結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年06月25日(土曜日)

万代不破栄副社長との討論とライフの新店「ビオラル」

朝の大阪の空。IMG_8542-6

歴史を逆戻りしたイギリスのEU離脱。

直後から、世界の株式市場は、
連鎖的同時安。
ニューヨーク株式市場は「赤い海」
株価ボードが下落を示す赤色に染まった。
日経平均株価は16年ぶりの下げ幅。

しかし逃避マネーが米独日の国債に流入、
国債利回りは過去最低水準まで下落。
結果として、国債価格は上昇。

外国為替市場では、
リスク回避の「受け皿通貨」として、
円高が進む。

ピーター・ドラッカー教授は喝破した。
「ブルジョア資本主義も、
マルクス共産主義も、
どちらも経済至上主義である」

今回の英国民の意思決定は確かに、
一つには経済至上主義への反発ではあった。

それが経済至上主義者たちから、
「ポピュリズム」と揶揄された節もある。

歴史の歯車がグルリと、
音を立てて回ったことは間違いない。

2泊3日の大阪、最後の日。
㈱万代の社長応接室で、
不破栄副社長のインタビュー。
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1時間半、互いに腹を割って、
真摯に語り合った。DSCN5216-6
インタビューというよりも、
万代の将来についての意見交換。

不破さんは三井住友銀行から、
10年前に万代に転籍してきたが、
実に優れた、得難い経営者だ。

昨日、今日とお世話になった人事部の二人。
兼定麻美さんと小倉貴行さん。DSCN5235-1
もう、お分かりだと思うが、
月刊商人舎7月号は、
万代の特集。

役員クラス全員にインタビューして、
その全貌を明らかにする。

ご期待いただきたい。

不破さんとの会談を終えると、
(株)ライフコーポレーションの新店へ。

今日オープンの新フォーマット。
バナーは「BIO-RAL」DSCN8773-6
その1号店「ビオラル靭(うつぼ)店」

実はリニューアルオープン。
大阪地下鉄阿波座駅徒歩3分の立地。
隣は中国領事館。

新フォーマットの実験は、
リニューアル店舗に限る。

新フォーマット実験は一言でいえば、
新しいSTPマーケティングの試みだ。
その際、旧店のデータが大いに参考になる。

靭店は1階がライフの食品売場、
2階は「ビオラルガーデン」と「セリア」
総売場面積は1496㎡。

上りのエスカレーターで2階に誘導されると、
まずセリア。
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そして、ビオラルガーデン。
憩所兼カフェ。
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ただし、下りのエスカレーターはない。
階段またはエレベーター。

ビオラルとガーデンの売場面積は964㎡。
ビオラルだけならば800㎡ほどか。

BIO-RALのキーコンセプトは、
アメリカのホールフーズを模した4つ。
1.オーガニック(有機)
2.ローカル(地元・地域)
3.ヘルシー(健康)
4.サスティナビリティ(持続可能性)

売場はほぼ正方形で、
この4つのコンセプトを実現させようと、
必死のチャレンジがみられる。

青果部門では写真奥に、
「農家さんの直売所」を展開。

「ライフナチュラル・オーガニック」は、
JAS有機認定の青果物など。
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ただし、ホールフーズやスプラウツは、
圧倒的な青果の市場性を出すが、
それはない。

精肉売場では「群馬県産えばらハーブ豚」
「鹿児島県産薩摩ハーブ鶏」。
無添加、無えんせき、減塩、
そしてアレルギー配慮型の商品がそろう。

意欲的な試みだ。

惣菜もスーパーフードや国産原料を使う。
そして店内で調理。DSCN5244-6

さらに「ビオラル専用商品」、
「みどりのごはん」は、
料理研究家・木村みどりさん監修。
店内精米の手作りおにぎりなど、
ビオラル独自の商品を訴求する。

精米加減が選べるお米の量り売りコーナー。DSCN5250-6

このほかにも、有機JAS認定の加工食品、
「Nature&Co」は、
オーガニック植物エキス配合のコスメ。
さらに話題の水素水などなど。DSCN5243-6

近隣のライフ阿波座店。DSCN8771-6

こちらは最近の最新レギュラータイプ。DSCN8769-6

ビオラルがオープンしたのだから、
もう少し量販型を志向してもいいだろうが、
実にオーソドックス。DSCN8767-6

2階の冷凍食品とグロサリー。DSCN8765-6

そして非食品とドラッグ。DSCN8764-6

ビオラルはまだまだ実験段階で、
当分、赤字が続くだろう。

しかし、意欲的なチャレンジであることは、
間違いない。

その実験の中身よりも、
挑戦の意欲や姿勢、
そして既存店改装という考え方は、
大いに評価できる。

アメリカでもヨーロッパでも、
そして日本でも、
小売業の新フォーマット実験は、
すんなりうまくいくことはない。

ウォルマートのサム・ウォルトンは、
1987年、ハイパーマートUSAを実験した。
1962年のディスカウントストア以来の、
渾身の新フォーマットだった。

しかし、サムは、1年足らずのうちに、
ハイパーマートUSAに欠陥を見出し、
その欠陥を修正して、
新たに「スーパーセンター」という、
フォーマットを生み出した。

それが現在の最強のフォーマットになった。

実験の中身よりも、
その姿勢こそ、
イノベーションの源なのである。

〈結城義晴〉

2016年06月24日(金曜日)

イギリスのBrexitと万代実務現場の「教科書シリーズ」

Brexit。
イギリスが欧州連合(EU)を離脱する。

全382地区の国民投票の最終結果は、
離脱支持が1741万(51.9%)、
残留支持は1614万(48.1%)。
120万票以上の差。

登録有権者数4649万人に対して、
投票率は72.2%だった。

デイヴィッド・キャメロン首相は辞任を表明。

あ~あ。

「英国は暗闇に飛び降りた」
フィナンシャルタイムズの社説。

「人々はついに怒りを言葉にした。
英国のEU離脱の選択は、
1989年のベルリンの壁崩壊以来の
大きな衝撃を欧州大陸に与えた。
余波は英国や欧州だけでなく、
西側諸国にも広がるだろう」

1973年、欧州共同体(EC)に加盟。
それから43年で、イギリスは離脱を選んだ。

28カ国で構成される共同体と、
5億人を抱える単一市場から離れる。

「後戻りはほぼできない」

「フランスからイタリア、ポーランドまで
各地でポピュリズム(大衆迎合主義)が台頭し、
これまで国を主導してきた勢力は
押されている。英国の国民投票は
『ポピュリズムの怒りが爆発した瞬間』として
歴史に残るだろう」

「英国は国民投票の結果で
社会通念がひっくり返された。
保守主義と政治的安定で知られてきた国が、
暗闇に向かって飛び降りたのだ」

「移民への不安や地域社会への影響は
多くの人が考えているよりもっともなことで、
経済的な国益にまさった」

さらに加える。
「ほぼ100年にわたり
英国政治を支配してきた
保守党、労働党の二大政党は
政策の浅さを露呈した」

アメリカの共和党ドナルド・トランプと、
民主党ヒラリー・クリントンも、
「左」と「右」とが従来のそれぞれの党の政策と、
入れ違ってしまっている。

経済政策を見れば、
トランプはオバマよりも「左」だし、
ヒラリーはオバマよりも「右」になる。

米英の政治的秩序が変容し、
ポピュリズムが表に出てきた。

経済の世界は中国の台頭で、
20世紀に引き戻されたが、
政治の世界もポピュリズムによって、
再び20世紀前半に戻るのか。

どこか不気味な空気に、
世界が覆いつくされようとしている。

トランプのアメリカ大統領の芽が、
出てきたかもしれない。

私は昨日の夕方、
新横浜から新幹線のぞみに乗車。

丹沢連峰に靄がかかっている。DSCN8599-6

三島を過ぎて、このあたりに富士がある。DSCN8601-6

そして墨絵のような夕暮れが迫る。DSCN8608-6

今朝、目覚めると、
読売新聞に鈴木敏文さん。DSCN8617-6
㈱セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問。

ずいぶん穏やかな顔になった。
「ゆっくり休んでください」
そう言いたい気分だ。

私は朝から、㈱万代本部。
阿部秀行社長と本部下の渋川店で写真。DSCN5169-6

それから会議棟の一室で、
1日中、役員諸氏のインタビュー。

特に山下和孝副会長。DSCN8640-6
「陳列と販促の教科書」をテキストにして、
徹底して社員教育をしたそうだ。
1995年、㈱商業界食品商業編集部刊、
著者は鈴木國朗さん。

そのために山下さんは、
10回以上も、丹念に丹念に、
この別冊を読み込んだ。

ピンク色と黄色のマーカーが入り、
ペンで線が引かれ、
随所に書き込みがある。DSCN8636-6

この巻頭言は、
当時の編集長・結城義晴が書いた文章だが、
ここにもマーカーと書き込みがある。DSCN8637-6

この「陳列と販促の教科書」をはじめ、
「店長の教科書」
「青果の教科書」「鮮魚の教科書」
「精肉の教科書」「惣菜の教科書」
さらに「チーフの教科書」
「パートタイマーの教科書」
私が編集長として、
それぞれの著者とともに、
一言一句、手直ししつつ、
体系をつくった。

万代の現場が、
私のつくった教科書シリーズで、
出来上がっている。

私は本当にうれしかった。
心から、感動した。DSCN8646-6

朝9時から夕方5時半まで、
連続インタビューを終わらせて、
夜は、料亭久恵。
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山下さんと楽しい懇談。
米倉真一郎さん(左)と山口成樹さんも。DSCN5195-6
米倉さんは取締役開発・新規事業担当、
山口さんは取締役システム・物流担当。

実務の世界、実需の市場。
そしてマネジメントの領域。
ここには不気味な空気はない。

それが私たちの世界にとって、
大きな救いだ。

ピーター・ドラッカー教授は予見した。
資本主義社会と共産主義社会の次に、
知識社会がやってくる。

その見識に基づいた観察と先見性が、
当たってくれればいいのだが…。

生きていたら、先生は、
このBrexitに、
何とコメントしただろう。

〈結城義晴〉

2016年06月23日(木曜日)

百貨店「セール前倒し」と「よく言われることは難しい」

EU離脱の是非を問う。
イギリスの国民投票。
Brexit。

日本時間の明日昼頃、
世界中の視線を浴びながら、
結果が出る。

一体、投票率は、
どこまで上がるのだろう。

最新のイギリス国内世論調査。
離脱派、残留派。
それぞれが優勢とする結果が、
入り乱れていて、混迷。

果たして、サイコロはどちらに転ぶ?

そして今日の私は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
通称CCLで、ブランド名はTrue Data。

その第16回目の定時株主総会。DSCN8589-6

東京・浜松町の貿易センタービル3階。DSCN8590-6

今週、来週は、株主総会のシーズン。

日経新聞サイト、
上場企業株主総会スケジュール。

今日、6月23日は全国で234件。
明日24日は426件。

一番多い日は、
来週水曜日の29日。
なんと792件。

27日の月曜日は少なくて、58件。
火曜日の28日が490件。

30日になると激減して2件。

CCLの株主総会は、
なんの波乱もなく、
この会社の将来に、
期待が高まって終了。
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私は2008年から非常勤取締役。
もう、一番の古株になってしまった。

ID-POSから得られるビッグデータ。
その店頭と顧客を結ぶ情報を駆使して、
最高のマーケティングを展開する。

その先頭に立って、
消費産業に貢献する。

ご期待ください。

役員、執行役員、部長、
打ち揃って、頑張ります。DSCN8595-6
右から越尾由紀さん、島崎尚子さん、
杉山洋さん、石井賢治さん、米倉裕之さん、
そして私の隣が関伸恭さん、細川怜理さん。

今月から執行役員制度を導入した。
米倉さんが代表取締役執行役員社長。
石井さんが取締役執行役員管理本部長、
越尾さんが執行役員企画本部長、
島崎さんが執行役員営業部長。
細川さんが執行役員リテールマーケティング事業部長。

関伸恭さんは企画本部企画部長、
新任の杉山さんは管理本部人事総務部長。

写真には映っていないが、
もう一人、本橋峰明さんがいる。
企画本部情報システム部長。

全員が専門を有する優秀な人財ばかり。
頼もしい限りだ。

何度も書くけれど、
この陣容で、ビッグデータを駆使して、
消費産業に貢献したい。

よろしく。

さて、日経新聞の記事。
「百貨店、夏のセール前倒し」

東武百貨店は2週間早める。
大丸松坂屋百貨店と高島屋、
阪急阪神百貨店は1週間。

7月1日からセール開始。

総合スーパーの衣料部門や、
アパレルチェーンには、
影響が出るだろう。

理由の一つは、
7月10日の参議院選挙の投開票。

もう一つは百貨店衣料品販売の低迷。
低調だから早めのセールで売れ残しを防ぐ。
あまり前向きではないが、仕方ない。

ただし、三越伊勢丹ホールディングスだけは、
昨年と同じ7月13日のタイミングで、
セール開始予定。

余裕が他社との違いを出させる。

ポジショニング戦略の観点から見れば、
三越伊勢丹が断然、いい。

タイミングやトレンドよりも、
ポジショニングこそ重要である。

もう一つ日経新聞の株式市場情報。
「デフレ懸念で小売株明暗」

「バーゲン前倒しの百貨店株は、
インバウンド需要減速で下落」

「生活に密着した食品や日用品を売る
食品スーパー株は底堅い」

このブログでも、
先週土曜日の18日に書いた。
爆買い「代購」の仮需商売と実需商売

22日の日経平均株価は前日比0.6%安。
しかし業種別日経平均「小売り」は0.2%高。

中でも好調なのが、食品スーパー。

実需は強い。

最後に『ほぼ日』の糸井重里、
「人も言う、我もよく言うよきことは、
するがなかなか難しきこと。」

「よく言われることで、
なるほどなぁとつくづく思うこと。
何度もつくづく思うものだから、
人にも言うこと。
それは、とても
見事なことばなんですよね」

たとえば、こんなこと。
「じぶんの幸せを追いかけてばかりいても、
いつまでもそこにたどり着けない」

「実にまったく、そのとおりです。
幸せなんてものは、
願ったようになったところで、
まだ先に『ほんとうの幸せ』だとか
『高級な幸せ』とかが
あるように感じてしまうわけなので、
『さぁ、ここが幸せだ』とかなり決意をして、
その判断をしなかったら
逃げ水のように遠ざかっていく」

「なかなかできないことだから、
ことばにして人も言う。
すぐに忘れてしまうから、
ことばにしてじぶんも言う。
よく言われることとは、
つまり難しいことなんです」

たとえるならば、
カスタマーサティスファクションと、
エンプロイーサティスファクション。

店は客のためにあり、
店員とともに栄える。

よく言うことは、難しいこと。

逆に、すぐ役立つことは、
すぐ役立たなくなる。
〈橋本武〉

バーゲンの前倒しなど、
すぐ効果を発揮することは、
しかしすぐ効き目がなくなる。

仮需と実需の関係だ。

実需をつくることは、
だから難しい。

True Dataも、
この実需に役立ちたい。

〈結城義晴〉

2016年06月22日(水曜日)

「働きたくない企業ワースト10」とイオン米国研修事前講義

第24回参議院選挙。
今日、公示。
午前8時半から立候補が受け付けられる。
そして投開票は7月10日の日曜日。

選挙に行こう! 投票しよう!!

毎回、言っている。

日曜日に仕事をする人たちが、
もっと投票行動をしたら、
それを続けたら、
選挙が変わる、社会が変わる。
必ず変わる。

今回の参議院選で変わったことが二つ。
第1は、改正公職選挙法によって、
選挙権年齢が18歳以上に引き下げられる。
新たに約240万人の有権者が増える。

いい選挙にしたい。

第2は、これも改正公職選挙法に伴って、
参院選の1票の格差が是正される。
「鳥取・島根」「徳島・高知」は合区となり、
選挙区定数は4減。
宮城、新潟、長野の選挙区定数も各2減。
逆に北海道、東京、愛知、兵庫、福岡は各2増。

全体で「10増10減」

一方、東京都知事選挙は、
参院選直後の7月14日告示、
7月31日投開票。

東京に関しては、
投票権のない人も多いだろうが、
日本の首都の長を選ぶ選挙だけに、
関心も高い。

したがって、2016年の7月は、
選挙の1カ月間となる。

選挙に行こう! 投票しよう!!

その選挙の季節を前に、
衆院議員の鳩山邦夫さん逝去。
67歳。

十二指腸潰瘍による出血性ショックのため。

どんな人も、早世は惜しい。

ご存知、鳩山由紀夫元首相の実弟。
祖父の鳩山一郎氏は首相、
父の威一郎氏は外相。
政治家一家で田中角栄元首相の秘書を務め、
1976年の衆院選で初当選以降、
現在まで当選13回。

1991年、宮澤内閣で文部大臣に就任。

その後、1999年、鳩山は、
東京都知事選挙に立候補している。
しかし石原慎太郎に次ぐ2位で落選。
ちなみに3位は、
東大法学部同級生の舛添要一だった。

2007年、安倍改造内閣で法務大臣、
安倍突然の辞任で、福田康夫内閣で法務大臣。

その後、2008年の麻生内閣で、
総務大臣兼内閣府特命担当大臣。

私は2007年3月、
邦夫さんが法務大臣に就任する前に、
永田町の議員会館でインタビューした。
日本民法の生みの親・我妻栄先生の話で、
意気投合。

このブログにも、
結城義晴の「20日〆行動日誌」第41回として、
掲載されている。

どんな人も、早世は惜しい。
ご冥福を祈りたい。

さて今日のDaily商人舎。
米国「働きたくない企業ワースト10」
「The Worst Companies to Work For」
小売業が6社、ああ悲しい。

ワースト1はForever21。
あのファストアパレル。

どんな分野でも、
ディスカウントする者、
一歩間違うと、こうなる。

そしてシアーズとKマート。
かつての全米ナンバー1小売業が、
この落ち込み。

ああ、ほんとうに恐ろしい。

さて今日は昼過ぎに、
海浜幕張のイオンタワーへ。
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イオンリテール米国研修事前講義。DSCN8531-6

礼、「お願いします」DSCN8532-6

2014年から始めて、
毎年2回ずつ。
だから5回目になる。DSCN8533-6

7月3日に出発して、
4日の独立記念日から、
ダラス・ニューヨークを巡る。DSCN8536-6

はじめに月刊商人舎6月号を紹介。
「店は客のためにある。」は、
このアメリカ研修のコンセプトでもある。DSCN8546-6

イオンリテールの研修は、
4泊6日の弾丸ツアー。
向こうでは具体的で濃密な、
講義やインタビューばかり。
だから事前講義ではたっぷり2時間かけて、
最も根本的な問題提起をする。DSCN8551-6

しかし一番、挑まねばならないのは、
イノベーション。
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シアーズもKマートも、
マネジメントが崩壊し、
イノベーションのマインドが喪失して、
転落の道を歩んだ。
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成果を上げたい。

イノベーションを倉本長治は説いた。
「創意を尊びつつ良いことは真似ろ」

講義が終わって、
梅本和典さんに会った。
前イオンリテール社長、会長、現特別顧問。
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ちょっと痩せて、快調そうだった。

そして人事部長の細田昌幸さんと、
人事部人材育成グループの島本冬輝さん。
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岡田卓也書「賢者は歴史に学ぶ」の前で。

この会社、この店、この職場で、
働きたいか、働きたくないか。

それがすべてを決める。

Forever21も、シアーズもKマートも、
そしてイオンも、
セブン&アイ・ホールディングスも。

〈結城義晴〉

2016年06月21日(火曜日)

雨の夏至・商人舎magazineWeb会議とイオン「夏おせち」

雨の夏至。

小学校のグランドにも、
水たまり。
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午前中は私のボランティア活動。
白幡文化・スポーツ事業の総会。

横浜商人舎オフィスに出社して、
商人舎magazineのWeb会議。
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実に有益な改善案や新しい情報が、
次々に出てくる。

Webコンサルタントの猪股信吾さん。
「我々でも最新の動向に目を光らせて、
そのうえで謙虚でなければ、
遅れてしまうこともある。
ITの世界は日進月歩です」

ごもっとも。

みんなで写真。
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私も右隣が猪股さん、
その手前が内田憲一郎さん。
Facebookコンサルタント。

猪股さんも内田さんも、
立教大学院博士課程前期修了のマスター。
結城ゼミの2期生と4期生。

商人舎のWebサイト改革に、
毎月、力を貸してもらっている。

それから㈱プラージュの面々。
ありがとう。

重なるように夕方、
武藤麻代さん来社。
『学びの食卓』プロデュース代表、
そして立教大学院のMBA結城ゼミ4期生。DSCN8530-6
「食べて、学んで、対話する」
3つの軸をもったワークショップを、
次々に開催して、
大人の食育プログラムを提案する。

いい仕事をします。
よろしく。

さて、イオンリテール発「夏おせち」
「NATSU O SECHI」とローマ字綴り。
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これは「家族のタパス」
1万円也(税込1万0800円)
まっしろなお重に詰められている。
季節の食材、さっぱりメニューなど、
29品目を寄せたオードブル。

一言でいえば、
「夏用高級オードブルセット」

お盆時期には、
帰省需要とホームパーティ需要が発生する。
それを狙って、予約販売を展開する。

その期間は6月24日から7月31日まで。
商品受け渡しは8月13~15日に店頭で。

本州と四国の381店の総合スーパーで販売。

まずは予約専用商品14品目。
内訳は、おせち6品目、
肉盛り合わせ2品目、
刺身盛り合わせ3品目、
寿司1品目、デザート2品目。

これらのほかに当日、
店内調理のセット商品も用意。

代表アイテムの「海のテーブル」d7505-693-934944-0
シャンパンや白ワインと相性のいい、
シーフードメニュー19品目詰め。
2~3人前で、
これも1万円也(税込1万0800円)

すり身とカニの黄金焼、帆立貝柱スモーク、
スモークサーモンのチーズ巻、
黒豆のジュレなど。

「グルメのデリセレクト」
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これは本体価格1万5800円也(税込1万7064円)
14品目で2~3人前。
十勝ハーブ牛のローストビーフ、
冷製バーニャカウダの夏風味寄せ、
ジンジャー風味スペアリブ、
トマトとオレンジのカラフルパレットなど。

「匠和牛味くらべセット」
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ロース・かたロース(ザブトン)・かたロース(芯)・もも、
ステーキ4種盛りの一口サイズカット。
5~6人前でこれも1万円也。

期間限定の予約販売。
豪華メニューで1万円超。
そして「夏おせち」のコンセプト。

夏至の日に、お盆を狙う。

「早仕掛け・際の勝負」
「夏おせち」はまさにそれだ。

もう、真夏の商戦は、始まっている。

〈結城義晴〉

2016年06月20日(月曜日)

BrexitもInnovationも「怒りを分散させちゃいけないよ」

Everyone! Good Monday!
[2016vol25]

2016年第26週。
6月第4週で、
明日の21日は夏至。

日経新聞の巻頭コラム『春秋』
「6月の雨景色に梅の実がよく似合う」

「スーパーには
青々とした実が山積みにされ、
それが徐々に
黄色みを帯びたものに変わっていく」

この店頭の描写がいい。

「さあ梅酒を仕込もう、
梅干しをつくろう
という人は多いらしく、
ガラス瓶や氷砂糖、焼酎が
売り場に一緒に並んでいるのも
この季節の風物詩だろう」

コラムニストも試みたらしい。
「実際にやってみれば、
これがじつに愉快な仕事である」

「ホワイトリカーに浸った大粒の実は
日々、色合いを変える。
塩を投げ入れた瓶のほうでは、
澄みきった梅酢がじわじわ上がってくる」

「出来合いが幅をきかせる時代に、
なんと貴重な体験か」

「梅にまつわるこういう地道な作業いっさいを
昔は『梅 仕事』と言ったそうだ」

「梅仕事」――いいなあ。

青きより出でて琥珀 の梅酒かな
〈福井まさ子〉

関西では、夏至にタコを食す。
タコの栄養価は高い。
Weekly商人舎の日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画が、
そのタコの効用を挙げている。

それにしても梅雨真っただ中。
夏至を過ぎるとさらに暑くなる。

からうじてつながってゐる水着かな  
〈朝日俳壇より 青森市・小山内豊彦〉
まるで二本の紐のような水着。
夏の、それこそ風物詩。
「からうじて」がいい。
それでも、すがすがしい朝もある。
ほととぎす姿見せねど朝を告げ  
〈朝日俳壇 木更津市・本郷政信〉

23日木曜日は、イギリスで、
EU離脱の是非を問う国民投票。
イギリスのEU離脱は、
「ブレグジット」と呼ばれる。
英語でBrexit。
Britain(英国)とExit(退出する)を、
組み合わせた造語。

政党もメディアも、
真っ二つに割れて、
残留か離脱かを議論しあっている。

しかしどちらも、
損か得かで論じ合っている。

結局は残留となるのだろうが、
それでもこの歴史ある国が、
二つに割れたことの影響は残る。

アメリカの大統領選挙と、
その意味では似通った構造だ。

さて今週の結城義晴。
毎日、会議がある。

今日は一般財団法人ワンアジア財団の、
2015年度評議員会・理事会。

東京・日暮里駅前のツインタワー。
左のプラザタワーに財団オフィスがある。
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しかし評議員会・理事会は、
右のガーデンタワー7階で開催。
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私は2009年の発足時から、
この財団の評議員。
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この財団の主たる事業は、
世界の大学に対して、
アジア共同体論の講座を開設すること。

現時点で45カ国・地域に244校が開設、
157校が準備中。

常設科目とすることが決まっている大学は、
15カ国・地域の85大学となった。
日本では東京大学・一橋大学、
筑波大学、東京外国語大学など15校。
韓国では延世大学・漢陽大学、
そして慶煕大学など29校。
中国は北京大学・復旦大学、
それに中山大学など18校。

すごい大学が名を連ねる。

私のスケジュールに戻って、
明日の火曜日は、
白幡文化スポーツ事業団総会。
夕方、商人舎magazineのWeb会議。

水曜日は、イオンリテール米国研修の、
事前ガイダンスと事前講義。

そして木曜日23日は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
株主総会。

さらに金曜日、土曜日と、
再びみたび大阪出張。

あ~あ。

お蔭様で、休む間もなし。
ありがたい。

最後に朝日新聞の一面『折々のことば』
怒りを分散させちゃいけないよ。
〈萩原健太〉

萩原健太は硬骨漢の音楽評論家。
音楽プロデューサー、ミュージシャン、
さらにディスクジョッキーでもある。

今の政治に対して、ある会合の出席者が、
口角泡を飛ばして悪態をついた。
すかさず萩原。
「そういう怒りのね、
根っこに何があるのか、
誰がいるのか、
そこに向けてかなきゃ」

編著者の鷲田清一さんが付け加える。
「当たり散らし、憂さを晴らしあうだけでは
何も変わらない。
怒りをその場かぎりのものとせず、
事態をきちんと吟味し、
彫琢(ちょうたく)してから、
しかと爆発させるべきだ」

音楽も文学も芸術も。
マネジメントもマーケティングも、
もちろんイノベーションも。
大衆運動も政治圧力も、
そしてBrexitも。

分散させてはいけない。
集中でなければいけない。

では、みなさん、
今週も、集中力を高めて、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年06月19日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その7】カラス

猫の目で見る博物誌――。
DSCN8963-2016-4-10-66666
ローマの大プリニウスの『博物誌』

中国の張華の『博物誌』
ビュフォン
『博物誌』
そして
『ルナールの博物誌』

こんな名作には、
とても及ばないけれど。

猫の目は夜にも機能する。
猫の目はわずかな光で、
白黒を見分ける。
しかし猫の目には、色がない。
猫の目で見る博物誌――。

カラスは黒い。
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だから、猫にも、よく見える。

カラスは『ルナールの博物誌』でも、
描かれている。

からす)  

Le Corbeau

なんだ?コア)・??・・・・ なんだ?コア)? なんだ?」コア)?
「なんでもない」
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〈青空文庫より 岸田国士訳〉

鳥類のうちのスズメ目カラス科に属する。
そのうちのカラス属に属する鳥の総称。IMG_8525-6

つまりカラスといっても、
いろいろ多様。

英語では、おもにcrowとraven。
カラス属の小型種はcrow、大型種がraven。

尾の形は、
crowが楔(くさび)型、
ravenは扇型。

文学作品の翻訳の場合、
crowの「カラス」に対して、
raven を「大ガラス」と訳す翻訳家がいる。

エドガー・アラン・ポーの詩「The Raven」を、
壺齋散人は「大鴉」と訳した。
71af2032

日本で日常的に目にするのは、
ハシブトガラスとハシボソガラス。
IMG_8526-6

これも、ハシブトガラス。IMG_8529-6
全長57cm。
クチバシが太い。
頭部の羽毛を立てている。
だから額が盛り上がっている。

嗅覚はないが、視力はいい。

主に「カァカァ」と鳴く。

それに対して、
ハシボソガラスは
全長50cm。

ハシブトガラスより、
ちょっと小さい。
けれど、大きさでは見分けにくい。

クチバシが細い。
頭部の羽毛を寝かせている。
だから額がスラッとしている。

主に「ガァガァ」と鳴く。

こちらはかなり器用。

ハシブトもハシボソも雑食性。
何でも食べる。

一応、ハシブトは動物性を好むし、
ハシボソは植物性の傾向がある。

「貯食行動」がみられる。
獲得した食物を隠し、
後で食べる。
IMG_8530-6
鳥類のなかで、
最も知能が発達している。

ある程度の社会性を持つ。
互いに協力するし、
鳴き声によって意思の疎通を行う。

色覚で色を識別できる。
つまりRGBを見分ける。
Rは赤(Red)、Gは緑(Green)、Bは青(Blue)。

これは猫とは違う。

さらに紫外線も識別できる。

哺乳類・鳥類などを区別して認識できる。
人間の個体まで見分けて記憶する。
IMG_8536-6
繁殖期は春から夏。

一夫一妻制。
協力して子育てを行う。

営巣期間中は縄張り意識が強い。
巣に近づく人間や動物に、
威嚇・攻撃行動をとる。

都市にカラスが増えた。
その原因は、生ゴミ。

カラスにとって、
栄養価の高い餌だ。

だからカラスは、
森林から都市へ、
生活転換をした。

それに都市は人間の生活圏で、
天敵が少なかった。

つまり都市はカラスにとって、
理想的な生活環境だった。

そこで人間とカラスの生活圏が重なった。
問題が頻発した。

2000年度に環境省は、
「自治体のためのカラス対策マニュアル」を作成。
各自治体ごとに体制を整えて継続的に、
カラス対策を行っていくよう指導した。

このマニュアルには、
カラスについての基礎知識と、
具体的対策法がまとめられている。

一度、読んでおくとよい。

石原慎太郎都知事の時代に、
東京都は「カラス対策プロジェクト」を組んで、
ゴミ対策とカラス捕獲・駆除も展開した。

それに対して、
日本野鳥の会が意見書を提出。

捕獲・駆除によるカラス対策には、
その効果を疑問視している。

この二律背反性など、
カラスは極めて現代的な存在である。
IMG_8537-6

イソップ物語「カラスと水差し」

カラスが見つけた瓶の中に、
水に浮く餌がある。

しかしカラスのくちばしでは、
その餌に届かない。

カラスは石をとってきて、
瓶の口からそれらの石を沈めて、
水位を上げる。
そして餌をとる。

カラスの頭の良さは、
多くの物語で指摘される。

最後に、童謡。
「七つの子」
野口雨情作詞、本居長世作曲。

烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛い七つの
子があるからよ

可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ

山の古巣へ
行って見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ

俳優の故森繁久弥。
あるとき盲学校を訪問して、
この歌を歌った。

1番とサビをつつがなく歌ったが、
2番を歌い始めたら、
次の「ま~るい目をした」の歌詞が、
頭に浮かんだ。

森繁は歌い淀んだが、咄嗟に、
「まるい顔した、いい子だよ」と歌った。

カラスは身近な存在だ。
人気はないけれど。IMG_8534-6

しかし、
色を見分けることもできる。
頭もいい。
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うらやましくもあり、
そうでなくもある。

〈『猫の目博物誌』(未刊)より by yuuki〉

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