結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年03月17日(月曜日)

ペガサスクラブ主宰渥美俊一先生をご自宅に訪問

Everybody! Good Monday!

2008年3月第3週、今週は木曜日が、
春分の日。
そして金曜日をはさんで、土日連休。
お客様の気持ちになってみましょう。

私は、2月から「光の春」などといって、
待ち遠しい春の訪れを、強調し続けてきました。

今週は、
春本番へ突入する記念すべき1週間です。
それを、お客様に知らせる。

POPに書いて、「春が来ました」なんてのは駄目。
商品で訴える。
何よりも春らしい商品。
それらを、ボリューム感を出して、
これ以上ないというくらいに強調する。

地域によっては、桜の季節が訪れ、
花見のニュースがテレビで流れたりします。

もちろん今は、花粉症の最盛期。
これにも売場対応しましょう。

春休みに入り、
進学、就職の準備が進む季節。

かゆいところに手が届く店。
お客様が思っていることが、
店頭で表現されている店。
家庭の中で言えば、主婦のような視線で、
家族の暮らしを見ている店。
それが小売業です。
商業です。

それをするのが商人です。

さて、昨3月16日日曜日。東京・目黒。
渥美俊一先生を訪問。

ご自宅は、鉢山町という閑静な住宅街で、
「A氏邸」として、建築雑誌に載りました。
渥美邸
3階建ての洋館。

1階リビングから庭園が見える。
もう梅が散ってしまったが、
パンジーが花を咲かせていました。
庭園

渥美先生には、
㈱商人舎発足の会の発起人をお願いしています。
「結城義晴君の独立を励まし商人舎発足を祝う会」
という名称になりました。
皆さん、是非来てください。

さてこの会で、渥美先生にご挨拶をお願いしましたところ、
アメリカツアーの最中で、それが叶わない。
そこで、この日、ビデオ撮影と相成ったのでした。

休日で、原稿執筆中のところ、
わざわざスーツに着替えていただいて、
ビデオ撮影。
4分30秒。
テイク1でOK。

ありがとうございました。
ご自慢のシャガールの絵の前で、握手。
握手
私は、渥美先生と30年のお付き合いになる。
最もお世話になった先生といえます。

その渥美先生の「結城義晴評」。
今後の「結城義晴の価値」。
短いコメントの中に、見事に把握、集約されていて、
私、感激。
涙、出てきた。

私にどんな価値があるのか。
それは、4月17日、
「励まし祝う会」の会場大スクリーンで、
明らかになります。

ありがとうございました。

渥美邸をあとに、代官山の辺りから中目黒まで、
小川寛㈱商人舎専務、およびカメラクルーと歩く。
目黒川の桜は、もう「咲きたい咲きたい」と、
声に出しているようでした。
目黒川
私は、今週末、土曜日に、この目黒川のすぐ先、
池尻大橋の東邦大学医学部付属大橋病院に入院します。
目の手術をして、2週間。
退院する頃が、目黒川の桜の満開のときだそうです。

治った私の目に、
桜はどんな風に映るのか。
今から楽しみです。

春は、人の心に、希望をくれます。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2008年03月16日(日曜日)

ジジの心得[日曜版]

コンニチハ。ずいぶん、
あたたかくなってきました。
これからは、もこもこして、
すこしあつくるしくなるかも。

ゆかのひんやりが、
きもちいい。
ジジ後姿
コンニチハ。

きょうは、にちようび。
きゅうじつ。

ボクは、まいにち、
きゅうじつだけど。
こんにちわ
ユウキヨシハルさん、
うちにいます。

ごごは、しごとで、
でかけるといってます。

そらは、スッキリしています。
だから、やねもきれい。
そとのくうき、きもちいい。

だからしごとも、
いいかもしれない。
空
シクラメンも、
まだ花をつけています。
シクラメン

ユウキヨシハルさん、
ごぜんちゅうは、
いえでしごと。
ゆうがた、
かえってきてからも、
しごと。

ほんをかくときの、
さいごの「すいこう」というしごと。
校正

そんなときに、きのう、
ゆうびんばこに、
ほんがおくられてきた。

アヅチサトシさんの小説。
「後継者」

ユウキヨシハルさん、
すごくよろこんで、
おもしろそうによんでる。
後継者
おふろのなかでも、
よんでた。

じぶんのほんは、
だいじょうぶかな。

こんなことつぶやきながら、きは
ほん、かいてる。

気は長く、
心は丸く、
腹立てず、
人は大きく、
己小さく。

見つめる
ボクは、
しごとしているユウキヨシハルさん、
すきです。

いつも、
しごとばかりだけれど。

きはながく、
こころはまるく、
はらたてず。

ボクも、
そんなまいにちです。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年03月15日(土曜日)

イオン林直樹専務を迎えてショッピングセンター戦略論議闘わせる

昨3月24日、
イオンは、「温暖化防止宣言」を発表した。

2012年度までに、総合スーパー、スーパーマーケット約1000店で、
「レジ袋の無料配布を中止」する。
「無料配布の業界慣習」を顧客の理解と協力のもとにやめていく。
それは二酸化炭素削減を目標にするのであり、
それが地球温暖化対策の一助になる。
こういう考え方だ。

この発表がなされているちょうどその時、
私たちは、商業経営問題研究会を開催していた。
通称RMLC[リテールマネジメントラーニングサークル]。
そしてゲスト講師は、そのイオンの
専務執行役デベロッパー担当・林直樹さん。林さん1

場所は、東京麻布台の商業界会館2階。
午後1時30分から4時まで。
充実したレクチャーとディスカッションの時間。
商業界会館
林さんのタイトルは、
「イオンのショッピングセンター戦略」。
この話の中で、林さんは、
イオンの「温室効果ガス排出量削減の目標値」を明示してくれた。
目標
全店目標であるから、
これはたいへんな仕事となる。

イオンの業界リーダーとしての心意気が感じられる目標値だ。
もちろんグローバル10を目指す「経営の質」の面での向上が、
その目標にある。

現在、日本にはモール型ショッピングセンターが111カ所ある。
イオンはそのうち86カ所、約76%のモールを展開している。
イオンの大型ショッピングセンターは、2核1モールを原則としている。
両サイドに二つのアンカーストア。
アンカーというのは、船の碇(いかり)のこと。
集客力の中心となる。
そんな大型の店が二つあって、
その間をモールがつなぐ。
テナントの専門店がズラリと並ぶ。
これが基本。
基本に忠実なモール型SC、意外に少ない。

現段階のイオンの場合、核店はジャスコの総合スーパーと、
百貨店や大型専門店、家電店など。
サブの核店をどこにするのかが、課題の一つ。

このモール型デベロッパー事業は、
営業利益7%を目標に据えている。

ちなみにスーパーマーケットを核とする近隣型SCは、
5%の営業利益が目標。

ただしSC事業は、営業利益は出るが、
キャッシュフローが出にくい。

これが問題点。

店舗はお金を回すのが、利益の源泉であるが、
SCはお金を寝かす。
だから店舗からは回転差資金が出るが、
SCは逆ザヤになりかねない。

地方のスーパーマーケットが、
自らSCを開発運営して失敗するのは、
このためだ。
せっかく、何十年か前に、かけ売りの商売をやめて、
スーパーマーケットという回転差資金の出る商売に、
やっと転換してここまで来ながら、
またSC開発で資金が回りにくい商売に手を染めてしまう。
この矛盾の繰り返し。

イオンは、そこでイオンモールという別会社をつくった。
本体のデベロッパー事業には、
林さんのようなエースを投入している。

さて、この秋、イオンは武蔵野線沿線の新駅に、
街づくりを構想した最大のモールを作る。
林さんの話も、そこに時間が割かれた。
SC
このSCは現在のイオンの力を最大に発揮した
注目の「エコストア」でもある。
よどみなく、日本のショッピングセンターの現状と、
イオンの戦略を語ってくれた林さんにRMLCメンバーから拍手。
その後、質疑応答。
質問
RMLCは、前身の「杉山ゼミ」の時代、
故磯見精祐座長の時代から、突っ込みが激しいことが特徴。
今回も、同様。
しかし、林さん、ここでもよどみなく、
誠実に答えてくださった。
難問にも、即答できるということは、
すでに社内で、こういった議論が済んでいるということ、
あるいは常にこういった議論が戦わされているということを示す。
改めて、イオンの社風の一端を垣間見た気がする。

「説得と納得です」

林さんの言葉。
林さん2

これはデベロッパーとしての開発業務のときの心得だが、
社内、グループ内においても、

「説得と納得」

これがきちんと行われている。

林直樹さんに、心より、感謝。
次回のRMLCは4月23日です。

通常ならば、4月17日なのですが、ご存じ、
「商人舎発足の会」がこの4月第3木曜日
に開催される。
全員集合です。
よろしくお願いします。

<結城義晴>

2008年03月14日(金曜日)

2009トレードショー実行委員会と日本セルフ・サービス協会総会

ドル安がとどまらず、
とうとう1ドル100円を切った。
12年ぶりに、99円台に。

世界の通貨、ドルには安定してもらうほうがよい。
グローバル化が進む中での世界通貨のドルは、
世界言語の英語と並んで、世界標準。

世界標準は、何よりも安定がよい。
少なくとも小売業やサービス業にとっては、
それがよいと思う。

消費財産業やホスピタリティビジネスは、
相場の乱高下で儲けたりはしない。
だから平和産業なのだ。

戦争産業は、戦争による混乱が、相場の波をつくり、
それによって儲けをつくったりする。
私たちには、それがない。
だからドルも、安定してもらいたいものだ。

さて3月13日、千葉県成田エクセルホテル東急。
日本セルフ・サービス協会の通常総会。
その前に、今年2月の第42回目の、
2008年スーパーマーケットトレードショーの結果報告。
実行委員会
出展規模は1009社2246小間。
海外からも24カ国、145社86小間の出展があった。
このインターナショナルなエキジビターは、
今後、どんどん増えるに違いない。

来場者数は、3日間で、7万5052人。
昨年が7万3542人であったから、1510人の増加。
今年は、初日に登録して、2日目にも来場といったケースが多かった。
事前登録してIDを発行する場合もこの来場者数にカウントしない。
だから、実際に数えたらもっともっと増えたはず。
あくまで予測だが、8万人は超えただろう。

来場者の内訳。
①スーパーマーケット・総合スーパー42.2%
②食品メーカー11.7%
③食品関連卸売・商社・輸入代理業11.4%
④設備機器メーカー8.3%
⑤ホテル・飲食業・サービス業6.0%

前年よりjも伸びたのは、①と②、
そして、コンビニ・FC4.6%、百貨店・各種専門店4.2%、
さらにドラッグストア2.4%。

エキジビターもビジターも増えたうえに、
ターゲットがフォーカスされてきた。
すなわち専門フェアとして、
規模が拡大しつつ、精度が高まってきたということ。

これだけの国際級の食品フェアで多数の来場者を迎えながら、
ゾーニングや事前登録システムがうまくできているために、
混乱がほとんどなかった。

併催催事の基調講演、特別講演、無料セミナー、
レセプションパーティ、食の商談会なども大盛況だった。

これだけの事業が、多くの協力者があるとはいっても、
基本的に10人の協会職員を中心に企画運営されていることは、
驚異に値する。
三浦正樹専務理事をはじめ運営事務局の皆さん、
そしてとくにチーフプロデューサーの川崎かおるさんには、
「ご苦労様」と言いたい。
日本のスーパーマーケット応援団長として、
「ありがとう」とお礼を述べたい。

さて、来年の第43回トレードショーは、
2月11日、12日、13日。同じくビッグサイトで開催される。
テーマは、“創”ニッポン。
今年、来場できなかった皆さん、ぜひおいでください。
今から、手帳に予定を書き込んでください。
出展を希望する皆さん、早めにお申し込みください。
来年の満小間時期は、早い。

スーパーマーケットトレードショーは、
何のためにあるのか。

もちろん、日本のスーパーマーケット産業の健全な発展のため。
これは最大の目的。
しかし、私は思う。
「つくり手を育てるため」
つまり小さなメーカーや生産者を発掘し、彼らの販路を開拓する目的。
さらに言えば、「スーパーマーケットは最も敷居の低い食育の場」。
トレードショーは、だから、顧客を育てる目的ももつ。
従って、こうなる。

売り手を育て、
つくり手を育て、
買い手を育てる。
そして、
日本の食文化を育てる。

そんな目的をもつものなのだ。

さて、トレードショー実行委員会の後、
平成19年度通常総会。
そして協会事業説明会。
さらに特別講演会。
講師は、私、結城義晴。

日本セルフ・サービス協会50周年事業の目的と内容。
「最も働きたい企業をつくることとは何か」。
そして、薬事法改正を実現させたもの。
これらは、ご理解いただけたと思う。

次の50年に向けて、私たちは何を残すか。
「人を残す」
これです。
だからコーネル大学リテール・マネジメント・アカデミーを、
この秋、日本に開設する。
これは日本のスーパーマーケットの業界内大学です。
ご理解とご協力のほど、
お願いします。

<結城義晴>

 

2008年03月13日(木曜日)

㈱商人舎の事業の当面のガイドラインを発表します

お待たせいたしました。

いよいよ、わが㈱商人舎の事業が固まってきました。
ガイドラインをお知らせします。

①4月17日木曜日
 「商人舎発足の会」第一部講演会。

 事業として主催するのは、これが、記念すべき最初のものです。
 私、結城義晴が、4時間、基本的な考え方を丁寧にお話します。

 難しいことを易しく、
 易しいことを面白く、
 面白いことをより深く。

 この、商人舎の基本精神にのっとって、
 たとえて言えば、できるだけ「ひらがなの言葉」に、
 翻訳してお話しようと考えています。

 商人にとって、その生き方のうえで、
 「ひらがなの言葉」が、
 とても重要だと思うからです。

 この日、第二部では、
 「結城義晴君の独立を励まし
 商人舎発足を祝う会」

 が開催されます。
 嬉しいことです。
 結城義晴の一世一代の晴れ舞台。
 是非、ご参加ください。
 必ず、実り多き集まりにします。

②6月19日金曜日 渥美俊一の
 「小から中、中から大への成長セミナー」

 渥美俊一先生をメインに、
 結城義晴もたっぷり講義します。

 渥美先生は、チェーンストア産業の構築は、
 まず「ビッグストアづくり」から
 という基本政策を立てています。
 ここで言う「ビッグストア」とは、
 年商50億円以上の企業を指します。

 このビッグストアが基盤となって、
 人材と資産が蓄えられ、
 チェーンストアがつくられる。

 その最初のステップを丁寧に指導してくださるセミナーです。

 私の「商業の現代化」は、
 「近代化があって現代化がある」と言うものですが、
 それとまったく矛盾するものではありません。

 渥美先生は現在、
 ペガサスクラブという研究団体を主宰されています。
 だから、外部で渥美先生の指導を受けることは出来ません。

 特別に、商人舎の研修にだけ出講してくださいます。
 ありがたいことです。

 そして、このセミナーでは、実は、
 渥美先生のお話が、ペガサスクラブでの講義よりも分かりやすい、
 というメリットがあります。
 これにも是非ご参加を。

③6月から始まる「CDオーディオセミナー」

 商人ねっと㈱と㈱商人舎のコラボレーションによる
 「音と声」のセミナーです。

 私が、様々な経営者にインタビューします。

 商業インタビュアーとして30年間仕事をしてきた結城義晴の、
 最も得意とする、最も楽しい仕事です。

 私のインタビューを水元均さんの商人ねっとが上手に編集して、
 コンパクトなCDにまとめます。

 車の中でも、自宅でも、どこでも、いつでも、
 耳から学びや気づきを得られるセミナーです。
 

④6月30日から7月6日
 「商人舎アメリカ視察研修」

 ダラス・ニューヨークを中心に、
 「米国最も働きたい企業ランキング上位」
 小売業・商業を網羅したセミナー。
 ニューヨーク
 ウェグマンズ、ホールフーズ、コンテナストア。
 スチュー・レオナード、トレーダー・ジョー、コストコ。
 まだまだたくさんの店、ショッピングセンター。

 今回は私、結城義晴がアメリカ視察の体系を、
 総整理して臨みます。

 7月4日の「独立記念日」に、
 私たちはニューヨークの街にいます。

 郊外のショッピングセンターにも訪れます。
 大統領選挙の盛り上がりの中、
 アメリカ人が、ニューヨーカーが、どんな暮らしをするのか、
 それに商業者がどんな対応をするのか、
 じっくりと観察します。

 もちろんアメリカ小売業から学ぶべきことは、
 網羅します。
 そして私も、参加者も、「自ら、変ります」

 ダラスでは、ローカルチェーンのHEバットと
 ウォルマートの闘いをじっくり見ます。
 HEバット元上級副社長のフレミングさんのレクチャーも受けます。
 ウォルマートの店長のインタビューもします。
 マーケットストリートの店長は顔なじみです。

 小売業に誇りを持って働くアメリカ人にたくさん会います。
 そんなアメリカ研修です。

⑤7月から毎月1回「二人のビッグセミナー」

 結城義晴と各分野の権威・専門家との
 具体的且つ専門的なワンデーセミナー。

 渥美先生と結城義晴のセミナーのようなスタイル。
 当面は結城の得意なスーパーマーケット分野から

 7月、8月、9月、10月、11月と続きます。
 詳細は近日、公開の予定。
 乞う、ご期待。

今日は、お知らせばかりで恐縮。

しかし、勉強と体験の機会をご用意します。
私自身、猛烈に勉強します。
そして皆さんと一緒に、変ります。
その決意です。

是非是非、ご検討ください。

今、単行本の執筆で、極限状態です。
1週間ほどで、まとめるのです。
これが実は、2番目の事業でもあるのですが。

「今日も一日、慌てず、急げ」

<結城義晴>

 

 

2008年03月12日(水曜日)

山下ミツ商店訪問のあと商業界石川県同友会で講演、力入る

昨日、小松空港から、石川県白山市へ。
小松は羽田同様、全くの春だが、
白山の麓まで入って来ると、
さすがに雪は残っているし、少し肌寒い。

小松空港には、
商業界石川県同友会会長の山下浩希さんに迎えていただいて、
二人旅。
車中、楽しい話。
かつての酒ディスカウンター論から、
現在のお豆腐の値段の話まで。

そして白山市の一番奥、白峰に到着。
山下ミツ商店を訪れる。
山下ミツ商店1
名の通った豆腐専門店。
山下浩希さんはこの会社の代表取締役。
「燃える豆魂日記」という人気ブログも書いている。
山下さん
毎朝、4時半から、工場に入って、
豆腐をつくる。

100グラム100円で売る。
1グラム1円。
「水より安い豆腐を、
つくって売りたくはない」

7年前に、白峰の村の中の店を移して、
村の入口のあたりに工場を新設した。
店は、専門店らしく整えた。
山下ミツ商店3

工場は、近代設備を導入。
しかし、つくり方は本物を追い求める。
2階の事務所から工場を望む。
取引先などの視察は大歓迎。
それができるような建物のつくりになっている。
山下ミツ商店4
向上を望むガラスに、豆腐・油揚げの製造過程が、
写真で解説してある。
山下ミツ商店5

白峰は人口1200人の小さな村。
金沢からも、福井からも、1時間ほどの三角点の位置にある。
そこに居を構えて、豆腐をつくり続ける。
山下ミツ商店2

昨年、横浜ベイスターズの工藤公康投手の奥さんの雅子さんが、
本を書いた。
「工藤家の元気が出る食卓」
本
その本に、山下ミツ商店のお豆腐が紹介された。
工藤雅子さんがインターネットで、
山下さんの豆腐を求め、
愛用してくれている。本

1200人の村の豆腐屋でも、
インターネットの時代、
知恵次第で十分やっていける。

もちろん知恵を出し続けねばならない。
勉強を続けねばならないし、
研究を怠ってはならない。

山下さんは、それを強く感じている。

白峰の村から車で15分。
白山里という温泉旅館で、
商業界石川県同友会3月例会が開催された。
2007年度の最後の例会。
毎月1回開かれている。
まず最初に、全員が立ち上がって、
『商売十訓』を唱和。
商売十訓

私は、4時20分から6時まで講演。
力が入った。
今年、2月の商業界ゼミナール。
本来ならばそこで行うはずの基調講演を、
この石川県同友会でさせてもらった。
「イノベーション」について。講演
その後、白山里という温泉旅館で、
商業界石川県同友会3月例会。

私の講演の後、机をロの字にして、討論。
感想や質問が出た。
「正しさ」とはどんなことか。
私は、考える。
「法的な正しさは、法令遵守。
コンプライアンスという。
精神的な正しさは、個人の問題となる。
商売の正しさ、ビジネスの正しさは、
お客様の立場に立って考えることに徹するところにある。
エンドユーザーというお客様の立場」

「問題は、大日本帝国が日本国に変わってしまったような、
国家としての哲学が180度変換するとき、
私たちは正しさを貫くことができるか否か。
その時のために、私は日々、勉強している」

討論会の後、夕食会。
そして、深夜まで、車座で話し合い。
充実した時間だった。

それでもまだまだ、
全員の悩みを聞いてあげられなかったのではないか、
そんな懸念が残った。

皆さん、またやりましょう。
ありがとうございました。

心より、感謝。

<結城義晴>

2008年03月11日(火曜日)

小麦3度目の値上げ⇒「川上インフレ・川下[コモディティ]デフレ」

私のパソコン、ハードディスクに障害が発生した。
本当に困った。
しかも今日から、石川県に出張。

単行本の締め切りが過ぎようとしている。
雑誌の締め切りも、待ってもらっている。

来週まで、立て続けに講演が3本。

4月17日の「商人舎発足の会」の準備も、
ピークを迎えている。

それらを済ませてから、3月22日、入院。
24日手術。

しかし、こんな状況でも、私は、
何とかなると思っている。

自分の力だけではない。
みんなの力を合わせて、
やれることだけやる。

ここまでもってくれば、
あとは本当に何とかなる。

さて、食品の原材料・小麦の3度目の値上げが
日清製粉から発表された。
昨2007年の5月、11月に続いて、4月25日から。
これによって、小麦を原料とするコンシューマー商品が、
次々に値上げされる。

それでいて、消費者の感覚は、
値上げされると生活が苦しくなる。
だからそれを声に出す。
大手新聞やテレビなどのマスコミが、それを煽る。

そこで出てくる現象。
「川上インフレ・川下デフレ」

川上とは、製造業・生産地。
川下とは、小売業。
川中は、卸売業。

製造業は、インフレで、小麦は3度の値上げ。
小売業は、消費者・マスコミの声に煽られてデフレ。

それが「川上インフレ・川下デフレ」

そこで、この要請に真っ向から応えるのが、
「消費者代位機能」である、
それが本物の商人の仕事である、

という論理が出てくる。
これはこれで、正論だろう。

しかし、私は、「川下デフレ」は、
コモディティグッズの分野において、
大きな影響がもたらされると考えている。
コモディティは、消耗品で、毎日使うもので、
しかも価格が安いことに価値を有する商品だからである。
ガソリンなど、コモディティの典型である。

ノンコモディティグッズは、
川下の値上げが、
顧客によって許容される商品群である。

「価格=価値」ではない。
価値とは、価格と同列に並べて語られるものではない。

原材料が値上がりしたとき、
その原材料を使ってつくられる新しい価値が高まれば、
新しい価値には、新しい価格がつく。

新しい価値が生み出せない商品は、
原材料が上がるままに、価格が上がる。
「川上インフレ・川下インフレ」
しかしそれは消費者に許されない。
そんな商品は、「川下デフレ」に甘んじなければならない。

だから、俯瞰すると、こうなる。
「川上インフレ・川下[コモディティ]デフレ」

大半の小売業の生きる道は、
従って、「ノンコモディティの経営戦略」となる。

ごく限られた、選ばれた小売企業が、
「川上インフレ・川下[コモディティ]デフレ」と、
消費者代位機能を果たしつつ、奮闘することとなる。

私は、どちらにもエールを送るものである。

<結城義晴>

 

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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