書ききれないほど。

だから、四の五の言わず、
楽しみましょう。
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今日は雨の桜。
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散り始めた。
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そして卯月の「いさぎよき人生」
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椀物に桜。
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エンドウ。
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刺身。
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桜があしらわれている。
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そして直径30センチの見事な器。
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桜鯛。
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桜づくしもサクラの楽しみ方。

サクラには縁があります。
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「ジジの気分」では、
なんどもなんども、
サクラを楽しんだ。

それが生きていたときの思い出。
「いさぎよき人生」、
いや「猫生」でした。

ありがとう。
サクラよ。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2017年04月08日(土曜日)

「折々のうた」大岡信逝去の春/フードストアあおきとロピア訪問

詩といふものは
どんなものでも
ありうる。

けれどもそれは、
結局のところ
何ものかへの

心潜めた
呼びかけでなければ、

詩である必要もない。
〈大岡信(おおおかまこと)〉

毎日新聞「余禄」が、
その死を悼んだ。

店も商品も、
「何ものかへ」の
「心潜めた呼びかけ」でなければ、
存在する必要がない。

そして朝日新聞「天声人語」

「朝は『天声人語』よりも
『折々』から読み始める」
コラムニストを悔しがらせた。

朝日新聞一面の『折々のうた』
1979年1月25日に始まって、
2007年3月31日に終わった。
大岡信さんのコラム。

詩、短歌、俳句、漢詩、川柳、歌謡から、
毎日1編を取り上げて、
それに解説を加える。

1931年、静岡県三島市生まれ。
東京大学文学部から読売新聞社へ。
それから明治大学で教鞭をとって、
1970年、その教授に就任。

柿本人麻呂、藤原定家、
そして松尾芭蕉などを――。
「すぐれた詩人は
実作者、評論家、編集者の
一人三役を兼ねる。
私も彼らを目標にしてきた」

親友で同い年の谷川俊太郎さんが、
大岡さんに贈った詩。
おおおかぁ
早すぎるとは
もう思わない

でもおれたち二人の
肉だんごもいつかは
おとなしく
ことばと活字に

化してしまうのかな

大岡信の肉だんごは、
見事にことばと活字に化した。

ご冥福を祈りたい。

さて私は熱海。
拡大名人会の二日目。

と、思ったら、雨。

明け方から、みんなで、
侃々諤々(かんかんがくがく)。

中止となった。
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左から千葉喜夫さん、宮本洋一さん、
浅香健一さん、私、土井弘さん、
鈴木國朗さん、新谷千里さん。

そのかわりに、
ゆっくり温泉につかってから、
出発して、店回り。

伊東市の、
フードストアあおき。
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(株)あおきの会長は青木巌さん、
社長は榎本太治さん。

現在、12店舗となった。
伊豆の紀伊国屋といわれた。
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朝10時の開店前から、
なじみのお客さんが、
入り口に並んだ。
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素晴らしいお店。

「紅の輝き」
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そして「たまたま」
キンカン。
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もちろん名物の餃子、
みたらし団子やいちご大福。

おいしくいただきました。

次に、寄ったのが、
道の駅伊東マリンタウン。IMG_0878.JPG-7

道の駅と海の駅が合体、
今や一大観光スポット。
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この道の駅は、見もの。IMG_0877.JPG-7

JAあいら伊豆のファーマーズマーケット。IMG_0874.JPG-7

レストラン街とショッピング街。IMG_0872.JPG-7

とりわけこの建物。IMG_0871.JPG-7

伊豆産の商品がずらり。IMG_0864.JPG-7

よりどり3個1068円。
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試食スープは絶品。
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試食アイテムは、
惜しまず食べさせる。
飲ませる。

伊東に行ったら、
寄ってみてください。
伊東マリンタウン(株)。

それから車を飛ばして、
小田原へ。

ロピア小田原高田店。
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同じ商品ならより安く、
同じ価格ならより良い商品を。IMG_0883.JPG-7
現在、33店を神奈川から、
東京、埼玉、千葉に出店。

このところ毎年、16%ずつ伸びて、
来年は大台を超える。

今日の「青果部の意地 超目玉」は、
ネーブルオレンジ99円。IMG_0882.JPG-7

大繁盛で一安心。
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買物と勉強。

ありがとう。

雨の中のゴルフよりも、
断然良い、春の一日だった。

最後に「折々のうた」から。

ねがはくは
花のもとにて
春死なむ
その如月の
望月のころ
〈西行法師〉

――『新古今集』雑下。
西行の作中特に有名な歌だが、
『新古今集』完成の中途で
切り出し(削除)措置を受け、
異本にのみ残された。
「如月の望月のころ」は
二月十五日(満月)をいう。
太陽暦では三月末に当たる。
西行の熱愛した
桜の花盛りの時期に当たるが、
また釈迦入滅の日でもある。
出家の身として、
とりわけその日に死にたい
という願いをこめた歌だが、
驚いたことに、彼は願った通り、
河内の弘川寺で、
建久元年二月十六日に没した――。

驚いたことに、
大岡信さんも、
花のもとにて、春、
亡くなった。

合掌。

〈結城義晴〉

2017年04月07日(金曜日)

「日本型サービス見直し」のイオン岡田元也とセブン鈴木敏文

マスターズ・トーナメントが始まった。
男子ゴルフの世界4大メジャー、
その今年度第1戦。

アメリカ合衆国ジョージア州。
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブが、
ずっと変わらない会場。

1934年に球聖ボビー・ジョーンズと、
実業家のクリフォード・ロバーツ、
二人の企画で始まった。

毎年の4月第2週目の日曜日が最終日。

世界のゴルファーの名手たちしか、
出場できない。
その名手を「マスター」と呼ぶ。

今期の優勝賞金は180万ドル。
1億8000万円。

日本期待の松山英樹。
アメリカツアーで今季2勝。
世界ランク4位。

しかし、第1日目は、
4オーバーで54位タイ。

私は日本の熱海で、
ゴルフ「拡大名人会」。

名人会は1989年に発足した。
もう28年も続くゴルフの会。

メンバーは、
浅香健一さん、土井弘さん、
鈴木國朗さんと結城義晴。

初めは小森勝さんがリーダーだった。
しかし小森さんが2014年に亡くなった。
そこで土井さんに加わってもらった。

今日はその名人会の拡大版。

マスターズに合わせたわけではないが、
今日、明日の二日間のラウンド。

朝から篠突く雨のなかを、
ひたすらボールに集中して、
厳しいゴルフプレー。

終了して、温泉に入って、
夕食会と表彰式。
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隣はケーマート社長の千葉喜夫さん。

私が優勝とニアピン賞二つ。
お陰様です。

準優勝は宮本洋一さん、
ブルーチップ(株)代表取締役社長。

熱海の海も祝福くしてくれた。
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松山英樹も頑張ってほしい。

さて、日経新聞「企業・消費」欄。
「日本型モデル見直し」

丁寧で行き届いたサービス、
それを至上のものとする。
「日本型の事業モデル」

サービス業、小売業、外食業などで、
見直しの機運が高まる。

まず、ヤマト運輸。
アマゾン・ジャパンの当日配送から撤退。
夜に配達しなければならない荷物が増え、
人手不足の中、従業員の負担が増加。
取引を見直す。

西友のネットスーパー。
再配達サービスを実質的に有料化。

利用者都合で指定時間の受け渡しが、
できなかった時には手数料を上乗せする。
税別400円。

人手確保が困難になってきてから、
営業時間短縮の例も相次ぐ。
ルミネ旗艦店・新宿店。

一方、セブン&アイ・フードシステムズ、
デニーズが店員の接客サービスを改める。
セルフサービスのドリンクバーを導入、
機械でドリンク約50種類を提供する。

それからホテルオークラ東京。
外貨の両替サービスを機械に切り替えた。
従来は対面で手掛けてきた。

よく言われることだが、
日本の非製造業の労働生産性は、
他の先進国よりも低い。

この一因が、
「消費者の好みに、
できるだけ応じているのに、
高い質を誇るサービスの対価が、
低く設定されていること」

しかし、人手が不足して、
賃金を引き上げないと、
従業員が集められない。

求人情報エン・ジャパン。
「営業・販売・サービス系の職種は、
今年17年2月まで18カ月連続で、
前年水準を上回った」

時給を引き上げても、
人手が確保できない状況は続く。

今までのようなサービス水準が、
維持できなくなる可能性が高い。

日本の消費者が、
求めるサービスの要求の高さを、
考え直す契機となるに違いない。

イオンの岡田元也社長の見解。
「従来のサービスができなくなったら、
やめるか値上げするか。
サービスが過剰になれば、
その企業は倒れる」

需要に合わせて、
サービス水準と価格を、
設定すべきだとするのが岡田さん。

もっともな話だ。

1918年、アメリカで、
クラレンス・サンダースが、世界初の、
「セルフサービス」を始めた。

初めは「従来のサービス」が、
なくなってしまったことに、
顧客が驚いたに違いない。

しかし、それは燎原の火のごとく、
他の小売業やサービス業に広がった。

日本型のサービスも、
新しい仕組みの中で、
見直され、それが、
当たり前になるかもしれない。

逆にそのときに、
日本型サービスをポジショニングとする、
企業や店が成長するかもしれない。

岡田元也さんと、
同じようなことを言った人がいる。

セブン&アイの前会長兼CEO、
鈴木敏文さんその人だ。

かつてイトーヨーカ堂のバイヤーが、
自転車の無料配達を具申してきた。

鈴木さんは聞いた。
「無料配達して利益は出るのか」

バイヤーは答えた。
「いいえ、赤字になります」

「ではなぜ、無料にするのか」

「競合が無料配達をやっているからです。
それに、やってみなければわかりません」

「ならば君、この9階の部屋の窓から、
外へ飛び降りてみろ。
怪我をするかどうかは、
やってみなければわからないだろう」

かくて自転車の無料配達は、
イトーヨーカ堂から消えた。

しかし、自転車の売り上げ台数は、
変わらなかった。

さて今日のDaily商人舎。

エブリイニュース|
自社初の大型商業施設「Okanaka津高」が開業
高島屋ニュース|
基幹の百貨店事業の低迷で減収・営業増益・純利益減
東武百貨店ニュース|
今秋東武百貨店船橋店にビックカメラが出店
バローニュース|
浜松市に「バロー北寺島店」が本日オープン
ドンキニュース|
ホテル一体型店「あべの天王寺駅前店」開業

岡田元也と鈴木敏文。
少しずつ似てきたような気がする。

そういえばお二人とも、原理主義者だ。
決して恐ろしくはない。

〈結城義晴〉

2017年04月06日(木曜日)

フジ尾﨑英雄「ミカンの教え」と狭い世界の「知性」

横浜で満開宣言、
桜の季節真っ盛り。
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そして決算発表の季節も、
やってきた。

今日はセブン&アイ・ホールディングス、
それから沖縄のサンエー。

サンエーの経常利益率8.5%は、
スーパーマーケット業態企業として、
すごいの一言。

一方、セブン&アイの決算発表の席上、
井阪隆一社長が大(?)ニュースを披露。

2017年2月期連結決算は、
経常利益3644億円。
前期比4.1%増の6期連続最高益。

この面では責任を果たした。
しかし当期純利益は39.9%の減少。

イトーヨーカ堂とそごう西武の閉鎖で、
特別損失を計上して減益。

ニュースのひとつは、
米国Sunoco LP社の買収。
ガソリンスタンド&コンビニ経営の会社。

投資額は3660億円。

「投資を回収してあまりあるものになる」
胸を張ったが、さて。

現在、北米では、
8707店舗のセブン-イレブンを展開中。
社名はセブン-イレブン・インク。

それにSunoco LPの1108店舗が加わる。
「2019年までに1万店」の目安を掲げるが、
コンビニの収益性を高めるのは難しい。

ニュースのもうひとつは、
日本のセブン-イレブンの加盟店チャージを
9月1日から1%引き下げる。

これはフランチャイジーの、
人手不足への応援だろうか、
ご褒美だろうか。

いつも私は考える。
鈴木敏文さんだったら、
この意思決定、
するだろうか。

もちろん鈴木さんは前CEO。

井阪さんもそう考えるだろう。
そして自分らしい判断をするのだろう。

今日は商人舎magazineの、
Web会議。
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人数はちょっと少なかったが、
どんどん進む。

その商人舎magazine。
Daily商人舎。

セブン&アイニュース|
営業収益5兆8356億▲3.5%、減収増益の最高益更新
セブン&アイニュース|
セブン‐イレブンが加盟店チャージ1%特別減額
セブン&アイニュース|
米Sunoco LP社からコンビニ&ガソリン事業取得

ここまではセブン&アイの決算ニュース。

サンエーニュース|
売上高1802億円3.7%増・経常利益率8.5%
西松屋チェーンニュース|
売上高1363億円、営業利益33.2%増で高収益を達成
しまむらニュース|
2017年2月期決算は売上高5655億円と23%の増益
オークワニュース|
年商2684億円で微増収増益なるも経常利益率1.2%
ビックカメラニュース|
ビットコイン決済サービスを旗艦店2店舗で試験導入

さて、日経新聞最終面「交遊抄」
尾﨑英雄さんが、
大沢一彦さんとの交遊を書いた。
尾崎さんは四国の(株)フジ社長。
大沢さんは、
日本食研ホールディングス会長。

タイトルは、
「ミカンの教え」

二人が出会ったのが、2006年、
愛媛県内の異業種交流会。

大沢さんは工場を宮殿型にしたり、
社内結婚を推奨したり。
ユニークな取り組みをする経営者。

「すべて平均点ではダメ。
一芸や得意技を持つ社員や企業の方が
面白いし、目を引く」

大沢さんからある時、聞かれた。
「フジではミカンを
どのくらい売っているのか」

尾﨑さんは謙遜を含めて、
「大したことないですよ」

大沢さん、尻をたたく。
「愛媛のミカンこそ、
愛媛のスーパーが
あらゆるやり方で日本一を目指して
積極的に売るべきではないのか」

いいねえ。

「地元の産品を大事に扱うという
地域企業の基本を改めて痛感した。
今でいう『地方創生』企業版だ」

それから、大沢さんの健康の考え方。
「経営者は睡眠が大事。
私は眠くなったら
仕事の途中でも家で仮眠する」

フジは2代続けて現職で社長を失った。
「私たちには身に染みる言葉だった」

尾﨑さんのこの率直さ、
いいねえ。

最後に昨日の「ほぼ日」
糸井重里の巻頭言。

「どんな人でも、たいていは
『せまい世界』にいる」

「ほんとうは、
世界というのは無限に広くて、
そんな広さはとうてい
把握できるわけもないので、
業界だとか、地元だとか、
親戚だとか、趣味の世界だとか、
じぶんの生きる範囲をなんとなく決めて、
そこを中心にして、
『世界』だと決めているのだと思う」

鶏口となるも牛後となるなかれ。
こんな言葉もある。
しかし、しかし。
「『せまい世界』には、
そこなりの秩序だとか規則がある。
そして、知らず知らずのうちに
『偉さの階層』とか
『上下関係』というものができる」

糸井もこのあたりまでは、
文句を言うつもりもないらしい。

しかしその先に、
「も少し『知性』を、
と考えるのだ」

ここがいいね。

「知性」です。

「まず、じぶんたちが
『せまい世界』にいるということ。
つまり、ほんとは、
世界というものはもっと広くて、
その広いところで
生きるのはむつかしいから、
当面の適当な居心地を優先して、
『せまい世界』にいるんだと、
知っていたいものだ」

これは、小売りサービス業の人たちに、
本当に必要な「知性」だと思う。

柳井正さんは、だから、
いつもいつも、
「広い世界」を見つめている。

「それこそ業界だとか、
地元だとか、趣味の世界だとかは、
小さな一部分にしかすぎない
『せまい世界』なんだと、
こころに留めておかなくては
いけないと思うのだ」

「そして、その『せまい世界』での
親分だの子分だの、上だの下だの、
たいしたものだのというのも、
広い世界から見たら
なんでもない屁みたいなものだ」

その通り。

「『井の中の蛙』が、
ふんぞり返っていたり、
『コップの中の嵐』を
世界の大問題のつもりでいたら、
『せまい世界』は、
貧しく惨めになっていくだけだろう」

「『せまい世界』の
居心地よさと同時に、
その硬直しやすさと、
息苦しさについて、
いつでも感じていなきゃ
いけないなぁと思ってきた」

愛媛のスーパーが、
日本一愛媛のミカンを売る。
これだって狭い世界を開くこと。

「開こう」
「風を入れよう」
大事なことだ。

「田舎芝居の座長は、
小屋の換気が大きな仕事だよ」

小売業の社長や専務、幹部、
サービス業のそんな人たち。

「会社の換気」が大きな仕事。
忘れてはいけない。
「狭い世界の知性」も。

〈結城義晴〉

2017年04月05日(水曜日)

人前で話すときの「笑いをとる」と既存店改装の「真実の要素」

東京は桜満開。

横浜はもう少し。
商人舎のそばの新田間川。
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今週末あたりが一番よさそうだ。

今日は朝から、新宿区清水橋へ。
伊藤園の本社。
IMG_2961-1
恒例の伊藤園大陳コンテスト審査。

地下1階の会議室には、
最終審査の応募作品が並ぶ。
DSCN1803-1

2017年春は
「お~いお茶“桜”大陳」がテーマ。
DSCN1809-1

陳列量で3つの桜コース、
さらにテーマコース、
タリーズコース。
5つのコースと企業賞の審査。
DSCN1815-1

甲乙つけがたい作品ばかり。
最後に議論をして大賞を決める。
DSCN1821-1

厳正な審査の結果、
5つの大賞、優秀賞と
企業賞大賞、優秀賞が決定。

審査員全員、結果に大満足。
DSCN1826-1
伊藤園からは本庄大介社長(中)、
江島祥仁副会長、
そして本庄周介副社長。
商人舎から私と松井康彦。
松井はエグゼクティブプロデューサー。
さらにの商業界の竹下浩一郎。
月刊食品商業編集長。

審査が終わってから、
全審査員が一言ずつコメントを発する。

全員、とても話がうまい。
商人舎や商業界の人間は、
それもひとつのスキルだろうが、
伊藤園のトップのみなさん、
本当に感心させられる。

最後は事務局の皆さんとポーズ。
DSCN1828-1

その後、江島さんの部屋で、
おいしい抹茶をいただく。

小売業の最新動向について情報交換。
最後は月刊商人舎4月号の話。
商品コードGTINや世界組織のGS1、
そして商品情報プラットフォーム。
半分、講義のようになったが、
重要なテーマを理解してもらった。

うれしい話もあった。
FOODEX美食女子グランプリ2017で、
伊藤園「さらさら健康ミネラル麦茶」が、
大賞を受賞。
DSCN1836-2
粉タイプの商品だが、
江島さんいわく、
「私が飲んでもリーフと変わらない」

技術はどんどん進化している。

最後に全員でポーズ。
DSCN1831-1
審査の後のこの1時間、
いつも楽しみにしている。

さて日経新聞夕刊「あすへの話題」
「人前で話すこと」
西成活裕東京大学教授が書く。
非線形動力学が専門で、
渋滞学、無駄学を研究する数理物理学者。

「大勢の前で話をするのは苦手だ、
という人は多い」

西成さんも中学生ぐらいまでは、
人前に出ると緊張してしまい、
思うように話すことができなかった。

そこで提案。
「笑いをとることだ」

「人前で話すとき、まずは相手が
クスッと笑うような話題から入れれば、
聴衆も惹きつけられるだろうし、
話し手の緊張感も和らぐ」

「なぜなら、聴衆が
無表情ではなく笑ってくれれば、
相手は少なくともこちらの話に
乗ってきているわけで、
何を考えているか分からない
という不安感から解放されるからだ」

「これがまさに聴衆と
気が通い合っている状態であり、
人前で話すときは
この関係を維持し続けることが
何よりも大事だと思う」

しかし、その「笑いをとる」のが、
ほんとうに難しい。

笑いをとろうとして、
滑ってしまったら、
もうあとは、とり返しがつかない。

落語家の春風亭昇太。
「自分のやりたいようにやるのが素人、
お客さんが何を望んでいるかを
感じてやるのがプロ」

プロのように話すのは難しいが、
相手が何を望んでいるかを、
知りつつ話をするのが、
コミュニケーションの極意だ。

ブレーズ・パスカルの「パンセ抄」から。
「雄弁――
聞いていて心地よい要素と
真実な要素の両方が
なくてはならない」

「しかし、心地よい要素とは、
それ自体、真実な要素の中から
生まれてくるものなのだ」
〈断章二五〉

どんな話の場でも、
「真実な要素」こそ、
最も重要である。

さて、昨日の日経新聞「企業・消費」欄。
「ヨークベニマル90店改装」

2018年2月期からの3年間で、
既存店の4割、90店を改装する。
総投資額は100億円を超える。

18年2月期は、
約40億円の投資で30店を改装。
これは17年2月期の21店を上回る。
同社の改装投資としては過去最大。

つまり店舗改装の季節。

最近の改装の傾向。
冷食・総菜売場を3割程度広げる。
地場産品を店頭にコーナー化する。

改装すると売上高は7~10%伸びる。
17年2月期では既存店全体の売上高を、
0.5%ほど押し上げた。

クローガーは、
全米第1位のスーパーマーケット。
その前CEOデイビッド・ディロン。
「我々の成長の95%は、
既存顧客から得たものだ」

その既存顧客のために、
既存店舗の改造と改装。
それが「真実な要素」である。

最後に今日のDaily商人舎ニュース。

平和堂ニュース|
2017年2月期は年商4376億円と増収も為替差損で減益
イズミニュース|
島根県江津市にSC「ゆめたうん江津」を改装オープン
マックスバリュニュース|
東海が戦略的小型店「エクスプレス河津店」開業
ドンキニュース|
茨城県内10店舗目のドン・キホーテ下館店がオープン
イオンニュース|
4月7日から始まるフランンスフェア9回目の勝算
セブン&アイニュース|
赤ちゃん本舗が東京都羽村市と連携してグッズ製作
クリエイトニュース|
第3四半期累計売上高1825億円(6.5%増)で増収増益

どのニュースでも大切なのは、
「真実な要素」である。

〈結城義晴〉

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