結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年05月11日(日曜日)

ジジの探しもの[日曜版]

母の日です。

なのに、
ユウキヨシハルさん、
また、みかけなくなりました。

仕事でしょうか。
病院でしょうか。
ジジ、どこ?1

あっちかな?
どこ?2

こっちかな?
どこ?3

もしかして。
koko?

ここかな?
ここ?

それとも。

外かな?
では

いいえ、ここです。
みんな

ここですよ。
みんな2

写真、撮ってる。
みんな3

ビール、飲んでる。
ビール

食べてる。
うまい

食べてる。
おいしい
絶品。

夕闇、眺めてる。
うつくしい

サンフランシスコのCHAYAにいる。
茶屋

天井、見てる。
ニーマンマーカス

サンフランシスコの百貨店ニーマンマーカス。
二マンマーカス2

歩いてる。
街
メーシーズとバーニーズ。

ユニオン・スクェア。
ユニオンスクエア

ファーマーズ・マーケット。
ファーマーズマーケット

ここでも、オイスターチャウダーとシャンパン。
sara

記念写真。
朝市

なんだ、元気そうじゃん。
おいしそうじゃん。
gao
ガオ?ッ。

<『ジジの気分』(未刊)より>

 

2008年05月10日(土曜日)

アメリカ FMI とsupermarket 巡り⑤デジャヴの中のラスベガス店舗めぐり

三つの次元が交錯するような、
不思議な感覚を覚えています。

このブログを書いているのは、
サンフランシスコの5月9日、午前3時。

しかし日本を想像しながら書いているから、
日本時間は10日、午後7時。

内容は、時系列で追いかけているから、
まだラスベガスの7日、午前10時。
三つの時間と場所を意識しながら、
ものを考え、思い出し、
事実を書いていく。

不思議な感覚です。
しかし、これは海外旅行をしなければ、
味わえない感覚でもあります。

デンゼル・ワシントンの「デジャヴ」という映画、
思い浮かべます。
クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングにも、
「デジャヴ」というアルバムがあった。
「デジャヴ」には名作が多い。

 

さて、過去が現在を追いかける展開。
5月7日の砂漠の中のラスベガスの朝。
ラスベガス渓谷の南西部のヘンダーソン地区。
典型的なサバーバン。

サバーバンというのは、単なる「郊外」ではなく、
新興住宅地が広がる地域。
だから小売業は、何をやっても比較的うまくいく。
しかしだから、次々に競合店が出てくる。
それも一番新しくて強いフォーマットで。
だから激戦区となる。
だから見どころ満載となる。

今回のコーディネーターは、
アクセス・インターナショナルのロバート・鈴木さん。
私は、あくまでエグゼクティブ・アドバイザー。
この後の記事の数字など、ロバートさんの解説に、
現地店長などのインタビューから得られた情報、
そこに私の知識・情報を混ぜ合わせたものになる。
ロバートさんに感謝。
店の見方は、いつものように私流。

①スミス・フレッシュフェア
全米第1位のスーパーマーケット企業・クローガーの、
ネバダ州・ユタ州などを担当するのがスミス。
ソルトレークシティを州都とするユタ州出身で、
いま約130店舗。クローガー傘下。
ラスベガスでは39店舗で、この地区の31.7%のシェアを占める。
ナンバー1シェアの企業。
そのアップスケール・タイプが、このフレッシュ・フェア。
フード&ドラッグ。
スミス
1999年オープンの8年目。
店舗面積は7万平方フィート(2000坪)。
週の売上高60万ドルというから年間30億円を超える規模。

青果部門は、スーパーマーケットの生命線。
この店では全体の10%の構成比になる。
ボリューム陳列も原則通り。
日本のスーパーマーケットのほとんどが放棄してしまった。
青果

青果部門のトップに来るのが、
オーガニックコーナー。
見事!
オーガニック

担当者にカメラを向けたら、ポーズをとってくれた。明るい。
成績がいいから、明るくて元気なのです。
だから成績も良くなる。
ポーズ

精肉対面売り場では、大皿盛りで、
その上に肉を盛り上げて陳列している。
ミート・シーフードも、10%の構成比。
ミート

魚の売り場。盛り付けが美しい。
魚

グロサリーの構成比は、35%から40%。
缶詰売り場は、客層ごと、用途ごとに、
ベースの部分を色分けして、プレゼンテーションしている。
缶詰

ストアディレクターのダニーさんが、インタビューに応じてくれた。
ロバートさんとともにFMIジャパンの中間徳子さんが的確な通訳を。
店長
ダニーさんによると、この店の従業員数は150人。
45%がフルタイマーと、多い。
「客数は日曜、土曜、月曜、金曜、水、火、木の順」
「テスコのフレッシュ&イージーが近隣にオープンしたが、
全く影響はない。
うちは前年比118%で伸びている」
「フレッシュフェア全体のアップスケールが、
最強のカスタマーサービスです」

店舗総合力のスケール(基準)を上げ続けることが、
最大の競争対策であるというコメント。

②ホールフーズ・マーケット
ご存じオーガニック&ナチュラル・スーパーマーケット。
昨年、この分野の第2位ワイルド・オーツを買収した。
その分、ちょっともたもたしている感じ。
米国の消費が減退していて、
ホールフーズにとって、正念場を迎えている。
ホールフーズ

年商65億9200万ドル、276店舗。
既存店の伸び率は、なんと7.1%。
それでも最近の3年間は既存店がずっと2桁で伸びていたから、
やや停滞感がある。
この日のこの店のオーガニック青果アイテム数は196だった。
青果

青果部門壁面の「ショートカット・シェフ」という対面コーナー。
野菜、果物をカットし、調理するサービス。
ショートカット

コーヒー、お茶の売り場には、おなじみのUCCな缶。
その下の段に伊藤園の500ミリリットルペットボトル。
コーヒーと茶
ホールフーズの良さは、店舗間のばらつきが極めて少ないことだった。
それが少し、崩れているように思われる。
マーチャンダイジングの問題ではなく、
マネジメントの問題に起因する。

③フレッシュ&イージー
イギリス最大の小売業は、スーパーマーケット企業テスコ。
そのテスコが5年間の調査・研究の末に、
米国に出店した話題の「フレッシュ&イージー」
現在ロス、ラス、フェニックスに65店。
ファサード
私はノブ・ミゾグチさんと一緒に、
昨年11月9日、ロサンゼルスでオープンしたばかりのこの店を、
一挙に3店、視察した。
ミゾグチさんはシアトル在住の、
「商人舎オーガニック/ナチュラル研究会座長」
その時、私は、
「50%ほどの売り場構成比を占めるプライベート・レーベルが、
いかに顧客に受け入れられるかがポイントである」
と指摘した。
すなわち、ストアロイヤルティを、
プライベートブランド・ロイヤルティは超えることができない、
という結論に至った。
7カ月後の現在、果たしてそれはどうなのか。
それが最大の関心事だった。
青果
青果部門は、ケース陳列。
これはイギリスと変わらない。
回転するか否かが問われている。
ラック

ゴンドラは、ラック方式。
アイテムが絞り込まれていて、
限定品揃え型のグロサリーストアである。
コンセプトそのものは、オープン時と全く変わらない。
ネスレ
しかし、目立つことがあった。
プライベート・レーベルのフェース数は依然、多いが、
売り場で目立つのは、ナショナルブランドの安売り。

極めつけは、店頭。
左がコカコーラ、右がネスレのパレット陳列。
コカ・コーラ
本来のコンセプトならば、ここに、
「フレッシュ&イージー」のプライベートブランドを持ってくるべきだ。
ホールフーズなど、堂々と入口でPB展開をしている。
ということは、フレッシュ&イージーが、
いまだストアロイヤルティを築き上げるのに、
典型的なナショナルブランドを前面に押し出している、
ということだ。

この店では、未だ、道遠し、の観あり。
(ロサンゼルスでは違っていたのだが)

④ウォルマート・ネイバーフッド・マーケット
ウォルマートが1998年にスタートさせたスーパーマーケット。
今年の1月決算時点で134店。
1年間に22店増。
昨年1月にニューデザインストアを開発したが、いまだ微々たる存在。
約1000坪のフード&ドラッグ。
ヘルスケア・ビューティケアに力を入れるも、
今夏、マーケットサイドというさらに小型の新フォーマットを実験し、
このタイプを止めるか、転換するかの瀬戸際にきている。
NM
フレッシュ&イージーとは、道路を隔てている。
これはフレッシュ&イージーが仕掛けてきていることを示す。
仕掛けられたからか、そんなにひどくはない店となっている。
ウォルマートは不思議な会社だ。
競争が好きな企業といえる。
odemukae
店頭入り口にも、プロモーションの仕掛けがある。

青果
青果部門も以前より少しよくなった気がする。

EDLP
そして、「オールウェイズ・ロープライス」の連発。

だが、「エブリデーロープライス」という点では、
フレッシュ&イージーも同様の政策をとっているから、
この点では、変わらない。
両店の、この時点での勝負、
水入り、再勝負となる。
それも低次元の。

しかしこの両店を視察して痛感したこと。
「店舗を小型化していくことの、難しさ」
増やしたり、大きくしたりする行為は、
比較的にやさしい。
「小さく、狭く、濃く、深く」
これは私が主張している標語だが、
この仕事が困難を極める。
米国と英国の、小売業では最高の頭脳を集めているはずの、
ウォルマートとテスコにおいて、然り。

普通の頭脳の集団は、
小型化などに挑戦しないほうがいい。

大型化は、易しいのだ。


⑤スーパーセンターHE5タイプ

ラスベガス最後の店は、王者ウォルマート・スーパーセンター。
その環境対策店舗HE5型という。
今年3月18日オープン。
ダラスとデンバーの環境対策プロトタイプ。
そのダラス型を普及版にアレンジした店。
ファサードも地域に合わせた色づかい。
wal

マーチャンダイジングは、スーパーセンターそのもの。
ただし、消費不況に対応して、
ベーシックな商品の低価格を前面に出している。
オーガニックなど絞り込んで、
ロープライスを徹底的に訴える作戦。
フロント

マグネット売場のミルクコーナーも、
御覧のように目立つ。
リーチインケースは省エネタイプ。
リーチインケースの多用そのものが、省エネルギー。
マグネット

ファションは、現在、消費環境から売れてはいないが、
商品とプレセンテーションは各段にレベルアップした。
一目瞭然。
ファッション
ウォルマート・スーパーセンターにとっての最大の問題は、
やはり、じりじりと迫っている自らの飽和だけのようだ。

ラスベガスでは、ナンバー1企業の取り組みを見た。
スーパーマーケット1位のクローガー系スミス。
オーガニック&ナチュラルスーパーマーケット1位のホールフーズ。
そしてイギリス1位テスコと世界1位のウォルマート。

みんなすごい会社ばかり。
でも第1位が、それぞれ悩みばかり抱えている。
その自分の悩みに対しては、こんなもんだ。
なんか、安心するよなァ。
皆さん?

<ロサンゼルス編に続く、結城義晴>

2008年05月09日(金曜日)

アメリカ FMI とsupermarket 巡り④FMIショーひと巡り

FMIショー2008は、エキジビター600社。
米国最大の食品展示会といううたい文句。

ざっと、会場内を巡ってみる。
ホテルのコンベンション会場を使っているため、
全体に高級感がある。
床には絨毯が敷かれ、
それが色分けされて、
分りやすく、心地よい。

今回の話題のひとつ、
「ブルーマン」登場。
マスクマン
ハーシーのブース。
展示には、楽しさと工夫が必須。
ハーシー

コカコーラは、入口のベストポジッションを得ている。

出入り口が一つのため、絶好の位置取りということになる。
入口

カラフルなファンファクトリー。
キッズ

ハスマンのデリ・マーチャンダイジング提案。
デリ

メキシコのブースが集まる。
その中のランビー。

キャンベルのブースは、ひたすら試食させる。
キャンベル

クーポンは、アメリカのスーパーマーケットの
強力な販促手段だった。
ダブルクーポンが乱発された。
しかしいま、見直しの時期に入っている。
その提案。
クーポン

日本の㈱イシダからの展示。
吉岡典生常務とばったりお会いして、記念写真。
FMIジャパンの中間徳子さんと。
私たち、吉岡さんから、夫婦に間違えられた。
この会場で、ジャーナリストの金子哲雄さんご夫妻に遭遇した。
そのせいもあるかもしれない。
石田

続いて、OKI。
生音楽入りのデモンストレーションで、
人を集めている。
OKI

サンキストもひたすら新製品を飲ませる。
サンキスト

ディマンドテック。
ソフトウェアの展示が多いのが特徴のひとつ。
商品は、ナショナルブランドメーカーが、
きちんと出展している。
ディマンドテック

コンテッサも、立派なブースをつくっている。
コンテッサ

クラフトのカラフルな展示。

ひとめぐりしての感想。
食品展示会は、主に商品の現物をプロのバイヤーに提示する。
だから新製品、珍しい商品、変わった商品、
知られていない商品、地方の商品などが、
無数に集まってこなければ、
魅力がない。
プロのバイヤーにとっての魅力。
それが必要だ。

ヨーロッパの展示会には、それがある。
世界最大のドイツ・ケルンのアヌーガ。
フランス・パリのシアル。
珍しい商品、変わった商品、
知られていない商品、地方の商品などは、
誰がつくるか。

中小メーカーや産地である。

すなわち、食品展示会は、
中小零細生産者が、
最もコスト安く、
効果高く、
自分の商品を多くの人にお披露目する場でなければならない。

アヌーガやシアルには、それがある。
最近の日本のスーパーマーケット・トレードショーにも、
それがある。

FMIは、来年、ダラスで開催されるが、
「教育」のためにセミナー中心の展開である。

それは、食品産業、スーパーマーケットにとって、
「ひと」が何よりも大切であり、
だから人の教育に力を入れるためである。

しかし、アメリカでは、
巨大メーカーのナショナルブランドが強い。
そして巨大小売業のプライベートブランドも強い。

そうなると、展示会の意味が薄れる。
中小零細メーカーの商品は、埋没しがちだからだ。

中小メーカーの商品を、
こまめに、コツコツと集めるバイヤーが、
中小スーパーマーケットに存在すれば、
その店やその企業は役割を果たし、
個性をつくることができる。

巨大小売業の真似をして、
ナショナルブランドの安さ競争と、
プライベートブランド作りに明け暮れていると、
中小という存在価値がなくなる。

FMIショーから、私はそんな感想を抱いた。

さて、これからアメリカのスーパーマーケット、
どうなっていくのか。

私は、中小スーパーマーケットによる
ノンコモディティ経営戦略を信じている。
それはアメリカではもはや、
展示会に依存できないものなのかもしれない。

それがヨーロッパや日本との違いなのかもしれない。

<結城義晴>

 

2008年05月08日(木曜日)

アメリカ FMI とsupermarket 巡り③FMI会長ティモシー・ハモンズさんの米国分析

ラスベガスのストリップにある老舗ホテル・フラミンゴ。
朝、起きた時の、私の部屋からの景色。
目前に、シーザース・パレスがある。
部屋から
夜、寝るときの、私の部屋からの景色。
やはりシーザース・パレスがある。
部屋から2
ローマの独裁官シーザーの御殿という名前。
このブログでは、ユリウス・カエサルと表現している人。
歴史上、私がもっとも好きな人物。

さて、FMIショーは、マンダレイ・ベイという巨大ホテルの
コンベンションセンターで開催されている。
フラミンゴから車で15分ほどの距離にある。
会場
巨大なホテルの中にコンベンションセンターがある。
現在、ラスベガスは、
カジノの街、エンターテインメントの街、
そしてコンベンションの街という要素を持っている。
看板

6日、午前10時、
FMI会長ティモシー・ハモンズさんを囲む会。
わざわざこのために、FMIショーの会長が時間を割いてくださった。
われわれ総勢44名のために。
ハモンズさんを囲んで
ロの字型にテーブルを組んで、話を拝聴。
増井さんと
日本セルフ・サービス協会会長の増井徳太郎さんと、
ハモンズさんはもう、35年来の親しい友人。
増井さんから、最初にご挨拶があり、
ハモンズさんのレクチャーに入る。

米国スーパーマーケット業界のトレンドから。
「この1年間、米国スーパーマーケット業界の業績自体は、
とても良かった。
FMI加盟企業の税引き後の純利益率は、1.92%。
この40年間で最高の数値。
これまでは、ずっと1%ぎりぎりという水準。
とはいえ、これからの12ヶ月は、良くはならない。
その最大の理由は、経済環境の変化。
サブプライムローンの問題が影を落としているし、
原油・原材料の高騰で、
消費者の買い物や食べ方、価格に対する認識が、
変わってきている。
しかし、スーパーマーケットにとっていいニュースは、
この不況で、消費者の多くが、
外食を控え、家庭で食事するようになったこと」

このあたり、日本でも同様の傾向が出てくるに違いない。

「食品の価格も値上げが広がり、
近い将来、高止まりするだろう」

店づくりの傾向について。
「イギリスのテスコが、
フレッシュ&イージーという小型店を開発した。
その影響もあって、各社とも、
小型店の開発に舵を切った」

部門構成について。
「スーパーマーケットに処方箋薬局とメディカル・クリニックを、
入れる店が多くなった」
これは、医食同源のトレンドを意味する。

食品の安全性について。
「FMIでは、安全基準を設定している。
セーフ・クオリティ・フード、SQFという。
中国からの輸入品に関して、SQFを厳しく適用して、
手を引いたが、1年以内に、厳密な基準の商品だけにしていく」

競争について。
「店に対する再投資ができない企業、
再投資しない企業は、業績が悪い。
走り続ければ、人間でも健康だし、道はある。
止まると、不健康になる」

まだまだ、良い話が続いた。
ハモンズさんと
ハモンズさんと固い握手。
㈱サンクリエーション代表取締役の横山和夫さんと一緒に写真。

朝から別会場で、「スピークス」
いわゆる講演・プレゼンテーション。
スピークス
タイトルは「ブランド・センス」
ブランドの確立のためには、五感に訴える必要がある。
味覚や視覚は当然のこととして開発されてきたが、
嗅覚、聴覚は、未開発。
最先端のブランド開発の事例には、
そんなことが起こっている。
スーパーマーケットの店舗でも、
匂いと音は、重要な要素である。
そんな主張。
これはこれで面白い。

次は、パネルディスカッション。
「Work Togather」パネル
左から、コカコーラ、
ウェグマンズ、
プロクター&ギャンブル、
セーフウェイ、
クローガーの、
それぞれ製販コラボレーションの責任者。
いちばん右がコーディネーター。

全員が口をそろえたのは、
「共通のゴールを設定し、
共通の言語をもち、
共通のスコアをつけて、
協働しなければならない」

ということ。

このメンバーで話していると、
ウォルマート対策の会合のように見える。

しかし、メーカーはウォルマートとも、
コラボレーションを展開している。

アメリカは日本以上に、
製販のコラボレーションが進んでいる。

さて、展示会の入口。
入口
続きは明日。

<結城義晴>

2008年05月07日(水曜日)

アメリカ FMI とsupermarket 巡り②コーネル大学教授陣との夜

アメリカ報告は、まずコーネル大学関連の話から。
5日の夜、私たちはコーネル大学教授陣とミーティングし、会食した。
エドワード・W・マクラフリンさん(右)と、
同ウィリアム・ドレークさん(左)
二人の教授
場所は、ウィンホテルのアメリカン・フレンチレストラン。

今年秋から開講される
「コーネル・リテール・マネジメント・アカデミー」
略してCRMA。
その打ち合わせと契約の話。

日本側は、5人。
左からCRMAを推進するFMIジャパン事務局・中間徳子さん。
そしてCRMA日本側責任者の私を挟んで、
日本セルフ・サービス協会会長の増井徳太郎さん(紀ノ国屋社長)。
同協会事務局長の島原康浩さん。
セルフ・サービス協会は、
CRMAの生みの親の役目を果たしてくれている。
さらにCRMAの事務局として動いてくださっている大高愛一郎さん。

ディナー

正式にコーネル大学の了解をいただいた。
コーネルのロゴを使うことも許可された。
これは、CRMAジャパンが、
コーネル大学フード・インダストリー・マネジメント・プログラムの、
日本ブランチのようなポジショニングを与えられたことになる。

さらに1年間の研修の修了者に、
コーネルからの修了証を発行してもらうことが決まった。
握手
そこで固い握手。
ありがたいことだ。
本当に。

私たちは、日本の産業内大学を設立したいと考えた。
すなわち「日本スーパーマーケット大学」。

もちろん今のところ学校法人としての設立ではない。

しかし、内容は、コーネル大学で42年間、教えられているもの。
フード・インダストリー・マネジメント・プログラムの中の
「フード・エグゼクティブ・プログラム」。
そのエッセンスを直接、講義していただき、
なおかつこの基本に沿って、
日本のスーパーマーケット・マネジメントに、
必須のカリキュラムを加えたものになる。

すでに私のつくった70時限分のカリキュラムは、
大高さんによって翻訳され、
マクラフリン教授のもとに送られている。
彼はそれを高く評価してくれた。

私には、それがうれしかった。

これで正式に、CRMAのプロジェクトが、一歩進んだ。

この夜は、互いに、質問し、
互いに答え、
理解を深め、
協働の念を強くした。

食事とワインがすすむにつれて、
さまざまな議論がなされた。

今、アメリカのスーパーマーケット業界の話題の一つは、
イギリスのテスコが始めた「フレッシュ&イージー」にある。
フレッシュ&イーズィ2
マクラフリン教授のコメント。
「6カ月で、65店になった。
テスコは、アメリカのマーケットとコンシューマーを、
リサーチし、マーケティングして、
4つの傾向が必要であることを分析した。
①バリュー(ロープライス)
②コンビニエンス
③フレッシュネス
④ユニーク

そしてこの4つの要素すべてを、
1000㎡あまりの店に、
詰め込もうとした。
それが今のところうまくいっていない要因だと思う」

結城義晴のコメント。
「テスコは5年間もかけてマーケット調査し、
プライベート・レーベル・ブランドを開発した。
しかし、いかにプライベート・レーベルが、
安くて、安全で、品質が良くても、
アメリカのナショナル・ブランドを凌ぐことは難しい。
だからプライベート・レーベルが顧客に受け入れられるには、
ストア・ロイヤルティが確立しなければならない。
テスコの小型店は、イギリスではストア・ロイヤルティが高く、
プライベート・レーベルの品揃えが多いが、
アメリカではまずストア・ロイヤルティがないに等しいから、
このプライベート・レーベル主体の店は、
苦戦するだろう」
「ストア・ロイヤルティは、
商品ブランドよりも上位にくる概念となる」

マクラフリン教授は、
「プライベート・レーベル・ブランド」という表現を使った。
私もそれに準じて、「プライベート・レーベル・ブランド」と、
表現した。

通訳は、中間徳子さん。
ダイエー創業者の故中内功さんの通訳兼秘書をしていた才媛。
マクラフリン教授と私との間で、
見事な仲立ちをしてくれて、
議論も弾んだ。

 

夕方、6時からの会談と食事は、
あっという間に9時を過ぎ、
私たちは、10月3日の再会を約して、別れた。
全員で
全員が、満足の顔つき。

夜空に浮かんだウィンホテルの姿も、
ラスベガスのメインストリート「ストリップ」の夜風も、
私たちには、心から気持ちよく感じられた。
ウィン
ここまでの功労者は、
大高愛一郎さんと中間徳子さん。

お二人に、心より感謝しつつ、
私たちは、フラミンゴ・ラスベガスまで、
歩いて帰った。

<結城義晴>

2008年05月06日(火曜日)

アメリカ FMI とsupermarket 巡り①時代は変わった、FMIが変わった

5月5日、午後6時、成田空港を発つ。
ユナイテッド航空852便。
成田
約9時間後、サンフランシスコ国際空港。
さらにユナイテッド1590便に乗り換え。
サンフランシスコ
サンフランシスコから、1時間40分。
ラスベガスに到着。
ラスベガス
到着ロビーには、待ち構えたようにスロットマシーン。

昨年の11月以来の米国ネバダ州・ラスベガス。
今回は、日本セルフ・サービス協会のツアーに、
エグゼクティブ・アドバイザーとして同行。
総勢44名。

私の仕事は、
コーネル大学リテール・マネジメント・アカデミーの打ち合わせ、
ツアー最終日の講演、視察レクチャー、取材といった内容。

こちらの時間で、午後4時、
協会会長の増井徳太郎さんとフラミンゴ・ラスベガスで落ち合う。
ご存じ、紀ノ国屋社長の増井さんは、
FMIのアジアでたった一人の理事。
昨日から、FMIの理事会に参加された。

FMIとは、フード・マーケティング・インスティテュートの略。
かつては、スーパーマーケット・インスティテュート(SMI)と言った。
スーパーマーケットの唯一最大の集合体だった。
それが外食産業を加えることで発展してFMIとなった。

米国最大で、ウォルマートからターゲットまで入会しているから、
世界最大の食品小売業の組織ともいえる。

日本でいえば、
日本セルフ・サービス協会と、
日本スーパーマーケット協会と、
全国スーパーマーケット協会と、
オール日本スーパーマーケット協会を、
一つにしたような組織。
そこに日本チェーンストア協会のメンバーも、
わき役的に参加している組織とでも表現したらよいのだろうか。

とにかく食品を扱う企業が、大同団結して集合した組織。

そのFMI最大のイベントが、毎年5月に開催されるFMIショー。
米国最大の食品フェアであると同時に、
世界中の食品産業、とりわけて食品スーパーマーケットに、
インパクトのあるトレンドを提案し、
国際会議でさまざまな問題解決を図ってきた。

しかし、FMIも大きく変わってきた。
会長のティモシー・ハモンズさんが今年で勇退。
従来、シカゴで開催されていた食品フェアも、
今年ラスベガスに移転したが、今回で終了。
来年はダラスで行われるFMIはコンベンションのみ。

それも、「教育」のコンベンション。
すなわち食品産業にかかわる人材を、
三層に分けて教育するセミナーが中心となる。

世界最大のsupermarket組織が、
商品から人に軸足を移そうとしているのか。

それは商品を公開するというイベントが、
あまり意味をもたなくなってきたからか。

コモディティグッズは、
改めてフェアで公開するまでもなく、
ノンコモディティグッズは、
公開されると意味をなさない。

アメリカのようにコモディティが明確になってしまった国では、
食品フェアは成り立たなくなっているのか。
それを確かめるのが、今回の私の目的のひとつ。

私たちが、コーネル・リテイル・マネジメント・アカデミーを樹立し、
「21世紀に人を残す」としたコンセプトは、
アメリカのFMIでも、同じ認識でとらえられているのか。

アメリカ食品小売業の
「現代化」の鍵を握るものは、
やはり人なのか。

実に興味深い、日本との同期ではある。

10日間にわたって、
米国FMIとスーパーマーケットの動向をレポートする。

乞う、ご期待。

<結城義晴>

2008年05月05日(月曜日)

ゴールデン・ウィーク最終章、マイクロソフトのヤフー買収断念とグーグル、IBMの歴史的意味 

Everybody! Good Monday!

今日はこどもの日、
そして明日は振り替え休日。
2008年ゴールデン・ウィーク最終章。
首都圏・阪神圏など、都会では、
Uターンラッシュと潮干狩りなど近場の行楽に話題が集まる。

サラリーマンは4連休。

サラリーマンという典型的なライフスタイルの人が、
少なくなった。

連休中は、都心では熟年が目立つ。
熟年カップルという人々。

行楽地は、家族連れに若者。

以前より、ライフスタイルは個性化・多様化したように見えて、
もしかしたら属性別の類型化は、
逆に進んでいるのかもしれない。

どうもそんな気がしてならない。

団塊の世代という大きな塊、
そのベビーブーマーという大きな塊。

日本全体に人口が減少してくると、
大きな塊が目立つようになる。
嫌でも。

それが大型連休などになると、
顕著に表れる。
値上げに次ぐ値上げが発生すると、
類型化の消費パターンは、
さらに顕著になる。

これは、マーケティングする側からすると、
やりやすい。
そして、やりやすい仕事は、
強大化・寡占化に進みやすい。

ただし、顧客たち個々は、
それを拒否したがっている。
不思議な消費模様が展開される。

ここで、やりにくい仕事が生まれる。
難しい仕事は、巨大化や寡占化の対極に位置する者が、
担当する。

中小の生き残り、いや存在価値は、
細かくて難しい仕事にこそある。

さて、マイクロソフトがヤフーの買収を断念。
そのマイクロソフト会長のビル・ゲイツが、
7日水曜日に来日して、記者会見する。
私はアメリカに行っているが、
面白いタイミングの来日だ。
好奇心をくすぐられる。

「買収の断念が、株主や従業員の最大の利益」
こう表現したが、面白い。

ファーストリテイリングの柳井正さんは、
米国バーニーズの買収を止めたときに、言った。
「失うものは、何もない」

時代は、どんどん変っている。

米国のこの世界だけでも、
主導権を握るものが変る。
かつての王者インターナショナル・ビジネス・マシーン社(IBM)から、
アップルとなり、
マイクロソフトとなり、
グーグルとなる。

グーグルは、今回、ヤフーの救済に動き、
マイクロソフトによる買収を阻んだ。

ご存知、「最も働きたい企業ランキング」第一位企業。

機械をつくったIBM、
OSというソフトウェアをつくったマイクロソフト、
そして検索エンジンによって情報循環をつくったグーグル。
グーグルは、中規模の会社だ。

人間にたとえると、いまや、
機械は静脈、
ソフトウェアは動脈。
情報循環は心臓。

その先に無数の毛細血管がある。

これらはすべて、クリティカル・マスの達成を、
突破口として、以前の王者をしのいできた。

新しい機能や新しい社会からのニーズが生まれる。
そこにビジネスが発生する。
その小さな枠組みやカテゴリーの中で、
最初に17%の圧倒的シェアを獲得すると、
これまで圧倒的なパワーをもっていた存在を、
視界に捕らえ、肩を並べたり、追い越したりすることが出来る。

グーグルの勝利は、
心臓と毛細血管の意味の重さを、感じさせる。

そして小売業・外食産業・ホスピタリティビジネスの店舗は、
大きな商業・サービス業の毛細血管であることに違いない。

だからいつでも、店は客のためにあるのだ。

ラストスパートに向けて。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

追伸
今日、ラスベガスに向けて、発ちます。
明日から、10日間にわたって、
2008年FMIと最新アメリカ流通業報告記が始まります。
ご期待ください。

 

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