結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年03月16日(金曜日)

吉本隆明逝去! セブン&アイ最高利益とイオンのグループSM2兆円超

吉本隆明逝去、享年87。
「戦後最大の思想家」と評される詩人・評論家。
「よしもと・たかあき」が本名だが、
「よしもと・りゅうめい」が通り相場。

私の学生時代、早稲田大学のキャンパスには、
革マル派をはじめとする左翼セクトの立て看板がズラリと並んでいた。

そのなかで、「吉本隆明」は人気の新左翼思想家、批評家だった。

代表著作は「共同幻想論」「言語にとって美とはなにか」。
文学、政治、経済、文化にいたるまでの批評活動。
朝日新聞は「反逆する若者たちのカリスマ的存在」と表現し、
日経新聞には「無名の大衆に軸足を置き、
旧来の左翼を批判したその思想は、
60年安保の世代から全共闘世代、
さらにいまの40代にまで幅広い影響力を及ぼした」とある。

全共闘世代の糸井重里さんは、
『ほぼ日』の巻頭言で弔辞。

「吉本さん。
こういう日がくることは、ずっとわかっていました。
(中略)
吉本さんのいない世界に生きていることを、
ぼくはさんざん練習してきましたから、平気です。
あとは、とても健康な悲しみばかりです。
思っていたのと全然ちがって、ずいぶん悲しいです。
(中略)
誰かが亡くなったとき、あんまりことばはでません。
こんなふうになにか言うことは、初めてです。
(中略)
『ありがとうございました』とか
過去形で言うのはやめておきます。
ぼくがそっちに行ってから、そこでお礼を言います。
でも、中締めっていうのもありますものね。
じゃ、また」

若いころはひどく遠い存在だった「よしもと・りゅうめい」と、
最近親しくなったイトイが、
その親しさを表現した弔辞。

実務の世界には、
「評論」そのものを否定したり、
「評論家」を軽んずる向きがあるが、
文芸評論の小林秀雄をはじめ、
各ジャンルに評論があって、
それは社会のために重要な役割を果たしている。

吉本隆明は、時代というものに対する評論家だった。

ピーター・ドラッカーも、
文明や政治や経営の評論をした。

さて水曜日は、午後、商人舎オフィスに来客続々。

はじめに、組織改編をしたばかりの㈱電通のお二人。
駒込雅史部長と三浦啓子さん。
プロモーション事業局次長・ショッパーズ・マーケティング部。
20120316203026.JPG
店頭における顧客の購買行動についての話で、
大いに盛り上がった。

入れ替わりに大阪からやってきたのが、
万代ドライデイリー会事務局の前田仁さんと、
JTB西日本の小阪裕介さん。
20120316203055.jpg
今年、来年度の企画の打合せ。

最後に、三井物産㈱食品営業部マネジャーの中野真樹さん。
今夏の海外視察の打合せ。
千客万来。ありがたい。

さて今日は、セブン&アイ・ホールディングスとイオンの話題。
日経新聞はこの手のニュースは抜群に強い。
「セブン&アイ、営業最高益」
一面にこの記事を持ってきた。

決算前から、このニュースを入手して、
スクープとは言えないが、他に先駆けて報道。
月刊誌も週刊誌も、まったくかなわない。

セブン&アイ・ホールディングスの2012年2月期連結営業利益。
5年ぶりに過去最高益を更新し、2900億円強。
前期比2割増。

しかし、連結売上高は4兆8000億円前後。
前期比6%減。
売上高規模はイオンに抜かれる。

セブン‐イレブン・ジャパンの既存店売上高は6.5%増。
ヨークベニマルは震災後に売上げが急回復。
イトーヨーカ堂は「値引き抑制」で営業利益を改善。

「利益のセブン&アイ」。

一方、日経のイオンの記事。
「食品スーパーの営業益2倍の400億円に」
こちらはイオンのスーパーマーケット・グループのニュース。

イオンはスーパーマーケット事業の連結営業利益を、
2年後の2012年2月期に昨2011年2月期比2倍の400億円にアップさせる。
売上高は5~6割増の1兆6000億~1兆7000億円の見込み。
マルナカグループの年商約3300億円が加算され、
さらに出店は従来の2倍以上の年間100店舗。

連結子会社以外の持ち分法適用会社のマルエツ、カスミ、ベルク、
資本提携企業いなげやを加えると、
総売上高合計2兆0196億円、総店舗数1409店。

セブン&アイがコンビニによって牽引し、
過去最高営業利益を実現するなら、
イオンはスーパーマーケットによって、
売上高規模と利益をリードする。

執行役副社長の坂野邦雄さんの発言。
「食品スーパーは地域密着の品ぞろえや出店戦略が重要。
経営の自主性を高めることで迅速に意思決定しやすい」

さらにイオンは電子マネー「ワオン」は「初の年1兆円超」
2012年2月期の「ワオン」の決済総額は、
前期比17%増の1兆0026億円。

グループの店舗販売額のうちワオンの利用は25%、
2月末時点の累計発行枚数は約2410万枚。

セブン&アイとイオン。
それぞれに特徴を異にしつつ、
国際級の小売業となりつつある。

私は「商業の現代化」には、
これも必要な条件だと考えている。

よしもと・りゅうめいが流通評論家だったら、
それは否定し、批判しているかもしれないが。

では、みなさん、良い週末を。
お祈りします。

<結城義晴>

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